時止めアパート 体験版β
時止めアパート
始章
始まりは遺産を相続した事だ。
仕事もせずに安アパートで過ごしている時、突然の来訪者を継げるチャイムが鳴った。
普段はネット通販の宅配しか訪れない家である事を自覚しているので驚いたが、出ない訳にも行かない。
前に来客を無視した所為で、酷い目にあった事があるのだ。
「は~い」
誰かと扉を開ければ、そこには高そうなスーツに身を包んだ女が立っており、目に付いた胸元を強調する膨らみは、そこそこ大きい。
顔に目を向ければ申し訳ない程度にしたと思われる化粧で、唇はプリッとして魅力的だ。
「すみません、私は弁護士の先口を申します」
「はぁ……、弁護士さん」
「実は貴方の遠いお爺様がお亡くなりになりまして、その際に遺産が発生したので相続の意思を確認しに伺いました」
「爺さんなんて見た事無いですけど……」
新手の詐欺かと警戒もしたが、襟元に光る弁護士バッヂを見てとりあえず中へ入れる。
後ろを歩いて来る筈なのに、何処か良い匂いが部屋を流れていく様にも感じた。
何にせよ話を聞かない事には始まらない。
「お爺様の御遺影はこちらになります」
「……やっぱり見た事ないんですけど、人違いとかじゃないんですか?」
「いえ、家計図に記されている親族の方と、戸籍の繋がりを確認したので間違いないです」
「そうなんですか」
ここまで入念に調べられる権力を持っていると言う事は、本物と思って良いだろうか。
未だに、疑いの念が残っている事にも気が付いていない様子の先口は話を続ける。
「遺言書には『家系図に載っている全ての人物に相続する事』と記されていまして」
「はぁ……」
「それが成されないと、最低限の相続を除いて遺産は分配しないと条件を付けられていました」
鞄の中からゴソゴソと紙を取り出して広げ、中には少なくとも30人以上の人物の名前が記されていた。
これら全てに行き渡るのかと考えれば、結構な遺産が発生した様だ。
しかし、女性と接した経験が少ないからか、興味は眼の前の巨乳に行ってしまう。
硬そうなスーツに包まれていても、腕を動かした反動で僅かに揺れている。
不躾な視線は止めるべきだと思っても、男の本能では止められない。
「それで、こちらに貴方の名前が……」
「あっ、本当だ」
指差された所へ誘導されて見れば、シッカリと自分の名前が記されている。
「親族の方々の話し合いは半年ほど前に行なわれたのですが、遺産の分配は既に決められていまして……」
「そうですか」
先口は申し訳なさそうに言うが、別に構わない。
親戚筋等は見た事も聞いた事も無く、それは両親が存命だった時も変わらなかった。
繋がりが全く無い人間が何をしようとも、こちらに被害が来ない限りは好きにしてくれと言うのが正直な感想だ。
親から貰った遺産も普通に生活する分には全く問題は無く、アルバイト等をすれば死ぬまでは比較的楽に生きられる。
「残った遺産である古いアパートと土地を、家計図の端にあった貴方へ相続させようと決定されました」
「土地とアパートって結構良いんじゃないですか?」
「いえ、それが……」
相変わらず申し訳なさそうに身を縮め、腕に挟まれた胸は谷間を深くさせた。
贅沢を言えば、もう少し揺れて欲しいが仕方が無い。
若く美人の匂いを嗅げて、スーツとブラに阻まれていても眼の前に女の身体がある事に感謝しよう。
「これがアパートと土地の写真です」
「……ボロいですね」
「他の資産は最低でも1千万以上の物なんですけど、それだけは資産価値が処分金額や維持費よりも大幅に低いんです」
「駐車場とかには出来なかったんですか?」
「そもそも車が入れる様な道が一本しかなくて、駐車場としても致命的に立地が悪いんです」
「……もしかして、押し付けられたんですか?」
「えぇ……、そう言う事になります」
先口が言うに、相続の条件が『家計図に書かれている人物に湧け隔たり無く相続させる事』と書いてあっては、誰かが受け継がなければならない状況になっていた。
そこで目を付けられたのが一番端に名前を書かれていた、顔どころか存在自体初めて知った人物。
これ幸いと、土地も狭く立地も悪いボロアパートが押し付け様と思ったらしい。
親族達の話し合いは熾烈を極めたものの、全ての遺産分配を終えて、後はこのアパートと土地を相続する意志さえ示させれば万事解決と……。
固定資産税も大した事が無いともフォローにもなっていない事を言って来たが、こちらの意思は固まっている。
「分かりました。相続します」
「えっ、良いんですか?」
「えぇ、少なくとも住めるんですよね?」
「そうですね」
「丁度、家賃を払い続けるのも損している気分になってきたんで、持ち家も悪くないと思ってたんですよね」
「でも……」
あくまで気の毒そうな表情を崩さない先口に不安を感じたが、バイトよりも家賃収入の方が安定しているだろう。
楽観的な考えと言うのは理解している。
何の利用価値も無い物なら、利用出来る様にするまで。
少なくとも自分が住み易いようにすれば、入居人も一先ず入る筈と目測を立てる。
「分かりました。では必要な書類をご用意して頂きまして、後日私共の事務所へお越し下さい」
「はい」
相続に必要な物が書かれた紙を何枚か貰った後、玄関まで先口を送る。
前を歩かせたので、タイトスカートに浮かび上がらせていた尻を僅かな時間ながらに楽しんだ。
良く目を凝らせばショーツのラインも見えており、歩くだけで柔らかく震える光景に触り心地の良さそうな印象を受ける。
「それでは失礼致します」
「はい」
深く礼をした拍子の揺れた胸を眼に焼き付け、去っていく後姿を見送った。
一章
数日後。
面倒な手続きをして実際にアパートを見てみると、思った以上にボロい。
辛うじて風呂とトイレは別で部屋に備え付けられており、住むには何の不足も無いのが救いか。
隙間風も無いが、如何せんボロイ外見が全てをマイナスにしていた。
実際に住んでみても不便で、誰も相続したがらなかった理由を実感する。
十分に何処を直せば良いのかを確認してから、自分にとって住み易い内装を目指し、私財を叩いてリフォームした。
それが案外良く出来た物で、これなら何処に見せても恥ずかしくは無いと思える。
しかし、実際に手を加えられたのは中だけであり、外観は元のまま。
そんな状態であっても、雨漏り等がないのは不幸中の際だ。
そして目的であった家賃収入を得る為に部屋を賃貸物件として出したのだが、不便な立地と外見のボロさが災いして何年も入居者は来なかった。
それでも根気良く、なるべく金の掛からなそうな宣伝をした結果、やっと一人の女性が入居者としてやってくる。
嬉しさを隠しながら引っ越してきた日に大家兼管理人として挨拶をしていたのだが、異常事態に直面してしまった。
入居者が眼の前でお辞儀をした姿勢のまま、ピクリとも動かなくなってしまったのだ。
「あの、どうしました?」
「…………」
佐々木怜奈という名の入居者に、声を掛けても何の反応も示さず固まったまま。
どれだけ話しかけても何の反応も無い事に焦れた俺はセクハラと叫ばれる事を恐れつつ、肩に触れるが何も変わらなかった。
少し迷ったが意を決してセミロングの髪を指で退け、顔を覗き込んで見るも優しそうな眼は開かれたままで瞬きを一切していない。
艶の良い唇は言葉を発する直前で止められたのか、少し歯が見えている。
最初こそ何かの悪戯かと思っていたが、これほど反応が無いのと開かれている口から唾液が落ちてこないのは可笑しい。
流石に、何か自分が理解出来ない事態に遭遇していると、徐々に理解してくる。
しかし、この状態では、何かしようにも何をすれば良いのか分からない。
どうした物かと思案に暮れていると、視界の端に奇妙な物が見えた。
驚いて振り向けば空中で停止している落葉と、空に飛び立った瞬間で動きが止まっている鳥の姿。
原因等は一切理解できなくとも、そこにある現実は世界の時間が停止している事を指し示している。
半ば呆然としながらも改めて怜奈に眼を向けて見れば、同じく停止している姿。
先程よりも大胆に身を屈めて観察してみると、瞬きは当然だが呼吸すらもしていない。
じろじろと身体を舐める様に無遠慮な視線を流していけば、膝に置いた両手で強調された巨乳が眼に入った。
普通なら引かれても可笑しくない程に凝視しても、姿勢どころか声すら上げない。
そんな様子にゴクリと唾液を飲み込み、顔色を伺いながら下から持ち上げる様に巨乳へ手を伸ばす。
重みのある柔らかさは掌の中で支えられ、服の下から存在を主張していた胸が大きく形を変えた。
「…………」
もし、玲奈が悪戯で身体を止めていたとしたら、今日初めて会った男に胸を触られてしまっては悲鳴を上げる筈。
そんな予想とは裏腹に、調子に乗って僅かに指へ力を入れて揉んでも、ピクリとも動かないのは変わらない。
上下に動かせばタプタプと波打ち、柔らかい感触が返って来き。
童貞にはとても耐えられない誘惑に、誰にも言えない行いはエスカレートする。
「佐々木さ~ん、直接揉んじゃいますよ~」
返事が無い事を頭のどこかで確信しつつ、緩んでいた襟元から手を差し込み、宣言通りにブラの中へ進入させて生の胸に触れた。
人生で始めて触った物に性的な興奮は即座に上がり、陰茎へ血液が集まっていくのを感じる。
暖かい体温に重量がある巨乳、その中心に鎮座している他の場所よりも少し硬さが違う乳首。
直接見る事は出来ないが指の腹を這わせて伝わる感触から判断するに、胸全体の大きさに対してバランスの良い乳輪。
ブラの内部と言う制限された中で、感触を正確に覚えようと必死に手を動かした。
当人が抵抗しないのを良い事に胸を陵辱していくと、柔らかかった乳首が硬さを増してくる。
その反応が興奮ではなく、生理的な物だと知っていても興奮が最高潮になった。
時間が止まった世界で昼間から美人の胸を揉むという、異常な事態に興奮で息が荒くなる。
どうせ誰も見ていないとばかりに、ズボンの中で押え付けられていた陰茎を開放した。
勢いが良すぎて腹に当たってしまうが、そんな事は気にならない。
当然、出しただけでは満足する事は無く、かと言って自分で慰めるのも勿体無い気がするのも事実。
その時に視界が捕らえたのは、膝の上で重ねられた玲奈の綺麗な手だった。
白く細い指は、それだけでも欲情を誘う。
時間が停止していても案外簡単に動かせた手を、陰茎に近づけた。
「うっ!?」
そして触れさせた瞬間に感じた快楽は、一発で絶頂にまで達した。
快感で何も考えられなくなった思考の隅で情けないと思いながら、自分でも驚く程に陰茎はビクビクと長く震え、射精を続ける。
人生で初めて敏感な亀頭を美人に触らせ、しかも本人の巨乳を揉むと言うのは、童貞には刺激が強すぎたのだ。
服の中に差し込んだ手の中で微かな震えすら、胸を波立たせるのは十分な刺激となり、絶頂の白い思考の中で思わず指を食い込ませてしまう。
上下に揺れて精液を吐き出す陰茎の動きで、玲奈の指に擦られる亀頭からは更なる刺激を送られてくる。
結果的に射精を促された俺は、睾丸に溜まっていた物を全て吐き出した。
横に立っていたのが幸いして本人には掛からなかったが、地面には明らかに精液と分かる液体が溜まっている。
「く、ふぅ……」
白い靄が掛かっていた思考が戻って来た頭で改めて考えてみれば、マズイ状況にある。
時間が動き出せば、それを見た玲奈は不信を覚えるかもしれない。
気が付いたら自分の顔の下に精液が出ている様な怪奇現象が起こるアパートには、どう考えても住み続けたいとは思わないだろう。
本音を言えば、やっと入ってきた入居者が短期間で去ってしまいそうな要因は排除しておきたい。
いくら悪戯された覚えが無くとも、ここまで露骨に性欲の対象にされた証拠が残っていては嫌な気分になる。
何とか長く居続けてもらう為には証拠隠滅が必要と思い、量が多い精液に土を被せて隠匿を図った。
それから陰茎を仕舞い、元々立っていた位置に戻って一息付く。
しかし、周りのあらゆる物が止まったままの状態では、どうしようもない。
もしかして、このままの状態が続くのかと、恐怖を感じそうになった途端に全てが動き出した。
「これからよろし、っ!?」
挨拶の言葉を止めた玲奈は、上半身を勢い良く跳ね上げた。
突然の行動に困惑しつつ見ていると、揉んでいた方の胸に手を当てて驚いた様に顔を赤くしている。
止まっていた時間内では触られた事も認識出来ない様で、玲奈には挨拶をしていたら突然乳首が立ってしまったと感じたのか。
自分が最大の原因だが何をしたか言う訳も無く、変化に気が付かない振りをして声を掛ける。
「どうしました?」
「い、いえ、大丈夫です」
玲奈は何とか取り繕ったが、表情は困惑を浮かべたままだ。
ここで踏み込んで聞き出そうとするのは、初対面の人間としては不自然だろうから追求せずに引いておこう。
「そうですか。困った事があったら何でも言ってください」
「あっ、はい。これからお世話になります」
再び腰を曲げ、胸を揺らしながら頭を下げる玲奈。
今度は時間が止まる事は無く、元の姿勢に戻った。
直立の姿勢では、ブラの内側から立ち上がった乳首が僅かに服の生地を押し上げている。
胸に手を押し当てた程度では、揉まれて弄られた刺激は消しきれない。
思わず注視したくなる誘惑を撥ね退け、社交辞令的な挨拶を交わす。
「ホント、こんなボロイアパートに来て頂いて……、有難う御座います」
「いえいえ。ここら辺は他に比べて静かで良いんですよ」
「そうですか?」
「そうですよ。都会の喧騒に比べたら、天と地の差がありますよ」
「都会には住んだ事が無いんですけど、そこまでですかぁ……」
「後は内装が綺麗でしたし!」
「それは自分が住み易い事を考えてリフォームした結果ですね」
「管理人さんは、センスが良いですよね」
「本当ですか? 有難う御座います」
これから荷解きがあると言うので、初対面にしては好感触な印象を受ける会話も程々に玲奈を見送った。
動き易そうな服装でズボンも生地が薄いらしく、前に見た弁護士の先口よりも尻の形がハッキリと確認出来る。
特にその場に居る理由も無く、自室兼管理人室へ戻って考えるのはやはり先程の止まった時間の事だ。
何故こんな力が在るのかは不明であるものの、よくよく考えれば切欠には心当たりがある。
それは玲奈と挨拶を交わしている最中に『このまま時間が止まってしまえば』と思ってしまったのだ。
これまで殆ど引き篭もっていた所為で、女に対して碌に接していない。
不安だったコミュニケーション能力が衰えていなかったのは幸いだが、降って沸いた美人と会話する機会に童貞心は舞い上がった。
そんな内心を外に出させず、会話をしていくに連れて僅かな幸せが続いて欲しいとの思いが強まり、願ってしまう。
普通なら失笑と共に消え去る筈の戯言も、実際に時間が止まると言う現実として叶えられる。
異常な現象の切欠として思いつくのはこれだけで、これしかない。
そしてもう一つの要因が在るとするなら、おそらくこのボロアパート、もしくは敷地内に存在する何かだろう。
前に居た所では言うまでもなく時間を止める能力など持っておらず、部屋の中にある私物に新しい物が増えた訳でもない。
だが、ここに来てからなら、疑いはこの二つへ向かう。
元々在った超常の力が、願いと言う切欠で発現した。
あくまで何も調べていない状態での予想だが、殆ど確信を持てる。
漫画の様な能力を手に入れてしまっては、欲望のままに動くのも吝かではないが唯一の収入源が家賃なので、入居者に手を出すのは不安極まりない。
正直に言って欲求に耐えられそうもないが、今は自重しておいた方が良い筈。
少なくとも、玲奈がここに腰を据えて貰わないと、この先どうしようもなくなってしまう。
両親の遺産は、リフォームの所為で大分目減りしたのだ。
更に言えば、時間を止める事に関しても知っておかなければならない。
調子に乗って行使し続けて、代償が一気に押し寄せては困る。
△
とりあえず、すぐには引っ越す様子の無かった玲奈に安心し、土地の隅にあったアパートの倉庫等を引っ繰り返してみた。
探している最中もシッカリと時間を止められるので、あの時だけの限定された物ではないのは明白だったが、いくら探せど手掛かりになる物は一切出てこない。
関係ない物が出てきたとか、数ある資料の中から見つからなかったではなく、本当に何も無かったのだ。
倉庫の中も押入れの中も、挙句屋根裏まで調べたが在ったのは親戚筋の靴跡が残された埃だけ。
これ程の異能の力を隠す為に隠し扉も無いかと壁や床を叩いて調べても、そんな物は無かった。
仕方が無く実際に試して調べる事にしたものの、それも少し手間だった。
住居人に手を出し難い状況にあっては、近所を通る人物にターゲットを絞るしかなく、やってみようとしても大きな問題が起こった。
それは、敷地外で幾ら念じても時間は止まらなかったのだ。
通り掛ったの女子高生は、止まれ止まれと唸る不審人物に警戒して避けて歩き去っていく始末。
不審者が居ると思われては後々困ると肩を落として戻り、家で念じてみると今度は問題なく時間が止まる。
更に色々試して分かった事はこの能力がアパート周辺、しかも敷地内限定の物である事が判明した。
やはり当初の考え通りに、秘密があるのは土地か建物か。
しかし、資料が一切無い状態ではこれ以上の事は分からず、泣く泣く詳しい解明を諦めるしかなかった。
それに敷地内限定であれば応用が利かず、ターゲットが玲奈一人に絞られてしまう。
今の住人は自分を含めて二人だけしか居ない状況で、玲奈自身に何かあれば真っ先に疑われるのは当然残りの人物。
そこまで行かなくとも、怪現象が起こる『いわく付き物件』として認識されるだろう。
余程変わった趣味が無ければ、そんな家には住みたくない。
玲奈も出て行ってしまうだろうし、唯一の収入源を失なってしまう。
何とか入居人数と家賃収入を増やすべく、不動産屋に掛け合って少し優先して紹介して貰う事にしたが、色好い答えは貰えなかった。
ここでもネックになっているが外見のボロさに立地の悪さで、結果が出るのは先まで分からない。
その間、性欲に耐え切れるのかと言われれば、無理だと答えるしかなかった。
爆発しそうな性欲から声無き声が聞こえ、イラストや映像では不満と言われた気がする。
そして、大家として絶対にやってはいけない事を実行に移してしまう。
「ふぅ……、やってしまった」
僅かな罪悪感を胸に時間を止めてから、手元にあったマスターキーを悪用して玲奈の部屋に侵入を果たした。
中はいかにも女性らしいインテリアに、引っ越したばかりでダンボールが多少残っているが、全体的な印象としてあっさり目に感じる。
空き巣の様に探索しても良い匂いを残して本人は見当たらず、一つ残らず部屋を回ってみれば浴室で玲奈の姿を発見した。
空中に止まる水滴は瑞々しい肌に弾かれて、胸を流れて引き締まった腹部を通り、揃えられた陰毛を濡らして下へ落ちる……筈だった光景。
最初に会った時は見られなかった分、玲奈の全裸姿に感動を覚えた。
綺麗な背中で腰は細く、尻は安産型で張りがある。
時間を止めているお陰で裸を見られた事はおろか、部屋に侵入された事すら知られない。
繰り返した実験で止められる時間に制限が無いのは確認済みである為に、好きなだけ視姦出来る。
そして、これほどのご馳走を目の前にして自重するのは土台無理な話。
鍵を悪用した時から消え去った倫理観は役に立たず、忍び寄った手は胸へと向かった。
眼の前で水を弾く胸は、指から掛けられる圧力で柔らかく形を歪ませ、そのまま力を入れて揉み解しても柔軟な弾力が返って来る。
陰茎から発せられる欲求に根負けし、全裸になると玲奈の後ろへ密着した。
両手で胸を揉みながら何も覆っていない肉付きの良い尻に、カウパー液を漏らしている陰茎を挟み込む。
若い女特有の柔らかな感触を全身で感じていると、弄られる乳首が生理的な反射を返して硬く尖り、摘み易くなった。
指の腹で弾いて引っ掛かりを楽しみ、人差し指と親指で捏ね繰り回して、美乳を陵辱する。
首筋を舐めればシャワーで流された筈の、玲奈の味が感じられた。
少し腰を引いて、玲奈の剥き出しになっている股間に陰茎を差し込んで素股に移行させれば、むっちりとした太股と大陰唇の柔らかさ、そしてカリに引っ掛かる淫核を感じる。
呼吸を荒くしながら、この世界でただ一人動く身体は遠慮が消えていく。
胸を揉む手は力を増し、玲奈の股間に挟んでいる陰茎で大陰唇を開いて膣口周辺を探る。
水だけでは滑りが少な過ぎて挿入には出来ないものの、鈴口に孔の引っ掛かりぐらいは感じられた。
時間が停止した中でも乳首の様に生理的な反射を返すのならば、淫核や女性器を刺激し続ければ愛液の分泌も始まるかもしれない。
一抹の願いを込めて、美人でプロポーションも良い、知り合って数日の女の性器に手を伸ばした。
「うはっ、や、柔らかい」
始めて触った感触に感動してしまう。
美人の綺麗な性器を好き勝手に弄る事で陰茎はより硬さを増し、鼻息は荒くなるばかりだ。
弄る大陰唇は亀頭で感じるよりも柔らかく、少し力を入れるだけで形を歪ませて小陰唇が食み出てくる。
ふにふにとした感触を思う存分に味わっていった。
動かしていた指が滑った拍子に秘裂が開かれ、顔を出した膣口へ鈴口が食い込んだ感覚も受けたが、処女である事と愛液の不足でこれ以上は進めない。
興奮していない淫核は未だに包皮を被っていても、その上から指で挟む。
乳首と同じく捏ね繰り回せば徐々にだが期待した通りに硬くなり、自己主張を始めた。
摘み易くなった事に気を良くして、更に力を入れつつ刺激を送っていく。
水の僅かな滑りを纏わせる二本の指で捏ねられる淫核は、ピンク色の姿を外に現し始める。
不慣れながらも快感を引き出す様に弄った甲斐もあってか、全く愛液が出ていなかった秘裂にも水とは違う液体を感じるようになってきた。
しかし、腰を少しずつ突き出して挿入を試みても、膣口は亀頭を迎え入れない。
時間は無限にあるとはいえども、処女の秘裂に擦り付けているだけで絶頂の予感は近寄ってくる。
流石に童貞では、立ったままの女に挿入しようとするのは至難だった。
頑張って膣内を目指していた腰は、いつしか単純に快感を求める動きになり、積極的に大陰唇を使ったオナニーに変化してしまう。
亀頭と股間へ降ろした手は、柔らかい大陰唇を挿入出来なかった悔しさを表すように乱暴に愛撫を繰り返す。
残った片手で揉み続ける胸は乳首が乳輪から立ち上がり、心成しか張りも増した。
唯一思い通りに出来た、揉み応え在る美乳を思うままに蹂躙し、下半身は陰茎でカウパー液を秘裂に塗りたくる。
「はぁはぁはぁはぁ」
止まった時の中で愛液と混ざったカウパー液がヌチョヌチョと響き、興奮して荒くなった一人分の呼吸が浴室に木霊する。
腰の動きも限界まで来た頃には精液も上がり、我慢も限界に来た。
挿入は出来なかった事が心残りとなった身体は咄嗟に鈴口を膣口へ合わせ、塞き止める力を抜く。
「うぐぅ、出るっ!!」
陰茎が意識を無視して上下に震え、尿道を精液が流れ出ていく快楽で思考が白く塗り潰される。
出合った当初に胸を揉んで陰茎を触らせたよりも強烈な性的快感が体を走り、足はガクガクと震え、立っている事すらままならない。
しかし、男の本能によって、せめて精液を胎内へ入れ様と必死に腰の高さを維持していた。
下半身を中心とした絶頂の波は全身へ伝わり、揉んでいた胸を思わず握り締めてしまう。
それは、開かれた口から漏れ出る涎に気が付かない程、強烈な物だった。
「はぁ、はぁ、はぁ――」
絶頂の波が引いてきた頃には、冷静な思考が少し戻って来る。
改めて自分がした行為の不味さに血の気の引く思いもしたが、身体を弄られた違和感があっても犯人が誰か分かる筈も無い事を思い出した。
それでも精液の処理ぐらいはしないといけない。
玲奈の前へ回って股間を覗き込めば、当然だが秘裂の周辺に大量の精液が汚している。
射精する時に膣口に減り込ませた所為で、少量とは言え胎内にまで入っている様にも見えたが、時間が停止しているので垂れてくる事はない。
動いている人間の身体から出た液体であっても、触れる部分を無くせば停止してしまう。
その為、一瞬触れるだけならば、固形物と同じく動かせた。
指で弾いていくだけで液体の精液を掃除出来るのは、実に楽で良い。
少なくとも見える所には無くなったのを確認して、痕跡が残っていないかを調べた。
「う~ん……、無い……かな?」
床に落ちた精液も排水溝へ飛ばし、玲奈の視界内から排除。
そして、残ったのは膣内の物だけ。
正面に回り込んで大陰唇を開き、膣口を曝け出すと膣内にまで入り込んでいた少量の精液が見える。
処女の狭さを持ってしても、鈴口を密着させた状態で出されては進入を防げなかったらしい。
若干緊張で震える指を差し込み、入り口付近を掻き回す。
初めて女の暖かい胎内を、本人の承諾も無しに弄り回すのは興奮してしまう。
出したままの陰茎は一度精液を出したのも関わらず、再び力を取り戻しつつあった。
膣口で指の出し入れを繰り返す度に性器は掻き回される刺激を受け、止まっていた愛液の分泌は再開される。
本格的にグチュグチュと鳴り響き始めた音は、浴室を言う環境で反響していた。
ヌルヌルの体液が漏れ出てくるに従い、時間が経って興奮が冷めて包皮に隠れそうだった淫核は再び硬さと艶を取り戻す。
調子に乗って片手の指で膣口を、残った方は淫核を摘んで捏ね繰りしていく。
一度消えた興奮も性感帯を刺激し続けられれば、蘇って来てしまう。
それも、先程以上の重点的な刺激を受ければ、処女らしく異物を拒否していた膣口すら解れ始めた。
眼の前で性器が花開く光景を見て、胎内の精液を掻き出す為に指を動かしていた事を蘇った性欲で忘れてしまいそうになる。
今度こそ挿入するべく行動を起こそうとした時、嫌な予感が頭を過ぎった。
それはこのまま犯してしまっては、玲奈に違和感を越えた恐怖心を与えてしまうかもしれないという事だ。
初めて時間を止めてしまった時に胸を揉み、結果的に乳首を立たせたままで時間を戻してしまったのは記憶に新しい。
動き出した玲奈は自分の胸の異変に気が付き、表情からは何処と無く違和感を伴う戸惑いを見せていた。
その結果を見れば、ここで犯してしまっては胸と股間を弄られた感覚が残り、果ては破瓜の痛みすら残してしまうかもしれない。
流石に引っ越してきた数日の間で、身体の性的な部分に明らかな悪戯の痕跡が残されていては、得体の知れない恐怖心が強くなってくる。
そうなれば、ここから出て行くのは火を見るよりも明らかだろう。
結果的に家賃収入も消えて不動産としての価値も消滅し、残るのは立地も外観も悪い曰く付きのボロアパートに固定資産税を含む各種税金の支払い。
どう転んでも得な事は何一つない。
生身の女の身体をオナニーの道具として使ったお陰で出てきた、か弱い精神的な余裕を持って今は引くしかないだろうか?
それに今後に関わる、大事な実験を一つして置かないといけない。
「仕方が無い…………」
眼の前にある獲物から手を引くのは非常に口惜しくとも、そこは僅かに残っていた射精後の賢者タイムで押さえ付ける。
それから『愛撫するのを止めてから時間を置き、通常の状態に戻った身体にも違和感は残るのか?』と言う実験を急遽行なった。
と言っても、手を離してしまっては止まってしまうので、身体の何処かに触れた状態で待機しているだけだ。
柔らかく良い匂いの玲奈に触れている状態で理性を保っているのは辛いものの、後に関わる事であるならば耐える他無い。
そして、手から伝わってくる感触から性的に興奮していた体温が心成しか下がり、ほのかに赤かった肌も元に戻りつつあった。
愛液の分泌も止まり、尖っていた乳首も元の柔らかい物に変わる。
ハッキリと分かる変化を見て暫く経った後に改めて身体を観察してみると、胸を握って出来てしまった赤い痣も見えなくなり、秘裂はピッタリと閉じていた。
目視で完全に元の状態に戻った事を確認してから脱衣所へ戻り、擦りガラスに影が入り込まない位置で時間を動かす。
「――ん、んん~♪ はぁ、気持ち良い」
浴室から聞こえてくる言葉には、上機嫌な雰囲気を感じられた。
少なくとも自分が犯されたかもしれないと思っていたら、絶対に出し得ない声色だ。
一先ずは処女の玲奈の身体を弄っても、時間を置いてから動かせば本人に違和感を与え無い、もしくは気にしない程度に少なくする事は確認できた。
この事実は、滾っていた性欲を我慢した価値は十分にある。
確認する為に取った時間は高まっていた興奮を冷ますには都合良く、溜まった性欲は次に持ち越す事も簡単だった。
より深い快感と絶頂を得るには、我慢も大事。
玲奈の身体を使う前に持っていた余裕の無い気持ちは消え去っている為、先を見据えた考えが出来る。
ここは一旦退散し、先程よりも興奮するシチュエーションを練るとしよう。
△
「すみません、管理人さん」
「はい」
次は何処で玲奈の身体を使おうかと思案していると、玄関のドアを控えめにノックする音と共に尋ねる人物の声が聞こえた。
誰と言う疑問を挟む余地もなく、つい数瞬前に思考の主役だった人物。
別段、女性に見られても困る物も置いておらず、用件を聞く為に部屋へ迎え入れた。
今の玲奈は肩まである髪を後ろで結び、服装は動き易そうな物を着ている。
春先と言う事もあって薄めの長袖で身体の線はハッキリと浮かび上がらせ、大きな胸はブラの線と共に自己主張をしていた。
そして、下半身は7分丈のズボンを履いており、綺麗な脛を見せている。
「どうかしましたか?」
「いえ、ガーデニングをしたいと思いまして……」
賃貸物件として不動産屋に募集を掛ける際に、近年流行の貸し畑を無料で使用出来ると書いた。
ただでさえボロく、立地も悪い場所では小さな特典を付けてアピールする他無い。
流石に畑だけが入居の理由ではないだろうが、利用すると言う事はアパートに入る理由の一つになったのは間違いなさそうだ。
「では、利用する畑を決めますので、お好きな所を利用してください」
「あっ、はい、分かりました」
そうして玲奈を引き連れて畑に移動してから、あらかじめレンガで小分けしていた場所へ案内する。
二畳ほどの広さでアパートの部屋の数だけ並べてあり、土の用意は前にしておいた。
綺麗に並べられた畑に連れて来られた玲奈は、端から端まで視線を流してから中間辺りを指差す。
「ここで良いですか?」
「えぇ、何処でも大丈夫ですよ」
「じゃぁ、ここでお願いします」
「はい、名前を書いた立て札はこちらで用意しておきますので好きな時に作業をしてください」
「お願いします」
「それと道具の貸し出しもしますけど、どうしますか?」
「そうなんですか。じゃぁ、道具もお願いします」
こういう細かな気遣いが信用を得る……、と前にネットで見た。
実際に自分が借りる立場であっても、道具諸共貸してくれるのならば進んで利用しようと思う。
それに実際に経験をしてからの方が、無駄な道具を買わなくても良い。
完全な初心者は必要の無い物まで買ってしまいがちでもあるから、節約の点でも効果的だろう。
玲奈と対する時には、あくまで親切を装い信用を勝ち取る。
そうすれば、アパートに関して何か問題や心配事が出来れば、進んで相談してくる筈。
時間を止めて悪戯する点で怖いのは、心霊関係で恐怖心を持たれる事。
信頼関係が構築されていれば、ここで過去に何か事件でもあったかを遠回しにでも聞いてくるかもしれない。
一種のバロメーター的な予防線を張っておきたいのだ。
しかし、疑心暗鬼に陥ってしまえば、いくら何も事件は無かったと言っても信用はされないだろうが……。
そんな事になる前に、現在の玲奈の心境を知る為には信用が必要だ。
「何を植えるか決めてあるんですか?」
「えぇ、とりあえずハーブ系が良いかなと……」
「ハーブは植えない方が良い種類もあるんで気を付けて下さいね」
「えっ、そうなんですか!?」
「えぇ、ハーブの王道とも言えるミントは繁殖力が在りすぎて、少しでも油断すれば他の所にまで侵食しますし」
「へぇ、そうなんですか」
「有名所のカモミールも害虫がワンサカ沸くんで駄目ですね」
「物知りですね」
「いえ、ネットでの知識ですからね、困った時や興味が出ればすぐに調べる性質ですから」
「カモミールは種を買ってあるんですけど……」
「部屋の中で育てるなら問題は無いと思いますよ? カモミールは虫が付かなければ良いんで」
「あっ、そうですね。そうします」
会話を重ねる度に玲奈の優しそうな表情は、ネットで手に入れただけの浅い知識に感心したり驚いたりでコロコロ代わる。
それに釣られて動くのは、やはり大きな胸。
時間を止めて、ブラで形を整えられている巨乳を本人は気が付いていない時に好きなだけ見て、そして揉んだ。
挙句はオナニーの道具にまでした事を思い出して、思わず陰茎を大きくしてしまう所だった。
変に取り繕うのも可笑しく思われそうなので普通に接しているが、少し股間へ視線を移せば膨らんでいる事ぐらいは分かってしまいそうだ。
「道具はあっちの倉庫にあるので、好きなのを使ってください」
「分かりました」
「立て札を作ってくるので、一旦帰りますね」
「はい、お願いします」
なるべく玲奈の視線が顔に向かって来る様に話題を畑の事に集中させていたお陰で、何とか股間の変化を気付かせないで乗り切った。
それから自分の部屋に戻ってから玲奈へ言った通り、立て札の制作に掛かる。
いくら女の身体に飢えていても管理人としての仕事を蔑ろにする訳には行かない。
あらかじめ用意してあった板へ玲奈の苗字を書いて、杭に打ち付ける。
これ自体は、ごく単純な作業ですぐに完成した。
そして畑に向かうのだが、到着すると屈んでいる玲奈の後姿が目に入る。
横の地面に種の袋が置いてある所を見るに、早速何かを植えてみる様だ。
カモミールは部屋で育てるらしいので、他に用意してあった種だろう。
その姿を見た瞬間に良い考えが思い浮かび、即座に『時間よ、止まれ』と念じた。
もはや慣れた行いに、アパートか土地かは分からないがしっかりと応えてくれる。
念の為に辺りを見回して、本当に止まっている事を確認してから屈んでいる玲奈に近付いた。
太股を身体に密着させている所為で大きな胸は形を歪めており、その柔らかさを主張しているが、今回はそこではなく、口元に用があった。
見た限りでは口紅をしていない唇は、綺麗なピンク色で張りがあって実に麗しい。
正面に立った俺はおもむろにズボンのファスナーを下ろし、期待で大きくなった陰茎を露出させて玲奈の唇へ近づけた。
「うぅっ!」
皮が半分ほど向けた状態の亀頭に、綺麗な唇が触れた瞬間に快楽が身体を走る。
流石にそれだけで絶頂に達する事はないが、秘裂に減り込ませた時とは全く違う感触を感じた。
大陰唇よりは硬かくはあるものの、なによりも食べ物を入れる箇所に陰茎を接触させた事に興奮が高まっていく。
口紅を塗る時の様に亀頭を上唇の端から端まで移動させ、それから下唇を移動してカウパー液を塗りたくる。
押し遣られる圧力で玲奈の顔は若干不恰好になったが、返って来る快感は大きい。
何もしない状態でも綺麗だった唇は、性欲を知らせる淫液を塗られてテラテラと光りを反射し始める。
自分の証を付けたと言っても過言ではない光景に、陰茎の硬さは増すばかり。
遂には腹にまで反り返るほどになった所で、唇を亀頭で押し開いて口内へ侵入させた。
「はぉっ!!」
想像した以上の快感に思わず声を出してしまった。
歯の硬い感触は少し痛いものの、口内は暖かくてヌメヌメとしている。
唇を閉めていた所為で下顎が上がっており、上顎に張り付いていた舌が開かれるに吊れて裏筋を舐める感覚を受けた。
あまり奥まで入れすぎると、時間を戻した時に玲奈が咽てしまいそうなので気を付けつつ入る所まで入れる。
「気持ち良い……」
思ったよりも狭かった口内には結局、半分程しか挿入出来なかったものの、快楽は十分に感じられた。
腰を引けば上顎のザラザラした箇所がカリを擦り、その所為で快感も増して行く。
硬くなった状態で亀頭に刺激を受け、少しだけ先走り液が出てしまった。
「うっ!?」
ゆっくりと引いていたつもりがカリに歯の裏側が引っ掛かり、限界近くまで溜まった快感が思わず爆発しそうになった。
咄嗟に股間へ力を入れて我慢してみたが完全に止めるには間に合わず、少しだけ漏れ出てしまう。
高まり過ぎた興奮を下げる為に、玲奈の口内に陰茎を入れた状態で待機する。
「ふっ、うぅ……、危ない危ない」
玲奈の頭を支えていた手は暇になり、手慰みとばかりに綺麗な髪を撫で回す。
艶やかなセミロングで手触りも良く、手櫛でもすんなりと指を通す程にサラサラだ。
指の間を通る柔らかな感触は、高まった興奮を下げるのに丁度良かった。
そして再度、奥まで入れたのだが、最初よりも抵抗が無い。
何度か出し入れを繰り返しても、やはり圧力がかなり減っている
恐らくは、先程挿入された所為で閉じていた顎は下がって舌も陰茎の形に変形したままになっており、抵抗していた物が無くなっていたのが原因か。
どうやら時間が止まっている時に関節を動かしてしまえば、元に戻る方向への力は働かないらしい。
しかし、胸や尻等の身体の弾力は、揉んで形を変えてもシッカリと元に戻っている。
関節を動かせば筋肉も吊られて動く事を考えれば、明らかに矛盾している事象だ。
何にしても、今は弾力だけ元に戻っても仕方が無く、快感を維持するには少し自分の手で工夫する必要がありそうだ。
とりあえず、玲奈の顎を舌がある辺りから持ち上げてみる。
「おっ!」
すると、丁度良い具合に口内の圧迫感が戻った。
流石に最初に入れた時よりも密着が物足りなくとも、続けるには十分な快感は得られる。
そして腰の動きを再開させれば口内にあった唾液がカリで掻きだされ、唇の端から漏れ出した。
押し上げた事で舌の柔らかさを裏筋で感じ、上顎の少しゴリゴリした感触が強く味わえる。
ただでさえ美人に咥えさせていると言うシチュエーションに精神的な興奮は大きくなり、睾丸から精液が湧き上がってきた。
喉の奥へ出してしまっては、時間を戻した時に絶対咽るだろう。
突然起きる異変を感じさせない様にする必要があった。
後始末を楽にする為にも、なるべく精液が舌の上で止まる位置で腰を調整しながら、玲奈の頭を僅かに下へ向けて射精を行なう。
「うぅっ!!」
断続的に口の中で痙攣を起こす陰茎は精液を撒き散らし、本人が知らぬ間に口内を汚していく。
絶頂で白くなった頭でも本能的に陰茎を根元まで入れたいと思ってしまうが、何とか理性を総動員して耐えなければならない。
快感に震える足と同様に、誘惑を耐える腕も震える。
溜まった精液を出し切った後も暫く玲奈の口内で余韻を楽しみ、力の抜けた陰茎を抜き去った。
動かされた顎の関節が開かれたままで、半開きになっている唇からは止められる事のない精液が口の端からドロリと流れ出す。
「っ! マズイ!」
落ちる先に玲奈の太股があるのを見て、慌てて近くにあったスコップを受け皿として使った。
絶頂後のダルさが残る身体にしては素早く動き、その甲斐あってズボンの汚れも最小限に留める。
出した精液が落ちるのを待っている内に何となく口の中を覗いても、目論見通りに舌の中腹辺りから奥へは精液が入り込んでいない。
それから、用意していた歯ブラシと歯磨き粉を使って、口の中にある物を掻き出す。
何となく歯を磨いてやっている感覚に陥ってしまうが、これも大事な後始末。
今回、用意したのは全て玲奈の部屋から持ってきた物。
精液を外に出さなかったせめてもの贖罪として、玲奈が使っている物で誤魔化そうと思ったのだ。
液体だけなら唾液を飲みそこなった程度に思うだろうが、匂いは流石に消せない。
そこで玲奈の使っている歯ブラシとは磨き粉で後始末をすれば、多少は誤魔化せるかもと睨んだ。
結果は時間を戻してみないと分からないが……。
そんなに口内に出してしまっては困るのなら止めて置けば良いと思うものの、一度飛び越えた倫理観が行動を止める事はなかった。
一通り歯を磨いた後に水で洗い流し、開かれたままの口内を確認する。
綺麗になっている様子を見て、少なくとも自分の気が付かない内に口を犯されたとは思わないだろうと判断を下した。
「うん……、これで大丈夫かな?」
触った場所を隅までチェックし、もう一度少し離れてからも観察してみる。
何の問題も無く精液の痕跡を消せたと思い、玲奈の姿が見える物陰に隠れて時間を動かした。
「うっ、けほっけほっ……」
空気の流れが再開した瞬間に玲奈は咽た。
一瞬、やはり駄目だったかと冷や汗を掻いたが、咳をした後に自分の喉を何か探る仕草はしない。
出会った時に立たせた乳首を気にしていた事を思い出しても、今の反応は『ただ咽ただけ』と取れた。
その証拠に玲奈は咳き込んだ後でも、ごく普通に土を掘り返している。
若干、不安だった後始末の行為が成功して気が楽になった。
しかし、改めて考えれば、歯を磨いた後に残る歯磨き粉の強い匂いも気にしていない所を見るに、自分でも歯を磨いた直後なのかもしれない。
偶々タイミングが良かっただけでは、この方法は危険を伴いそうだ。
心の中で反省して、何事も無かったかの様に用意した立て札を持って行く。
「佐々木さん、立て札が出来ましたよ」
「あっ、はい」
後ろから声を掛けられた玲奈は、慌てて立ち上がった。
振り返った表情には何かの異変を感じている様子も無く、平常時の、と言うか他人と会話する時の表情をしている。
もっとも、会って数日の異性に心を開く人間等は居ないと思う。
「一番奥の見え易い位置に挿しておくんで、抜かないで下さいね」
「はい、分かりました」
畑の土を踏まない様に気を付けて奥まで行き、札を挿して戻ってくる。
「後は自由にして頂いても良いですが、害虫には気をつけて下さい」
「はい」
アパート周辺に住居が無い訳でもないので、近所迷惑になってしまう。
虫が湧いてしまえば、新規入居希望者に敬遠される事は確実だ。
それを防ぐ為の注意。
素直に頷いた玲奈にとりあえずは安心かと感じたが、気になっていた事をそれとなく聞いてみた。
「それと、さっき咳き込んでたようですけど、大丈夫ですか?」
「あっ、大丈夫ですよ。ちょっと唾液を飲みそこなっただけなんで」
「そうですか。一人暮らしで風邪を引いてしまうと困りますからね」
「そうですよね~」
「お体には気を付けて下さい」
「有難う御座います」
「ガーデニング頑張って下さいね」
「はい」
思ったよりも後始末は完璧に出来たらしい。
結果に満足し、後は特に話す事も無いので別れの言葉を言ってから自分の部屋に帰った。
ガーデニングを始めると言う事は、余程の事が無い限りは出て行かないのは決定している。
まさか育てている途中で、他に移らないだろう。
後始末に注意をしていれば、いつでも悪戯出来る現状に今から陰茎が大きくなりそうだ。
これから先の期待を抑えつつ、管理人室から見える玲奈の後姿を見ながら自分の仕事を消化するのだった。
▽
初めて玲奈にフェラチオをさせてからは、時折時間を止めて悪戯を繰り返す。
しかし、処女だけは未だ手付かずで、精々が指を浅く入れたり、亀頭を押し付けたりする程度に抑えていた。
後に取っておくと言う事でもなかったのだが、そろそろ女の性器の中に陰茎を入れてみたい欲求が大きくなってくる。
そう思い始めてからタイミングが上手く合わずにいたものの、思い切って行動を起こす事に決めた。
「あっ、お帰りなさい」
「管理人さん、ただいま」
いつもの通りに帰宅した玲奈を、偶然を装って迎える。
部屋へと戻っていく制服の後姿を眺めれば、タイトスカートに包まれた尻は相変わらず柔らかそうだった。
調べた所によれば、玲奈は帰って直ぐに風呂へ入る習慣を持っているらしい。
だいたい1時間程で出て来る筈なので、それまで時間を潰す。
風呂の中で犯そうとするのは前に試して上手く行かなかった所為で、何処か敬遠してしまうのだ。
今日は1日の疲れを癒し、寝る寸前の自然体な玲奈を犯そうと企んでいる。
部屋に入ったのを見届けてから自分の部屋に戻り、時計と睨めっこが始まった。
しかし、そんなに時計ばかり見ていても飽きてしまう。
結局はネットの御世話になり、気が付いた頃には予定よりも二十分ほど時間を過ぎてしまった。
慌てて玲奈の部屋に侵入してみれば、眼の前にはパジャマ姿で寝転がって寛いでいる玲奈が居る。
当然ながら、時間を止めての犯行である為にバレる心配は無い。
座布団の上でクッションを枕にしている姿は、人前ではしないリラックスした雰囲気が感じられる。
ブラをしていないのか、パジャマの薄い生地の上から乳首が薄っすらと浮かび上がっていた。
優しそうな眼は下らない内容を垂れ流すテレビに向けられ、瞼はトロンと垂れて少し眠そうだ。
横向きに寝ていた玲奈を仰向けにさせ、覆い被さって唇を奪う。
「んっ……」
そう言えば今までした事が無かったかと思いながら、舌を差し込んでいく。
ファーストキスよりも先に、フェラをさせていた事を多少ながらも残念に思ってしまった。
口内に鎮座している暖かい舌を自分の舌で絡め取り、吸い出して迎え入れる。
美人であると言う意識もあって、唾液が甘く感じた。
気分が盛り上がり、ブラをしていない胸を掴んで揉む。
もはや慣れ親しんだと言っても良い位の膨らみは、心成しか出会った時よりも大きくなっている気がする。
薄手のパジャマの上から表面を撫でながら刺激して行き、乳首の反応を引き出す。
ブラに拘束されていない所為で形が柔らかく歪み、掌に快感をもたらした。
揉まれる感触を受けた胸は早々に張りを増して乳首も尖って来ており、そこを更に指で摘んで捏ね繰り回す。
何度も弄っているお陰で、玲奈の身体は本人が知らない内に開発されていた。
本格的な興奮が現れる前に、犯す準備としてズボンを脱がしていく。
愛液でショーツが塗れてしまっては後始末が面倒であり、流石に乾くまで待つのは退屈すぎる。
縦に組まれた足を解しながら下半身を裸にすれば、揃えられた陰毛が生える性器が顔を出す。
包皮に護られた淫核に、ピッタリと閉じた秘裂。
揉まれた胸が乳首を立たせても、こちらは未だに平常を保っていた。
股関節を人形の様に動かして足を開かせる。
過去に散々弄り回した性器は、小陰唇を少し食み出させる程度の変化しか見えない。
ピッタリと閉じている秘裂を親指で開くと、黒ずみのない綺麗なピンク色の膣口が曝け出された。
風呂に入って綺麗に洗ったのか、恥垢は確認できず、尿の匂いすらしない。
安心して顔を近づけると、大陰唇ごと秘裂を舐め上げる。
少々、汗のしょっぱさが感じられるものの、それ以外の味はしなかった。
スムーズな挿入をする為に、包皮の隙間から舌を差し入れて淫核を刺激し、開いたままの膣口へも差し込んだ。
ジュルジュルと唾液を塗りたくられる性器は、生理的な反射によって僅かながら愛液が滲み出してくる。
その勢いに乗って硬くなり始めた淫核に吸い付き、快感を更に引き出していく。
愛液を掻き出す為に、膣口付近で指を浅く出し入れを繰り返した。
暫く弄っていればグチュグチュと粘度の高い体液が混ぜられる音が響き始め、仰向けに寝かせている所為で重力に従って肛門へと愛液が流れ落ちる。
指を離して様子を見ると膣口は少しだけ開き、淫核は完全に顔を出していた。
受け入れる準備が出来たと判断し、ズボンを脱いで玲奈の股間に腰を差し込む。
性器を丸出しにされた状態で足を大きく広げられても、表情は眠たそうな物から変わらない。
時間が止まっているので当然と言えば当然だが、これだけ性器を弄られても表情が同じだと玲奈の全てを支配したと思えてしまう。
柔らかな大陰唇を亀頭で弄びつつ、愛液を陰茎に広げていく。
他人の体液でヌラヌラとテカリを増した姿は卑猥極まりない。
そして小陰唇を掻き分け、膣口へと差し込む。
今まで指を咥えさせ続けたお陰で処女の締め付けが程好く解され、亀頭のカリさえも少し力を入れるだけで差し込めた。
鈴口に感じる膜は儚く感じる弾力があり、最後の砦として必死に守っている様にも感じる。
そこを玲奈の意思を一切無視して、一気に突き破った。
「ふっ!」
力を入れた腰は僅かな抵抗等省みず、膣壁と処女膜の名残をズルズルと削りながら最奥まで到達する。
時間が止まっている所為で積極的な動きはないものの、自分のではない体温と愛液で滑る膣壁、そして処女の締め付けで快楽が押し寄せてきた。
更に美人を犯していると言う精神的な高まりも手伝って、腰を引かない内に射精をしてしまう。
「ううぅぅ……」
脱童貞が三擦り半どころか動かない内に出してしまった事に、絶頂に染まった頭でも恥ずかしさが込み上げて来た。
誰も笑う者が居ない状況であっても、男としてのささやかなプライドが傷付く。
未だ硬いままの陰茎が力を失わない内に腰を引き、汚名返上とばかりに動かす。
カリに掛かる膣壁から送られてくる快感は、絶頂に達したばかりでも硬さを維持出来る程に気持ち良い。
亀頭が出る寸前まで引いた後は、再び処女だった膣内に押し入れる。
性的な刺激を受けた玲奈の身体は愛液の量を増やし、淫核すら硬さを増す。
動きに合わせ、破瓜の血が混ざってピンク色になった精液が掻き出された。
粘度が高い体液がグチュグチュと胎内で混ぜられ、誰の侵入も許さなかった性器へ擦り込まれていく。
腰の動きを本格的に速め、性的な興奮が冷めるのを防いだ。
時間を止められた玲奈は突き上げの衝撃で、勢い良く楕円に胸を揺らす。
乳首は淫核同様に硬さを増し、吸われるのを待っているかのようだ。
「あむっ」
誘われるままに吸い付けば、追加された性的興奮で陰茎の硬さが増したのを確かに感じた。
風呂上りであった筈だが身体が熱くなった為か、少しだけ汗の味もする。
ピンク色の乳首を無遠慮に、まるで空腹を抱えた乳幼児に卑猥な舌と唇の動きを加えたイメージで嬲っていく。
その間にも腰の動きは絶やさず、小刻みにコリコリとした感触を返す子宮口を突き解す。
顔のすぐ横では、自由になっている胸が激しく揺れる光景が至近距離で見られる。
玲奈の膣内の長さが陰茎と合わない所為か、根元まで入れようとすれば明らかに押し上げる感覚もあった。
上下に揺れる胸に吸い付きながら暫く腰を動かし続けていれば、再度射精の予感が睾丸を上ってくる。
「うっ、ふっ、くぅ!」
願わくば、この快楽が長く続く様に股間へ力を入れて我慢を試みたが、玲奈の膣壁から送られてくる快感には抗えなかった。
「で、出る~!!」
男の本能の赴くまま、腰を深く挿し入れて精液を解き放つ。
尿道と鈴口を通ったと感じ取れる程に濃くなった体液が、正しい形で胎内へ開放されていく。
断続的に震える陰茎は、子宮内部にまで種を届かせんとばかりに勢い良く吐き出した。
二度目とは思えない程の精液は、何の障害も無く子宮口へ辿り着く。
背を反らしながら股間に骨盤を押し付けて射精をする事数十秒、完全に出し切った満足感と共に思考が戻って来た。
「ふぅ……」
大きく息を吐いてから、蟹股に開かれた玲奈の股間から身を離した。
無残にも処女を散らされた秘裂は破瓜の血と愛液、そして本人が望んでいない精液で汚れてしまっている。
柔軟な膣口は開き、胎内で掻き回されて混ざった体液を垂れ流す。
陰茎と言う栓が無くなった所為で、流れを止める物は何も無い。
その光景を見て、遂に美人である玲奈の処女を奪った事を改めて実感した。
思考が戻ったとは言え絶頂の脱力感で何もする気が起きずに、壁へもたれ掛かって一先ず休む。
「……気持ち良かった」
膣口から漏れる精液を眺めながら身体を十分に休め、少なくとも後始末をしようと思う程には回復した。
とりあえず玲奈の下腹部を軽く押しながら指を差し込んで、胎内に残った精液を出す。
心地良い体温と弾力を指で感じながら、膣内を掻き回して行く。
ドロドロと流れ出てくる精液は薄いピンク色から白濁した物に変わり、最後は愛液しか出てこなくなった。
妊娠の危険性はあるが、時間が止まった状態ではこの程度の事しか出来ない。
指を引き抜いて膣内を覗いた限りはほぼ無くなっていたので外に流れていた愛液を全て拭き、下着とパジャマを着せた。
そして、なるべく動かす前の体勢に戻す。
流石に細部までは覚えていないものの、寝転がってテレビを見させれば問題は無いだろう。
後は、玲奈の身体が受けた刺激が去るのを待つばかりである。
乳首を弄った時は元に戻るまで、10分ほど掛かった気がした。
犯された刺激はそれよりも上なのは間違いなく、感覚も戻るのは遅そうだ。
しかし、1時間も放置しておけば、全てとは言わないが気にする違和感は残らないだろう。
何もする事も無い状態でボーっとする頭は、勝手に下らない考えが巡る。
思えば、時が止まっているのに1時間待つとは可笑しな話だ。
どうしたら入居者が増えるのかやら飯はどうしようかなどを考えて、そろそろ良いかと思い、部屋を出て時間の流れを戻した。
「……んん? ……あふぅ、そろそろ寝ようかな」
扉越しの聞こえる玲奈の眠そうな声は、最初こそ違和感を気にしていたが、時間を掛けたお陰で狙い通りに軽い物となった。
少なくとも股間を押さえてパニックになったり、犯されたかもしれないと疑ったりはしていない。
微かに聞こえる、今にも眠気に負けそうな雰囲気が窓越しからでも漂っている。
気分的に息を殺しつつ張り込んでいると、部屋の明かりは消えてしまい完全に就寝した事を教えてくれた。
最後まで見届けた後、自分の部屋へと帰る道すがらに妊娠してしまうかもと言う恐怖が僅かに湧いてくる。
流石に一回胎内に出した程度で孕むとは思いたくないものの、頻繁に犯しては本当に孕んでしまいそうだ。
しかし、一度生で犯す快感を覚えてしまっては、行為を止める選択肢は元より無い。
後は孕まない様に祈るしかなかったが、脱童貞をしたからか自制をする余裕が出てきた気もする。
何処か晴れやかな気分を感じ、貪る様に毎日犯して孕む確立を高める事も無さそうだ。
精々が、身体を使ってオナニーする程度で収まるだろう。
本当に我慢出来なくなれば犯して中に出すかもしれないが、精々自分の自制の念を信じるしかない。
暗くなった玲奈の部屋に背を向け、そんな事を考えながら自分の部屋へと帰った。
二章
管理人室兼自室からガーデニングに勤しむ玲奈の後姿を見ながら仕事をしていると、滅多に鳴らない携帯が着信を知らせる。
珍しいと思いつつ液晶に表示された相手の名前を見てみれば、そこには賃貸情報を載せている不動産屋の名前が浮かんでいた。
「はい」
『いつも御世話になってます、江口不動産の江口です』
「こちらこそ御世話になってます」
『今日ご連絡をしたのは、賃貸物件の見学をしたいというお客様がいらっしゃいまして』
「はい」
『ご都合が宜しければ今日中にでも案内をさせて頂きたいのですけど、ご予定は大丈夫ですか?』
「えぇ、良いですよ」
『そうですか。では、えぇと……、二十五分ぐらいに其方へお連れしますので、鍵を開けておいて頂けませんか?』
「はい、分かりました」
『では、よろしくお願いします』
「はい」
『失礼します』
実際に入居するかどうかは相手次第だが、アピールする良い機会だ。
性別は男女どちらであっても、構わない。
男であったのなら単純に家賃収入が増えるし、女で、美人の部類に入る者であれば家賃プラス性欲の発散先に出来る。
とりあえず、入居して貰う為に良さを売り込むしかないか。
何を話すべきかを考えていると時間が経つのを忘れてしまい、気が付いた時には不動産屋が乗っている車が敷地内へ入ってくるのが見えた。
せめて不潔にならない程度の服装に着替えてから、新しく入居するかもしれない人物の顔を見に行く。
「あっ、こちらの方です」
「どうも」
俺の姿を見つけた不動産屋は、営業スマイルで見学希望者を連れてきた。
「こちらが入居希望者の佐藤 遙さんと、娘さんの秋穂ちゃんです」
「初めまして、オーナー兼管理人です」
「初めまして佐藤 遙です。秋穂ちゃん挨拶して」
「初めまして佐藤 秋穂です!」
紹介を受けたのでこちらも立場を言うと、母と子が続けて挨拶をしてくる。
パッと見、母親は肩甲骨程まである髪で玲奈よりも大きな胸があり、顔は何処と無く気が弱そうな上に幸も薄そうな雰囲気を漂わせていた。
打って変わって娘の方は活発そうな雰囲気で、少し長めの髪はポニーテールで結ばれている。
身体の細さから見れば大きな胸は、シッカリと母親からの遺伝を受け継いでいるようだ。
これほどまで雰囲気が違うとなると、娘が代わりに活発になったと言われても違和感は無い。
「では、案内をしますんで着いて来て下さい」
「はい、お願いします」
「お願いしま~す!」
母子の返事を聞いて、見学用の部屋へと案内する。
あらかじめ綺麗にしておいた室内は、家具が何も無い所為で殺風景極まりなかった。
それでも張り替えられた畳は青く、新品の匂いを放っている。
なるべく良い印象を持って貰う為に、オーナー兼管理人らしく説明を始める。
「間取りは全て同じです」
部屋に入って真っ先に説明するのは決まって間取りの事。
きょろきょろと中を見回している秋穂は興味深そうに見ており、遙も見落としが無い様に視線を巡らせている。
次は実際に案内をしながら、詳しい説明を続けた。
「風呂とトイレは別で、トイレの便座には温水洗浄機が備え付けてあります」
「水でジャワーってやる奴?」
「いや、お湯が出てくる奴だから寒くは無いよ」
「凄~い!」
開けられたトイレの中にあった温水洗浄機が珍しいのか、秋穂はキラキラした目で興奮している。
色んな角度で観察して動き回る度に、不釣合いに大きな胸も柔らかく揺れた。
スカートから伸びる、何も履いてない足は細く長い。
子供から少女に代わる位の年齢であれば、十分に性的な対象になりうる年頃だ。
母親である遙の様子をチラリと見てみれば、はしゃいでいる娘を微笑ましく眺める。
前で組まれた腕の所為で胸が過剰に強調され、目を凝らせば乳首の膨らみも確認出来た。
「秋穂ちゃん、あんまり触って壊したら駄目よ?」
「は~い」
気弱そうに見えても娘の教育はシッカリ出来ているらしく、注意は素直に聞いている。
『元気良く』という言葉が合う動きで母親の隣に戻った秋穂。
次は脱衣所と風呂場へ移り、辛うじて大人二人が入れそうな浴室を開け放つ。
「風呂は追い炊き機能と、ある程度お湯が溜まったら自動的に止まって知らせる機能も付いてます」
「これは今のお家にもあるよね? ママ」
「えぇ、そうね」
「でも、こっちの方が新しい感じ」
「それは当然新しくしたからね」
「そうなの?」
「沢山の人にアパートへ引っ越してきて欲しいからね」
汚れ一つ無い浴槽と浴室に目が止まった秋穂へ、正直な気持ちを言った。
子供に取り入れば、親である遙は自分の資金や周りの環境を見て、ここを選ぶ可能性も増えるかもしれない。
分かりやすい打算であっても、遣らないよりはマシだと思う。
それから脱衣所にある洗面台へ移動し、実際に出して見せた。
「洗面台はお湯が出ませんので」
「はい、分かりました」
「は~い」
そしてキッチンへと移動して説明を続ける。
他の住居と代わり映えしない所では、好奇心が多そうな秋穂と言えども興味が惹かれる事は無く大人しかった。
遙も今住んでいる所と同じ様な物だと判断したのか、質問を投げ掛けてくる事はない。
居間へと進んで日当たりに関して彼是言うも、これも特に日が当たり過ぎたり、全く当たらなかったりはしないので直ぐに次へ。
「入居して頂いた方には、ガーデニングが出来る畑を無料で貸し出ししていますよ」
「本当!?」
「本当です」
玲奈にも有効だったと思われる特典を言うと、釣られた秋穂は嬉しそうに言ってきた。
ここまで食い付きが良いと、何か育てたかったのかもしれない。
ぴょんぴょんと、小刻みに跳ねながら胸とスカートを揺らしている。
チラチラと見える眩しい太股は瑞々しく、若さが感じられた。
「畑って何を育てても良いんですか?」
「えぇ、基本的には繁殖力が強すぎたり、害虫が沸きやすい物以外は何でも良いですよ」
「でも、私はそういうのは良く分からないんですけど……」
「大丈夫ですよ、駄目な物を纏めた小冊子があるんで」
そう言ってから、用意していた小冊子を遙へ渡す。
畑の存在が入居に影響をもたらすと判断出来てから、調べた物を簡単に纏めていたのだ。
他人に渡す以上は表紙のデザインも少し拘っており、少なくとも客に対して失礼にならない程度には力を入れている。
出来た時は玲奈にも渡した。
「私にも見せて!」
「良いわよ」
大きな胸を揺らして小冊子を覗き込もうとしていた秋穂にも見えるように、少し屈んで一緒に見始めた。
前屈みになった所為で遙の巨大な胸は下へと重そうにユサッと揺れ、ページを捲る僅かな動作でさえ左右に波打っていた。
「……結構、色んな物が駄目なんですね」
「野菜や木に生らない果物は基本的に何でも栽培は出来ますよ。まずは簡単な物から始めてはどうでしょうか?」
「そうですね」
「本貸して!」
「えぇ、良いわよ。はい」
「ありがと、ママ!」
そろそろ我慢の限界だ。
時間を止める力のコントロールは玲奈で積み、今では完全に使いこなせていると自負出来る。
眼の前に美人と美少女が居て、胸をこれでもかと強調されては理性等あっと言う間に消えてしまう。
なまじ欲求を叶える力を持っている所為で、それに拍車が掛かっていた。
「さてと、味見をしておくか」
願い通りに止まった時間の中、まずは母の遙を弄りにかかる。
庭を見ているままで停止している顔を正面から見つめ、抱き締めた。
「おぉ……、癒される」
胸板で巨大な胸が歪む感触、全身の心地良い柔らかさに首筋から漂う色っぽい香り。
その全てが陰茎に力を与え、性的な興奮を増加させていく。
背中に回した手でブラのホックを外せば、抱き締めているにも拘らず、たゆんと胸が開放された動きを感じた。
微妙に身体を動かしつつ、胸筋で歪む巨乳の感触を楽しむ。
そして手は細い腰を過ぎ去りて更に下へ移動させ、安産型で大き目な尻を鷲掴みにした。
揉み込む程に柔らかな感触が返って来ており、言うなれば指が気持ち良い。
硬くなった陰茎を遙の下腹部に擦り付け、より大きな快感を求めていく。
服の上からでは満足出来なくなり、身体を離して一気に上着を捲り上げた。
大きく揺れる巨大な胸は熟しているにも拘らず丸みを維持しており、垂れる気配は感じられない。
乳首も子供を生んだとは思えない程に色素の沈殿が少なく、ピンク色を保っていた。
欲求に逆らわないで掴んでみれば、指の一本一本が乳肉に包まれてしまう柔らかさを返してくる。
不規則に指を動かし、遙の性感を引き出そうと揉んでいく。
時間が止まっていても生理的な反射は返してくる為、柔らかかった乳首は硬さを増し、すっかり摘み易くなった。
抱擁する様な柔らかさだけだった胸は、性感帯を弄られた所為で徐々に張ってくる。
白い肌に性的な刺激で赤みが増え、明らかに身体が欲情を溜め込み始めた。
コリコリと乳首を嬲りながらも、胸全体を、パン生地を捏ねる動きで蹂躙する。
「はぁはぁはぁ――」
気が付かない内に荒くなった呼吸が現す興奮は、到底収まりそうも無い。
エスカレートする欲求を止める筈も無く、次は下半身を覆っていたロングスカートを脱がした。
ストッキングに包まれたショーツは薄い水色で、全体に綺麗な刺繍が施されている。
後始末をしなければならないので、破らない様に気をつけながら全て降ろす。
現れた性器の周りには歳相応の陰毛が生え揃っているものの、手入れはしているのか、淫核の少し上に纏められている物以外には産毛すら見当たらなかった。
下から覗き込んで股間を見れば、流石に玲奈程の綺麗なスジではなかったが、代わりに厭らしさを前面に感じる性器が見える。
立っている状態でも少し開き気味で、大陰唇の隙間から食み出た小陰唇の色は、乳首よりも生々しい赤をしていた。
しかし、黒ずんでいない分は、かなり綺麗な性器と言っても良いだろうか。
窮屈になっていたズボンを脱いで下半身を露出させると、遙の後ろへ回る。
そして、素股の要領で何も着けていない股間へ、陰茎を差し込んだ。
自分でのではない体温を直接感じ、勃起は最大以上になっている気さえしてくる。
後ろに回ったお陰で触り易くなった胸に手を伸ばし、下から支えながら揉んでいく。
腰を前後に動かしつつ亀頭を秘裂へと擦り付けていけば、まるで性交とも似た快楽を感じる。
今回は流石に膣内へ入れはしない。
いくら時間を経過させれば犯された感覚が鈍ると言っても、完全に無くなる事は無い筈。
ましてや自分の家ではない場所では、僅かでも性的な違和感が残ってしまえば本能的に忌避を感じて他を選ぶ可能性がある。
本格的に犯すのは入居した時で良いが、入ってこないかもしれない。
しかし、秋穂のリアクションと、それを見つめる遙の表情を見ていれば、かなりの確立でここを選んでくれるだろう。
結果は本人達しか知らないが何処に行くにしろ、性欲を発散しながら祈る事しか出来ない。
少し開いた秘裂へ亀頭を減り込ませ、生理的な反射で愛液の分泌を促す。
ヌチャヌチャと音を立てて発達した小陰唇が陰茎の表面に張り付く感覚を受けながら、比較的遅いスピードで腰を前後に動かしていく。
性欲に塗れた動きに晒されても、肉付きの良い遙の尻は波打ちながら衝撃を受け止める。
胸も手の動きと合わせて乳首を頂点に形を歪め、肩越しから覗き込んで見える光景は卑猥だった。
腰を突き入れる度に、危うく膣口へ挿入してしまいそうになる誘惑に耐える。
陰茎を擦る大陰唇からの快楽に耐えていれば、視線に秋穂の姿が映った。
遙の肉体を味わっていたが、こちらも忘れてはいけない。
乳首を弄られた事と性器を擦られた生理的な反射で分泌された愛液を付着させたままの陰茎を、股間から抜いて秋穂へと近付く。
「次は秋穂ちゃんの番だよ」
我ながら気持ち悪い声色で覗き込めば、胸が小冊子を持っている腕に左右から寄せられ、より谷間を強調させている。
後ろから抱き締めると丁度秋穂の後頭部が胸の位置にあり、腕の中へすっぽりと入って抱き締めやすい。
強調されていた巨乳を軽く揉んでから、下半身へと手を滑らせる。
スカートを捲り上げ、白く子供っぽいショーツの上から秘裂を触った。
ふにふにと柔らかい大陰唇は、遙のよりも肉厚に感じられる。
秘裂の先端に埋もれていた淫核は僅かな引っ掛かりすらない程に発達しておらず、指で引っ掻いて刺激しようにも出来なかった。
ショーツの縁から指を潜り込ませて直接触った大陰唇は、薄い産毛の感触だけで未だ陰毛が生える気配を感じない。
小陰唇を探して少しだけ秘裂の中へ差し込んだ後は、膣口を目指して更に奥へと進める。
指先が大陰唇に包まれる感触を存分に楽しみながら、愛液を引き出そうと前後に動かした。
(体験版終り)
始章
始まりは遺産を相続した事だ。
仕事もせずに安アパートで過ごしている時、突然の来訪者を継げるチャイムが鳴った。
普段はネット通販の宅配しか訪れない家である事を自覚しているので驚いたが、出ない訳にも行かない。
前に来客を無視した所為で、酷い目にあった事があるのだ。
「は~い」
誰かと扉を開ければ、そこには高そうなスーツに身を包んだ女が立っており、目に付いた胸元を強調する膨らみは、そこそこ大きい。
顔に目を向ければ申し訳ない程度にしたと思われる化粧で、唇はプリッとして魅力的だ。
「すみません、私は弁護士の先口を申します」
「はぁ……、弁護士さん」
「実は貴方の遠いお爺様がお亡くなりになりまして、その際に遺産が発生したので相続の意思を確認しに伺いました」
「爺さんなんて見た事無いですけど……」
新手の詐欺かと警戒もしたが、襟元に光る弁護士バッヂを見てとりあえず中へ入れる。
後ろを歩いて来る筈なのに、何処か良い匂いが部屋を流れていく様にも感じた。
何にせよ話を聞かない事には始まらない。
「お爺様の御遺影はこちらになります」
「……やっぱり見た事ないんですけど、人違いとかじゃないんですか?」
「いえ、家計図に記されている親族の方と、戸籍の繋がりを確認したので間違いないです」
「そうなんですか」
ここまで入念に調べられる権力を持っていると言う事は、本物と思って良いだろうか。
未だに、疑いの念が残っている事にも気が付いていない様子の先口は話を続ける。
「遺言書には『家系図に載っている全ての人物に相続する事』と記されていまして」
「はぁ……」
「それが成されないと、最低限の相続を除いて遺産は分配しないと条件を付けられていました」
鞄の中からゴソゴソと紙を取り出して広げ、中には少なくとも30人以上の人物の名前が記されていた。
これら全てに行き渡るのかと考えれば、結構な遺産が発生した様だ。
しかし、女性と接した経験が少ないからか、興味は眼の前の巨乳に行ってしまう。
硬そうなスーツに包まれていても、腕を動かした反動で僅かに揺れている。
不躾な視線は止めるべきだと思っても、男の本能では止められない。
「それで、こちらに貴方の名前が……」
「あっ、本当だ」
指差された所へ誘導されて見れば、シッカリと自分の名前が記されている。
「親族の方々の話し合いは半年ほど前に行なわれたのですが、遺産の分配は既に決められていまして……」
「そうですか」
先口は申し訳なさそうに言うが、別に構わない。
親戚筋等は見た事も聞いた事も無く、それは両親が存命だった時も変わらなかった。
繋がりが全く無い人間が何をしようとも、こちらに被害が来ない限りは好きにしてくれと言うのが正直な感想だ。
親から貰った遺産も普通に生活する分には全く問題は無く、アルバイト等をすれば死ぬまでは比較的楽に生きられる。
「残った遺産である古いアパートと土地を、家計図の端にあった貴方へ相続させようと決定されました」
「土地とアパートって結構良いんじゃないですか?」
「いえ、それが……」
相変わらず申し訳なさそうに身を縮め、腕に挟まれた胸は谷間を深くさせた。
贅沢を言えば、もう少し揺れて欲しいが仕方が無い。
若く美人の匂いを嗅げて、スーツとブラに阻まれていても眼の前に女の身体がある事に感謝しよう。
「これがアパートと土地の写真です」
「……ボロいですね」
「他の資産は最低でも1千万以上の物なんですけど、それだけは資産価値が処分金額や維持費よりも大幅に低いんです」
「駐車場とかには出来なかったんですか?」
「そもそも車が入れる様な道が一本しかなくて、駐車場としても致命的に立地が悪いんです」
「……もしかして、押し付けられたんですか?」
「えぇ……、そう言う事になります」
先口が言うに、相続の条件が『家計図に書かれている人物に湧け隔たり無く相続させる事』と書いてあっては、誰かが受け継がなければならない状況になっていた。
そこで目を付けられたのが一番端に名前を書かれていた、顔どころか存在自体初めて知った人物。
これ幸いと、土地も狭く立地も悪いボロアパートが押し付け様と思ったらしい。
親族達の話し合いは熾烈を極めたものの、全ての遺産分配を終えて、後はこのアパートと土地を相続する意志さえ示させれば万事解決と……。
固定資産税も大した事が無いともフォローにもなっていない事を言って来たが、こちらの意思は固まっている。
「分かりました。相続します」
「えっ、良いんですか?」
「えぇ、少なくとも住めるんですよね?」
「そうですね」
「丁度、家賃を払い続けるのも損している気分になってきたんで、持ち家も悪くないと思ってたんですよね」
「でも……」
あくまで気の毒そうな表情を崩さない先口に不安を感じたが、バイトよりも家賃収入の方が安定しているだろう。
楽観的な考えと言うのは理解している。
何の利用価値も無い物なら、利用出来る様にするまで。
少なくとも自分が住み易いようにすれば、入居人も一先ず入る筈と目測を立てる。
「分かりました。では必要な書類をご用意して頂きまして、後日私共の事務所へお越し下さい」
「はい」
相続に必要な物が書かれた紙を何枚か貰った後、玄関まで先口を送る。
前を歩かせたので、タイトスカートに浮かび上がらせていた尻を僅かな時間ながらに楽しんだ。
良く目を凝らせばショーツのラインも見えており、歩くだけで柔らかく震える光景に触り心地の良さそうな印象を受ける。
「それでは失礼致します」
「はい」
深く礼をした拍子の揺れた胸を眼に焼き付け、去っていく後姿を見送った。
一章
数日後。
面倒な手続きをして実際にアパートを見てみると、思った以上にボロい。
辛うじて風呂とトイレは別で部屋に備え付けられており、住むには何の不足も無いのが救いか。
隙間風も無いが、如何せんボロイ外見が全てをマイナスにしていた。
実際に住んでみても不便で、誰も相続したがらなかった理由を実感する。
十分に何処を直せば良いのかを確認してから、自分にとって住み易い内装を目指し、私財を叩いてリフォームした。
それが案外良く出来た物で、これなら何処に見せても恥ずかしくは無いと思える。
しかし、実際に手を加えられたのは中だけであり、外観は元のまま。
そんな状態であっても、雨漏り等がないのは不幸中の際だ。
そして目的であった家賃収入を得る為に部屋を賃貸物件として出したのだが、不便な立地と外見のボロさが災いして何年も入居者は来なかった。
それでも根気良く、なるべく金の掛からなそうな宣伝をした結果、やっと一人の女性が入居者としてやってくる。
嬉しさを隠しながら引っ越してきた日に大家兼管理人として挨拶をしていたのだが、異常事態に直面してしまった。
入居者が眼の前でお辞儀をした姿勢のまま、ピクリとも動かなくなってしまったのだ。
「あの、どうしました?」
「…………」
佐々木怜奈という名の入居者に、声を掛けても何の反応も示さず固まったまま。
どれだけ話しかけても何の反応も無い事に焦れた俺はセクハラと叫ばれる事を恐れつつ、肩に触れるが何も変わらなかった。
少し迷ったが意を決してセミロングの髪を指で退け、顔を覗き込んで見るも優しそうな眼は開かれたままで瞬きを一切していない。
艶の良い唇は言葉を発する直前で止められたのか、少し歯が見えている。
最初こそ何かの悪戯かと思っていたが、これほど反応が無いのと開かれている口から唾液が落ちてこないのは可笑しい。
流石に、何か自分が理解出来ない事態に遭遇していると、徐々に理解してくる。
しかし、この状態では、何かしようにも何をすれば良いのか分からない。
どうした物かと思案に暮れていると、視界の端に奇妙な物が見えた。
驚いて振り向けば空中で停止している落葉と、空に飛び立った瞬間で動きが止まっている鳥の姿。
原因等は一切理解できなくとも、そこにある現実は世界の時間が停止している事を指し示している。
半ば呆然としながらも改めて怜奈に眼を向けて見れば、同じく停止している姿。
先程よりも大胆に身を屈めて観察してみると、瞬きは当然だが呼吸すらもしていない。
じろじろと身体を舐める様に無遠慮な視線を流していけば、膝に置いた両手で強調された巨乳が眼に入った。
普通なら引かれても可笑しくない程に凝視しても、姿勢どころか声すら上げない。
そんな様子にゴクリと唾液を飲み込み、顔色を伺いながら下から持ち上げる様に巨乳へ手を伸ばす。
重みのある柔らかさは掌の中で支えられ、服の下から存在を主張していた胸が大きく形を変えた。
「…………」
もし、玲奈が悪戯で身体を止めていたとしたら、今日初めて会った男に胸を触られてしまっては悲鳴を上げる筈。
そんな予想とは裏腹に、調子に乗って僅かに指へ力を入れて揉んでも、ピクリとも動かないのは変わらない。
上下に動かせばタプタプと波打ち、柔らかい感触が返って来き。
童貞にはとても耐えられない誘惑に、誰にも言えない行いはエスカレートする。
「佐々木さ~ん、直接揉んじゃいますよ~」
返事が無い事を頭のどこかで確信しつつ、緩んでいた襟元から手を差し込み、宣言通りにブラの中へ進入させて生の胸に触れた。
人生で始めて触った物に性的な興奮は即座に上がり、陰茎へ血液が集まっていくのを感じる。
暖かい体温に重量がある巨乳、その中心に鎮座している他の場所よりも少し硬さが違う乳首。
直接見る事は出来ないが指の腹を這わせて伝わる感触から判断するに、胸全体の大きさに対してバランスの良い乳輪。
ブラの内部と言う制限された中で、感触を正確に覚えようと必死に手を動かした。
当人が抵抗しないのを良い事に胸を陵辱していくと、柔らかかった乳首が硬さを増してくる。
その反応が興奮ではなく、生理的な物だと知っていても興奮が最高潮になった。
時間が止まった世界で昼間から美人の胸を揉むという、異常な事態に興奮で息が荒くなる。
どうせ誰も見ていないとばかりに、ズボンの中で押え付けられていた陰茎を開放した。
勢いが良すぎて腹に当たってしまうが、そんな事は気にならない。
当然、出しただけでは満足する事は無く、かと言って自分で慰めるのも勿体無い気がするのも事実。
その時に視界が捕らえたのは、膝の上で重ねられた玲奈の綺麗な手だった。
白く細い指は、それだけでも欲情を誘う。
時間が停止していても案外簡単に動かせた手を、陰茎に近づけた。
「うっ!?」
そして触れさせた瞬間に感じた快楽は、一発で絶頂にまで達した。
快感で何も考えられなくなった思考の隅で情けないと思いながら、自分でも驚く程に陰茎はビクビクと長く震え、射精を続ける。
人生で初めて敏感な亀頭を美人に触らせ、しかも本人の巨乳を揉むと言うのは、童貞には刺激が強すぎたのだ。
服の中に差し込んだ手の中で微かな震えすら、胸を波立たせるのは十分な刺激となり、絶頂の白い思考の中で思わず指を食い込ませてしまう。
上下に揺れて精液を吐き出す陰茎の動きで、玲奈の指に擦られる亀頭からは更なる刺激を送られてくる。
結果的に射精を促された俺は、睾丸に溜まっていた物を全て吐き出した。
横に立っていたのが幸いして本人には掛からなかったが、地面には明らかに精液と分かる液体が溜まっている。
「く、ふぅ……」
白い靄が掛かっていた思考が戻って来た頭で改めて考えてみれば、マズイ状況にある。
時間が動き出せば、それを見た玲奈は不信を覚えるかもしれない。
気が付いたら自分の顔の下に精液が出ている様な怪奇現象が起こるアパートには、どう考えても住み続けたいとは思わないだろう。
本音を言えば、やっと入ってきた入居者が短期間で去ってしまいそうな要因は排除しておきたい。
いくら悪戯された覚えが無くとも、ここまで露骨に性欲の対象にされた証拠が残っていては嫌な気分になる。
何とか長く居続けてもらう為には証拠隠滅が必要と思い、量が多い精液に土を被せて隠匿を図った。
それから陰茎を仕舞い、元々立っていた位置に戻って一息付く。
しかし、周りのあらゆる物が止まったままの状態では、どうしようもない。
もしかして、このままの状態が続くのかと、恐怖を感じそうになった途端に全てが動き出した。
「これからよろし、っ!?」
挨拶の言葉を止めた玲奈は、上半身を勢い良く跳ね上げた。
突然の行動に困惑しつつ見ていると、揉んでいた方の胸に手を当てて驚いた様に顔を赤くしている。
止まっていた時間内では触られた事も認識出来ない様で、玲奈には挨拶をしていたら突然乳首が立ってしまったと感じたのか。
自分が最大の原因だが何をしたか言う訳も無く、変化に気が付かない振りをして声を掛ける。
「どうしました?」
「い、いえ、大丈夫です」
玲奈は何とか取り繕ったが、表情は困惑を浮かべたままだ。
ここで踏み込んで聞き出そうとするのは、初対面の人間としては不自然だろうから追求せずに引いておこう。
「そうですか。困った事があったら何でも言ってください」
「あっ、はい。これからお世話になります」
再び腰を曲げ、胸を揺らしながら頭を下げる玲奈。
今度は時間が止まる事は無く、元の姿勢に戻った。
直立の姿勢では、ブラの内側から立ち上がった乳首が僅かに服の生地を押し上げている。
胸に手を押し当てた程度では、揉まれて弄られた刺激は消しきれない。
思わず注視したくなる誘惑を撥ね退け、社交辞令的な挨拶を交わす。
「ホント、こんなボロイアパートに来て頂いて……、有難う御座います」
「いえいえ。ここら辺は他に比べて静かで良いんですよ」
「そうですか?」
「そうですよ。都会の喧騒に比べたら、天と地の差がありますよ」
「都会には住んだ事が無いんですけど、そこまでですかぁ……」
「後は内装が綺麗でしたし!」
「それは自分が住み易い事を考えてリフォームした結果ですね」
「管理人さんは、センスが良いですよね」
「本当ですか? 有難う御座います」
これから荷解きがあると言うので、初対面にしては好感触な印象を受ける会話も程々に玲奈を見送った。
動き易そうな服装でズボンも生地が薄いらしく、前に見た弁護士の先口よりも尻の形がハッキリと確認出来る。
特にその場に居る理由も無く、自室兼管理人室へ戻って考えるのはやはり先程の止まった時間の事だ。
何故こんな力が在るのかは不明であるものの、よくよく考えれば切欠には心当たりがある。
それは玲奈と挨拶を交わしている最中に『このまま時間が止まってしまえば』と思ってしまったのだ。
これまで殆ど引き篭もっていた所為で、女に対して碌に接していない。
不安だったコミュニケーション能力が衰えていなかったのは幸いだが、降って沸いた美人と会話する機会に童貞心は舞い上がった。
そんな内心を外に出させず、会話をしていくに連れて僅かな幸せが続いて欲しいとの思いが強まり、願ってしまう。
普通なら失笑と共に消え去る筈の戯言も、実際に時間が止まると言う現実として叶えられる。
異常な現象の切欠として思いつくのはこれだけで、これしかない。
そしてもう一つの要因が在るとするなら、おそらくこのボロアパート、もしくは敷地内に存在する何かだろう。
前に居た所では言うまでもなく時間を止める能力など持っておらず、部屋の中にある私物に新しい物が増えた訳でもない。
だが、ここに来てからなら、疑いはこの二つへ向かう。
元々在った超常の力が、願いと言う切欠で発現した。
あくまで何も調べていない状態での予想だが、殆ど確信を持てる。
漫画の様な能力を手に入れてしまっては、欲望のままに動くのも吝かではないが唯一の収入源が家賃なので、入居者に手を出すのは不安極まりない。
正直に言って欲求に耐えられそうもないが、今は自重しておいた方が良い筈。
少なくとも、玲奈がここに腰を据えて貰わないと、この先どうしようもなくなってしまう。
両親の遺産は、リフォームの所為で大分目減りしたのだ。
更に言えば、時間を止める事に関しても知っておかなければならない。
調子に乗って行使し続けて、代償が一気に押し寄せては困る。
△
とりあえず、すぐには引っ越す様子の無かった玲奈に安心し、土地の隅にあったアパートの倉庫等を引っ繰り返してみた。
探している最中もシッカリと時間を止められるので、あの時だけの限定された物ではないのは明白だったが、いくら探せど手掛かりになる物は一切出てこない。
関係ない物が出てきたとか、数ある資料の中から見つからなかったではなく、本当に何も無かったのだ。
倉庫の中も押入れの中も、挙句屋根裏まで調べたが在ったのは親戚筋の靴跡が残された埃だけ。
これ程の異能の力を隠す為に隠し扉も無いかと壁や床を叩いて調べても、そんな物は無かった。
仕方が無く実際に試して調べる事にしたものの、それも少し手間だった。
住居人に手を出し難い状況にあっては、近所を通る人物にターゲットを絞るしかなく、やってみようとしても大きな問題が起こった。
それは、敷地外で幾ら念じても時間は止まらなかったのだ。
通り掛ったの女子高生は、止まれ止まれと唸る不審人物に警戒して避けて歩き去っていく始末。
不審者が居ると思われては後々困ると肩を落として戻り、家で念じてみると今度は問題なく時間が止まる。
更に色々試して分かった事はこの能力がアパート周辺、しかも敷地内限定の物である事が判明した。
やはり当初の考え通りに、秘密があるのは土地か建物か。
しかし、資料が一切無い状態ではこれ以上の事は分からず、泣く泣く詳しい解明を諦めるしかなかった。
それに敷地内限定であれば応用が利かず、ターゲットが玲奈一人に絞られてしまう。
今の住人は自分を含めて二人だけしか居ない状況で、玲奈自身に何かあれば真っ先に疑われるのは当然残りの人物。
そこまで行かなくとも、怪現象が起こる『いわく付き物件』として認識されるだろう。
余程変わった趣味が無ければ、そんな家には住みたくない。
玲奈も出て行ってしまうだろうし、唯一の収入源を失なってしまう。
何とか入居人数と家賃収入を増やすべく、不動産屋に掛け合って少し優先して紹介して貰う事にしたが、色好い答えは貰えなかった。
ここでもネックになっているが外見のボロさに立地の悪さで、結果が出るのは先まで分からない。
その間、性欲に耐え切れるのかと言われれば、無理だと答えるしかなかった。
爆発しそうな性欲から声無き声が聞こえ、イラストや映像では不満と言われた気がする。
そして、大家として絶対にやってはいけない事を実行に移してしまう。
「ふぅ……、やってしまった」
僅かな罪悪感を胸に時間を止めてから、手元にあったマスターキーを悪用して玲奈の部屋に侵入を果たした。
中はいかにも女性らしいインテリアに、引っ越したばかりでダンボールが多少残っているが、全体的な印象としてあっさり目に感じる。
空き巣の様に探索しても良い匂いを残して本人は見当たらず、一つ残らず部屋を回ってみれば浴室で玲奈の姿を発見した。
空中に止まる水滴は瑞々しい肌に弾かれて、胸を流れて引き締まった腹部を通り、揃えられた陰毛を濡らして下へ落ちる……筈だった光景。
最初に会った時は見られなかった分、玲奈の全裸姿に感動を覚えた。
綺麗な背中で腰は細く、尻は安産型で張りがある。
時間を止めているお陰で裸を見られた事はおろか、部屋に侵入された事すら知られない。
繰り返した実験で止められる時間に制限が無いのは確認済みである為に、好きなだけ視姦出来る。
そして、これほどのご馳走を目の前にして自重するのは土台無理な話。
鍵を悪用した時から消え去った倫理観は役に立たず、忍び寄った手は胸へと向かった。
眼の前で水を弾く胸は、指から掛けられる圧力で柔らかく形を歪ませ、そのまま力を入れて揉み解しても柔軟な弾力が返って来る。
陰茎から発せられる欲求に根負けし、全裸になると玲奈の後ろへ密着した。
両手で胸を揉みながら何も覆っていない肉付きの良い尻に、カウパー液を漏らしている陰茎を挟み込む。
若い女特有の柔らかな感触を全身で感じていると、弄られる乳首が生理的な反射を返して硬く尖り、摘み易くなった。
指の腹で弾いて引っ掛かりを楽しみ、人差し指と親指で捏ね繰り回して、美乳を陵辱する。
首筋を舐めればシャワーで流された筈の、玲奈の味が感じられた。
少し腰を引いて、玲奈の剥き出しになっている股間に陰茎を差し込んで素股に移行させれば、むっちりとした太股と大陰唇の柔らかさ、そしてカリに引っ掛かる淫核を感じる。
呼吸を荒くしながら、この世界でただ一人動く身体は遠慮が消えていく。
胸を揉む手は力を増し、玲奈の股間に挟んでいる陰茎で大陰唇を開いて膣口周辺を探る。
水だけでは滑りが少な過ぎて挿入には出来ないものの、鈴口に孔の引っ掛かりぐらいは感じられた。
時間が停止した中でも乳首の様に生理的な反射を返すのならば、淫核や女性器を刺激し続ければ愛液の分泌も始まるかもしれない。
一抹の願いを込めて、美人でプロポーションも良い、知り合って数日の女の性器に手を伸ばした。
「うはっ、や、柔らかい」
始めて触った感触に感動してしまう。
美人の綺麗な性器を好き勝手に弄る事で陰茎はより硬さを増し、鼻息は荒くなるばかりだ。
弄る大陰唇は亀頭で感じるよりも柔らかく、少し力を入れるだけで形を歪ませて小陰唇が食み出てくる。
ふにふにとした感触を思う存分に味わっていった。
動かしていた指が滑った拍子に秘裂が開かれ、顔を出した膣口へ鈴口が食い込んだ感覚も受けたが、処女である事と愛液の不足でこれ以上は進めない。
興奮していない淫核は未だに包皮を被っていても、その上から指で挟む。
乳首と同じく捏ね繰り回せば徐々にだが期待した通りに硬くなり、自己主張を始めた。
摘み易くなった事に気を良くして、更に力を入れつつ刺激を送っていく。
水の僅かな滑りを纏わせる二本の指で捏ねられる淫核は、ピンク色の姿を外に現し始める。
不慣れながらも快感を引き出す様に弄った甲斐もあってか、全く愛液が出ていなかった秘裂にも水とは違う液体を感じるようになってきた。
しかし、腰を少しずつ突き出して挿入を試みても、膣口は亀頭を迎え入れない。
時間は無限にあるとはいえども、処女の秘裂に擦り付けているだけで絶頂の予感は近寄ってくる。
流石に童貞では、立ったままの女に挿入しようとするのは至難だった。
頑張って膣内を目指していた腰は、いつしか単純に快感を求める動きになり、積極的に大陰唇を使ったオナニーに変化してしまう。
亀頭と股間へ降ろした手は、柔らかい大陰唇を挿入出来なかった悔しさを表すように乱暴に愛撫を繰り返す。
残った片手で揉み続ける胸は乳首が乳輪から立ち上がり、心成しか張りも増した。
唯一思い通りに出来た、揉み応え在る美乳を思うままに蹂躙し、下半身は陰茎でカウパー液を秘裂に塗りたくる。
「はぁはぁはぁはぁ」
止まった時の中で愛液と混ざったカウパー液がヌチョヌチョと響き、興奮して荒くなった一人分の呼吸が浴室に木霊する。
腰の動きも限界まで来た頃には精液も上がり、我慢も限界に来た。
挿入は出来なかった事が心残りとなった身体は咄嗟に鈴口を膣口へ合わせ、塞き止める力を抜く。
「うぐぅ、出るっ!!」
陰茎が意識を無視して上下に震え、尿道を精液が流れ出ていく快楽で思考が白く塗り潰される。
出合った当初に胸を揉んで陰茎を触らせたよりも強烈な性的快感が体を走り、足はガクガクと震え、立っている事すらままならない。
しかし、男の本能によって、せめて精液を胎内へ入れ様と必死に腰の高さを維持していた。
下半身を中心とした絶頂の波は全身へ伝わり、揉んでいた胸を思わず握り締めてしまう。
それは、開かれた口から漏れ出る涎に気が付かない程、強烈な物だった。
「はぁ、はぁ、はぁ――」
絶頂の波が引いてきた頃には、冷静な思考が少し戻って来る。
改めて自分がした行為の不味さに血の気の引く思いもしたが、身体を弄られた違和感があっても犯人が誰か分かる筈も無い事を思い出した。
それでも精液の処理ぐらいはしないといけない。
玲奈の前へ回って股間を覗き込めば、当然だが秘裂の周辺に大量の精液が汚している。
射精する時に膣口に減り込ませた所為で、少量とは言え胎内にまで入っている様にも見えたが、時間が停止しているので垂れてくる事はない。
動いている人間の身体から出た液体であっても、触れる部分を無くせば停止してしまう。
その為、一瞬触れるだけならば、固形物と同じく動かせた。
指で弾いていくだけで液体の精液を掃除出来るのは、実に楽で良い。
少なくとも見える所には無くなったのを確認して、痕跡が残っていないかを調べた。
「う~ん……、無い……かな?」
床に落ちた精液も排水溝へ飛ばし、玲奈の視界内から排除。
そして、残ったのは膣内の物だけ。
正面に回り込んで大陰唇を開き、膣口を曝け出すと膣内にまで入り込んでいた少量の精液が見える。
処女の狭さを持ってしても、鈴口を密着させた状態で出されては進入を防げなかったらしい。
若干緊張で震える指を差し込み、入り口付近を掻き回す。
初めて女の暖かい胎内を、本人の承諾も無しに弄り回すのは興奮してしまう。
出したままの陰茎は一度精液を出したのも関わらず、再び力を取り戻しつつあった。
膣口で指の出し入れを繰り返す度に性器は掻き回される刺激を受け、止まっていた愛液の分泌は再開される。
本格的にグチュグチュと鳴り響き始めた音は、浴室を言う環境で反響していた。
ヌルヌルの体液が漏れ出てくるに従い、時間が経って興奮が冷めて包皮に隠れそうだった淫核は再び硬さと艶を取り戻す。
調子に乗って片手の指で膣口を、残った方は淫核を摘んで捏ね繰りしていく。
一度消えた興奮も性感帯を刺激し続けられれば、蘇って来てしまう。
それも、先程以上の重点的な刺激を受ければ、処女らしく異物を拒否していた膣口すら解れ始めた。
眼の前で性器が花開く光景を見て、胎内の精液を掻き出す為に指を動かしていた事を蘇った性欲で忘れてしまいそうになる。
今度こそ挿入するべく行動を起こそうとした時、嫌な予感が頭を過ぎった。
それはこのまま犯してしまっては、玲奈に違和感を越えた恐怖心を与えてしまうかもしれないという事だ。
初めて時間を止めてしまった時に胸を揉み、結果的に乳首を立たせたままで時間を戻してしまったのは記憶に新しい。
動き出した玲奈は自分の胸の異変に気が付き、表情からは何処と無く違和感を伴う戸惑いを見せていた。
その結果を見れば、ここで犯してしまっては胸と股間を弄られた感覚が残り、果ては破瓜の痛みすら残してしまうかもしれない。
流石に引っ越してきた数日の間で、身体の性的な部分に明らかな悪戯の痕跡が残されていては、得体の知れない恐怖心が強くなってくる。
そうなれば、ここから出て行くのは火を見るよりも明らかだろう。
結果的に家賃収入も消えて不動産としての価値も消滅し、残るのは立地も外観も悪い曰く付きのボロアパートに固定資産税を含む各種税金の支払い。
どう転んでも得な事は何一つない。
生身の女の身体をオナニーの道具として使ったお陰で出てきた、か弱い精神的な余裕を持って今は引くしかないだろうか?
それに今後に関わる、大事な実験を一つして置かないといけない。
「仕方が無い…………」
眼の前にある獲物から手を引くのは非常に口惜しくとも、そこは僅かに残っていた射精後の賢者タイムで押さえ付ける。
それから『愛撫するのを止めてから時間を置き、通常の状態に戻った身体にも違和感は残るのか?』と言う実験を急遽行なった。
と言っても、手を離してしまっては止まってしまうので、身体の何処かに触れた状態で待機しているだけだ。
柔らかく良い匂いの玲奈に触れている状態で理性を保っているのは辛いものの、後に関わる事であるならば耐える他無い。
そして、手から伝わってくる感触から性的に興奮していた体温が心成しか下がり、ほのかに赤かった肌も元に戻りつつあった。
愛液の分泌も止まり、尖っていた乳首も元の柔らかい物に変わる。
ハッキリと分かる変化を見て暫く経った後に改めて身体を観察してみると、胸を握って出来てしまった赤い痣も見えなくなり、秘裂はピッタリと閉じていた。
目視で完全に元の状態に戻った事を確認してから脱衣所へ戻り、擦りガラスに影が入り込まない位置で時間を動かす。
「――ん、んん~♪ はぁ、気持ち良い」
浴室から聞こえてくる言葉には、上機嫌な雰囲気を感じられた。
少なくとも自分が犯されたかもしれないと思っていたら、絶対に出し得ない声色だ。
一先ずは処女の玲奈の身体を弄っても、時間を置いてから動かせば本人に違和感を与え無い、もしくは気にしない程度に少なくする事は確認できた。
この事実は、滾っていた性欲を我慢した価値は十分にある。
確認する為に取った時間は高まっていた興奮を冷ますには都合良く、溜まった性欲は次に持ち越す事も簡単だった。
より深い快感と絶頂を得るには、我慢も大事。
玲奈の身体を使う前に持っていた余裕の無い気持ちは消え去っている為、先を見据えた考えが出来る。
ここは一旦退散し、先程よりも興奮するシチュエーションを練るとしよう。
△
「すみません、管理人さん」
「はい」
次は何処で玲奈の身体を使おうかと思案していると、玄関のドアを控えめにノックする音と共に尋ねる人物の声が聞こえた。
誰と言う疑問を挟む余地もなく、つい数瞬前に思考の主役だった人物。
別段、女性に見られても困る物も置いておらず、用件を聞く為に部屋へ迎え入れた。
今の玲奈は肩まである髪を後ろで結び、服装は動き易そうな物を着ている。
春先と言う事もあって薄めの長袖で身体の線はハッキリと浮かび上がらせ、大きな胸はブラの線と共に自己主張をしていた。
そして、下半身は7分丈のズボンを履いており、綺麗な脛を見せている。
「どうかしましたか?」
「いえ、ガーデニングをしたいと思いまして……」
賃貸物件として不動産屋に募集を掛ける際に、近年流行の貸し畑を無料で使用出来ると書いた。
ただでさえボロく、立地も悪い場所では小さな特典を付けてアピールする他無い。
流石に畑だけが入居の理由ではないだろうが、利用すると言う事はアパートに入る理由の一つになったのは間違いなさそうだ。
「では、利用する畑を決めますので、お好きな所を利用してください」
「あっ、はい、分かりました」
そうして玲奈を引き連れて畑に移動してから、あらかじめレンガで小分けしていた場所へ案内する。
二畳ほどの広さでアパートの部屋の数だけ並べてあり、土の用意は前にしておいた。
綺麗に並べられた畑に連れて来られた玲奈は、端から端まで視線を流してから中間辺りを指差す。
「ここで良いですか?」
「えぇ、何処でも大丈夫ですよ」
「じゃぁ、ここでお願いします」
「はい、名前を書いた立て札はこちらで用意しておきますので好きな時に作業をしてください」
「お願いします」
「それと道具の貸し出しもしますけど、どうしますか?」
「そうなんですか。じゃぁ、道具もお願いします」
こういう細かな気遣いが信用を得る……、と前にネットで見た。
実際に自分が借りる立場であっても、道具諸共貸してくれるのならば進んで利用しようと思う。
それに実際に経験をしてからの方が、無駄な道具を買わなくても良い。
完全な初心者は必要の無い物まで買ってしまいがちでもあるから、節約の点でも効果的だろう。
玲奈と対する時には、あくまで親切を装い信用を勝ち取る。
そうすれば、アパートに関して何か問題や心配事が出来れば、進んで相談してくる筈。
時間を止めて悪戯する点で怖いのは、心霊関係で恐怖心を持たれる事。
信頼関係が構築されていれば、ここで過去に何か事件でもあったかを遠回しにでも聞いてくるかもしれない。
一種のバロメーター的な予防線を張っておきたいのだ。
しかし、疑心暗鬼に陥ってしまえば、いくら何も事件は無かったと言っても信用はされないだろうが……。
そんな事になる前に、現在の玲奈の心境を知る為には信用が必要だ。
「何を植えるか決めてあるんですか?」
「えぇ、とりあえずハーブ系が良いかなと……」
「ハーブは植えない方が良い種類もあるんで気を付けて下さいね」
「えっ、そうなんですか!?」
「えぇ、ハーブの王道とも言えるミントは繁殖力が在りすぎて、少しでも油断すれば他の所にまで侵食しますし」
「へぇ、そうなんですか」
「有名所のカモミールも害虫がワンサカ沸くんで駄目ですね」
「物知りですね」
「いえ、ネットでの知識ですからね、困った時や興味が出ればすぐに調べる性質ですから」
「カモミールは種を買ってあるんですけど……」
「部屋の中で育てるなら問題は無いと思いますよ? カモミールは虫が付かなければ良いんで」
「あっ、そうですね。そうします」
会話を重ねる度に玲奈の優しそうな表情は、ネットで手に入れただけの浅い知識に感心したり驚いたりでコロコロ代わる。
それに釣られて動くのは、やはり大きな胸。
時間を止めて、ブラで形を整えられている巨乳を本人は気が付いていない時に好きなだけ見て、そして揉んだ。
挙句はオナニーの道具にまでした事を思い出して、思わず陰茎を大きくしてしまう所だった。
変に取り繕うのも可笑しく思われそうなので普通に接しているが、少し股間へ視線を移せば膨らんでいる事ぐらいは分かってしまいそうだ。
「道具はあっちの倉庫にあるので、好きなのを使ってください」
「分かりました」
「立て札を作ってくるので、一旦帰りますね」
「はい、お願いします」
なるべく玲奈の視線が顔に向かって来る様に話題を畑の事に集中させていたお陰で、何とか股間の変化を気付かせないで乗り切った。
それから自分の部屋に戻ってから玲奈へ言った通り、立て札の制作に掛かる。
いくら女の身体に飢えていても管理人としての仕事を蔑ろにする訳には行かない。
あらかじめ用意してあった板へ玲奈の苗字を書いて、杭に打ち付ける。
これ自体は、ごく単純な作業ですぐに完成した。
そして畑に向かうのだが、到着すると屈んでいる玲奈の後姿が目に入る。
横の地面に種の袋が置いてある所を見るに、早速何かを植えてみる様だ。
カモミールは部屋で育てるらしいので、他に用意してあった種だろう。
その姿を見た瞬間に良い考えが思い浮かび、即座に『時間よ、止まれ』と念じた。
もはや慣れた行いに、アパートか土地かは分からないがしっかりと応えてくれる。
念の為に辺りを見回して、本当に止まっている事を確認してから屈んでいる玲奈に近付いた。
太股を身体に密着させている所為で大きな胸は形を歪めており、その柔らかさを主張しているが、今回はそこではなく、口元に用があった。
見た限りでは口紅をしていない唇は、綺麗なピンク色で張りがあって実に麗しい。
正面に立った俺はおもむろにズボンのファスナーを下ろし、期待で大きくなった陰茎を露出させて玲奈の唇へ近づけた。
「うぅっ!」
皮が半分ほど向けた状態の亀頭に、綺麗な唇が触れた瞬間に快楽が身体を走る。
流石にそれだけで絶頂に達する事はないが、秘裂に減り込ませた時とは全く違う感触を感じた。
大陰唇よりは硬かくはあるものの、なによりも食べ物を入れる箇所に陰茎を接触させた事に興奮が高まっていく。
口紅を塗る時の様に亀頭を上唇の端から端まで移動させ、それから下唇を移動してカウパー液を塗りたくる。
押し遣られる圧力で玲奈の顔は若干不恰好になったが、返って来る快感は大きい。
何もしない状態でも綺麗だった唇は、性欲を知らせる淫液を塗られてテラテラと光りを反射し始める。
自分の証を付けたと言っても過言ではない光景に、陰茎の硬さは増すばかり。
遂には腹にまで反り返るほどになった所で、唇を亀頭で押し開いて口内へ侵入させた。
「はぉっ!!」
想像した以上の快感に思わず声を出してしまった。
歯の硬い感触は少し痛いものの、口内は暖かくてヌメヌメとしている。
唇を閉めていた所為で下顎が上がっており、上顎に張り付いていた舌が開かれるに吊れて裏筋を舐める感覚を受けた。
あまり奥まで入れすぎると、時間を戻した時に玲奈が咽てしまいそうなので気を付けつつ入る所まで入れる。
「気持ち良い……」
思ったよりも狭かった口内には結局、半分程しか挿入出来なかったものの、快楽は十分に感じられた。
腰を引けば上顎のザラザラした箇所がカリを擦り、その所為で快感も増して行く。
硬くなった状態で亀頭に刺激を受け、少しだけ先走り液が出てしまった。
「うっ!?」
ゆっくりと引いていたつもりがカリに歯の裏側が引っ掛かり、限界近くまで溜まった快感が思わず爆発しそうになった。
咄嗟に股間へ力を入れて我慢してみたが完全に止めるには間に合わず、少しだけ漏れ出てしまう。
高まり過ぎた興奮を下げる為に、玲奈の口内に陰茎を入れた状態で待機する。
「ふっ、うぅ……、危ない危ない」
玲奈の頭を支えていた手は暇になり、手慰みとばかりに綺麗な髪を撫で回す。
艶やかなセミロングで手触りも良く、手櫛でもすんなりと指を通す程にサラサラだ。
指の間を通る柔らかな感触は、高まった興奮を下げるのに丁度良かった。
そして再度、奥まで入れたのだが、最初よりも抵抗が無い。
何度か出し入れを繰り返しても、やはり圧力がかなり減っている
恐らくは、先程挿入された所為で閉じていた顎は下がって舌も陰茎の形に変形したままになっており、抵抗していた物が無くなっていたのが原因か。
どうやら時間が止まっている時に関節を動かしてしまえば、元に戻る方向への力は働かないらしい。
しかし、胸や尻等の身体の弾力は、揉んで形を変えてもシッカリと元に戻っている。
関節を動かせば筋肉も吊られて動く事を考えれば、明らかに矛盾している事象だ。
何にしても、今は弾力だけ元に戻っても仕方が無く、快感を維持するには少し自分の手で工夫する必要がありそうだ。
とりあえず、玲奈の顎を舌がある辺りから持ち上げてみる。
「おっ!」
すると、丁度良い具合に口内の圧迫感が戻った。
流石に最初に入れた時よりも密着が物足りなくとも、続けるには十分な快感は得られる。
そして腰の動きを再開させれば口内にあった唾液がカリで掻きだされ、唇の端から漏れ出した。
押し上げた事で舌の柔らかさを裏筋で感じ、上顎の少しゴリゴリした感触が強く味わえる。
ただでさえ美人に咥えさせていると言うシチュエーションに精神的な興奮は大きくなり、睾丸から精液が湧き上がってきた。
喉の奥へ出してしまっては、時間を戻した時に絶対咽るだろう。
突然起きる異変を感じさせない様にする必要があった。
後始末を楽にする為にも、なるべく精液が舌の上で止まる位置で腰を調整しながら、玲奈の頭を僅かに下へ向けて射精を行なう。
「うぅっ!!」
断続的に口の中で痙攣を起こす陰茎は精液を撒き散らし、本人が知らぬ間に口内を汚していく。
絶頂で白くなった頭でも本能的に陰茎を根元まで入れたいと思ってしまうが、何とか理性を総動員して耐えなければならない。
快感に震える足と同様に、誘惑を耐える腕も震える。
溜まった精液を出し切った後も暫く玲奈の口内で余韻を楽しみ、力の抜けた陰茎を抜き去った。
動かされた顎の関節が開かれたままで、半開きになっている唇からは止められる事のない精液が口の端からドロリと流れ出す。
「っ! マズイ!」
落ちる先に玲奈の太股があるのを見て、慌てて近くにあったスコップを受け皿として使った。
絶頂後のダルさが残る身体にしては素早く動き、その甲斐あってズボンの汚れも最小限に留める。
出した精液が落ちるのを待っている内に何となく口の中を覗いても、目論見通りに舌の中腹辺りから奥へは精液が入り込んでいない。
それから、用意していた歯ブラシと歯磨き粉を使って、口の中にある物を掻き出す。
何となく歯を磨いてやっている感覚に陥ってしまうが、これも大事な後始末。
今回、用意したのは全て玲奈の部屋から持ってきた物。
精液を外に出さなかったせめてもの贖罪として、玲奈が使っている物で誤魔化そうと思ったのだ。
液体だけなら唾液を飲みそこなった程度に思うだろうが、匂いは流石に消せない。
そこで玲奈の使っている歯ブラシとは磨き粉で後始末をすれば、多少は誤魔化せるかもと睨んだ。
結果は時間を戻してみないと分からないが……。
そんなに口内に出してしまっては困るのなら止めて置けば良いと思うものの、一度飛び越えた倫理観が行動を止める事はなかった。
一通り歯を磨いた後に水で洗い流し、開かれたままの口内を確認する。
綺麗になっている様子を見て、少なくとも自分の気が付かない内に口を犯されたとは思わないだろうと判断を下した。
「うん……、これで大丈夫かな?」
触った場所を隅までチェックし、もう一度少し離れてからも観察してみる。
何の問題も無く精液の痕跡を消せたと思い、玲奈の姿が見える物陰に隠れて時間を動かした。
「うっ、けほっけほっ……」
空気の流れが再開した瞬間に玲奈は咽た。
一瞬、やはり駄目だったかと冷や汗を掻いたが、咳をした後に自分の喉を何か探る仕草はしない。
出会った時に立たせた乳首を気にしていた事を思い出しても、今の反応は『ただ咽ただけ』と取れた。
その証拠に玲奈は咳き込んだ後でも、ごく普通に土を掘り返している。
若干、不安だった後始末の行為が成功して気が楽になった。
しかし、改めて考えれば、歯を磨いた後に残る歯磨き粉の強い匂いも気にしていない所を見るに、自分でも歯を磨いた直後なのかもしれない。
偶々タイミングが良かっただけでは、この方法は危険を伴いそうだ。
心の中で反省して、何事も無かったかの様に用意した立て札を持って行く。
「佐々木さん、立て札が出来ましたよ」
「あっ、はい」
後ろから声を掛けられた玲奈は、慌てて立ち上がった。
振り返った表情には何かの異変を感じている様子も無く、平常時の、と言うか他人と会話する時の表情をしている。
もっとも、会って数日の異性に心を開く人間等は居ないと思う。
「一番奥の見え易い位置に挿しておくんで、抜かないで下さいね」
「はい、分かりました」
畑の土を踏まない様に気を付けて奥まで行き、札を挿して戻ってくる。
「後は自由にして頂いても良いですが、害虫には気をつけて下さい」
「はい」
アパート周辺に住居が無い訳でもないので、近所迷惑になってしまう。
虫が湧いてしまえば、新規入居希望者に敬遠される事は確実だ。
それを防ぐ為の注意。
素直に頷いた玲奈にとりあえずは安心かと感じたが、気になっていた事をそれとなく聞いてみた。
「それと、さっき咳き込んでたようですけど、大丈夫ですか?」
「あっ、大丈夫ですよ。ちょっと唾液を飲みそこなっただけなんで」
「そうですか。一人暮らしで風邪を引いてしまうと困りますからね」
「そうですよね~」
「お体には気を付けて下さい」
「有難う御座います」
「ガーデニング頑張って下さいね」
「はい」
思ったよりも後始末は完璧に出来たらしい。
結果に満足し、後は特に話す事も無いので別れの言葉を言ってから自分の部屋に帰った。
ガーデニングを始めると言う事は、余程の事が無い限りは出て行かないのは決定している。
まさか育てている途中で、他に移らないだろう。
後始末に注意をしていれば、いつでも悪戯出来る現状に今から陰茎が大きくなりそうだ。
これから先の期待を抑えつつ、管理人室から見える玲奈の後姿を見ながら自分の仕事を消化するのだった。
▽
初めて玲奈にフェラチオをさせてからは、時折時間を止めて悪戯を繰り返す。
しかし、処女だけは未だ手付かずで、精々が指を浅く入れたり、亀頭を押し付けたりする程度に抑えていた。
後に取っておくと言う事でもなかったのだが、そろそろ女の性器の中に陰茎を入れてみたい欲求が大きくなってくる。
そう思い始めてからタイミングが上手く合わずにいたものの、思い切って行動を起こす事に決めた。
「あっ、お帰りなさい」
「管理人さん、ただいま」
いつもの通りに帰宅した玲奈を、偶然を装って迎える。
部屋へと戻っていく制服の後姿を眺めれば、タイトスカートに包まれた尻は相変わらず柔らかそうだった。
調べた所によれば、玲奈は帰って直ぐに風呂へ入る習慣を持っているらしい。
だいたい1時間程で出て来る筈なので、それまで時間を潰す。
風呂の中で犯そうとするのは前に試して上手く行かなかった所為で、何処か敬遠してしまうのだ。
今日は1日の疲れを癒し、寝る寸前の自然体な玲奈を犯そうと企んでいる。
部屋に入ったのを見届けてから自分の部屋に戻り、時計と睨めっこが始まった。
しかし、そんなに時計ばかり見ていても飽きてしまう。
結局はネットの御世話になり、気が付いた頃には予定よりも二十分ほど時間を過ぎてしまった。
慌てて玲奈の部屋に侵入してみれば、眼の前にはパジャマ姿で寝転がって寛いでいる玲奈が居る。
当然ながら、時間を止めての犯行である為にバレる心配は無い。
座布団の上でクッションを枕にしている姿は、人前ではしないリラックスした雰囲気が感じられる。
ブラをしていないのか、パジャマの薄い生地の上から乳首が薄っすらと浮かび上がっていた。
優しそうな眼は下らない内容を垂れ流すテレビに向けられ、瞼はトロンと垂れて少し眠そうだ。
横向きに寝ていた玲奈を仰向けにさせ、覆い被さって唇を奪う。
「んっ……」
そう言えば今までした事が無かったかと思いながら、舌を差し込んでいく。
ファーストキスよりも先に、フェラをさせていた事を多少ながらも残念に思ってしまった。
口内に鎮座している暖かい舌を自分の舌で絡め取り、吸い出して迎え入れる。
美人であると言う意識もあって、唾液が甘く感じた。
気分が盛り上がり、ブラをしていない胸を掴んで揉む。
もはや慣れ親しんだと言っても良い位の膨らみは、心成しか出会った時よりも大きくなっている気がする。
薄手のパジャマの上から表面を撫でながら刺激して行き、乳首の反応を引き出す。
ブラに拘束されていない所為で形が柔らかく歪み、掌に快感をもたらした。
揉まれる感触を受けた胸は早々に張りを増して乳首も尖って来ており、そこを更に指で摘んで捏ね繰り回す。
何度も弄っているお陰で、玲奈の身体は本人が知らない内に開発されていた。
本格的な興奮が現れる前に、犯す準備としてズボンを脱がしていく。
愛液でショーツが塗れてしまっては後始末が面倒であり、流石に乾くまで待つのは退屈すぎる。
縦に組まれた足を解しながら下半身を裸にすれば、揃えられた陰毛が生える性器が顔を出す。
包皮に護られた淫核に、ピッタリと閉じた秘裂。
揉まれた胸が乳首を立たせても、こちらは未だに平常を保っていた。
股関節を人形の様に動かして足を開かせる。
過去に散々弄り回した性器は、小陰唇を少し食み出させる程度の変化しか見えない。
ピッタリと閉じている秘裂を親指で開くと、黒ずみのない綺麗なピンク色の膣口が曝け出された。
風呂に入って綺麗に洗ったのか、恥垢は確認できず、尿の匂いすらしない。
安心して顔を近づけると、大陰唇ごと秘裂を舐め上げる。
少々、汗のしょっぱさが感じられるものの、それ以外の味はしなかった。
スムーズな挿入をする為に、包皮の隙間から舌を差し入れて淫核を刺激し、開いたままの膣口へも差し込んだ。
ジュルジュルと唾液を塗りたくられる性器は、生理的な反射によって僅かながら愛液が滲み出してくる。
その勢いに乗って硬くなり始めた淫核に吸い付き、快感を更に引き出していく。
愛液を掻き出す為に、膣口付近で指を浅く出し入れを繰り返した。
暫く弄っていればグチュグチュと粘度の高い体液が混ぜられる音が響き始め、仰向けに寝かせている所為で重力に従って肛門へと愛液が流れ落ちる。
指を離して様子を見ると膣口は少しだけ開き、淫核は完全に顔を出していた。
受け入れる準備が出来たと判断し、ズボンを脱いで玲奈の股間に腰を差し込む。
性器を丸出しにされた状態で足を大きく広げられても、表情は眠たそうな物から変わらない。
時間が止まっているので当然と言えば当然だが、これだけ性器を弄られても表情が同じだと玲奈の全てを支配したと思えてしまう。
柔らかな大陰唇を亀頭で弄びつつ、愛液を陰茎に広げていく。
他人の体液でヌラヌラとテカリを増した姿は卑猥極まりない。
そして小陰唇を掻き分け、膣口へと差し込む。
今まで指を咥えさせ続けたお陰で処女の締め付けが程好く解され、亀頭のカリさえも少し力を入れるだけで差し込めた。
鈴口に感じる膜は儚く感じる弾力があり、最後の砦として必死に守っている様にも感じる。
そこを玲奈の意思を一切無視して、一気に突き破った。
「ふっ!」
力を入れた腰は僅かな抵抗等省みず、膣壁と処女膜の名残をズルズルと削りながら最奥まで到達する。
時間が止まっている所為で積極的な動きはないものの、自分のではない体温と愛液で滑る膣壁、そして処女の締め付けで快楽が押し寄せてきた。
更に美人を犯していると言う精神的な高まりも手伝って、腰を引かない内に射精をしてしまう。
「ううぅぅ……」
脱童貞が三擦り半どころか動かない内に出してしまった事に、絶頂に染まった頭でも恥ずかしさが込み上げて来た。
誰も笑う者が居ない状況であっても、男としてのささやかなプライドが傷付く。
未だ硬いままの陰茎が力を失わない内に腰を引き、汚名返上とばかりに動かす。
カリに掛かる膣壁から送られてくる快感は、絶頂に達したばかりでも硬さを維持出来る程に気持ち良い。
亀頭が出る寸前まで引いた後は、再び処女だった膣内に押し入れる。
性的な刺激を受けた玲奈の身体は愛液の量を増やし、淫核すら硬さを増す。
動きに合わせ、破瓜の血が混ざってピンク色になった精液が掻き出された。
粘度が高い体液がグチュグチュと胎内で混ぜられ、誰の侵入も許さなかった性器へ擦り込まれていく。
腰の動きを本格的に速め、性的な興奮が冷めるのを防いだ。
時間を止められた玲奈は突き上げの衝撃で、勢い良く楕円に胸を揺らす。
乳首は淫核同様に硬さを増し、吸われるのを待っているかのようだ。
「あむっ」
誘われるままに吸い付けば、追加された性的興奮で陰茎の硬さが増したのを確かに感じた。
風呂上りであった筈だが身体が熱くなった為か、少しだけ汗の味もする。
ピンク色の乳首を無遠慮に、まるで空腹を抱えた乳幼児に卑猥な舌と唇の動きを加えたイメージで嬲っていく。
その間にも腰の動きは絶やさず、小刻みにコリコリとした感触を返す子宮口を突き解す。
顔のすぐ横では、自由になっている胸が激しく揺れる光景が至近距離で見られる。
玲奈の膣内の長さが陰茎と合わない所為か、根元まで入れようとすれば明らかに押し上げる感覚もあった。
上下に揺れる胸に吸い付きながら暫く腰を動かし続けていれば、再度射精の予感が睾丸を上ってくる。
「うっ、ふっ、くぅ!」
願わくば、この快楽が長く続く様に股間へ力を入れて我慢を試みたが、玲奈の膣壁から送られてくる快感には抗えなかった。
「で、出る~!!」
男の本能の赴くまま、腰を深く挿し入れて精液を解き放つ。
尿道と鈴口を通ったと感じ取れる程に濃くなった体液が、正しい形で胎内へ開放されていく。
断続的に震える陰茎は、子宮内部にまで種を届かせんとばかりに勢い良く吐き出した。
二度目とは思えない程の精液は、何の障害も無く子宮口へ辿り着く。
背を反らしながら股間に骨盤を押し付けて射精をする事数十秒、完全に出し切った満足感と共に思考が戻って来た。
「ふぅ……」
大きく息を吐いてから、蟹股に開かれた玲奈の股間から身を離した。
無残にも処女を散らされた秘裂は破瓜の血と愛液、そして本人が望んでいない精液で汚れてしまっている。
柔軟な膣口は開き、胎内で掻き回されて混ざった体液を垂れ流す。
陰茎と言う栓が無くなった所為で、流れを止める物は何も無い。
その光景を見て、遂に美人である玲奈の処女を奪った事を改めて実感した。
思考が戻ったとは言え絶頂の脱力感で何もする気が起きずに、壁へもたれ掛かって一先ず休む。
「……気持ち良かった」
膣口から漏れる精液を眺めながら身体を十分に休め、少なくとも後始末をしようと思う程には回復した。
とりあえず玲奈の下腹部を軽く押しながら指を差し込んで、胎内に残った精液を出す。
心地良い体温と弾力を指で感じながら、膣内を掻き回して行く。
ドロドロと流れ出てくる精液は薄いピンク色から白濁した物に変わり、最後は愛液しか出てこなくなった。
妊娠の危険性はあるが、時間が止まった状態ではこの程度の事しか出来ない。
指を引き抜いて膣内を覗いた限りはほぼ無くなっていたので外に流れていた愛液を全て拭き、下着とパジャマを着せた。
そして、なるべく動かす前の体勢に戻す。
流石に細部までは覚えていないものの、寝転がってテレビを見させれば問題は無いだろう。
後は、玲奈の身体が受けた刺激が去るのを待つばかりである。
乳首を弄った時は元に戻るまで、10分ほど掛かった気がした。
犯された刺激はそれよりも上なのは間違いなく、感覚も戻るのは遅そうだ。
しかし、1時間も放置しておけば、全てとは言わないが気にする違和感は残らないだろう。
何もする事も無い状態でボーっとする頭は、勝手に下らない考えが巡る。
思えば、時が止まっているのに1時間待つとは可笑しな話だ。
どうしたら入居者が増えるのかやら飯はどうしようかなどを考えて、そろそろ良いかと思い、部屋を出て時間の流れを戻した。
「……んん? ……あふぅ、そろそろ寝ようかな」
扉越しの聞こえる玲奈の眠そうな声は、最初こそ違和感を気にしていたが、時間を掛けたお陰で狙い通りに軽い物となった。
少なくとも股間を押さえてパニックになったり、犯されたかもしれないと疑ったりはしていない。
微かに聞こえる、今にも眠気に負けそうな雰囲気が窓越しからでも漂っている。
気分的に息を殺しつつ張り込んでいると、部屋の明かりは消えてしまい完全に就寝した事を教えてくれた。
最後まで見届けた後、自分の部屋へと帰る道すがらに妊娠してしまうかもと言う恐怖が僅かに湧いてくる。
流石に一回胎内に出した程度で孕むとは思いたくないものの、頻繁に犯しては本当に孕んでしまいそうだ。
しかし、一度生で犯す快感を覚えてしまっては、行為を止める選択肢は元より無い。
後は孕まない様に祈るしかなかったが、脱童貞をしたからか自制をする余裕が出てきた気もする。
何処か晴れやかな気分を感じ、貪る様に毎日犯して孕む確立を高める事も無さそうだ。
精々が、身体を使ってオナニーする程度で収まるだろう。
本当に我慢出来なくなれば犯して中に出すかもしれないが、精々自分の自制の念を信じるしかない。
暗くなった玲奈の部屋に背を向け、そんな事を考えながら自分の部屋へと帰った。
二章
管理人室兼自室からガーデニングに勤しむ玲奈の後姿を見ながら仕事をしていると、滅多に鳴らない携帯が着信を知らせる。
珍しいと思いつつ液晶に表示された相手の名前を見てみれば、そこには賃貸情報を載せている不動産屋の名前が浮かんでいた。
「はい」
『いつも御世話になってます、江口不動産の江口です』
「こちらこそ御世話になってます」
『今日ご連絡をしたのは、賃貸物件の見学をしたいというお客様がいらっしゃいまして』
「はい」
『ご都合が宜しければ今日中にでも案内をさせて頂きたいのですけど、ご予定は大丈夫ですか?』
「えぇ、良いですよ」
『そうですか。では、えぇと……、二十五分ぐらいに其方へお連れしますので、鍵を開けておいて頂けませんか?』
「はい、分かりました」
『では、よろしくお願いします』
「はい」
『失礼します』
実際に入居するかどうかは相手次第だが、アピールする良い機会だ。
性別は男女どちらであっても、構わない。
男であったのなら単純に家賃収入が増えるし、女で、美人の部類に入る者であれば家賃プラス性欲の発散先に出来る。
とりあえず、入居して貰う為に良さを売り込むしかないか。
何を話すべきかを考えていると時間が経つのを忘れてしまい、気が付いた時には不動産屋が乗っている車が敷地内へ入ってくるのが見えた。
せめて不潔にならない程度の服装に着替えてから、新しく入居するかもしれない人物の顔を見に行く。
「あっ、こちらの方です」
「どうも」
俺の姿を見つけた不動産屋は、営業スマイルで見学希望者を連れてきた。
「こちらが入居希望者の佐藤 遙さんと、娘さんの秋穂ちゃんです」
「初めまして、オーナー兼管理人です」
「初めまして佐藤 遙です。秋穂ちゃん挨拶して」
「初めまして佐藤 秋穂です!」
紹介を受けたのでこちらも立場を言うと、母と子が続けて挨拶をしてくる。
パッと見、母親は肩甲骨程まである髪で玲奈よりも大きな胸があり、顔は何処と無く気が弱そうな上に幸も薄そうな雰囲気を漂わせていた。
打って変わって娘の方は活発そうな雰囲気で、少し長めの髪はポニーテールで結ばれている。
身体の細さから見れば大きな胸は、シッカリと母親からの遺伝を受け継いでいるようだ。
これほどまで雰囲気が違うとなると、娘が代わりに活発になったと言われても違和感は無い。
「では、案内をしますんで着いて来て下さい」
「はい、お願いします」
「お願いしま~す!」
母子の返事を聞いて、見学用の部屋へと案内する。
あらかじめ綺麗にしておいた室内は、家具が何も無い所為で殺風景極まりなかった。
それでも張り替えられた畳は青く、新品の匂いを放っている。
なるべく良い印象を持って貰う為に、オーナー兼管理人らしく説明を始める。
「間取りは全て同じです」
部屋に入って真っ先に説明するのは決まって間取りの事。
きょろきょろと中を見回している秋穂は興味深そうに見ており、遙も見落としが無い様に視線を巡らせている。
次は実際に案内をしながら、詳しい説明を続けた。
「風呂とトイレは別で、トイレの便座には温水洗浄機が備え付けてあります」
「水でジャワーってやる奴?」
「いや、お湯が出てくる奴だから寒くは無いよ」
「凄~い!」
開けられたトイレの中にあった温水洗浄機が珍しいのか、秋穂はキラキラした目で興奮している。
色んな角度で観察して動き回る度に、不釣合いに大きな胸も柔らかく揺れた。
スカートから伸びる、何も履いてない足は細く長い。
子供から少女に代わる位の年齢であれば、十分に性的な対象になりうる年頃だ。
母親である遙の様子をチラリと見てみれば、はしゃいでいる娘を微笑ましく眺める。
前で組まれた腕の所為で胸が過剰に強調され、目を凝らせば乳首の膨らみも確認出来た。
「秋穂ちゃん、あんまり触って壊したら駄目よ?」
「は~い」
気弱そうに見えても娘の教育はシッカリ出来ているらしく、注意は素直に聞いている。
『元気良く』という言葉が合う動きで母親の隣に戻った秋穂。
次は脱衣所と風呂場へ移り、辛うじて大人二人が入れそうな浴室を開け放つ。
「風呂は追い炊き機能と、ある程度お湯が溜まったら自動的に止まって知らせる機能も付いてます」
「これは今のお家にもあるよね? ママ」
「えぇ、そうね」
「でも、こっちの方が新しい感じ」
「それは当然新しくしたからね」
「そうなの?」
「沢山の人にアパートへ引っ越してきて欲しいからね」
汚れ一つ無い浴槽と浴室に目が止まった秋穂へ、正直な気持ちを言った。
子供に取り入れば、親である遙は自分の資金や周りの環境を見て、ここを選ぶ可能性も増えるかもしれない。
分かりやすい打算であっても、遣らないよりはマシだと思う。
それから脱衣所にある洗面台へ移動し、実際に出して見せた。
「洗面台はお湯が出ませんので」
「はい、分かりました」
「は~い」
そしてキッチンへと移動して説明を続ける。
他の住居と代わり映えしない所では、好奇心が多そうな秋穂と言えども興味が惹かれる事は無く大人しかった。
遙も今住んでいる所と同じ様な物だと判断したのか、質問を投げ掛けてくる事はない。
居間へと進んで日当たりに関して彼是言うも、これも特に日が当たり過ぎたり、全く当たらなかったりはしないので直ぐに次へ。
「入居して頂いた方には、ガーデニングが出来る畑を無料で貸し出ししていますよ」
「本当!?」
「本当です」
玲奈にも有効だったと思われる特典を言うと、釣られた秋穂は嬉しそうに言ってきた。
ここまで食い付きが良いと、何か育てたかったのかもしれない。
ぴょんぴょんと、小刻みに跳ねながら胸とスカートを揺らしている。
チラチラと見える眩しい太股は瑞々しく、若さが感じられた。
「畑って何を育てても良いんですか?」
「えぇ、基本的には繁殖力が強すぎたり、害虫が沸きやすい物以外は何でも良いですよ」
「でも、私はそういうのは良く分からないんですけど……」
「大丈夫ですよ、駄目な物を纏めた小冊子があるんで」
そう言ってから、用意していた小冊子を遙へ渡す。
畑の存在が入居に影響をもたらすと判断出来てから、調べた物を簡単に纏めていたのだ。
他人に渡す以上は表紙のデザインも少し拘っており、少なくとも客に対して失礼にならない程度には力を入れている。
出来た時は玲奈にも渡した。
「私にも見せて!」
「良いわよ」
大きな胸を揺らして小冊子を覗き込もうとしていた秋穂にも見えるように、少し屈んで一緒に見始めた。
前屈みになった所為で遙の巨大な胸は下へと重そうにユサッと揺れ、ページを捲る僅かな動作でさえ左右に波打っていた。
「……結構、色んな物が駄目なんですね」
「野菜や木に生らない果物は基本的に何でも栽培は出来ますよ。まずは簡単な物から始めてはどうでしょうか?」
「そうですね」
「本貸して!」
「えぇ、良いわよ。はい」
「ありがと、ママ!」
そろそろ我慢の限界だ。
時間を止める力のコントロールは玲奈で積み、今では完全に使いこなせていると自負出来る。
眼の前に美人と美少女が居て、胸をこれでもかと強調されては理性等あっと言う間に消えてしまう。
なまじ欲求を叶える力を持っている所為で、それに拍車が掛かっていた。
「さてと、味見をしておくか」
願い通りに止まった時間の中、まずは母の遙を弄りにかかる。
庭を見ているままで停止している顔を正面から見つめ、抱き締めた。
「おぉ……、癒される」
胸板で巨大な胸が歪む感触、全身の心地良い柔らかさに首筋から漂う色っぽい香り。
その全てが陰茎に力を与え、性的な興奮を増加させていく。
背中に回した手でブラのホックを外せば、抱き締めているにも拘らず、たゆんと胸が開放された動きを感じた。
微妙に身体を動かしつつ、胸筋で歪む巨乳の感触を楽しむ。
そして手は細い腰を過ぎ去りて更に下へ移動させ、安産型で大き目な尻を鷲掴みにした。
揉み込む程に柔らかな感触が返って来ており、言うなれば指が気持ち良い。
硬くなった陰茎を遙の下腹部に擦り付け、より大きな快感を求めていく。
服の上からでは満足出来なくなり、身体を離して一気に上着を捲り上げた。
大きく揺れる巨大な胸は熟しているにも拘らず丸みを維持しており、垂れる気配は感じられない。
乳首も子供を生んだとは思えない程に色素の沈殿が少なく、ピンク色を保っていた。
欲求に逆らわないで掴んでみれば、指の一本一本が乳肉に包まれてしまう柔らかさを返してくる。
不規則に指を動かし、遙の性感を引き出そうと揉んでいく。
時間が止まっていても生理的な反射は返してくる為、柔らかかった乳首は硬さを増し、すっかり摘み易くなった。
抱擁する様な柔らかさだけだった胸は、性感帯を弄られた所為で徐々に張ってくる。
白い肌に性的な刺激で赤みが増え、明らかに身体が欲情を溜め込み始めた。
コリコリと乳首を嬲りながらも、胸全体を、パン生地を捏ねる動きで蹂躙する。
「はぁはぁはぁ――」
気が付かない内に荒くなった呼吸が現す興奮は、到底収まりそうも無い。
エスカレートする欲求を止める筈も無く、次は下半身を覆っていたロングスカートを脱がした。
ストッキングに包まれたショーツは薄い水色で、全体に綺麗な刺繍が施されている。
後始末をしなければならないので、破らない様に気をつけながら全て降ろす。
現れた性器の周りには歳相応の陰毛が生え揃っているものの、手入れはしているのか、淫核の少し上に纏められている物以外には産毛すら見当たらなかった。
下から覗き込んで股間を見れば、流石に玲奈程の綺麗なスジではなかったが、代わりに厭らしさを前面に感じる性器が見える。
立っている状態でも少し開き気味で、大陰唇の隙間から食み出た小陰唇の色は、乳首よりも生々しい赤をしていた。
しかし、黒ずんでいない分は、かなり綺麗な性器と言っても良いだろうか。
窮屈になっていたズボンを脱いで下半身を露出させると、遙の後ろへ回る。
そして、素股の要領で何も着けていない股間へ、陰茎を差し込んだ。
自分でのではない体温を直接感じ、勃起は最大以上になっている気さえしてくる。
後ろに回ったお陰で触り易くなった胸に手を伸ばし、下から支えながら揉んでいく。
腰を前後に動かしつつ亀頭を秘裂へと擦り付けていけば、まるで性交とも似た快楽を感じる。
今回は流石に膣内へ入れはしない。
いくら時間を経過させれば犯された感覚が鈍ると言っても、完全に無くなる事は無い筈。
ましてや自分の家ではない場所では、僅かでも性的な違和感が残ってしまえば本能的に忌避を感じて他を選ぶ可能性がある。
本格的に犯すのは入居した時で良いが、入ってこないかもしれない。
しかし、秋穂のリアクションと、それを見つめる遙の表情を見ていれば、かなりの確立でここを選んでくれるだろう。
結果は本人達しか知らないが何処に行くにしろ、性欲を発散しながら祈る事しか出来ない。
少し開いた秘裂へ亀頭を減り込ませ、生理的な反射で愛液の分泌を促す。
ヌチャヌチャと音を立てて発達した小陰唇が陰茎の表面に張り付く感覚を受けながら、比較的遅いスピードで腰を前後に動かしていく。
性欲に塗れた動きに晒されても、肉付きの良い遙の尻は波打ちながら衝撃を受け止める。
胸も手の動きと合わせて乳首を頂点に形を歪め、肩越しから覗き込んで見える光景は卑猥だった。
腰を突き入れる度に、危うく膣口へ挿入してしまいそうになる誘惑に耐える。
陰茎を擦る大陰唇からの快楽に耐えていれば、視線に秋穂の姿が映った。
遙の肉体を味わっていたが、こちらも忘れてはいけない。
乳首を弄られた事と性器を擦られた生理的な反射で分泌された愛液を付着させたままの陰茎を、股間から抜いて秋穂へと近付く。
「次は秋穂ちゃんの番だよ」
我ながら気持ち悪い声色で覗き込めば、胸が小冊子を持っている腕に左右から寄せられ、より谷間を強調させている。
後ろから抱き締めると丁度秋穂の後頭部が胸の位置にあり、腕の中へすっぽりと入って抱き締めやすい。
強調されていた巨乳を軽く揉んでから、下半身へと手を滑らせる。
スカートを捲り上げ、白く子供っぽいショーツの上から秘裂を触った。
ふにふにと柔らかい大陰唇は、遙のよりも肉厚に感じられる。
秘裂の先端に埋もれていた淫核は僅かな引っ掛かりすらない程に発達しておらず、指で引っ掻いて刺激しようにも出来なかった。
ショーツの縁から指を潜り込ませて直接触った大陰唇は、薄い産毛の感触だけで未だ陰毛が生える気配を感じない。
小陰唇を探して少しだけ秘裂の中へ差し込んだ後は、膣口を目指して更に奥へと進める。
指先が大陰唇に包まれる感触を存分に楽しみながら、愛液を引き出そうと前後に動かした。
(体験版終り)
コ○ドギアスの世界でズブリ 体験版β
その1
この田舎も少し前とは様変わりをした物だ。
久し振りに来たのどかな田園風景だった土地は、人気が全く無い簡素な廃村になってしまっている。
それは生徒達が消えてしまった古めかしい校舎の屋根からでも分かり、何処と無く日本ではない雰囲気すら感じた。
夕暮れ間近の赤い空の下、寂しい気持ちになりながら眼を下の校庭へと向ける。
少し荒れた土の上に居るのは車椅子の少女で、日本人が一般的に黒か濃い茶色の髪をしていると考えれば珍しい薄い栗毛。
誰かを探しているのか、しきりに辺りをキョロキョロと見回していた。
知らない他人でもないし、とりあえず声を掛ける。
「よう」
「えっ!?」
「屋根の上だよ」
「あっ!」
最初は何処から声が聞こえているか分からない様子で慌てていたが、俺の言葉を聞いて屋根の上に視線を向ける少女。
「あっ、そんな所に居たら危ないですよ!」
「大丈夫だよ。ナナリー」
ブリタニアから送られてきた王女は、原作と違って目がパッチリと開いている。
しかも、視力は良いらしく、結構遠めに居る俺の方を見ても目を細めたりしない。
「すぐにそっちに行くから待ってろ」
「はい!」
元気良く返ってきた返事を聞きながら校舎の中へ入り、足早に下へ向かう。
古めかしさを全面に出している廊下や教室は、辛うじて日が挿している黄昏時でも十分に恐怖映画並みの雰囲気があった。
「思えば、あいつらとの付き合いも長いものだな」
俺とルルーシュは、かなり長い付き合いだ。
気が付いたら廃校に寝泊りしていた所へ、小さな身体に疲労を隠せない姿でフラフラと迷い込んできたのが始まり。
初対面のルルーシュは余りにも不健康だったので、いつの間にか身に付けていた『異世界の食べ物を出せる』能力で元気が出そうな物を出してやった。
あの時は気にしていなかったが、普通の人間から見れば虚空から食物が出てくる光景はやはり異常な事だったのだろう。
初めて取り出した瞬間を見た時のルルーシュの顔は、何が起こったのか理解が追い付いていなさそうな感じでポカンと口を開けて唖然としていた。
何とか正気を取り戻した後、とりあえず腹を満たして冷静な思考を取り戻したらしく、元気の無かった顔に生気が戻ってくる。
出された物を満足行くまで食べた後、直接は言わなかったがナナリーへ持って行く分を要求して、足取り軽く戻っていったルルーシュ。
纏めて大量の食料を持って行かなかったと思ったら、次の日も、その次の日も同じ様に食料を取りに来た。
そんな日々が長く続き、俺の能力の特性『人体に害の無い物しか出せない』『魔法的な効果を持つものも出せる』事を理解して、毎日の食料とは別にナナリーの身体と精神を回復させる物も要求し始める。
一先ず、肉体が回復しそうな『ドラゴンの肉っぽいカツ定食』と精神を落ち着けるお茶を渡しておいた。
その後の詳しい事は分からなかったものの症状が良くなったらしく、ある日車椅子に乗った目を開けて活発そうな顔をしたナナリーを連れてきた。
顔を合わした直後に感謝と、すっかり好物になってしまっていたドラゴンの肉っぽいカツ定食の素晴らしさを熱弁されて困ったのは楽しい思い出だ。
そもそも最初に俺の能力を見た時にルルーシュから化け物呼ばわりされたが、一時の音信不通を越えた今では良い様に利用されている感じが無い訳でもない。
しかし、ナナリーの食料を要求してきた時に対価として何かを出したいと遠回しに言ってきたので、話し相手と将来の権力を当てにした要求は既に伝えていた。
その言葉を聞いて、何やら吹っ切れたルルーシュは力強く頷いていたのが印象深い。
結局はお互いに暗黙の了解を交し、後払いではあるが持ちつ持たれつの関係に収まった。
年寄り臭く過去の思い出に浸りながら靴箱がある校舎口へ行けば、既に中へ入っていたナナリー。
足は相変わらず動かないみたいだが、やはり眼はハッキリと開いており俺の事を見ていた。
「迎えに来てくれたのか」
「はい、お兄様が探してますよ?」
「あぁ、済まん。すぐに行こうか」
「はい」
そう言ってナナリーの車椅子を後ろから押して、廃校を出る。
ザリザリする砂地を足に感じながら、これからの予定を話した。
「明後日からアッシュフォード学園に通うんですよね?」
「そうだよ」
「じゃぁ、これからはすぐに会えますね!」
「中等部とは結構離れてなかったか?」
「いえ、住んでいるのはお兄様と同じ所の生徒会専用のクラブハウスなので、隣にある男子寮とは近いんですよ」
「あぁ、そうか。ならすぐに会えるな」
「はい!」
しかし、少しばかり不安がある。
精神的に歳を取ってクラスに馴染めるのか分からないのと、何より心配なのが――
「学力とか大丈夫かな? 学校から離れて久しいんだけど……」
「大丈夫です。どうしても駄目なら記憶力が高まる食べ物でも出せば良いですし!」
「……ナナリーも俺の能力の扱い方を覚えて来たね」
「御世話になりましたから!」
原作とは違って逞しくなってしまった性格を感じてしみじみ言うものの、肝心のナナリーは肩越しに振り返り、両手でガッツポーズをしていた。
そんな妹の兄であるルルーシュは律儀に約束を果たし、戸籍その物が無かった俺がアッシュフォード学園の生徒として入学出来る様に取り計らってくれたのだ。
ナナリーの止まらない話によると、昔、食料に関しての事と、妹の眼と性格を元に戻した事に余程の恩を感じているらしい。
連絡も出来ずにアッシュフォードへ来た事を少しばかり悔いながら、漸く学園での居場所を確保したルルーシュは、持ち前の交渉力で身元不明だった俺との約束を果たし、迎えに来たと言う事だった。
ナナリーと世間話をしていると車が見えはじめ、その隣にはルルーシュが腕を組んで待っている。
「遅いぞ」
「すまん」
「まぁ、良い」
一旦言葉を切ってから俺の前に立ち直し、真面目な顔で重ねて言ってきた。
「約束を果たしに来たぞ」
「律儀だねぇ」
「命を救われたとも言えるからな。ナナリーも世話になったし破る訳には行かなかったんだよ」
「そうです! 御世話になりましたからね!」
「あぁ、有難う」
笑顔のナナリーは俺を向いて同意を示す。
車のドアを開いて中へと促したルルーシュに従って入り、目的地へと走り出した。
舗装が甘い道路の揺れを感じる中、久しぶりの再会を祝って飲み物を出す。
嬉しそうに受け取ったナナリーとは別に、ルルーシュは受け取った物を物珍しげに見ていた。
「……本当、いつ見ても便利な能力だよな」
「これのお陰で、今日まで一人で生きていけたからな」
「俺もそう言う様な能力があればな……」
「まぁ、望んで得られる様な物でもないんだけどな」
「分かってるから、羨ましいんだよ」
心底羨ましそうに溜息を付くルルーシュ。
枢木家に居た時は匿うと言う名目があったとは言え、土蔵に押し込められていた時期は食べる物にも困っていた。
今でこそアッシュフォード家の保護の元でまともな生活が出来ているが、日本に来た当初はナナリーの事もあって気など抜けない状態だったに違いない。
実際、ナナリーはゲンブに命を狙われる事になるし、良い待遇で生活していたとは口が裂けても言えなかった。
「まぁ、俺が近くに居る時は好きなだけ食料は出してやるから僻むなよ」
「あんまり現実世界に無い物を出されても困るんだが……」
そう言ってチラリとナナリーに視線を送るルルーシュ。
「何ですか?」
「いや……何でもない」
「?」
出された飲み物を美味しそうに飲んでいたナナリーは不思議そうに見返すも、サッと視線を反らした。
理由は簡単に想像が付く。
何故ならナナリーの好物は、ドラゴンっぽい肉のカツ定食。
初めて食べて以来、それこそ初めて食べる味に感銘を受けたらしく、今ではすっかり大好物になった。
しかし、地球ではどう頑張っても俺以外からは入手できない為に、強請られるといつも困ると愚痴を良く聞く。
更に生肉の状態で出した時は見た目に引き攣り、「何て物をナナリーに食わせるんだ」と殴りかかってきたのも、今では笑い話になっている。
「まさか生のドラゴンの肉が、紫色の煙を出しているとはな……」
「……肉自体も紫だけど、味は良いんだよな」
若干、遠い眼をした俺達だったが、空気を変える為に長年の疑問をルルーシュがぶつけてきた。
「それにしても、異世界にもカツ定食とかあるんだな」
「まぁ、異世界って言っても、その異世界の先が一つとは限らんからな」
「つまり色んな異世界から取り出すって事か」
「そう言う事」
カツ定食と言う言葉が出る度に眼をキラキラさせるナナリーを尻目に、俺とルルーシュは久しぶりの会話を楽しんでいった。
△
学園の重厚な門を潜り、車が目指すのはこれから住む事になる寮。
洋式建築は比較的新しく、今まで住んでいた昔懐かしい廃校とは比べるまでも無い程に住み易そうだ。
車の窓から眺めていると、寮の出入り口にどこかで見た女生徒が立っている。
「ん? あれは……」
「誰か居るのか?」
「あぁ」
実際、顔事態は知っているが、ここで俺が名前を言うのも不自然なのでルルーシュの紹介を待つ。
「あの人は学園の生徒会長をしてる、ミレイ・アッシュフォード会長だ」
「へぇ、美人だな」
車の窓から見える姿は、ただ立っているだけでも魅力的である。
片足に体重を掛けて斜めに立ち、腕を組んでいる所為で制服の上からでも分かる大きな胸は持ち上げられていた。
肩が隠れる程度の長さを持つブロンドの髪はウェーブが掛かり、風に遊ばれる度に日の光を反射する。
ミニスカートから伸びる足はストッキングを履いておらず、遠目から見ても分かる魅力的な太股を晒していた。
ミレイの眼の前に止まった車からルルーシュが最初に降りて車椅子を取り出し、後から俺がナナリーを抱えて降りる。
車から出揃ったタイミングを見計らったミレイが、自己紹介を始めた。
「ようこそ、アッシュフォード学園へ。私が生徒会長のミレイ・アッシュフードよ」
人を警戒させないミレイの笑顔に釣られて俺も自己紹介をしてしまうも、何処か緊張した様な物言いになってしまった為、笑いが起きる。
「そこまで緊張しなくても良いだろ」
「そうですよ」
「いや、ここまで美人に微笑まれたら誰だってそうなるよ」
「あら、嬉しいわ。うふふ」
ひとしきり笑ってお互いの緊張が解けた頃、ミレイはルルーシュへ、まるで弟を見る様な目を向けた。
見られた方は何故微笑を向けられているのか分かっていない様子。
「それにしても、ルルーシュが珍しくお願いをしてきたと思ったら、こんなハンサムなお友達を連れてくるなんてねぇ」
「そりゃ友達ぐらいは居ますよ」
「でも、学校では外の友達とかは出来ないでしょう?」
「まぁ、ここに来るまでに色んな事があったんですよ」
「そこまで意味深に言われると、逆に問い詰めたくなるわね~」
「また今度教えて上げますよ」
「あら、残念」
付き合いが長いルルーシュとミレイは、気安いながらもお互いの距離を理解しており、決して不快になるまで踏み込まない。
意味深な言葉を聞いても普通に流し、険悪になる前に追求を止める。
お互いの性格を理解して、長年の信用を持っているからこそ持てる空気だろう。
「まっ、尋問は後に置いとくとして……、ルルーシュ」
「はい」
人が好みそうな笑顔だったミレイはキリッと表情を引き締めて、ルルーシュの名を呼ぶ。
曲がりなりにも生徒会長である所為もあり、多少の威厳も持っている。
「転入生を部屋まで案内してあげて」
「分かりました」
「ナナちゃんは、男子寮に住む野獣共の不潔な視線から守る為に、クラブハウスで歓迎会の準備を手伝ってね」
ミレイの言葉に意外そうな顔をしたのはルルーシュ。
「あれ、生徒会に入れる心算なんですか?」
「それは本人の意思に任せるけど、ルルーシュのお友達を歓迎しないって言うのはねぇ……」
「それって職権乱用なんじゃ……?」
「良いの良いの。地位って言うのは使える時に使う物だからね」
「そうですか?」
納得いかない雰囲気で首を捻るルルーシュ諸共、俺は男子寮に押し込められる。
後ろではナナリーとミレイが俺達へ手を振り、生徒会専用のクラブハウスへ向かって行った。
「済まん。あの人は騒がしいのが好きらしくてな」
「まぁ、好き勝手できるのは今の内って理解しての行動だろうし、可愛いもんだよ」
「可愛い……?」
「あぁ、その疑問系はミレイ会長に言っといてやるよ」
「や、止めてくれ!」
慌てたルルーシュに連れられて入った寮の部屋は意外に広く、清潔感も申し分ない。
一先ず荷物を置いた後、今度はクラブハウスへ向かい、歓迎会に参加した。
好奇の目に晒されるが、どうせ転入すればクラスメイト達からの視線も送られるだろうから良い予行練習にもなった。
会長自らの紹介を得て、一人一人顔を覚える様に確認していく。
まずは<シャーリー・フェネット>
腰まで届く長い赤めの栗毛を持ち、腰は高く短いスカートから伸びる足は長い。
胸はミレイ程ではないが、制服の上から見ても大き目と分かった。
自分が知らない過去のルルーシュを知っていると聞いた所為で、俺の方をチラチラと話を聞きたそうに見てくる。
次は<ニーナ・アインシュタイン>
前世では、知らぬ者など居ないと思われるアインシュタインの名を持つ生徒。
この世界でも後世に名が残りそうな大量破壊兵器『フレイヤ』を開発。
その後に『対・フレイヤ』とも言える『フレイヤ・エリミネーター』を開発する。
まさに<アインシュタイン>の名に相応しい頭脳を持っているらしい。
しかし、日本人に対して、未熟な知識から来る恐怖心で差別的な意識を持つ。
俺からすれば、ただの根暗な貧乳としか映らないが……。
異世界の食べ物を使えば何か変えられるか?
そして最後は<リヴァル・カルデモンド>中途半端に跳ねる前髪を持つ男子生徒。
凄くどうでも良いです。
「ルルーシュとナナちゃんは知っているし、私はさっき自己紹介したから良いよね」
「えぇ、美人はシッカリと覚えられますんで」
「あら、煽てるのが上手ね~」
最後に俺の紹介を改めて終えた後、本格的に歓迎パーティーが始まった。
若干、初対面の壁を感じるシャーリーに詰め寄られて、美少女の良い匂いを至近距離で感じつつ、ルルーシュの過去を当たり障りのない範囲で聞き出される。
ニーナは少し離れた所でミレイと話しており、最後まで挨拶以外の言葉を交わす事はなかったが、それは一人で寂しく用意された物を食べているリヴァルと同じ様な物だった。
ルルーシュはナナリーの我侭に振り回されるので忙しく、構っている暇が無さそうに忙しく世話をしている。
シャーリーの話しも一段落して一人になったので、とりあえず食事だけでも済ませておこうと料理に被り付いた。
終始和やかな空気の中で歓迎会は楽しく進んだ。
気が付いた頃には時間も遅くなった事で、主催者でもあるミレイは歓迎会の終了を宣言する。
後片付けもそこそこに、全員が自分お部屋に戻ろうとした時、ナナリーが意を決した様子で声を上げた。
「あの、お兄様!」
「どうしたんだ、ナナリー」
「あの、折角再会したんですから、また一緒に寝たいです!」
「あら、ナナちゃんってば大胆ね」
思い掛けない言葉に何処と無く嬉しそうな声を出すミレイだったが、ルルーシュは良い顔をしない。
「しかし、この歳になって一緒に寝るなんてのはな……」
断ろうとした雰囲気を逸早く察知したナナリーは残念そうに肩を落とす。
それを見ていたミレイが助け船を出した。
「良いじゃない、ルルーシュ。一緒に寝てあげたら?」
「仮に寝るとしても、俺やナナリーの部屋では狭くて寝れませんよ」
「……俺の寮の部屋も一人用のベッドだったな」
何とか断る理由を探したルルーシュだったが、ミレイの更なる言葉に逃げ道を塞がれる。
「じゃぁ、ここで寝れば良いじゃない」
「えっ、ここで?」
今まで歓迎会をしていた部屋は広く、寝室として利用出来ないとは言えない程度。
辺りを改めて見回しながら言うミレイの言葉は、ルルーシュの逃げ道を塞いでいく。
「お皿とかは隣のキッチンに押し込めば良いし。いつもと違うお泊り気分で使えるわよ」
「さすがミレイさんです!」
「ふふふ~、もっと褒めても良いわよ。ナナちゃん」
楽しげに笑い合うナナリーとミレイを見て、断れないと理解したルルーシュは俺へ視線を向けて溜息を付いた。
仕方なくシャーリーの手伝いの元、食器を片付けた後に布団を運び込んだ。
手伝いを終えたミレイ一向は、ある程度挨拶を交わして部屋を出て行った。
仕方なく寝る準備としてパジャマに着替えた俺達だったが、ルルーシュはナナリーを軽く叱り始める。
「ナナリー、あんまり我侭ばかり言っては駄目だろう」
「だって、久しぶりに会ったんですよ? 懐かしくて……」
「寝るだけなんだから良いじゃないか」
「お前もあんまりナナリーを甘やかしたら駄目だろう」
矛先が俺に向いた。
しかし、今はシャーリーの匂い、と言うか性欲の対象になる女の匂いを長時間嗅いでから興奮が冷めない。
犯せるかどうかで言えば、ナナリーも獲物の一人として捕らえられる。
既に部屋は片付けられ、布団も敷いて外堀を埋められた状況。
ルルーシュも寝巻きに着替えているので、ここで取り止めにはならないだろうがダメ押しも必要だろう。
「別に毎日じゃないんだから良いじゃないか」
「そうですよ、お兄様。今日は再会を祝してって感じで!」
「……はぁ、分かったよ」
折れるしかなかったルルーシュの言葉を聞いて、俺とナナリーはハイタッチを交わした。
「やったな!」
「はい!」
歯磨きの為にキッチンへ連れて行かれたナナリーを見送り、俺は能力で出した水を元々置いてあった物と摩り替える。
一つはルルーシュ用の睡眠を深くする物。
もう一つはナナリー用の、意志を混濁させて操る物。
こんな効果を持っている物は異世界であっても自然には存在しないが、例によってドラゴンっぽい肉のカツと同様に加工済みの品。
しかし、それは料理されたのではなく、生成された物だ。
効果のある何かを、魔力を使用して作り出したと思われる。
要はマジックアイテム。
しかも主に経口摂取の物で、制約も合わさって人体に害は無い。
効果の程は過去に確認済みだ。
昔、廃校で生活をしている時に興味本位で試した事があり、その時は何の問題も無く効果を発揮。
その上、副作用も無く、依存性も無さそうだった。
後はルルーシュとナナリーが飲むのを待つだけだ。
「ただいま戻りました」
「じゃぁ、俺も歯を磨いて来ようかな」
「広いんだから一緒に行けば良かっただろ?」
「そう言う事は先に言ってくれよ。いつも廃校では別々に行ってただろ」
「あぁ、そう言えばそうだったな」
「んじゃ、行ってくる」
「あぁ」
「はい」
最初に誘って来なかったから良かったものの、本当に誘われていれば水を摩り替える口実を考えなければいけない。
ルルーシュが忘れていて本当に良かった。
そして、短い歯磨きから戻ってくると二人揃って布団の上で待っており、俺が座るとナナリーは待ってましたとばかりに話し始める。
それは中等部での出来事や、友達の話に年功行事での出来事。
話す時の表情が嬉しそうで、見ているルルーシュも微笑んでいた。
しかし、話題が一人で抜け出して周辺の散策を行なっている物になると笑みも消え、心配そうな物に変わる。
察知したナナリーが「しまった」と思う暇も無く、またも説教が始まってしまったが、怒られていても楽しそうな笑顔が消えず、久しぶりの集まりがどれだけ嬉しいのかが表情で分かった。
それを見て何を言っても駄目だと思ったルルーシュは、置いてあった水で喉を潤してから少しして眠そうな表情に変わる。
「ふぁ……、何か疲れた」
「車で長時間移動しましたもんね。もう寝ても良いですよ。お兄様?」
「ナナリーが大人しくしてくれれば、もう少し話せたんだけどな」
「あぅ、御免なさい」
説教を止めたくて言った言葉に、鋭い切り返しを受けたナナリーは胸を押さえる。
「まぁ、今日で最後と言う訳でもないし、もう寝ようか」
「まだ話したい事は一杯ありますけど、眠そうなお兄様を放っておく訳にもいきませんね」
のろのろと布団の中へ潜り込んだルルーシュを見て、同じく布団の中へ入ったナナリー。
俺は壁にあった電燈のスイッチを切り、横目でナナリーが水を飲む姿を確認してから布団へ入った。
そして、就寝の挨拶をお互いに交わし、部屋の中は暗闇と静寂に包まれる。
どこかとは違って一つしかない月が室内に差し込む中で、俺はタイミングを図って息を潜めた。
暫くして月明かりのみが照らす室内で、一人起きる。
「ルルーシュ……は、もう寝たか?」
意外に行儀良く肩まで布団を掛けて眠っているルルーシュは、声を掛けても寝息しか聞こえない。
「ナナリー、起きてるか?」
「……はい」
一番の目的であるナナリーにも声を掛けてみると、感情を感じさせない声が返ってきた。
先程の元気な姿を思い出せば、水の効果の高さが知れると言うもの。
布団に入ったままで、こちらへ向ける顔も無表情で何も感情を浮かべていない。
「こっちへ来い」
「……はい」
命令を下せば、手と腰を使って寄ってくる。
手を伸ばせばすぐ掴める位置まで来たので、ナナリーを正面から抱き締めた。
腕の中にすっぽりと入る大きさの身体は、思ったよりも肩と腕の筋肉がある。
ナナリーの車椅子は手元の変な球体で動かす種類だが、散策を頻繁にしているとも言っていたし、タイヤを掴んでの移動も行なっているのかも知れない。
背中の筋肉も引き締まっている感じも受けるが、正面の胸の感触は実に慎ましやかだ。
年齢相応の大きさと言っても良いだろう。
小さな背中を抱いていた手を下せば、薄いパジャマ越しにショーツに包まれた小さな尻が掌に収まった。
指をグニグニと動かせば、固めの弾力が感じられる。
そのまま揉んでいけば、シッカリと下着の役割を果たして尻を包んでいたショーツが谷間へ追いやられていく。
完全に尻肉が内で出されると、パジャマ越しであってもサラサラの感触が返ってきた。
満足行くまで尻を揉みながら髪の匂いを嗅いだ後、抱き締めたままで押し倒す。
それから身体を離して、再度ナナリーに命令を下した。
「パジャマを脱ぐんだ」
「……はい」
無表情を保ち、自我を封じられたナナリーの細い指で、女の子らしいパジャマのボタンが外されていく。
徐々に現れてくるのはキャミソールに包まれた幼い身体。
透ける生地の向こうには、僅かに膨らんだ胸が布を押し上げていた。
仰向けに寝たまま俺の顔を見つめながら、指示に従ってキャミソールさえも捲り上げる。
直接見るブリタニア人特有の肌は透ける様に白く、穢れを感じさせない。
乳首も色素が薄く、月明かりの下では殆ど乳輪の境目が分からなかった。
ささやかに膨らんだ胸は呼吸の度、上下に動いている。
そして、壊れ易い物を触る様に手を伸ばした。
「…………」
「この大きさでも、ちゃんとオッパイって感じの柔らかさだな」
胸を触られても何一つ反応を返さず、無意識に息を呑む事すらしない。
無表情の顔を俺に向け、胸を揉まれ続ける。
大胆に指を動かせる程の大きさは無いが、それでもナナリーの胸を揉んでいると言う興奮は大いに感じられた。
全体を撫でつつ、目立たない乳輪から乳首を摘んで捏ねれば、反射的な反応が返ってくる。
未だ幼く性的に成熟していなくとも、刺激をされると硬さを増す程度には成長している様だ。
ひっそりと縮こまっていた両乳首が少しだけ摘み易くなり、人差し指と親指で捏ね繰り回す分には何の問題も無くなった。
指に感じる性的な反応に気を良くした俺は、顔を近づけて吸い付く。
「…………」
パッと見で小さかった乳首は、俺の口内に入っても小さい。
僅かに汗の味を感じるが、それ以上にナナリー自身の体臭が至近距離で感じる。
本当なら味等無いにも等しいとは理解していても、精神的な満足感と美少女の意識を操って乳首に吸い付いていると言う現実が興奮を高めた。
陰茎も大きさを増し過ぎて、もはやパジャマの中ですら狭苦しい。
名残惜しみつつも、顔を離すついでにズボンから反り立つ性欲の象徴を開放する。
「さて、次はいよいよメインだ」
「…………」
足が動かないナナリーに代わって、パジャマのズボンを脱がしていく。
可愛い柄の布が包む下半身は肉付きが良いとは言えないが、太股から辺りからは平均的な太さを持っていると思われた。
スルスルと脱がしていけば、柄物のショーツが現れる。
「おっ!?」
本来ならシッカリと股間を包んでいる筈ショーツが、先程尻を揉んだ所為で少し横にずれており、片方の大陰唇が既に見えていた。
しかも、秘裂にも食い込んで性器自体の形がハッキリと分かる。
期待に震えそうな手を押さえ、ゆっくりとショーツを下げて行く。
「ほぉ……」
無表情なナナリーに見つめられながら、歓喜の声を漏らして秘裂を晒した。
年齢的に陰毛一本無い綺麗な股間は処女の雰囲気をこれ以上なく漂わし、同時に幼い雰囲気も痛い程に伝わって来る。
下半身を覆っていたショーツをパジャマごと脱がし切り、拘束を解かれた細い足を広げた。
股間に鎮座する秘裂は引っ張られる筋によって開き、膣口を外気に触れる。
「っ……」
流石にここまでされれば眠っている本能が警告を発したのか、少しだけ身を強張らせるナナリー。
月明かりしかない為にイマイチ良く見えないので、股間に顔を近付けて至近距離で見つめる。
僅かに開いた秘裂から見える膣口は小さく開閉を繰り返し、明らかに指一本すら入らない大きさで柔軟性を考慮しても陰茎は入れられそうも無い。
上に見える淫核を包んでいる包皮も大陰唇に埋もれて余り目立たず、ひっそりと息を潜めている様だ。
小陰唇の発達は殆ど無く、全体的に地味と言えば地味。
それも処女の物と思えば、一つの魅力でもある。
とりあえず今は挿入を出来そうも無いが、反り経つ陰茎の興奮も治めないといけない。
「ナナリー、ちょっと舐めてくれ」
「……はい」
仰向けに寝ていたナナリーに向かって陰茎を突き付ければ、無感情の返事をしてから腕の力のみでにじり寄ってくる。
そして、冷たく細い指で根元を掴むと、小さな口から舌が出て来て亀頭を舐めた。
「おぅ!」
「…………」
俺の声に反応を示さずに、言われた通りの行動を淡々と続けるナナリー。
鈴口の真下辺りを舌が這い回って唾液が塗りたくられていく陰茎も、女の子の手の感触が合わさってカウパー液を滲み出させる。
「うっ、もっと先の方を口に、含んで、ア、アイスを舐める様に、してくれ」
「……ぁむ」
小さな唇を目一杯広げたナナリーは、カプッと擬音が聞こえそうな感じで亀頭を咥えた。
口内でも舌の動きは止まらず、鈴口を中心に這いずり回っている。
自然とカウパー液を味わう羽目になったナナリーだが、無表情は変わらない。
「くふっ、唇を窄めながら、一番張っている所を、締め付ける様に、じょ、上下に頭を動かすん、だ!」
「…………んむっ」
流石に小さな口内では陰茎を根元まで咥え込めないだろうと、亀頭だけのフェラの動きをさせた。
口を一杯に開いても幅の広いカリには歯が当たってしまい、唇に比べれば強い刺激を伴うも、それすらも快感として受け取れる。
指示通りに動き始めたナナリーに自分勝手なせめてもの礼として、寝転がって裸の下半身を引き寄せた。
横向きになった腰を抱き、力なく伸ばされていた足を上になっている方だけ持ち上げ、再び股間を広げる。
露出した秘裂に指を当てれば、性的な反応で身体を小さくピクンと跳ねさせたナナリー。
「っ…………」
頭の動きが止まらない事を確認し、大陰唇のぷにぷにとした感触を堪能しながら性感を引き出す様に指を動かしていく。
秘裂を開きつつ、膣口の縁に指を這わせて異物への感覚に慣れさせる。
粘液が少ない所為で若干突っ張った感触が返ってくるが、なるべく痛みが無い程度に力を入れて小陰唇を指先で弄ぶ。
ある程度刺激すると、淫核を包皮の上から摘んだ。
「んっ…………」
最初に触った時よりも大きく腰を前後に痙攣させたナナリーの身体は、確実に快感を目覚めさせていく。
ぷるんと揺れた尻、さらさらで細く白い太股が揺れるのを視界に納めながら指は性器を弄り続ける。
形を変えられる大陰唇は性的な刺激を受け、愛液を流し始めた。
月明かりに光り卑猥な光沢が、膣口を弄ぶ指に絡み付く。
決して処女膜を傷付けない様に気を付け、慎重に膣内を探った。
グネグネと蠢くヒダに絡み付かれる感触は、目測通りに指先だけでも強く締め付けてきる。
「ふぅ、ん…………」
陰茎を入れられないのならば、せめて性感だけは開発しておこうとGスポットを探った。
軽く曲げた爪の先にすら引っ掛からない薄いヒダを搔き分け、白い腹の内側から指を動かしていく。
「んっ!」
少し探る程度で膣壁とは違った感触を受け、そこを刺激した途端にナナリーは腰を前後に大きく動かす。
アッサリと見つかった胎内のGスポットと、外の硬くなった淫核を同時に捏ねて更に性感を刺激した。
「んっ、んんっ!」
自我を封じられて、性感に腰を振る姿は淫猥極まりない。
下半身がそんな状況の陥っていても、ナナリーは頭を振ってカリを唇で扱いていた。
亀頭が口内の生暖かい感触に包まれ、小さな舌が這いずり回る。
唾液が漏れるのも構わずに、ジュルジュルと陰茎を咥え続けた。
「うっ、くほっ、ナナリー、もう少し吸ってくれ」
「んむっ……」
「うっ!?」
精液が上がって来た気配を股間に感じ、スパートを掛ける為にナナリーへ指示を追加する。
快感を我慢している陰茎にとって吸い付きが思った以上に気持ち良く、すぐにでも暴発してしまいそうだ。
せめてもの抵抗として股間に力を入れても、圧力で張ったカリを唇で扱かれた刺激が大きく、絶頂へと上っていく。
送られる快感に張り合った所為で、弄っていた淫核とGスポットも反射的に力を込めて刺激してしまう。
「んっ!?」
「うぉっ!?」
女の身体で最も敏感な性感を二つも同時に強い刺激を受けたナナリーは、陰茎に塞がれた口から声を漏らした。
限界間近だった所に不意の刺激を受け、上がって来た精液の濁流は止められそうにない。
「うっく! ナナリー! 咽ない様に気を付けて、ストローから吸い上げる様にしろ」
「うっ、ぅんっ……」
もはや我慢は無理と悟った俺は、最後の指示を言い放った。
そして、ナナリーの小さな口内で陰茎は吸い上げられ、精液も股間から力が抜けた事で勢い良く流れ出していく。
「出るっ!!」
「んくっ!?」
突然口内で射精を受けたナナリーだったが、指示に従って咽ない様に気を付けながら吸い付く動きを止めずに受け止めていく。
まさに睾丸から精液を吸われる感覚が、絶頂の快感と重なって思考を白く染める。
目を開いている筈なのに見える物は何も無く、陰茎からの性的な快楽のみが身体の感覚を支配していた。
そんな状態にあっても淫核と胎内を弄る指は止めず、性感帯を攻められたナナリーも腰を震わせて絶頂に達する。
潮を軽く吹き、布団も汚しながら自我の無い身体が快感に身を弄ばれ、俺は精液を吸い出される刺激に思考を焦がした。
「うっ……おぅ……」
「んっ、んっ……」
短い絶頂から帰って来る頃には射精も終り、陰茎の吸い付きも心成しか緩やかになっていた。
思い掛けない攻めを受けた俺は何となくナナリーの顔を見やると、頬を膨らませ、絶頂で蕩けた目を向けて見てくる。
追加の指示を出して居ない所為で出された精液は口内に留まり続け、無表情ながらも扱いに困っている雰囲気があった。
「飲んでくれ」
「…………」
待機していたナナリーは指示を受け、苦いと聞く精液を眉一つ動かさずに飲み込んでいく。
細い喉がコクコクと上下に動き、男の種が胃の中へ流し込まれた。
陰茎は咥え込まれたままだったので、精液を飲み込む動作で動く舌に亀頭の裏側が舐められる。
絶頂直後に小さな快感を受け、尿道に残った最後の雫が吐き出された。
股間を弄っていた指に絡む大陰唇から漏れ出していた愛液の量を見て、ナナリーも絶頂に持って行く事が出来た達成感が湧いてくる。
軽く疲れた腰を小さな口から離し、後始末をしなければならない。
流石にこのまま朝になっては、隣で寝ているルルーシュの追求は避けられなくなる。
おまけにナナリーの口の中へ思う存分射精をした今、賢者タイムの冷静な頭では妹を大事にしている兄への極僅かな罪悪感も沸き上がって来た。
しかし、性欲に思考を支配されていたのだから仕方が無いと、免罪符にならない免罪符を自分で付ける。
とりあえず潮と愛液が染み込んだ布団を軽く拭き、ナナリーの口元も綺麗にしておく。
手近にあったタオルで痕跡が分からなくなるまで掃除をしていれば、夜もかなり深まって暗闇が室内を包んだ。
元々、月明かりだけだった所為で、雲が掛かってしまえば殆ど見えなくなる。
辛うじて痕跡が見えなくなる程度には排除できたが、後は寝る事しか出来ないだろう。
乱れていたパジャマを直させた後に、能力で出した人形状態を解除する水をナナリーに飲ませ、更に睡眠を促す水も飲ませた。
「んぁ…………」
「おやすみ、ナナリー」
「ふぁ……、おやすみ、なさい……」
自我を取り戻した瞬間に襲ってくる強烈な眠気に抗えないナナリーは、即座に瞼を落として朦朧とした意識の中、辛うじて返答をしながら布団に倒れこんだ。
風邪を引かない様に布団を肩まで掛けてやり、俺も布団の中へ潜り込む。
今日は随分と忙しかったが、今後の拠点を手に入れられたのは嬉しい事だ。
しかも、近くには犯し甲斐のありそうな美少女が何人も居る。
ルルーシュには勘付かれない様に気を付けないといけないものの、そこだけを注意していれば問題は無い筈。
後は友人らしく、尚且つ利用価値があると思わせれば、何をするにも近くに置きたがるかも知れない。
生徒会メンバーの他にも、ルルーシュを中心として人物関係が築かれるのなら、適度に近くの立ち居地を維持するのは必須事項。
意外に、情に厚い性格を利用すれば、きっと上手く行く……と、信じるだけだ。
久しぶりの埃臭くない新品のシーツに包まれ、温かい温度に包まれながら、ナナリーの意識の様に暗闇に落ちて行った。
△
翌朝。
目覚まし時計の騒がしい音に目が覚める三人。
ルルーシュとナナリーは水を飲んだ後遺症は当然無く、逆に心地良い目覚めで起きる。
「んっ、あぁ……、もう朝か」
「んぅ…………、ふぁ、……おはようございます、お兄様」
「あぁ、おはよう、ナナリー」
最初に視界へ入ったルルーシュに挨拶をした後、俺にも声を掛けてきた。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう」
チラリと視線を動かして布団に染み込んだ愛液の後を確認したが、完全に乾いて痕跡は分からない。
ナナリー自身も口の中と胃から精液の匂いが上がっている様子も無く、至っていつも通り。
すっきりとした寝起きで朦朧としておらず、足が動かなくても自分で出来る事はテキパキと行っていく。
朝食を作りに行ったルルーシュの分まで布団を畳んでやり、次は俺の布団の番だと眼の前に座る。
「テーブルを拭いてくるよ」
「お願いします」
「はいはい」
昨日、テーブルの上は一応片付けたとは言え、細かな拭き残し思いの他あった。
「……あっ」
「えっ、何ですか?」
「いや、何でもないよ」
「そうですか?」
拭いていた気が付いたが、今使っているタオルはナナリーの愛液を拭いた物だ。
しかし、別段不潔でもないイメージがあるので、最後まで使う。
ナナリーがテーブルに自分の愛液を塗りたくられたと知れば、どんな反応をするだろうかと想像するのも一つの楽しみだ。
見た目には汚れが無くなった頃、ルルーシュも朝食を持って帰ってきた。
「食事が出来たから、ナナリーを車椅子に乗せてくれ」
「おぉ、分かった」
「お願いします」
両手が塞がっているルルーシュに代わって、抱き上げて貰おうと両手を伸ばしてきたナナリーを持ち上げる。
昨日散々弄り回した身体でも、疲労が取れた所為で性欲も復活した俺には欲求を隠す事に少し苦労した。
男の俺よりも柔らかく、触れば少女から大人へ変わりつつある感触。
本格的に触ったのは胸と性器だけであっても、ナナリーにとって見られたくない場所は全て見た上に弄り回した。
昨日の感触と快感を思い出してしまうと、朝立ちをしている陰茎が更に大きくなりそうだ。
「よっと……」
「有難うございます」
「いやいや、美少女を抱えられて役得だからな」
「……ナナリーから離れろ」
「もう、お兄様ったら……」
ルルーシュの遅すぎる警戒を呆れた様に咎めるナナリー。
これも廃校で寝泊りしていた頃に何度もやった遣り取りで、言い終わった後は誰からでもなく笑いが湧いた。
「うふふ、お兄様、もうお腹ペコペコです」
「くくっ、あぁ、分かったよ」
「さ~て、久しぶりの遣り取りも終わった事だし、久しぶりのルルーシュの手料理を食べるか」
「本当はカツ定食が良いんですけど……」
「……ナナリー、朝から油物は身体に良くないから諦めなさい」
「は~い」
すっかりドラゴンっぽい肉の魅力に嵌まったナナリーの言葉に、今度はルルーシュが呆れた。
そして、やっと付いた食卓では、今日の予定を教え合う。
二人は元々生徒なので普通に授業があるものの、俺は転入生。
参加するのは明日からなので、今日は校内の案内をすると教えられた。
「ん、ルルーシュとナナリーは授業だろ? 誰が案内してくれるんだ?」
「あぁ、それはミレイ会長がするらしい」
「生徒会長って忙しいんじゃないのか?」
「いや、合法的にサボる口実を貰って喜んでたよ」
生徒会長なのに、と溜息混じりに教えてくれる。
思ったよりも早くミレイと二人きりになる機会が訪れた。
「会長自ら案内してくれるんなら、間違いも無いだろうしな」
「まぁな」
朝食も終り、ナナリーとルルーシュへ能力で出した弁当を手渡して、俺はクラブハウスの前でミレイを待つ。
既に授業が始まっているので閑散とした周囲は、人が一人も居ない。
しばらく寂しさを感じていると、ミレイが息を切らせて走ってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ、御免なさい。待たせちゃって」
「忙しかったんじゃないですか?」
「はぁ、良いのよ。ふぅ、別に大した用事でもないし。はぁ」
「そうですか」
余りにも息を切らせて言葉も続かない感じに、チャンスと思った俺は水を出して渡す。
「あ、これどうぞ」
「あら、ふぅ、気が効くのね。ありがたく、ふぅ、頂くわ」
突然出した水だが疑う事も無く、アッサリと口を付けたミレイ。
細い喉が上下する度に、異世界の飲み物が体内へ流されていく。
まるで昨日の、精液を飲むナナリーを思い出す光景だ。
水を飲み干したミレイは、渡らされたビンを珍しそうに眺める。
「随分と手の込んでるビンね」
「えぇ、何か職人の手作りなんだそうで」
「へぇ、綺麗ね」
「何だったら上げますよ? まだありますし」
「本当に!? 有難う」
異世界から出せる物は人体に害の無い食べる事が出来る物と言う制限があるものの、これは目的の物だけを出す訳ではない。
水を出そうとすれば虚空から滝の様に出てくると言うのは流石になく、一定の品質を持ったビンに入れられて出てくる。
料理に関しても同じ事が言え、食器類は付属品として判断されているらしい。
ともかく、今大事なのはミレイが飲んだ水の効果が出てくるのを待つ事。
生徒が多い校内でも、人が居ない場所は必ずある筈。
ある程度時間が経過した後に、そこへ連れて行かせれば後はこっちの物だ。
「じゃぁ、案内をお願いします、会長」
「えぇ、任せておいて!」
移動の前にミレイが貰ったビンを生徒会室へ置いてから、改めて案内が開始された。
右を見れば音楽室だの、左を見れば視聴覚室だの、色々な専門の教室を教えて貰う。
他にも休み時間に生徒が屯している場所や、昼食を食べるのに最適な場所まで。
普通の学校案内では決して知りえない穴場的な場所まで教えてくれた。
最終的には屋上へ案内をされ、穏やかな風を感じてミレイによる案内は終わった。
「ふぅ……、いつ来ても良い風ね」
「そうですね~」
強めの風に目を細めて髪を弄ばれているミレイは、風圧によってヒラヒラと捲れるスカートを気にしている様子は無い。
アッシュフォード財閥の孫娘と言う事もあって、フリルが下品にならない程度に付いた高そうな生地が見える。
「そう言えば、ビンを貰ったお礼がまだだったわね」
フェンスに手を付いていたミレイが俺へ振り向くと、やっと今回の最大の目的に触れた。
あの水の効果が発揮されるのはすぐだが、流石に人通りがある校舎内で性的な行いは出来ない。
見付かれば即退学もありうる。
そして、飲ませた水の効果は、『他人の願いは聞かないといけないと思わせる』と言う物。
言うなれば軽い洗脳だ。
幾ら人体に悪影響が無い物しか出せなくとも、行き成り好感度が上がってしまえば何らかの疑いを掛けられる。
特にルルーシュとナナリーは俺の能力を知っているので、真っ先に疑いを掛けてくるのは明白。
それ故に深い洗脳はしたくても、出来るにも拘らず遣れないのだ。
「それじゃ、パイズリをしてください」
「えぇ……パッ、パ……、えぇ!?」
思い掛けない要求に驚きを隠せないミレイ。
釣られて復唱しそうになったのを止めた所を見るに、恐らく処女だろうか。
財閥の跡取りとして社交界に出入りをしていても、初心な心はまだ穢れていないようで何よりだ。
「お願いします」
「で、でも……、あっ、他の事じゃ駄目かしら? ほら、お金とか!」
「駄目です。俺はミレイ会長にパイズリをして欲しいんです!」
会ったばかりで付き合いも薄い男にこんな事を言われれば、普通は見下す視線を送って帰る筈。
特にミレイは思った事を素直に言うタイプだと、昨日今日の会話で判明している。
俺の立場はルルーシュの友達とは言っても単なる転入生なので、本心を隠して対応する理由も無い。
しかし、今のミレイは帰る事も無く、ビンのお礼を一番に考えている。
飲ませた水の『願いを聞かないといけないと思わせる』効果が、貞操観念と羞恥心の間で揺れ動いている様だ。
気に入ったビンを返す選択肢は最初から無く、貰った手前強く意見を言えない。
こんなに動揺するミレイは、普段の態度を知っている者なら驚くだろう。
俺の顔を上目遣いで覗き見ても意見を変えないと判断したらしく、顔を赤くしながらも眼の前で跪いた。
「じゃ、じゃぁ、はい! どうぞ!」
完全にやけくそ気味に胸を張って差し出してくる。
膝立ちで両手を後ろへ回し、赤い顔は横へ背けられていた。
パイズリを承諾したが、是が非でも自分ではしないと意思を示す。
「ミレイ会長がしてくれないのなら、俺が胸を触る事になりますけど良いんですか?」
「うっ……、うぅ……」
直視したくない現実を突きつけられて、言葉を詰まらせる。
自分ではやりたくない、しかし、しなければ胸を触られ、更には確実に揉まれるだろうとハッキリと認識するミレイ。
顔は横に向けたままで薄く開けられた眼はズボンの中にある俺の陰茎へ向けられ、生地の上からでも膨らんでいる様子を確認して更に頬を赤く染める。
「くぅ~……、わ、分か……、いや、やっぱり駄目!」
揺れ動く心境は言葉と表情で惜しみなく伝わってくる。
その結果、ミレイは自らパイズリをする羞恥に避け、胸を揉まれる羞恥を取った。
「わ、私はこのまま動かないから、貴方がしてちょうだい」
「良いんですか?」
「決意が変わらない内に、早くやって!」
「分かりました」
切羽詰った要求を受けて近付けば、ミレイは身体をビクリと跳ねさせた。
そして、制服のネクタイに手を掛けて、脱がしていく。
「うぅ……」
厚めの黄色いジャケットのボタンを外し、金の校章が入った緑のネクタイを解いてからブラウスのボタンを外しに掛かる。
徐々に見えてきたブラは柔らかい色合いの赤で、普段のハキハキした性格を現しているのかもしれない。
谷間を作っている巨乳は日が当たらない箇所である為に白く透き通り、染み一つなく綺麗な肌を保っている。
ブラウスを左右に広げ、最後はブラを外しに掛かった。
「っ!?」
顔を背けてなるべく現状を見ない様にしていたが、流石に服を脱がされては肌寒さが増加し、ブラを丸出しにしていると感じた所為で身体を跳ねさせる。
背中側にあるブラのフックを外す必要があるものの、跪いたミレイの体勢の関係で難しい。
とりあえず胸を取り出さない事にはパイズリも出来ないので、手っ取り早く肩紐を下した。
そして、生徒達が授業を受ける学校の屋上で、生徒会長である財閥の孫娘が日の下で巨乳を露出する。
「うっ!?」
ブラを引き下した反動で大きく弾む胸は、たぷんと幻聴が聞こえそうだ。
頂点に息衝く濃い目のピンク色をした乳首が、白い肌と比べれば目立つ。
「うっ……」
ミレイ側の準備が出来たので、次は俺の番だとズボンを下ろす。
反り立つ陰茎は天を向き、期待に張りを増させていた。
「ひっ!?」
ベルトを外す音を聞いたミレイが、恐る恐る視線を正面に向けると真っ先に見えたのが陰茎。
しかも、赤黒い亀頭のカリは大きく張り出ており、処女が見れば凶悪の一言だろう。
例に漏れずに恐怖心を抱いたミレイは、俺を涙目で見上げた。
「ほ、本当にするの?」
「えぇ、だってお礼がしたいって言ってましたし」
「い、言ってたけど……、もっと――」
「駄目です」
上半身を肌蹴させられて、まるで腕を拘束されている様にも見えるミレイに笑顔で断言をする。
陰茎を胸の谷間へ挟む為に近寄れば、逃げ腰になった。
挟みにくい体勢なので肩を掴んで戻させると、再び顔を背ける。
「うぅ……」
「では、行きますよ」
宣言をした後、ミレイの巨乳を持ち上げて陰茎を挟んだ。
「うぅ!」
「おぉ」
最初に感じたのは胸の柔らかさ。
降ろした俺の腕には殆ど力を入れていらず、手首だけで持ち上げている所為で、重く柔らかい感触を余す事無く掌に感じられる。
少し指に力を入れるだけでも容易に沈み込み、返って来る反発も心地良い。
抵抗を示さなくなったミレイの身体は心成しか震えており、被虐心を湧き立てられもする。
そして、持ち上げた胸を左右に少し開いてから腰を近付け、遂に陰茎が真正面から谷間に挟まれた。
「ひぅっ!」
「うっ!?」
陰茎自身が熱い所為で、ミレイの胸の谷間からは少しばかり冷たい感触が送られてくる。
ムニムニと指を動かす度に、柔らかい弾力に吸収された圧迫を感じた。
巨乳に挟まれた快感は思った以上に良く、腰が勝手に動き始める。
「ひぃ……、嫌ぁ……」
正真正銘、胸を好き勝手に陵辱される嫌悪感に身の毛を弥立たせるミレイ。
処女であれば当然の反応を返すも水の効果は絶大であり、突き飛ばす程の強い拒否は示せない。
正面から打ち付ける度に、胸がミレイの身体と俺の腰に挟まれて形を変える。
左右から支えている手の付け根には、未だ平常の乳輪の感触があった。
こんな状況で胸を触られても興奮のしようが無いのも納得だが、やはり少しは変化をもたらしたい。
「ひゃっ!?」
「折角だからミレイ会長も少しは気持ち良くなってくてください」
「そ、そんなの良いわよ! ひゃぁ!?」
下から支えていた手を胸の正面を持っていくと、頂点にある乳首を摘んだ。
パイズリから離れた行為にミレイも慌てたが、中途半端に脱がされた制服で後ろへ回していた腕が拘束されてしまい、精々身体を振るぐらいしか抵抗できない。
勿論その程度で手を跳ね除ける事は不可能で、乳首は好き勝手に捏ね繰り回す事が出来た。
「んっ、んぁ!?」
興奮していない状態の乳首は柔らかめのグミの様な感触で、摘めば摘む程に生理的な反射で硬くなってくる。
ブリタニア人特有の白い肌は徐々に赤みを増し、陰茎を挟んでいる胸も張りが増す。
さらさらだった肌も緊張と不測の事態に汗が流れ出てきた所為で、滑りが加わって動かし易くなった。
「ぁう! んっ、ふぁ!」
無理矢理性感帯の一つである乳首を弄られたミレイの声に、艶が混じり始める。
決して強く捏ねている訳でもないにも拘らず、反射的な反応と性的な反応が合わさった所為で急速に性欲が湧き上がっていく。
元々感じ易かったのか、今ではスッカリ乳首諸共性的な興奮を高めていた。
横に背けていた顔も表面にある俺の下腹部へ戻り、欲情に染まった視線はチラチラと胸の谷間から顔を出す亀頭に落とされる。
乳首を摘んだままで上下に動かしてパイズリを再開させても、ミレイは露骨に拒否を示さなくなった。
手を跳ね除け様と揺さ振っていた身体も大人しくなり、逆に俺の体へ擦り付ける力も感じる。
「ふっ、俺だけでは気分も盛り上がらないんで、おっ、お願いですから、ミレイ会長も感じてくださいね」
「ひぅん! だ、駄目!」
ダメ押しとばかりに『お願い』をすれば、身体が勝手に快感を受け入れて今まで以上に背を反らせるミレイ。
乳首を持たれて上下に動かされる胸は、谷間を陰茎の形に凹ませて左右からの圧迫を強めた。
快感的にはナナリーのフェラには遠く及ばなくても、視界的にも精神的にもミレイと言う財閥令嬢で生徒会長の胸を使ってパイズリをしているという現実が絶頂へと押し上げてくれる。
精液が上がって来た感覚を股下に感じた俺は、乳首から手を離して快感で張りを増した巨乳を再び左右から持ち上げ、陰茎を強く挟み込む。
「うっ、もうすぐ出ます!」
「ぅん、は、やく、ひんっ、出しちゃって!」
出ると宣言を受けたミレイが視線を下して谷間に埋もれる亀頭を見つめていた。
欲情した眼は潤み、射精を今か今かと待ち受けている雰囲気すら漂う。
そして、激しい上下に動く腕によって胸の摩擦を追加された陰茎は我慢の限界を超え、精液を吐き出し始めた。
「うっ!?」
「わぷっ!?」
勢い良く出された体液は、ビチャビチャと音を立てながらミレイの顔を汚していく。
顔の中心に沿って額から唇に顎を通り、顔まで到達出来なかった物は胸の谷間に溜まった。
粘度が高い事もあってゆっくりと落ちてくる精液もあったが、へばりついた精液が殆どだ。
栗の花の様な独特の匂いはミレイの嗅覚を直撃し、欲情した女の性欲を刺激する。
俺をサッと見上げた後、顔と谷間にから漂ってくる匂いを吸い込み、ペロリと舌で唇の端にあった精液を舐めた。
「ふぅ……、良かったですよ。ミレイ会長」
「っ! そ、そう。それは何よりだわ」
正しく雄の匂いと味を味わい、光悦に浸っていたミレイは俺の言葉にハッとする。
誤魔化す様に自分の胸を見て、あまりの精液の多さに呆れた。
「こんなに出すなんて……」
パイズリをする前と後では、性的な事に対する態度が違っている。
陰茎を見ただけで顔を背けていたにも拘らず、今では胸を丸出しにしていても隠そうとはしていないし、力が抜けて精液の残りが糸を引いて垂れ下がる陰茎を見ても落ち着いたままだ。
余りにも普段体験する事の無い現実離れした行為をされ、逆に冷静になっているのかもしれない。
「え~っと、とりあえず、水があるんでそれで落とします?」
「……今度はしないわよ?」
「良いですよ。もう満足したんで」
再びお礼を求められると思ったミレイはジト目で返すが、射精をした直後では性欲も湧かない。
それは眼の前に、乳首が立った巨乳を精液で汚す美人を見ても変わらなかった。
「それなら、ありがたく頂くわ」
「じゃぁ、はい」
「有難う」
腕が拘束されていたミレイは、一度制服を脱いで上半身裸になる。
スカートのポケットからハンカチを出して水を含ませるのを、ジッと見ていると不服そうに口を尖らせて視線を向けてきた。
「こう言う時、紳士なら目を逸らすべきじゃないかしら?」
「おっ、おぉ、済みません」
「よろしい」
慌てて背を向けると弾んだ声が返ってくる。
紳士ならビンを上げた程度でパイズリを求めないと思うが……。
何にせよ、何故かミレイの好感度は然程変わっていない雰囲気を感じる。
しかし、女の心は想像も出来ないので、本心はどう思っているか分からない。
「もう良いわよ」
許しが出たので振り返ると、シッカリと制服を見に付けたミレイが立っているが、どこかが先程とは違う。
顔は綺麗に拭かれて精液は残っておらず、服にも染み込んだ痕跡も見当たらない。
姿形は一切変わっていないのに、女としての魅力が高まった気がする。
男を知り、精液を僅かでも飲んだ所為で、精神的に少しは大人になったのかもしれない。
「……美人になりましたね」
「え? えぇ、有難う」
突然褒められて戸惑いながらも礼を言うミレイ。
「あぁ……、おほん。で、学校内の案内は十分かしら?」
「えっ、あぁ、そうですね。ある程度は迷わないと思いますよ」
「そう。良かったわ」
微妙になった雰囲気を散らし、話題を戻す。
元々、学校内の案内と言う名目で連れ回された事を思い出した俺は、咄嗟に話を合わせた。
普通なら性的な奉仕をさせられた嫌悪感で好感度は下がるものの、感じてくれと『お願い』した事で身体には半ば無理矢理快感を送られている。
その所為でパイズリをさせられた事実に対して、好意的な感情を受けてしまったのか。
誰でも痛い事ならともかく、気持ち良い事をされて悪感情は殆どが持たないだろう。
事前に欲しい物を貰い、普段の態度も好印象であれば尚更、と言っても数日しか付き合いはないが。
変に突いて機嫌を損なっても困るので、素直に案内をして貰った礼を言っておく。
「態々、忙しい中有難うございます」
「いやいや、転入生の面倒を見るのも生徒会長の仕事なのよね~」
そういうミレイだったが本心ではないと簡単に分かり、すぐに茶化した雰囲気で本音を晒した。
「まぁ、実は詰まんない仕事があったからサボるも口実だったんだけどね」
「知ってます」
「あら、失礼ね」
即答された所為で、腰に手を当てて如何にも『怒ってます』と言う感じで俺を睨んでくる。
しかし、その厳しい表情も即座に笑顔に変わり、いつものミレイらしい雰囲気に戻った。
「それじゃ、帰りますか~」
「そうですね」
授業終りのチャイムが学園に鳴り響き、生徒達の騒がしさが広がっていく校内。
何故か綺麗になったと感じるミレイの後ろ姿に付いていきながら、未来に思いを馳せる。
何の因果かアニメの世界に転生し、あまつさえ人を操る術まで手に入れた。
前世で何の特徴も無い有象無象の人生だったが、やっと俺の物語が始まるのかもしれない。
そんな予感が胸に広がっていた。
続く
その2
転入してから時間が経ち、学校の生活にも慣れた。
前世から合わせると久しぶりだったが、何とか過去の記憶を思い出して違和感無く生徒達に溶け込めた筈。
それでもクラスメイト達からは日本生まれに対する偏見は消えたものの、ニーナには未だに避けられている雰囲気を感じる。
その事はミレイも承知しており、生徒会の不和を無くそうと何やら画策している様だった。
まぁ、それはともかくとして、今はシャーリーだ。
ルルーシュも学校に不慣れだった俺のフォローを引退して、リヴァルと貴族相手に賭けチェスを始めたらしい。
良くも悪くも真っ直ぐのシャーリーは当然の事ながら良く思っていないので、生徒会室では良く愚痴を呟いている。
聞き手に回るミレイとニーナは扱いに慣れているのか、苦笑いしながらも相槌を打っているが俺はそうもいかない。
作業をする場所がシャーリーの隣なので、必然と絡まれる頻度も多かった。
「それでね、ルルったら――」
「あぁ……」
魅力的なキャラを犯すにはルルーシュの近くに居るのが好ましいと判断してミレイの勧誘を素直に受けたが、少し早急だったかもしれない。
全体的に見ればニーナが微妙な表情をしていた以外は好意的に迎えられ、ナナリーの喜びは激しかった。
俺の能力を知らないミレイ達が居た所為で明確には言わなかったが、暗に「もっとカツが食べられる」と聞こえる。
原作からの印象は特に食いしん坊とは思わなかったが、活発にあちこちを動き回って腹が減るのだろうか。
ルルーシュが食管理をしていなければ、制限無く食べていそうだな。
とにかく、シャーリーの愚痴に困っていた俺を見かねたミレイは、時計を指差して時間を知らせる。
「愚痴るのも良いけど、シャーリー。そろそろ水泳部に行かないといけないんじゃないの?」
「えっ? あっ、本当だ! 有難うございます、会長!」
体育会系らしくハキハキと礼を言ったシャーリーは、慌てて自分の鞄を持って飛び出して行った。
「もう仕事は良いから、部活が終わったら直帰で良いわよ~」
「分かりました。また明日!」
「はいは~い、また明日」
静かになった室内で俺が疲れを多大に含んだ溜息を付けば、去っていく足音が聞こえる扉から視線を移したミレイが気の毒そうに声を掛けてくる。
「災難だったわね」
「本当ですよ。まさか生徒会の仕事初日に愚痴を聞かされる羽目になるなんて」
「まぁ、シャーリーはルルーシュの事になると、ちょ~っと暴走しちゃうからね」
長年の付き合いと女の直感で、シャーリーがルルーシュに対して少なからず思っている節を察しているミレイ。
同じ女としては恋の成就を願いたいが、正体がヴリタニア王族であると知っている所為でイマイチ本気で応援は出来ない様子だった。
親友とも言える友人に隠し事をして、淡い恋心も応援出来ない現状に僅かながらも罪悪感を持っている雰囲気。
「ルルーシュも、もう少しナナリー以外に目を向ければ良いんですけどね」
「あっ! それ、すっごく同意!」
「ですよね~」
シャーリーが居なくなった後も他愛の無い会話を続けて仕事を消化していき、やがて部活も終える放送が聞こえる時間になった。
全員で肩の力を抜いて帰り支度をしていた時に、口数が極端に少なかったニーナが何かを指差す。
「ねぇ、それ、忘れ物じゃない?」
「ん?」
「あら? シャーリーの?」
机の下の置いてあった鞄にはシャーリーの名前が書いてあり、紛れも無く忘れ物だと分かる。
とりあえず持ち上げてみると、思ったよりも重かった。
「ミレイ会長、どうします?」
「う~ん……」
俺に聞かれたミレイは顎に手を当てて考えるが、目に悪戯を思いついた光が宿った。
端が上がった唇に何か嫌な予感を感じたのも既に遅く、返事を聞かずに帰ろうとした瞬間、声を掛けられる。
「丁度良いから、校内の場所の予習がてらに届けに行ってくれない?」
嫌な予感が当たってしまった。
ニヤリと笑った笑顔で頼まれてしまっては断れないだろう。
どうせ拒否をしても、会長命令を出されるに決まってる。
「はぁ、分かりました」
「宜しくね~」
「はいはい」
流石にニーナからも気の毒そうな視線に見送られながら、生徒会室を後にする。
距離は少し遠いがミレイのお陰で道順は問題なく、然程時間を掛ける事無くプールに着いた。
金持ちっぽい中は予想通りに室内プールで、もちろん温水だ。
「……誰も居ないのかな?」
扉を少し開けて覗き込んでも水泳部員の声は聞こえない。
しかし、鍵は開いているので、誰か居るかもしれないと中に入った。
原作知識を思い出せば、水泳部は女子が多かった筈。
つまりは僅かに波打つ水の中には、うら若き乙女の色んな体液が浸み込んでいると言う事か。
塩素の匂いに包まれながら、そんなおっさん臭い事を考えていると、少し奥まった所から大きな水の音が聞こえてきた。
釣られる様に確認に行けば、ちょうどシャーリーがプールサイドへ上ってくる姿が見える。
「居たか」
「えっ!?」
突然声を掛けられた驚いた表情を浮かべながら顔を向けてくるシャーリー。
「あれ? 何かミスでもしたっけ?」
「いや、用件はそうじゃないんだ」
「そうなの?」
生徒会関連の付き合いなので、書類の不備を思い浮かべたらしい。
用件は当然の事ながら違う。
「忘れ物があったんでね。会長命令で届けに来たんだよ」
「えっ、ホントに?」
持っていた鞄を掲げてやると近寄って受け取ろうとしたが、水に濡れている手を見て思い止まった。
近くに在ったタオルで身体を軽く拭いて、改めて受け取る。
「有難う」
「どういたしましてっと」
水を吸った水着はシャーリーの身体にピッタリと張り付いて、その形を浮かび上がせる。
ミレイには負けるものの、伸縮性の高い布を胸が大きさを誇示するかの様に下から持ち上げていた。
腰は水泳をしているお陰で引き締まり、バランスの良い括れを維持しており、股間はスジこそ確認出来ないが大陰唇の形に盛り上がる。
足に至っても太過ぎず細過ぎず、日本人では在り得なさそうな長さでスラリと伸びていた。
「こんな時間まで練習をしているのか?」
「普段はしていないんだけどね、ちょっとイライラしてたから憂さ晴らしのついでにね」
「……やっぱりルルーシュの事で?」
「はぁ……、そうなの」
溜息混じりに肯定してきたシャーリーは、ルルーシュの賭けチェスを止めさせたい様子を隠さない。
「それだったら気分を落ち着けるお茶でもあげようか? 集中力も上がる筈だから水泳にも役立つだろうし」
「そんなのあるの?」
「あぁ、丁度持ってるんだけど……」
精神を落ち着けると言うも、実の所、自我を混濁させる物。
この香りを嗅いだ人間は暗示に掛かり易くなり、良い様に操られる、
差し出したビンを見たシャーリーは、流石に胡散臭そうに見ていた。
「……効くの?」
「ナナリーも同じ様なのを昔飲んでたんだよ。気性が荒くて警戒心の高い猫みたいだったけど、今ではあの通り」
「へぇ、何か意外」
「まっ、それほど効果はあるって事だよ」
「ふ~ん……」
ビンを手に取ったシャーリーは蓋を開けて匂いを嗅いでみる。
思ったよりも好みの香りだったのか、躊躇う事無く飲んだ。
「あれ、美味しい?」
「そりゃ不味い物は渡さないよ」
「や、何か苦そうなイメージがあったのよ」
「昔のナナリーでも好んで飲んでたんだから、苦くはないよ」
「それもそうね」
子供が苦味を嫌うのは当然だとの思い込みでアッサリと納得し、一度口を付けてからは間を置かずに飲み干していく。
そして、もうすぐ無くなる所まで来ると、シャーリーに変化が訪れる。
「あ……れ……?」
「リラックスしてきたのかな?」
「そう……なの……?」
フラフラしてきた身体と意識を必死で繋ぎ止めようとしているが、お茶を一気に飲んだ所為で努力も無駄に終わった。
ビンを持ち上げていた腕がゆっくりと下がって行き、最後は口を半分開いたままで自我が押さえ込まれる。
この状態になってしまえば、極端に暗示を受け入れ易くなってしまう。
要は催眠状態と言って良いかも知れない。
解除するには専用のお茶があり、それを飲ませれば時を置かずして自我を取り戻す。
しかし、与えられた暗示はそのまま。
「さてと……」
「…………」
早速だが、誰も居ないプールを活用する事にしよう。
人当たりが良く、友人も多いシャーリーが一人になるのは結構希少だ。
この身体を目の前にして、チャンスを逃すのは愚の骨頂だろう。
精々、大事に味わう事にする。
その前に確認を一つしておく。
「シャーリー、水着に替えはあるか?」
「……ある」
替えがあるなら俺がやりたかった事が出来る。
最初に『水着を着ているのならどんな格好でも恥ずかしくは無い』と暗示を掛けて、ついでに足腰のトレーニングに協力を頼む様に仕向けておく。
シャーリーは飛び込みを主にやっているが、水泳部なら下半身を鍛えておいても損は無いと思う。
犯す俺にとっても締りが良くなるだろうし、協力したと思わせれば信頼関係も高まる。
まさに一石二鳥だ。
暗示を掛けた後、意識を覚醒させるお茶を出して飲ませた。
「――ん……、ぷはっ」
「どうだ、落ち着いてきたんじゃないか?」
「本当だ!」
催眠状態に落とされる前にリラックス効果を持つ飲み物を飲んでいた記憶が、覚めさせる物を飲んでいる現状と繋がって自分の行動を違和感無く受け入れられる。
ビンを一旦置いたシャーリーは、効果に驚いた。
「凄い。さっきまでのイライラが全く無くなったわ」
「今なら練習も効率良く出来るんじゃないかな?」
「そう……かもね。じゃぁ、ちょっと、トレーニングに付き合ってよ」
少し考えた後、催眠状態の時に掛けられた暗示を自分の考えと思い込み、予定通りに俺へトレーニングの手伝いを希望してきた。
おもむろに水着の肩口を引っ張って胸の谷間に纏め、美乳を曝け出す。
余りにも自然に行なわれ、何の戸惑いも感じられないが、表情へ視線を向けてみれば流石に羞恥心は隠しきれておらず、頬が赤くなっていた。
僅かに震える身体の振動を余す事無く伝えられた胸は、小さく揺れる。
頂点に息衝く乳首はミレイよりも色が薄く桜色をしており、温水と言ってもまだ肌寒い季節で身体が若干冷えた事で鳥肌が立ち、少しばかり立っていた。
中央に寄せられた水着で左右へ広がっているのも欲情を誘う。
「俺に出来る事なら喜んでやるよ」
「有難う。っと、ちょっと待ってね」
赤い顔のままで礼を言い、思い出した様に鞄を漁る。
ベンチの上にバッグがあるので上半身は腰から曲げられてしまい、巨乳が重力に従って垂れ下がった。
腕を探らせる度にユラユラと揺れる光景に、視線を釘付け。
髪から落ちた水が肩を通って胸へ流れ、そして乳首から落ちる。
催眠状態の無防備なシャーリーを見ている時から徐々に大きさを増していた陰茎が、ここに来て一気に硬さが最大まで高まった。
「あった」
俺の視線を胸に感じて羞恥に染めた顔のまま、取り出したのは小さな裁縫用のハサミ。
それを股間へ持っていくと、スクール水着のクロッチを引っ張って切れ込みを入れてしまった。
「……よし」
普通、水泳用の水着は水の抵抗を減らす為、少し身体を締め付ける程度に小さい。
伸縮性が高い生地の股間部は切れ目に沿って開き、大陰唇が皮を向かれた果実の様に顔を出した。
足の付け根に残る水着に左右から圧迫され、秘裂は僅かに開いて乳首と同じ色の小陰唇を中から食み出させる。
淫核を護る包皮もスジから出ており、歳相応の性器と思わせた。
食い込みの激しい水着を着ているので陰毛はある程度処理され、下品にならない程度に生え揃っている。
性器を露出させる目的を達したシャーリーは腰に手を当て、先程よりも赤くなった顔で向き直った。
幾ら暗示で水着を着ていればどんな格好でも恥ずかしくないと思わせても、物心付いてより十数年もの間に教え込まれた価値観は簡単に変えられない。
そんな強固な羞恥心すら、俺にとっては興奮を高める一つの要素でしかなかった。
むしろ、この反応を予想して暗示を掛けたと言っても良い。
「手伝って貰うトレーニングの内容を教えるね」
「あんまり複雑な事は一度には覚えられないよ」
「大丈夫。ただそのベンチに座っているだけで、私が勝手に動くから……」
そこまで言ったシャーリーは恥ずかしそうに顔を逸らしつつ、小さくなった言葉で続きを話す。
「その、お、おち、じゃなくて、下半身裸で……」
「そんな事ならお安い御用だよ」
「う、うん……、お願い」
流石に陰茎を直接言うのは無理だったのか、違う言葉に変えて来た。
あらかじめ暗示で教えていた事なので断る訳も無く、素直に応じる。
胸と性器を丸出しにした上、付き合いの短い男に下半身を出してくれと頼むのはシャーリーの人生で一番恥ずかしい状況だろう。
既に反り立つ陰茎は、ズボンを脱いだ瞬間に腹へ当たる程の勢いで跳ね上がる。
「ひっ!?」
処女のシャーリーは、思わず身を引いて胸を大きく揺らしながら悲鳴を上げた。
その光景を見た俺は更に陰茎を大きくさせる。
「何だ、別におかしい事はしていないだろう?」
「うぅ、うん、そう……なんだけど、初めて見たから」
顔が引き攣っていても、怖い物見たさで陰茎から視線が離れない。
俺がベンチに深く座ると、シャーリーは恐る恐る近付いてくる。
「え~っと、じゃぁ、私が膝の上に乗って、細かいスクワットをするから私の身体を支えててね」
「あぁ、分かった」
僅かな恐怖を顔に浮かべさせながらベンチの上に立ったシャーリー。
俺の視線の先には水着から剥き出されたシャーリーの大陰唇が至近距離で迫って、屈む為に曲がった脚に従って下がっていく。
水泳部で鍛えられたお陰で綺麗な括れを持った腰が通り過ぎ、隠されていない巨乳が降りて来た。
微かに震える身体の反動で、左右に広がる胸は揺れる。
間近で見れば緊張と肌寒さで、乳首には何もしていないにも拘らず立っていた。
そんな光景を俺に見せている事に気を配る余裕が無いシャーリーは、反り立つ陰茎目掛けて腰を落としていく。
そして上を向く鈴口が、大陰唇へ接触した。
「ひくっ!?」
息を詰まらせたシャーリーは、自分の行いが本当に正しいのかと不安に揺れる視線を俺に向けてきた。
安心させる意味で頷いて腰を掴んでやれば恐怖心が和らいだ雰囲気が僅かに湧き上がり、自分でも身体を支えようと俺の肩を掴んだ。
腰が再び降り始めると、太股の付け根にある水着で肉厚になった大陰唇が鈴口を柔らかく包み、膣口にまで食い込む。
「くっ……」
「おふっ……」
亀頭を半分ほど膣口に食い込んだ状態で腰を止めたシャーリーは、次の行為を教えてくる。
「その……先っぽだけを、い、入れて、細かいスクワットを、するからね」
「あぁ、分かった」
やはり、深層心理では何処か可笑しいと思っているのか、言葉を詰まらせながら言うのは葛藤を思わせた。
それでも、信じ込んだトレーニングを続行する意志は折れない。
「すぅ……はぁ……」
一度大きく深呼吸をしてから、キッと視線を鋭くさせて腰を下げた。
「いぐっ!?」
狭い処女の膣口に亀頭が咥え込まれつつあり、シャーリーは悲鳴を漏らす。
愛液の分泌は当然無く、殆ど乾いたプールの水だけでは激しい抵抗が亀頭にもたらされる。
更に進んでも抵抗は増すばかりで、本能的な危機感を受けた身体は挿入を拒もうとして来るが、腰の力には勝てずに押し込まれた。
辛うじて亀頭全てが処女の膣内の納められると、鈴口には処女膜を押し上げる抵抗を感じる。
「くっ……、はっ! ……じゃ、じゃぁ、動くから、支えててね」
「まかせろ」
一先ず痛みから逃れたい気持ちがあったシャーリーは腰を上げた。
太股にグッと力が入った瞬間、亀頭を咥え込む膣内の締め付けも強くなる。
握られているとも言えそうな感触は、膣内から異物を押し出そうと必死になっていた。
カリの凹みに引っ掛かっていた膣口がジワジワと上がる腰に連れて引き出され、弾ける様に外へ亀頭を吐き出す。
シャーリーはそのまま立ち上がりたい気持ちを抑え、自分にトレーニングだから辛いのは当たり前と言い聞かせな
がら再び腰を下げた。
「くはっ……!」
愛液が無い所為で破瓜にも負けない痛みを感じていたが、身体が危機と判断して早急に潤いが増え始める。
咥え込まれた亀頭が膣内で落ち着く前に、本格的な屈伸運動が始まった。
滲み出てきた愛液が強く締め付ける膣壁によって、先端のみ卑猥な光沢が擦り付けられる。
「ふっ、はっ、うっ!」
思ったよりも速いテンポで上下に動くシャーリーの膣口で、亀頭だけが激しく扱かれた。
ヌチョヌチョと軽く愛液の音が聞こえると言う事は、半ば力尽くで快感を引き出されたらしい。
膣内に出入りする陰茎の強すぎる刺激を防衛本能が性器の危機と判断し、快感に変換して本能的に身を守っているのか。
眼の前で楕円を描いて大きく揺れる美乳は、乳首を乳輪から膨らませて興奮を表していた。
しかし、竿まで入れていないので俺が受ける快感は不足しており、亀頭からの刺激だけでは物足りない。
そして自然と気持ち良さを求めて、腰を支えていた手で揺れる胸を掴んだ。
「きゃぁ!」
「あぁ、駄目だったか?」
「うぅん、た、たぶん、はぅっ、良い筈……よね?」
流石に動きが止まってしまい、シャーリーは自分自身に言い聞かせる様に確認をしてくる。
今まで行なってきた行為に対して自信が無くなった不安そうな顔の下では、俺の手が美乳を揉み続けていた。
「いや、俺はトレーニング方法を知らないからさ」
「んぁ、そ、そうだよね」
「だから、シャーリーが信じる物をやれば良いんじゃないかな?」
「んっ、分かった、あっ」
興奮で硬さを増した綺麗な乳首はこりこりとした感触で、形を変えられる乳輪も視覚的に快感を促してくる。
全体の柔らかさも申し分なく、ミレイの様にパイズリをさせればさぞや気持ち良いだろう。
真正面から揉めば指の間に入り込み、下から持ち上げれば柔らかい重さと温かさを感じた。
そこから横へ手を動かして、寄せた水着の所為で中央から外へ広げられている形を無理矢理押し戻してみた。
谷間を深くさせた胸が俺の真正面に移動し、硬くなった乳首を突き付けられる。
ある意味銃口を向けられるよりも、性欲的な意味で危険な光景は性欲を高めてしまう。
「あむっ」
「んはぁ!?」
口内に入れた乳首は見た目通りに硬さを増しており、柔らかめのグミを噛んでいる感触を返して来る。
汗のしょっぱさの中にプールの水らしい塩素の味が僅かに感じられた上に、精神的な事だろうが何処と無く甘い気もした。
「ひゃっ!?」
舌で唾液を塗りながら乳首を弾けば、頭の上からシャーリーの快感を含んだ声が降りてきた。
お腹を減らした赤ん坊の様に強く吸い付き、蹂躙していく。
口の中で乳首を引き伸ばされた刺激はシャーリーにも快感を送って、亀頭だけを咥えこんでいる膣口が徐々に下がってくる。
「ま、まだ、駄目……!」
「んむっ?」
「奥まで、い、入れるのは、もう、少し先の、トレーニングだから!」
「…………」
乳首を咥えられたシャーリーが切羽詰った声で制止をしてきた。
あらかじめ俺が掛けた暗示とは言え、実際に亀頭だけを咥えられる状態は思ったよりも性的に耐え難い。
ここはサッサと先に進めさせた方が良いだろう。
「ぷはっ、そろそろ先に進んで早く終わらせて、鍵を返しに行った方が良いんじゃないのか?」
「ひぅ、あっ、そ、そうだけど……」
暗示で正しいトレーニングをしていると思い込んでいても、流石に処女を失う事に対しての抵抗が根強く残っているようだ。
シャーリーの視線は辺りを彷徨って、心の葛藤を見せている。
「決心が付かないのなら、俺が手伝ってあげるよ」
「えっ、ちょっ――」
返事を最後まで聞かずに胸を揉んでいた手を腰へ回し、一気に引き下した。
解されていた膣口付近から一切止まらずに、子宮口へ突き進む陰茎。
鈴口の目の前にあった処女膜すら何の抵抗も出来ずに破られ、穢れない膣壁がカウパー液に汚されていく。
愛液が十分に滑りを確保していた所為で、ズルリと子宮口に鈴口を押し当てられた。
「んっ、ぅあぁーー!!?」
プールに響く声は処女を失った絶望を思わせが、シャーリーが自分で腰を振り、更には胸を揉まれた所為で燻る快感は破瓜の痛みを感じさせない。
しかし、今まで何者も侵入を許さず、小指の太さすらキツイと感じる程に狭かった膣内に、平均よりも大きな陰茎を最奥まで挿入された衝撃でシャーリーは頭を跳ね上げた。
何処にも合わせられていない視線は天井を通り越して別の場所へ送られ、口は半開きのままでパクパクと小さく開閉を繰り返している。
呆然としているのはシャーリーの意識だけではなく、陰茎を根元まで入れられて子宮口を押し上げられた膣内も同様。
「あっ……、あぅ……」
締め付けは余り感じず、かと言って受け入れている感じもしない膣内は、本当にただ陰茎で広げられただけの印象を受けた。
暫くして、ゆっくりと動き始めた膣壁に続き、天井の向こうを見ていたシャーリーの頭が戻ってくる。
「うっく……、もう、少し、ふっ、優しくして、よ」
「むっ、す、済まん」
「くはっ……」
飛んでいた意識が戻ってきて最初に言ってきたのは、力の無い苦情だった。
それでも陰茎を根元まで咥え込んだ膣内では水泳部の鍛えられた腹筋で惜しみなく異物を締め付け、形を変えられた膣壁が愛液を纏わせながら表面を這いずり回る。
浮き出る血管の小さな凹凸から、カリの深い凹みまでを優しく、激しく包み込んできた。
長さ的にもシャーリーの膣内にピッタリで、少し子宮を押し上げる程度の感触は俺専用の身体と思ってしまいそうだ。
「そ、それで、これからどうするんだ?」
「こ、これから、くはっ、屈伸をするんだけど、危ないから、さっきと、うっ、同じ様に支えてて」
「あぁ、わ、分かった」
胎内に感じる圧迫感で、苦しそうに言葉を詰まらせるシャーリー。
完全に陰茎を入れてしまい、諦めたかのように次の内容を教えてきた。
聞いている俺も膣内で締め付けられる快感を受けて、すぐにでも腰を激しく動かしたい衝動に駆られている。
「それじゃ、うっく、動くから」
「あ、あぁ……!」
根元まで咥えさせられていた陰茎が、胎内から膣口を引き摺られながら引き出されていく。
徐々に現れた竿には破瓜の証明と言わんばかりに血が付着し、愛液によって卑猥な光沢を放つ。
脚に力を入れた事で腹筋に力が入り、密着していた膣壁が更に張り付くと僅かに残った処女膜までも取り去る。
シャーリーも亀頭だけのスクワットをした刺激で身体が性交の準備が整わせ、少し膣内を削られるだけで快感に膣内を震わせた。
「くはっ……」
下手に締め付けが強い所為で膣内は隙間が無くなっており、陰茎を抜かれる感覚は子宮その物を引っ張られる様な感覚を受けるシャーリー。
グネグネと蠢くヒダの抵抗を受けながらカリが出るまで腰を引き、今度は息つく暇もなく腰を落とした。
一度陰茎を根元まで入れられた膣内からの抵抗は流石に少なくなっている。
「んくぅ!」
流れ出る愛液がジュプッと押し返され、膣内は再び陰茎に占領された。
子宮口を押し上げる感覚を受けたと思ったら膣壁に包み込まれ、荒くなった呼吸でヒダが蠢く。
最初の数回は動きに硬かったシャーリーだったが、元々スポーツをしているお陰ですぐに要領を掴んでスムーズに腰を動かし始める。
「うっ、ふっ、はっ、ぁん!」
「うぅ…………」
愛液を周辺に撒き散らすかと思う程に激しい屈伸運動は、手を離された美乳を今まで以上に大きく揺らして視界を楽しませてくれた。
至近距離にある所為で、風すら感じられる。
シャーリーの顔に浮かんでいるのは紛れも無い快感で、眼を閉じながら切なそうに眉を顰め、股間から来る快感に身を委ねていた。
射精を我慢する陰茎もカリの太さが増し、掛かる膣壁の抵抗も大きくなり始める。
その影響は自分で膣内を掻き回しているシャーリーにも伝わり、吐かれる息に混じる悦声が激しくなった。
「ふぁ、んっ、ひぁ!?」
幾重にも重なったヒダを亀頭が掻き分けながら子宮口まで突き進み、抜かれれば快感で広がったカリがヒダを引っ掛けながら愛液を掻き出す。
コツを掴んだシャーリーの動きは、性的な快感を求める本能によって加速させられていた。
単に上下に繰り返すだけではなくなり、心成しか腰に捻りが加えられる。
激しく上下に踊る胸は乳首を尖らせ、先端から汗を飛ばす。
それを顔で受ける俺の興奮も、絶頂へ向かうばかりだった。
「うっ、はっ、んぁっ!?」
ただ腰を支えながら座っているだけでも、実質的にはシャーリーを犯していると変わらない。
思考を操り、トレーニングと偽って騎乗位をさせた満足感は絶頂を後押ししてくる。
睾丸から沸き上がって来た精液は、今か今かと開放の時を待って陰茎を振るわせた。
掻き回される膣内はピストン運動によって子宮口を押し上げられる感覚で快感を大幅に増大させ、ヒダが細かな痙攣を繰り返す様になってくる。
弾む巨乳とシャーリーの膣内の感触を楽しむ事暫くして、遂に絶頂の波が耐えられない所まで来た。
「うっ、もう、出る……!」
「んぁ、な、中に、出して!」
「うっくぅ~!!」
「あうぅ!!」
俺の言葉を聞いたシャーリーが、トレーニングの最終的な目標を示してきた。
今まで以上に激しくなる腰の動きが頂点に行き付き、最後とばかりに腰を勢いよく落として陰茎を根元まで咥え込む。
「くうぅ……」
「おふぁ!?」
そして声と共に腹筋を精一杯締め付けたシャーリー。
絶頂間近でそんな刺激を送られてしまえば我慢等到底出来ず、半ば漏らす様に射精をしてしまう。
「んはあぁーー!!」
「んくぅ!?」
膣壁が締め付けても精液を吐き出す陰茎の動きを抑えきれず、痙攣でヒダを掻き分けられた。
最奥に吐き出された圧力で、大きく広げられた膣口から愛液を押し出されていく。
子宮口付近で補充されていく白濁した体液は、粘度があって膣壁にべったりと張り付く勢いだった。
熱い体液を身体の奥底で注入されたシャーリーも溜め込んだ快感が開放されてしまい、絶頂に身を震わせる。
俺の肩に乗せられていた手は握り締められ、背中が反らされた事で硬く尖った乳首を頂点に持つ美乳が突き出された。
全身を強張らせた所為で鍛えられていた筋肉に力が送られ、自然と陰茎も先程よりも締め付けられた。
射精を促され、睾丸の底から搾り取られるような感覚さえある。
「うっ、く……」
「ふぅ……」
痙攣を繰り返す膣内で精液を撒き散らし終えた陰茎も大人しくなると、お互いに一息ついた。
力が無くなっていく亀頭の先端には粘液の感触があり、蠢く膣壁が奥へと引き込んでいく。
激しい屈伸をしていたシャーリーが足取り重く腰を引き上げ、膣内から陰茎を引き抜いた。
「んぁ……」
立ち上がると同時にベンチから降り、プールサイドにはタパタパと精液が音を反響させながら落ちる。
「んぅ……、何か凄く出したね」
「まぁ、トレーニングが俺にも効いたのかもしれないな」
自分の股間から制限無く出てくる様子を見て、呆れたように呟くシャーリー。
向き出しになった大陰唇は破瓜の血で少し赤く染められており、それ以上に愛液と精液で白く汚している。
中心を走っている秘裂は陰茎と言う太い異物が抜かれ、水着に左右から押されている所為で元の綺麗な形に戻った。
「んんっ……」
一先ず膣内の精液を全て出し切ろうと思ったシャーリーが、腹筋に力を入れて搾り出す。
一気に勢いを増して出てくる量は俺が思ったよりも多く、下手をすれば人生で一番出したかもしれない。
白い太股に白濁した体液が筋を太くして流れ落ちていく。
暫く腹筋へ力を入れたり抜いたりした後、出てくる量も減った。
とりあえず十分と判断したシャーリーは俺へ向き直ると、礼を言ってくる。
「協力してくれて有難う」
そう言って笑顔を浮かべた。
処女を失った事で、何処か吹っ切れた感じも漂わせている。
身体的な機転が、本人の気が付かない内に心境に変化を与えたのか。
何にせよ、変に落ち込んでいなくて何よりだ。
「まぁ、あれぐらいだったら、いつでも協力するよ」
「うん、まだ次も頼むかもしれないよ」
「丁度飲み物も持ってるから、これもやるよ」
「あっ、有難う! 喉が乾いてたんだ!」
背中側から出したビンの水を美味しそうに喉を鳴らして飲み、最後の一滴を身体の中へ入れた。
そうして意識は再び押し込められる。
催眠状態になったシャーリーは、力無く身体をフラフラとさせていた。
今やらせたトレーニングを言いふらされても困るし、誰にも言わない様にさせておく必要がある。
「シャーリー、聞こえるか?」
「……はい、聞こえます」
返事を聞いてシッカリと効果が出ていることを確認した俺は、最初に『先程行なったのは秘密のトレーニング』であると思わせた。
当然ながら他人に教えるのは厳禁で、もし知られてしまっては大会等の成績も悪くなるとも追加しておく。
このお茶の良い所は、良く聞けば可笑しな理屈であっても違和感無く信じさせられる効果がある事だ。
もう一つは水着の始末。
「今着ている水着は古くなったので、それを捨てて新しい物に変えましょう」
「……変えます」
流石に股間が切られた水着で人前に出る様な事は避けさせたい。
ついでに特訓をする時に、胸と股間を露出させる暗示も消した。
後はトレーニング内容を思い出させないし、思い出そうともしない程度の事をしたと認識させる。
単純に『俺がトレーニングに協力してくれた』と記憶させれば、内容よりも恩が先に来る筈。
あまり不自然に近寄られても困るが、未来に向けて布石を打っておくに越した事は無いだろう。
残りの暗示も、記憶の整理と矛盾に気を向けない様に掛けて、解除用のお茶を飲ませた。
「――ん、……ぷはっ!」
最初に飲ませた時と同じ様に、シャーリーにとっては飲んでいる途中の記憶からの続きなので、行動や思考に何の違和感も無い。
激しい屈伸運動で渇いた喉を潤し、秘密のトレーニングは終りを迎えた。
「はい、返すね」
「あぁ」
中身を飲み干したビンを受け取り、シャーリーは制服へ着替える為に更衣室へ向かう。
「今日は直帰で良いってミレイ会長も言ってたし、私は着替えたら帰るけど、どうする?」
「俺は、もう帰るよ」
「分かった。じゃぁ、また明日ね」
「あぁ、また明日」
性欲を発散したばかりで、流石に犯す気が起きない。
特に寄り道をする予定も無い俺は、普通に帰る事を伝えた。
暗示通りに切れ込みを入れた水着を処分するかどうかを確認したいが、更衣室にまで着いて行くのは止めておいた方が良いな。
着替える姿を見て、収まった性欲が湧き上がっても時間的に困るだろう。
帰宅時間が過ぎれば、生徒が帰ったかの確認と不審者が居ないかを用務員が調べて回る事を日課として決められている。
犯している最中を目撃されては、一発で退学かもしれない。
暫く時間を置かなければ性欲も復活しそうに無いのは、膣内に思い切り射精したお陰か。
そんな事を考えながら、更衣室へ向かうシャーリーの引き締まった尻を眺めた後、俺は自分の部屋へ帰って眠った。
△
シャーリーを犯して何日か経った朝の生徒会では、雑務の処理に追われている。
部活の予算審査で、長いテーブルの上には書類の山。
いつに無く真面目に生徒会のメンバーを統括するミレイは、何処と無く慌てていた。
まるで自分が忘れていた所為で遅れてしまった時間を取り戻すかの様に急かしてくる。
和やか極まりない雰囲気の中で、慌てて仕事をする元凶となったミレイの話の話題は、何故かシャーリーの胸の話へ変わった。
釣られる様に向かった視線を集めるのは、服の上からでも分かる巨乳。
リヴァルの露骨な眼を受けて慌てて隠すも、俺は少し前に思う存分揉んだし吸った。
あの感触は今でも鮮明に思い出せ、すぐにでも興奮が目覚めてしまいそうだ。
その後、何とか終わらせてルルーシュやシャーリー、ついでにリヴァルと同じ教室へ向かえば、話題は昨日の毒ガス事件の事。
動画を見ている生徒を後ろから眺めていると、隣から微かに呻く声が聞こえる。
「うっ……」
チラリと横目で見てみると、口元を押さえたルルーシュが居た。
前に居るシャーリーとリヴァルは気が付かなかったが、近くに居た俺にはシッカリと変化が分かる。
思い出すに、これは既にギアスを貰った後では無いだろうか?
既にC.C.とは邂逅を果たし、願いを叶えると言う条件の下に手に入れた超常で復讐を始めた。
つまりは原作が始まったと言う事。
俺との付き合いは意外に長いが、やっとルルーシュは主人公として本格的にスタートを果たしたらしい。
新宿ゲットーでテロに巻き込まれてC.C.と契約を交わし、ギアスの『絶対遵守の力』を手に入れた。
そして、劣勢だったカレンが所属するテロリスト側に指示を出して救い、事件に巻き込まれた要因の一つである異父兄のクロヴィスを混乱に乗じて撃ち、物語が大きく回り出す。
流石に何年も前に見た原作を正確に思い出せないものの、何かあったのか位は予想が付く。
口元を押さえたルルーシュは、声も掛けずにトイレへ向かって行った。
「あれ? ルルは?」
「あぁ、何か急いでトイレに行ったけど」
「会長の所為で我慢してたのかな?」
トイレに姿を消したタイミングでルルーシュが居ない事に気が付いたシャーリーが聞いてきたので正直に答えると、リヴァルが茶化すように言ってくる。
「大きい方を!」
「もう、朝から止めてよ、リヴァル」
「はは、ごめんごめん」
「規則正しいお通じの維持は大事だからな」
「ちょっと!」
「ごめんごめん」
リヴァルの言葉を拾ったら、シャーリーに怒られた。
誠意が篭っていない謝罪をした後、自分の席に荷物を置いて暇を潰していると知っている顔が教室へ入ってくる。
赤い髪はボブカットに揃えられ、眼は不健康そうな半眼。
シャーリーの負けず劣らずの胸を制服の下から主張させているのは、ここに来て始めてみた<紅月 カレン>、その人だ。
ブリタニア人としては<カレン・シュタットフェルト>だが、どっちにしろ<カレン>なので苗字はどうでも良いだろう。
うろ覚えでも原作を知っている俺にとっては、病弱設定を貫いている姿が少し可笑しい。
帰ってきたルルーシュがカレンを見つめていた事で何やらリヴァルに茶化されているが、今は接触出来ないな。
流石に初対面で呼び出すのは当然として、声を掛ける事すら目立ちすぎる。
ルルーシュに至っては既にテロリストの一員であると半ば確信をしている視線もあるし、下手をすれば俺も共犯かと疑われてしまう。
どうせ後に生徒会へ入る事になるのだから、静観した方が良さそうだ。
午前の授業を、シャーリーがチラチラとルルーシュとカレンに視線を流す以外は何事も無く終えた後の昼食後、それぞれが思い思いに集まって昼食を取る。
病弱設定を維持しているカレンは久しぶりに会った、表面上の友人に連れられて中庭へ向かった。
それを見たルルーシュも偶然を装って移動するが、事情を知っていた上で詳しく観察をしていれば目的が分かり易い事この上ない。
廊下の窓からルルーシュがカレンにギアスを掛けて尋問をしている様子を影から眺めていると、二度目の命令を従わなかった事に狼狽する後姿を見れた。
常に計算をして行動をしているルルーシュには珍しい光景だ。
「あっ! 丁度良い所に」
「ん? シャーリーか」
「ルル見なかった?」
「あぁ、ルルーシュならあそこに……」
「えっ!? カ、カレンさん!?」
探し人を指差して教えてやれば、慌てて窓際へ身を乗り出した。
しかも、シャーリーにとっては良い雰囲気に見えたらしく、目立つ様に大きな声で次の授業の移動を諭す。
結果的に救われたルルーシュは、さも今思い出した様にワザとらしく声を上げてカレンから離れて行った。
「ふぅ……」
「何だ? そんなにカレンと引き離したかったのか?」
「えっ!? そ、そんなんじゃないよ! ルルだって、色んな人と付き合う事だってあるだろうし!」
「付き合うのは男女の仲とか?」
「そ、そそ、そんなのルルには早いよ!」
「何でだよ……」
満足そうな息を付いたシャーリーを茶化せば、何やら変に過保護な母親みたいな事を言い出した。
「もう、知らない!」
ルルーシュ以上に慌てている姿をニヤリと笑いながら見つめていると、遂に頬を膨らませて次の授業を受ける教室へ去っていく。
そんな微笑ましい青春の風景を見せる学園は、世間が物騒な事態になりつつあるとは思えない物だった。
△
放課後。
新人と言う事で余り生徒会の仕事が無い俺は、偶には誘われる前にナナリーへ会いに行く名目でクラブハウスへと向かっている。
原作ではアッシュフォード家に使えている<篠崎 咲世子>が世話をしているが、眼が見える様になっているこの世界でも、シッカリと世話役として働いていた。
普段はメイドらしく一歩引いた態度で接している所為で、いまいち素顔が見えてこない人物だ。
食事にしてもルルーシュ達と一緒に取ろうとはせず、異世界の食べ物を食べさせるのは少し工夫が必要そうだった。
今は放課後になったばかりで、原作よりも多少は活発になったお陰で暫くナナリーは帰って来ていないだろうが目的は咲世子だ。
何の問題も無い。
逆にナナリーが居ては少し困る。
そうして、やって来たのはクラブハウス前。
閑散としている雰囲気は、何処か物悲しい。
俺一人の足音がカツカツと響く廊下は何気に長く、ナナリーの部屋までは結構な距離があるも、そこに住んでいる本人は眼が見えている上に車椅子なので、移動で疲れはしないだろう。
つまらない事を考えていれば、目の前にはナナリーの部屋になっている所の扉。
コンコンと金属っぽい音を鳴らして来訪を知らせると、目的の人物である咲世子が顔を出した。
「あら」
「ナナリーは居ますか?」
「いえ、ナナリー様はまだ帰っておられませんが……」
顔自体はルルーシュに紹介されてからお互いに見知っており、俺に関しても大変世話になっていたと聞いているのか、俺が来ても怪しんではいない。
「宜しければ、ナナリー様がお帰りになるまで待っていますか?」
俺がナナリーとは仲が良いと知っている咲世子は、部屋の中で待つ様に勧めてくる。
寧ろそれが目的なので、迷わず承諾して入れて貰った。
「そうですね。そうさせて貰います」
「では、どうぞ」
そう言って扉を開けてくれる咲世子。
横を通り過ぎた後、ナナリーへ会いに来た表面上の理由をサッと差し出した。
「待つだけでも退屈なんで、これ食べませんか?」
「あら、それは?」
「クッキーですよ」
見えない位置で出したのは異世界産のクッキー。
曇りガラスのケースに入った中身は、薄っすらと小麦色を透けさせている。
匂いも僅かに漏れ出して、焼き菓子が好きなら心躍るだろう。
咲世子もメイドの仕事をしているとは言え、紛れも無く年頃の女。
当然甘い物に眼が無いだろうと、予想したのだ。
「お気遣い有難うございます。後で頂きます」
一応受け取ってはくれたが、俺が思っていたよりも反応は薄い。
視線もサッサと奥の椅子へと向かい、座る様に促してくる。
「あちらでお待ち下さい。ナナリー様がお帰りになられたらすぐにお知らせしますので」
「あ、あぁ、有難う」
そして、他の部屋に行ってしまいそうなので、内心慌てながらも引き止めた。
「出来れば少し話し相手になってくれませんか?」
「……話し相手ですか?」
「そうです。ナナリーに会ったのも久しぶりなんで、これまでの事とか教えてくれたら嬉しいんですけど」
「しかし……」
引き止められた咲世子は、世話をしている人物のプライベートを教えて良いものかと迷う。
幾ら親しい人物であろうとも、所詮は血の繋がって居ない赤の他人。
流石にメイドと言うか使用人としてのプロ意識が高く、容易く突破出来そうに無い雰囲気だった。
ならばと、少し要求を下げてみる。
「駄目ならクッキーを味見して、今のナナリーの好きな味かどうかを確かめてくれませんか?」
「味ですか?」
「えぇ。実はそれは俺が作った物でして、前に食べさせた時と好きな味が変わってたら駄目なんで」
最初の大きな要求をして、断られたなら少し程度を下げて要求をする。
その小さな要求こそが本来の目的の物。
これは何気に人間心理を利用した交渉テクニックで、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックと言うらしい。
まぁ、そんな事はどうでも良く。
俺にとっては何よりも特殊な効果を持った物を、食べさせる事が最初の最優先事項だ。
「咲世子さんはナナリーとルルーシュの食事の世話をしているみたいなんで、食の趣向は熟知していますよね?」
「はい。流石に嫌いな物ばかりを出す訳には行きませんから」
「だから、試しに食べて感想を聞かせて欲しいんですよ」
「そう言う事でしたら……」
やっと、食べる気を見せた咲世子に、心の中で安堵する。
「一応昔のナナリーが好きだった味を再現した心算ですけど、微妙に変わってても少しガッカリするでしょうし」
「えぇ、分かりました。シッカリと味見させて頂きます」
特に迷う理由が無くなったお陰で、クッキーの入ったガラスの箱をテーブルに置いた咲世子は、お茶を用意すると言ってキッチンがある部屋へ入って行った。
残された俺は上手く行ったとニヤける顔を抑えながら、勧められた椅子へ座る。
程無くしてポットとティーカップの乗ったトレイを持って戻ってきた。
まず客の俺に紅茶を入れてから自分の分も入れて椅子へ座り、さも審査員と言わんばかりに視線を鋭くさせ、尚且つ眼を期待に膨らませながらガラスの蓋を取ってクッキーを出す。
「では、頂きます」
「どうぞ」
先程よりも若干楽しみそうな声は、やはり甘い物が好きだったのかと確信を得られた。
出したクッキーはこの世界にある物とはたいして変わらないが、生産過程を機械化していないので形は若干不揃い。
逆に言えば手作り感を存分に漂わせているので、俺の手作りと疑われなさそうだ。
「いざ……!」
随分と古臭い掛け声と共に、細い指に摘まれたクッキーは咲世子の口の中へ運ばれる。
眼を閉じてじっくりと味わい、唇が閉じられていてもサクサクと租借される音が聞こえた。
暫くして細い喉が飲み込む動作をした後、眼を開けて紅茶を一口飲んだ。
「素晴らしい味です」
「そうですか?」
「えぇ、今まで私が食べた事がない程に美味しいクッキーですね」
「有難うございます」
そりゃ、異世界産の物だから食べた事がないのは当然だろう。
ルルーシュも、それで困っているのだから。
「これならナナリー様も好んでおられる味なので、大丈夫だと思いますよ」
「本当ですか?」
「はい」
「なら、一安心ですね」
クッキーの美味しさに思わず微笑を浮かべた咲世子。
異世界産の物をシッカリと食べてはいるが、外見上の変化が全くない。
前にルルーシュやナナリーで実験していた時には、少し時間が経ってから効果が出た物があるから暫く待った方が無難か?
しかし、余り時間を掛けても居られない。
少々世間体的な意味で危険では在るが、前に進まなければ何も始まらないのは全ての物事に当てはまる。
「咲世子さん」
「はい?」
「ちょっと立ってスカートを捲ってくれませんか?」
「えっ……」
思い切って行ってみると咲世子は一瞬だけぽかんとした後、おもむろに立ち上がって足首まで覆う長いスカートを捲りあげ始めた。
黒いストッキングが姿を現し始め、太股の中ほどには革のベルトにくないが刺さっている。
その上にはガーターベルトが下がっており、白く引き締まった太股が出てきた。
スカートは止められる事無く上がり続け、遂には黒のショーツを曝け出す。
「これで宜しいですか?」
「あぁ、良いよ」
首を少し傾けて聞いてくる咲世子。
メイド服を着て淡々と性的な命令をこなすのは、エロ漫画等でよく見るシチュエーション。
まさに男の夢でもある状況だ。
スカートを捲ったままで、クッキーを食べた微笑を維持した咲世子が次の命令を待つ。
俺の言う事に従っている所を見るに、クッキーの効果はちゃんと出ている様だ。
外見上、咲世子はメイド以外の何者でもないので、今回は最大限に利用しようと思った。
クッキーの効果も、食べた後に見た人間の命令に従うという簡単な物。
「咲世子さん、テーブルに手を付いてください」
「はい、畏まりました」
新たに命令を受け、持っていたスカートを離した咲世子は命令の目的を察して腰を若干突き出しながらテーブルに手を付いた。
何も言わなくとも自分から行動をするのは、このクッキーの特徴。
単に思考を洗脳して人形の様に操るのではなく、あくまで自分の意思で従っていると思わせる事で、一々細かい命令を出さなくても良い。
対象が優秀なら尚更、俺の意志や目的を理解して自ら行動を修正してくれる。
「これで宜しいですか?」
「あぁ、良いよ」
確認する様に向けられた顔から微笑を消さず、腰をクイッと上げた。
正しく理想のメイドに近い対応で、期待は高まる。
後ろに回った俺はスカートを捲り上げていき、再び下半身を露出させた。
正面からでは分からなかったが、ショーツの尻を包んでいる筈の布の面積が予想以上に少ない。
前面部から見れば極普通の物かと思っていたものの、実際はTバックと思うぐらいに激しい食い込みだった。
尻の大半は布から食み出しており、ショーツ自体も小さい所為で肉が卑猥に食い込んでいる。
ソッと触れば、見た目に反して肉の下に鍛えられた筋肉がシッカリと感じられた。
それでいて尻としての柔らかさも損なわず、指に対して程好い弾力が帰ってくる。
伊達に篠崎流・37代目を拝命している訳でもなさそうだった。
「んっ……」
「ショーツも脱がせて良いですか?」
「はい」
「では、遠慮なく」
黒のショーツに指を掛けてキュッと上を向いた尻を開放していけば、布が食い込んだ跡を残しながら白い肌が広がっていく。
深い谷間の奥には色素が沈殿した肛門があり、更に降ろしていくと膨らんだ大陰唇が表れてきた。
咲世子ほどの年齢なら多少は生えている陰毛は周辺に全く無く、剃り跡すら確認出来ない。
太股の半ばまでショーツを下げると、少しだけ小陰唇が食み出てはいるが、綺麗な秘裂が見える。
自然と伸びた手は咲世子の承諾無く触れてしまった。
「んっ」
プニッとした感触を返す大陰唇は、軽く押さえられた指よりも少し大きく凹んだ。
(この先は体験版だけの展開です)
「痛っ!?」
柔らかな感触が指に感じられたと思った途端、大陰唇を触っていた俺の右手の甲に熱さと痛みが襲ってくる。
咄嗟に使い魔のルーンでも刻まれたかと慌てて確認してみれば、そこには赤いハートマークの上にバツの形で剣が二本掛け合わせられており、13との数字の下には謎の人物が描かれていた。
まるでトランプのキングを思わせる風貌は、王者の風格を湛えている。
「なっ、何だこれ!?」
この世界で異能と言えば、まず思い付くのは当然『ギアス』の力。
発現するのはルルーシュの様に眼だけではなく、人の心を聞いたりする耳に、何処が能力の基点になっているか分からない体感時間を止める能力などがある。
その事を考えれば手の甲に何らかの証が出ても可笑しくは無い。
「まさか……、ギアス」
そう呟いてしまうも、すぐに自分で否定出来てしまった。
だいたい咲世子の大陰唇を触ってギアスが発現する訳が無いのだ。
「……そんな、ちゃちな物ではない」
「えっ!?」
つい先程まで無かった模様に戸惑っていると、腰を突き出していた咲世子がおもむろに身なりを整えて俺に振り返った。
こちらを見る眼は鋭く、優しさを滲ませつつも厳しい顔つきになっている。
「それはキング・オブ・ハートの紋章」
「キ、キング……?」
自分の手の甲を見下ろせば、確かの何処かで見た事のある紋章。
詳しく聞こうと顔を上げると、ショートヘアーだった咲世子の髪型がいつの間にか腰まである長い三つ編みになっており、ずれた付け髭を指で押さえていた。
「さ、咲世子さん?」
「さて、馬鹿弟子……、いえ、体験版主人公にはそろそろ次へ行って貰いましょうか」
「はっ!?」
あまりの突然すぎる変化に呆然としていると、右手の紋章と同じくらいに意味が分からない事を言い出す。
原作の咲世子を知っていると、実際に同じ様な事を仕出かす様な気がしないでもない。
「…………」
「ど、どうしたんですか?」
俺を無言で見つめていたかと思えば、おもむろに付け髭を押さえていた手を離して指を鳴らした。
パチンと気持ちの良い音が聞こえたと思えば、一瞬にして辺りがナナリーの部屋から一変する。
突然変わってしまった景色は一見すると平原だが陸地が途中で切れ、下には雲海が広がっていた。
「なっ!?」
「ここはギアナ高原」
「ギアナ高原!?」
ついさっきまで日本に居た筈なのに、行き成りコロンビア辺りまで飛ばされてしまい、俺の頭は混乱するばかり。
亜熱帯特有の粘つく暑さを物ともしない咲世子は、腕を組んで仁王立ちでこちらを見てくる。
「どうしてこんな所に!?」
「体験版主人公である貴方に次元の壁を破って貰おうと思ってね」
「次元の壁なんて破れる訳無いでしょう!」
「そんな軟弱は気持ちでは私の正体を掴むどころか、本編の主人公になるなど無理の一言ぉ!」
カット眼を見開いて断言をしてくる咲世子。
全身から漂うオーラは只者ではない強者の雰囲気を滲ませる。
「体験版主人公が嫌なら、気合で打ち破って見せなさい!」
そうだ。
確かに俺は何度も時空を飛んだ記憶がある。
一人の少女が望む世界に改変する事が出来る、正しく神の如き力を持つ世界。
科学が発達し、それこそ魔法の様な技術がある世界。
ドラゴンが普通に居たり、月が二つだったりする正真正銘のファンタジー世界。
幾度と無く移動した記憶は確かに持っている。
俺の意思で行った事は無くても、自分の力を信じなくてどうするんだ!
「……ふっ、決まったようですね」
「あぁ、決まった。やってやろうじゃないか!」
もはや俺の知っている咲世子から逸脱した女。
俺は何処か懐かしい雰囲気を感じつつ、見守られる安心感を受け取っていた。
右手を眼の前に持ってくると、グッと握り締めて眼を閉じる。
紋章から感じる力の波動を全身に回らせれば、自然と言葉が口を割って出てきた。
「俺の右手が真っ赤に燃える!」
見開いた眼で天を睨み、拳を作った右手を空へ掲げる。
全身から湧き上がる赤いオーラは周囲に風を撒き散らし、砂埃を吹き払った。
「次元を破れと轟き叫ぶ!!」
光が集まる右手を身体の後ろへと引かせ、指を鉤爪の様に開く。
溢れ出る力は抑える事が出来ず、今にも爆発しそうだ。
「ばぁくねつ!」
一旦間を置いた俺はキング・オブ・ハートの紋章にオーラが集まる感覚を受け、一気に右手を突き出すと同時に魂を響かせる言葉で叫ぶ。
「ゴッド・フィンガァァーーーーッ!!!」
風を切る右手は正面に突き出され、オーラが前方へ突き進む。
地面の土を抉り、風は荒れ狂う。
そして、オーラの濁流が収まり、溜まっていた力が全て解放されると、辺りに静寂が下りてきた。
「…………」
「…………」
「はぁ……」
「っ!?」
右手を突き出したままの体勢で固まっている俺に、さも残念そうな溜息が聞こえてくる。
多少地面が抉れただけで何も変わらない光景に恥ずかしさを我慢して声が聞こえた方を向けば、メイド服の咲世子ではなく、背が高くてプロポーションの良い黒髪の女が頭を抱えていた。
「まぁ、ギアナ高原に来たからって次元の壁を破れたら苦労はしないわよね……」
誰かは全く分からないものの、何故か申し訳ない気分だけが俺の心に湧きあがってきた。
何か言い繕うと思った時には、謎の女は近寄ってくる。
「まだ、駄目なのかしらね」
「な、何の事だ?」
俺の問いかけに答えないまま手の届く距離まで来ると、『ドゲシッ!』と効果音が聞こえそうな蹴りを繰り出してきた。
避ける暇も無かった俺はそのまま崖下へ落ちていく。
咄嗟に出された手は何かを掴む事無く宙を切り、辺りの景色はスローモーションになって上に流れる。
そんな中で女の声だけが、ハッキリと記憶に残った。
「まだ、大丈夫。まだ待てるから……」
「な、何を――」
俺の言葉は最後まで続けられる事は無く、突然襲ってきた背中の痛みで考えは停止してしまった。
「背中痛っ!?」
「うゎ!?」
ブリッジをしながら背中からの痛みを逃がそうとしていると、近くから女の子の驚く声が聞こえてくる。
しかし、辺りを見回す余裕が無い俺は、何とか身を捩って耐える事に必死だった。
「あの、大丈夫……?」
「あがが……、だ、大丈夫……」
心配そうに掛けられた声に何とか答えて相手を見れば、目に入ったのは巨乳。
流石に初対面で胸にガン見しては失礼だと思い、慌てて顔を見上げた。
「あれ?」
「何ですか?」
見た事のある顔に名前も浮かんでくる。
そして、たいして考えもせずに確認をしてしまった。
「もしかして、君は――」
体験版終り
ネギまでズブリ その4
その4
「ネギ先生」
「はい?」
学校での教師生活も大分慣れた頃、次の授業の為に資料を用意していると、しずなが声を掛けてきた。
「これ、高畑先生から」
「何ですか?」
「『居残りさんリスト』です」
そう言って渡された紙には小テストの成績と、居残りをする事になっている生徒の顔写真が貼って在った。
生徒名簿と同じ顔と、見るに耐えない点数が乗っている。
要は前担任の高畑が残した仕事を押し付けられたのか。
本当なら面倒な事は回避したいが、担任教師の立場上は断る訳にもいかない。
「分かりました。せめて赤点以上は取れるようにしておけば良いんですよね?」
「そうですね。流石に3学期にこの点数は駄目でしょうからね」
確かにエスカレーター式の学校でも成績不振のままでは、この先困るだろう。
何気に俺も前世では遊び倒して、テストや受験に困った口だ。
歳を取って、と言えるのか、とにかく今こそ勉強の大事さを身に染みて理解している心算。
元々この世界は努力が実る世界。
後に起こるテストでの騒動を思い出せば、シッカリ教えれば何とかなると思う。
駄目なら、魔法陣で脳をゴニョゴニョすれば良い。
△
「そんな訳で、今日は居残りをして貰います」
「ふむ、思ったよりも早く我らバカレンジャーが再度集まりましたですね」
「誰がバカレンジャーよ!!」
放課後。
しずなに言われた通りに集めてみると、原作でよく見た面々が集まった。
三白眼で何処かつまらなそうな雰囲気を常に出している<綾瀬 夕映>の言葉に声を荒げて反論をしたアスナ。
どんなに怒鳴っても成績が悪ければ何の説得力もないし、言う資格も無い。
「それにこの学校はエスカレーター式なんだから、成績が悪くても自動的に進級出来るでしょう!」
「でも、成績は良いに越した事は無いよ。教師の覚えも良くなるだろうからな。……高畑とか」
「本当に!? 皆頑張るわよ!」
「さすが高畑先生の名前が出ると行動が早いでござるな」
勉強をしなくても良い理由を探して屁理屈を捏ねたアスナだったが、高畑の名前を出すとコロッと態度を変えて席へと付いた。
教室の後ろには夕映の付き添いとして二人居るが、今の主役は成績の悪い五人。
一番前の席に座って、俺の言葉を待った。
「とりあえず、今の学力を確かめる為にテストをするから」
「は~い」
一斉に返って来た、返事だけは良い面々にテスト用紙を配ると、たいして待たずに夕映が答案を持ってくる。
「出来ましたです……」
「また、早いな」
問題数が10問しかないテストだったので、すぐに出来るとは思っていたがものの、それ以上に早く回答を終えた夕映。
更には回答も一問だけ不正解と言う優秀な成績。
「こんなに出来るんなら普段のテストでも、ちゃんと勉強すれば良いのに」
「……勉強嫌いなんです」
「勉強するだけで将来が決まるなんて今だけなんだから、ちゃんとやりなさい」
「…………」
夕映は俺の言葉に対して不満そうな表情を隠さない。
実際、勉強をしろと言われて素直にするぐらいなら、今この場に居ないだろうなとも思う。
「まぁ、ちゃんと目標以上の点数も取ったしな、今日はもう帰っても良いよ」
「はい」
帰宅の許可を出すと後ろの方で待っていた、黒く長い髪に二本の触覚を持った<早乙女 ハルナ>と、未だに眼を隠している<宮崎 のどか>が祝福を送った。
さして照れた様子も無い夕映は早々に教室から去って行き、そのすぐ後に細い目で長身巨乳の<長瀬 楓>と褐色の肌を持つ<古 菲>。
おまけに影も印象も薄い新体操部の<佐々木 まき絵>が答案を持ってくるが、やはり頭が宜しくないらしく赤点だった。
アスナは言わずもがな。
当然、追試となるのだが、今日は何気に誰も犯していない。
勉強を教えると言う事は楓や古菲、まき絵とアスナに近寄る必要があり、そうなれば若い生徒の体臭が至近距離で俺の鼻をくすぐる。
魔法陣を使う副作用で増加した生命力の所為で一日に何度か出さないと、性欲は溜まり続けるだけ。
ここら辺りで開放しておかないと、何を仕出かすか自分でも分からない。
そう思った俺は素早く行動を起こした。
解き放たれた魔法陣はアスナ、楓、古菲、そしてまき絵の服に刻み込まれる。
僅かに光りを放ちながらそれぞれに飛んで行くも、夕日が差し込む教室の中では誰にも気付かれなかった。
夕映は思った以上に早く目標を達成してしまった所為で、決意をする前に教室を出て行ってしまったのが残念でもある。
しかし、四人も居れば、性欲は満足行くまで発散出来る筈だ。
「それにしても、ちゃんと授業中に勉強しておいてくれよ」
「いやはや、面目ないでござる」
「馬鹿で御免ね~。ネギ君」
「日本語は苦手アル」
「英語は苦手なのよね……」
言い訳になっていない泣き言が出てくる。
しかし、この状況を作り出してくれた事には感謝をしなければいけないだろう。
「こんなに手が掛かるんなら、別途で給与的な物を貰わないと割に合わないぞ」
「別途って、何よそれ?」
目的の為にワザとらしく言って見ると、アスナが不信そうに聞き返してきた。
残りの三人も同様に答案から顔を上げて俺を見てくる。
「どうせなら、身体を差し出してくれないと」
「か、身体、でござるか?」
「誰かと戦えと言う事アルか?」
「えぇ、私新体操しか出来ないよ?」
「……どういう事よ?」
流石に言い回しが分かり難かったらしい。
なので、直球で要求を言った。
「なに、ちょっと股間を使わせてくれれば、それで良いよ」
「なっ!?」
俺の言葉を聞いて一斉に絶句をする面々。
しかし、意味が分かった瞬間に、張り詰めた空気は弛緩した。
「なんだ、そんな事で良いんでござるか」
「てっきり高畑先生と戦えと言われるかと思ったアルよ」
「それぐらいならいつでも良いよね~」
「そ、えっ? み、皆良いの?」
明らかに性的な事を求めていると分かるのに、あっけらかんとしている他のクラスメートに慌てるアスナ。
そんな態度を不思議がる楓と古菲、そしてまき絵。
アスナと違って幻想の物事に対して抵抗出来る体質が無い以上は、刻まれた魔法陣の効果は遺憾なく発揮される。
「別に使わせるぐらいなら良いでござらんか?」
「そうアルよ」
「別に減る物でもないしねぇ?」
「えっ、えぇ!? ……わ、私がおかしいのかしら?」
どんなに聞いても変わらない答えを聞いて、自分の価値観がおかしいのかと疑い始めた。
魔法を消す体質を持っているアスナは、魔法陣の利きがいまいち鈍い。
それでもジワジワと認識を変えられてはいる様だった。
今回使った魔法陣の効果は察しの通り、自分の身体の性的な価値観を変える物。
それこそ、本来なら恋人や夫に対してのみ許してはいけない性器に関しても、勉強を教えて貰う代価として何の躊躇も無く差し出せる程度にさせられる。
アスナは高畑を引き合いに出せば、すぐに魔法陣の効果に落ちてくれるだろうから、さっさと誘惑をしておく。
「精液は良質なタンパク質だから、身体の中に入れれば肌の艶やら張りやらが良くなるらしいぞ?」
「うっ、うぅ~~~ん…………」
愛しの高畑に良く見られたいアスナは、大いに悩み始めた。
その間にも俺は他の生徒に合図を送る。
「はい、じゃぁ、机の前に出てきてくださいね。それで机に上半身を寝かせて下半身を俺に向けてくれ」
「分かったでござるよ」
「お安い御用アル」
「んっと、……これで良い?」
「良いよ~」
「うぅ~~~、どうしよう。でも高畑先生には綺麗に見られたいし……」
未だ悩み続けるアスナを余所に、三人には立ちバックの体勢を取らせた。
俺の眼の前には三つの尻がスカートに中華風のズボンと、体操服の短パンに包まれて差し出される様に並んでいる。
フリフリと揺れる魅力的な光景で、飛び掛りたい心を抑えるのに必死だ。
「やってみると、意外に恥ずかしいでござるな」
「そうアルな」
「そ、そうだね」
俺に下半身を見られる事を前提とした行動は、顔が羞恥心で赤くならない程度には恥ずかしいらしい。
そして、悩んでいたアスナも遂に高畑の為と決心して、同じく机に上半身を預けて尻を差し出してくる。
「よし! 私もやってあげようじゃないの!」
「おぉ、張り切ってるでござるな~」
「勉強を教えて貰うお礼の為に股間を使わせるアルよ?」
「どう見ても高畑先生への好感度を上げたいだけだよね」
「良いじゃない! お肌がツルツルになるってネギも言ってるし!」
『ねっ!』と力強く確認をしてくるアスナへ、適当に返事を返しながら俺は楓のスカートを捲り上げた。
「っ!? い、行き成りでござるな」
「魅力的な尻だから我慢出来ないからね」
「ふふ~ん、それは女として嬉しい答えでござるよ」
捲り上げられた瞬間こそ、身体をビクリと跳ねさせる楓。
出てきた尻は褌の様に腰の紐が捻られ、布も良い物を使っているらしく肌触りは良さそうだった。
何の遠慮も無く手を置いて揉み込んでみる。
「……っ」
「う~ん、良い揉み応えだな」
「そうでござるか?」
何気に忍者と言う事を隠す気の無い楓の尻は鍛えられているのも関わらず、俺の指を受け止める柔らかさを持っていた。
グニグニと動かせば、ショーツの面積が徐々に少なくなっていき、下にあった白い肌の割合が多くなってくる。
そんな状況にあっても肝心の楓は、平然としていた。
肩越しに振り返る顔も赤くなっておらず、魔法陣の効果が完璧に発揮されている事が確認出来る。
そして食い込む褌状態になったショーツをスルリと下ろした。
「ちょっ――」
「ネギ先生、大胆でござるな~」
尻を丸出しにした光景を見て、魔法陣の効きが甘かったアスナが咄嗟に声を上げようとするも楓の暢気な声に止められる。
更には価値観をばっちり変えられた古菲とまき絵にも不思議そうな顔をして聞かれた。
「アスナ、さっきから何を慌ててるアルか?」
「そうだよ。アスナ」
「えっ、いや、うん、何でも無いわよ? だって普通の事でしょ……?」
「そうアルよ?」
「態々放課後に時間を取ってくれてるんだから、当然だよね」
「そ、そうよね」
ここまで、子供とは言え男に下半身を見せている状況をさも当然との雰囲気を出されては、正常な価値観を持っているアスナですら自分が間違っているのかと思い始める。
おまけに魔法陣の効果も後押しする結果となり、押し付けられた異常な現実に負けてしまった。
「綺麗な尻だ。形も良いし」
「一応安産型である事を自負しているでござるよ」
「ふむふむ……」
アスナが持っていた性的な価値観が力尽くで変更された事を知りながらも、俺は気にせずに楓の尻を揉み続ける。
向き出しにされた挙句に綺麗な肌を教室内で出し、普段クラスメートと勉強に励んでいる空間で卑猥な格好をさせている異様な状況。
指を動かす度に尻の肉が左右へ割られ、中心に隠れていた肛門が姿を現した。
色素の沈殿で若干茶色掛かった色をしているが、周辺には産毛も無い。
すぐ下にある性器も大陰唇の周りに陰毛は確認できず、小陰唇すら食み出していない。
更に視線を降ろして淫核がある位置を見ても、包皮すら見えなかった。
指で大陰唇へ触れれば性的な事が勉強を教わる恩よりも下と認識している楓でも、本能的に身体を跳ねさせる。
「っ!?」
しかし、表情自体は相変わらず細い目を維持しており、顔色も羞恥心を一切感じていない様子は少しも変わらなかった。
それは秘裂を開かれても変わらない。
「綺麗な色をしてるな」
「貞操はしっかり守ってたでござるからな」
「でも、俺に差し出しても良いのか?」
「ネギ先生が時間を割いて拙者達の勉強を見てくれているのだから、処女ぐらい差し出すのは当然でござるよ」
チラリとアスナの顔を確認してみれば、先程とは打って変わって当然と言わんばかりに頷いている。
魔法を打ち消す体質が魔法陣に負けた瞬間だろうか?
楓の秘裂を確認し終えた俺は、隣に居る古菲へ目標を移した。
「今度は私アルか」
古菲は何故か制服ではなく中華服っぽい格好をしており、下半身はズボン。
しかし、脱がせる俺にとっては大した違いは無く、さっさと脱がした。
腰を締めていたゴムを降ろしていくと、実にシンプルなショーツが目に入る。
白の生地でレースやプリント等は無いが、褐色の肌に栄えた。
小さな尻を包んでいる布をサッと降ろせば、身体の大きさに違わない幼い印象を受ける秘裂が現れる。
若干肉厚に思えるが、陰毛も一切無い所は楓と同じだった。
そして、柔らかな大陰唇を開けば、薄いピンク色の小陰唇と膣口が顔を出す。
「……うっ」
「どうした?」
「ん、なんでもないアルよ?」
「無いのかあるのか分からんよ」
「ネギ先生の意地が悪いアルな!」
肩越しに振り返って抗議をしてくる古菲の雰囲気は、とても性器を開かれている様な態度ではない。
現実味が無いギャップは価値観を変えた事を、紛れも無い事実として俺に教えてくれた。
抗議するのは膣口も同じで、古菲が声を出す度に小さく開閉を繰り返す。
「口癖に難癖をつけるのは良くないアルよ?」
「済まん済まん」
「本当に反省するといいア、ひぁっ!?」
あまりに長く続きそうだったので、思わず淫核を強く摘んでしまった。
未だに性的な興奮に晒されていない所為で柔らかいが、性感帯を大陰唇から引き出されて強く摘まれるのは古菲にとって不意打ちの刺激。
文句を言っていた言葉は止まり、不満そうにしていた顔も前を向いて止まってしまった。
「あっ……ぅっ」
「ネギ先生、酷いでござるな」
「すっかり止まっちゃったじゃん」
「いや~、説教は好みじゃなくてね」
「……ネギ先生、酷いアル」
戻ってきた古菲は頭を机に落として、痛みと快感が混じった刺激に耐えている。
肩幅に開かれていた脚が内股になって、フルフルと震えていた。
「ちゃんと気持ち良くするから少し待っててくれ」
「痛いのは大丈夫アルけど……」
「どうせなら気持ち良い方が良いだろう?」
「まぁ、……そうアルね」
大した痛みじゃなかったのか、すぐに立ち直った古菲。
それから隣に移動した俺は、体操服姿のまき絵に目標を変える。
大して離れていない距離を移動して後ろに立つと、短パンの下から形の良い尻が浮かび上がっていた。
ブルマが消えて久しいが、前世が日本人であった記憶を思い出すと、やはり悲しい気持ちと残念な気持ちが浮かんでくる。
「じゃ、脱がすぞ?」
「は~い」
元気な返事を聞いてから短パンを脱がす。
先程の二人と違ってまき絵のショーツは、ピンクと白の水玉をしていた。
尻にぴったりと張り付く生地は、大陰唇の形までハッキリと浮かび上がらせる。
楓と古菲の性器を見て高まった興奮に耐えながら、腰の部分に手を掛けてショーツを下ろす。
新体操が室内競技であるのと、元々人目に触れない箇所である尻と性器は、今教室に居る他の三人の誰よりも肌が白く綺麗だ。
「はぅ!?」
これまでと同様に手を近づけて指の腹を柔らかく押し返す大陰唇を開くと、ピンク色の小陰唇が出てくる。
心成しか発達が遅いようで、形は良くても小さい。
同じくピンク色の膣口は狭そうで、小指すら入りそうに無かった。
そして最後は魔法陣に抵抗をしていたアスナ。
今ではすっかり価値観を変えられ、隣でクラスメートが性器を弄られていても、赤面すらせずに見てくる。
「脱がすよ」
「これで高畑先生も振り向いてくれるかな?」
「さぁ?」
ペロッとスカートを捲れば、思ったよりも幼いショーツが出てくる。
熊のバックプリントで下腹部を覆う程に大きな面積を持っており、生地自体も下半身を冷やさない様に厚い。
隣に居る三人よりもごわごわしたショーツを脱がした。
ごく最近犯した性器であっても、秘裂はピッタリと閉じて処女の風貌を維持している。
日に焼けていない肌は白く、前に見た通りに陰毛は産毛すら生えていない。
処女を失っただけでは急激な成長はしないようで、ある意味安心してしまった。
「皆、股間は綺麗だな」
「綺麗と言われるのは嬉しいでござるな」
「同感アル」
「てっきり可愛いとか言われると思ってたけど」
「高畑先生は綺麗でも可愛くても、きっと受け止めてくれるわよね」
これで教室に居る四人の女子生徒が机に上半身を突っ伏して、尻と股間を出し終えた。
太股にまで下ろされたショーツと、場合によってはズボン。
フリフリと左右に揺れる思春期真っ只中の女の子の生の尻。
俺の股間は既に硬く反り立ち、パンツの刺激すら窮屈に感じている。
とりあえず最初の準備を終えたので、再び楓の下半身へと戻った。
尻を差し出している四人は拳一つ分すら離れておらず、移動する間に興奮は冷めない。
「んじゃ、早速使わせて貰うかな」
「どうぞでござる」
「優しくして欲しいアルね」
「この後に部活があるからお手柔らかにね」
「ネギ、絶対に中に出して――っ!?」
アスナの要求は、俺が陰茎を取り出した光景を見て一瞬で止まり、更に他の三人も大きく天を向いた男の象徴に息を呑む。
「おっ、おっきい……」
「高畑先生の為……高畑先生の為……」
「そ、そんな大きいの入らないでござるよ……」
「これよりも大きな赤ん坊が出てくるんだから大丈夫だろう?」
「そ、そうアルか?」
「そうだよ」
早速入れようと腰の前に陰茎を合わせるが、肝心の性器は濡れていない。
愛撫が必要であるのは見て分かるものの、その時間すら惜しい為、掌に魔法陣を作成して粘液を作り出した。
それをベチョッと楓の秘裂に擦り付ける。
「んぁっ!?」
「冷たかったか?」
「い、いや、大丈夫でござるよ」
「そうかい」
粘液が溜まった掌を性器全体に覆い被せて、性器全体をぬるぬるにした。
それから指を秘裂に差し込んで、本格的に塗りこんでいく。
「ふっ……ん」
幾ら長身とであっても膣口は小さく、元々濡れていない所を力尽くで広げられる感触に息を短く吐き出した楓。
俺は揺れた尻を揉みながら押さえつつ、ニチャニチャと音を立てながら粘液を膣壁に擦り込む。
性行為を想定していない膣内は、足りなかった滑りを加えられても突っ張る感覚が少なからずあった。
肩越しに俺の顔を見ていた楓の顔は机に沈み、股間からの違和感に耐えている。
小さいとは言っても性欲を全面に出した指に膣内を掻き回され、粘液を塗り込まれる刺激で安産型の尻が上下に揺れた。
処女の膣口に締め付けられる刺激は強い。
粘液で滑る大陰唇は指に押さえられる圧力に負けて、ぷるんと横へ押し遣られる。
挿入する為に必要な分を濡らし終え、いよいよ挿入の為に腰を近づけた。
「それじゃ、入れるぞ?」
「分かったでござる」
「…………」
宣言をすると、脚の長い楓が膝を曲げて高さを併せてくれた。
隣で固唾を呑む三人の視線を股間に受けながら、濡らした秘裂に亀頭を割り入れる。
柔らかな感触に包まれながら、狭い膣口に鈴口が締め付けられた。
そのまま拡張しながら腰を徐々に押し込んで行く。
「うぐぅ……」
「楓……」
苦痛と圧迫感に呻く楓を心配して、誰かが呟く。
俺に至っては亀頭を膣口に締め付けられる快感で、余分な思考をしている余裕が無くなって行った。
今はただひたすら楓に膣内へ陰茎を押し入れる事しか考えらない。
膣内の生暖かい感覚が冷たい粘液の滑りを纏わせながら、亀頭を包み込んでいく。
そして、遂にはカリまでも胎内に挿入し終えた。
蠢く膣壁は処女らしく異物を排除しようと奥から押し出す動きを返す。
粘液の滑りで辛うじて膣内に挿入は出来たが、この先は狭い膣内が抵抗を示してくる。
文字通り壁となったヒダは鈴口に密着して、挿入の邪魔をしてきた。
しかし、滑りがあるので摩擦力が足りず、表面を小さくて分厚い舌で舐め取られる感触しか返ってこない。
更に奥へ進めれば、広げられた膣壁の向こうに処女膜を感じた。
最後の抵抗を鈴口に受けた俺は、湧き上がって来る性欲の赴くままに骨盤を掴んで強く腰を突き入れる。
「ふぐっ!?」
一気に膣内を進む陰茎は処女膜の抵抗等無いものとして、根元まで挿入を果たし、叩き付けられた下腹部の反動で大きな尻がたわむ。
勢い良く通り抜ける膣壁を広げながら最奥まで行くと、先端に感じるのは子宮口の僅かな感触。
突然、平均よりも少し大きめの陰茎で満たされた処女の膣内は、呆けた様に一瞬だけ動きを完全に止めたと思ったら強く締め付けを返した。
「んくぅ……」
性的な行為に関して価値観を変えても、やはり処女を奪われる痛みを取る事が出来ない様子だ。
苦痛を逃そうと机に頭を静める楓は、全身に力を入れて何とか耐えている。
小刻みに揺れる所為で俺の下腹部に潰された尻が震えた。
骨盤を掴んでいても小さな強張りは止められず、全身に力が入って膣内の締め付けも強い。
なまじ忍者として日々の鍛錬を欠かさない下半身は、風呂場で犯した真名と同じぐらいに良い具合だった。
陰茎を根元まで入れたまま、楓が耐え切るまで待つ。
手を硬く握り締める姿を後ろから見ていると、随分と痛みを与えてしまっているらしい。
「くっ……ふぅ……、もう、動いても良いでござるよ」
「大丈夫アルか?」
「うむ、入れられた時は少し辛かったでござるが、それを越えてしまえば問題ないでござる」
「そうアルか」
何とか痛みを流した楓が肩越しに俺へ動く許可を出したものの、肩が触れる程に近い位置で隣に居た古菲は心配そうに声を掛けた。
しかし、答える方は意外にも平気そうで、笑顔すら浮かべる。
俺は単に締め付けながらも動く膣壁の感触を存分に味わっていただけで、楓を心配した訳ではない。
態々言う事の程でもないが、許可を貰ったのだから動くとする。
だからと言ってピストン運動をする訳でもなく、次へ行く為に抜くだけだが……。
「ん、あぁ……」
強い締め付けを返す膣壁は、陰茎が抜かれる動きに付いて来て膣口を外まで引き出された。
出てくる竿は粘液の滑りで卑猥に光りながらも、破瓜の血が付着している。
カリに掛かる膣壁も身体の大きさに違わず、今まで犯した誰よりも引っ掛かる抵抗を感じた。
厚いヒダの抵抗を味わいながら、入れた時とは反対にゆっくりと腰を引く。
カリの凹みから亀頭までの形を舐める様に、狭さを維持している膣内が鈴口の先に出来る隙間さえ許さずにピッタリと密着してきた。
ズルズルと膣壁を引き摺り、処女膜の名残を削って膣内から陰茎を取り出す。
「んぁ…………」
「次は古菲だな」
「えぁ!? ……お手柔らかに頼むアルよ」
「滑りがあるから大丈夫だって」
一度処女を犯した事で挿入前よりも硬く、大きさも増した陰茎に顔が引き攣る古菲。
楓の痛みを堪える様子を見ていた所為で、心成しか青ざめて見える。
それでも、期待に震える陰茎の欲求を止める理由にはならない。
古菲の後ろの回った俺は、見えない様に楓の破瓜の血が付いている陰茎に粘液を追加して、ピッタリと閉じている秘裂に亀頭を突き付けた。
「んっ……」
「行くぞ?」
「……ふっ、いつでも良いアルよ」
気合を入れた古菲は、まるで挑戦する様な顔を俺に向ける。
褐色の大陰唇を割り広げる陰茎を支え、狭い膣口を広げていく。
体格が楓よりも小さい古菲は締め付けもより強いが、先程よりも大きくなった陰茎には大きな快感となって圧迫が返って来た。
何とか力を調整して大陰唇を巻き込みながら亀頭を減り込ませて行けば、カリを過ぎた瞬間にブツリと慣れた感触が鈴口に感じられる。
「くふっ!?」
楓では亀頭を完全に入れた段階で処女膜を押す感触があったものの、古菲は身体が小さいので処女膜も膣口より近い位置にあった。
拡張される感覚に耐えていた所で突然の破瓜。
行き成りの痛みに古菲は勢い良く頭を上げた後に、ゆっくりと拳を握って机に顔を沈めて行く。
「大丈夫でござるよ。その痛みはすぐに引いていくでござる」
「……今は辛いアルよ」
励ます楓に、暗い声で答える古菲。
破瓜の衝撃は、亀頭を咥え込んだままの膣内が奥へ行かせまいとする程に強い。
陰茎を押し込むには結構な力が必要で、骨盤を掴んで無理矢理押し込んでも膣壁の抵抗は凄まじい。
愛撫を全くしていない事もあり、小刻みに小突きながら徐々に奥へと差し込んでいく。
骨盤を掴んでも一気に差し込めない締め付けを、亀頭で拡張する。
「んぐうぅ……」
「頑張るでござるよ!」
「うわぁ、辛そう……」
「た、高畑先生の為ならこれくらい……」
限界近くまで広げられた膣口に、狭い膣内を広げられていく圧迫感に呻く古菲。
経験した楓はともかくとして、隣で見ているまき絵とアスナには刺激が強い光景だった。
視点を下げれば尻の谷間には肌と殆ど色の違わない肛門があり、その下には大きく割られた大陰唇、そして粘液に濡れた陰茎が血管を浮き上がらせて膣口に差し込まれている。
徐々に胎内へ挿入されていくが、少し竿を残した所で鈴口が最奥まで到達した感触があった。
しかし、俺はそれでも腰を止めず、骨盤を掴んでいた手に力を入れて更に押し込んだ。
「こはっ!?」
最奥以上を犯された古菲が、身体の内側から押し上げられる感覚で息を詰まらせる。
俺の下腹部が引き締まった小さな尻に受け止められると同時に、亀頭の3分に1ほどが硬めの子宮口に包まれる感覚が感じられた。
楓を犯した時と同じく、最奥まで挿入した段階で動きを止めても、強く締め付けてくる膣壁は異物を排除しようと蠢き続ける。
ろくに準備をしないままに狭い膣内を、大人顔負けの陰茎で広げられて細かな痙攣を繰り返していた。
それでも発達の乏しいヒダが生殖機能としての本能で陰茎に絡み付き、奥から外へ押し出す動きを返して来る。
愛液が無かった膣内に陰茎を使って粘液を塗ったお陰で、犯す分の滑りは十分に与えられた。
「くっ……ふぅ……、も、もう大丈夫アルよ」
「そうかい。じゃ次に行こうかな」
「あっ、お、お手柔らかに」
丁度良いタイミングで古菲が俺を振り返るも、次の順番だったまき絵にターゲットを移す。
子宮を押し上げるまで押し入れた陰茎を舐める膣壁は、小さなヒダを精一杯使って表面を動く。
粘液の所為で滑り、竿と亀頭を隙間無く扱く結果となっても、処女だった膣内は防衛本能で必死になっていた。
陰茎をズルズルと抜けば、奥から押し出そうとする膣壁の動きで勢い良く吐き出される。
反動で俺の腹に当たる程に勢いがついていた。
ぽっかりと開いてしまっていた膣口から眼を離し、隣のまき絵の尻へ移動する。
白く透き通る綺麗な肌は何も変わらず、隣で友達が犯された瞬間を見ても変わらない。
尻の付け根を開いて二人分の破瓜の血が付いた粘液で光る陰茎を押さえながら、肉厚の大陰唇へ陰茎を接触させる。
「はうっ!?」
ビクンと身体を跳ねさせたまき絵の小陰唇を巻き込む光景を見ながら腰を進めた。
メリメリと広げられる膣口が亀頭を締め付けられる。
短時間での処女を奪う事になって、何気に陰茎には快感が溜まっていた。
何とか股間に力を入れて射精の波を抑えると、自然と陰茎が大きさを増してまき絵の膣内を若干広げてしまう。
「んくっ……」
変化としては本当に少しであっても、元々狭い膣内では敏感な反応を返して来る。
思わず力を入れた俺にも張りを増して敏感になった陰茎から、膣壁の動きを正確に感じられた。
奥へ進めるだけで、思ったよりも厚いヒダが鈴口によって広げられていき、カリの形に合わせて小さな凹凸へ入り込む。
濡れていなかった膣内も粘液の所為で上手く陰茎を固定出来ず、楓や古菲と同じで滑る膣壁が硬い陰茎を揉み解してくる様だった。
最奥に到達すれば子宮口を持ち上げる感覚が鈴口に感じられるが、まだ根元に余裕があったので更に押し込む。
「くふぁ……」
机に突っ伏したままで、苦痛を感じていると思えない声が漏れ出して来た。
大きく広げられた膣口へ根元まで完全に挿入すると、一旦動きを止めて様子を見る。
後ろから見える頭は机に沈んだままで変化はあまり見られない。
手は楓と同じ様に握り締められているものの、膣内からの苦痛を然程感じて居ない雰囲気も漂っている。
古菲は全身を硬直させて震えすらしていたが、腰を大きく上げた体勢のまき絵は少ない持ち時間で持ち直した。
「くふぅ……」
「大丈夫か?」
「んっ、ちょっと苦しいけど大丈夫だよ。ネギ君」
「ワタシ結構痛かったアルが……」
「凄いでござるな~」
「えへへ~、それ程でもないよ」
パッと顔を上げたまき絵は隣から掛けられた感心する言葉に、笑顔で答える。
強く締め付けていた膣壁も単に締め付けて押し出そうとする動きが落ち着き、陰茎を優しく包み込む感じに変わった。
それでも粘液が足りない所為で、動くには摩擦の快感が強すぎるかもしれない。
せめてもう少し滑りが欲しい。
この分ではアスナを犯す時も苦労するかもしれないと思い、前以て愛液ぐらいは自分で用意させる。
「アスナ、今の内に股間を弄って、んっ、滑りを多くしておいてくれ」
「まぁ、見てる限り辛そうだから仕方ないわね」
強い締め付けを繰り返すまき絵の膣内から受ける快感に耐えながら言うと、素直にスカートに包まれた股間へ手を伸ばす。
身体を反らせてアスナの下半身を覗き見ると、ショーツの内側から、もぞもぞと指が動く光景が見えた。
確かに降ろした筈だが、流石に弄る所を見られるのは恥ずかしいのかもしれない。
しかし、これでは少し時間が掛かりそうでもあるので、まき絵を少し味わう事にする。
「はぅ……、くふぅ……んっ」
破瓜の衝撃を受け流したまき絵の胎内から、ゆっくりと陰茎を抜いていく。
内側へ巻き込まれていた大陰唇が外へ引き出されると同時に、膣口も竿に張り付いてくる。
厚めのヒダがカリに掛かり、処女膜があった箇所を過ぎれば亀頭が出てきた。
流れていた血は既に粘液よって流されて確認出来ない。
亀頭が半分位膣内から顔を出した時に腰を止め、再び押し込んだ。
「こはっ……!」
胎内をカリで引き摺られたと思ったら、間髪入れずに再度子宮口を突き上げられる。
普段頻繁に戦いを繰り返していた古菲ですら咽た衝撃は、まき絵にとっても十分強い刺激となって呼吸を吐き出させた。
そして腰を動かすスピードを早くしていき、リズム良く子宮を突いて行く。
パチンパチンと軽い音を立てるまき絵の尻が波打ち、出し入れを繰り返している膣口から愛液が漏れ始めた。
「あっ、あぅ! あぅん!!」
濡らすのは粘液だけだった大陰唇も、膣内から吐き出された愛液によって粘り気のある体液が飛び散り、次第に空気を含んで掻き回される音に変わり始める。
それでもまき絵は然程興奮していない様子であり、身体だけが反射的に性行為を認識している様でもあった。
「そ、んっ、それで、あふっ、この、問題は、あっ、どうやって、と、解くのぉ?」
「あっ、あぁ、ふっ、それはだな――」
愛液を噴き出す膣口を割り、生で陰茎を挿入されている上に最奥を突かれても、居残りの勉強会をしているという認識は消えていない。
喋り難そうにしながらも、テスト用紙を眼の前に持ってきたまき絵は詰まる言葉で必死に質問をしてきた。
まがりなりにも教師として居残りをさせているので、聞かれれば答えない訳には行かない。
今にも暴発しそうな快感を股間で止めつつ、腰を必死に動かしながら質問に答えていった。
その間にも陰茎の我慢は物凄い勢いで限界に近付き、溜まっていた快感が爆発してしまう。
「6を、か、掛けて、……くふっ! 出る!!」
「んくぅ、はっ、あぁ!!」
幾ら性行為をしている感覚は無くとも最奥を突かれ続け、あまつさえ熱い精液を子宮口に掛けられれば反射的に身体を強張らせる。
まき絵は机のテストを震える手で何とか書き上げ、後ろに回答を渡してきた。
「ネ、ネギ君。出来たよ」
「お、おぉ……」
どう見ても絶頂に達したのは俺だけで、まき絵は多少可笑しな行為をしながら勉強をした程度の認識しか持っていない様な雰囲気だ。
身体に走っていた筈の快感も、たいして気にしてはいないらしい。
未だに反り立つ陰茎は膣内に入れたままで亀頭から竿、愛液と粘液、そして精液の生暖かさに包まれていた。
今まで行なわれていた膣壁が異物を押し出す動きも無くなり、何処と無く精液を子宮口へ持って行く感じもする。
手渡された答案をチェックすれば、合格点には届いていた。
「うん、正解だ」
「本当? んっ、やった!」
「おぅっ!?」
机に突っ伏したままでガッツポーズをした所為で、膣内に力が入る。
締め付けられたヒダに押された体液は、限界まで開いていた筈の膣口から逆流してきた。
まき絵自身の太股を汚しながらボタボタとショーツの上に精液が落ちるも、薄い布だけでは受け止めきれずに短パンまで浸み込んでしまう。
とりあえず目標を超えたまき絵をこれ以上拘束している理由がなくなったのは事実。
名残惜しさを感じながら、身体を離して陰茎を抜いた。
ヌルリとした感触で狭い膣内から、体液を撒き散らしながら弾かれる様に出てくる。
「んくはっ……、さ、さて、早く部活に行かないと」
「良いでござるな~」
「ネギ先生! 次はワタシの番アルよ!」
「はいはい」
陰茎を抜かれたまき絵の膣口は、若さゆえの柔軟性ですぐに元の秘裂へと形を戻した。
陰毛の生えていない愛液で光る大陰唇の割れ目から白濁した精液が流れ出る。
そんな状況にあるにも拘らず、まき絵は拭かないままにショーツごと短パンを引き上げた。
「んっ……、それじゃ、お先に」
「気を付けて行けよ」
「分かってるって、ネギ君」
水分が付着して気持ち悪い筈だが、まき絵はさっさと教室から出て行った。
一度射精をしても生命力を糧に魔法陣を使い続けている俺は、副作用で性的欲求が短時間で溜まってしまう。
色んな体液で卑猥な光沢と白濁を身に纏った陰茎が硬く大きく立ったまま。
興奮は冷めるどころか高まっていくばかりだった。
「次は古菲だったな」
「そうアル!」
「早くして欲しいでござるよ」
「まぁ、順番だって」
急かす楓を慰めつつ、古菲の後ろに回ってサッと陰茎を秘裂へ差し込んだ。
「んくぅ!?」
処女を奪われても、再び拡張される感覚は少し辛い様だ。
滑り事態は何の問題も無い量が塗りたくられており、挿入するには手間も掛からない。
それでも体格と鍛えられた腹筋で、締め付けは物理的に強いままだった。
何とか子宮口を持ち上げるまで挿入しきった俺は、早速腰を動かしていく。
小さくても引き締まった尻の弾力を利用しながら、最初からスピードを上げてリズム良く突いた。
「んっ、あっ、かはっ! ふっ、この、問題が、わ、判らないアルね」
「はっ、ふっ、それは、だな、くっ――」
子宮口を突き破らんばかりに犯されていても、健気に勉強を自主的に行なう古菲。
前後に激しく揺さ振られながら、震える声で質問を繰り返す。
締め付けの強い膣内は少し動かすだけでも竿全体を扱いてくるし、尿道に残った精液すら搾り取る勢いだった。
カリに掛かる膣壁も愛液に濡れ始め、陰茎に残っていたまき絵の痕跡を流していく。
亀頭で広げられる膣壁は最奥へと差し込まれる度、反発するかのように締め付けて圧迫を加えてきた。
押し上げる子宮口の抵抗が徐々に大きくなり、古菲の身体も性行為をしていると認識し始めているらしい。
子を孕む確立を上げる為に、自ら犯されに降りてきたのだ。
掻き出される愛液と膣口は、破瓜の血さえ消えていった。
「んっ、あっ、ネ、ネギ先生、少し、強いアル!」
「あ……、あぁ、すまん、んっ!」
夢中になって小さな尻を突き上げれば、発散した筈の性欲が陰茎の太さとなって現れる。
反動で上手く書けない事に苦情を言ってくる古菲も、性行為に興奮している様子も無い。
与えられたテストを教えられながらであるが、順調に理解を深めていた。
最奥を突けば鈴口が子宮口に包まれる。
興奮で張りを増した亀頭が膣壁を削り、快感が大きくなってきた。
出し入れを繰り返された膣内が反射的に陰茎を受け入れるも、物理的な狭さで絶頂へ勢い良く押し上げられる。
ビクビクと意志に関係なく震え始め、カウパー液には精液が混じっていそうだった。
古菲が問題を理解して、改めて答案を書き上げる頃には絶頂の波も間近に迫る。
「出来たアル!!」
「はっ!?」
そして、テストを書き終えた拍子に膣内の締め付けも強くなり、その刺激は我慢を重ねていた陰茎に直撃した。
しかも、後ろに居る俺へと答案を渡そうとした所為で古菲の身体が捻られてしまい、膣内に複雑な動きを促す。
そんな刺激を受けた俺は本能的に最奥を突き、子宮口を押し上げたままで意志に関係なく、勝手に精液を吐き出してしまった。
「はぅっ!? ネ、ネギ先生っ!! で、出来たアルぅ!」
「おっ、おぉ!」
まき絵と同じく絶頂に達していないが、胎内の奥深くで粘りある他人の体液を出される感覚に言葉を詰まらせた古菲。
あまりに密着をしている為に、子宮口から直接内部に精液が入り込みさえしている。
絶頂の快感と、陰茎を通して古菲の胎内へ力が出て行くような感覚を味わいながら、白くなった思考に映った答案を受け取った。
「ど、どうアル、か?」
「う、うん、及第点だ」
「どう言う事アルか?」
「ぅっ……、ふぅ、合格だよ」
「本当アルか!? やったアル!」
「くふっ……!」
古菲は合格と聞いて喜ぶが、陰茎が膣内に挿入されている状態だ。
不用意に力が入った所為で、強く竿を締め付けていた膣口からも精液が噴き出す。
俺の下半身は既にまき絵と古菲の愛液、そして俺が出した精液と僅かな粘液でドロドロになってしまっていた。
とりあえず身体を離してから根元付近を拭いておく。
腰を開放された古菲が、いそいそとズボンを履いて帰る支度をした。
まき絵と同様に拭かなかったので、股間に染みが僅かに浮かんでくる。
しかし、そんな事も気にしない程、喜び勇んで鞄を担いだ。
「それじゃ、ネギ先生、とアスナと楓。お先アル」
「良いでござるな。ネギ先生、次は拙者でござるよ」
「分かってるって」
「ふぅ、んぁ、ひぅ……」
「アスナはもう少し掛かりそうだな」
二人分の空白の向こうに居るアスナへ視線を向けると、眼を閉じて自慰の没頭している姿があった。
スカートの下からチラチラと見えるショーツは十分に水分を流している様だが、今は楓を犯したいからそっとしておこう。
「それじゃ、行くぞ?」
「いつでも来いでござるよ」
最初に犯してから放置してしまっていたものの、隣で行なっていた痴態を見ていた所為で、乾いている筈の秘裂から愛液が少量流れ出ていた。
大陰唇を割って膣口を広げてみれば、小さく開閉を繰り返しながら溢れ出てくる。
「準備は要らないかな?」
「修行があるので、早く出してほしいでござる」
「……やっぱり忍者じゃないのか?」
「……はて、何の事でござ――」
いつも通りの遣り取りを最後まで言わせずに、陰茎を突き刺した。
言葉を詰まらせた楓は背中をビクンと跳ねさせ、広げられた膣内から送られる圧迫と、僅かに感じた痛みに耐える。
「くっ……、行き成りとは酷いでござるよ」
「早く終わらせたいんだろ?」
「そ、それもそうでござるが……あっ!?」
子宮口を突き上げた陰茎を一気に引き抜くと、膣壁を削られた感覚に戸惑う楓。
膣内には残ったままのまき絵と古菲の愛液で滑りを加えられ、性感を刺激されていない性器であっても何の問題も無く動かせる。
大きな尻を抱えながら、最早慣れ親しんだ動きで腰を前後に振っていく。
二度の射精を繰り返して快感に対して鈍くなった陰茎も、楓の膣内に包み込まれれば興奮は維持出来る。
身体の大きさに違わない発達を果たしている膣壁は、行き成り異物の進入を受けても寛容に受け止めた。
「せ、拙者はここが、あっ、分からないんでござるよ」
「んぉっ、……どれどれ」
俺の動きがスムーズになった事を察知し、早速質問をしてきた。
力一杯腰を突き上げ、肌を叩く乾いた音が響き始めても、楓の身体は反動を上手く消して答案に書く文字を震えさせていない。
大きな尻が波打ち、二人分の愛液が膣壁に擦り付けられる。
つい先程出された精液もそのままに、処女だった膣内に種が少しずつ送り込まれていく。
性行為を想定していなかった膣内が戸惑うように動き始めたと思えば、一気に動きが大胆になってきた。
抜き差しを続けられる陰茎に対して名残惜しさを滲ませ、優しく張り付いてくる。
古菲の様に物理的に狭い訳ではなく、幼い頃より鍛錬を積んだ腹筋が適度な締め付けとなった。
短時間で射精を繰り返して鈍感になったカリを舐めて、尻よりも細かく波打って陰茎に快感を送る。
鈴口で掘削を繰り返す感覚も出し入れの回数が多くなる程に抵抗が強く、しかし、柔らかくなってきた。
締め付けが徐々に強くなりつつあっても、肝心の楓は下半身こそ俺の突き上げに翻弄されているが、上半身は何の変化も無くテスト用紙に答えを記入していく。
後ろから見える耳も、興奮で赤くなってはいない。
時折、膣内から身体の中を押し上げられて息を短く出す意外は、普通にいつも通りの態度を貫く。
「っ、ふむ、ネギ先生の教えは分かり、易いでござるな」
「そ、ふっ、そうか?」
「そうでござるよ?」
細い目を肩越しに向けてくる楓は笑みを浮かべていた。
必死に腰を動かしていた甲斐もあって、平常を保っていた膣内から愛液が漏れ始める。
それに伴って膣壁も強弱を繰り返して陰茎に絡みつくだけだった動きから、亀頭を奥へと引き込む動きが追加された。
まるで陰茎が子宮口に向かって引っ張られる感覚を受ける。
フェラチオとも似た吸引力は次第に強さを増していき、ヒダも複雑に蠢いてきた。
降りてきた子宮口を突き上げれば愛液が増加し、陰茎に塗られていた物が新しく変えられていく。
元々性行為をさせていると言う意識をさせて居ない所為で、膣壁の興奮を完全には引き出せていないのが悔やまれる。
もはや楓の膣内を使った自慰となっているが、好き勝手に美少女の性器を犯している気分的な満足感が大きかった。
「ふっ、これで、どうでござるか?」
「んっ、あっ、あぁ、正解だっ!!」
「はぅ!?」
腰を動かし続けたお陰で、精液が上って来た感覚を受けたと同時に射精を行なう。
どうせ楓を絶頂に上らせられないのなら、長々と犯していても体力の消費が激しくなるだけ。
もっと言えば、三人を犯したのは魔法陣の副作用を逃す為。
まき絵や古菲よりも性的な感覚に強い楓を、性行為と認識させない状態で絶頂に上らせるのは不可能だろう。
ならば、俺だけがさっさと精液を出して、性欲を少しでも開放するしかない。
実際に射精をしても、楓は愛液を流す程度に解れた膣内へ精液を流し込まれた感覚に少し戸惑うだけで、大きな反応は返ってこなかった。
「と言う事は、合格で良いんでござるか?」
「……おぉ、合格です」
「嬉しいでござるよ」
絶頂の白い視界から戻ってきた俺に確認を取った楓は、膣内でビクビクと痙攣を繰り返して子宮口に精液を吐き出されながら笑顔で喜んでいた。
そして、処女だった膣内に溜まっていた体液を全て出し終えて腰を離せば、栓を失った膣口から勢い良く流れる精液が床を汚す。
解放された楓が俺の腰の高さと併せる為に蟹股で開いていた脚を伸ばし、ショーツも上げる。
三人の愛液と精液が流れる太股を気にせず、流れた体液も拭かないままで外見だけの身なりを整えた。
「拙者は部活に行って来るでござるよ」
「さんぽ部だったか?」
「そうでござるよ。今度是非一緒に周りたいでござるな」
「考えておくよ」
「では、ネギ先生。また明日」
「はいよ」
性欲を発散させた陰茎は少し力が抜けてしまい、上を向かずに正面を向いている。
しかし、未だに硬さを維持している亀頭を突き付けられる楓は、笑顔のままで教室を出て行った。
最後は今まで自慰をさせていたアスナなのだが……。
「ど、どうした?」
「……あっ、あぅ……」
声を掛けても机に突っ伏したままで、殆ど反応を示さない。
スカートの中を蠢いていた手は机から落ち、微かに指先を動かす程度。
顔を覗き込んでみると眼は朦朧としており、半開きの口からは舌が食み出して唾液も流れるまま。
とても意識があるとは思えなかった。
「もしかして、俺の所為か……?」
確か滑りを追加する為に弄らせた以外は何も指示を出していない。
その所為で秘裂を弄るのを止めるタイミングが分からずに、指を動かし続けてしまったのか?
元から少し滑りがあったのも手伝って、どれだけ滑りが増えれば良いのかが判断できなかったらしい。
スカートの下から見えるショーツも、溢れ出る愛液に濡れてしまい、大陰唇どころか秘裂の中にある膣口すら透けて見える。
過剰に濡れた事で吸収し切れなかった物が太股を流れ、大きな滝を作って床にまで溜まっていた。
全身から力が抜けて、上半身で辛うじて机の上から落ちていない。
この状態で更に犯すのは、流石に止めておきたいと思ったが、透けるショーツの下から無毛の大陰唇と、刺激を受けて赤くなった秘裂がチラチラと見えてしまえば、性欲も湧いて出てくる。
意識が朦朧としているアスナの後ろへ回り込んだ俺は、サッと重たくなったショーツを下ろした。
そして、解れきった膣口に陰茎を勢い良く突き入れる。
「よっと」
「あっ……」
アスナは辛うじて身体をビクンと跳ねさせたが、それ以上の反応はない。
そして睡眠中の犯した時とは違った感触を楽しみながら、腰を動かしていく。
溢れかえった愛液を周囲に飛び散らせ、赤くなった膣口を捲り返す。
カリで滑る膣壁を削りながら、子宮口を断続的に突く。
降りてきていた所為で膣内全体が浅くなっていたものの、更に奥を目指して腰を動かした。
「あっ……あぅ……あぁ……」
「はっ、ふっ、はっ!」
ガクガクと全身を揺さ振られるアスナは、相変わらず視線を宙に漂わせたままだ。
膣内も締め付けを強める訳でもなく、淡々と陰茎を受け入れている。
指を尻が赤くなる程に力を入れて揉み解し、腰を固定してスピードを上げた。
短時間で三度も精液を吐き出しても、やはりメインヒロインを犯していると思えば、精液の量産は勢いを増すようだ。
無毛の大陰唇を割り、膣口が捲られてしまう程の大きさを持つ陰茎を突き刺す。
亀頭は膣壁を掘削して、狭かった胎内を丁度良い締め付けを返すまで拡張する。
滲み出た精液の混じるカウパー液で愛液を押し流しながら、子宮口を突き上げた。
自分勝手な動きで、快感に意識を飛ばしたアスナを更に犯していく。
震えていた膣内が陰茎を入れられる事で目覚め始め、細かい痙攣を繰り返し始めた。
自慰で何度も絶頂へ達していた所為で敏感になったアスナは、早く出し入れを繰り返される刺激で、最早何度目になるか分からない絶頂へ上っていく。
ただ俺の突き上げを受けて翻弄されていた腰が上下に細かく跳ね、力の抜けていた手もピクピクと動く。
そして徐々に締め付けが強くなっていた膣壁が一番大きな反応を返した瞬間に、最奥まで陰茎を突き入れた。
「んぐっ……あぁ……」
「さ、最後だ……!」
新たに作り出されたばかりの精液を、意識を朦朧とさせているアスナの子宮目掛けて吐き出す。
上下に痙攣を繰り返す陰茎を押さえつける様に締め付けを強めるが、それが逆に射精を促す動きとなっている。
まるで牛の乳絞りをされていると思えそうな刺激は子宮口の吸い付きを加えられて、尿道に残った物まで膣内に引き出された。
「んっ……んっ……」
「ふぅ……出したなぁ……」
俺は身に走る絶頂の余韻を甘受しながら呟く。
膣壁は未だに吸い付いてきているが、力の抜けた陰茎では形を変えるだけで終わってしまう。
少しして膣圧に負けた所為で、外へと吐き出された。
「おぅ……」
「…………」
膣内からの刺激が絶えたアスナは疲労で眼を閉じて根息を立て始める。
規則正しい寝息と可愛らしい寝顔に気を削がれた俺は、親切心を出して後始末をしてやった。
「よっと……」
「んっ……」
短時間で四回も出したお陰で性欲の発散も出来た事でもあるし、今は身体を労ってやろう。
「仕方が無いか……」
「あっ…………」
意識が無いままであるが精液を膣内に出して欲しいとの希望は果たせた。
精々、明日起きたら肌の具合を確認する事だ。
それから魔法陣で身体を綺麗にして、アスナの脱力した身体を背負って女子寮へ戻る。
眠っている人間は思ったよりも重かった。
しかし、背中に感じる大きな胸のお陰で、最後まで運びきる事が出来るだろう。
精液を思う存分出し切った後の賢者タイムは心が寛容になり、ある程度の不都合は流せる。
勉強会もアスナだけが不合格となったものの、同じ部屋なので後から教えれば良いだろうと、重い腰と脚を動かしながら帰路に着いたのだった。
続く
さ~て、今月の『全てはエロの為に』は~?
アスカです。
もう直しましたがティファのエロ小説を改めて校正してみると
誤字脱字の多さに恥ずかしい思いをしました。
やはり注意力が散漫な時にする校正ほど意味の無い物はないなと感じます。
同人小説は『その3』の最初のエロ小説までしか書けていません。
かなり遅れています。
さて、次回の更新は
『コ○ドギアスの世界でズブリ』体験版β
『時止め荘』体験版β(オリジナル時間停止エロ小説
『ネギま』バカレンジャーと初めての居残り勉強会
の三本(予定)です。
今月の更新日も見てくださいね~。
じゃんけんポン!(チョキ
デュフフフコポゥ
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んがんんっ!
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誤字脱字の多さに恥ずかしい思いをしました。
やはり注意力が散漫な時にする校正ほど意味の無い物はないなと感じます。
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さて、次回の更新は
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