M×0の世界でズブリ その5(乾 深千夜誤認レイプ
その5
愛花が復活して数週間の間に九澄がカードを無くしたり執行部にスカウトされたり等、色々な事があった。
まさしく主人公が厄介事に巻き込まれる様子を見せられ、この世界も基本的には原作の通りに進むのかと、ある意味恐怖を感じる。
更には魔法試験も、多少は原作イベントと言うハプニングもあったが、無難に乗り切った。
流石に教師達の目が光る試験中に誰かを犯す事など、到底不可能だ。
結界を張ろうにも発見されてしまえば中の確認をされるだろうし、中で魔法を悪用して女を犯していたとあっては試験も中止になってしまう。
教師から見れば、『特異な力を持っても努力を怠らない生徒』として認識されている事を手放すのは惜しい。
退学になっては眼も当てられないので、試験中は大人しくしていた。
プレートをレベルアップさせた大多数の生徒達の興奮が冷めぬ内に、もう一つのイベントが行なわれる。
それは魔法関係を含む、部活の勧誘。
目出度く正式に生徒として認められたと言っても良い1年生達を勧誘するべく、様々な趣向を凝らした争奪戦が繰り広げられる。
中でも人気なのは、やはり九澄。
今まさに眼の前を絶叫しながら走り去って行く。
「あっ、お~い」
「ん?」
暑苦しい集団を見送ると、後ろから声が掛けられた。
振り返ると、声の感じから予想出来た通りに愛花が久美と深千夜の2人を連れて駆け寄って来る。
「あぁ、柊達か」
「ねっ、九澄見なかった?」
「何か大勢に追われて行ったぞ」
「やっぱりゴールドプレートだから引っ張りダコね」
俺の言葉を聞いた久美は何処か呆れたように言う。
「九澄に用でもあるのか?」
「うぅん、大勢に追い掛けられたから心配になってね」
「でも、九澄は大丈夫だろ、いざとなったら片っ端から排除するだろうし」
「あはは、そうかもね」
返り討ちにあった大勢の屍の上に立つ姿が容易に想像できた愛花は、本当にそうなりそうで笑う。
同じ様に笑っていた久美が、思い出したように部活について質問してきた。
「そうそう、どんな部活に入るか決めた?」
「俺は部活はやらないよ」
「えっ何で? あの魔法の威力なら何処でも行けそうだけど」
「その制御の練習で忙しいんだよ」
「でも、お父さん達が作った腕輪があるから大丈夫になったんじゃないの?」
「腕輪が無くても普通の威力の魔法が使いたいんだよ」
愛花の指摘は最もだったが、やはり腕輪が無い状態の方が落ち着く。
そもそも余り格好良くないので、普段から付けるには抵抗がある。
いかにも魔法っぽい腕輪のデザインをしている所為で、うっかり学校外へ出た時には周りの視線が生暖かい物に変わるのは頂けなかった。
「それより、九澄を追いかけなくても良いのか?」
「あっ、そうだ!」
目的を思い出した愛花が走り出そうとするも、深千夜が待ったを掛けた。
「私はちょっとトイレに……」
「じゃぁ、待ってるよ」
「先に行ってて、……何処に行ったか分からなくなったら愛花が困るだろうし」
間を置いてからニヤリとした顔で言うと、愛花は慌てて否定の言葉を言った。
「なっ、ち、違うよ!」
「ふふふ……」
「またまたぁ……」
明らかに何か思う所がありそうな反応を返してきたのを見て、久美と深千夜はより一層笑みを深める。
そんな2人の顔に埒が明かないと踏んだ愛花は、さっさと九澄が去った方へ行ってしまう。
「もう!」
ずんずんと歩き出した後姿を見やった久美と愛花は、何処か楽しそうに顔を見合わせた。
「久美も先に行ってて」
「ん、分かったよ」
遠目から見ても怒っている雰囲気が漂う後姿だが、俺の視線は小さな尻へ。
「待ってよ、愛花ぁ!」
「知らない!」
傍から見ても仲の良い光景に、自然と顔がニヤけてしまった。
「……本当に仲が良いな」
「まぁ、親友だからね」
からかわれても険悪ならずに互いを思い遣り、距離をシッカリと理解しあっているのは、まさに親友に相応しい間柄だ。
前世から今まで、そういう人間が居なかった俺は少し羨ましいとさえ感じた。
「俺もトイレに行っておこうかな……」
「えっ、付いて来るの?」
「目的地は隣通しだろ?」
「……変態?」
「分かってないな、男は皆変態なんだよ」
「……なにそれ?」
胸を張って変態を肯定した俺を哀れむ様に見てくる深千夜。
目的地が殆ど同じなので、部活について会話をしながら歩く。
裁縫部に入っている深千夜は、今は人形を作る事に凝っていると教えてくれた。
「裁縫が出来るって、男としては良い印象を受けるよな」
「そうなの?」
「あぁ、やっぱり裁縫は女の仕事って言うイメージがあるだろ?」
「そうだね」
「でも、実際に裁縫を出来る女は少ないし」
「愛花も久美も出来ないしね」
「あの二人は出来なさそうなイメージ通りだけどな」
「ちょっと酷くないそれ?」
流石に愛花や久美程ではないと言えども親交が深まっているお陰で会話も弾み、時折笑顔も挟む程に盛り上がった。
そして目的のトイレの前まで来ると、足早に女子トイレへ駆け込む。
「じゃね」
「あぁ」
身体がトイレへ完全に入り切る寸前で、深千夜の背に目掛けて魔法を発動済みのカードを投げた。
当たった瞬間に少しだけ動きが停止したが、何事も無かったように奥へ進んで行く。
それを見送った俺は辺りに人が居ないタイミングを見計らい、女子トイレに進入する。
「えっ?」
「よっ、一緒に入らせてくれよ」
「あっ……、うん良いよ」
女子トイレに男が乱入してきた事に対して何の忌避感も無く、迎え入れる深千夜。
しかも同じ個室内にまで押し入られても、たいして気にしていない様な雰囲気を出していた。
言うに及ばず、これは魔法の効果。
先ほど深千夜の背中に投げたカードには、あらかじめ設定しておいた価値観を無理矢理押し付ける物が発動している。
今回、使った設定は『自分が恥ずかしいと思う事に対して羞恥心が無くなる』と言う事を込めてあった。
お陰で男が女子トイレに入り、同じ個室に入る事も排泄を見られる事にも何の拒否感も抱いていない。
「んしょっ……」
和式便器に跨った深千夜は、1人で居る時と同じ様にショーツを下ろして放尿を始めた。
「ふぅ……」
ジョロジョロと音が鳴る個室の中で、丸く小さな尻を見ていると興奮してくる。
屈んでいる姿を上から見る立ち居ちだと、背中のカードを入れられた箇所が光っているのが目に入った。
比較的、人通りの多い廊下に面しているトイレである為に、いつ誰が入ってくるか分からない。
その為、早めに性欲を発散させて行こうと深千夜の背中に手を置いて、同じ魔法で違う設定を書き加えた。
「はぁ……」
「おっ、済んだか?」
「終わったよ」
「それじゃ、次は俺の排泄を手伝ってくれよ」
「しょうがない、早めに済ませてね」
「分かってる」
俺の言葉を聞いた深千夜は手早く尿に濡れた秘裂を拭いて立ち上がると、壁に手をついて尻を突き出してきた。
これは追加で掛けた『男と一緒にトイレの個室に入れば、その男の精液の輩出を手伝わないといけない』と言う風に認識を変化させる物。
シッカリと魔法の効果を発揮された深千夜は、性行為に対して別段特別な物と感じず、羞恥心を消された事と合わさって平然と性器を差し出してくる。
何気に始めて見る深千夜の秘裂は、淫核の少し上だけに陰毛が申し訳ない程度にしか生えていない。
大陰唇はツルツルであるものの子供の様にぷっくりとしている訳でもなく、まさに少女と大人の女の中間ぐらいの印象を受けた。
また、秘裂から小陰唇が食み出る事無く綺麗な形を持っている。
今回、掛けた魔法の最大の利点は『深千夜が性行為を認識している』事。
今までは俺が好き勝手にやっているだけで、相手からの反応はほぼ皆無だった。
しかし、今回変えたのは価値観だけで、相手が差し出している状態にある。
シッカリと愛撫を繰り返せば、普通の性行為と同じ反応が返って来るだろう。
もっとも、普段から余り大きな感情を出さない深千夜では、それも可能性は薄いだろうが……
「濡らすぞ?」
「うん、お願い」
深千夜の許可を得た俺は、無毛の大陰唇へと指を這わせる。
「んっ」
価値観を変えられたとは言え今まで積み上げられていた物は深層心理に残っており、性器を触られた感触に身体をビクリとさせた。
そんな状況にあっても、腰は引く事も無く位置を維持している。
指で形を歪ませる柔らかな大陰唇は、サラサラで手触りが良い。
胸と同等か、それ以上の柔らかさを返す事によって形を自在に変えた。
秘裂の縁をなぞりながら開き、膣口を晒す。
「っ!」
入り口とは言えども胎内を空気に指された深千夜は、再び身体を強張らせた。
壁に付いている手は、無意識の緊張からか徐々に握られていく。
包皮に護られている淫核は未だに顔を出していないが、少しだけ愛液でヌラヌラと光っていた。
本当なら舌で愛撫した方が手っ取り早くとも、流石に排泄をした直後に舐め様とは思わない。
仕方が無く包皮の中へ指を差し入れて、淫核に直接刺激を送っていく。
「ふっ!?」
「違和感があっても受け入れた方が早く濡れるぞ?」
「わ、分かってる……、うっ!」
深層心理から湧き上がる拒否反応と、淫核を弄られる快感がせめぎあって腰が細かく上下に揺れ始めた。
薄かった小陰唇も性器を弄られた生理的な反射で厚みを増してくる。
その上、血流が激しくなった事で、白かった肌も赤みが濃くなってきた。
指を膣口に差し込めば、ヌルヌルとした感覚が包んでくる。
受け入れろと言った所為か、股間から送られてくる感覚に素直な反応を返しているかも知れない。
思ったよりも早く準備が整ったようなので、早速入れるとする。
深千夜の小さな身体を念頭に入れれば、もう少し濡らしても良いだろうが時間も無いし我慢の限界だった。
「んじゃ、入れるぞ?」
「良いよ」
シッカリと本人の許可を得て鈴口を、膣口へ合わせる。
そして徐々に腰へと力を入れ、処女孔を進行していく。
「んぐぅ!」
「少し我慢しろよ」
「なっ、なるべく優しくして欲しいけど……っ!!」
「一気に行った方が痛みは少ないとか聞いた事があるけど、どうする?」
「くうぅ……、一気に、お願い」
「分かった」
深千夜の願いを叶えるべく一気に処女膜を突き破り、最奥まで差し入れた。
人生で初めての異物を迎え入れさせられた膣内は、破瓜の衝撃で戦慄き蠢く。
膣壁が肉の壁となって立ち塞がるも、突き入れを止める事等は出来ない。
結果的に亀頭を擦り、竿を舐め取るだけに終わってしまった。
「ぐうぅ、んんっ!!」
「うぅ、締め付けがキツイ……」
「はっ、はっ、ふっ、う、嘘吐きぃ……」
恨みがましく俺を振り返って痛みを訴えて来る深千夜。
流石に一突きで子宮口を小突いたのは遣り過ぎだったのかもしれない。
「たぶん直ぐに気持ち良くなるよ」
「うくっ、本当?」
「あぁ、たぶんな」
最低限の愛液だけで負担が掛かっている様子。
深千夜が痛みを感じている所為で分泌する量が更に少なくなっているが、胎内の蠢きだけは止まっていない。
少しの愛液でも膣壁の動きを阻害する事無く、外へ押し出すような動きで陰茎の表面を這いずり回る。
子宮口に減り込む鈴口は、早くもカウパー液が漏れ出していた。
だが、このままでは動き難く、下手をすれば膣内を傷付けてしまう可能性もあった。
動かない状態でも快楽を感じられるが物足りないのも事実である為、再び愛液の分泌を促そうと深千夜の背中に覆い被さって胸に手を伸ばす。
「んっ……」
然程大きさの無いブラを捲り上げて、既に立っている乳首を転がす。
だいたいAカップほどであろうと感じられた。
サイズが平均ほどある愛花や、見た目で大きいと判断できる久美に比べれば寂しいものの、女の胸を揉んでいるという興奮は変わらない。
正直言って、揉むには困らないが余り楽しくは無かった。
仕方が無く胸全体から乳首へと目標を変えて、深千夜の性感を刺激していく。
「ふぅっん……」
乳首を捏ね回され、鼻に掛かった悦声が吐き出され始める。
首筋も先程より赤みを増し、そろそろ完全に身体が性行為の最中であると認識してきた様だ。
顔が見えれば乳首を捏ね回されて恍惚としている表情が拝めただろう。
視線を降ろして陰茎を咥え込んでパックリと開いている秘裂を見ると、滲み出る愛液が狭い隙間から漏れ出している。
押し出された破瓜の血で少しだけ赤く染まっているが、粘度には問題ない様だ。
試しに少しだけ引けば、粘りのある体液を纏った陰茎が現れた。
厚みが少ない膣壁はカリを擦り、舐め取るように蠢く。
過去に愛花と久美で経験した感触であっても、生の膣内は何度味わっても良い。
「引くぞ?」
「ぅん、まだちょっとズキズキするけど……」
未だに痛みを訴えてくる深千夜の為に、体勢が少し辛い物となるが身体を屈めて淫核に手を伸ばした。
「はぅん!」
胸を揉んでいた手を片方だけ下半身へ移動させ、愛液に塗れる淫核を摘む。
性感の塊である箇所を弄っておけば、最大の痛みであった筈の破瓜を乗り切った今では、快感は上るばかりの筈。
念の為にと弄りつつ、本格的に腰を動かしていく。
「ふぅ……っ!」
小さな身体では陰茎の出し入れで内臓が引かれ、押し上げられる感覚は少し辛そうだ。
しかし、身体の反応は性的な色が強くなり、腰の動きに合わせて膣内から粘液が吐き出され続ける。
丸い尻が突き上げの衝撃でプルプルと揺れる光景を目で楽しみ、手と陰茎で身体の感触を楽しむ。
女特有の柔らかさに、睾丸から精液が新しく溜められていくようにも感じた。
立ったままの後背位で尻を健気に差し出す小さな背中に、僅かながら愛しい物を感じてしまう。
別に深千夜の事が嫌いと言う訳でもないが、一人に熱中してしまっては他のヒロインを犯す機会が少なくなる。
3年と言う時間は思ってる以上に短い。
余り気持ちを入れ過ぎてしまって、今後に影響があっては困るのも事実。
人でなしと思われても、ここは深千夜をただの肉穴として思うとしておこう。
……そもそも、魔法を使って犯している時点で既に手遅れだ。
「うっ、うっ、んぅ、あぅ」
「そろそろ、出そうだ」
「うぅ、制服が、よっ、汚れるから、中で、出して」
「おぉ、分かった」
スパートを掛けられた深千夜は、突かれる衝撃を吸収し切れずにトイレの壁へ身体を預ける。
俺の下腹部で打たれる尻の音が良く響く中で、胸を揉んでいた手を骨盤へ移動させてスピードを上げていった。
「うっ、ちょっ、ちょっと強過ぎる、うっ」
「もう少しだから頑張ってくれ」
「うぅ、うっ」
深千夜の願いも聞けないままに、お互いに快楽は高まるばかり。
膣内の動きも呼吸が速くなった所為で、断続的な締め付けで陰茎を閉めつける。
愛液は太い川を作りながら漏れ出し、太股を汚す。
入れた当初に淫核を弄っていた甲斐もあってか、処女を奪われたばかりの深千夜も絶頂へと向かっていった。
「あっ、うっ、くふぅ」
「はっ、はっ、はっ」
自分の体重を支えきれない位に力が抜けていく深千夜の片足を持ち上げて腰を支え、最奥で精液を解き放つ。
意思を介さない陰茎の断続的な動きに伴い、尿道を種が勢い良く流れていく感覚に思考は白く染まる。
骨盤を押さえる手は無意識に先程よりも強く、密着させるように引いてしまっていた。
「あっ、あうぅ……」
「うっ、うぅ!」
減り込んだ鈴口から直接子宮口へ精子を掛けられた深千夜も、胎内に出される感覚で絶頂へ達する。
強張らせた全身は細かく振るえ、秘裂からは潮を噴出して快感を全身で現していた。
締め付けが一番強くなった膣内の所為で、出される精液の勢いも止まらない。
まるで膣内だけが別の生き物の様に、陰茎の表面を強く這いずり回って射精を促す。
「ひぃ、うっ、くっ」
「うっ、ふぅ……」
最後まで最奥で出し切った満足感と、心地良い腰の疲労に思わず深く息を吐く。
絶頂の波が過ぎて力の抜けた陰茎が抜かれると、膣内に注入された精液がタパタパと音を立ててトイレの床を汚した。
支えを無くした深千夜は、震える足で何とか身体を支えている。
どれだけ快感でふらふらになっても、流石にトイレの床に性器を丸出しにしたまま座る事は何としてでも回避したい様だ。
壁に体重を預けている後姿は、その葛藤をありありと醸し出していた。
「……大丈夫か?」
「ふぅ、ふぅ、もっと、優しくしてくれても、ふぅ、良いんじゃない?」
「あぁ……、すまん」
「ふぅ~……」
何とか息を整えた深千夜は、とりあえずは立てる程度まで回復した。
落ち着いたと言っても膣内に出された精液は未だに漏れ続け、ショーツすら汚していく。
便器の上に移動した深千夜は、腹筋に力を入れて胎内に残っている物を出す。
「うぅ……出し過ぎ」
「気持ち良かったから、ついな……」
出しても出し切れない量を見て、ジト目を向けてきたので本音を言っておいた。
「はぁ……、そろそろ教室に行かないと駄目だね」
「あぁ、そうだな」
呆れた顔をした深千夜が俺に背中を向けた時を狙い、カードに手を置いて追加の魔法で認識を上書きする。
前に試した『一度変化させた物は、改めて戻さないと魔法を解いても戻らない』事を利用して、犯された事実に対してフォローをしておく。
これをしておかないと、魔法を解いて認識が正常な状態にも取った途端に俺の人生は終わってしまう。
とりあえず『一緒にトイレへ入るのは俺だけ』『その時は精液を膣内に出されるのは当然の事』と言う認識を上書きさせておく。
これで深千夜が犯された事を言ってくる事は無くなる筈。
意外に自分で当たり前だと思い込んでいる事は、わざわざ他人へ言ったり確認したりはしない。
話題に上がれば認識の違いから深千夜が犯された事が露呈するかもしれないが、トイレでの事情は好んで話題にする事でもない。
将来、魔法関係の仕事をしない限りは学校を卒業させれば魔法に関しての記憶を消されるので、それまで隠し通せば安泰だ。
深千夜の背中からカードを取り出し、周りに人影が無いのを確認して女子トイレから出る。
「誰も居ないかなっと……」
「何してるの?」
「いや、人に当たったら危ないし」
「誰も居ないから大丈夫」
「んっ、分かった」
その後、騒がしい方向へ向かって行き、愛花達と合流を果たすと久美が九澄の胸倉を掴んでいる場面に遭遇した。
「どうしたんだ?」
「あっ、聞いてよ!」
俺の声に反応した久美は手で胸倉を掴んだまま、経緯を話してきた。
「この変態、女の子に無理矢理抱きついてたんだよ!」
「ご、誤解だーー!」
「誤解も何も、抱き付いていたのは私と愛花もシッカリ見てたんだよ!?」
「うぐっ、き、気が付いたら、そうなってたんだよ!」
「信じられるか~!」
「…………っ」
「柊!?」
何とか誤解を解こうと必死に弁解を繰り広げる九澄だったが、様子を見てた愛花が走り去ったのを見て慌てて追いかける。
「ちょっと待ってくれ、今のは……」
余りにも展開が速すぎて、俺を含めた久美と深千夜は置いて行かれてしまった。
一先ず襲われていた方の女子生徒に事情を聞こうと振り返ったが、後ろにその姿はない。
しかも、薬品部の生徒が既に片づけを始めている。
忙しそうにしている為、話を聞くに聞けない雰囲気を出していた。
そんな状況で俺達は互いに視線を合わして、どうしようかと考えるが良い案は出そうに無い。
とりあえず、愛花達の行き先も分からなくなったし、もう教室に戻ろうかと言う事になった。
うろ覚えの原作の知識だと久美達の役目があった気がするが、結局は九澄と擦れ違わずに戻ってきてしまう。
確か、マンドレイクのルーシーが登場する筈だが、いくら擬人化しようとも流石に草の根に欲情する程は飢えていない。
後、抱き付かれていた女子生徒が洞窟で何かエロい事態に遭遇していたような気がするも、深千夜を犯したばかりで性欲は空っぽだ。
それに手元には、ある程度は好きな時に犯せるヒロインが居る。
後から付き合いが増える女も居るだろうが、それはその時考えれば良い。
正直に言って、九澄から寝取っている様な事になっている気がする。
しかし、少年誌の主人公特有の優柔不断が悪いと思って貰おう。
積極的に行かないから悪いのである。
その代わりといっては何だが、九澄には来週に控えたクラスマッチで主人公らしく頑張って下さい。
俺は適当に目立たない程度は頑張って、最大の目的であるクラスマッチ後のシャワータイムまで体力を温存しておこう。
女子用のシャワールームなら、結界を張れば好き勝手で出来る。
流石に教師の監視も、そんな所まで行かないだろうしな。
そんな、クラスメートとは違う考えを巡らせながら俺は無害な生徒を装い、性的な欲求を溜め込んでいくのだった。
続く
コメント
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Re: No title
コメント有難う御座います。
M×0は意外にマイナーなのか他では殆ど見ませんよね~。
仕方が無いから自分で書こうと思ったのが、この作品です。
M×0は意外にマイナーなのか他では殆ど見ませんよね~。
仕方が無いから自分で書こうと思ったのが、この作品です。
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