NARUT○の世界でズブリ体験版β
校正していないので誤字脱字、おかしな表現が山ほどあります。
まぁ、校正しても無くならないんですけどね!
アッハッハッ!
その1
小説に限らず、大人数のキャラクターが出る創作物において、語尾が特徴的なキャラが出る事がある。
よく知られている例で言えば、お嬢様設定のキャラが語尾に付ける『~ですわ』
漫画と違って文字でしか表現できない小説では、台詞の後に『~と、誰々はこう言った』と言う様な、誰が喋った旨を書かなくても良いので凄く便利な設定だ。
最初に説明してしまえば、語尾に『ですわ』を付けるだけで、誰が喋っているのか簡単に分かる。
しかし、俺は常々思うのだ。
『これって最後の文字をローマ字にすれば、ラップにならないかな?』と……。
「でさでさ、この間の任務はさ、俺の活躍で達成したんだ」
「ナルトも下忍になって頑張ってるんだな」
「えへへ~、当たり前だってばよ! 俺は火影になる予定の忍者だからな!」
そう、例えば『~だってばYO!』とか。
これに<フレミングの右手の法則>と<フレミングの左手の法則>を当て嵌めれば完璧だ。
フレミングの法則とは物理学の分野だが、大事なのは手の形だ。
親指と人差し指、そして中指を互いに直角に伸ばす事で表される。
伸ばす方向は分かり易く、薬指と小指を曲げた状態で親指を上に、人差し指を前へ、中指は内側へ向けるのだ。
そしてフレミングの法則を表した手を内側へ九十度傾ければ、ラップの準備が整う。
後は中腰になって、喋る度に軽い屈伸を繰り返してリズムを取れば完成。
「YO! YO! だってばYO!」
火影に呼び出された俺は、屋根の上を飛び歩きながら口ずさむ。
先ほどチラリと見えたのは、目出度くアカデミーを卒業し、下忍となった<うずまき ナルト>
言わずと知れた少年漫画『NARUT○』の主人公だ。
恩師のイルカへ自慢気に任務での活躍を自慢していた。
周りの通行人はナルトに封印された九尾への憎悪で、騒ぐナルトに眉を顰めている。
忍者として優秀なイルカは当然気が付いており、喜ぶナルトを傷付けない様に行き付けのラーメン屋へ誘っていった。
ナルトの活躍を漫画として呼んでいた時から思っていたが、主人公とはかくも不幸な存在だ。
前世では漫画の出来事として主人公のキャラクターを引き立てる要素となった村人からの迫害。
元々何とかしようとは思っていないものの、それが実際に目の前で行われると流石に良い気分はしない。
そもそも、俺はナルトと同じ下忍に成り立てのヒヨッ子だ。
子供でもあるので何も出来る筈が無い。
幾ら前世からの知識は教養があっても、出来ないことは出来ないのだ。
変に口を出そうとしても、必ず失敗するだろう。
例えば、慣れていない屋根を走る行為をしている途中で考え事をするとかな。
「うぉっ!?」
慣れない移動法をしている最中に余計な事を考えていると、シッカリと踏んでいた筈の屋根で足を滑らせてしまった。
途端にバランスを保てなくなり、俺は家の間へ背中から落ちていく。
「ぬわぁーー!」
重力に逆らえないまま、地面へ落ちる時間は一瞬で、あっと言う間に背中から地球へ体当たりをしてしまった。
「背中痛っ!?」
「うゎ!?」
ブリッジをしながら背中からの痛みを逃がそうとしていると、近くから女の子の驚く声が聞こえてくる。
しかし、辺りを見回す余裕が無い俺は、何とか身を捩って耐える事に必死だった。
「あの、大丈夫……?」
「あがが……、だ、大丈夫……」
心配そうに掛けられた声に何とか答えて相手を見れば、目に入ったのは巨乳。
流石に初対面で胸にガン見しては失礼だと思い、慌てて顔を見上げた。
「あれ?」
「何ですか?」
見た事のある顔に名前も浮かんでくる。
そして、たいして考えもせずに確認をしてしまった。
「もしかして、君は日向ヒナタか……?」
「えっ、うん。そうだけど……なんで名前を?」
何でも何も同級生だ。
この世界に転生した俺の年齢は主人公であるナルトと同じ歳。
前世では普通にブラック企業に勤める社会人だった俺は青年の身体から、思春期に入るかどうかの年齢まで若返っていた。
常にだるかった大人の身体に比べれば、少年の身体の何と活力の溢れる事か。
「覚えてないのか。俺とは同級生だけど」
「えっ!? ご、ごめんね……」
いつもナルトを見ていたヒナタにとっては、同級生であっても話し掛けもしなかった俺は記憶の外に居たのだろう。
同じクラスであった事を知ったヒナタは申し訳無さそうに顔を伏せ、頬を赤くしていた。
しかも、内気な性格は動きにも現れており、精神的に相手との壁を作ろうと両手を胸の前へ上げる。
脇も締められた所為で二の腕に押された、今の時期でさえ大きな胸は服の中央で深い谷間を作った。
「いや、良いよ。別に気にしてないから」
「う、うん……」
やっと背中の痛みが引いた俺はパッと立ち上がって背中の土埃を払う。
ヒナタからは気まずそうな視線を雰囲気を感じるも、今は相手をしている余裕は無い。
「んじゃ、俺はちょっとアカデミーに行かないといけないから」
「あっ、うん、またね」
「あぁ、またな」
小さく手を振って見送るヒナタの視線を背中に、俺は呼び出した火影の下へ急いだ。
△
「YO! YO! だってばYO!」
「……なんじゃ、入ってくるなり」
先ほど思いついたラップもどきを歌いながら火影の部屋へ入ると、呆れた様な視線に出迎えられた。
さして広くない部屋の一番奥にある窓際の机には、火の文字が書かれている帽子を被った老人が座っている。
火影の里の長である<猿飛 ヒルゼン>その人だ。
かつてはプロフェッサーと呼ばれる程の天才忍者だったが、やはり歳には勝てず、現場から離れて長い事もあって実力自体は落ちているらしい。
「YO! 火影様! 俺に何かYOかYO!」
「……ひょっとしてナルトの真似をして居るのか?」
「そうだYO!」
「いや、もう良いから普通に話せ」
「……分かりました」
流石にいつまでもラップもどきをしていては話も進まない。
そもそも、俺は呼び出される心当たりは無いのだが……。
「ふむ、今日呼び出したのは他でもない。お主の班の事だが……」
「あぁ、そう言えば……」
アカデミーの卒業試験が済み、主人公組みを始めとしたキャラ達が班分けされる中で、何故か俺だけが特に何も言われないまま帰宅を許されたのだ。
しかも、特に任務も押し付けられる事すらなく、本当にアカデミーを卒業したのか怪しくなっていた所だ。
余りにも下忍としての仕事を回されないので、聞きに行こうと思った矢先に火影からの呼び出しを受けた。
「その前に聞きたいんじゃが。お主、体術の成績と忍術の成績がかなり悪いのじゃが何故かの?」
「それが実力だからですよ?」
「それにしては座学に関しては春野に迫る勢いだったではないか」
それは当たり前だ。
忍者のアカデミーとは言っても、所詮は子供の学校だ。
高校を卒業した俺にとっては簡単過ぎる勉強内容だった。
忍術に関しても興味があったので積極的に学び、座学に限定すれば成績は上位に食い込んでいる。
その一方で体術に関しては、それこそ前世の体育レベル。
そもそもチャクラを使ってとか意味が分からないので、肉体の強化とか意味不明だ。
瞬きの瞬間に相手へ近寄るなんて、無理無理。
忍術においては、何が原動力でどう出すのかが分からない。
言うは易く行うは難し、と言った感じ。
「体術は苦手なんですよ。いくら理屈が分かっても感覚が掴めないとどうしようもないです」
「……まぁ、そうだの」
猿飛ヒルゼンは天才忍者だ。
里の忍術全てを解明したとも言われるので、俺の様な凡人の考えは理解出来ないのかもしれない。
若干納得していない雰囲気の火影だったものの、これ以上の情報は引き出せないと思ったのか、怪しむような視線を消して一枚の紙を取り出した。
「ほれ」
「何ですか?」
「お主の班分けじゃ」
「はぁ……」
手渡された書類を見てみれば、火影の言う通りに班分けの事が書かれている。
しかし、内容が問題だった。
「あの、班の名前が一杯あるんですけど」
「そうじゃ。お主には各班を回って貰おうと思っての。言うなれば遊撃要員じゃな」
「何ですか、それ?」
「あぁ、実はな、人数が余ってスリーマンセルが出来ないから苦肉の策じゃ」
詳しく聞けば、人数が余っても他の班が大なり小なり名家の子息ばかりで、普通極まりない血筋の俺を入れるには何かしら不満が出るんだそうな。
本来なら、成績に基づいて班の全体的な能力が平均になるようにするのだ。
優秀だったサスケと、ドベだったナルトを同じ班に入れ、更なる能力値の平均を保つ為に平均的な成績だったサクラを入れた時の様に。
しかし、俺は座学を入れても、成績としては平均より下だ。
体術は勿論だが、忍術にしても成績は良くない。
なので、何処の班に入れても平均的な能力が下がってしまうらしい。
「そこで苦肉の策として、お主には班を渡り歩いて貰おうと思っての」
「一箇所に留まらせない様にして、名家からの突き上げを誤魔化すって事ですか」
「済まんの」
「いえ、別にそれは良いんですけど……。休みとかはちゃんとあるんですか?」
「あぁ、それなら大丈夫じゃよ。班の任務が終われば、同期ではお主だけ二日か三日程度の休みを取らせるからの」
「それなら安心ですね」
班の任務を終えて帰ってきたと思ったら、違う班に呼ばれて家へ帰る間もなく、また任務に行く事は無さそうで安心した。
一先ず任務で過労死する危険は無さそうだ。
そして、俺は紙を見ながら最後に残った疑問を火影へ投げかける。
「最初に行く班は一番上に書いてある所で良いんですよね?」
「あぁ、そうじゃ。下まで行ったら、また上からと言う具合で頼むぞ」
「了解です」
「聞きたい事は、もう無いかの?」
「えぇ、とりあえずは」
「なら、行って良いぞ」
「分かりました。失礼しました」
「うむ」
火影の部屋から出た俺は早速最初に合流する班が居る場所へ移動していく。
建物を出てからは忍者らしく屋根の上に飛び乗り、そのまま走る。
普通の身体能力しか持っていない俺が屋根の上に飛び乗れるのは、ひとえに転生して手に入れた能力『フィールド』のお陰。
このフィールドは、俺以外に見えないドーム状の場を任意の場所に好きな大きさで展開できる能力。
展開すれば地面を基点としたドーム状の膜が広がり、広がる反発力を使って屋根まで飛ぶのだ。
言ってみれば、何処でも出せるトランポリンの様な物。
膜の耐久性は俺が乗って跳ねても耐えられる程度で、それ以上の衝撃を受ければ弾けてしまう。
防御力に関しては無いに等しい。
忍術どころかクナイすら防げるかどうか。
他にもフィールドに入った者の意識や知識を好きに弄れ、それこそ時間さえ止められるが、やはり欠点はある。
まず持続時間が短く、長くて三十分ほどしか展開できない。
その上、フィールド内で誰かが『殺意』を持った時点でフィールドが強制解除される。
任務で何処かの忍者を始末するのは珍しくもないが、俺にはそれの全てが出来ない。
フィールドに捉えて動きを止めても、始末しようとした瞬間にフィールドが弾けてターゲットが自由になってしまう。
そうなれば一般人レベルの身体能力しか持っていない俺では、精々が再びフィールド内に捉えた隙に逃げる事しか出来ない。
アカデミーの試験では分身の術を教員の前でしなければならないが、俺は忍術が使えないのでフィールドを使ってイルカ達へ『分身の術が問題なく使えた』と思わせたのだ。
効果の程は問題なく、今も卒業を取り消されていない事から、変えた記憶は残り続けるらしい。
「……ん? あそこか」
フィールドを使って飛びながら街を抜け、森を暫く進むとちょっとした広場に四人の人影が見えた。
一人は大人の女で、残りは背の低い子供なので間違いなく目的の班だろう。
「話をすれば、丁度来たようね」
「やっとかよ!」
「…………」
「あっ……」
最初に俺の姿を捉えたのは<夕日 紅>
第八班である紅班の担当上忍で、幻術を使わせれば里一と名高い実力の持ち主だ。
黒い髪は長く肩を隠す程度まで伸ばされ、手入れをしていないのか癖毛なのか不明だが、所々跳ねて纏まりが無い。
服装も反物をそのまま身体に巻いた様な形容しがたい服を着ており、右腕だけに赤い袖があった。
紅の言葉に釣られて俺へ振り返るメンバー三人も、原作では良く知った面々。
「遅いぞ! てめー!」
「…………」
「あぅっ……」
いの一番に文句を言って来たのは<犬塚 キバ>
頬に赤い逆三角形の模様を描いている斬新なメイクをして、パーカーみたいな服装をしている。
毛皮みたいにふわふわしたファーの付いているフードも被っている所為で、貧相な黒いライオンみたいな外見だった。
ファスナーを空けた胸元には相棒である忍犬の<犬丸>を入れ、完全な部外者でもある俺へ僅かな警戒心が含まれる視線を向けてくる。
キバの隣に居るのは高い襟で口元を完全に隠した上に、サングラスを掛けている<油目 シノ>
虫を操る油目一族であり、寡黙の少年だ。
そして、最後は言わずと知れた<日向 ヒナタ>
先ほど屋根から落ちた際にも痛みに耐える俺へ声を掛けてくれた心根の優しい少女である。
将来は湯に浮かぶ程の巨乳に育つものの、今ですら同年代と比べると大きい部類に入るだろう。
引っ込み思案で、相変わらず自分を守る為に胸の前で両腕を上げ、胸の谷間を深くしていた。
待ち合わせ場所へ俺が来たのを見た時は意外そうな表情を浮かべ、キバが喧嘩腰に声を掛けた事で申し訳無さそうな表情に変わる。
「待たせたな」
「お前が紅先生の言ってた奴か」
「そうよ。この子が今回任務を一緒に行う護衛対象要員ね。余り体術は得意ではないらしいからそのつもりでね」
「分かったよ。先生」
俺が合流する理由は既に説明してあるのか、案外アッサリと受け入れるキバ。
シノは無表情だから良く分からない。
おずおずと近付いて来たヒナタは、事前に会った事がある分は人見知りが和らいでいるらしく声を掛けてきた。
「あの……よろしくね」
「あぁ、足手纏いになるだろうけど、よろしくな」
「あっ、だ、大丈夫だよ。キバ君もシノ君も凄いし……」
「当たり前だよ。俺に任せておけば余裕だって」
「……そうだ。なぜならば俺達は攻守のバランスが他より良いからだ」
紅がどんな説明をしたのかは分からないが、なにやら好意的に受け入れられている。
ヒナタは俺に見られて顔を赤くしながらも微笑み、キバも好印象を受ける笑いを浮かべ、シノは良く分からない。
担当上忍の紅も俺達の会話を見て微笑ましそうな顔をしていた。
「それじゃ、早速今日の任務に行くわよ」
「いつでも良いぜ! 先生」
「はい!」
「…………」
「了解です」
そして、紅を先頭に、俺達は任務地へ移動する。
道中では親睦を深める為にヒナタを中心として会話を楽しみ、まるでちょっとした遠足のような和気藹々とした雰囲気で目的地へ到達した。
辺りは人の手が入った庭だが、草が伸び放題。
明らかに忍者がやるような仕事ではないものの、新人極まりないメンバーでは仕事の選り好みは出来ないのだろう。
「さて、今日の任務は草むしりよ」
「またかよ。先生!」
「仕方ないわよ。貴方達はまだ卒業したての下忍よ? 重要な任務を与えられる程経験も実力も無いでしょう」
「そ、そうだよ。キバ君」
「そうだ。なぜならば、俺達は卵の殻を被った雛だからな」
「ちっ、シノまで……」
血気盛んなキバに苦笑いを浮かべる紅。
しかし、気を取り直すように手を叩くと、全員の視線を集めた。
「さっ、早く終わらせて、どんな任務でも迅速に終わらせる優秀な忍者であると分からせましょう」
「仕方ないな……」
「頑張ります」
「…………」
「了解です」
不満タラタラだったキバ達を上手く乗せ、やっと草むしりの任務を始める。
地面に座って雑草の根元を掴んで引き抜き、横へ置いていく。
見た目よりも力が要る作業は案外辛く、暫く草を毟っているだけで汗が滲んできた。
「んっ、ふぅ、……ん、硬いわね……」
「よっ! ほっ! はっ!」
「よいしょ、よいしょっと……ふぅ」
「…………」
紅を始めとした班員は真面目に仕事をこなして行く中で、俺は目の前にあるヒナタの尻に視線を釘付けにされている。
ヒナタは地面に膝を付いて据わり、少し体重を前に傾けて草むしりをしていた。
上半身を軽く曲げている所為で尻を覆っている七分丈のズボンは生地を伸ばされ、小さめの尻の形を浮かび上がらせる。
草を抜く度に体重が片方へ偏れば尻の肉が振るえ、少し前へ進む度に脚が踏み出されてショーツの線が見えた。
「……んっ!」
丸く形の良いヒナタの尻を見ていると、若くなった俺の身体は当然のように興奮を溜め始める。
草を引き抜くと同時に庭全体を覆うフィールドを展開させて俺は、軽く四つん這いになっているヒナタへ後ろから近付いた。
作業に没頭している班員達は俺の動きに全く気を向けてこない。
フィールドの力でヒナタの無意識を誘導し、キバ達と少し離れた場所へ向かわせた。
辺りは立った状態では脛を隠す程度まで雑草が伸びているので、四つん這いになれば身体の大半は隠れる。
更にキバ達の集団から離れさせる事で、二人きりの状態を維持的に作り出したのだ。
「よっ、よいしょっと……」
草むしりに集中しているヒナタは、自分がキバ達から離れているとは気が付いていない。
俺も後ろを着いて行っているので、目の前では健康的な形の尻が興奮を誘う様に動く。
思わず手を伸ばした俺は、ヒナタに許可を取る事無く尻を触った。
「んっ……しょっと……ふぅ」
俺に尻を触られた瞬間こそ動きを止めたものの、何も反応を示さずに草むしりを続ける。
子供とは言ってもやはり忍者。
指に感じる尻の弾力は強く、同時に柔らかさも感じた。
少し力を入れるだけで指がズボンの生地とショーツを間に挟んでいても、尻の肉に指が埋もれていく。
そのまま揉み解してみれば、直接的な興奮を受けた。
「よっと……ん、根っこが……」
四つん這いのままでヒナタはおもむろに手を腰へ下げ、さも手に付いた土をズボンで拭く位の気安さでズボンを降ろしていく。
俺が尻を触った事が切欠となるようにフィールドの効果を発揮しており、無意識に思わず手を拭く動作でズボンを脱ぐようにしていたのだ。
ヒナタの意識は草むしりを上位に持ってきているので、他の事には一切気を向けない。
無我夢中で草むしりを真面目に行いつつ、ズボンを脱いで白いショーツを曝け出した。
ピッタリと尻から股間に張り付く生地は、大陰唇の盛り上がりを浮かべる。
クロッチの部分も生地が二重になっているものの、中心では縦に走る割れ目が確認できた。
四つん這いになっている所為で尻を覆い隠していた部分は心成しか尻の谷間へショーツを食い込ませ、見える肌の面積が普通よりも多い気がする。
しかも、引き締まった尻の肉にショーツのゴムが食い込み、健康的でも卑猥な形に変わっていた。
無意識ながらも自分でズボンを降ろしたヒナタの手は止まる事無く、今度はショーツすら降ろしていく。
「あっ、やっと抜けた……、んっ、あっ、また、根が……」
片手での作業はやり難そうではあるが、根が張っている雑草も何とか抜いていくヒナタ。
ショーツのウェストを摘んで、ゆっくりと降ろされていく手はショーツのゴムが伸びても構わずに下がっていった。
そして、現れるのは白く綺麗な丸みを帯びた尻。
昼間の明るい光を受けて艶やかな肌を見せ、更にショーツが降ろされていくと遂に大陰唇が出てくる。
「ふぉ……」
「んっ……と! ここら辺は何か根がしぶといな……」
年齢的に陰毛が生えていてもおかしくは無いが、ヒナタの大陰唇は無毛であり、下腹部にすら毛の気配は無かった。
しかも、四つん這いになっている所為で尻の谷間は少し左右に開かれ、尻に比べれば色素の濃い肛門すら見える。
ヒナタが雑草を抜こうと力を入れる度にキュッと括約筋が締まり、抜けると尻の緊張も解けた。
「……水遁」
根の深かった雑草と格闘しているヒナタは小さく水遁の術を使い、土で汚れた手を洗う。
どうせ草むしりは続けるので意味は無さそうだが、綺麗になった両手の片方だけは曝け出された大陰唇へ向かった。
細い指が大陰唇に食い込むと秘裂は僅かに割れ目を広げる。
「よいしょ! っと……」
掛け声と共に開かれた指が大陰唇を左右へ押し遣り、秘裂の中を俺の目の前で曝け出した。
桜色の生々しい赤は愛液とは違う体液で光を反射し、殆ど閉じているようにも見える膣口が開閉を繰り返す。
肛門と同じ様に、雑草を掴んで引き抜くタイミングでキュッと閉じた。
小陰唇は発達しているようには見えず、淫核を包む包皮も小さい。
ショーツから開放された所為で、少し動く度に白い尻が硬めに揺れる。
これ程までに恥ずかしい格好をしているにも拘らず、ヒナタは夢中で草むしりを続けていた。
後ろか忍び寄った俺は、念の為に持ってきていたハンカチを濡らしてから手を拭いて、開かれた秘裂へ指を触れさせる。
「んっ……んんっ、よっと……」
秘裂の中をスッと指を走らせても、感じるのは肌が突っ張る感覚だけ。
見た目には体液で光っている様に見えるが、殆ど滑りは無いみたいだ。
大陰唇を広げているヒナタの指へ軽く触れさせつつ、指を下げて小陰唇を弄び、包皮に隠れている淫核を指先で引っ掛ける。
「ぁぅ……う、ん、ふぅ……」
爪の先が軽く触れただけで腰をピクリと跳ねさせた所を見るに、淫核を刺激されれば身体が反応を示してしまうらしい。
淫核を引っ掻いている手を上に向けた俺は、人差し指で下から包皮へ押し上げる。
そのままグリグリと指を動かし、強い刺激を淫核へ送っていく。
「うっ……んんっ、土が、硬いのかな……?」
性感帯を刺激されたヒナタは快感で腰から力が抜けてしまい、雑草を抜く動きを悪くさせてしまう。
知らず知らずのうちに股間から来る未知の刺激から逃げようと、下半身を浮かせて膝が地面から僅かに浮いている。
自然と俺は指一本でヒナタの下半身を持ち上げる形になった。
その状態でも指を左右へ小刻みに動かし続ければ、ヒナタの手によって開かれた秘裂の中、小さく開閉を繰り返す膣口から徐々に愛液が流れ出してくる。
雑草を抜くタイミングとは違った感覚で膣口は締まり、その度に流れ出す愛液は俺が押し上げている淫核の方へ落ちてき
た。
滑りが加わったお陰で俺は指を動かしやすくなり、更に激しい動きで淫核へ刺激を送れる。
「くっ、ふぁっ……んんっ、しょっ、ひっ、……と」
指で押し上げる淫核が硬くなっていくと同時に、ヒナタの腰は痙攣を始め、声にも嬌声が混じるようになってきた。
白かった尻は赤みを増し、見えている肛門も括約筋は頻繁に収縮を繰り返す。
膣口の動きは活発になり、大陰唇を広げているヒナタ自身の指にすら愛液が付いてしまった。
滑る愛液の所為で押さえていた大陰唇は指の下をヌルリと動いて、元の秘裂へ戻ろうとする。
その度に秘裂へ指を挟み込んでは開き、滑って元に戻る大陰唇を再び押さえる動きを繰り返し始めた。
「んくっ、エロイな……!」
「ふっ、うぅっ……? 根っこが、強い……くふっ……!!」
ヒナタの指が大陰唇を弄ぶ程に卑猥な光景が繰り返され、俺の陰茎は既に我慢出来ないまでに興奮を溜めている。
ズボンを押し上げる刺激でさえ、煩わしい感覚だった。
高まった性欲を発散させる為、サッサとズボンを脱いだ俺は反り経つ陰茎を取り出す。
少年の身体に戻ってしまっても、陰茎だけは前世の形と大きさを保っている。
完全に向けた亀頭では鈴口からカウパー液を漏れさせていた。
「よっと、この位置かな?」
「ん~、しょっと……」
相変わらず草むしりに没頭しているヒナタの股間へ腰の高さを合わせた俺は、そのまま前へ進めて亀頭を開かれたままの秘裂の中へ差し入れる。
「んくっ、暖かい」
「ふっ……うっ、ん~……抜け、ない」
性器の中に他人の体温を感じたヒナタはビクリと身体の動きを止めるが、草むしりだけは止まらず、草むしりにしか思考を割いていない。
しかし、その事がヒナタの純潔を失う切欠にもなる。
中々しぶとい雑草と片手で格闘していたヒナタは、力を込めて引き抜いた。
「んしょっ――」
「うぉっ!?」
「――と、くうぁ!?」
しぶとかった雑草を抜き取った反動は中腰になっていたヒナタの身体を後ろへ倒させ、丁度俺の陰茎の上へ座る体勢になる。
そして、秘裂の前にあった亀頭は膣口へ一気に挿入された。
小指すら入るかどうか分からなかった膣口は一瞬で拡張され、愛液の滑りは何の抵抗も無く亀頭を飲み込んだ。
一番張ったカリでさえも抵抗無く膣口を通り過ぎ、処女膜を破った鈴口は竿を3分に1ほどまで処女だった膣内を突き進む。
「んぐぅ……!?」
流石に膣口を拡張される刺激は強すぎるのか、草を毟っていた手で大陰唇を開いている腕を掴んで背中を丸めるヒナタ。
意識だけは未だに草むしりへ剥いているものの、無意識だけが痛みを耐える行動を行わせた。
陰茎を咥え込んだ膣内では突然侵入して来た異物を締め出そうと必死に膣壁を奥から波打たせる。
亀頭の表面を流れる強弱の締め付けが繰り返された。
愛液に塗れるヒダは膣壁が蠢く度に陰茎の表面を舐め回す様な快感を送ってくる。
「くぅ……んく、ちょ、ちょっと、根が強かった、のかな……ぅっ……!」
普段から儚く純情な姿を見ていた俺には、小さく震える背中が愛おしく見えた。
思わず抱き締めてしまい、ヒナタの前へ腕を回した俺は巨乳を掴む。
既に俺の掌には納まらない大きさを持っている胸は、服の上からと言う事を覗いても硬さを感じ、成長の兆しをシッカリと指に返してくる。
肩越しのヒナタの横顔を見れば、真面目に任務をこなす顔に変化は無い。
処女膜を一気に破られた膣内から来る僅かな痛みと、陰茎に拡張される違和感はしぶとかった雑草を抜いた所為として処理された様子。
握っていた草を離したヒナタは再び雑草へ挑もうと、陰茎の上に座っている状態から腰を僅かに引き上げる。
「おぅっ!」
「ひぐっ……うっ……」
処女を失ったばかりの膣内でカリがヒダを削ればヒナタの身体へ痛みを送り、無意識に悲鳴が漏れた。
背中から抱き締めているお陰で殆ど動かないが、拘束し続けて草むしりへ強く向いていた意識が後ろに居る俺へ向けられては困る。
このままでは折角入れた陰茎が抜けてしまうので、俺は処女の締め付けからくる快感に耐えながらフィールドの効果を追加する。
効果が即座に反映されたヒナタは上げようとしていた腰を止め、その状態で横にあった雑草を掴む。
そして、引き抜くと同時に腰を降ろして、抜けていきそうだった陰茎を自分で膣内へ差し込んだ。
「おくぁっ!」
「んぐっ……広がる……。……ぇ? 何が、きぅ! 広がるんだろ……?」
痛みと違和感で若干声が震えていたものの、ヒナタは思わず出てしまった独り言の内容に自分で不思議がる。
俺の太股から僅かに浮いている白い尻は抜こうとした時よりも確実に深く下がっており、竿に感じる膣内の暖かさも根元へ近付いていた。
根がしぶとい草を掴んで身体を落とさせ、処女の強い締め付けで入らなかった陰茎を更に咥え込む様にしたのだ。
草が抜ければ、一瞬の間を置いて上へ向かっていた腕の力が身体を浮かす。
そうすれば当然陰茎も抜け、膣壁がカリで削られる。
「おぁっ!」
「あぐぅ……! お腹が……!」
どれだけ膣内を広げられる違和感で声を漏らそうとも、フィールドの中に居る限りは上忍である紅すらヒナタの様子に気付かない。
抜いた草を捨てたヒナタは、もう一度横にある雑草を掴んで抜く動きと同時に腰を落としてくる。
亀頭は先程よりも深く膣内へ食い込み、竿は膣口を丸く形を変えさせた。
犯される刺激は淫核を弄っていた時に溜め込んだ快感で誤魔化されてしまい、生理的な防衛本能で愛液の量も増えていく。
草を抜く程にヒナタの身体が上下に動き、刺激を受けた膣口は益々愛液を流す。
ヌルヌルの感触が大きくなり、陰茎はキツイ締め付けの中でもヒダで舐められる快感で精液を沸き上がらせた。
小陰唇と同様に発達の少ない印象を受ける膣内は、カリに掛かる抵抗も少ない気がする。
その分、膣壁との密着は高められ、陰茎は膣内で密封された状態と思える吸い付きを受けた。
ヒナタが腰を上げれば抜ける陰茎に膣口が張り付き、破瓜の血を滲ませる愛液が付着した竿が姿を見せる。
カリで処女膜の名残を完全に削り取り、鈴口の前で閉まる膣壁はカウパー液を舐め取った。
腰を下げると拡張したお陰で心成しか入れ易くなった膣壁を掻き分けていき、入らなかった箇所まで亀頭を挿入する。
生暖かい小さなヒダと膣壁が亀頭からカリの凹み、そして竿を流れる感触は俺の大きな快感を送り、思考すら白く染めていく。
「うっ……うぅ!」
「ふっ、うぁっ、くぅ! だ、駄目……!」
フィールドの効果はヒナタの動きを徐々に早くさせた。
快感に耐える俺も上下の動きを邪魔しない様に腰を突き上げて、亀頭を未開拓だった膣内の奥へ突き進める。
握っていた巨乳もヒナタが動きを早くさせた所為で、掌の中を波打ちながら踊った。
服の上からであっても乳首の尖った感触があり、破瓜の衝撃を抑える程度にはヒナタの身体が快感を溜めている事を知らせてくる。
ヒナタが草を抜こうとする動きを繰り返す度に、亀頭が届かなかった膣内の奥へ挿入されていく。
上下に動く幅の大きくなれば、僅かな間も置かずに陰茎は根元まで挿入された。
竿は全て生暖かい膣内に包まれ、亀頭では子宮口を持ち上げる感覚を受ける。
太股にはヒナタの尻が衝突すれば硬い中でも柔らかさを含みながら波打ち、心地良い重さと硬さが俺へ送られてきた。
膣口から漏れ出す愛液は破瓜の血を流し切り、膣内で陰茎によって掻き混ぜられた所為で白く空気を含む。
「駄目……。お腹が、何か、んんっ、変だ……あぁっ……!」
幼い上に性格が引っ込み思案であるヒナタは、膣内から来る絶頂を恐れる心が身体を強張らせると小刻みに震えさせた。
膣内でも陰茎を今まで以上に強く圧迫し、発達の少ないヒダを目一杯陰茎へ押し付けてくる。
しかし、身体だけは無意識に上下運動を続けてしまい、快感は高まり続けた。
興奮を溜め込んだ陰茎が締め付けてくる膣壁を広げ、その感覚がヒナタも絶頂へ上らせる。
「ん、あぁっ……! な、何かが、お腹の中、から、うくぅ、来る……!!!」
ビクビクと自分で抱き締めた身体を痙攣させるヒナタ。
強張る下半身が内側へ脚を閉じさせ、膣内も陰茎を握り締める様に陰茎へ圧迫を加えてきた。
精液が上がっていた陰茎に、強くヒダが押し付けられる刺激は耐えられるものではない。
「くぁっ……うくっ!!?」
「ふっ、ふぁっ!!」
背中を反らせたヒナタは頭を振り上げ、絶頂で白くなった視界を空へ向ける。
快感を溜めて敏感になっていた陰茎に締め付けと激しい痙攣を受けた俺も、視界が白く染まってヒナタの背中が見えなくなる程の絶頂が身体を走った。
「出、くっ、出る……!」
掴んでいたヒナタの巨乳を咄嗟に引き下げて尻を俺の太股へ張り付かせ、陰茎を根元まで入れてから暴発しそうだった精液を開放する。
ビクビクと震えながら吐き出される精液は膣内の奥深くへ溜まり、体液の熱さを最奥で感じ取ったヒナタも身体の痙攣を激しくさせた。
「んぁっ!? な、何か、出てるぅ……! お腹の、中で……えぇ……!!!」
「締まる……!」
上下に動く陰茎の動きを止めんばかりに締め付けるヒナタの膣壁を掻き分けながら、射精を続ける俺の陰茎。
尿道を駆け上がる感覚と共に絶頂の快感が頂点へ達する。
「あっ! あぅっ!!」
「んくっー……!」
腰を前後に痙攣させながら絶頂へ達したヒナタは徐々に動きを静めて行くと同じ様に、俺も吐き出す精液の量も落ち着いていく。
白く染まっていた視界も色を取り戻し、力が抜けたようにゆっくりと元に戻っていくヒナタの背中が見える。
「うぅっ……お腹の中が、熱い……」
「ふぅ……」
そして、俺とヒナタを襲っていた絶頂の波は消えていき、後には疲れを含む溜息が吐き出された。
「はぁ……今日の草むしりは、何か疲れるな……」
「くふぅ……」
自分の身体を抱き締めていたヒナタは手に握っていた草を離すと、少し離れた箇所にある草を掴もうと身体を前へ倒す。
丁度、俺の股間の上に乗っていた尻は自然と上がり、根元まで入っていた陰茎も抜けていった。
「んくぁ……」
「おうっ……」
絶頂を過ぎて刺激に敏感だった膣内と陰茎には少し強い刺激を送られ、思わず声を出してしまった俺とヒナタ。
陰茎が膣口から抜ければ処女だった膣口もぽっかりと孔を開け、奥から愛液と精液が逆流してきた。
漏れ出た体液はヒナタが草を抜いて剥き出しになった地面へ落ち、卑猥な水の跡を残す。
性欲を満足させた俺はフィールドの効果を操り、今度はヒナタが無意識に自分の股間の惨状を綺麗にする様に操った。
「よ、よいしょっと……」
再び四つん這いになって草むしりを再開させたヒナタは、先程と同じ様に片手で草を掴みながら、残った方の手で遣り難そうに股間を拭いていく。
ヒナタの指が大陰唇を拭けば、愛液と精液に塗れた所為で左右に逃げる。
外側を何とか吹き終わると秘裂の中へ布を挟み、上下に動かして体液を拭っていった。
俺も見ているだけではなく、そそくさと濡れた股間を拭き取ってからズボンを履く。
「ん、しょっと!」
「……まぁ、こんなもんか」
気が付けばヒナタも既にズボンも履いており、片手だった草を毟る手も両手になっていた。
ふと辺りを見てみると生え放題だった雑草も残り僅か。
ヒナタを犯している最中に、キバ達が頑張ってくれたらしい。
そろそろ任務も終わりそうなので、最後ぐらいは俺も仕事をしたいと思う。
暫くしないで頼まれていた範囲の草むしりを終えた。
「……さて、こんなものね」
「先生、これで終わりか?」
「そうね。これで良いと思うわ。後は依頼者に報告して帰るだけよ」
「あぁ、やっと終わったぜ」
「…………」
「ふぅ、今日も頑張ったね」
「腰が痛い。疲れた」
紅の言葉に、キバ達は肩を回したり、腰に手を当てて反らせたりと屈んで固まっていた身体を解す。
そんなリラックスした状態を微笑みながら見詰めていた紅は、ふと良い事を思い付いた様子で頷いた。
「うん。皆、帰りはちょっと修行をしながら帰ってみない?」
「修行?」
「えぇ、そうよ」
聞き返すキバに紅が笑顔で肯定する。
「これから先、万全な状態で任務に行けるとは限らないわ。場合によっては疲れた状態で逃げる事もあるかもしれない」
「まぁ、そうだよな」
「そう言う緊張した状況に少しでも慣れる為に、疲れた今の状態で里へ逃げ帰るって設定で修行をしましょう」
「おぉ! 良いなそれ!」
詰まらない任務から開放された事と、修行と言う響きを聞いたキバのテンションは凄い勢いで上がった。
ヒナタも何気に気合を入れた雰囲気を発しており、紅の案には賛成らしい。
シノは良く分からない。
「でも、先生。具体的に何をするんだ?」
「設定としては護衛対象を守りながら里まで帰るってのはどうかしら?」
「護衛対象?」
そう言われてヒナタ達の視線は俺へ集まる。
「護衛対象が自分達と同じ位に動けるとは限らないわ。それどころか一般人と言うのが殆ど」
「だから、こいつが丁度良いって事か」
納得した雰囲気を出すキバとヒナタ達。
紅も自分の提案を受けてやる気を漲らせた後輩達へ優しい笑顔を向けた。
「それじゃ、私は護衛対象を狙う敵の役をするから、そのつもりでね」
「おっ! 先生が適役か! 腕が鳴るぜ!」
「でも、紅先生は上忍だから、私達じゃ太刀打ちできないよ」
「駄目よ。相手が格下とは限らないわ。ちゃんと格上の相手とも戦うか逃げる手段をシッカリ考えないと」
不安そうな顔を浮かべたヒナタへ紅の優しい叱咤の声が飛んだ。
キバも始める前から弱気な様子を見せるヒナタに発破を掛ける。
「そうだぜ、ヒナタ。弱気じゃ真っ先に死ぬぜ」
「うっ、うん。分かった。キバ君」
「任務はどんな物であっても命がけだ。なぜならそれが忍者の仕事だからな」
「シノ君。そうだね。分かった」
「ふふ、やる気を出してくれて嬉しいわ」
「おぉ! 本気で来ても良いぜ、先生!」
シノの言葉に後押しされたヒナタが不安な心を押し込めて勇気を搾り出した。
胸の前で勢い良く拳を打って気合を入れるキバを微笑ましく見た紅は、修行内容を言う。
「護衛対象は分かってるわね?」
「あぁ、こいつを守れば良いんだろ?」
「そう。ある程度は忍者に付いて来れる一般人って設定も追加してね」
「はい! 分かりました」
「もし、私に護衛対象が捕まっても、取り返す様に工夫や努力をしなさい」
「護衛対象は絶対に守る。なぜなら俺達はその程度は出来る実力を持っているから」
「頼もしいわね」
一人一人に声を掛け、頼もしい返事に嬉しそうな顔を浮かべた紅。
「それじゃ任務の終了を依頼人に伝えてくるから、その間に出来るだけ里へ移動して置きなさい」
「おぉ! 分かったぜ!」
「それじゃ、修行開始よ!」
そして、紅の姿は消え、一般人設定の俺を護衛する修行が始まった。
一先ず里へ向かって移動するのだが、ここで異を唱えたのは意外にもシノ。
「里まで真っ直ぐ進んではすぐに捕まる。迂回するべきだ。なぜなら相手も最短距離で移動すると知っているから」
「そうだな。森の中を迂回するか」
「うん。そうだね」
シノの言い分も最もだと納得したキバとヒナタは、すぐに提案に乗った。
「森の中を移動するから、お前もちゃんと付いて来いよ」
「あぁ、出来るだけ精進するよ」
「なるべく脚は合わせるけど、無理そうだったら言ってね」
「ん、分かった」
移動を開始した俺達は森へ入ると里までの最短距離を回避し、作戦通りに少々遠回りをする。
忍者らしく枝を飛び移るキバを先頭に、少し遅れてフィールドの反発を使って枝を飛ぶ俺が続き、その後にヒナタが続く。
シノは横へポジションを取って虫を飛ばし、紅からの襲撃に備えた。
しかし、下忍に成り立てのヒヨッ子では上忍の実力には及ぶ筈も無い。
「はい、捕まえた」
「うぉ!?」
「なっ!?」
「えっ!?」
「……!?」
突然上から落ちてきた紅に首の後ろを捕まえられた俺は、そのまま引き上げられてヒナタ達と引き離された。
あっと言う間に唖然として動かない三人の姿が遠くなり、森の向こうへ消える。
「ふふ、まだまだねぇ」
「紅先生。ちょっと大人気ないんじゃないですか?」
「あら、手加減をしたら修行にはならないでしょう?」
俺が小さく抗議をすると、紅は意地の悪そうな顔でニッコリと笑う。
流石に首の後ろを掴んでの移動は疲れるらしく、俺の身体を持ち上げて肩に担ぐ体勢へ変えた。
自然と里へ進む紅の後ろを見る事になり、周囲の景色が後ろへ凄い勢いで流れていく。
このまま大人しくしているのは不自然だろうから、少しは騒いだ方が良いだろうか。
「ヒナターー! た~すけて~!」
「あっ! こらっ」
騒ぎ始めた事に慌てた紅が立ち止まり、肩へ担いでいた俺を降ろすと俺の頬を挟んで顔を近づけてきた。
明らかに何か幻術でも掛けられそうな感じなので、俺も慌ててフィールドを展開させる。
移動してもフィールドが付いてくるように紅の足の裏を基点として展開されるフィールドは、一瞬の内に俺と紅を巻き込んだ。
「少し口を塞ぐ必要があるわね」
「お、お、おぉ……」
鼻先が触れる程に顔を近付けて来た紅は、おもむろに俺の頭を自分の胸に下げさせる。
そして、服を肩から降ろして胸を取り出した。
服の上からでは分からなかったが、紅の胸はそこそこ巨乳と言える大きさを持っている。
頂点にある乳首の色は薄い茶色で、乳輪は平均よりも少し大きいかもしれない。
白い肌は血管が薄く浮かび上がっており、成熟した大人の色気を醸し出していた。
「里に付くまでの間は、これで口を塞がせて貰うわ」
「んぐっ!?」
「んっ……」
柔らかな乳首を俺の口へ入れさせた後、何処からか太いロープを取り出して器用に俺の脇の下と腰をきつくない程度に縛る。
それから、ボストンバッグの様にしてロープを肩へ掛ければ、俺の口に乳首を食わさせられている所為で、授乳を施す体勢になってしまった。
口を塞がれれば自然と俺は声も出せなくなり、静かになった事に満足そうな顔を浮かべる紅は、再び里へ向けて走り出す。
乳首を吸われている方の胸は俺の唇で固定されているが、もう片方は服から曝け出されて固定もされていないので、紅が枝から枝へ飛ぶ度に激しく揺れる。
目の前で巨乳が揺れる光景は俺の興奮を誘い、自然と手が大胆に揺れる巨乳へ重ねられた。
「んっ……?」
「んむっ……」
揺れていた胸に食い込む指へ力を入れれば、硬さは無いが突き立ての餅の様な感触がある。
グニグニと揉み解すと指が胸の中へ包まれ、走っているにも拘らずたいして激しくなっていない鼓動と温かみを感じた。
胸に悪戯をする俺に呆れた様子で眉を顰める紅は、軽く注意をしながらも走るのを止めない。
「里まで大人しくそこを吸っていなさい」
「んん~!」
この反応は間違いなく、幻術を掛けられる前に知識を改ざん出来た様だ。
紅には『口を塞ぐには幻術ではなく、乳首を吸わせればチャクラを消費しないから効率が良い』と誤認させた。
上忍と言えども、流石に世界の外側から来た異能には抵抗出来ないらしく、何の障害も無くフィールドの効果に嵌ってしまう。
俺が口内へ入ってきた乳首を言われた通りに吸ってみれば、紅が肩をピクリと震わせる。
シッカリと乳首を吸われていると認識している分、刺激には敏感に反応を見せた。
乳輪を唇で挟み、吸った所為で柔らかいまま口の中で尖った乳首を甘噛みし、そのまま顎を小さく左右へ動かして、歯で乳首を捏ね回す。
「んっ、随分、やんちゃな護衛対象ね」
「ちゅるちゅる……」
「ふぁっ……!?」
舌先で乳首を弾き、滑る刺激を送っていく。
ここまでされれば流石の紅も、俺を大人しくさせる為にフィールドの効果で捻じ曲げられた次の段階へ進む事にするらしい。
「ぁっ、大人しくさせるのは、んっ、何も胸を使うだけじゃ、あぅっ、無いのよ?」
「んむっ……」
そして、紅はおもむろに俺の背中へ手を回して身体を支え、もう片方の手を俺の股間へ持って行き、ズボンを脱がせて半立ちになっていた陰茎を掴んで出した。
「あら、随分、うっ、大きいわね」
「んむー」
乳首からの刺激で漏れ出す声を挟みながら、年齢の割には大きな陰茎を掌の中で弄ぶ紅。
細く長い指が亀頭の形を確かめるように這い回り、カリへ入ると軽く指を動かして撫でてくる。
握り締められない軽い刺激を受けた陰茎は、乳首を吸っている興奮と陰茎を握られる刺激で一気に硬さを増していく。
『乳首を吸わせても悪戯をしてくる相手には、精液を搾り出す事で大人しくさせる』とも思わせている所為で、躊躇い無く陰茎を握ってくる。
「うふふ、厭らしいわね。くふっ、こんなに大きくして……はっぅっ」
「あむぁっ」
心成しか淫靡な雰囲気を醸し出し始めた紅は舌先で自分の唇を軽く舐め、竿を握った手が余っていた皮ごと上下に動かして手扱きを始めた。
森の中で移動中に胸を揉み、乳首を吸いながら手扱きされる異常な状態は思ったよりも興奮してしまう。
紅の乳首も固さを持ち始めると一気に吸い易くなり、歯で甘噛みしても硬い弾力が返って来た。
揉んでいる方も付け根から巨乳を掴んでは乳首へ指を動かし、乳輪に差し掛かると強く摘む。
硬くなった乳首は指にもシッカリと弾力を返してきた。
「くぁっ……、もう!」
「んむぅっ!?」
身体が成熟している分、紅の性感帯も成長しており、俺が口と手を動かせば紅の頬も赤くなる。
掴んでいる胸も心成しか張りを増して掴み応えがあった。
しかも身体が興奮を蓄えた所為で体温も上がって、乳首に吸い付いて至近距離にある紅の肌から濃くなった体臭が立ち上ってくる。
移動で僅かに掻いた汗の匂いも混じるものの、臭いどころか逆に興奮を高めてくれるフェロモンすら感じた。
陰茎の硬さは更に増してしまい、紅の手が亀頭を這い回る刺激でビクビクと跳ねる。
「ふふ、んっ、随分苦しそうねぇ?」
「んっ! んんっ!!」
張ったカリを指先で撫でつつ、カウパー液が出てきた鈴口へ指を触れさせると体液が糸を引きながら亀頭に広がった。
少し冷たく女らしい細い指が亀頭を動く感触は俺へ快感を送ってくる。
乳首を吸いながら陰茎からの快感に目を細めてしまう俺を見た紅は、満足そうな顔を浮かべた。
「ふうっ、暫くは、ぁっ、静かになりそうね」
「んむっ……」
血管すら太く竿を走る陰茎を、僅かに力を込めた手で扱き続ける紅。
手を動かすと亀頭から伸ばされたカウパー液が全体に広がって、動かしやすくなった紅の手は更に激しさを増す。
風を切って走っているので、握られていない箇所に流れる風が当たって冷たい空気を受けた。
陰茎の熱い体温が移った紅の手も熱を持ち、それに比例するかのように扱く動きも熱が入る。
限界まで張ったカリの凹みを重点的に弄り回される所為で快感は、俺が思う以上に高まっていく。
思わず乳首を噛んでしまい、揉んでいる方の胸も強く掴む。
「んぁっ、ちょっと、強過ぎるわよ。もう……」
「ずず……」
吸い付いている時間が長くなると俺の口の端から漏れる唾液が多くなってしまう。
乳首を吸うついでに漏れ出そうになった唾液を吸えば、先程よりも卑猥な音が紅の胸の中へ響いた。
俺の激しい吸い付きを受けた紅も、意趣返しに陰茎を扱く手に力を入れて激しく上下に動かす。
「んむっ!?」
「悪い子には、ふっ、お仕置きしないと、ぅっ、いけないわね!」
亀頭からカリまで包み込んできた紅の手は、左右へ回されて亀頭だけを刺激してくる。
快感が押し寄せてきた陰茎に強い刺激は耐え切れず、俺は巨乳の肌一色に染まっていた視界を白く染めて絶頂へ達してしまった。
「んぐくっ!!?」
「うふふ、元気に出してるわね。んくっ……」
掌の中で精液を吐き出しながら上下に暴れる陰茎を押さえながら、してやったりと笑う紅。
溜まる所がないので指の隙間から漏れた精液は、通り過ぎる木々の間へ落ちていく。
押さえられても痙攣を繰り返す陰茎。
亀頭の上から被せられる紅の手へ射精の動きを止められなかった。
そして、吐き出される精液が収まっていくと、紅はゆっくりと手を離して自分の顔の前へ持っていく。
「うわ、随分出したわね……」
「ん……」
「……凄く濃い匂いがするわ」
手を汚す精液を指先で弄び、匂いを嗅いで頬を赤く染めた。
目も欲情を溜めている様にも見えるが、手扱き以上の行動は起こさない。
前提条件として俺を大人しくさせる為と誤認させている所為で、自分の欲情を出すのは上忍としてのプライドが許さないのだろう。
顔に近付ける手の距離が徐々に口元へ接近し、僅かに舌を出そうとした所で、紅は里の近くにまで来た事を認識する。
「……あら、残念」
残念と思ったのは精液を舐められなかった事か、それともヒナタ達が俺を奪還出来なかった事か。
移動していた樹の枝から降りて、草むらへ降り立つ。
「さて、そろそろ、時間切れね」
「んむぁ」
「もう口を離しても良いわよ」
「ぷはっ……」
紅の胸から口を離すと、目の前には今まで口内になった乳首が現れる。
吸っていた所為で乳輪から赤くなり、尖った乳首は唾液で光っていた。
揉んでいた方の胸も離すと、紅も服を着直してから俺を縛っていたロープを外す。
自由になった俺も地面へ降り立ち、丸出しだった陰茎をズボンの中へ仕舞い、展開していたフィールドも消した。
「ちょっと、出し過ぎよね」
「先生のテクニックが良かったもので……」
若干呆れた様子で精液に塗れる手を拭っていく紅は、ジト目で俺を見てくる。
しかし、口元は笑っているので、からかっているだけらしい。
手を綺麗にしてから暫く経ち、やっと後ろからヒナタ達がやってくる音が聞こえてきた。
「……やっと追いついたわね」
「はぁはぁ――」
「はぁふぅ――」
「…………」
呆れ隠さない紅は、息を切らして座り込んでいるヒナタ達を見下ろす。
シノだけは息を吐く音を出さず、肩だけが激しく上下に動いて疲労を示していた。
「ちょっと、遅過ぎるんじゃないかしら?」
「はぁはぁ、せ、先生が、はぁはぁ、早すぎるんだよ。はぁはぁ――」
「んくっ、ふぅはぁ、そ、そうです」
「…………」
「ふぅ。じゃぁ、明日からちょっと厳しい修行をしないといけないわね」
修行を始める前の威勢の良かった姿は跡形も無く、仰向けなったり座り込んだりとそれぞれが疲労困憊の様子。
俺だけは運ばれただけなのでピンピンしているが、それでも手扱きをされた所為で腰に軽い疲労が溜まっている。
一時的に班に入れられたとは言っても俺は部外者なので、特に何も言う事無く座り込んでいるヒナタ達を見下ろす。
「はぁはぁ……、んっ、ふぅはぁ……」
「ん?」
「っ!? ふぅ……はぁ……」
荒い呼吸を繰り返して身体に溜まった疲れを癒しているヒナタが、チラチラと俺を見てくる。
視線が合えば激しい運動で赤くなった頬を更に赤く染め、パッと顔を反らした。
あからさまに恥ずかしがる反応を不思議に思った瞬間、俺は原因を思いつく。
ヒナタは日向一族の血継限界である白眼を使える。
チャクラを見る事で戦う相手の動きを読み、物陰に隠れている敵や遠くに居る目標まで見る事が出来る力。
当然、逃げる紅を補足し続ける為には当然白眼を使うだろう。
視界から消えてもチャクラを追う事で目標を見続けるのなら、紅が俺にした事もシッカリと見た筈。
草むしりの最中に犯されてもヒナタ自身は未だに処女と思い込んで初心な心を維持したまま。
俺の陰茎で初めて男の股間を見た上に、知識として知っていた紅の卑猥な行為で俺と紅の顔をまともに見れないのか。
夕焼けが差し込む里を見下ろす位置にある丘からは、何処か懐かしい景色が広がる。
風の音が聞こえる中で荒く繰り返されていたヒナタ達の呼吸も落ち着きを取り戻していくと、紅は改めて声を掛けた。
「そろそろ、落ち着いたかしら?」
「ふぅ……何とか大丈夫だぜ」
「はい」
「…………」
座っていたヒナタ達も立ち上がり、紅の前へ並ぶ。
「さて、今日の任務は終わりだけど、明日からの修行は厳しく行くわよ」
「おぉ!」
「はい!」
「……」
気合を入れて返事を返すキバと、未だに羞恥心で頬を赤く染めながらも強く頷くヒナタ。
シノは相変わらず無言であるものの、雰囲気はやる気が満ちていた。
俺はどうせ今日だけの班員なので、あくまでお客さん的な扱い。
「それじゃ解散して良いわよ」
「あぁ、今日もやっと終わったぜ」
「ふぅ、ちょっと脚が……」
「…………」
それぞれが帰路に付く中、俺は紅に声を掛けられる。
「貴方の方は、火影様には私から報告も入れておくから」
「あっ、そうですか。お願いします」
「えぇ、また機会があれば任務をする事もあるでしょうけど、その時はもう少し実力を上げておいて」
「まぁ、頑張りますよ」
「それじゃ、貴方も解散して良いわよ」
「はい、んじゃ、さようなら」
「えぇ、気をつけてね」
「分かってます」
火影に報告と言うのは、俺みたいに各班を点々とする忍者は今まで居なかったので、実際の任務にどのような影響があるかを報告するのだ。
班員達の絆を深める途中で、他の人間が入ってもチームワークを乱さず、任務を遂行する為の訓練も兼ねている。
その結果を、担当上忍は責任者である火影に知らせる流れになっていた。
「……あっ」
大人しく帰宅途中だったが、ヒナタのフォローをしていないのを思い出す。
紅の様に誤認させていない状態で手扱きを見た所為で、普通の反応を返して顔を赤くしていた。
引っ込み思案で人に言うとは思えないものの、少しは意識を操っていた方が良かったかもしれない。
またヒナタを犯したくなった時に、俺を見た途端に紅との行為を思い出して避けられては犯すに犯せなくなる。
しかし、逃げる前に声を掛ければヒナタの性格からして、ちゃんと話ぐらいは聞くだろうか。
もし逃げても、フィールドを使って動きを止めれば良いかもしれない。
「……まぁ、良いか。今日は疲れたし帰ろう」
腰の疲労も溜まっている事であるし、一度『終わった』と気が抜けた心では改めてヒナタを追う気力も無くなっている。
夕日の眩しさに目を細めながら、俺は明日の任務を果たす為に英気を養う必要があるのだ。
今日の所はサッサと帰って寝るに限る。
続く
その2
火影に渡された紙に書かれた予定を従って、待機場所へ向かうと暑苦しいタイツが目に入った。
「おっ! 良く来たな!!」
俺の姿を確認した途端に暑苦しいウィンクをしながらサムズアップしてくる。
ガイの声につられて勢い良く振り返った<ロック・リー>は、何やら俺を珍しそうな顔で見てきた。
ガイと同じく全身を緑のタイツを着ており、特徴的なのは何よりも太い眉毛とおかっぱの髪型。
変に目がキラキラとしていて、一度見れば忘れなさそうな顔だ。
その隣に居て、ガイに吊られて俺へ振り返るのは<テンテン>
袖の無いピンク色の中華服っぽい上着を着て、下には七分丈のズボンを履いている。
頭の上部で髪を二つのお団子に纏めた髪型で、眉を顰めた顔は如何にも迷惑そうな気持ちを全面に出す。
しかし、それを上回る不機嫌さを醸し出しているのは日向ネジ。
昨日犯したヒナタの親戚、と言うか分家であり、今はまだヒナタの事を心底憎んでいる時期だ。
テンテン以上に盛大に眉間へ皺を寄せ、俺に対して敵意すら見せてきていた。
「遅れましたか?」
「いや、我々も今来た所だ! 気にするな!」
「そうですか」
ガイの近くに着地すると、ガイは俺の肩を叩いて歓迎を示してくれる。
力が強いので痛いばかりだが、見世物の様にテンテン達の視線を集めている状態では、大げさな歓迎が在り難くも感じた。
「今日はその人と一緒に任務に行くのですか? ガイ先生?」
「うむ! そうだ。リーよ!」
「ふん、足手纏いを押し付けられるとはな」
「まぁ、先生の言う事も最もだしね。良いんじゃない? 今日ぐらいは」
「ふん……」
何を言ったのか気にはなるが、どうせガイの事だからバカ正直に俺が体術も忍術も成績が悪いと言ったのだろう。
あからさまに俺へ侮蔑の視線を送るネジ。
テンテンは気が立っているネジを落ち着かせようとしているものの、足手纏いの俺を班に入れるのは反対している雰囲気があった。
リーだけがガイの言葉を好意的に受け取り、叩き込まれたハングリー精神で何もしていないのに燃えている。
「それでガイ先生。今日の任務は何ですか!?」
「うむ、今日の任務は……」
「きょ、今日の任務は……?」
リーの疑問をもったいぶって間を持つガイ。
豪快に笑っていたガイが真面目な顔を浮かべて睨みつけてくる所為で、リーは冷や汗を掻いて緊張で唾液を飲み込む。
そして、ガイは遂に口を開く。
「無い!」
「はっ!?」
「えっ?」
「何だと……?」
ガイはニカッと笑いを浮かべたと思えば、任務はないと言い放つ。
先程まで緊張を滲ませていたテンテン達はポカンと口を開けて唖然とするも、すぐに言われた事を理解した。
「ガ、ガイ先生! 無いってどういう事ですか!」
「うむ、本当なら永遠のライバルであるカカシと同じCランクの護衛任務をしたかったのだが無かったのだ!」
「べ、別に護衛任務じゃなくても、Cランクの任務ならあるんじゃないですか?」
「駄目だ。ライバルであるカカシが護衛任務をするなら、俺達も護衛任務かそれ以上の任務をしなければならない」
自称カカシの永遠のライバルを言うガイは、変なこだわりを持っているらしい。
確かにライバルと認識している相手が、先に難易度の高い任務に付いたら自分もと言うのは良い。
だが、それで受け持つ部下を無視してしまえば台無しだ。
「しか~し! 心配する事は無い! こんな時の為に修行を考えていたのだ!」
「さ、流石です! ガイ先生」
「修行って、いつもやってるのじゃないんですか?」
「甘いなぁ、テンテンは!」
「あ、甘いって……」
目の前で人差し指を振りながら呆れた様に頭を左右に振るガイ。
「Cランク相当の修行はいつもとは違うぞ! 何故なら今回は全員が敵同士だからな!」
「ぜ、全員がですか!?」
「ほう?」
「そして、範囲はこの広場の中だ。少しでも出てしまえば、そいつは失格!」
『ズビシッ!』と効果音が聞こえそうな動きで修行内容を発表されると、今まで不機嫌を隠さなかったネジが始めて興味深そうに顔を上げた。
リーは相変わらず熱く反応をしているものの、戸惑いの方が大きいらしい。
テンテンは内容よりも高いテンションにげんなりしている。
「そして、俺以外で最後まで残っていた者が勝者だ!」
「うおぉ!! やる気が出てきました! ガイ先生!」
「そうだろう! リーよ!」
「はい!!」
「えっ、でも、ガイ先生が私達と戦うなら誰も残れないんじゃないですか?」
「心配するなテンテン。手加減はしてやるぞ!」
「駄目ですよ! ガイ先生! 本気でなくては修行になりません!」
流石に上忍であるガイ相手に、下忍に成ったばかりの自分達が敵う訳がないと言うテンテン。
ガイも下忍に本気を出そうとは思っていなかったらしいが、無意味に熱血を帯びているリーに煽られてガイの目に本気の色が宿る。
更にネジも不敵な笑みを浮かべたままで組んでいた腕を解き、雰囲気が戦闘態勢へ変わっていく。
「ふん、そうだな。リーの言うとおりだ。俺達が下忍であっても修行であるなら本気を出すべきだ」
「おっ! ネジまでそう言うのなら仕方が無い! 本気を出そう!」
「ちょっ!」
その答えに慌てたのはテンテン。
咄嗟にガイを止めようと手を伸ばすが、無常にも戦闘を開始する合図の方が先だった。
「では、修行始め」
「むっ!」
「行きます。ガイ先生!」
「来い。リーよ!」
「あぁ、もう!!」
「えっ、マジでやるの?」
合図と共にガイへ駆け出したのはリーとネジ。
得意の体術で接近戦を仕掛けるネジは早速白眼を発動させ、リーもネジの攻撃の合間を縫ってガイへ向かう。
上忍の立場は伊達ではないのか、ガイは二人の攻撃を難なくさばき、積極的にやり返している。
テンテンは送れて腰に掛けていた大きな巻物を一気に開くと、口寄せの術で忍具を取り出した。
「仕方ないでしょ。ガイ先生が言ったんだから!」
出てきた忍具はクナイを始めとした多種多様の道具たち。
それを掴むとテンテンはガイではなく、俺へ忍具を放ってきた。
「はっ!!」
「うわっと!」
どうやらネジとリーはガイへ、テンテンは俺を相手にして戦うらしい。
しかし、俺は体術が駄目なので、普通に戦ってはすぐに終わってしまう。
テンテンの最初の攻撃は口寄せをしてからだったから何とか避けられたものの、次の攻撃は間違いなく避けられないだろう。
なので、即座に広場を覆う程度のフィールドを展開した。
「やっ!」
「うぉっ!」
「この!!」
最初にしたのはテンテンに『俺へ攻撃する時は手加減する』と言う意識の誘導だ。
その甲斐あって飛んでくる忍具を何とか回避できる。
「ちょこまかと!」
「うわっ!」
「そこっ!」
「ぐはっ!」
意識の誘導をしても、そもそも俺は勝つ気は無いので絶対に攻撃を当てられない様にはしていない。
精々が本気ではない状態であれば手加減をしてしまう程度であり、避けられて苛々が募ってしまえば誘導は切れてしまう。
流石に急所は狙ってこないテンテンでも、確実に俺の機動力を奪い、暫くしないでアッサリと討ち取られた。
「たぁっ!!」
「ぐわっ!」
「よっし!」
思ったよりボロボロになってしまった俺は倒れて、テンテンは討ち取った事を喜んだ。
即座に目標をネジとリーが戦っているガイへ変えるも、振り返った先には激しい攻防が続いていた。
「……付け入る隙が無いわ」
土煙を上げながらネジが掌底を放ち、ガイが交わしながら反撃を繰り出す。
その攻撃の隙を縫うようにリーが蹴りを放てば、防御をすると同時にリーの腕を掴んで投げた。
「甘いぞ!」
「わっ!」
「邪魔だ。リー!」
「ぐはっ!?」
リーが飛んだ方向にはネジが居り、全員が敵である設定なので非常にもリーは撃墜される。
それでも反骨精神が萎えないリーは地面に手を付くと瞬時に伸ばしてネジの顎を蹴り上げた。
「やっ!」
「ふっ!」
「良いぞ。その調子だ!」
一連の動作が残像すら残し、頻繁にネジとリーが入れ替わる状態にテンテンは持っている忍具を放つに放てない。
全員が敵同士なので後ろかな狙えば良いと思うも、万が一倒してしまえばあの中に自分が入る事を想像したテンテン。
曲がりなりにも修行と銘打っているのだから、本当なら参加する筈のテンテンは力無く頭を横へ振って諦めた。
「……無理」
そして、落ちた忍具を拾いつつ、倒れる俺に近寄ってくる。
「大丈夫?」
「あぁ、たいした怪我もしてないしな」
「Cランク相当の修行でたいした怪我をしないって、どれだけ手加減したんだろう……」
「んじゃ、あっちに加わるか?」
「止めとく」
フィールドの効果で俺を倒して満足したテンテンは、スッカリ休憩する気満々だった。
雰囲気から戦闘を続ける気が無くなり、回収した忍具を巻物へ仕舞ってから俺の隣へ座ってくる。
「隣、良いわよね?」
「良いぞ。誰の物でもないし」
「あっそ」
改めて間近で見るテンテンの横顔は間違いなく美少女。
原作では余り出番は無く、あっても特に活躍する事無く退場してしまうキャラだった筈。
テンテンが風上に座った所為で匂いが俺へ漂ってくる。
美少女の匂いは朝起きてから燻っていた性欲を刺激して止まない。
「しっかし、本当に元気よね~」
「テンテンも大変だよな。あんなのに囲まれて」
「…………はぁ」
「落ち込むなよ」
「もっと普通の人が良かった……」
担当上忍が濃く、仲間の一人がその弟子であり、同じく濃い上に高いテンションも受け継ぐ。
もう一人は協調性の無くても高いプライドがある名家で、分家と言えども、地位が高い事には変わりない。
そんな中で振り回される一人普通のテンテンは、流石に疲れるのだろう。
溜息を付いたテンテンを慰めつつ、俺は俺で目的を果たす為にフィールドを操った。
「まぁまぁ、そんなに落ち込むなよ」
「あぁ、いっそ私もあんたみたいに色んな班を回るポジションが良かったわ」
「それは無理だろうなぁ」
「なんでよ?」
予想通りに食いついてきたテンテンへ『修行なら仕方がない』と思わせる。
当然ながら広場全てを覆っているフィールドは、遠くで戦っているガイ達にも影響を及ぼした。
「テンテンは忍具を武器として使ってるけど、自分に備わっている武器を全く使ってないからな」
「自分に備わってる武器ってなによ? リーやネジみたいに肉弾戦って事?」
「違うよ」
「じゃぁ、何なのよ?」
「それはな、女の武器だ」
「……はぁ?」
目を合わせて真面目な顔で言うと、テンテンは呆れた雰囲気を隠さない。
しかも小首を傾げて若干バカにした空気すらあった。
「何? 色気が足りないって事」
「戦うばかりが忍者ではないだろう? 時には敵の目を欺いたりする必要もあるだろ」
「それは……そうだけど」
忍者の仕事は敵を始末する事だけではない。
下忍が草むしりをさせられる様に、この世界では何でも屋的な一面も持っている。
外貨を稼ぐ為には戦闘に限らず、お守りや情報収集、破壊工作など色々な仕事をする必要もあるのだ。
「そこで役立つのが女としての色気だよ」
「でもさ、それって薬とか使えば良いんじゃないの?」
「テンテンは薬には詳しくないだろう」
「うっ、そうだった……」
テンテンは原作において珍しい漫画補正のないキャラクターだ。
リーみたいに気合で何とかしたり、ネジみたいに血継限界を都合良く持つ設定ではない。
どちらかと言えば、俺が前に居た現実の忍者と最も近い戦い方をする方だ。
口寄せその物が非現実的であるものの、忍術に頼らず忍具のみで戦うのは、チャクラと言う特殊な力が無くても出来そうな感じでもある。
「で、でも、私にだって色気ぐらいはあるわよ」
「どんな感じで?」
「あ、あっは~ん」
照れを前面に押し出しながら、身体をくねらせて精一杯の誘惑をしてくるテンテン。
上げた片腕は自分の側頭部を触れて髪を撫で、もう片方は腰へ手を当てて俺へウィンクを送ってきた。
しかし、色気はビックリする程一切、全く、これっぽっちも無い。
「…………」
「やめて、そんな目で私を見ないで!」
俺が憐れみの視線を送れば、テンテンは顔を覆って背中を向けた。
「まぁ、俺が協力するから、色気を出す修行をしてやろうか?」
「えっ? どうすれば色気が出るのか知ってるの?」
「ガイ先生から聞いていないか? 俺は体術も忍術も出来ないけど、知識だけは優秀だって」
「あぁ……確かそんな事言ってたわね」
「だから、俺の言う事を聞けば、色気を出すのは簡単だよ」
「……変な事するんじゃないでしょうね?」
「大丈夫だって。ネジやリーの後ろを守る為にも『実力を上げる為に修行中の事は何があっても受け入れないと』」
「…………そうね」
事前にテンテンへフィールドの効果を受け入れさせる事で、意識に刻まれる暗示の効果を増加させる。
場の空気で暗黙の了解を匂わせるのではなく、完全にテンテンの意思を通して承諾させる事が『何をされても受け入れる』効果を上げるのだ。
『修行だから仕方が無い』と思わせておけば、俺がフィールドを張っている限り、テンテン本人は勿論、未だに激しい戦いをしているガイ達にも怪しまれないだろう。
「それじゃ、ちょっと身体を触るぞ?」
「えっ……うん。良い……けど、本当に修行なのよね?」
「そうだよ。修行だよ」
俺が掲げた免罪符を受け入れたテンテンでも、心の根底にある羞恥心は根強いみたいだ。
それでも、俺はフィールドの効果を信用して、説得を続ける。
「まぁ、在り来たりな修行なんだけどな」
「そ、そうなの? 初めて聞いたけど」
「秘匿された技術は誰にも知られないものだろう?」
「そう、ね。分かったわ」
最後の一押しをすると、テンテンは漸く抵抗を消した。
燻っていた羞恥心も低くなったらしく、俺と肩を触れる程に近付いても身体を引かない。
「それじゃ、修行をするからな」
「えぇ、お願い」
言質を取った俺はテンテンの背中から手を回すと、俺から見て向こう側にある胸を掴む。
「うっ!?」
「多少恥ずかしくても我慢しろよ?」
「わ、分かってるわよ」
両方の胸を揉まれるテンテンは顔を赤くしつつも、視線を下ろして自分の身体を触る俺の手を見ていた。
自分の身体で男がどれだけ興奮するのかを的確に理解しなければ、女の武器を使うとしても効果が薄いと認識するテンテン。
これは普通の武器でも同じで、効率良く使用するにはシッカリと効果と威力を知っておかないと駄目だと、理解しているからだった。
日頃、忍具で戦うテンテンにとって、新しい武器を観察するのはごく普通の事。
その視線の先では、俺の手で形を変えられる自分の胸。
大きさは掌の中にすっぽりと包み込める程度で、揉むには丁度良い。
指を動かしても厚い生地の服の向こうには確かな柔らかさがあり、揉み解せば俺に興奮をもたらしてくれる。
残っていた反対側の手でもテンテンの胸を掴み、同じ様に揉み解していく。
服の下にはブラの感触があり、俺が指を動かすと徐々にずれていった。
「……うっ、ちょっと待った。し、下着が……!」
今テンテンが着ている服は生地が厚い上に、若干ゴワゴワしている。
ブラがずれてしまえば当然ながら胸は直接生地に擦れ、一番の被害を受けるのは乳首だ。
揉まれる刺激には余り反応を返さなくても、流石に乳首を直接荒い生地で擦られると意識しなくても反応を返してしまう。
しかも、性感帯なので送られてくる刺激が、緩やかな快感となってテンテンの身体を流れた。
「テンテンも見てるだけじゃなくて、自分で触ってみろよ」
「えっ、や、毎日お風呂で触ってるけど……」
「そうじゃなくて、もっとここをだな……」
身体を洗う程度では、俺の求める『触った』とは程遠い。
胸を揉んでいた手をおもむろに下げた俺は、ショートパンツの上から股間へ手を被せた。
「きゃぁ!?」
流石に驚くテンテンは咄嗟に俺の手を掴んで、自分の股間から引き離す。
しかし、それで引く俺ではない。
顔を真っ赤にして非難の声を出そうと口を開く前に、修行と言う免罪符を再びかざす。
「こ、この変――」
「修行だろ?」
「――た、あ……あぁ、そ、そうだったわね。うん、何もおかしくない……よね?」
「あぁ、おかしくないぞ? 武器を扱うために必要な修行だよ」
「うん。そうよね」
恐る恐る改めて確認してきたテンテンへ自信満々の顔で答えてやれば、納得するように頷いて掴んでいた俺の手を離した。
拘束された手が自由になったので、再びズボンの下に隠されているテンテンの股間へ掌を被せる。
今度は分かり易い拒否をしないで無抵抗のまま、テンテンは自分の股間は触る俺の手を見ていた。
顔を真っ赤にしながらも、女の武器を詳しく知る為に見詰め続ける。
俺の手は厚い生地を使っているズボンの上からでも、大陰唇を押して秘裂にさえ指を食い込ませた。
そのまま指を上下に動かしつつ、胸では乳首を摘む。
「はうっ!?」
布の上からであっても、性感帯を弄られるテンテンは快感を含んだ声を漏らした。
俺が指を動かして乳首と、出来ない淫核辺りを刺激する度に、ピクピクと身体を小さく震わせる。
「テンテン、シッカリと見て置けよ?」
「わ、分かってる、んっ、わよ!」
羞恥に染まっていたテンテンの表情には、僅かではあるが、確実に欲情の雰囲気を醸し出してきた。
男の手に蹂躙される自分の身体を見下ろす目は濡れ、唇が少し開いて吐息を吐き出す。
テンテンにとっては新しい武器を拠り良く知る為に観察をしていると思っている筈。
普通ならどれだけ恥ずかしい状況であっても、修行であるとの免罪符は、強さを求める忍者にとって何よりも重いものだ。
その忍者としての性質とも言える気持ちを利用し、俺の手はテンテンを弄り回していく。
「服の上からじゃ、あんまり効果的じゃないから脱がすぞ」
「えっ!? ……うん、分かったわ」
承諾を貰った俺はまず、中華服っぽいテンテンの上着を脱がしていく。
前を留めているボタンを外してから、ファスナーを降ろす。
上着が上半身を開放していくにつれて、白い鎖骨から胸元が見えてくる。
服の上からでは分からなかったが胸の谷間が作られており、胸を包むブラは白く簡素なもの。
しかも、俺が弄った所為で乳首がカップから食み出しており、心成しか赤くなって尖った形をブラの端から覗かせている。
自分の視線の下で、自分の胸が開放されていく様子を見詰めるテンテンの顔にも、羞恥心が大きくなり始めた。
赤かった頬は更に赤みを増して、甘い吐息を漏らしていた口はグッと閉じられる。
俺はテンテンの羞恥心を煽ろうと思い、態々見えるようにしてカップから食み出る乳首を指の腹で押した。
「んっ!?」
そして、軽く指を回して尖った乳首が形を変える様子を見せる。
僅かな力しか入れていないので、テンテンにはくすぐられる様な快感をもたらしているだろう。
既に快感を含む吐息を漏らしているテンテンは、大きく口を開いて嬌声を吐き出したい欲求に駆られる。
修行と納得しても羞恥を感じて溜め込むが、これが逆に身体を駆け巡る快感を高める結果となった。
「……テンテン、別に気持ち良かったら声を出しても良いんだぞ?」
「っ……、そ、ふぁっ、それじゃ、修行に、んっ、ならないでしょう! あっ!」
「いや、自分が受ける快感をどう受け流すかも修行だから、気持ち良かったら我慢しないで出さないと」
「そ、そう……! んっ!」
一応、声を出しても良い免罪符を打って見せたものの、声は未だに出てこない。
仕方ないので、もう少し押してみる。
「今、自分の胸がどうなっているかと言ってみれば、少しは自分の身体に対して詳しくなるんじゃないか?」
「ふっ、あっ、ち、乳首……が! 捏ねられて、るわ!」
「そうそう。シッカリ現状を言葉にして確認するんだぞ?」
「あっ、分かった、わ……! んふっ!」
実況させる事で硬く閉じられていた口を開かせ、言葉の端々に混じる嬌声を引き出す。
乳首を摘んでいた手をテンテンの背中へ回し、ブラのホックを外せば、白く透き通る胸が完全に露出した。
ブラから開放される反動は丁度良い大きさの胸をたぷんと揺らし、テンテンの羞恥心を煽る。
「あぁ、胸が……!」
上着を前だけ開けられ、曝け出された胸を再び掴んだ俺は、肌へ軽く触る程度の力を入れて胸へ指を這わせた。
殆ど感じない産毛だけを指の腹で撫でつつ、下乳を触ってから乳輪へと向かわせる。
摘んでいた時よりも刺激は微小であり、それこそ肌を撫でる程度の刺激を受けたテンテンの胸では鳥肌が立つ。
尖っていた乳首も性的な刺激と合わさって、乳輪から盛り上がる厭らしさを見せた。
「胸の肌を撫でられて、んっ、乳首が、あぁ、立ってる……!」
顔を真下へ向けて自分の胸を見続けるテンテンの表情も欲情を強くさせてくる。
厭らしく立った乳首を客観的に認識した所為で、身体から受ける快感だけではなく、視覚でも性的な興奮をかき立てられた様子だった。
尖った乳首を摘んでみれば指に反発を感じる硬さを返す。
捻るようにクリクリと刺激していくと、テンテンの口から甘い声が漏れた。
「んぁっ、ふっ、あぁうっ! 乳首、気持ち良い……!」
乳首を摘んでいる親指と人差し指以外は胸全体を下から包み、動きに差をつけて揉んでいく。
性的に目覚めた所為で刺激を快感と受け取るようになったテンテンの身体は、小さく跳ねた。
淫核を弄っていた指先も一旦股間から離し、今度はズボンのボタンを外す。
「テンテン、ちょっと腰を上げてくれないか?」
「っ!? あぁ、そこは、だ――」
「修行だろ?」
「――うっ!? え、えぇ。分かったわ」
「俺がズボンを引くから、タイミングを合わせて上げてくれ」
「ほ、本当に外で……? んっ!」
「あぁ、修行は外で行わないと危険だからな」
未だに拒否の言葉を漏らすテンテンを適当に言い包め、ボタンを外して余裕の出来たズボンのウェストを掴んだ。
そして、一声合図を掛けて、一気に引き降ろす。
「せっ!」
「んっ!!」
思わず乳首を摘んでいる指にも力を入れてしまったが、テンテンはちゃんとタイミングを合わせて腰を上げてくれた。
膝下までズボンが降ろされると、股間を守っていた白いショーツが出てくる。
年頃の女の子らしいフリルが付いており、上着と同じく薄いピンク。
しかし、ショーツのクロッチ部分を持ち上げる大陰唇の中心には愛液の染みが大きき広がり、若干中を透けさせていた。
当然ながら顔を下に向けているテンテンもそれを見てしまい、胸を曝け出された以上に顔を赤くさせる。
「あぁ……! こ、股間が、透けてる……んぁっ! ふぁっ!!」
弄られ続ける乳首からの快感で嬌声を出しながら、股間の現状を報告するテンテン。
俺自身も興奮が高まるのを感じながら、そっと濡れる大陰唇へ指を接触させた。
「あぅっ! 触られ、た。はっ! あぁっ!!」
ショーツに染み込みきれなかった愛液が、指を軽く押し付けただけで滲み出してくる。
指先は簡単に大陰唇へ食い込む、秘裂の中へ入った。
熱くなった女性器の熱さはズボンの上から触るよりもハッキリと感じる。
緩く指を上下に動かしてもショーツの布の感触を受ける前に愛液で滑り、大陰唇が柔らかく指先を包む。
濡れたショーツでは秘裂の端でポツンと存在を主張していた淫核さえも見えてしまい、テンテンの身体が完全に性感の虜になっているのが分かった。
「直接触るぞ?」
興奮で思考が鈍ってきた俺は、答えを待たずにクロッチを捲って指をショーツの中へ差し込んだ。
「ふぁっ!? 大事な所が、さ、わられて――、指が入って、えぇ!!」
ニチャッと音が聞こえそうに感触が俺の指先を向かえも、ヌルヌルで動かし易過ぎる所為で勢い余った指は秘裂の中へ行き成り入ってしまった。
僅かと言えどもスピードが付いた手は更に奥へ行ってしまい、指先は膣口へ進入する。
その瞬間にテンテンは腰を大きく跳ね上げ、下を向いていた頭も空を見上げた。
乳首を摘んでいた掌の中でも胸が弾むが、俺の意識は膣口に入った指へ行っている。
「おぉ! 暖かいし、締まる……!」
「あっ! 中で、う、動いてる!」
感動の余り、膣口付近で指を動かしてみると、テンテンの腰は小さくも激しく上下に動いた。
地面から上がった尻は振るえ、軽いブリッジをしている体勢になってしまう。
快感を溜め込んだ身体には膣口からの刺激は強く、羞恥心に塗れながら修行をしているつもりだったテンテンの思考が一気に白く染まった。
食い込む指を暖かく包んでいた秘裂からは潮すら軽く噴き出し、宙に浮く腰がガクガクと痙攣を繰り返す。
浮いた腰に引き摺られて上半身も上がり、ガクガクと震える肘で地面を押して両手足だけで身体を浮かせる。
「いっ、ひぅっ!? な、何か来る! うぅっ!!」
俺は胸を揉んでいた方の手でテンテンの背中を支えながら、膣口に入れたのとは別の指で、秘裂から顔を出した淫核を強めに摘んで捏ね回した。
「ひっ!? あっ、駄目! いきぅ!? んんーー!!」
そして、テンテンは俺の指から受ける刺激で絶頂に達する。
小さく噴き出していた潮は盛大にショーツを濡らして、膝の辺りに引っ掛かっていたズボンの股間部分を濡らす。
上下に痙攣する腰は引き締まった尻さえ揺らし、上半身では空中で仰向けになった胴体の上で綺麗な胸が揺れていた。
空を見上げていた目は、身体を駆け巡る絶頂の快感に耐えるようにギュッと閉じられる。
「んっ!! んぅっ!!」
膣口に差し入れた俺の指は強く締め付けられ、指先に感じる膣壁すら激しく蠢いていた。
暫く痙攣するテンテンの身体を支えていると、ゆっくりと地面へ沈み込む。
「ふぅ……! はぁ……! あぁ……」
朦朧とした視線で宙を仰ぎ、荒い呼吸を繰り返す口からは満足気な吐息が混じっていた。
上下に動く胴体でも、若干胸が横へ開いてプリンを思わせる動きで俺の目を楽しませる。
地面へ落ちた股間でも噴き出していた愛液は量を減らし、潮も消えた。
絶頂の余韻に浸るテンテンの顔は頬を赤く染め、滲んだ汗が解れた髪を張り付き、潤んだ目は何処も見ていない。
目の前で激しい絶頂を見せられた俺の我慢も既に限界であるので、急いでズボンを脱ぎ捨てると、テンテンのズボンも完全に脱がせた。
「あ……、あぅ……?」
未だに絶頂の余韻で意識を朦朧とさせているテンテンは、俺に脚を開かれても虚ろな目で空を見上げているだけで反応を示さない。
俺はテンテンの股間へ腰を差し込み、愛液に塗れたショーツを尻の方から脱がす。
大陰唇どころか股間周辺にまで広がっていた愛液は、ショーツを脱がせれば糸を引いた。
厭らしい光景と思うと共に、布の拘束から開放された所為で性的に興奮を増加させる濃い匂いが漂ってくる。
それを嗅いだ俺は陰茎の硬さを最大にさせ、鼻息も荒くしてしまう。
まさしく女の武器に囚われた俺の思考は、既にテンテンを犯す事しか頭に無かった。
「んくっ、ふぅ、はぁ……!」
「あっ……うっ……?」
俺が身体を近付けた所為で顔に影が掛かったテンテンは、戻りつつあった意識でダルそうに自分の下半身へ目をやる。
視線の先では俺が陰茎を持って角度を抑え、今にも秘裂へ差し込もうとしている光景が見えるものの、絶頂の余韻で朦朧としている意識ではハッキリと事実を認識出来ない。
しかし、それも一瞬で収まると、慌てて俺を押し退けようと手を伸ばしてきた。
「ちょっ! ちょっと! そこまでするの!?」
「男の武器を理解する為にも、実際に女の武器で包み込み必要があるんだ、よ!」
「んきぅっ!?」
好い加減我慢の限界だった俺は制止を求めるテンテンを無視して、無理矢理腰を差し入れる。
大きな絶頂で既に解れていたテンテンの膣口は、限界まで硬くなった俺の亀頭を難なく通過させた。
ただでさえ愛液でヌルヌルになった上に、直前に絶頂を経験した所為で処女の締め付けは殆ど感じない。
それでも蕩けた膣内はヒダを滑らせながら侵入して来た亀頭を舐め回す。
処女膜の抵抗は一瞬で消えてしまい、亀頭だけではなく竿までも膣口へ減り込んでいった。
「んあぁっ!!?」
「おふぁっ!」
俺の胸に手を当てて押し返そうとするテンテンだったが、絶頂で敏感になっていた膣内を、指よりも大きな陰茎で広げられて背中を反らせて悶絶する。
膣内からの違和感に抵抗を示す下半身は急速に増加する胎内の違和感で力が入り、太股はグッと緊張を見せた。
膝は曲げられて足の指は硬く握り締められる。
広げられていた脚は反射的に内側へ閉じようと動くも、俺の腰に阻まれてそれも叶わない。
膣壁は何とか陰茎の挿入を阻もうと亀頭の前にヒダを集めるが、絶頂で力が抜けているので柔らかい抵抗を返すだけに終わる。
対照的に俺は解れた膣壁で陰茎を舐められる刺激を受け、高まった快感を更に高めた。
俺が腰を押し入れれば、隙間の無くなった膣内から愛液が逆流してくる。
少女らしさを残す程度に成長したヒダは心成しか厚く、侵入して来た陰茎を包み込んできた。
膣内にとっては精一杯の拒絶を示しているだろうが、一度意識を飛ばす程の快感を受けた所為で結果的に陰茎をヒダで舐め回すだけ。
鈴口の先で壁となっていた膣壁が亀頭によって広げられれば、愛液に塗れるヒダが亀頭の肌を滑る。
後に続く竿へも張り付き、ヒダの凹凸はすら感じられた。
「んくぅ!? お腹の中が、ひぃ、広がるぅ……!!」
「おふぅっ……!!」
そして、亀頭の先が膣壁とは違った固めの感触にぶつかると、俺の下腹部もテンテンの股間へ密着する。
陰茎は大陰唇を巻き込みつつも完全に膣内へ入り、熱く蠢きながら陰茎を滑る感触に包まれた。
動かなくてもテンテンが呼吸する動作だけで膣壁は引き上げられ、陰茎は僅かに擦られる。
亀頭の凹みに入ったヒダも一緒になって上に行くので、扱かれている様にも感じられた。
「うっ、動くぞ!」
「ふぁっ!? だ、駄目! 今は! あぁ!!?」
膣内の違和感も快感として受け止め始めていたテンテンに構わず、俺は腰を引いく。
根元まで入れた状態から陰茎を引き抜くと、根元から鈴口まで滑るヒダが一気に流れた。
途中にあるカリは膣壁を削り、微かに残っていた処女膜さえも取り去る。
秘裂から姿を現した太い血管が脈打つ竿には、愛液で薄まってはいるが、確かに破瓜の血が付着していた。
膣内の最奥に鈴口から出たカウパー液を残し、亀頭が膣口から出る寸前まで引き抜く。
「ふっ!!」
「ふぁっ!?」
再度、一気に最奥まで突き上げれば、テンテンは短い嬌声を放った。
背中は反らされたままなので、天へ向けられた胸は不安定に大きく揺れ動く。
陰茎が出て行って元の締まりを取り戻そうとしていた所に亀頭を突き入れ、即座に膣壁を押し広げた。
最奥では鈴口が子宮口に衝突し、カウパー液を塗り付ける。
根元まで差し込んだ陰茎を抜いてから素早くテンテンの腰を掴んで股間を引き寄せ、下腹部が股間へぶつかると腰を離す。
「ふっ! はっ! くっ!!」
「んっ! あぅっ!! お腹の、奥がっ!!」
ピストン運動を開始すれば、テンテンは膣内を犯される快感で自分の胸を抱き締めた。
胸は腕に押さえられるが、俺が腰を使えば上下に食み出た部分の肉が柔らかく波打つ。
陰茎が膣壁を広げながら動き程に、愛液がグチョグチョと鳴り響く。
ヒダから受ける抵抗も大きくなり、膣内が興奮で熱さを増しているかのようだった。
断続的な締め付けに陰茎から受ける快感が増大し、前後に動く腰も乱暴に強くなっていく。
「くっ! んっ! はっ!」
「あぁっ! んぐっ! はぅっ!!」
犯されるテンテンは膣内を突き上げられる快感で思考を止め、無意識に身体をうねらせる。
蟹股に開いている股間すら動かすので、亀頭が触れる場所も頻繁に変わり、犯す側にも新しい刺激を送った。
子宮口の周りはカウパー液と愛液が混ぜられ、更には陰茎に掻き回される所為で白く泡立つ。
カリに受ける抵抗は激しい痙攣を繰り返す締め付けに変わり、テンテンも絶頂へ上っていく。
「うっ! ふっ!! で、出そうだ!」
「うぁっ!? ま、待って! 中じゃ、駄目よ!」
「くぅっ!!」
「ひぎぅっ!!?」
もはや陰茎からの欲求に支配された俺は外からの言葉に意思を向ける余裕は無く、本能の赴くままに膣内を犯す。
逃げようとするテンテンの腰を掴んで引き寄せては微妙に位置を変え、陰茎が抉る角度を変えた。
絶頂に至る程の快感を溜め込んだテンテンも、俺の激しい腰の動きで全身を小刻みに痙攣させる。
しかし、テンテンの快楽に犯されていない心の奥では、俺の攻めで絶頂に達するのは悔しく思い、半ば無意識に下半身へ重点的に力を加えた。
「くふっ!? し、まる!!?」
「あっ! あぁっ! 違うの! これは! あぁっ!!」
射精の予感を尿道で留めていた陰茎は、膣内の締め付けで絶頂を迎える。
咄嗟に最奥を付いた状態で腰を止め、股間から力を抜いた。
「出るっ!!」
「ふあぁっ!! 出て、るぅっ!!?」
解く放たれた精液の濁流はテンテンの子宮口へ直接張り付く。
我慢を重ねた事で尿道を通る時には粘度が高まっており、ドロリとした精液が絶頂の快感と共に鈴口を駆け抜けた。
そして、膣内の最奥で熱い体液の感触を受けたテンテンも、溜まり溜まった快感を開放する。
「ふっ! ふあぁっ!!!」
「んおぉっ!?」
絶頂で背中を反らせるテンテンの膣内では、痙攣を止める代わりに今まで以上に強く陰茎を締め付けた。
それこそ、射精で上下に痙攣を繰り返していても、動きを止める勢いでギュッと膣壁が握り締める。
愛液で滑るヒダはそれでも肌を蠢くので、精液を吐き出す勢いも強めてしまう。
陰茎を根元まで咥え込んだ状態のテンテンは腰を震わせ、絶頂の快楽が股間から脳を焦がした。
暫く射精を繰り返していけば徐々に絶頂の波を収まっていき、テンテンも反らせていた背中をゆっくりと地面へ下ろす。
「おふぅ……」
「あ……あぁ……」
思う存分、精液を出し切った俺は大きく息を吐き、掴んでいたテンテンの腰から手を離した。
腰を開放されたテンテンは未だに虚ろな目を空へ向けたままであり、足は蟹股で力無く開かれたまま。
自分の胸を抱き締めていた腕が身体の横へ落ち、胴体は荒い呼吸の度に上下に動く。
胸は突き上げていた時よりは揺れ幅が小さいものの、乳首は快感の余韻で固さを保っていた。
「あっ……中に、出すなんて……」
「んふぅ、まぁ、女の武器を磨く為には中に出す必要があったしな」
「んくぅ……信じる、わよ……?」
虚ろだった視線に恨めし気な感情を込めて俺へ視線を降ろすテンテン。
しかし、俺が適当な理由を取り繕うと、テンテンは事前にガイから聞かされていた情報を元に信じる事にしたらしい。
と言うか、信じなければ犯された意味が無くなると思ったのか。
何にせよ、俺は満足したので、腰を引いて陰茎を抜いていく。
「んぁ……」
「おぅふ……」
完全に身体を離せば、開放された膣口から粘度の高い精液がねっとりと出てきた。
テンテンは気だる気に上半身を起こすと、股間の惨状を見て呆れた雰囲気を出す。
「こんなに出さなくても、んっ、良いじゃない」
「いやなに、テンテンの女の武器が凄かったからな」
「…………本当に修行の成果?」
「成果だよ」
ジト目で俺を見るテンテン。
俺は俺で体液に濡れた陰茎を拭いていき、それを見たテンテンも隣に放置してあった自分のズボンから手拭いを出して股間を拭いていく。
少し離れた所でもガイとネジ達の戦闘も終わりかけている様で、始めた時には良く聞こえていた激しい音が収まりつつあった。
「……ふぅ」
「……まぁ、こんなものかしら? え~っと、パンツは……」
下半身を綺麗にしてズボンを履いた俺は、ガイが笑いながらネジを弾き飛ばしている光景を目撃する。
「はっはっはっ! 甘いぞ、ネジ!」
「がはっ!?」
土煙を派手に巻き上がらせて、ネジは倒れているリーの隣へ落ちた。
何気に普通なら重傷を負っていても可笑しくない音が響いたが、ネジとリーは荒く呼吸を繰り返している以外には目立った怪我をしていない様子だ。
「そんな事ではこの俺は倒せんぞ~?」
「くっ、流石です。ガイ先生……!」
「くそっ……!」
流石の上忍と言った所か、親指を立ててサムズアップをするガイは汗も掻いていない。
ただ暑苦しい空気は増大しており、同じ班でなければ近付きたくない笑顔だった。
テンテンも服装を整えると俺の隣で座り、暑苦しいガイを嫌そうに見詰めている。
「おっ! テンテン達も修行が終わったのか!」
「私の圧勝でしたけどね」
「まぁ、俺は知識専門だから」
「はっはっはっ! どんな相手でも、戦ったと言う経験は裏切らないぞ!」
余りにも歯応えが無かった俺を横目で見てくるテンテンだったが、確かに戦闘訓練では秒殺された。
ガイ達の修行風景を見てしまえば、俺は明らかに対戦相手としては不足だろう。
「さて、そろそろ昼だから、お前は次に行く時間だな」
「あっ、そうですね」
暑苦しく汗を拭うふりをしたガイは、太陽を見て時間を判断する。
俺は元々遊撃要員なので、時間によって色々回る必要があるのだ。
普通なら一日は同じ班で動く手筈であるものの、中忍試験を間近に控えている今は日程を縮めて回している。
「そうなの? あんまりころころ班を変えてたらメンバーも遣り辛くなるんじゃないの?」
「その遣り辛さの中で任務をする事に慣れる為らしいぞ?」
「あぁ、なるほどね」
納得したテンテンを置いて立ち上がった俺は、早速次の班の元へ向かう。
「今日の内容は言っておくから心配するなよ!」
「報告って、担当した上忍の仕事じゃなかったですか?」
「はっはっはっ! 頼んだぞ。テンテン!」
「あっ、はい。……えっ?」
思わず返事をしてしまったテンテンは唖然とガイを見上げた。
どちらにしろ俺は報告しなくても良いので、この際テンテンに押し付けてサッサと去らせて貰おう。
「それじゃ、報告はよろしくな。テンテン」
「えっ? ちょっと!」
慌てるテンテンの声を背中に受けながら、俺は逃げるように広場から出て行く。
△
次の集合場所は、里の門の前。
巨大な木製の門には片方に「あ」の文字が、もう片方には「ん」の文字がデカデカと書かれている。
次の俺の任務はアスマ班に合流し、他の町に潜伏している賊集団を捉える事だ。
珍しく訓練ではないので、俺も少し気を張る必要があるかもしれない。
しかし、集合場所の門に着いても誰も見当たらず、人気も僅かしか感じられなかった。
「……時間は合ってるよな? もしかして置いて行かれたか?」
何気にアカデミーでも友人と言う存在が居なかった分、寂しい気持ちが湧き上がって来そうだ。
不安に駆られて周辺を見回していると、後ろから待望の声が聞こえてきた。
「早いな。もう来てたのか」
「あっ、お世話になります」
門の中から出てきたのは揉み上げから顎まで髭を繋げている男<猿飛 アスマ>
タバコの似合う男で、三代目火影の猿飛ヒルゼンの息子。
実力に関しては天才忍者と言われる畑カカシと並ぶ人物だ。
「また、めんどくせぇ任務を受けたもんだな」
その後ろに付いてくるのは三人の下忍達。
オールバックの髪を後ろで結び上げ、心底やる気の無さそうな目をしてダラダラ歩いているのは<奈良 シカマル>
他の二人のリーダー的な存在であり、その知略は下忍の枠には収まらない程に優秀だ。
本気を出せば、上忍であっても手玉に取れるだろう。
「でも、これも下忍の内に経験しておいた方が良いって言ってたよ」
隣でスナック菓子を貪っている小太りは<秋道 チョウジ>
太っているにも拘らず、実際に太っていると指摘されると怒るデブである。
何よりも髪型が可笑しく、言うなればブルマを頭に被っている様な感じだ。
「まっ、私達には文句を言えるほどの経験は無いしね。少し先を見据えた訓練と思えば良いんじゃない?」
チョウジの言葉を後押しするように言ったのは<山中 いの>
薄い黄色の髪をポニーテールで纏めているが、右の前髪だけ長く顔に掛かって顎まで隠していた。
全体的に紫色の服は袖が無く、丈も短い。
服の下から見えている腹にはサラシが巻かれ、忍者らしく鍛えられて引き締まった腰は完全に見えている。
下半身ではスカートを履いているものの、左右に入った切れ目は殆ど腰まで伸びている所為で前と後ろしか隠せていない。
激しく動けばすぐに股間が見えそうであっても、スパッツのように巻いているサラシがズボンの代わりなのだろうか。
何にせよ、逆に厭らしい雰囲気を感じる。
「遅れて済まんな」
「いえ、俺も来たばっかりですから」
「そうか」
俺の答えを聞いて好印象を持ちそうな笑顔で答えるアスマ。
間違ってもガイの様な暑苦しさは無い。
「それじゃ、今回の任務を改めて教えとくぞ」
俺を含めてシカマル達が並ぶと、アスマは腰に手を当てて真面目な表情を浮かべた。
「今回の任務は盗賊のアジトを探る事だ」
「やっぱり、めんどくせぇ任務だな」
「私達に来るって事は、盗賊も忍者だったりするんですか?」
「あぁ、いのの言うとおり、盗賊は忍者崩れらしい。町の警備兵では手に負えないから任務として依頼が来たって所だ」
普通の町の住人では、忍術を使う相手は分が悪いだろう。
警備兵になる為、多少鍛えても一般人の枠組みから出る身体能力を得られる筈も無い。
忍者が使うチャクラは、普通の人間の努力をアッサリと凌駕する力を持つ。
「でも、相手が忍者って、下忍の私達で相手になったりするもんですか?」
「まぁ、いのの心配も分かるけどな。この任務は試験の予選と思った方が良いだろうな」
なにやら企みを含んでいそうな顔で言うアスマに、シカマルが嫌そうな表情を浮かべた。
「試験って……。まさか中忍試験の事じゃないだろうな?」
「流石シカマルだなぁ。正解だ」
「中忍試験って! 私達ついこの間アカデミーを卒業した下忍ですよ!?」
「そ、そうだよ!」
アスマの言葉に慌てたのは、いのとチョウジ。
流石に自分達が未熟である事はシッカリと自覚しているらしい。
それでも、アスマはシカマル達一人一人に視線を合わせ、安心させるように笑みを浮かべる。
「大丈夫だ。確かに気が早いかもしれないが、お前達は中忍試験に挑戦する実力は十分にある」
「ちっ……」
「えっ、そ、そうですか?」
「そう言われるとそんな気がしてきた!」
舌打ちをしたシカマルだったが、先程まで漂わせていた面倒臭そうな雰囲気は僅かに和らいでいた。
決して乗り気では無さそうではあるものの、やはり褒められて嫌な気分はしないのだろう。
いのとチョウジは分かり易く煽てられて、随分とやる気を見せていた。
俺は部外者なので自然と蚊帳の外になってしまうも、一人黙っている姿を見たいのは、ニヤけていた顔を鎮めてアスマへ顔を向ける。
「じゃ、こっちはどうなんですか?」
そう言って、いのが指差したのは俺。
アスマも俺の今後を聞いていなかった様で、班員だけで盛り上がっていた事もあって、少し気まずそうに答えてくる。
「それは火影様の受け持ちだから、正直分からん」
「あぁ、別に俺は中忍試験を受けたい訳じゃないですから」
「俺もお前みたいなポジションに居たいぜ……」
「んもう! シカマルってばいっつもそんな事ばっかり言って!」
一見、空気を呼んでいないとも思えるシカマルの言葉のお陰で、微妙に硬くなってしまった場の空気が和らいだ。
シカマルも、任務前に班員同士の壁があっては困ると踏んだのか。
何にせよ、下忍一策士であるシカマルの言葉によって、俺とアスマ班の間に掛かっていた初対面の壁は僅かに薄くなった気がする。
アスマもシカマルの気遣いを察しており、視線で礼を言っている雰囲気を見せていた。
「……ちっ、めんどくせぇ」
「シカマル! 聞いてるの?」
「あぁ、はいはい」
いのはシカマルのフォローに気が着いている様子は無く、チョウジは暢気にスナック菓子の袋を漁っている。
「さて、そろそろ任務に行くぞ」
「あっ、はい! 分かりました」
「はぁ、めんどくせぇなぁ……」
「もぐもぐ……」
「分かりました」
場の空気を仕切りなおしたアスマは、早速目的地へ向かって歩き出した。
俺とシカマル達も後ろに続いて歩き出す。
昼過ぎの春らしい風は心地良く、ただ歩いているだけでも楽しい気分が湧き上がって来そうだ。
任務は日帰りではないので、ちょっとした旅行とも言えるかもしれない。
シカマルはダラダラと歩き、チョウジはスナック菓子を食べているので自然と俺はいのと多く話す時間があった。
「へぇ、そうなんだ」
「あぁ、実際は元クラスメイト達専門の負荷人員だろうけどな」
「まぁ、変に四人に増やしても、動かし難いんじゃないかしら?」
「それを何とかするのが上司じゃないのか?」
「あぁ……。アスマ先生、そうなんですか?」
「おっ!? お、おぉ、任せておけ。シカマルが何とかしてくれるから」
「おい、面倒事を押し付けるなよ」
臨時に入っているとは言え、班員との壁を無くそうとするいのがアスマをからかいつつ、任務地への道をひたすら歩く。
サスケの事以外では面倒見の良いいのは、積極的に俺と交流を図ってきた。
俺も断る理由も無く、普通の顔見知り程度には交友を結べた感じだ。
そんなこんなで、たいして代わり映えしない道すがら、夕暮れに差し掛かった頃には目的地である町に着いた。
「さて、一旦予約してある宿に入ってから、盗賊を探す予定だが……シカマル」
「あん?」
「作戦はお前に任せるぞ」
「……なんでだよ」
敵が忍者であるにも拘らず、実力も上忍が下忍である自分に丸投げした事で、シカマルはジト目をアスマへ返す。
しかし、アスマは信用してる笑顔を浮かべて意見を変える様子は見せない。
仕方なくシカマルはしのとチョウジへ助けを求めて顔を向けるも、期待したものとは正反対の言葉が飛んでくる。
「作戦を考えるのがシカマルなら大丈夫よ」
「そうだね。シカマル、頑張れ!」
「お前ら……」
いっそ清々しい笑顔すら浮かべるいのとチョウジ。
最後に残った俺にも顔を向けてくるので、先程の恩を返す為に一応アスマへ意見を言っていく。
「でも、アスマ先生。流石に下忍が行き成り実践の作戦を考えるのは、キツイんじゃないですか?」
「あぁ、それも大丈夫だ」
「何でですか?」
「うん、シカマルはな、本気を出して思考を巡らせれば、どんな逆境でも活路を見出すからな」
「へぇ」
「普段、将棋の相手をして貰ってるが、どんなに追い詰めても一度も勝てた事が無いんだよ」
あっ、駄目だ、これ。
もうアスマの中でシカマルの株は、中忍に合格した勢いだ。
アスマが浮かべる嬉しそうな表情も、それを物語っている。
普段シカマルは何気に外堀を埋められないと動かない事が多い所為で、今日は行き成り外堀を埋めたらしい。
いのとチョウジは勿論だが、俺も反論する理由が見つからない。
なので、視線で何となく謝ると、シカマルも察して顔を背け、小さく舌打ちをした。
「……ちっ、使えねぇ」
すまんの。
「それでシカマル。作戦はどうするのよ?」
「あぁ? ……そうだな」
スッカリ外堀を埋められたシカマルは、いのの質問に頭をガシガシと掻きながら答える。
「定石で言えば、いのの心転身の術で盗賊の一人を乗っ取って、アジトに案内させるのが良いだろうな」
「まぁ、そうだよね」
「だけど、その間の私の身体はどうするのよ」
心転身の術はいのが得意とする忍術。
いの自身の精神を飛ばす事で、相手の身体を乗っ取る事が出来る、大変使い勝手の良い忍術だ。
ただ、乗り移っている状態で、乗り移っている人間が攻撃を受けると、精神を飛ばして眠っているいのの本体も同様に傷を受ける欠点もある。
シカマルの作戦内容に同意したチョウジの後に続いたいのは、至極最もな問題を投げかけた。
「それは、こいつを宿に残らせて守らせれば良いじゃないか」
しかし、いのの心配はアッサリと返される。
シカマルは面倒臭そうに俺を指差せば、いのも釣られて俺へ顔を向けた。
それを見た俺は、咄嗟の判断でフィールドを展開する。
「……まぁ、それなら安心……かな?」
何処か複雑そうに納得したいの。
幾ら道中仲良さ気に会話をしていても、流石に初対面の異性に自分の無防備な状態を任せるのは無用心すぎる。
事前にいのは女の子としての警戒心は人並みに持っていると踏んだので、咄嗟に俺への信用をフィールドで深めたのだ。
結果はご覧の通り。
初対面で自分と同じ歳の男である俺へ、自分の身体を預ける事に納得してしまった。
「俺は別に良いですよ。それにシカマル達にとっても戦闘ではいつものメンバーでした方が良いでしょうし」
「良し! なら、シカマルの案で行こう」
「はい!」
「分かりました!」
「……はぁ」
いのとチョウジの張り切る声の後にはシカマルの溜息が続いたが、作戦は早速決行される。
と言っても、最初にする事は宿の部屋へ行く事で、そこから見える道に盗賊が二人ほど良く現れるらしい。
そして、発見し次第、シカマルの作戦通り、いのが心転身の術で後ろに居る方の身体を奪取。
後は、いののサポートをする為にアスマを始めとしたシカマルとチョウジが密かに護衛をしつつ、前を歩いている盗賊に着いて行ってアジトを発見する流れだった。
「目標の写真を渡しておくから確認しておけ」
俺達四人に渡されたのは二枚の写真。
若干厚めに感じる和紙に印刷された顔は普通の一般人の雰囲気を感じるが、目だけは明らかに犯罪をしてそうな鋭さを持っている。
如何にも隠し撮りをしましたと言わんばかりの角度だが、顔を確認するには問題ない。
「宿は事前に町の偉い方が手配してくれてるから、多少騒ぎを起こしても目を瞑ってくれるが、まぁ、程々にな」
「はい! アスマ先生! 高い部屋ですか?」
「いや、広いらしいが普通の部屋だと聞いてるぞ」
「えぇ、残念」
見るからにテンションが下がるいの。
その様子を見たアスマは苦笑を返し、身を翻すと町へ入っていった。
そして、目的の宿に到着し、予約してあった部屋へ向かう。
「普通だな」
「任務の待機場所と考えれば、無難よね」
「お腹空いた……」
「さて、お前ら。盗賊が通るのは宿の目の前の道だから、交代で監視しろ」
「了解」
「まっ、気負わずにやれ」
「へいへい」
気だるげに返事を返したシカマルはそのまま窓へ近付き、窓枠に付けられている障子を少し開けてから目の前の道へ視線を降ろした。
チョウジは備え付けられている菓子を貪り始め、いのは低い机の前へ座ってお茶を入れる。
俺も机の近くへ座るも、特にやる事も無いので目の前で茶を入れるいのを、それとなく視姦する事にした。
せっせと急須に湯と茶葉を入れ、軽く急須を振るといのの胸も柔らかく左右に揺れる。
長い髪は僅かに動くだけでも俺の方へ良い香りを飛ばしてきた。
いのも紛れも無い美少女であるし、胸も結構膨らんでいる。
流石にヒナタ程ではないみたいだが、確実にテンテンよりは大きそうだ。
余り性欲を滲ませた視線をいのへ向けていると、上忍であるアスマへ目的が知られそうなので、念の為に俺の行動を気にしないようにする効果を入れてフィールドを張っておく。
「アスマ先生。はい、どうぞ」
「おっ、すまんな」
座って一服をしているアスマへ湯飲みを差し出すと、窓際で監視を続けるシカマルにも声を掛けるいの。
「シカマルは要る?」
「いや、そんな暇は無さそうだぞ?」
「えっ?」
「いの、出番だ」
「もう来たの!?」
「えぇ!? 座ったばっかりだよ!」
「文句は盗賊に言ってくれ。それよりいのは早く心転身の術を」
「え、えぇ。分かった」
茶を入れかけていた手を止めたいのは、急いで窓枠に居たシカマルの隣へ行くと、開いた障子の隙間から目の前の道路を見下ろす。
夕日の赤い光が掛かる道を見るいのは、視線を忙しく動かして目標を探す。
「どれ?」
「ほら、あいつだ」
シカマルは懐から人相書きを出していのへ見せると、歩いている目標を指差した。
確認したいのは視界に目的の人物が居る間に素早く印を組み、術を発動させる。
「あいつね……。『心転身の術』!」
途端に、いのの身体は崩れ落ちてシカマルに支えられ、そのまま畳みの上へ寝かされた。
タバコを吸っていたアスマも表情を引き締めて、シカマルを見ている。
「シカマル、上手く行ったか?」
「あぁ、流石いのだ」
「そうか。それじゃ行くとするか」
「チョウジ、いつまで食ってるんだ。行くぞ」
「うん、分かったよ! シカマル」
答えを聞いたアスマはタバコを咥えたままで立ち上がった。
シカマルも菓子を貪っていたチョウジへ声を掛けて部屋の出口へ向かう。
襖を開けて出て行く間際、臨時の班員である俺へ振り返って指示を出してきた。
「いのを守れよ」
いつに無く真剣な顔をして言ってくるシカマルに、俺も真面目な顔をして答える。
「分かってるって。任せろ」
「もしも、怪我をさせたら影真似の術で全裸にして里を一周させるからな」
「お、おぉ」
そして、出て行くシカマル達。
部屋に残されたのは、心転身の術で精神を飛ばして眠るいのの身体と俺一人。
ごく一瞬のチャンスを物にして手に入れた時間は、俺の沸き上がる興奮を一気に高めた。
窓から外を走り去るシカマル達を確認すると、俺は窓の近くで寝かされているいのの身体へ近付く。
(ここからは体験版専用です)
すやすやと眠るいのの胸は規則正しく上下に動いている。
改めて見れば、やはりいのは美少女。
原作では脇役のポジションであっても、魅力は十分にあった。
しかし俺は手を出す前に一つの考えが浮かび、おもむろに自分の目へ気を送る。
ある程度溜まれば目を見開き、必殺技を放った。
「……外道照身霊波光線(げどうしょうしんれいはこうせん)!」
「ぐわ~!」
「正体見たり! 前世魔神!」
技の名前を叫ぶと同時に俺の目から光が放たれ、意識を飛ばしていた筈のいのを強制的に目覚めさせる。
交戦を浴びた、いのだった人物は棒読みで苦しんだ後に一瞬で正体を現し、少女だった体格が大人の女へ代わった。
「お前は……確かに見た事があるな」
「覚えているのね……」
金髪だった髪は長い黒髪に変わり、顔も優しげな表情を浮かべて俺を見詰めている。
ジーンズに包まれる脚は長く、胸も大きい。
その姿を見た俺の心には懐かしい思いが沸き上がって来た。
「あぁ、覚えてる」
そう、俺は過去に色々な世界へ降り立っているのだ。
魔法が普通に存在するファンタジーの世界や、ロボットが兵器として活用されている世界。
俺が元居た世界と変わらなくとも、一人の少女が神として裏から監視されている世界。
さまざまな世界を経験し、何度も目の前の女に新しい世界へ飛ばされた。
だが、女は俺の言葉を何処か疑っている雰囲気を発しているので、忘れていた一番大事なキーワードを言う。
「『可能性』だろ?」
「っ!?」
それを聞いた女はハッと息を飲み、驚きで目を見開いた。
次の瞬間には安心した様な笑みへ変わり、目の端から一筋の涙を流す。
「本当に……覚えているのね」
「覚えている」
「そう……それじゃ、私の事は思い出した?」
「何となく想像は付いてるけど確信は無いな」
「そうなの……」
過去の記憶を持っていると知った女は目に期待を滲ませているが、俺の答えを聞いて僅かに残念そうな色を含んだ。
「あと少しだ。たぶん次を終えたらきっと全部思い出す」
「……分かったわ。信じてる」
そして女はグッと手を握ってから指を開いて俺へ突き出してきた。
掌から出てくる優しい光が『NARUTO』の世界に広がり、ゆっくりと周りの光景が崩れていく。
宿屋の壁から襖に机まで、色が消えてポリゴンのような線で構成された立体へと変わる。
遂には立っていた床さえも消え、俺は次の世界へ向かいつつあった。
「必ず次で思い出すから、待っててくれ」
「えぇ、待ってるわ。いつでも……いつまでも待ってるから!」
俺を信じてくれる女の為に。
待っていてくれる女の為に。
俺は『可能性』を信じて目を閉じる。
愛しい女の顔と声に心を満たされながら、暫く空間を落ちていると不意に足の裏に地面の感触が復活した。
「……次はここか」
目を開けた先には見慣れた現代風の町。
しかし感じる空気は確実の俺が居た世界とは違う事を証明していた。
「それじゃ、行くか!」
俺の足取りは軽く、何よりもやる気が満ちている。
もう、何も怖くない。
体験版終わり
東方プロジェクト 博麗霊夢&霧雨魔理沙:睡姦・輪姦
幻想郷に月明かりと暗闇が這う時間帯。
人里から離れた一角に、窓から煌々と灯りを漏らす店があった。
日が落ちれば外を跋扈する妖怪を恐れ、大半の人間は家で大人しくしている時であっても、店の中からは姦しい声が響いてくる。
「だからな、私はこう言ってやったんだぜ。『お前もキノコぐらいに役に立てばな』ってな」
「へぇ~、そうなの」
「何だよ、霊夢。随分と気の抜けた返しじゃないか」
「あのね~、魔理沙。その話はもう五回目よ?」
「おぉ! 何度聞いてもキマってるだろ?」
「流石にもう飽きたわよ」
「そう言うなよ~。霊夢~」
「今度は絡み酒?」
「今日は私の奢りだぞ~」
「これ以上同じ話を続けるなら、賽銭も入れて貰うわよ」
座敷式の飲み屋で騒がしく酒を飲んでいるのは、脇の無い紅白の巫女服を着た幻想郷の素敵な巫女<博麗 霊夢>
黒い髪をポニーテールに纏め、頭の後ろで赤を基調にした大きなリボンを付けている。
気だるそうな目をして程好く酔った顔で頬杖を付き、同じ席の人物の話を聞き流していた。
そしてその話をしているのは、恋する魔法使い<霧雨、魔理沙>
今は帽子を取って軽くウェーブする長く太陽の様に輝く金髪を、身振り手振りで語られる体験談と共に揺らす。
霊夢と同じく軽く酔っている魔理沙は目をとろんと蕩けさせ、白い肌は赤く染まっていた。
既に二人が吐く息は酒気が混じり、十分に酒臭い空気を吐き出す。
酔った事で思考が鈍った魔理沙の体験談は何度も繰り返され、霊夢も同じく酔った所為で反応が蔑ろなものに変わりつつあった。
「お酒、もう一杯持って来て頂戴」
「はいよ! よろこんで!」
軽く酔ってもまだ足りない霊夢は空の徳利を振って店員を呼んだ。
呼ばれた店員は笑顔で追加の酒を机に乗せ、空になった皿を回収していく。
少し大きい机には多くの料理が出され、既に殆どが消費されていた。
テキパキと皿を片付け、新しい料理と酒の入った徳利を追加していく店員。
「でも、本当に良かったの? 食べ放題って」
「えぇ。前に霧雨さんに助けて貰ったので、そのお礼です」
「そうだぜ、霊夢。こんなに美味い酒と料理をタダで飲み食い出来るのは私のお陰なんだぜ?」
「あぁ、そうね。感謝してるわ」
「その割には私の話を聞いていないよな」
「同じ話なら馬の耳にでも唱えてなさい。説法なんて近くの寺から聞こえてくるので十分だわ」
「ただの自慢話だぜ」
酒に満たされた徳利を持った霊夢は心底面倒臭そうに魔理沙へ返すも、当人は腰に手を当てて胸を張っていた。
店員は笑顔のままで仕事をこなしていき、一通り空の皿を盆へ乗せると裏の台所へ戻る。
その際にチラリと視線を流して魔理沙の胸と、巫女服の脇から見え隠れするサラシに巻かれた霊夢の胸を盗み見た。
明らかに性的な色を含んだ視線であり、普通の女なら向けられただけで嫌悪感を受けそうな視線だが、酔いが回っている霊夢は普段の察しの良さが消えてしまって全く気付いていない。
魔理沙も含めて眠そうな雰囲気は大きくなっていき、二人は頭をフラフラさせてくる。
「それでな~、わらしは、ひっく、こう言ってやったんだよぉ……」
「また、そのはなしぃ~?」
変化を見せ始めた霊夢と魔理沙を確認した店員は、こそこそと台所の裏にある勝手口を開けて外を覗き込む。
「おい、そろそろ良さそうだぞ」
「やっとか」
「待ってたぜ」
「だいぶ時間が掛かったな」
「結構高い薬だったんだけどな」
「まぁ、アレで一晩好き勝手に出来るなら安いもんよ」
店の裏側で待機していたのは五人の農民達。
生まれも育ちも幻想郷だが能力としては完全なる一般人で、弾幕どころか飛ぶ事すら出来ない。
そんなただの人である男達が隠れていたのは、ひとえに霊夢と魔理沙を犯す為だった。
性的な娯楽が無い幻想郷においては、霊夢が空を飛んで居る時に見える袴の中身に興奮を持つ男達は多数居る。
しかし巫女と言う立場の霊夢は強さも相まって近寄り難く、畏怖すら向ける相手でもあった。
どれだけ邪な考えを持っても一人だけでは襲っても返り討ちに会うのが目に見えており、とても実際に犯そう等とは思わない。
だが、一人ではなく、その邪な欲求が集団となれば話は別だ。
人が集まった事で出来る事が増え、作戦の幅も広がる。
そんな中で一人が霊夢を犯す為には眠らせてはどうかと案を出し、他の男が実態に永遠亭で睡眠薬を貰ってきた。
何気ない日常の中で計画が着実に進み始めると、霊夢だけではなく魔理沙も犯したい派も出てくる。
あれよあれよと言う間に手筈が整って行き、遂には計画を実行に移す日になった。
その人は今日であり、時間は夜も更けた今。
まんまと無料の酒と食べ物に釣られた霊夢と魔理沙は、巣に掛かった獲物になっていた。
「れいむぅ~、きいてるのかぁ~?」
「んむ~……くぅ――」
「むむぅ、ねてる……。んっ、……すぅ……すぅ」
裏で貞操を狙う男達の作戦通りに、酒に盛られた睡眠薬が効いてきた霊夢と魔理沙の声は徐々に小さくなる。
そして先程まで姦しかったのが嘘のように静かな寝息へと変わり、扉の端から様子を見ていた男達が座敷へ入っていく。
「それじゃ、俺は霊夢ちゃんの処女を貰うからな」
「あぁ、俺は魔理沙の処女を貰うぞ?」
「ちっ、まぁ、良いよ」
「仕方ないな」
場を提供した男は事前の取り決めで、霊夢の処女を貰う事になっていた。
永遠亭から薬を貰ってきた男は魔理沙の処女を奪うと決められているので、他の男達は一先ず我慢する必要がある。
机に突っ伏していた霊夢に横から抱きついた男は、巫女服の横に開いていた隙間から手を入れてサラシに守られている胸を掴んだ。
「……霊夢ちゃんのおっぱいって結構大きいよな」
さらし越しであっても体温はハッキリと感じられ、指は何の障害も無く胸に食い込む。
半ば独り言のように言われた言葉を聞き付けた隣の男が、畳の上に仰向けで寝かせた魔理沙の胸を掴みながら言う。
「それを言うなら魔理沙だって負けてないぞ? ほら、こんなに指が食い込むしな」
「指が食い込むなら霊夢ちゃんだって、なぁ!」
魔理沙の胸の根元を掴んだ男は手を動かして、巨乳になりつつある膨らみを揺らせば、霊夢に横から纏わり付いている男
もサラシの上から力を込めて胸を握り締めた。
ついでに酔いつぶれて眠っている霊夢へ顔を寄せると、匂いを嗅ぎながらキスをする。
小さく麗しい唇に男のカサついた唇が重なり、互いの鼻息が互いの頬をくすぐった。
更には舌を使って霊夢の唇を抉じ開け、ヌルリと口内へ差し込んだ。
「んむっ……じゅる……」
「ぁむっ……んぅ……」
男は大変嬉しそうに深い口付けを落とすも、霊夢は不快そうに眉を顰めている。
しかし薬の力で泥酔している為、身体には殆ど力が入っておらず、顔を背けすらしない。
口内を蹂躙する男の舌が霊夢の舌を絡め取ると、そのまま口の外へ引っ張り出した。
「んぁ……」
「ぷはっ! 霊夢ちゃんの舌は小さくて可愛いな」
少し開いた口から舌を食み出させる眠った霊夢は、普段の冷たい表情と比べて歳相応の美少女っぽい可愛さを見せている。
巫女服の中では相変わらず男の手が胸を揉み続けており、サラシが指の動きで徐々にずれてきた。
「……おっ、乳首が出てきた」
サラシの合間から乳首の感触を受けた男は、指の腹を使って重点的に捏ね回す。
酔って体温が上がった所為か、直に触る胸は心成しか熱い。
硬さを感じさせる乳首を指で弾く度、掌の中にある胸がぷるんと揺れてサラシが大きく解けてしまった。
遂に巫女服からサラシだけが落ちてしまい、服の中ではあるが完全に胸が開放されてしまう。
横に開いている隙間からはサラシが消えてしまい、綺麗な脇腹と男に揉まれる形の良い横乳が見えた。
「おぉ……、霊夢ちゃんのおっぱいが……!」
「んふぁ……」
深く眠っている霊夢も流石に乳首を弄られてしまえば、性的な快感を含んだ声を小さく漏らす。
至近距離で色っぽい声を聞いてしまった男は興奮を高めるが、同時に周りで霊夢の横乳をギラギラした目で見ている男達に気が付いた。
サービス精神がある男は巫女服の脇を掴むと一気に胸の中央へ向かって捲り、サラシから開放されている霊夢の胸を曝け出す。
『おぉ!!』
露出された反動で巨乳と言えそうな大きさの胸が揺れ、途端に起こる男達の歓声。
灯りに照らされた霊夢の胸は白い肌で、頂点では乳首が鎮座している。
程好い大きさの乳輪に、弄られた所為で赤みを増して硬くなった乳首が男達の視線を受け止めた。
魔理沙を弄っていた男も歓声に気が付くと軽い対抗心を持ち、霊夢の胸へ視線を釘付けにしている男達へ声を掛ける。
「おい、お前ら、魔理沙も負けてないぞ」
そう言って男が魔理沙の服の裾を掴むと、白いシャツごと下から一気に捲り上げた。
『ほおぉ!!』
中から出てきたのはキャミソールに包まれた白い胸。
霊夢と違ってハッキリと巨乳と断言できる大きさであっても、頂点の乳輪は色が薄く殆ど境目が分からない。
乳首は霊夢と同様に、弄られた所為でキャミソールの薄い生地を持ち上げていた。
大きさの割に薄い色の乳首は何処と無く幼い印象を受けるが、性的な興奮で硬く尖った姿がギャップを生んで、より厭らしい光景に感じさせる。
しかも男が上から胸を揉んでいるので、形を絶えず柔らかく変形させた。
胸が動けば生地で乳首が擦れてしまい、その刺激が更に乳首を尖らせる要因となって魔理沙の身体へ快感を送る。
「んぁ……」
魔理沙の血色の良い唇から漏れる甘い吐息は、若干酒臭くあっても誰も気にしない。
他の男達が魔理沙に目を向けている間に、霊夢を弄っていた男は巫女服の袴を脱がしていた。
流石に座ったままの体勢では袴は脱がせられないので、魔理沙と同じく畳の床へ仰向けに寝かせている。
男の手が腰を締めていた紐を解き、赤い袴を降ろして出てきたのは白いドロワーズ。
空を飛んでいる霊夢を下から見た男達の性欲を絶えず刺激し、実際に犯そうと行動に移させた原因。
現代的なショーツでは無く、幻想郷で一般的な下着だ。
男もある意味見慣れている上に、今回はもう一段階奥に隠れている箇所へ興奮が高い所為で、あっさりとドロワーズも脱がせてしまった。
「……おっ、霊夢ちゃんは生えていないのか」
胸に続いて男の視線の下に晒されたのは、陰毛が生えていない股間。
灯りに照らされた大陰唇は心成しか肉厚に感じ、秘裂の端では淫核を包む包皮が顔を出していた。
霊夢の脚を広げた男が股間へ顔を近付けると、匂いを胸一杯に吸い込む。
「すぅ~、ふはぁ~……」
「んぅ……」
男が裸の股間で深呼吸をすれば当然、霊夢の股間へも吐き出された息が当たり、その生暖かい感覚が眠る霊夢の表情を歪めた。
「……なんか、凄く興奮するな」
「……おい! 俺達も混ぜろよ!」
「処女はお前で良いから、身体ぐらいは触らせてくれよ」
「そうだぞ!」
袴を脱がせた事に気が付いた霊夢派の男二人は魔理沙の胸から目を離し、股間に顔を埋めている男を羨んだ。
無防備に眠ったままでドロワーズを脱がされ、股間を大きく開かれた光景に我慢等出来ない様子だった。
男も心情的には理解できるので、仕方なく周りに居る男達に霊夢を開放する。
「仕方ないな。上半身だけだったら好きにしてくれ。どうせ俺は霊夢ちゃんの処女を貰うのに忙しいからな」
「へへっ、待ってました」
「おっぱいは任せろ。乳首ビンビンにしてやるぜ」
霊夢に群がる男達を見て、魔理沙を弄っていた男も周りで興奮に息を荒くしていた男達へ許可を出した。
「おい、上半身は任せても良いか?」
「お!? おぉ! 任せておけよ」
「お前ならそう言ってくれると信じてたぜ!」
そう言って魔理沙派の男達は鼻息を荒くさせ、魔理沙の上半身へ群がる。
着ていたキャミソールを捲りあげて巨乳を根元から絞るように掴んで乳首までも摘む男に、魔理沙の唇へキスをする男。
下半身では黒のスカートを捲った男が、ドロワーズを脱がすと粘つく視線で股間を見詰めた。
「おっ、魔理沙はちょっと毛が生えてるな。ちゃんと金髪だし」
霊夢と違って魔理沙の下腹部には金色の陰毛が少しだけ生えている。
手入れはされていないようだが、生えている範囲が小さいお陰で不潔感は無い。
魔理沙の脚を開いた男が顔を股間へ近付け、おもむろに舌を大陰唇に這わせる。
「ぁむあぁ……」
「んむっ!」
「むぉ!? ……魔理沙がエッチな声を出したぞ」
「おっぱい柔らかい」
身体を弄られている状況でさえも、平和そうな寝顔を浮かべていた魔理沙の顔は不快感で眉がひそめられた。
生理的な反応で思わず出てしまった悲鳴は、キスをしていた男の口内に直接出され、だらんと畳に落ちていた手足も一瞬だけ強張る。
「ん、じゅる……むぉ……」
「んっ、ひぅっ……」
魔理沙の唇から口を離した男は寝苦しそうに歪む少女らしい顔を撫で回し、頬を舐めては自分の体液を塗りこんでいく。
胸を弄る男は乳首を重点的に摘んで、積極的に魔理沙へ快感を送った。
そして大陰唇の舐め回し、秘裂の中まで舌を差し込む男は、膣口が身体中を弄り回される刺激に大きな反応を返すのを感じている。
舌によって抉じ開けられた膣口は異物を排除しようと強く閉じるが、膣口の力だけでは拒否しきれずに膣内へ進入を許してしまった。
「んむぁ……ずっ……ずずっ……」
「あっ、あひっ……!」
蟹股に広げられた魔理沙の内腿が、胎内を這い回る生暖かい舌の感触で小刻みに痙攣を始める。
男の唇に包皮を剥かれた淫核が歯で刺激されれば、唾液を塗りたくられた膣壁からジワリと愛液が滲む。
舌を差し込んでいる所為で膣内の味の変化は即座に感知した男が一旦顔を離して、おもむろに褌を脱いだ。
「んはっ……ふぅ……そろそろ良いか」
唾液と愛液で濡れる口元を拭い、陰茎を取り出して蟹股に広げられた脚の間へ腰を入れる男。
口で魔理沙の性器を味わった興奮で亀頭が大きく張り出し、処女が見れば嫌悪感すら抱きそうだ。
垂直に反り立った陰茎を真横へ倒した男は膣口の位置へ角度を合わせ、唾液と愛液の滑りを亀頭へ移してから、ゆっくり腰を押し出していく。
「おっ……おぉ、締まるし、狭い……!!」
「最初は中に出すなよ」
「くふっ! ……分かってる」
魔理沙の顔を弄っていた男の言葉を適当にあしらい、陰茎を突き入れていく男は快感で顔を天井へ向けた。
亀頭は温かくも柔らかな大陰唇に挟まれ、鈴口が徐々に膣口へ食い込む。
酔いと性的な興奮で熱くなり、愛液を滲ませる膣壁を亀頭で拡張していく。
膣壁は処女らしく陰茎を排除しようと動き、ヒダを強く陰茎へ押し付けてきた。
しかし興奮で張った陰茎には、排除どころか快感を送って来ているとしか感じない。
快感に釣られた男の腰は動きを早くさせ、大陰唇すら膣口へ巻き込みながら陰茎を突き入れる。
亀頭のカリが膣口を過ぎれば膣壁の反応も激しくなり、蠢くヒダが張り付く。
「おぉ……おぁ……良いぞ。魔理沙……!」
奥へ進む陰茎は魔理沙の熱い体温に包まれる範囲を広げ、同時に膣壁に締め付けられる快感を受け取る。
先に魔理沙の秘裂を舐めていた所為で精神的な興奮は既に高まっており、少し油断すると一気に精液を吐き出してしまいそうだった。
「お……くぅ……!! キツイ」
男が反射的に掴んだ魔理沙の太股は細く、無骨な男らしい掌に肌理細やかな肌が吸い付く。
締まる膣壁を亀頭が拡張しながら最奥を目指していると、鈴口に膜の抵抗を受け取る男。
だが、男の興奮は既に止められない所まで高まっていた。
「くっ! 魔理沙、処女を貰うぞ!!」
聞いていないのを承知で酔って眠る魔理沙に宣言した男は腰を進め、ブツリと儚くも確かな感触と共に処女膜を破り去る。
「んぐぅっ!?」
「おふぁっ!?」
少女だった証は本人の与り知らぬ内に破られ、身体だけは自分を守ろうと陰茎を強く激しく締め付けた。
それでも眠る魔理沙の身体が示す抵抗など男にとって快感を引き出す刺激に過ぎず、蠢くヒダに陰茎を舐められる快感で逆に押し込まれる腰の動きは早くなる。
そして進んでいた亀頭は膣壁を『開く』のではなく、子宮口を『押し上げる』刺激を受け取った。
「おっ? 一番奥まで来たか……、くっ……」
確認の為に視線を向けた先には陰茎が魔理沙の綺麗な秘裂を無残に左右へ開き、隠れていた淫核すら外へ剥き出しにさせながら膣内へ入っている光景が見える。
しかも大陰唇は秘裂の中へ巻き込まれており、膣口は一定の間隔でピクピクと収縮しているのさえも確認できた。
陰茎自体は未だに3分の1ほど食み出て根元まで入っていないが、快感は十分過ぎるぐらいに大きい。
「くは……おぁ……」
一先ず最奥を征服したと認識した男は、腰を引いて陰茎を取り出していく。
膣口に巻き込まれていた大陰唇は竿が出てくると共に内側から捲られ、生々しいピンク色の秘裂の中を外へ食み出させた。
膣壁を削るカリが処女膜の残りを取り去り、竿へ破瓜の証である血を付着させる。
「ぅくっ……よし……!」
カリが膣口から抜けそうになるまで腰を引いた男は、即座に腰を突き入れて前後運動を開始した、
「ふっ! はっ! ふっ! くふっ!!」
「んぎっ! あっ!! あぅっ!!」
「……よし、俺も……」
股間から身体の中心を突かれる反動を受ける魔理沙は上下に揺れ、腹の奥から押されて呻き声を上げる。
巨乳を担当する男も、掌の中で揺れる柔らかな重さを楽しんでいた。
魔理沙の顔を弄り回していた男がおもむろに陰茎を取り出し、大きく開けられて声を上げる少女らしい、薄くも綺麗な唇へ亀頭を擦り付ける。
まるで口紅を塗るかのように鈴口を魔理沙の唇へ這わせ、カウパー液を塗りたくった。
それから大きく張った亀頭を口内へ差し入れる。
「んむぉっ!?」
「おっ! ふぉっ!?」
興奮を高めて敏感になった亀頭に魔理沙の歯が当たり、行き成り強い刺激を受けて思わず股間へ力を入れる男。
思わぬタイミングで不意打ちとも取れる快感を受けてしまい、油断していた男は我慢も間に合わず、精液を僅かに魔理沙の口の中へ出してしまっていた。
「くぅっ……!」
「んぶぇ……」
精液を口の中へ出された眠る魔理沙は不快な味を感じ、体液を外へ吐き出そうと舌を動かす。
舌が動けば当然口内にある亀頭を舐め回して唾液を塗りたくり、更には漏らした精液の滑りが加わって男へ大きな快感を送った。
「おふぁっ!?」
熱く弾力のある舌が亀頭を這い回る快感は、男の我慢をアッサリと剥ぎ取って残る精液をも引き出させる。
何とか股間へ力を入れて耐えようとするも、一度決壊してしまった射精は止められない。
精液を吐き出しながら震える腰を何とか魔理沙の口内へ押し込んだ男は、辛うじて舌の上へ精液を吐き出す。
「んぶ……ぅむぇ……」
「おっ!? おひゅ……!!」
口の中に増え続ける精液の匂いと味で顔を背けようとする魔理沙だが、何としても口内へ出すと意地を張る男に頭を抑えられて陰茎からは逃れられなかった。
それでも舌が押し出す精液は口の端から漏れていき、結果的に魔理沙は精液を飲まずに済んだ。
「おふっ……。おいおい、早すぎる、だろ」
「うぅ、ほ、ほっとけ、くっ!!」
「うぅ、むぇ……」
魔理沙の膣内を犯す男は、フェラをさせた途端に精液を吐き出した様子を見てからかう。
口を犯した男も早漏は恥ずかしいと思っており、恥を誤魔化す為に精液を吐き出した倦怠感で畳に座った風を装って顔を背けた。
顔を開放された魔理沙は口の中に残った僅かな精液の味で、寝顔を浮かべる顔には変わらず不快感を残す。
しかし膣内を犯される刺激が身体に性行為の準備を強制的に整えさせ、更には胸を欲望の赴くままに揉まれ、乳首を弄られて吸われる快感が白い肌の身体を赤く染め始めた。
「んっ……ぁっ……」
「はっ! 魔理沙! どうだ!」
「乳首美味いな」
最奥を乱暴に犯される魔理沙の顔には僅かな快感が見え隠れし、眉も切なそうに顰められる。
力なく身体の真横へ置かれていた腕も、何かに縋るように手を握り締めた。
股間を突き上げられる反動から逃げようとする脚も蟹股から閉じようとして、自然と腹部へ力が入ってしまう。
そうなってしまえば膣内を出入りする陰茎がヒダに握られてしまい、フェラをさせていた男の早漏を笑って油断していた男へ快感を送った。
「うくっ!?」
反射的に動きを止めたお陰で何とか射精を耐えられたが、押し返そうとする膣壁に陰茎が絶えず攻め立てられる。
魔理沙の巨乳を弄っていた男も突き上げる動きが止まったと察知し、好い加減限界だった陰茎からの欲求を解消しようと動いた。
「おい、俺は尻で良いから、魔理沙を抱えてうつ伏せにしろよ」
「おっ、おふぁっ、あぁ、分かった」
膣内の最奥を突き上げた状態で止まっていた男は、射精を耐えながら仰向けになっていた魔理沙を抱き締めて後ろへ寝転がる。
すると男が仰向けになり、その上に魔理沙が陰茎を膣内に収めながらうつ伏せに寝る体勢へ代わった。
乳首を弄っていた男は剥き出しになった魔理沙の尻を軽く掴み、弾力を確かめてから肛門を露出させる。
「……こっちは少し色が蓄積しているな」
男の手によって左右に開かれた尻の間にある肛門は、流石に乳首より色素が沈殿しており、茶色の姿を晒していた。
僅かに流れ出ていた愛液は肛門にまで達し、このまま入れても良さそうな感じもある。
尻を掴む男がおもむろに人差し指を括約筋に触れさせ、手を回しながら抉じ開けるように指先を食い込ませていく。
「っ……うぅ……」
「おくぁっ!? し、締まる!!?」
肛門に入り込もうとする指の感覚を受けた魔理沙は、眠っていても大きな拒否反応を見せて括約筋へ強く力を入れる。
つられた膣内は今まで以上に圧力が加わり、胎内にある陰茎が締め付けられた。
射精を我慢していた状態で陰茎を握り締められる刺激は大き過ぎる快感となって膣内を犯す男を襲い、我慢していても耐え切れなかった精液が少しだけ漏れてしまう。
「う、くぅっ……!」
「……おりゃ」
「んぎぅっ!?」
「あくぁっ!?」
何とか大きな射精だけは耐え切れたが、それも肛門へ人差し指を入れた男の所為で無駄に終わってしまった。
肛門から逆流してくる異常な感覚で魔理沙が呻き声を響かせ、身体が激しく強張る。
そして膣内へも力が入って陰茎に押し付けられていたヒダが陰茎の表面をヌルリと蠢き、射精を耐えていた男に止めを刺してしまった。
「お、おあぁっ!!」
「んくぅ……」
「あん?」
子宮口を持ち上げるまで陰茎を挿入していた男が、暴発した快感で本格的な射精を始める。
仰向けに寝ていた腰は魔理沙の股間を持ち上げ、軽いブリッジをしている状態で鈴口から直接子宮口へ精液を吐き出していく。
肛門を弄っていた男も、精液に反応して収縮を繰り返す括約筋に指を締め付けられながら、絶頂で身体を痙攣させる男を呆れた目で見た。
「早いだろ」
「お……むぁ……」
「そら見ろ。魔理沙の身体はエロイからな。不意の刺激で思わず出しちまうんだよ」
先にフェラで精液を出し、ダルそうに腰を落ち着けていた男は何処と無く同情するように言う。
しかし膣内へ精液を流し込む男は声に気付いておらず、暴発した絶頂で身体を震わせているだけだった。
「……くぅ、もう出しちまった。もう少し味わうつもりだったのに……」
「おら、サッサと魔理沙の下からどけ」
「ちっ……あぁ、分かったよ」
「んぁっ!?」
魔理沙の肛門へ指を差し入れていた男が指を抜き、同時に膣内を犯していた男も陰茎を抜く。
股間で前と後ろの孔から同じタイミングで棒を抜かれる刺激は、魔理沙に悲鳴を出させる。
心成しか落ち込んだ様子を見せる男は魔理沙の下から身体を退かせ、上に乗っていた魔理沙を畳の上へ寝かせた。
完全に畳へうつ伏せになった魔理沙の腰を持ち上げ、尻だけを高く上げさせる肛門を弄っていた男。
腰が下がらないように魔理沙の脚を畳へ立てさせれば、まるで後ろに居る男へ股間を捧げているかのようにも見えた。
「精液が入っているマンコには入れたくないな……」
僅かな破瓜の血を滲ませながら精液を漏らす秘裂を見ながら、ポツリと呟いた男。
腰を高く上げさせても脚が閉じられているので秘裂も閉じ、ぷっくりとした大陰唇の形が戻っている。
割れ目から精液を漏らす光景は卑猥ではあるが、やはり肛門の処女の方が男にとって重要らしい。
中から陰茎の存在を主張させていた褌を脱ぎ去り、膝立ちになって魔理沙の上がった尻へ高さを合わせる。
だが脚の長さが違う所為で、少し男の方が高くなってしまった。
それでも男は魔理沙の下半身を抱えて持ち上げ、今度こそ亀頭を肛門へ食い込ませていく。
「むっ……」
「うっ、うぐぁ……」
膣内と違って逆流すると言う表現がピッタリな圧倒的な違和感が、僅かでも快感を見せていた魔理沙の寝顔に凄まじい不快感を浮かび上がらせた。
長年培った倫理観は眠っていても魔理沙の括約筋を締めさせ、入って来ようとする異物を拒否する。
しかしどれだけ力を入れても男の力には勝てない上、肛門には先程指を入れた際に愛液の滑りも加えられていた。
本来なら突っ張る肌が陰茎の進入を許しはしない筈であっても、愛液が付着した亀頭がゆっくりと確実に腸内へ減り込む。
「うぅ、流石に締まるな……」
「んぐぅ……あぁ……」
男がゆっくりと腰を押し出したお陰で、括約筋は切れる事無く亀頭を咥え込んだ。
大きくなる違和感で魔理沙の肛門も一層力を入れて拒否を示すも男には快感にしかならず、その快感が更に陰茎を太く硬くさせて魔理沙への違和感を増やした。
亀頭が完全に入れば後は大した抵抗も無く腸内を進み、遂には男の下腹部が魔理沙の尻を押すまで挿入される。
肛門を逆流してくる圧倒的な違和感は魔理沙の身体を強張らせ、異物を押し出そうと腸の壁が奥から波打つ。
膣壁ほど分かり易い反応ではないが、身体が必死に排除しようとする雰囲気は尻から十分に出ていた。
「おふぉ……魔理沙の尻は良い具合だな」
「んぎぃ……あぁ……」
満足気な溜息を吐いた男は片手で魔理沙の腰を持ち上げ、少女らしい小さな尻を揉み解しながら腰を引いていく。
入ってきた陰茎を出そうと排泄の動きを返す腸だが、魔理沙が持つ『便所以外では排泄してはいけない』常識が肛門から出て行こうとする陰茎を阻止するべく括約筋を締めさせた。
出そうとする動きと留めようとする動きが合わさって、魔理沙の尻を犯す陰茎への刺激が増大する。
「あがぁ……」
括約筋を腸内から捲られる魔理沙の口から、普段は聞けない呻き声が漏れた。
左右の尻を広げながら出てくる竿に張り付いた肛門が引っ張られ、まるでひょっとこの口を思わせる形になっている。
陰茎が抜けていく腸内では一定の間隔を置いて狭くなっているヒダがカリに引っ掛かり、肛門の締め付け以外の新しい感覚を男へ送った。
「おぉ、魔理沙の尻は揉んでも入れても気持ち良いな」
「あぐぅ……」
そしてカリが出てくるまで陰茎を抜いて、再び挿入する時には勢いよく下腹部を魔理沙の尻へ叩き付ける。
小さく固めの尻がペチンと音を立てて波打ち、衝撃を全て吸収した。
ぶつけられた拍子に白い肌が若干赤くなっても、男は勢いを付けたまま腰を動かしていく。
「ふっ、くぁっ、おっ!!」
「あ、あがっ、も、漏れる……」
男が陰茎を腸内へ差し込む度に、背中側から押される膣内から精液が漏れ出してきた。
眠る魔理沙も肛門を犯される感覚が、排泄をしている時と全く同じである所為で不穏な寝言を呟く。
腰を持ち上げられているので上半身までも軽く上げられ、胴体と畳の間に挟まれていた巨乳が揺れては乳首が畳に擦られた。
肛門で出入りを繰り返す動きを受けて脂汗すら浮かべる魔理沙だが、乳首からの快感も少しだけ受けている。
しかし絶頂に達する程では無く、魔理沙はひたすら自分の意思を介さない排泄の感覚に悶えるだけだった。
「くぅ、流石に締まるな……!」
「ん、んぐあぁ、お、尻が……あぁ……!!」
薬と酒の力で深い睡眠に陥っている魔理沙は、どれだけ乱暴に尻の孔を犯されても起きる気配すらない。
激しさを増す陰茎の出し入れに抵抗しようと括約筋の力も増えるが、努力は全く実っていなかった。
犯している男は陰茎から快感と魔理沙の尻の感触、そして押された巨乳が脇腹から食み出て突き上げる度に揺れる光景を見て、精神的な快感が大きく高まる。
陰茎が腸内でビクビクと震え始めたかと思うと鈴口からカウパー液を出し、腰を引けば魔理沙の括約筋で竿を扱かれて尿道にあったものすら体内へ漏らす。
「おっ!? くぁっ!! だ、出すぞ!!」
「ひぎぁっ! んくぁっ!! あぁぅ!!」
もはや眠っているとは思えない呻き声を漏らす魔理沙。
下腹部を魔理沙の小さな尻に強く押し付けた男は、股間の力を一気に抜いて精液を解き放つ。
括約筋で竿を締め付けられて尿道も塞がれ気味だが、陰茎はその締め付けさえも押し返す程の勢いで射精していく。
「おっ! おふっ!!」
「あっ!? あぁっ!!?」
持ち上げた魔理沙の腰を力の限り自分の下腹部へ引き寄せ、陰茎の周りに尻の弾力を感じながら、男は精液を残らず魔理沙の腹の中へ解き放っていった。
痙攣する陰茎が腸の壁を刺激し、魔理沙へ排泄を促していても、男は関係なく腰を押し付け続ける。
暫く硬直する身体を震わせた男から絶頂の波が消え、抱えていた魔理沙の腰をゆっくり降ろすと陰茎をヌルリと抜いた。
「ふぅ……魔理沙のケツは良かったな」
「結局満足に犯したのはお前だけか」
「遅漏か?」
「お前らが早過ぎるんだよ」
すっかり寛いでいるフェラをさせた男と膣内を犯した男は、魔理沙と霊夢の食べ残しを口へ運んでいた。
肛門を犯していた男が腰に軽い疲労を感じながら、尻を高く上げる体勢に戻った魔理沙を放って陰茎を拭う。
そして褌を締め直すと二人の男へ合流した。
「あっちもそろそろ終わりそうだな」
「何だ。三人ともまだ出してないのか」
「随分長持ちだな。ひょっとして溜めてなかったんじゃないか?」
「あっ、しまった! 俺もそうしておけば魔理沙のマンコを長く犯せたのに……!」
「まっ、回復したらまたヤれば良いだろ」
「……そうだな」
膝立ちのままで男達に前後から挟まれて犯されている霊夢を見た男達は、行為の長さを少しだけ羨んだ。
流石に魔理沙へフェラをさせた直後や、子宮口を押し上げただけで射精してしまったのは恥ずかしいらしい。
残った飯を突く箸の動きが乱暴になり、半ば自棄食いの体を見せていた。
△
霊夢が本格的に犯され始めたのは、魔理沙の身体を弄っていた男が周りで見ていた男達に誘いの言葉を出した頃。
眠る霊夢が身体を弄られる光景に我慢できなかった男達は、許可を貰った途端に手を伸ばす。
「うっ……」
ドロワーズを脱がされた裸の股間に掛かる男の生暖かい吐息と、上半身に這い回る手から受ける不快感で小さく声を漏らす霊夢。
眉は顰められ、口はへの字に傾いて寝顔に身体が触られる気持ち悪さを全面に出していた。
しかし男達は思考が性欲に汚染されて、不機嫌な表情に気を向ける余裕は消えてしまっている。
少しだけ弄られていた胸が違う男によって再び揉まれ、乳首は遠慮なく抓られた。
軽く痛みすら感じる刺激から逃れようとする霊夢は、うねうねと上半身を動かす。
「おっと……へへ、逃がさんぞ、霊夢ちゃんよ」
霊夢の顔を弄る男は不快さを表す表情を見ながらキスをして、舌を霊夢の口内へ差し込んでいく。
大人の厚い舌が霊夢の小さく薄い舌に合わさると、少女の唾液を味わいながら舌を絡めた。
「んぶ、じゅる……ずずぅ~」
「んうぇ……んっ、うぶぇ……」
唾液を啜り出されるついでに舌さえも男の口内へ吸われ、唇で扱かれて甘噛みされる。
揉まれる胸は指の跡が赤く浮かび上がり、立った乳首は男が摘み易い形に変わった。
乱暴な手付きであっても股間を吸われる快感と合わさり、首から下の刺激が徐々に快楽の火を灯し始める。
「……ふはっ、おい、お前ら、霊夢ちゃんを立たせるからちょっと退け」
「お、おぉ」
「んふぅ、分かったよ」
暴走しそうだった性欲を一先ず落ち着けた男達は、霊夢の服を全て脱がせて膝立ちにさせる。
寝ている霊夢は身体に力が入っていないので両脇をそれぞれ前後に分かれた男が片手で支え、自由な手を股間へ伸ばす。
前からは処女を犯す男が秘裂へ指を差し込んで膣口を解し、後ろから支えている男は小さな白い尻に手を分け入れて肛門へ指を差し入れた。
残った男は霊夢の頭を支えると上を向かせて再び口内へ舌を差し入れる。
股間と尻の孔を前後から弄られる霊夢は刺激と快感に耐え切れず、宙に浮く腰をカクカクと卑猥に動かした。
どれだけ指から逃げようと腰を動かしても、前へ動かせば膣内へ入る指が深くなり、後ろへ逃げても腸内へ侵入してくる指が根元まで入ってくる。
「んむぅ、ぁむぅ……!」
「んふっ! じゅる! んんふっ!」
「霊夢ちゃんはエロイな~」
「眠っていてもマンコを弄られて腰を動かすなんてな」
厭らしい笑い声に晒される霊夢が腰を小刻みに動かし、指を差し込まれて呼び覚まされた性感が愛液を漏らした。
男が弄り回す指の動きに合わせてグチュグチュと音が聞こえてくる。
霊夢の白い肌は力尽くに目覚めさせられた性的な興奮で赤く染まり、キスをしている男の口内へ甘い吐息を吐き入れた。
「ん、あむぁ……」
「……そろそろ良いか?」
「ケツもだいぶ解れたな」
前後から挿入された指を締め付けていた膣口と括約筋は、出しては入れるを繰り返された事で指一本ぐらいなら難なく咥え込む程度まで解れている。
ギリギリ二本いけそうだが、拡張する前に犯してしまおうと互いに視線を交わした男達。
「もう少し持ち上げろ」
「おうよ」
「んむぉ……」
「ん……ふぁ……」
畳から膝が軽く上がるまで霊夢を持ち上げた前後の男達は、反り立つ陰茎を褌から器用に取り出した。
既にカウパー液を滲ませた亀頭を愛液溢れる秘裂と、腸液が僅かに漏れた肛門へ食い込ませる。
『せーのっ』
息を合わせる声が二人分聞こえ、持ち上げられていた霊夢の身体が落とされた。
「んぐぅーー!!」
「おむぉ……」
「おぉう、マンコが、締まる……!」
「や、やっぱりケツはキツイな……!」
前後の孔の処女を呆気なく破り去られた霊夢は、キスをしている男の口の中へ大きな悲鳴を流し込んだ。
処女膜は何の抵抗も無く突き破られてしまい、愛液で滑る膣壁は亀頭に広げられ、最奥にある子宮口は一気に押し上げられた。
肛門でも指よりも太い陰茎で括約筋が拡張され、逆流する感覚を霊夢に送りながら腸内を進んで、尻が男の下腹部で潰される。
年上である男達の脚の方が長いので、殆ど前後から入れられた陰茎二本で身体を支えられる霊夢。
行き成り二つの孔を犯された霊夢が受ける衝撃は計り知れず、畳から浮いている膝は痙攣を繰り返し、腕も震えた。
前後の男達がタイミングをずらして上下に動き始めれば、打ち上げられる霊夢の身体は高い位置を維持する羽目になる。
「ふっ! ふぅっ! うっ!」
「くっ! ふはっ! んぅっ!!」
「んむぁ! あっ!! あむぅっ!!」
「じゅるる、ず、ずずっ……」
膣内を犯している男が腰を突き上げれば反動で霊夢は後ろへ倒れそうになるが、肛門を犯している男が倒れてくる身体を支える為に腰を突き上げて腸内から霊夢を押し上げた。
後ろから押されれば今度は前へ倒れそうになってしまい、膣内を犯す男が再び陰茎で子宮ごと霊夢を突く。
「はっ! くはっ! 良いぞ! 霊夢ちゃん!!」
「締まる! うっ! くぁっ!」
「んぐぅ! ふっ! ぅぐっ!」
「むぅ……じゅる……」
二つの孔を同時に犯される衝撃は処女の霊夢にはやはり辛く、防衛本能として逆流してくる違和感までも快感に変換して何とか耐えようと試みた。
そして一度快感として受け取ってしまえば、膣内を犯される僅かな快感と合わさって霊夢の身体は一気に絶頂へと駆け上り始める。
前後から男達に密着されていた身体は汗を滲ませ、肌同士が吸い付くような感覚を三者それぞれに送った。
「おぁっ!? 霊夢ちゃんのケツが締まる……!」
「くふぅ!? マンコも急に吸い付きが……!」
「んむぇ……」
「じゅるじゅる……」
快感に目覚めた霊夢の身体は膣内を犯す陰茎にヒダを張り付かせると、子宮が奥へ引き上がり鈴口からカウパー液を引き出す。
カリに掛かる膣壁は薄いが、その分陰茎との密着を高めた。
元々少女らしい身体の小ささは膣内であっても同じであり、子宮を持ち上げるまで入れても尚、陰茎の根元が余る。
反対に肛門を犯す男は腸と言う奥の深い孔を犯しているので、尻の肉さえなければ難なく全て挿入できただろう。
膣内を犯す男に突き上げられた後、落ちてこようとする霊夢の身体は自身の体重で陰茎を膣内の奥深くの更に奥へ受け入れ、胎内から身体を持ち上げられた。
肛門でも小さな尻が男の下腹部を受け止めるも陰茎の挿入を止めるには力不足で、結局勢いを付けた突き入れで尻を潰され、陰茎を根元付近まで受け入れる。
犯される程に霊夢が溜め込む快感は大きくなり続け、膣口と肛門の締め付けも強くなった。
「うぅ……!」
「くふぅ……!!」
股間から沸き上がる射精の欲求を耐えつつ、前後の男達はスパートを掛けて腰の動きを早くしていく。
霊夢も頭をガクガクと揺らすのだが、未だにキスをして舌で口内を蹂躙している男に支えられていた。
綺麗な唇の端から男と霊夢の唾液が合わさったものが流れ落ち、首筋へ流れる。
汗ばむ鎖骨から膣内を犯している男の胸板に押さえつけられている美乳へ到達し、肌同士が擦れ合って聞こえるニチャニチャとした音に粘っこさを追加した。
「おぁー! 出、るぅ!」
「くはっ! 霊夢ちゃん! 子宮に出すぞ!!」
「んんぅっ!!?」
「あむぁっ……」
膣内と肛門を犯す男達の快感が限界に近付くと、上下に突き上げる動きが乱暴になっていく。
そして、どちらともタイミングを計る事も無く、一番高い位置で腰を突き上げたまま、男達は精液を解き放った。
「くぁ~!!」
「うっくっ!」
膣内を犯す陰茎は根元まで差し込まれ、亀頭が半分ほど子宮口に減り込んだ状態で精液を吐き出す。
他に行き場が無い所為で出された精液の殆どが子宮口を通り内部へ入り、更には卵子を目指して精子が突き進んだ。
「んん!? んむぁ~!!」
「おぶぅ……」
胎内の最奥で熱い精液を受けた霊夢も溜め込んでいた快感を爆発させ、宙に浮いていた脚をガクガクと震わせながら絶頂に達した。
キスをしていた男が唇を離した途端、霊夢の口から絶頂の声が大きく出てくる。
「ふぁ、んふぁーー!!」
肛門でも小さな尻を押し潰すまで差し込まれた陰茎が腸内で大きく痙攣を繰り返し、射精を行っていく。
本来、腸は中の物を消化吸収する為の臓器なので、出された精液は即座に霊夢の身体へ栄養として吸収され始めた。
前からは女として子を孕む為に精液を受け入れ、後ろからは子を孕む為の栄養として精液を受け入れる。
どれだけ霊夢本人が眠っていても、女としての身体はシッカリと生命の役割を果たそうとしていた。
「うっ……おふ……」
「くふぅ……はぁ……」
「う、あ……あぁ……」
未だに絶頂で身体を震えさせる霊夢だが、前後の男達は既に射精が終わりつつある。
膣内と腸内で精液を吐き出していた陰茎は、徐々に勢いを緩めていった。
射精が完全に終わる頃には霊夢が受けていた快感の波も収まり、震えが止まった身体が膣内を犯していた男へグッタリともたれかかる。
口を開放されたので頭は肩へ乗り、霊夢の寝顔には何処と無く満足そうな雰囲気が漂っていた。
魔理沙と違ってシッカリ絶頂へ達したお陰で、力尽くに目覚めさせられた性的な欲求を満たしたのだろう。
「ふぅ……やっぱり霊夢ちゃんは良いマンコを持ってたな」
「尻も良かったぞ。締りが凄くて」
「……満足したなら早く変わってくれ。もう我慢できそうに無い」
「おっと、悪いな」
「今退くよ」
一人取り残された形になっていたキスをしていた男が、褌を脱いで前後の孔を犯していた二人を急かした。
一先ず満足行くまで霊夢の身体の中へ精液を流し込み、欲求を満たした男達は特に反論する事も無く陰茎を抜いていく。
「んゃぅ……」
膣口と肛門から陰茎が出て行く感覚にすら甘い吐息を吐き出す霊夢は、身体に燻る快感が僅かに残っているようだった。
支えを失った霊夢が畳へ寝かされると、その上へ我慢していた男が早速圧し掛かる。
しかしそれも一瞬の内に闇に包まれた所為で中断されてしまった。
「おい、灯りを消すなよ! 犯せないだろ」
「いや、消した覚えは無いぞ」
「そうだ」
「何か急に――」
「あん?」
灯りを点けていた室内を急に暗闇が包み、戸惑う五人の男達へ恐怖が忍び寄る。
不自然に言葉を途切れさせた男の反応も、単に灯りが消えただけではないと徐々に察する要因となった。
「おい、どうした?」
「何とか言――」
「お前達は食べても良い人類なのか~?」
「っ!?」
暗闇の中から場違い極まりない少女の声が聞こえてくる。
眠っている魔理沙ではなく、かと言って霊夢でもない三人目の少女の声。
混乱する四人の男達の中で、一人だけ正体を察した男は慌てて仲間へ警告を出した。
「ルーミアだ!」
「はっ?」
「誰だそれ?」
「そんな事より灯りを点けてくれ。霊夢ちゃんを犯せない」
「馬鹿野郎! そんな事をしている暇は――」
「なんだ?」
音も無く、ただ不自然に、また声が途切れる。
霊夢を犯そうとしていた男は視界が真っ暗になっても手探りで美乳を弄り回し、秘裂へ手を差し込んで膣口を掻き回していた。
高まりきった性欲が、現状を正確に認識する能力を奪ってしまっているのだ。
「ルーミアって誰――」
「妖怪か――」
「声は女の子っぽかっ――」
「……? どうしたんだ?」
突如として消えていく仲間の言葉を聞き、流石に霊夢を弄っている場合ではないと思った男は身体を起こして声が聞こえていた方へ顔を向ける。
「お前は食べても良い人間なのかー」
「あ――」
何も見えない筈の暗闇の中、霊夢を犯そうとしていた男が最後に見た物は禍々しく赤く光る一対の目だった。
ガシッ!
ムシャッ☆
男達は死んだ。
スイーツ(笑)
終わり
5月になったので現状報告
何か先月はFC2の重要人物が逮捕されたり
コナミが小島プロダクションを排除(?)しようとしたりで個人的に心配な月でしたな~。
FC2はブログが続けられるかどうかが何気に心配だし
コナミは内部のゴタゴタがMGSV:TPPに影響しないかが心配。
そんな心配を抱えている私です。
△
やべ~!!
同人小説が遅れてる!!
今はハナビの操り人形のエロシーンを書いてるんですけど
予定ではもう終わっていないといけない所だったり……。
ショタに乳を揉まれるヒナタを描いたら描いた分だけ遅れてるわ。
今月の更新小説は『東方~』の睡姦です。
霊夢と魔理沙を纏めて書く予定です。
……予定は未定。
それと今月は同人の体験版を出そうと思っております。
いつもの様に校正していない、誤字脱字満載のβ版を。
気が向いたらお読み頂けると在り難いです!
17日を過ぎても更新されなかったら、体験版専用の部分が書けなかったって事なので察してください。
もう体験版専用の話は、どう纏めて良いか分から~ん!
△
と、今月はこんな感じです。
自分に課した締め切りが私を追ってくるのです……!
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