コ○ドギアスの世界でズブリ 体験版β
その1
この田舎も少し前とは様変わりをした物だ。
久し振りに来たのどかな田園風景だった土地は、人気が全く無い簡素な廃村になってしまっている。
それは生徒達が消えてしまった古めかしい校舎の屋根からでも分かり、何処と無く日本ではない雰囲気すら感じた。
夕暮れ間近の赤い空の下、寂しい気持ちになりながら眼を下の校庭へと向ける。
少し荒れた土の上に居るのは車椅子の少女で、日本人が一般的に黒か濃い茶色の髪をしていると考えれば珍しい薄い栗毛。
誰かを探しているのか、しきりに辺りをキョロキョロと見回していた。
知らない他人でもないし、とりあえず声を掛ける。
「よう」
「えっ!?」
「屋根の上だよ」
「あっ!」
最初は何処から声が聞こえているか分からない様子で慌てていたが、俺の言葉を聞いて屋根の上に視線を向ける少女。
「あっ、そんな所に居たら危ないですよ!」
「大丈夫だよ。ナナリー」
ブリタニアから送られてきた王女は、原作と違って目がパッチリと開いている。
しかも、視力は良いらしく、結構遠めに居る俺の方を見ても目を細めたりしない。
「すぐにそっちに行くから待ってろ」
「はい!」
元気良く返ってきた返事を聞きながら校舎の中へ入り、足早に下へ向かう。
古めかしさを全面に出している廊下や教室は、辛うじて日が挿している黄昏時でも十分に恐怖映画並みの雰囲気があった。
「思えば、あいつらとの付き合いも長いものだな」
俺とルルーシュは、かなり長い付き合いだ。
気が付いたら廃校に寝泊りしていた所へ、小さな身体に疲労を隠せない姿でフラフラと迷い込んできたのが始まり。
初対面のルルーシュは余りにも不健康だったので、いつの間にか身に付けていた『異世界の食べ物を出せる』能力で元気が出そうな物を出してやった。
あの時は気にしていなかったが、普通の人間から見れば虚空から食物が出てくる光景はやはり異常な事だったのだろう。
初めて取り出した瞬間を見た時のルルーシュの顔は、何が起こったのか理解が追い付いていなさそうな感じでポカンと口を開けて唖然としていた。
何とか正気を取り戻した後、とりあえず腹を満たして冷静な思考を取り戻したらしく、元気の無かった顔に生気が戻ってくる。
出された物を満足行くまで食べた後、直接は言わなかったがナナリーへ持って行く分を要求して、足取り軽く戻っていったルルーシュ。
纏めて大量の食料を持って行かなかったと思ったら、次の日も、その次の日も同じ様に食料を取りに来た。
そんな日々が長く続き、俺の能力の特性『人体に害の無い物しか出せない』『魔法的な効果を持つものも出せる』事を理解して、毎日の食料とは別にナナリーの身体と精神を回復させる物も要求し始める。
一先ず、肉体が回復しそうな『ドラゴンの肉っぽいカツ定食』と精神を落ち着けるお茶を渡しておいた。
その後の詳しい事は分からなかったものの症状が良くなったらしく、ある日車椅子に乗った目を開けて活発そうな顔をしたナナリーを連れてきた。
顔を合わした直後に感謝と、すっかり好物になってしまっていたドラゴンの肉っぽいカツ定食の素晴らしさを熱弁されて困ったのは楽しい思い出だ。
そもそも最初に俺の能力を見た時にルルーシュから化け物呼ばわりされたが、一時の音信不通を越えた今では良い様に利用されている感じが無い訳でもない。
しかし、ナナリーの食料を要求してきた時に対価として何かを出したいと遠回しに言ってきたので、話し相手と将来の権力を当てにした要求は既に伝えていた。
その言葉を聞いて、何やら吹っ切れたルルーシュは力強く頷いていたのが印象深い。
結局はお互いに暗黙の了解を交し、後払いではあるが持ちつ持たれつの関係に収まった。
年寄り臭く過去の思い出に浸りながら靴箱がある校舎口へ行けば、既に中へ入っていたナナリー。
足は相変わらず動かないみたいだが、やはり眼はハッキリと開いており俺の事を見ていた。
「迎えに来てくれたのか」
「はい、お兄様が探してますよ?」
「あぁ、済まん。すぐに行こうか」
「はい」
そう言ってナナリーの車椅子を後ろから押して、廃校を出る。
ザリザリする砂地を足に感じながら、これからの予定を話した。
「明後日からアッシュフォード学園に通うんですよね?」
「そうだよ」
「じゃぁ、これからはすぐに会えますね!」
「中等部とは結構離れてなかったか?」
「いえ、住んでいるのはお兄様と同じ所の生徒会専用のクラブハウスなので、隣にある男子寮とは近いんですよ」
「あぁ、そうか。ならすぐに会えるな」
「はい!」
しかし、少しばかり不安がある。
精神的に歳を取ってクラスに馴染めるのか分からないのと、何より心配なのが――
「学力とか大丈夫かな? 学校から離れて久しいんだけど……」
「大丈夫です。どうしても駄目なら記憶力が高まる食べ物でも出せば良いですし!」
「……ナナリーも俺の能力の扱い方を覚えて来たね」
「御世話になりましたから!」
原作とは違って逞しくなってしまった性格を感じてしみじみ言うものの、肝心のナナリーは肩越しに振り返り、両手でガッツポーズをしていた。
そんな妹の兄であるルルーシュは律儀に約束を果たし、戸籍その物が無かった俺がアッシュフォード学園の生徒として入学出来る様に取り計らってくれたのだ。
ナナリーの止まらない話によると、昔、食料に関しての事と、妹の眼と性格を元に戻した事に余程の恩を感じているらしい。
連絡も出来ずにアッシュフォードへ来た事を少しばかり悔いながら、漸く学園での居場所を確保したルルーシュは、持ち前の交渉力で身元不明だった俺との約束を果たし、迎えに来たと言う事だった。
ナナリーと世間話をしていると車が見えはじめ、その隣にはルルーシュが腕を組んで待っている。
「遅いぞ」
「すまん」
「まぁ、良い」
一旦言葉を切ってから俺の前に立ち直し、真面目な顔で重ねて言ってきた。
「約束を果たしに来たぞ」
「律儀だねぇ」
「命を救われたとも言えるからな。ナナリーも世話になったし破る訳には行かなかったんだよ」
「そうです! 御世話になりましたからね!」
「あぁ、有難う」
笑顔のナナリーは俺を向いて同意を示す。
車のドアを開いて中へと促したルルーシュに従って入り、目的地へと走り出した。
舗装が甘い道路の揺れを感じる中、久しぶりの再会を祝って飲み物を出す。
嬉しそうに受け取ったナナリーとは別に、ルルーシュは受け取った物を物珍しげに見ていた。
「……本当、いつ見ても便利な能力だよな」
「これのお陰で、今日まで一人で生きていけたからな」
「俺もそう言う様な能力があればな……」
「まぁ、望んで得られる様な物でもないんだけどな」
「分かってるから、羨ましいんだよ」
心底羨ましそうに溜息を付くルルーシュ。
枢木家に居た時は匿うと言う名目があったとは言え、土蔵に押し込められていた時期は食べる物にも困っていた。
今でこそアッシュフォード家の保護の元でまともな生活が出来ているが、日本に来た当初はナナリーの事もあって気など抜けない状態だったに違いない。
実際、ナナリーはゲンブに命を狙われる事になるし、良い待遇で生活していたとは口が裂けても言えなかった。
「まぁ、俺が近くに居る時は好きなだけ食料は出してやるから僻むなよ」
「あんまり現実世界に無い物を出されても困るんだが……」
そう言ってチラリとナナリーに視線を送るルルーシュ。
「何ですか?」
「いや……何でもない」
「?」
出された飲み物を美味しそうに飲んでいたナナリーは不思議そうに見返すも、サッと視線を反らした。
理由は簡単に想像が付く。
何故ならナナリーの好物は、ドラゴンっぽい肉のカツ定食。
初めて食べて以来、それこそ初めて食べる味に感銘を受けたらしく、今ではすっかり大好物になった。
しかし、地球ではどう頑張っても俺以外からは入手できない為に、強請られるといつも困ると愚痴を良く聞く。
更に生肉の状態で出した時は見た目に引き攣り、「何て物をナナリーに食わせるんだ」と殴りかかってきたのも、今では笑い話になっている。
「まさか生のドラゴンの肉が、紫色の煙を出しているとはな……」
「……肉自体も紫だけど、味は良いんだよな」
若干、遠い眼をした俺達だったが、空気を変える為に長年の疑問をルルーシュがぶつけてきた。
「それにしても、異世界にもカツ定食とかあるんだな」
「まぁ、異世界って言っても、その異世界の先が一つとは限らんからな」
「つまり色んな異世界から取り出すって事か」
「そう言う事」
カツ定食と言う言葉が出る度に眼をキラキラさせるナナリーを尻目に、俺とルルーシュは久しぶりの会話を楽しんでいった。
△
学園の重厚な門を潜り、車が目指すのはこれから住む事になる寮。
洋式建築は比較的新しく、今まで住んでいた昔懐かしい廃校とは比べるまでも無い程に住み易そうだ。
車の窓から眺めていると、寮の出入り口にどこかで見た女生徒が立っている。
「ん? あれは……」
「誰か居るのか?」
「あぁ」
実際、顔事態は知っているが、ここで俺が名前を言うのも不自然なのでルルーシュの紹介を待つ。
「あの人は学園の生徒会長をしてる、ミレイ・アッシュフォード会長だ」
「へぇ、美人だな」
車の窓から見える姿は、ただ立っているだけでも魅力的である。
片足に体重を掛けて斜めに立ち、腕を組んでいる所為で制服の上からでも分かる大きな胸は持ち上げられていた。
肩が隠れる程度の長さを持つブロンドの髪はウェーブが掛かり、風に遊ばれる度に日の光を反射する。
ミニスカートから伸びる足はストッキングを履いておらず、遠目から見ても分かる魅力的な太股を晒していた。
ミレイの眼の前に止まった車からルルーシュが最初に降りて車椅子を取り出し、後から俺がナナリーを抱えて降りる。
車から出揃ったタイミングを見計らったミレイが、自己紹介を始めた。
「ようこそ、アッシュフォード学園へ。私が生徒会長のミレイ・アッシュフードよ」
人を警戒させないミレイの笑顔に釣られて俺も自己紹介をしてしまうも、何処か緊張した様な物言いになってしまった為、笑いが起きる。
「そこまで緊張しなくても良いだろ」
「そうですよ」
「いや、ここまで美人に微笑まれたら誰だってそうなるよ」
「あら、嬉しいわ。うふふ」
ひとしきり笑ってお互いの緊張が解けた頃、ミレイはルルーシュへ、まるで弟を見る様な目を向けた。
見られた方は何故微笑を向けられているのか分かっていない様子。
「それにしても、ルルーシュが珍しくお願いをしてきたと思ったら、こんなハンサムなお友達を連れてくるなんてねぇ」
「そりゃ友達ぐらいは居ますよ」
「でも、学校では外の友達とかは出来ないでしょう?」
「まぁ、ここに来るまでに色んな事があったんですよ」
「そこまで意味深に言われると、逆に問い詰めたくなるわね~」
「また今度教えて上げますよ」
「あら、残念」
付き合いが長いルルーシュとミレイは、気安いながらもお互いの距離を理解しており、決して不快になるまで踏み込まない。
意味深な言葉を聞いても普通に流し、険悪になる前に追求を止める。
お互いの性格を理解して、長年の信用を持っているからこそ持てる空気だろう。
「まっ、尋問は後に置いとくとして……、ルルーシュ」
「はい」
人が好みそうな笑顔だったミレイはキリッと表情を引き締めて、ルルーシュの名を呼ぶ。
曲がりなりにも生徒会長である所為もあり、多少の威厳も持っている。
「転入生を部屋まで案内してあげて」
「分かりました」
「ナナちゃんは、男子寮に住む野獣共の不潔な視線から守る為に、クラブハウスで歓迎会の準備を手伝ってね」
ミレイの言葉に意外そうな顔をしたのはルルーシュ。
「あれ、生徒会に入れる心算なんですか?」
「それは本人の意思に任せるけど、ルルーシュのお友達を歓迎しないって言うのはねぇ……」
「それって職権乱用なんじゃ……?」
「良いの良いの。地位って言うのは使える時に使う物だからね」
「そうですか?」
納得いかない雰囲気で首を捻るルルーシュ諸共、俺は男子寮に押し込められる。
後ろではナナリーとミレイが俺達へ手を振り、生徒会専用のクラブハウスへ向かって行った。
「済まん。あの人は騒がしいのが好きらしくてな」
「まぁ、好き勝手できるのは今の内って理解しての行動だろうし、可愛いもんだよ」
「可愛い……?」
「あぁ、その疑問系はミレイ会長に言っといてやるよ」
「や、止めてくれ!」
慌てたルルーシュに連れられて入った寮の部屋は意外に広く、清潔感も申し分ない。
一先ず荷物を置いた後、今度はクラブハウスへ向かい、歓迎会に参加した。
好奇の目に晒されるが、どうせ転入すればクラスメイト達からの視線も送られるだろうから良い予行練習にもなった。
会長自らの紹介を得て、一人一人顔を覚える様に確認していく。
まずは<シャーリー・フェネット>
腰まで届く長い赤めの栗毛を持ち、腰は高く短いスカートから伸びる足は長い。
胸はミレイ程ではないが、制服の上から見ても大き目と分かった。
自分が知らない過去のルルーシュを知っていると聞いた所為で、俺の方をチラチラと話を聞きたそうに見てくる。
次は<ニーナ・アインシュタイン>
前世では、知らぬ者など居ないと思われるアインシュタインの名を持つ生徒。
この世界でも後世に名が残りそうな大量破壊兵器『フレイヤ』を開発。
その後に『対・フレイヤ』とも言える『フレイヤ・エリミネーター』を開発する。
まさに<アインシュタイン>の名に相応しい頭脳を持っているらしい。
しかし、日本人に対して、未熟な知識から来る恐怖心で差別的な意識を持つ。
俺からすれば、ただの根暗な貧乳としか映らないが……。
異世界の食べ物を使えば何か変えられるか?
そして最後は<リヴァル・カルデモンド>中途半端に跳ねる前髪を持つ男子生徒。
凄くどうでも良いです。
「ルルーシュとナナちゃんは知っているし、私はさっき自己紹介したから良いよね」
「えぇ、美人はシッカリと覚えられますんで」
「あら、煽てるのが上手ね~」
最後に俺の紹介を改めて終えた後、本格的に歓迎パーティーが始まった。
若干、初対面の壁を感じるシャーリーに詰め寄られて、美少女の良い匂いを至近距離で感じつつ、ルルーシュの過去を当たり障りのない範囲で聞き出される。
ニーナは少し離れた所でミレイと話しており、最後まで挨拶以外の言葉を交わす事はなかったが、それは一人で寂しく用意された物を食べているリヴァルと同じ様な物だった。
ルルーシュはナナリーの我侭に振り回されるので忙しく、構っている暇が無さそうに忙しく世話をしている。
シャーリーの話しも一段落して一人になったので、とりあえず食事だけでも済ませておこうと料理に被り付いた。
終始和やかな空気の中で歓迎会は楽しく進んだ。
気が付いた頃には時間も遅くなった事で、主催者でもあるミレイは歓迎会の終了を宣言する。
後片付けもそこそこに、全員が自分お部屋に戻ろうとした時、ナナリーが意を決した様子で声を上げた。
「あの、お兄様!」
「どうしたんだ、ナナリー」
「あの、折角再会したんですから、また一緒に寝たいです!」
「あら、ナナちゃんってば大胆ね」
思い掛けない言葉に何処と無く嬉しそうな声を出すミレイだったが、ルルーシュは良い顔をしない。
「しかし、この歳になって一緒に寝るなんてのはな……」
断ろうとした雰囲気を逸早く察知したナナリーは残念そうに肩を落とす。
それを見ていたミレイが助け船を出した。
「良いじゃない、ルルーシュ。一緒に寝てあげたら?」
「仮に寝るとしても、俺やナナリーの部屋では狭くて寝れませんよ」
「……俺の寮の部屋も一人用のベッドだったな」
何とか断る理由を探したルルーシュだったが、ミレイの更なる言葉に逃げ道を塞がれる。
「じゃぁ、ここで寝れば良いじゃない」
「えっ、ここで?」
今まで歓迎会をしていた部屋は広く、寝室として利用出来ないとは言えない程度。
辺りを改めて見回しながら言うミレイの言葉は、ルルーシュの逃げ道を塞いでいく。
「お皿とかは隣のキッチンに押し込めば良いし。いつもと違うお泊り気分で使えるわよ」
「さすがミレイさんです!」
「ふふふ~、もっと褒めても良いわよ。ナナちゃん」
楽しげに笑い合うナナリーとミレイを見て、断れないと理解したルルーシュは俺へ視線を向けて溜息を付いた。
仕方なくシャーリーの手伝いの元、食器を片付けた後に布団を運び込んだ。
手伝いを終えたミレイ一向は、ある程度挨拶を交わして部屋を出て行った。
仕方なく寝る準備としてパジャマに着替えた俺達だったが、ルルーシュはナナリーを軽く叱り始める。
「ナナリー、あんまり我侭ばかり言っては駄目だろう」
「だって、久しぶりに会ったんですよ? 懐かしくて……」
「寝るだけなんだから良いじゃないか」
「お前もあんまりナナリーを甘やかしたら駄目だろう」
矛先が俺に向いた。
しかし、今はシャーリーの匂い、と言うか性欲の対象になる女の匂いを長時間嗅いでから興奮が冷めない。
犯せるかどうかで言えば、ナナリーも獲物の一人として捕らえられる。
既に部屋は片付けられ、布団も敷いて外堀を埋められた状況。
ルルーシュも寝巻きに着替えているので、ここで取り止めにはならないだろうがダメ押しも必要だろう。
「別に毎日じゃないんだから良いじゃないか」
「そうですよ、お兄様。今日は再会を祝してって感じで!」
「……はぁ、分かったよ」
折れるしかなかったルルーシュの言葉を聞いて、俺とナナリーはハイタッチを交わした。
「やったな!」
「はい!」
歯磨きの為にキッチンへ連れて行かれたナナリーを見送り、俺は能力で出した水を元々置いてあった物と摩り替える。
一つはルルーシュ用の睡眠を深くする物。
もう一つはナナリー用の、意志を混濁させて操る物。
こんな効果を持っている物は異世界であっても自然には存在しないが、例によってドラゴンっぽい肉のカツと同様に加工済みの品。
しかし、それは料理されたのではなく、生成された物だ。
効果のある何かを、魔力を使用して作り出したと思われる。
要はマジックアイテム。
しかも主に経口摂取の物で、制約も合わさって人体に害は無い。
効果の程は過去に確認済みだ。
昔、廃校で生活をしている時に興味本位で試した事があり、その時は何の問題も無く効果を発揮。
その上、副作用も無く、依存性も無さそうだった。
後はルルーシュとナナリーが飲むのを待つだけだ。
「ただいま戻りました」
「じゃぁ、俺も歯を磨いて来ようかな」
「広いんだから一緒に行けば良かっただろ?」
「そう言う事は先に言ってくれよ。いつも廃校では別々に行ってただろ」
「あぁ、そう言えばそうだったな」
「んじゃ、行ってくる」
「あぁ」
「はい」
最初に誘って来なかったから良かったものの、本当に誘われていれば水を摩り替える口実を考えなければいけない。
ルルーシュが忘れていて本当に良かった。
そして、短い歯磨きから戻ってくると二人揃って布団の上で待っており、俺が座るとナナリーは待ってましたとばかりに話し始める。
それは中等部での出来事や、友達の話に年功行事での出来事。
話す時の表情が嬉しそうで、見ているルルーシュも微笑んでいた。
しかし、話題が一人で抜け出して周辺の散策を行なっている物になると笑みも消え、心配そうな物に変わる。
察知したナナリーが「しまった」と思う暇も無く、またも説教が始まってしまったが、怒られていても楽しそうな笑顔が消えず、久しぶりの集まりがどれだけ嬉しいのかが表情で分かった。
それを見て何を言っても駄目だと思ったルルーシュは、置いてあった水で喉を潤してから少しして眠そうな表情に変わる。
「ふぁ……、何か疲れた」
「車で長時間移動しましたもんね。もう寝ても良いですよ。お兄様?」
「ナナリーが大人しくしてくれれば、もう少し話せたんだけどな」
「あぅ、御免なさい」
説教を止めたくて言った言葉に、鋭い切り返しを受けたナナリーは胸を押さえる。
「まぁ、今日で最後と言う訳でもないし、もう寝ようか」
「まだ話したい事は一杯ありますけど、眠そうなお兄様を放っておく訳にもいきませんね」
のろのろと布団の中へ潜り込んだルルーシュを見て、同じく布団の中へ入ったナナリー。
俺は壁にあった電燈のスイッチを切り、横目でナナリーが水を飲む姿を確認してから布団へ入った。
そして、就寝の挨拶をお互いに交わし、部屋の中は暗闇と静寂に包まれる。
どこかとは違って一つしかない月が室内に差し込む中で、俺はタイミングを図って息を潜めた。
暫くして月明かりのみが照らす室内で、一人起きる。
「ルルーシュ……は、もう寝たか?」
意外に行儀良く肩まで布団を掛けて眠っているルルーシュは、声を掛けても寝息しか聞こえない。
「ナナリー、起きてるか?」
「……はい」
一番の目的であるナナリーにも声を掛けてみると、感情を感じさせない声が返ってきた。
先程の元気な姿を思い出せば、水の効果の高さが知れると言うもの。
布団に入ったままで、こちらへ向ける顔も無表情で何も感情を浮かべていない。
「こっちへ来い」
「……はい」
命令を下せば、手と腰を使って寄ってくる。
手を伸ばせばすぐ掴める位置まで来たので、ナナリーを正面から抱き締めた。
腕の中にすっぽりと入る大きさの身体は、思ったよりも肩と腕の筋肉がある。
ナナリーの車椅子は手元の変な球体で動かす種類だが、散策を頻繁にしているとも言っていたし、タイヤを掴んでの移動も行なっているのかも知れない。
背中の筋肉も引き締まっている感じも受けるが、正面の胸の感触は実に慎ましやかだ。
年齢相応の大きさと言っても良いだろう。
小さな背中を抱いていた手を下せば、薄いパジャマ越しにショーツに包まれた小さな尻が掌に収まった。
指をグニグニと動かせば、固めの弾力が感じられる。
そのまま揉んでいけば、シッカリと下着の役割を果たして尻を包んでいたショーツが谷間へ追いやられていく。
完全に尻肉が内で出されると、パジャマ越しであってもサラサラの感触が返ってきた。
満足行くまで尻を揉みながら髪の匂いを嗅いだ後、抱き締めたままで押し倒す。
それから身体を離して、再度ナナリーに命令を下した。
「パジャマを脱ぐんだ」
「……はい」
無表情を保ち、自我を封じられたナナリーの細い指で、女の子らしいパジャマのボタンが外されていく。
徐々に現れてくるのはキャミソールに包まれた幼い身体。
透ける生地の向こうには、僅かに膨らんだ胸が布を押し上げていた。
仰向けに寝たまま俺の顔を見つめながら、指示に従ってキャミソールさえも捲り上げる。
直接見るブリタニア人特有の肌は透ける様に白く、穢れを感じさせない。
乳首も色素が薄く、月明かりの下では殆ど乳輪の境目が分からなかった。
ささやかに膨らんだ胸は呼吸の度、上下に動いている。
そして、壊れ易い物を触る様に手を伸ばした。
「…………」
「この大きさでも、ちゃんとオッパイって感じの柔らかさだな」
胸を触られても何一つ反応を返さず、無意識に息を呑む事すらしない。
無表情の顔を俺に向け、胸を揉まれ続ける。
大胆に指を動かせる程の大きさは無いが、それでもナナリーの胸を揉んでいると言う興奮は大いに感じられた。
全体を撫でつつ、目立たない乳輪から乳首を摘んで捏ねれば、反射的な反応が返ってくる。
未だ幼く性的に成熟していなくとも、刺激をされると硬さを増す程度には成長している様だ。
ひっそりと縮こまっていた両乳首が少しだけ摘み易くなり、人差し指と親指で捏ね繰り回す分には何の問題も無くなった。
指に感じる性的な反応に気を良くした俺は、顔を近づけて吸い付く。
「…………」
パッと見で小さかった乳首は、俺の口内に入っても小さい。
僅かに汗の味を感じるが、それ以上にナナリー自身の体臭が至近距離で感じる。
本当なら味等無いにも等しいとは理解していても、精神的な満足感と美少女の意識を操って乳首に吸い付いていると言う現実が興奮を高めた。
陰茎も大きさを増し過ぎて、もはやパジャマの中ですら狭苦しい。
名残惜しみつつも、顔を離すついでにズボンから反り立つ性欲の象徴を開放する。
「さて、次はいよいよメインだ」
「…………」
足が動かないナナリーに代わって、パジャマのズボンを脱がしていく。
可愛い柄の布が包む下半身は肉付きが良いとは言えないが、太股から辺りからは平均的な太さを持っていると思われた。
スルスルと脱がしていけば、柄物のショーツが現れる。
「おっ!?」
本来ならシッカリと股間を包んでいる筈ショーツが、先程尻を揉んだ所為で少し横にずれており、片方の大陰唇が既に見えていた。
しかも、秘裂にも食い込んで性器自体の形がハッキリと分かる。
期待に震えそうな手を押さえ、ゆっくりとショーツを下げて行く。
「ほぉ……」
無表情なナナリーに見つめられながら、歓喜の声を漏らして秘裂を晒した。
年齢的に陰毛一本無い綺麗な股間は処女の雰囲気をこれ以上なく漂わし、同時に幼い雰囲気も痛い程に伝わって来る。
下半身を覆っていたショーツをパジャマごと脱がし切り、拘束を解かれた細い足を広げた。
股間に鎮座する秘裂は引っ張られる筋によって開き、膣口を外気に触れる。
「っ……」
流石にここまでされれば眠っている本能が警告を発したのか、少しだけ身を強張らせるナナリー。
月明かりしかない為にイマイチ良く見えないので、股間に顔を近付けて至近距離で見つめる。
僅かに開いた秘裂から見える膣口は小さく開閉を繰り返し、明らかに指一本すら入らない大きさで柔軟性を考慮しても陰茎は入れられそうも無い。
上に見える淫核を包んでいる包皮も大陰唇に埋もれて余り目立たず、ひっそりと息を潜めている様だ。
小陰唇の発達は殆ど無く、全体的に地味と言えば地味。
それも処女の物と思えば、一つの魅力でもある。
とりあえず今は挿入を出来そうも無いが、反り経つ陰茎の興奮も治めないといけない。
「ナナリー、ちょっと舐めてくれ」
「……はい」
仰向けに寝ていたナナリーに向かって陰茎を突き付ければ、無感情の返事をしてから腕の力のみでにじり寄ってくる。
そして、冷たく細い指で根元を掴むと、小さな口から舌が出て来て亀頭を舐めた。
「おぅ!」
「…………」
俺の声に反応を示さずに、言われた通りの行動を淡々と続けるナナリー。
鈴口の真下辺りを舌が這い回って唾液が塗りたくられていく陰茎も、女の子の手の感触が合わさってカウパー液を滲み出させる。
「うっ、もっと先の方を口に、含んで、ア、アイスを舐める様に、してくれ」
「……ぁむ」
小さな唇を目一杯広げたナナリーは、カプッと擬音が聞こえそうな感じで亀頭を咥えた。
口内でも舌の動きは止まらず、鈴口を中心に這いずり回っている。
自然とカウパー液を味わう羽目になったナナリーだが、無表情は変わらない。
「くふっ、唇を窄めながら、一番張っている所を、締め付ける様に、じょ、上下に頭を動かすん、だ!」
「…………んむっ」
流石に小さな口内では陰茎を根元まで咥え込めないだろうと、亀頭だけのフェラの動きをさせた。
口を一杯に開いても幅の広いカリには歯が当たってしまい、唇に比べれば強い刺激を伴うも、それすらも快感として受け取れる。
指示通りに動き始めたナナリーに自分勝手なせめてもの礼として、寝転がって裸の下半身を引き寄せた。
横向きになった腰を抱き、力なく伸ばされていた足を上になっている方だけ持ち上げ、再び股間を広げる。
露出した秘裂に指を当てれば、性的な反応で身体を小さくピクンと跳ねさせたナナリー。
「っ…………」
頭の動きが止まらない事を確認し、大陰唇のぷにぷにとした感触を堪能しながら性感を引き出す様に指を動かしていく。
秘裂を開きつつ、膣口の縁に指を這わせて異物への感覚に慣れさせる。
粘液が少ない所為で若干突っ張った感触が返ってくるが、なるべく痛みが無い程度に力を入れて小陰唇を指先で弄ぶ。
ある程度刺激すると、淫核を包皮の上から摘んだ。
「んっ…………」
最初に触った時よりも大きく腰を前後に痙攣させたナナリーの身体は、確実に快感を目覚めさせていく。
ぷるんと揺れた尻、さらさらで細く白い太股が揺れるのを視界に納めながら指は性器を弄り続ける。
形を変えられる大陰唇は性的な刺激を受け、愛液を流し始めた。
月明かりに光り卑猥な光沢が、膣口を弄ぶ指に絡み付く。
決して処女膜を傷付けない様に気を付け、慎重に膣内を探った。
グネグネと蠢くヒダに絡み付かれる感触は、目測通りに指先だけでも強く締め付けてきる。
「ふぅ、ん…………」
陰茎を入れられないのならば、せめて性感だけは開発しておこうとGスポットを探った。
軽く曲げた爪の先にすら引っ掛からない薄いヒダを搔き分け、白い腹の内側から指を動かしていく。
「んっ!」
少し探る程度で膣壁とは違った感触を受け、そこを刺激した途端にナナリーは腰を前後に大きく動かす。
アッサリと見つかった胎内のGスポットと、外の硬くなった淫核を同時に捏ねて更に性感を刺激した。
「んっ、んんっ!」
自我を封じられて、性感に腰を振る姿は淫猥極まりない。
下半身がそんな状況の陥っていても、ナナリーは頭を振ってカリを唇で扱いていた。
亀頭が口内の生暖かい感触に包まれ、小さな舌が這いずり回る。
唾液が漏れるのも構わずに、ジュルジュルと陰茎を咥え続けた。
「うっ、くほっ、ナナリー、もう少し吸ってくれ」
「んむっ……」
「うっ!?」
精液が上がって来た気配を股間に感じ、スパートを掛ける為にナナリーへ指示を追加する。
快感を我慢している陰茎にとって吸い付きが思った以上に気持ち良く、すぐにでも暴発してしまいそうだ。
せめてもの抵抗として股間に力を入れても、圧力で張ったカリを唇で扱かれた刺激が大きく、絶頂へと上っていく。
送られる快感に張り合った所為で、弄っていた淫核とGスポットも反射的に力を込めて刺激してしまう。
「んっ!?」
「うぉっ!?」
女の身体で最も敏感な性感を二つも同時に強い刺激を受けたナナリーは、陰茎に塞がれた口から声を漏らした。
限界間近だった所に不意の刺激を受け、上がって来た精液の濁流は止められそうにない。
「うっく! ナナリー! 咽ない様に気を付けて、ストローから吸い上げる様にしろ」
「うっ、ぅんっ……」
もはや我慢は無理と悟った俺は、最後の指示を言い放った。
そして、ナナリーの小さな口内で陰茎は吸い上げられ、精液も股間から力が抜けた事で勢い良く流れ出していく。
「出るっ!!」
「んくっ!?」
突然口内で射精を受けたナナリーだったが、指示に従って咽ない様に気を付けながら吸い付く動きを止めずに受け止めていく。
まさに睾丸から精液を吸われる感覚が、絶頂の快感と重なって思考を白く染める。
目を開いている筈なのに見える物は何も無く、陰茎からの性的な快楽のみが身体の感覚を支配していた。
そんな状態にあっても淫核と胎内を弄る指は止めず、性感帯を攻められたナナリーも腰を震わせて絶頂に達する。
潮を軽く吹き、布団も汚しながら自我の無い身体が快感に身を弄ばれ、俺は精液を吸い出される刺激に思考を焦がした。
「うっ……おぅ……」
「んっ、んっ……」
短い絶頂から帰って来る頃には射精も終り、陰茎の吸い付きも心成しか緩やかになっていた。
思い掛けない攻めを受けた俺は何となくナナリーの顔を見やると、頬を膨らませ、絶頂で蕩けた目を向けて見てくる。
追加の指示を出して居ない所為で出された精液は口内に留まり続け、無表情ながらも扱いに困っている雰囲気があった。
「飲んでくれ」
「…………」
待機していたナナリーは指示を受け、苦いと聞く精液を眉一つ動かさずに飲み込んでいく。
細い喉がコクコクと上下に動き、男の種が胃の中へ流し込まれた。
陰茎は咥え込まれたままだったので、精液を飲み込む動作で動く舌に亀頭の裏側が舐められる。
絶頂直後に小さな快感を受け、尿道に残った最後の雫が吐き出された。
股間を弄っていた指に絡む大陰唇から漏れ出していた愛液の量を見て、ナナリーも絶頂に持って行く事が出来た達成感が湧いてくる。
軽く疲れた腰を小さな口から離し、後始末をしなければならない。
流石にこのまま朝になっては、隣で寝ているルルーシュの追求は避けられなくなる。
おまけにナナリーの口の中へ思う存分射精をした今、賢者タイムの冷静な頭では妹を大事にしている兄への極僅かな罪悪感も沸き上がって来た。
しかし、性欲に思考を支配されていたのだから仕方が無いと、免罪符にならない免罪符を自分で付ける。
とりあえず潮と愛液が染み込んだ布団を軽く拭き、ナナリーの口元も綺麗にしておく。
手近にあったタオルで痕跡が分からなくなるまで掃除をしていれば、夜もかなり深まって暗闇が室内を包んだ。
元々、月明かりだけだった所為で、雲が掛かってしまえば殆ど見えなくなる。
辛うじて痕跡が見えなくなる程度には排除できたが、後は寝る事しか出来ないだろう。
乱れていたパジャマを直させた後に、能力で出した人形状態を解除する水をナナリーに飲ませ、更に睡眠を促す水も飲ませた。
「んぁ…………」
「おやすみ、ナナリー」
「ふぁ……、おやすみ、なさい……」
自我を取り戻した瞬間に襲ってくる強烈な眠気に抗えないナナリーは、即座に瞼を落として朦朧とした意識の中、辛うじて返答をしながら布団に倒れこんだ。
風邪を引かない様に布団を肩まで掛けてやり、俺も布団の中へ潜り込む。
今日は随分と忙しかったが、今後の拠点を手に入れられたのは嬉しい事だ。
しかも、近くには犯し甲斐のありそうな美少女が何人も居る。
ルルーシュには勘付かれない様に気を付けないといけないものの、そこだけを注意していれば問題は無い筈。
後は友人らしく、尚且つ利用価値があると思わせれば、何をするにも近くに置きたがるかも知れない。
生徒会メンバーの他にも、ルルーシュを中心として人物関係が築かれるのなら、適度に近くの立ち居地を維持するのは必須事項。
意外に、情に厚い性格を利用すれば、きっと上手く行く……と、信じるだけだ。
久しぶりの埃臭くない新品のシーツに包まれ、温かい温度に包まれながら、ナナリーの意識の様に暗闇に落ちて行った。
△
翌朝。
目覚まし時計の騒がしい音に目が覚める三人。
ルルーシュとナナリーは水を飲んだ後遺症は当然無く、逆に心地良い目覚めで起きる。
「んっ、あぁ……、もう朝か」
「んぅ…………、ふぁ、……おはようございます、お兄様」
「あぁ、おはよう、ナナリー」
最初に視界へ入ったルルーシュに挨拶をした後、俺にも声を掛けてきた。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう」
チラリと視線を動かして布団に染み込んだ愛液の後を確認したが、完全に乾いて痕跡は分からない。
ナナリー自身も口の中と胃から精液の匂いが上がっている様子も無く、至っていつも通り。
すっきりとした寝起きで朦朧としておらず、足が動かなくても自分で出来る事はテキパキと行っていく。
朝食を作りに行ったルルーシュの分まで布団を畳んでやり、次は俺の布団の番だと眼の前に座る。
「テーブルを拭いてくるよ」
「お願いします」
「はいはい」
昨日、テーブルの上は一応片付けたとは言え、細かな拭き残し思いの他あった。
「……あっ」
「えっ、何ですか?」
「いや、何でもないよ」
「そうですか?」
拭いていた気が付いたが、今使っているタオルはナナリーの愛液を拭いた物だ。
しかし、別段不潔でもないイメージがあるので、最後まで使う。
ナナリーがテーブルに自分の愛液を塗りたくられたと知れば、どんな反応をするだろうかと想像するのも一つの楽しみだ。
見た目には汚れが無くなった頃、ルルーシュも朝食を持って帰ってきた。
「食事が出来たから、ナナリーを車椅子に乗せてくれ」
「おぉ、分かった」
「お願いします」
両手が塞がっているルルーシュに代わって、抱き上げて貰おうと両手を伸ばしてきたナナリーを持ち上げる。
昨日散々弄り回した身体でも、疲労が取れた所為で性欲も復活した俺には欲求を隠す事に少し苦労した。
男の俺よりも柔らかく、触れば少女から大人へ変わりつつある感触。
本格的に触ったのは胸と性器だけであっても、ナナリーにとって見られたくない場所は全て見た上に弄り回した。
昨日の感触と快感を思い出してしまうと、朝立ちをしている陰茎が更に大きくなりそうだ。
「よっと……」
「有難うございます」
「いやいや、美少女を抱えられて役得だからな」
「……ナナリーから離れろ」
「もう、お兄様ったら……」
ルルーシュの遅すぎる警戒を呆れた様に咎めるナナリー。
これも廃校で寝泊りしていた頃に何度もやった遣り取りで、言い終わった後は誰からでもなく笑いが湧いた。
「うふふ、お兄様、もうお腹ペコペコです」
「くくっ、あぁ、分かったよ」
「さ~て、久しぶりの遣り取りも終わった事だし、久しぶりのルルーシュの手料理を食べるか」
「本当はカツ定食が良いんですけど……」
「……ナナリー、朝から油物は身体に良くないから諦めなさい」
「は~い」
すっかりドラゴンっぽい肉の魅力に嵌まったナナリーの言葉に、今度はルルーシュが呆れた。
そして、やっと付いた食卓では、今日の予定を教え合う。
二人は元々生徒なので普通に授業があるものの、俺は転入生。
参加するのは明日からなので、今日は校内の案内をすると教えられた。
「ん、ルルーシュとナナリーは授業だろ? 誰が案内してくれるんだ?」
「あぁ、それはミレイ会長がするらしい」
「生徒会長って忙しいんじゃないのか?」
「いや、合法的にサボる口実を貰って喜んでたよ」
生徒会長なのに、と溜息混じりに教えてくれる。
思ったよりも早くミレイと二人きりになる機会が訪れた。
「会長自ら案内してくれるんなら、間違いも無いだろうしな」
「まぁな」
朝食も終り、ナナリーとルルーシュへ能力で出した弁当を手渡して、俺はクラブハウスの前でミレイを待つ。
既に授業が始まっているので閑散とした周囲は、人が一人も居ない。
しばらく寂しさを感じていると、ミレイが息を切らせて走ってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ、御免なさい。待たせちゃって」
「忙しかったんじゃないですか?」
「はぁ、良いのよ。ふぅ、別に大した用事でもないし。はぁ」
「そうですか」
余りにも息を切らせて言葉も続かない感じに、チャンスと思った俺は水を出して渡す。
「あ、これどうぞ」
「あら、ふぅ、気が効くのね。ありがたく、ふぅ、頂くわ」
突然出した水だが疑う事も無く、アッサリと口を付けたミレイ。
細い喉が上下する度に、異世界の飲み物が体内へ流されていく。
まるで昨日の、精液を飲むナナリーを思い出す光景だ。
水を飲み干したミレイは、渡らされたビンを珍しそうに眺める。
「随分と手の込んでるビンね」
「えぇ、何か職人の手作りなんだそうで」
「へぇ、綺麗ね」
「何だったら上げますよ? まだありますし」
「本当に!? 有難う」
異世界から出せる物は人体に害の無い食べる事が出来る物と言う制限があるものの、これは目的の物だけを出す訳ではない。
水を出そうとすれば虚空から滝の様に出てくると言うのは流石になく、一定の品質を持ったビンに入れられて出てくる。
料理に関しても同じ事が言え、食器類は付属品として判断されているらしい。
ともかく、今大事なのはミレイが飲んだ水の効果が出てくるのを待つ事。
生徒が多い校内でも、人が居ない場所は必ずある筈。
ある程度時間が経過した後に、そこへ連れて行かせれば後はこっちの物だ。
「じゃぁ、案内をお願いします、会長」
「えぇ、任せておいて!」
移動の前にミレイが貰ったビンを生徒会室へ置いてから、改めて案内が開始された。
右を見れば音楽室だの、左を見れば視聴覚室だの、色々な専門の教室を教えて貰う。
他にも休み時間に生徒が屯している場所や、昼食を食べるのに最適な場所まで。
普通の学校案内では決して知りえない穴場的な場所まで教えてくれた。
最終的には屋上へ案内をされ、穏やかな風を感じてミレイによる案内は終わった。
「ふぅ……、いつ来ても良い風ね」
「そうですね~」
強めの風に目を細めて髪を弄ばれているミレイは、風圧によってヒラヒラと捲れるスカートを気にしている様子は無い。
アッシュフォード財閥の孫娘と言う事もあって、フリルが下品にならない程度に付いた高そうな生地が見える。
「そう言えば、ビンを貰ったお礼がまだだったわね」
フェンスに手を付いていたミレイが俺へ振り向くと、やっと今回の最大の目的に触れた。
あの水の効果が発揮されるのはすぐだが、流石に人通りがある校舎内で性的な行いは出来ない。
見付かれば即退学もありうる。
そして、飲ませた水の効果は、『他人の願いは聞かないといけないと思わせる』と言う物。
言うなれば軽い洗脳だ。
幾ら人体に悪影響が無い物しか出せなくとも、行き成り好感度が上がってしまえば何らかの疑いを掛けられる。
特にルルーシュとナナリーは俺の能力を知っているので、真っ先に疑いを掛けてくるのは明白。
それ故に深い洗脳はしたくても、出来るにも拘らず遣れないのだ。
「それじゃ、パイズリをしてください」
「えぇ……パッ、パ……、えぇ!?」
思い掛けない要求に驚きを隠せないミレイ。
釣られて復唱しそうになったのを止めた所を見るに、恐らく処女だろうか。
財閥の跡取りとして社交界に出入りをしていても、初心な心はまだ穢れていないようで何よりだ。
「お願いします」
「で、でも……、あっ、他の事じゃ駄目かしら? ほら、お金とか!」
「駄目です。俺はミレイ会長にパイズリをして欲しいんです!」
会ったばかりで付き合いも薄い男にこんな事を言われれば、普通は見下す視線を送って帰る筈。
特にミレイは思った事を素直に言うタイプだと、昨日今日の会話で判明している。
俺の立場はルルーシュの友達とは言っても単なる転入生なので、本心を隠して対応する理由も無い。
しかし、今のミレイは帰る事も無く、ビンのお礼を一番に考えている。
飲ませた水の『願いを聞かないといけないと思わせる』効果が、貞操観念と羞恥心の間で揺れ動いている様だ。
気に入ったビンを返す選択肢は最初から無く、貰った手前強く意見を言えない。
こんなに動揺するミレイは、普段の態度を知っている者なら驚くだろう。
俺の顔を上目遣いで覗き見ても意見を変えないと判断したらしく、顔を赤くしながらも眼の前で跪いた。
「じゃ、じゃぁ、はい! どうぞ!」
完全にやけくそ気味に胸を張って差し出してくる。
膝立ちで両手を後ろへ回し、赤い顔は横へ背けられていた。
パイズリを承諾したが、是が非でも自分ではしないと意思を示す。
「ミレイ会長がしてくれないのなら、俺が胸を触る事になりますけど良いんですか?」
「うっ……、うぅ……」
直視したくない現実を突きつけられて、言葉を詰まらせる。
自分ではやりたくない、しかし、しなければ胸を触られ、更には確実に揉まれるだろうとハッキリと認識するミレイ。
顔は横に向けたままで薄く開けられた眼はズボンの中にある俺の陰茎へ向けられ、生地の上からでも膨らんでいる様子を確認して更に頬を赤く染める。
「くぅ~……、わ、分か……、いや、やっぱり駄目!」
揺れ動く心境は言葉と表情で惜しみなく伝わってくる。
その結果、ミレイは自らパイズリをする羞恥に避け、胸を揉まれる羞恥を取った。
「わ、私はこのまま動かないから、貴方がしてちょうだい」
「良いんですか?」
「決意が変わらない内に、早くやって!」
「分かりました」
切羽詰った要求を受けて近付けば、ミレイは身体をビクリと跳ねさせた。
そして、制服のネクタイに手を掛けて、脱がしていく。
「うぅ……」
厚めの黄色いジャケットのボタンを外し、金の校章が入った緑のネクタイを解いてからブラウスのボタンを外しに掛かる。
徐々に見えてきたブラは柔らかい色合いの赤で、普段のハキハキした性格を現しているのかもしれない。
谷間を作っている巨乳は日が当たらない箇所である為に白く透き通り、染み一つなく綺麗な肌を保っている。
ブラウスを左右に広げ、最後はブラを外しに掛かった。
「っ!?」
顔を背けてなるべく現状を見ない様にしていたが、流石に服を脱がされては肌寒さが増加し、ブラを丸出しにしていると感じた所為で身体を跳ねさせる。
背中側にあるブラのフックを外す必要があるものの、跪いたミレイの体勢の関係で難しい。
とりあえず胸を取り出さない事にはパイズリも出来ないので、手っ取り早く肩紐を下した。
そして、生徒達が授業を受ける学校の屋上で、生徒会長である財閥の孫娘が日の下で巨乳を露出する。
「うっ!?」
ブラを引き下した反動で大きく弾む胸は、たぷんと幻聴が聞こえそうだ。
頂点に息衝く濃い目のピンク色をした乳首が、白い肌と比べれば目立つ。
「うっ……」
ミレイ側の準備が出来たので、次は俺の番だとズボンを下ろす。
反り立つ陰茎は天を向き、期待に張りを増させていた。
「ひっ!?」
ベルトを外す音を聞いたミレイが、恐る恐る視線を正面に向けると真っ先に見えたのが陰茎。
しかも、赤黒い亀頭のカリは大きく張り出ており、処女が見れば凶悪の一言だろう。
例に漏れずに恐怖心を抱いたミレイは、俺を涙目で見上げた。
「ほ、本当にするの?」
「えぇ、だってお礼がしたいって言ってましたし」
「い、言ってたけど……、もっと――」
「駄目です」
上半身を肌蹴させられて、まるで腕を拘束されている様にも見えるミレイに笑顔で断言をする。
陰茎を胸の谷間へ挟む為に近寄れば、逃げ腰になった。
挟みにくい体勢なので肩を掴んで戻させると、再び顔を背ける。
「うぅ……」
「では、行きますよ」
宣言をした後、ミレイの巨乳を持ち上げて陰茎を挟んだ。
「うぅ!」
「おぉ」
最初に感じたのは胸の柔らかさ。
降ろした俺の腕には殆ど力を入れていらず、手首だけで持ち上げている所為で、重く柔らかい感触を余す事無く掌に感じられる。
少し指に力を入れるだけでも容易に沈み込み、返って来る反発も心地良い。
抵抗を示さなくなったミレイの身体は心成しか震えており、被虐心を湧き立てられもする。
そして、持ち上げた胸を左右に少し開いてから腰を近付け、遂に陰茎が真正面から谷間に挟まれた。
「ひぅっ!」
「うっ!?」
陰茎自身が熱い所為で、ミレイの胸の谷間からは少しばかり冷たい感触が送られてくる。
ムニムニと指を動かす度に、柔らかい弾力に吸収された圧迫を感じた。
巨乳に挟まれた快感は思った以上に良く、腰が勝手に動き始める。
「ひぃ……、嫌ぁ……」
正真正銘、胸を好き勝手に陵辱される嫌悪感に身の毛を弥立たせるミレイ。
処女であれば当然の反応を返すも水の効果は絶大であり、突き飛ばす程の強い拒否は示せない。
正面から打ち付ける度に、胸がミレイの身体と俺の腰に挟まれて形を変える。
左右から支えている手の付け根には、未だ平常の乳輪の感触があった。
こんな状況で胸を触られても興奮のしようが無いのも納得だが、やはり少しは変化をもたらしたい。
「ひゃっ!?」
「折角だからミレイ会長も少しは気持ち良くなってくてください」
「そ、そんなの良いわよ! ひゃぁ!?」
下から支えていた手を胸の正面を持っていくと、頂点にある乳首を摘んだ。
パイズリから離れた行為にミレイも慌てたが、中途半端に脱がされた制服で後ろへ回していた腕が拘束されてしまい、精々身体を振るぐらいしか抵抗できない。
勿論その程度で手を跳ね除ける事は不可能で、乳首は好き勝手に捏ね繰り回す事が出来た。
「んっ、んぁ!?」
興奮していない状態の乳首は柔らかめのグミの様な感触で、摘めば摘む程に生理的な反射で硬くなってくる。
ブリタニア人特有の白い肌は徐々に赤みを増し、陰茎を挟んでいる胸も張りが増す。
さらさらだった肌も緊張と不測の事態に汗が流れ出てきた所為で、滑りが加わって動かし易くなった。
「ぁう! んっ、ふぁ!」
無理矢理性感帯の一つである乳首を弄られたミレイの声に、艶が混じり始める。
決して強く捏ねている訳でもないにも拘らず、反射的な反応と性的な反応が合わさった所為で急速に性欲が湧き上がっていく。
元々感じ易かったのか、今ではスッカリ乳首諸共性的な興奮を高めていた。
横に背けていた顔も表面にある俺の下腹部へ戻り、欲情に染まった視線はチラチラと胸の谷間から顔を出す亀頭に落とされる。
乳首を摘んだままで上下に動かしてパイズリを再開させても、ミレイは露骨に拒否を示さなくなった。
手を跳ね除け様と揺さ振っていた身体も大人しくなり、逆に俺の体へ擦り付ける力も感じる。
「ふっ、俺だけでは気分も盛り上がらないんで、おっ、お願いですから、ミレイ会長も感じてくださいね」
「ひぅん! だ、駄目!」
ダメ押しとばかりに『お願い』をすれば、身体が勝手に快感を受け入れて今まで以上に背を反らせるミレイ。
乳首を持たれて上下に動かされる胸は、谷間を陰茎の形に凹ませて左右からの圧迫を強めた。
快感的にはナナリーのフェラには遠く及ばなくても、視界的にも精神的にもミレイと言う財閥令嬢で生徒会長の胸を使ってパイズリをしているという現実が絶頂へと押し上げてくれる。
精液が上がって来た感覚を股下に感じた俺は、乳首から手を離して快感で張りを増した巨乳を再び左右から持ち上げ、陰茎を強く挟み込む。
「うっ、もうすぐ出ます!」
「ぅん、は、やく、ひんっ、出しちゃって!」
出ると宣言を受けたミレイが視線を下して谷間に埋もれる亀頭を見つめていた。
欲情した眼は潤み、射精を今か今かと待ち受けている雰囲気すら漂う。
そして、激しい上下に動く腕によって胸の摩擦を追加された陰茎は我慢の限界を超え、精液を吐き出し始めた。
「うっ!?」
「わぷっ!?」
勢い良く出された体液は、ビチャビチャと音を立てながらミレイの顔を汚していく。
顔の中心に沿って額から唇に顎を通り、顔まで到達出来なかった物は胸の谷間に溜まった。
粘度が高い事もあってゆっくりと落ちてくる精液もあったが、へばりついた精液が殆どだ。
栗の花の様な独特の匂いはミレイの嗅覚を直撃し、欲情した女の性欲を刺激する。
俺をサッと見上げた後、顔と谷間にから漂ってくる匂いを吸い込み、ペロリと舌で唇の端にあった精液を舐めた。
「ふぅ……、良かったですよ。ミレイ会長」
「っ! そ、そう。それは何よりだわ」
正しく雄の匂いと味を味わい、光悦に浸っていたミレイは俺の言葉にハッとする。
誤魔化す様に自分の胸を見て、あまりの精液の多さに呆れた。
「こんなに出すなんて……」
パイズリをする前と後では、性的な事に対する態度が違っている。
陰茎を見ただけで顔を背けていたにも拘らず、今では胸を丸出しにしていても隠そうとはしていないし、力が抜けて精液の残りが糸を引いて垂れ下がる陰茎を見ても落ち着いたままだ。
余りにも普段体験する事の無い現実離れした行為をされ、逆に冷静になっているのかもしれない。
「え~っと、とりあえず、水があるんでそれで落とします?」
「……今度はしないわよ?」
「良いですよ。もう満足したんで」
再びお礼を求められると思ったミレイはジト目で返すが、射精をした直後では性欲も湧かない。
それは眼の前に、乳首が立った巨乳を精液で汚す美人を見ても変わらなかった。
「それなら、ありがたく頂くわ」
「じゃぁ、はい」
「有難う」
腕が拘束されていたミレイは、一度制服を脱いで上半身裸になる。
スカートのポケットからハンカチを出して水を含ませるのを、ジッと見ていると不服そうに口を尖らせて視線を向けてきた。
「こう言う時、紳士なら目を逸らすべきじゃないかしら?」
「おっ、おぉ、済みません」
「よろしい」
慌てて背を向けると弾んだ声が返ってくる。
紳士ならビンを上げた程度でパイズリを求めないと思うが……。
何にせよ、何故かミレイの好感度は然程変わっていない雰囲気を感じる。
しかし、女の心は想像も出来ないので、本心はどう思っているか分からない。
「もう良いわよ」
許しが出たので振り返ると、シッカリと制服を見に付けたミレイが立っているが、どこかが先程とは違う。
顔は綺麗に拭かれて精液は残っておらず、服にも染み込んだ痕跡も見当たらない。
姿形は一切変わっていないのに、女としての魅力が高まった気がする。
男を知り、精液を僅かでも飲んだ所為で、精神的に少しは大人になったのかもしれない。
「……美人になりましたね」
「え? えぇ、有難う」
突然褒められて戸惑いながらも礼を言うミレイ。
「あぁ……、おほん。で、学校内の案内は十分かしら?」
「えっ、あぁ、そうですね。ある程度は迷わないと思いますよ」
「そう。良かったわ」
微妙になった雰囲気を散らし、話題を戻す。
元々、学校内の案内と言う名目で連れ回された事を思い出した俺は、咄嗟に話を合わせた。
普通なら性的な奉仕をさせられた嫌悪感で好感度は下がるものの、感じてくれと『お願い』した事で身体には半ば無理矢理快感を送られている。
その所為でパイズリをさせられた事実に対して、好意的な感情を受けてしまったのか。
誰でも痛い事ならともかく、気持ち良い事をされて悪感情は殆どが持たないだろう。
事前に欲しい物を貰い、普段の態度も好印象であれば尚更、と言っても数日しか付き合いはないが。
変に突いて機嫌を損なっても困るので、素直に案内をして貰った礼を言っておく。
「態々、忙しい中有難うございます」
「いやいや、転入生の面倒を見るのも生徒会長の仕事なのよね~」
そういうミレイだったが本心ではないと簡単に分かり、すぐに茶化した雰囲気で本音を晒した。
「まぁ、実は詰まんない仕事があったからサボるも口実だったんだけどね」
「知ってます」
「あら、失礼ね」
即答された所為で、腰に手を当てて如何にも『怒ってます』と言う感じで俺を睨んでくる。
しかし、その厳しい表情も即座に笑顔に変わり、いつものミレイらしい雰囲気に戻った。
「それじゃ、帰りますか~」
「そうですね」
授業終りのチャイムが学園に鳴り響き、生徒達の騒がしさが広がっていく校内。
何故か綺麗になったと感じるミレイの後ろ姿に付いていきながら、未来に思いを馳せる。
何の因果かアニメの世界に転生し、あまつさえ人を操る術まで手に入れた。
前世で何の特徴も無い有象無象の人生だったが、やっと俺の物語が始まるのかもしれない。
そんな予感が胸に広がっていた。
続く
その2
転入してから時間が経ち、学校の生活にも慣れた。
前世から合わせると久しぶりだったが、何とか過去の記憶を思い出して違和感無く生徒達に溶け込めた筈。
それでもクラスメイト達からは日本生まれに対する偏見は消えたものの、ニーナには未だに避けられている雰囲気を感じる。
その事はミレイも承知しており、生徒会の不和を無くそうと何やら画策している様だった。
まぁ、それはともかくとして、今はシャーリーだ。
ルルーシュも学校に不慣れだった俺のフォローを引退して、リヴァルと貴族相手に賭けチェスを始めたらしい。
良くも悪くも真っ直ぐのシャーリーは当然の事ながら良く思っていないので、生徒会室では良く愚痴を呟いている。
聞き手に回るミレイとニーナは扱いに慣れているのか、苦笑いしながらも相槌を打っているが俺はそうもいかない。
作業をする場所がシャーリーの隣なので、必然と絡まれる頻度も多かった。
「それでね、ルルったら――」
「あぁ……」
魅力的なキャラを犯すにはルルーシュの近くに居るのが好ましいと判断してミレイの勧誘を素直に受けたが、少し早急だったかもしれない。
全体的に見ればニーナが微妙な表情をしていた以外は好意的に迎えられ、ナナリーの喜びは激しかった。
俺の能力を知らないミレイ達が居た所為で明確には言わなかったが、暗に「もっとカツが食べられる」と聞こえる。
原作からの印象は特に食いしん坊とは思わなかったが、活発にあちこちを動き回って腹が減るのだろうか。
ルルーシュが食管理をしていなければ、制限無く食べていそうだな。
とにかく、シャーリーの愚痴に困っていた俺を見かねたミレイは、時計を指差して時間を知らせる。
「愚痴るのも良いけど、シャーリー。そろそろ水泳部に行かないといけないんじゃないの?」
「えっ? あっ、本当だ! 有難うございます、会長!」
体育会系らしくハキハキと礼を言ったシャーリーは、慌てて自分の鞄を持って飛び出して行った。
「もう仕事は良いから、部活が終わったら直帰で良いわよ~」
「分かりました。また明日!」
「はいは~い、また明日」
静かになった室内で俺が疲れを多大に含んだ溜息を付けば、去っていく足音が聞こえる扉から視線を移したミレイが気の毒そうに声を掛けてくる。
「災難だったわね」
「本当ですよ。まさか生徒会の仕事初日に愚痴を聞かされる羽目になるなんて」
「まぁ、シャーリーはルルーシュの事になると、ちょ~っと暴走しちゃうからね」
長年の付き合いと女の直感で、シャーリーがルルーシュに対して少なからず思っている節を察しているミレイ。
同じ女としては恋の成就を願いたいが、正体がヴリタニア王族であると知っている所為でイマイチ本気で応援は出来ない様子だった。
親友とも言える友人に隠し事をして、淡い恋心も応援出来ない現状に僅かながらも罪悪感を持っている雰囲気。
「ルルーシュも、もう少しナナリー以外に目を向ければ良いんですけどね」
「あっ! それ、すっごく同意!」
「ですよね~」
シャーリーが居なくなった後も他愛の無い会話を続けて仕事を消化していき、やがて部活も終える放送が聞こえる時間になった。
全員で肩の力を抜いて帰り支度をしていた時に、口数が極端に少なかったニーナが何かを指差す。
「ねぇ、それ、忘れ物じゃない?」
「ん?」
「あら? シャーリーの?」
机の下の置いてあった鞄にはシャーリーの名前が書いてあり、紛れも無く忘れ物だと分かる。
とりあえず持ち上げてみると、思ったよりも重かった。
「ミレイ会長、どうします?」
「う~ん……」
俺に聞かれたミレイは顎に手を当てて考えるが、目に悪戯を思いついた光が宿った。
端が上がった唇に何か嫌な予感を感じたのも既に遅く、返事を聞かずに帰ろうとした瞬間、声を掛けられる。
「丁度良いから、校内の場所の予習がてらに届けに行ってくれない?」
嫌な予感が当たってしまった。
ニヤリと笑った笑顔で頼まれてしまっては断れないだろう。
どうせ拒否をしても、会長命令を出されるに決まってる。
「はぁ、分かりました」
「宜しくね~」
「はいはい」
流石にニーナからも気の毒そうな視線に見送られながら、生徒会室を後にする。
距離は少し遠いがミレイのお陰で道順は問題なく、然程時間を掛ける事無くプールに着いた。
金持ちっぽい中は予想通りに室内プールで、もちろん温水だ。
「……誰も居ないのかな?」
扉を少し開けて覗き込んでも水泳部員の声は聞こえない。
しかし、鍵は開いているので、誰か居るかもしれないと中に入った。
原作知識を思い出せば、水泳部は女子が多かった筈。
つまりは僅かに波打つ水の中には、うら若き乙女の色んな体液が浸み込んでいると言う事か。
塩素の匂いに包まれながら、そんなおっさん臭い事を考えていると、少し奥まった所から大きな水の音が聞こえてきた。
釣られる様に確認に行けば、ちょうどシャーリーがプールサイドへ上ってくる姿が見える。
「居たか」
「えっ!?」
突然声を掛けられた驚いた表情を浮かべながら顔を向けてくるシャーリー。
「あれ? 何かミスでもしたっけ?」
「いや、用件はそうじゃないんだ」
「そうなの?」
生徒会関連の付き合いなので、書類の不備を思い浮かべたらしい。
用件は当然の事ながら違う。
「忘れ物があったんでね。会長命令で届けに来たんだよ」
「えっ、ホントに?」
持っていた鞄を掲げてやると近寄って受け取ろうとしたが、水に濡れている手を見て思い止まった。
近くに在ったタオルで身体を軽く拭いて、改めて受け取る。
「有難う」
「どういたしましてっと」
水を吸った水着はシャーリーの身体にピッタリと張り付いて、その形を浮かび上がせる。
ミレイには負けるものの、伸縮性の高い布を胸が大きさを誇示するかの様に下から持ち上げていた。
腰は水泳をしているお陰で引き締まり、バランスの良い括れを維持しており、股間はスジこそ確認出来ないが大陰唇の形に盛り上がる。
足に至っても太過ぎず細過ぎず、日本人では在り得なさそうな長さでスラリと伸びていた。
「こんな時間まで練習をしているのか?」
「普段はしていないんだけどね、ちょっとイライラしてたから憂さ晴らしのついでにね」
「……やっぱりルルーシュの事で?」
「はぁ……、そうなの」
溜息混じりに肯定してきたシャーリーは、ルルーシュの賭けチェスを止めさせたい様子を隠さない。
「それだったら気分を落ち着けるお茶でもあげようか? 集中力も上がる筈だから水泳にも役立つだろうし」
「そんなのあるの?」
「あぁ、丁度持ってるんだけど……」
精神を落ち着けると言うも、実の所、自我を混濁させる物。
この香りを嗅いだ人間は暗示に掛かり易くなり、良い様に操られる、
差し出したビンを見たシャーリーは、流石に胡散臭そうに見ていた。
「……効くの?」
「ナナリーも同じ様なのを昔飲んでたんだよ。気性が荒くて警戒心の高い猫みたいだったけど、今ではあの通り」
「へぇ、何か意外」
「まっ、それほど効果はあるって事だよ」
「ふ~ん……」
ビンを手に取ったシャーリーは蓋を開けて匂いを嗅いでみる。
思ったよりも好みの香りだったのか、躊躇う事無く飲んだ。
「あれ、美味しい?」
「そりゃ不味い物は渡さないよ」
「や、何か苦そうなイメージがあったのよ」
「昔のナナリーでも好んで飲んでたんだから、苦くはないよ」
「それもそうね」
子供が苦味を嫌うのは当然だとの思い込みでアッサリと納得し、一度口を付けてからは間を置かずに飲み干していく。
そして、もうすぐ無くなる所まで来ると、シャーリーに変化が訪れる。
「あ……れ……?」
「リラックスしてきたのかな?」
「そう……なの……?」
フラフラしてきた身体と意識を必死で繋ぎ止めようとしているが、お茶を一気に飲んだ所為で努力も無駄に終わった。
ビンを持ち上げていた腕がゆっくりと下がって行き、最後は口を半分開いたままで自我が押さえ込まれる。
この状態になってしまえば、極端に暗示を受け入れ易くなってしまう。
要は催眠状態と言って良いかも知れない。
解除するには専用のお茶があり、それを飲ませれば時を置かずして自我を取り戻す。
しかし、与えられた暗示はそのまま。
「さてと……」
「…………」
早速だが、誰も居ないプールを活用する事にしよう。
人当たりが良く、友人も多いシャーリーが一人になるのは結構希少だ。
この身体を目の前にして、チャンスを逃すのは愚の骨頂だろう。
精々、大事に味わう事にする。
その前に確認を一つしておく。
「シャーリー、水着に替えはあるか?」
「……ある」
替えがあるなら俺がやりたかった事が出来る。
最初に『水着を着ているのならどんな格好でも恥ずかしくは無い』と暗示を掛けて、ついでに足腰のトレーニングに協力を頼む様に仕向けておく。
シャーリーは飛び込みを主にやっているが、水泳部なら下半身を鍛えておいても損は無いと思う。
犯す俺にとっても締りが良くなるだろうし、協力したと思わせれば信頼関係も高まる。
まさに一石二鳥だ。
暗示を掛けた後、意識を覚醒させるお茶を出して飲ませた。
「――ん……、ぷはっ」
「どうだ、落ち着いてきたんじゃないか?」
「本当だ!」
催眠状態に落とされる前にリラックス効果を持つ飲み物を飲んでいた記憶が、覚めさせる物を飲んでいる現状と繋がって自分の行動を違和感無く受け入れられる。
ビンを一旦置いたシャーリーは、効果に驚いた。
「凄い。さっきまでのイライラが全く無くなったわ」
「今なら練習も効率良く出来るんじゃないかな?」
「そう……かもね。じゃぁ、ちょっと、トレーニングに付き合ってよ」
少し考えた後、催眠状態の時に掛けられた暗示を自分の考えと思い込み、予定通りに俺へトレーニングの手伝いを希望してきた。
おもむろに水着の肩口を引っ張って胸の谷間に纏め、美乳を曝け出す。
余りにも自然に行なわれ、何の戸惑いも感じられないが、表情へ視線を向けてみれば流石に羞恥心は隠しきれておらず、頬が赤くなっていた。
僅かに震える身体の振動を余す事無く伝えられた胸は、小さく揺れる。
頂点に息衝く乳首はミレイよりも色が薄く桜色をしており、温水と言ってもまだ肌寒い季節で身体が若干冷えた事で鳥肌が立ち、少しばかり立っていた。
中央に寄せられた水着で左右へ広がっているのも欲情を誘う。
「俺に出来る事なら喜んでやるよ」
「有難う。っと、ちょっと待ってね」
赤い顔のままで礼を言い、思い出した様に鞄を漁る。
ベンチの上にバッグがあるので上半身は腰から曲げられてしまい、巨乳が重力に従って垂れ下がった。
腕を探らせる度にユラユラと揺れる光景に、視線を釘付け。
髪から落ちた水が肩を通って胸へ流れ、そして乳首から落ちる。
催眠状態の無防備なシャーリーを見ている時から徐々に大きさを増していた陰茎が、ここに来て一気に硬さが最大まで高まった。
「あった」
俺の視線を胸に感じて羞恥に染めた顔のまま、取り出したのは小さな裁縫用のハサミ。
それを股間へ持っていくと、スクール水着のクロッチを引っ張って切れ込みを入れてしまった。
「……よし」
普通、水泳用の水着は水の抵抗を減らす為、少し身体を締め付ける程度に小さい。
伸縮性が高い生地の股間部は切れ目に沿って開き、大陰唇が皮を向かれた果実の様に顔を出した。
足の付け根に残る水着に左右から圧迫され、秘裂は僅かに開いて乳首と同じ色の小陰唇を中から食み出させる。
淫核を護る包皮もスジから出ており、歳相応の性器と思わせた。
食い込みの激しい水着を着ているので陰毛はある程度処理され、下品にならない程度に生え揃っている。
性器を露出させる目的を達したシャーリーは腰に手を当て、先程よりも赤くなった顔で向き直った。
幾ら暗示で水着を着ていればどんな格好でも恥ずかしくないと思わせても、物心付いてより十数年もの間に教え込まれた価値観は簡単に変えられない。
そんな強固な羞恥心すら、俺にとっては興奮を高める一つの要素でしかなかった。
むしろ、この反応を予想して暗示を掛けたと言っても良い。
「手伝って貰うトレーニングの内容を教えるね」
「あんまり複雑な事は一度には覚えられないよ」
「大丈夫。ただそのベンチに座っているだけで、私が勝手に動くから……」
そこまで言ったシャーリーは恥ずかしそうに顔を逸らしつつ、小さくなった言葉で続きを話す。
「その、お、おち、じゃなくて、下半身裸で……」
「そんな事ならお安い御用だよ」
「う、うん……、お願い」
流石に陰茎を直接言うのは無理だったのか、違う言葉に変えて来た。
あらかじめ暗示で教えていた事なので断る訳も無く、素直に応じる。
胸と性器を丸出しにした上、付き合いの短い男に下半身を出してくれと頼むのはシャーリーの人生で一番恥ずかしい状況だろう。
既に反り立つ陰茎は、ズボンを脱いだ瞬間に腹へ当たる程の勢いで跳ね上がる。
「ひっ!?」
処女のシャーリーは、思わず身を引いて胸を大きく揺らしながら悲鳴を上げた。
その光景を見た俺は更に陰茎を大きくさせる。
「何だ、別におかしい事はしていないだろう?」
「うぅ、うん、そう……なんだけど、初めて見たから」
顔が引き攣っていても、怖い物見たさで陰茎から視線が離れない。
俺がベンチに深く座ると、シャーリーは恐る恐る近付いてくる。
「え~っと、じゃぁ、私が膝の上に乗って、細かいスクワットをするから私の身体を支えててね」
「あぁ、分かった」
僅かな恐怖を顔に浮かべさせながらベンチの上に立ったシャーリー。
俺の視線の先には水着から剥き出されたシャーリーの大陰唇が至近距離で迫って、屈む為に曲がった脚に従って下がっていく。
水泳部で鍛えられたお陰で綺麗な括れを持った腰が通り過ぎ、隠されていない巨乳が降りて来た。
微かに震える身体の反動で、左右に広がる胸は揺れる。
間近で見れば緊張と肌寒さで、乳首には何もしていないにも拘らず立っていた。
そんな光景を俺に見せている事に気を配る余裕が無いシャーリーは、反り立つ陰茎目掛けて腰を落としていく。
そして上を向く鈴口が、大陰唇へ接触した。
「ひくっ!?」
息を詰まらせたシャーリーは、自分の行いが本当に正しいのかと不安に揺れる視線を俺に向けてきた。
安心させる意味で頷いて腰を掴んでやれば恐怖心が和らいだ雰囲気が僅かに湧き上がり、自分でも身体を支えようと俺の肩を掴んだ。
腰が再び降り始めると、太股の付け根にある水着で肉厚になった大陰唇が鈴口を柔らかく包み、膣口にまで食い込む。
「くっ……」
「おふっ……」
亀頭を半分ほど膣口に食い込んだ状態で腰を止めたシャーリーは、次の行為を教えてくる。
「その……先っぽだけを、い、入れて、細かいスクワットを、するからね」
「あぁ、分かった」
やはり、深層心理では何処か可笑しいと思っているのか、言葉を詰まらせながら言うのは葛藤を思わせた。
それでも、信じ込んだトレーニングを続行する意志は折れない。
「すぅ……はぁ……」
一度大きく深呼吸をしてから、キッと視線を鋭くさせて腰を下げた。
「いぐっ!?」
狭い処女の膣口に亀頭が咥え込まれつつあり、シャーリーは悲鳴を漏らす。
愛液の分泌は当然無く、殆ど乾いたプールの水だけでは激しい抵抗が亀頭にもたらされる。
更に進んでも抵抗は増すばかりで、本能的な危機感を受けた身体は挿入を拒もうとして来るが、腰の力には勝てずに押し込まれた。
辛うじて亀頭全てが処女の膣内の納められると、鈴口には処女膜を押し上げる抵抗を感じる。
「くっ……、はっ! ……じゃ、じゃぁ、動くから、支えててね」
「まかせろ」
一先ず痛みから逃れたい気持ちがあったシャーリーは腰を上げた。
太股にグッと力が入った瞬間、亀頭を咥え込む膣内の締め付けも強くなる。
握られているとも言えそうな感触は、膣内から異物を押し出そうと必死になっていた。
カリの凹みに引っ掛かっていた膣口がジワジワと上がる腰に連れて引き出され、弾ける様に外へ亀頭を吐き出す。
シャーリーはそのまま立ち上がりたい気持ちを抑え、自分にトレーニングだから辛いのは当たり前と言い聞かせな
がら再び腰を下げた。
「くはっ……!」
愛液が無い所為で破瓜にも負けない痛みを感じていたが、身体が危機と判断して早急に潤いが増え始める。
咥え込まれた亀頭が膣内で落ち着く前に、本格的な屈伸運動が始まった。
滲み出てきた愛液が強く締め付ける膣壁によって、先端のみ卑猥な光沢が擦り付けられる。
「ふっ、はっ、うっ!」
思ったよりも速いテンポで上下に動くシャーリーの膣口で、亀頭だけが激しく扱かれた。
ヌチョヌチョと軽く愛液の音が聞こえると言う事は、半ば力尽くで快感を引き出されたらしい。
膣内に出入りする陰茎の強すぎる刺激を防衛本能が性器の危機と判断し、快感に変換して本能的に身を守っているのか。
眼の前で楕円を描いて大きく揺れる美乳は、乳首を乳輪から膨らませて興奮を表していた。
しかし、竿まで入れていないので俺が受ける快感は不足しており、亀頭からの刺激だけでは物足りない。
そして自然と気持ち良さを求めて、腰を支えていた手で揺れる胸を掴んだ。
「きゃぁ!」
「あぁ、駄目だったか?」
「うぅん、た、たぶん、はぅっ、良い筈……よね?」
流石に動きが止まってしまい、シャーリーは自分自身に言い聞かせる様に確認をしてくる。
今まで行なってきた行為に対して自信が無くなった不安そうな顔の下では、俺の手が美乳を揉み続けていた。
「いや、俺はトレーニング方法を知らないからさ」
「んぁ、そ、そうだよね」
「だから、シャーリーが信じる物をやれば良いんじゃないかな?」
「んっ、分かった、あっ」
興奮で硬さを増した綺麗な乳首はこりこりとした感触で、形を変えられる乳輪も視覚的に快感を促してくる。
全体の柔らかさも申し分なく、ミレイの様にパイズリをさせればさぞや気持ち良いだろう。
真正面から揉めば指の間に入り込み、下から持ち上げれば柔らかい重さと温かさを感じた。
そこから横へ手を動かして、寄せた水着の所為で中央から外へ広げられている形を無理矢理押し戻してみた。
谷間を深くさせた胸が俺の真正面に移動し、硬くなった乳首を突き付けられる。
ある意味銃口を向けられるよりも、性欲的な意味で危険な光景は性欲を高めてしまう。
「あむっ」
「んはぁ!?」
口内に入れた乳首は見た目通りに硬さを増しており、柔らかめのグミを噛んでいる感触を返して来る。
汗のしょっぱさの中にプールの水らしい塩素の味が僅かに感じられた上に、精神的な事だろうが何処と無く甘い気もした。
「ひゃっ!?」
舌で唾液を塗りながら乳首を弾けば、頭の上からシャーリーの快感を含んだ声が降りてきた。
お腹を減らした赤ん坊の様に強く吸い付き、蹂躙していく。
口の中で乳首を引き伸ばされた刺激はシャーリーにも快感を送って、亀頭だけを咥えこんでいる膣口が徐々に下がってくる。
「ま、まだ、駄目……!」
「んむっ?」
「奥まで、い、入れるのは、もう、少し先の、トレーニングだから!」
「…………」
乳首を咥えられたシャーリーが切羽詰った声で制止をしてきた。
あらかじめ俺が掛けた暗示とは言え、実際に亀頭だけを咥えられる状態は思ったよりも性的に耐え難い。
ここはサッサと先に進めさせた方が良いだろう。
「ぷはっ、そろそろ先に進んで早く終わらせて、鍵を返しに行った方が良いんじゃないのか?」
「ひぅ、あっ、そ、そうだけど……」
暗示で正しいトレーニングをしていると思い込んでいても、流石に処女を失う事に対しての抵抗が根強く残っているようだ。
シャーリーの視線は辺りを彷徨って、心の葛藤を見せている。
「決心が付かないのなら、俺が手伝ってあげるよ」
「えっ、ちょっ――」
返事を最後まで聞かずに胸を揉んでいた手を腰へ回し、一気に引き下した。
解されていた膣口付近から一切止まらずに、子宮口へ突き進む陰茎。
鈴口の目の前にあった処女膜すら何の抵抗も出来ずに破られ、穢れない膣壁がカウパー液に汚されていく。
愛液が十分に滑りを確保していた所為で、ズルリと子宮口に鈴口を押し当てられた。
「んっ、ぅあぁーー!!?」
プールに響く声は処女を失った絶望を思わせが、シャーリーが自分で腰を振り、更には胸を揉まれた所為で燻る快感は破瓜の痛みを感じさせない。
しかし、今まで何者も侵入を許さず、小指の太さすらキツイと感じる程に狭かった膣内に、平均よりも大きな陰茎を最奥まで挿入された衝撃でシャーリーは頭を跳ね上げた。
何処にも合わせられていない視線は天井を通り越して別の場所へ送られ、口は半開きのままでパクパクと小さく開閉を繰り返している。
呆然としているのはシャーリーの意識だけではなく、陰茎を根元まで入れられて子宮口を押し上げられた膣内も同様。
「あっ……、あぅ……」
締め付けは余り感じず、かと言って受け入れている感じもしない膣内は、本当にただ陰茎で広げられただけの印象を受けた。
暫くして、ゆっくりと動き始めた膣壁に続き、天井の向こうを見ていたシャーリーの頭が戻ってくる。
「うっく……、もう、少し、ふっ、優しくして、よ」
「むっ、す、済まん」
「くはっ……」
飛んでいた意識が戻ってきて最初に言ってきたのは、力の無い苦情だった。
それでも陰茎を根元まで咥え込んだ膣内では水泳部の鍛えられた腹筋で惜しみなく異物を締め付け、形を変えられた膣壁が愛液を纏わせながら表面を這いずり回る。
浮き出る血管の小さな凹凸から、カリの深い凹みまでを優しく、激しく包み込んできた。
長さ的にもシャーリーの膣内にピッタリで、少し子宮を押し上げる程度の感触は俺専用の身体と思ってしまいそうだ。
「そ、それで、これからどうするんだ?」
「こ、これから、くはっ、屈伸をするんだけど、危ないから、さっきと、うっ、同じ様に支えてて」
「あぁ、わ、分かった」
胎内に感じる圧迫感で、苦しそうに言葉を詰まらせるシャーリー。
完全に陰茎を入れてしまい、諦めたかのように次の内容を教えてきた。
聞いている俺も膣内で締め付けられる快感を受けて、すぐにでも腰を激しく動かしたい衝動に駆られている。
「それじゃ、うっく、動くから」
「あ、あぁ……!」
根元まで咥えさせられていた陰茎が、胎内から膣口を引き摺られながら引き出されていく。
徐々に現れた竿には破瓜の証明と言わんばかりに血が付着し、愛液によって卑猥な光沢を放つ。
脚に力を入れた事で腹筋に力が入り、密着していた膣壁が更に張り付くと僅かに残った処女膜までも取り去る。
シャーリーも亀頭だけのスクワットをした刺激で身体が性交の準備が整わせ、少し膣内を削られるだけで快感に膣内を震わせた。
「くはっ……」
下手に締め付けが強い所為で膣内は隙間が無くなっており、陰茎を抜かれる感覚は子宮その物を引っ張られる様な感覚を受けるシャーリー。
グネグネと蠢くヒダの抵抗を受けながらカリが出るまで腰を引き、今度は息つく暇もなく腰を落とした。
一度陰茎を根元まで入れられた膣内からの抵抗は流石に少なくなっている。
「んくぅ!」
流れ出る愛液がジュプッと押し返され、膣内は再び陰茎に占領された。
子宮口を押し上げる感覚を受けたと思ったら膣壁に包み込まれ、荒くなった呼吸でヒダが蠢く。
最初の数回は動きに硬かったシャーリーだったが、元々スポーツをしているお陰ですぐに要領を掴んでスムーズに腰を動かし始める。
「うっ、ふっ、はっ、ぁん!」
「うぅ…………」
愛液を周辺に撒き散らすかと思う程に激しい屈伸運動は、手を離された美乳を今まで以上に大きく揺らして視界を楽しませてくれた。
至近距離にある所為で、風すら感じられる。
シャーリーの顔に浮かんでいるのは紛れも無い快感で、眼を閉じながら切なそうに眉を顰め、股間から来る快感に身を委ねていた。
射精を我慢する陰茎もカリの太さが増し、掛かる膣壁の抵抗も大きくなり始める。
その影響は自分で膣内を掻き回しているシャーリーにも伝わり、吐かれる息に混じる悦声が激しくなった。
「ふぁ、んっ、ひぁ!?」
幾重にも重なったヒダを亀頭が掻き分けながら子宮口まで突き進み、抜かれれば快感で広がったカリがヒダを引っ掛けながら愛液を掻き出す。
コツを掴んだシャーリーの動きは、性的な快感を求める本能によって加速させられていた。
単に上下に繰り返すだけではなくなり、心成しか腰に捻りが加えられる。
激しく上下に踊る胸は乳首を尖らせ、先端から汗を飛ばす。
それを顔で受ける俺の興奮も、絶頂へ向かうばかりだった。
「うっ、はっ、んぁっ!?」
ただ腰を支えながら座っているだけでも、実質的にはシャーリーを犯していると変わらない。
思考を操り、トレーニングと偽って騎乗位をさせた満足感は絶頂を後押ししてくる。
睾丸から沸き上がって来た精液は、今か今かと開放の時を待って陰茎を振るわせた。
掻き回される膣内はピストン運動によって子宮口を押し上げられる感覚で快感を大幅に増大させ、ヒダが細かな痙攣を繰り返す様になってくる。
弾む巨乳とシャーリーの膣内の感触を楽しむ事暫くして、遂に絶頂の波が耐えられない所まで来た。
「うっ、もう、出る……!」
「んぁ、な、中に、出して!」
「うっくぅ~!!」
「あうぅ!!」
俺の言葉を聞いたシャーリーが、トレーニングの最終的な目標を示してきた。
今まで以上に激しくなる腰の動きが頂点に行き付き、最後とばかりに腰を勢いよく落として陰茎を根元まで咥え込む。
「くうぅ……」
「おふぁ!?」
そして声と共に腹筋を精一杯締め付けたシャーリー。
絶頂間近でそんな刺激を送られてしまえば我慢等到底出来ず、半ば漏らす様に射精をしてしまう。
「んはあぁーー!!」
「んくぅ!?」
膣壁が締め付けても精液を吐き出す陰茎の動きを抑えきれず、痙攣でヒダを掻き分けられた。
最奥に吐き出された圧力で、大きく広げられた膣口から愛液を押し出されていく。
子宮口付近で補充されていく白濁した体液は、粘度があって膣壁にべったりと張り付く勢いだった。
熱い体液を身体の奥底で注入されたシャーリーも溜め込んだ快感が開放されてしまい、絶頂に身を震わせる。
俺の肩に乗せられていた手は握り締められ、背中が反らされた事で硬く尖った乳首を頂点に持つ美乳が突き出された。
全身を強張らせた所為で鍛えられていた筋肉に力が送られ、自然と陰茎も先程よりも締め付けられた。
射精を促され、睾丸の底から搾り取られるような感覚さえある。
「うっ、く……」
「ふぅ……」
痙攣を繰り返す膣内で精液を撒き散らし終えた陰茎も大人しくなると、お互いに一息ついた。
力が無くなっていく亀頭の先端には粘液の感触があり、蠢く膣壁が奥へと引き込んでいく。
激しい屈伸をしていたシャーリーが足取り重く腰を引き上げ、膣内から陰茎を引き抜いた。
「んぁ……」
立ち上がると同時にベンチから降り、プールサイドにはタパタパと精液が音を反響させながら落ちる。
「んぅ……、何か凄く出したね」
「まぁ、トレーニングが俺にも効いたのかもしれないな」
自分の股間から制限無く出てくる様子を見て、呆れたように呟くシャーリー。
向き出しになった大陰唇は破瓜の血で少し赤く染められており、それ以上に愛液と精液で白く汚している。
中心を走っている秘裂は陰茎と言う太い異物が抜かれ、水着に左右から押されている所為で元の綺麗な形に戻った。
「んんっ……」
一先ず膣内の精液を全て出し切ろうと思ったシャーリーが、腹筋に力を入れて搾り出す。
一気に勢いを増して出てくる量は俺が思ったよりも多く、下手をすれば人生で一番出したかもしれない。
白い太股に白濁した体液が筋を太くして流れ落ちていく。
暫く腹筋へ力を入れたり抜いたりした後、出てくる量も減った。
とりあえず十分と判断したシャーリーは俺へ向き直ると、礼を言ってくる。
「協力してくれて有難う」
そう言って笑顔を浮かべた。
処女を失った事で、何処か吹っ切れた感じも漂わせている。
身体的な機転が、本人の気が付かない内に心境に変化を与えたのか。
何にせよ、変に落ち込んでいなくて何よりだ。
「まぁ、あれぐらいだったら、いつでも協力するよ」
「うん、まだ次も頼むかもしれないよ」
「丁度飲み物も持ってるから、これもやるよ」
「あっ、有難う! 喉が乾いてたんだ!」
背中側から出したビンの水を美味しそうに喉を鳴らして飲み、最後の一滴を身体の中へ入れた。
そうして意識は再び押し込められる。
催眠状態になったシャーリーは、力無く身体をフラフラとさせていた。
今やらせたトレーニングを言いふらされても困るし、誰にも言わない様にさせておく必要がある。
「シャーリー、聞こえるか?」
「……はい、聞こえます」
返事を聞いてシッカリと効果が出ていることを確認した俺は、最初に『先程行なったのは秘密のトレーニング』であると思わせた。
当然ながら他人に教えるのは厳禁で、もし知られてしまっては大会等の成績も悪くなるとも追加しておく。
このお茶の良い所は、良く聞けば可笑しな理屈であっても違和感無く信じさせられる効果がある事だ。
もう一つは水着の始末。
「今着ている水着は古くなったので、それを捨てて新しい物に変えましょう」
「……変えます」
流石に股間が切られた水着で人前に出る様な事は避けさせたい。
ついでに特訓をする時に、胸と股間を露出させる暗示も消した。
後はトレーニング内容を思い出させないし、思い出そうともしない程度の事をしたと認識させる。
単純に『俺がトレーニングに協力してくれた』と記憶させれば、内容よりも恩が先に来る筈。
あまり不自然に近寄られても困るが、未来に向けて布石を打っておくに越した事は無いだろう。
残りの暗示も、記憶の整理と矛盾に気を向けない様に掛けて、解除用のお茶を飲ませた。
「――ん、……ぷはっ!」
最初に飲ませた時と同じ様に、シャーリーにとっては飲んでいる途中の記憶からの続きなので、行動や思考に何の違和感も無い。
激しい屈伸運動で渇いた喉を潤し、秘密のトレーニングは終りを迎えた。
「はい、返すね」
「あぁ」
中身を飲み干したビンを受け取り、シャーリーは制服へ着替える為に更衣室へ向かう。
「今日は直帰で良いってミレイ会長も言ってたし、私は着替えたら帰るけど、どうする?」
「俺は、もう帰るよ」
「分かった。じゃぁ、また明日ね」
「あぁ、また明日」
性欲を発散したばかりで、流石に犯す気が起きない。
特に寄り道をする予定も無い俺は、普通に帰る事を伝えた。
暗示通りに切れ込みを入れた水着を処分するかどうかを確認したいが、更衣室にまで着いて行くのは止めておいた方が良いな。
着替える姿を見て、収まった性欲が湧き上がっても時間的に困るだろう。
帰宅時間が過ぎれば、生徒が帰ったかの確認と不審者が居ないかを用務員が調べて回る事を日課として決められている。
犯している最中を目撃されては、一発で退学かもしれない。
暫く時間を置かなければ性欲も復活しそうに無いのは、膣内に思い切り射精したお陰か。
そんな事を考えながら、更衣室へ向かうシャーリーの引き締まった尻を眺めた後、俺は自分の部屋へ帰って眠った。
△
シャーリーを犯して何日か経った朝の生徒会では、雑務の処理に追われている。
部活の予算審査で、長いテーブルの上には書類の山。
いつに無く真面目に生徒会のメンバーを統括するミレイは、何処と無く慌てていた。
まるで自分が忘れていた所為で遅れてしまった時間を取り戻すかの様に急かしてくる。
和やか極まりない雰囲気の中で、慌てて仕事をする元凶となったミレイの話の話題は、何故かシャーリーの胸の話へ変わった。
釣られる様に向かった視線を集めるのは、服の上からでも分かる巨乳。
リヴァルの露骨な眼を受けて慌てて隠すも、俺は少し前に思う存分揉んだし吸った。
あの感触は今でも鮮明に思い出せ、すぐにでも興奮が目覚めてしまいそうだ。
その後、何とか終わらせてルルーシュやシャーリー、ついでにリヴァルと同じ教室へ向かえば、話題は昨日の毒ガス事件の事。
動画を見ている生徒を後ろから眺めていると、隣から微かに呻く声が聞こえる。
「うっ……」
チラリと横目で見てみると、口元を押さえたルルーシュが居た。
前に居るシャーリーとリヴァルは気が付かなかったが、近くに居た俺にはシッカリと変化が分かる。
思い出すに、これは既にギアスを貰った後では無いだろうか?
既にC.C.とは邂逅を果たし、願いを叶えると言う条件の下に手に入れた超常で復讐を始めた。
つまりは原作が始まったと言う事。
俺との付き合いは意外に長いが、やっとルルーシュは主人公として本格的にスタートを果たしたらしい。
新宿ゲットーでテロに巻き込まれてC.C.と契約を交わし、ギアスの『絶対遵守の力』を手に入れた。
そして、劣勢だったカレンが所属するテロリスト側に指示を出して救い、事件に巻き込まれた要因の一つである異父兄のクロヴィスを混乱に乗じて撃ち、物語が大きく回り出す。
流石に何年も前に見た原作を正確に思い出せないものの、何かあったのか位は予想が付く。
口元を押さえたルルーシュは、声も掛けずにトイレへ向かって行った。
「あれ? ルルは?」
「あぁ、何か急いでトイレに行ったけど」
「会長の所為で我慢してたのかな?」
トイレに姿を消したタイミングでルルーシュが居ない事に気が付いたシャーリーが聞いてきたので正直に答えると、リヴァルが茶化すように言ってくる。
「大きい方を!」
「もう、朝から止めてよ、リヴァル」
「はは、ごめんごめん」
「規則正しいお通じの維持は大事だからな」
「ちょっと!」
「ごめんごめん」
リヴァルの言葉を拾ったら、シャーリーに怒られた。
誠意が篭っていない謝罪をした後、自分の席に荷物を置いて暇を潰していると知っている顔が教室へ入ってくる。
赤い髪はボブカットに揃えられ、眼は不健康そうな半眼。
シャーリーの負けず劣らずの胸を制服の下から主張させているのは、ここに来て始めてみた<紅月 カレン>、その人だ。
ブリタニア人としては<カレン・シュタットフェルト>だが、どっちにしろ<カレン>なので苗字はどうでも良いだろう。
うろ覚えでも原作を知っている俺にとっては、病弱設定を貫いている姿が少し可笑しい。
帰ってきたルルーシュがカレンを見つめていた事で何やらリヴァルに茶化されているが、今は接触出来ないな。
流石に初対面で呼び出すのは当然として、声を掛ける事すら目立ちすぎる。
ルルーシュに至っては既にテロリストの一員であると半ば確信をしている視線もあるし、下手をすれば俺も共犯かと疑われてしまう。
どうせ後に生徒会へ入る事になるのだから、静観した方が良さそうだ。
午前の授業を、シャーリーがチラチラとルルーシュとカレンに視線を流す以外は何事も無く終えた後の昼食後、それぞれが思い思いに集まって昼食を取る。
病弱設定を維持しているカレンは久しぶりに会った、表面上の友人に連れられて中庭へ向かった。
それを見たルルーシュも偶然を装って移動するが、事情を知っていた上で詳しく観察をしていれば目的が分かり易い事この上ない。
廊下の窓からルルーシュがカレンにギアスを掛けて尋問をしている様子を影から眺めていると、二度目の命令を従わなかった事に狼狽する後姿を見れた。
常に計算をして行動をしているルルーシュには珍しい光景だ。
「あっ! 丁度良い所に」
「ん? シャーリーか」
「ルル見なかった?」
「あぁ、ルルーシュならあそこに……」
「えっ!? カ、カレンさん!?」
探し人を指差して教えてやれば、慌てて窓際へ身を乗り出した。
しかも、シャーリーにとっては良い雰囲気に見えたらしく、目立つ様に大きな声で次の授業の移動を諭す。
結果的に救われたルルーシュは、さも今思い出した様にワザとらしく声を上げてカレンから離れて行った。
「ふぅ……」
「何だ? そんなにカレンと引き離したかったのか?」
「えっ!? そ、そんなんじゃないよ! ルルだって、色んな人と付き合う事だってあるだろうし!」
「付き合うのは男女の仲とか?」
「そ、そそ、そんなのルルには早いよ!」
「何でだよ……」
満足そうな息を付いたシャーリーを茶化せば、何やら変に過保護な母親みたいな事を言い出した。
「もう、知らない!」
ルルーシュ以上に慌てている姿をニヤリと笑いながら見つめていると、遂に頬を膨らませて次の授業を受ける教室へ去っていく。
そんな微笑ましい青春の風景を見せる学園は、世間が物騒な事態になりつつあるとは思えない物だった。
△
放課後。
新人と言う事で余り生徒会の仕事が無い俺は、偶には誘われる前にナナリーへ会いに行く名目でクラブハウスへと向かっている。
原作ではアッシュフォード家に使えている<篠崎 咲世子>が世話をしているが、眼が見える様になっているこの世界でも、シッカリと世話役として働いていた。
普段はメイドらしく一歩引いた態度で接している所為で、いまいち素顔が見えてこない人物だ。
食事にしてもルルーシュ達と一緒に取ろうとはせず、異世界の食べ物を食べさせるのは少し工夫が必要そうだった。
今は放課後になったばかりで、原作よりも多少は活発になったお陰で暫くナナリーは帰って来ていないだろうが目的は咲世子だ。
何の問題も無い。
逆にナナリーが居ては少し困る。
そうして、やって来たのはクラブハウス前。
閑散としている雰囲気は、何処か物悲しい。
俺一人の足音がカツカツと響く廊下は何気に長く、ナナリーの部屋までは結構な距離があるも、そこに住んでいる本人は眼が見えている上に車椅子なので、移動で疲れはしないだろう。
つまらない事を考えていれば、目の前にはナナリーの部屋になっている所の扉。
コンコンと金属っぽい音を鳴らして来訪を知らせると、目的の人物である咲世子が顔を出した。
「あら」
「ナナリーは居ますか?」
「いえ、ナナリー様はまだ帰っておられませんが……」
顔自体はルルーシュに紹介されてからお互いに見知っており、俺に関しても大変世話になっていたと聞いているのか、俺が来ても怪しんではいない。
「宜しければ、ナナリー様がお帰りになるまで待っていますか?」
俺がナナリーとは仲が良いと知っている咲世子は、部屋の中で待つ様に勧めてくる。
寧ろそれが目的なので、迷わず承諾して入れて貰った。
「そうですね。そうさせて貰います」
「では、どうぞ」
そう言って扉を開けてくれる咲世子。
横を通り過ぎた後、ナナリーへ会いに来た表面上の理由をサッと差し出した。
「待つだけでも退屈なんで、これ食べませんか?」
「あら、それは?」
「クッキーですよ」
見えない位置で出したのは異世界産のクッキー。
曇りガラスのケースに入った中身は、薄っすらと小麦色を透けさせている。
匂いも僅かに漏れ出して、焼き菓子が好きなら心躍るだろう。
咲世子もメイドの仕事をしているとは言え、紛れも無く年頃の女。
当然甘い物に眼が無いだろうと、予想したのだ。
「お気遣い有難うございます。後で頂きます」
一応受け取ってはくれたが、俺が思っていたよりも反応は薄い。
視線もサッサと奥の椅子へと向かい、座る様に促してくる。
「あちらでお待ち下さい。ナナリー様がお帰りになられたらすぐにお知らせしますので」
「あ、あぁ、有難う」
そして、他の部屋に行ってしまいそうなので、内心慌てながらも引き止めた。
「出来れば少し話し相手になってくれませんか?」
「……話し相手ですか?」
「そうです。ナナリーに会ったのも久しぶりなんで、これまでの事とか教えてくれたら嬉しいんですけど」
「しかし……」
引き止められた咲世子は、世話をしている人物のプライベートを教えて良いものかと迷う。
幾ら親しい人物であろうとも、所詮は血の繋がって居ない赤の他人。
流石にメイドと言うか使用人としてのプロ意識が高く、容易く突破出来そうに無い雰囲気だった。
ならばと、少し要求を下げてみる。
「駄目ならクッキーを味見して、今のナナリーの好きな味かどうかを確かめてくれませんか?」
「味ですか?」
「えぇ。実はそれは俺が作った物でして、前に食べさせた時と好きな味が変わってたら駄目なんで」
最初の大きな要求をして、断られたなら少し程度を下げて要求をする。
その小さな要求こそが本来の目的の物。
これは何気に人間心理を利用した交渉テクニックで、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックと言うらしい。
まぁ、そんな事はどうでも良く。
俺にとっては何よりも特殊な効果を持った物を、食べさせる事が最初の最優先事項だ。
「咲世子さんはナナリーとルルーシュの食事の世話をしているみたいなんで、食の趣向は熟知していますよね?」
「はい。流石に嫌いな物ばかりを出す訳には行きませんから」
「だから、試しに食べて感想を聞かせて欲しいんですよ」
「そう言う事でしたら……」
やっと、食べる気を見せた咲世子に、心の中で安堵する。
「一応昔のナナリーが好きだった味を再現した心算ですけど、微妙に変わってても少しガッカリするでしょうし」
「えぇ、分かりました。シッカリと味見させて頂きます」
特に迷う理由が無くなったお陰で、クッキーの入ったガラスの箱をテーブルに置いた咲世子は、お茶を用意すると言ってキッチンがある部屋へ入って行った。
残された俺は上手く行ったとニヤける顔を抑えながら、勧められた椅子へ座る。
程無くしてポットとティーカップの乗ったトレイを持って戻ってきた。
まず客の俺に紅茶を入れてから自分の分も入れて椅子へ座り、さも審査員と言わんばかりに視線を鋭くさせ、尚且つ眼を期待に膨らませながらガラスの蓋を取ってクッキーを出す。
「では、頂きます」
「どうぞ」
先程よりも若干楽しみそうな声は、やはり甘い物が好きだったのかと確信を得られた。
出したクッキーはこの世界にある物とはたいして変わらないが、生産過程を機械化していないので形は若干不揃い。
逆に言えば手作り感を存分に漂わせているので、俺の手作りと疑われなさそうだ。
「いざ……!」
随分と古臭い掛け声と共に、細い指に摘まれたクッキーは咲世子の口の中へ運ばれる。
眼を閉じてじっくりと味わい、唇が閉じられていてもサクサクと租借される音が聞こえた。
暫くして細い喉が飲み込む動作をした後、眼を開けて紅茶を一口飲んだ。
「素晴らしい味です」
「そうですか?」
「えぇ、今まで私が食べた事がない程に美味しいクッキーですね」
「有難うございます」
そりゃ、異世界産の物だから食べた事がないのは当然だろう。
ルルーシュも、それで困っているのだから。
「これならナナリー様も好んでおられる味なので、大丈夫だと思いますよ」
「本当ですか?」
「はい」
「なら、一安心ですね」
クッキーの美味しさに思わず微笑を浮かべた咲世子。
異世界産の物をシッカリと食べてはいるが、外見上の変化が全くない。
前にルルーシュやナナリーで実験していた時には、少し時間が経ってから効果が出た物があるから暫く待った方が無難か?
しかし、余り時間を掛けても居られない。
少々世間体的な意味で危険では在るが、前に進まなければ何も始まらないのは全ての物事に当てはまる。
「咲世子さん」
「はい?」
「ちょっと立ってスカートを捲ってくれませんか?」
「えっ……」
思い切って行ってみると咲世子は一瞬だけぽかんとした後、おもむろに立ち上がって足首まで覆う長いスカートを捲りあげ始めた。
黒いストッキングが姿を現し始め、太股の中ほどには革のベルトにくないが刺さっている。
その上にはガーターベルトが下がっており、白く引き締まった太股が出てきた。
スカートは止められる事無く上がり続け、遂には黒のショーツを曝け出す。
「これで宜しいですか?」
「あぁ、良いよ」
首を少し傾けて聞いてくる咲世子。
メイド服を着て淡々と性的な命令をこなすのは、エロ漫画等でよく見るシチュエーション。
まさに男の夢でもある状況だ。
スカートを捲ったままで、クッキーを食べた微笑を維持した咲世子が次の命令を待つ。
俺の言う事に従っている所を見るに、クッキーの効果はちゃんと出ている様だ。
外見上、咲世子はメイド以外の何者でもないので、今回は最大限に利用しようと思った。
クッキーの効果も、食べた後に見た人間の命令に従うという簡単な物。
「咲世子さん、テーブルに手を付いてください」
「はい、畏まりました」
新たに命令を受け、持っていたスカートを離した咲世子は命令の目的を察して腰を若干突き出しながらテーブルに手を付いた。
何も言わなくとも自分から行動をするのは、このクッキーの特徴。
単に思考を洗脳して人形の様に操るのではなく、あくまで自分の意思で従っていると思わせる事で、一々細かい命令を出さなくても良い。
対象が優秀なら尚更、俺の意志や目的を理解して自ら行動を修正してくれる。
「これで宜しいですか?」
「あぁ、良いよ」
確認する様に向けられた顔から微笑を消さず、腰をクイッと上げた。
正しく理想のメイドに近い対応で、期待は高まる。
後ろに回った俺はスカートを捲り上げていき、再び下半身を露出させた。
正面からでは分からなかったが、ショーツの尻を包んでいる筈の布の面積が予想以上に少ない。
前面部から見れば極普通の物かと思っていたものの、実際はTバックと思うぐらいに激しい食い込みだった。
尻の大半は布から食み出しており、ショーツ自体も小さい所為で肉が卑猥に食い込んでいる。
ソッと触れば、見た目に反して肉の下に鍛えられた筋肉がシッカリと感じられた。
それでいて尻としての柔らかさも損なわず、指に対して程好い弾力が帰ってくる。
伊達に篠崎流・37代目を拝命している訳でもなさそうだった。
「んっ……」
「ショーツも脱がせて良いですか?」
「はい」
「では、遠慮なく」
黒のショーツに指を掛けてキュッと上を向いた尻を開放していけば、布が食い込んだ跡を残しながら白い肌が広がっていく。
深い谷間の奥には色素が沈殿した肛門があり、更に降ろしていくと膨らんだ大陰唇が表れてきた。
咲世子ほどの年齢なら多少は生えている陰毛は周辺に全く無く、剃り跡すら確認出来ない。
太股の半ばまでショーツを下げると、少しだけ小陰唇が食み出てはいるが、綺麗な秘裂が見える。
自然と伸びた手は咲世子の承諾無く触れてしまった。
「んっ」
プニッとした感触を返す大陰唇は、軽く押さえられた指よりも少し大きく凹んだ。
(この先は体験版だけの展開です)
「痛っ!?」
柔らかな感触が指に感じられたと思った途端、大陰唇を触っていた俺の右手の甲に熱さと痛みが襲ってくる。
咄嗟に使い魔のルーンでも刻まれたかと慌てて確認してみれば、そこには赤いハートマークの上にバツの形で剣が二本掛け合わせられており、13との数字の下には謎の人物が描かれていた。
まるでトランプのキングを思わせる風貌は、王者の風格を湛えている。
「なっ、何だこれ!?」
この世界で異能と言えば、まず思い付くのは当然『ギアス』の力。
発現するのはルルーシュの様に眼だけではなく、人の心を聞いたりする耳に、何処が能力の基点になっているか分からない体感時間を止める能力などがある。
その事を考えれば手の甲に何らかの証が出ても可笑しくは無い。
「まさか……、ギアス」
そう呟いてしまうも、すぐに自分で否定出来てしまった。
だいたい咲世子の大陰唇を触ってギアスが発現する訳が無いのだ。
「……そんな、ちゃちな物ではない」
「えっ!?」
つい先程まで無かった模様に戸惑っていると、腰を突き出していた咲世子がおもむろに身なりを整えて俺に振り返った。
こちらを見る眼は鋭く、優しさを滲ませつつも厳しい顔つきになっている。
「それはキング・オブ・ハートの紋章」
「キ、キング……?」
自分の手の甲を見下ろせば、確かの何処かで見た事のある紋章。
詳しく聞こうと顔を上げると、ショートヘアーだった咲世子の髪型がいつの間にか腰まである長い三つ編みになっており、ずれた付け髭を指で押さえていた。
「さ、咲世子さん?」
「さて、馬鹿弟子……、いえ、体験版主人公にはそろそろ次へ行って貰いましょうか」
「はっ!?」
あまりの突然すぎる変化に呆然としていると、右手の紋章と同じくらいに意味が分からない事を言い出す。
原作の咲世子を知っていると、実際に同じ様な事を仕出かす様な気がしないでもない。
「…………」
「ど、どうしたんですか?」
俺を無言で見つめていたかと思えば、おもむろに付け髭を押さえていた手を離して指を鳴らした。
パチンと気持ちの良い音が聞こえたと思えば、一瞬にして辺りがナナリーの部屋から一変する。
突然変わってしまった景色は一見すると平原だが陸地が途中で切れ、下には雲海が広がっていた。
「なっ!?」
「ここはギアナ高原」
「ギアナ高原!?」
ついさっきまで日本に居た筈なのに、行き成りコロンビア辺りまで飛ばされてしまい、俺の頭は混乱するばかり。
亜熱帯特有の粘つく暑さを物ともしない咲世子は、腕を組んで仁王立ちでこちらを見てくる。
「どうしてこんな所に!?」
「体験版主人公である貴方に次元の壁を破って貰おうと思ってね」
「次元の壁なんて破れる訳無いでしょう!」
「そんな軟弱は気持ちでは私の正体を掴むどころか、本編の主人公になるなど無理の一言ぉ!」
カット眼を見開いて断言をしてくる咲世子。
全身から漂うオーラは只者ではない強者の雰囲気を滲ませる。
「体験版主人公が嫌なら、気合で打ち破って見せなさい!」
そうだ。
確かに俺は何度も時空を飛んだ記憶がある。
一人の少女が望む世界に改変する事が出来る、正しく神の如き力を持つ世界。
科学が発達し、それこそ魔法の様な技術がある世界。
ドラゴンが普通に居たり、月が二つだったりする正真正銘のファンタジー世界。
幾度と無く移動した記憶は確かに持っている。
俺の意思で行った事は無くても、自分の力を信じなくてどうするんだ!
「……ふっ、決まったようですね」
「あぁ、決まった。やってやろうじゃないか!」
もはや俺の知っている咲世子から逸脱した女。
俺は何処か懐かしい雰囲気を感じつつ、見守られる安心感を受け取っていた。
右手を眼の前に持ってくると、グッと握り締めて眼を閉じる。
紋章から感じる力の波動を全身に回らせれば、自然と言葉が口を割って出てきた。
「俺の右手が真っ赤に燃える!」
見開いた眼で天を睨み、拳を作った右手を空へ掲げる。
全身から湧き上がる赤いオーラは周囲に風を撒き散らし、砂埃を吹き払った。
「次元を破れと轟き叫ぶ!!」
光が集まる右手を身体の後ろへと引かせ、指を鉤爪の様に開く。
溢れ出る力は抑える事が出来ず、今にも爆発しそうだ。
「ばぁくねつ!」
一旦間を置いた俺はキング・オブ・ハートの紋章にオーラが集まる感覚を受け、一気に右手を突き出すと同時に魂を響かせる言葉で叫ぶ。
「ゴッド・フィンガァァーーーーッ!!!」
風を切る右手は正面に突き出され、オーラが前方へ突き進む。
地面の土を抉り、風は荒れ狂う。
そして、オーラの濁流が収まり、溜まっていた力が全て解放されると、辺りに静寂が下りてきた。
「…………」
「…………」
「はぁ……」
「っ!?」
右手を突き出したままの体勢で固まっている俺に、さも残念そうな溜息が聞こえてくる。
多少地面が抉れただけで何も変わらない光景に恥ずかしさを我慢して声が聞こえた方を向けば、メイド服の咲世子ではなく、背が高くてプロポーションの良い黒髪の女が頭を抱えていた。
「まぁ、ギアナ高原に来たからって次元の壁を破れたら苦労はしないわよね……」
誰かは全く分からないものの、何故か申し訳ない気分だけが俺の心に湧きあがってきた。
何か言い繕うと思った時には、謎の女は近寄ってくる。
「まだ、駄目なのかしらね」
「な、何の事だ?」
俺の問いかけに答えないまま手の届く距離まで来ると、『ドゲシッ!』と効果音が聞こえそうな蹴りを繰り出してきた。
避ける暇も無かった俺はそのまま崖下へ落ちていく。
咄嗟に出された手は何かを掴む事無く宙を切り、辺りの景色はスローモーションになって上に流れる。
そんな中で女の声だけが、ハッキリと記憶に残った。
「まだ、大丈夫。まだ待てるから……」
「な、何を――」
俺の言葉は最後まで続けられる事は無く、突然襲ってきた背中の痛みで考えは停止してしまった。
「背中痛っ!?」
「うゎ!?」
ブリッジをしながら背中からの痛みを逃がそうとしていると、近くから女の子の驚く声が聞こえてくる。
しかし、辺りを見回す余裕が無い俺は、何とか身を捩って耐える事に必死だった。
「あの、大丈夫……?」
「あがが……、だ、大丈夫……」
心配そうに掛けられた声に何とか答えて相手を見れば、目に入ったのは巨乳。
流石に初対面で胸にガン見しては失礼だと思い、慌てて顔を見上げた。
「あれ?」
「何ですか?」
見た事のある顔に名前も浮かんでくる。
そして、たいして考えもせずに確認をしてしまった。
「もしかして、君は――」
体験版終り
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