東方双子録 番外編
番外編
双子が空を飛ぶ魔法をパチュリーから師事を受ける為に、生活を紅魔館に移して暫く。
今は慣れ親しんだベッドの上で不意に朝早く目覚めた兄は、辺りの静けさに何処か厳粛な空気を感じた。
幾ら吸血鬼の住む館で、しかも全体が血を思わせる紅一色であっても、霧が立ち込める澄んだ雰囲気は博麗神社と余り変わらない。
「んん~……」
今迄に感じた事の無い空気で、変に目が覚めてしまった兄は朝の支度を始めた。
隣の弟も起こそうと思ったものの、昨日の訓練で疲れているのは知っており、気持ち良さそうな寝顔を浮かべていたので珍しく一人で行動しようと考える。
レミリアから与えられた部屋から廊下へ出れば、活動する者が少ない所為で冷えた空気が兄の肺に入ってきた。
「うぅ~、まだ、ちょっと寒いな……」
肩を竦めながら朝食までに少しばかり腹を満たして置こうと思い、静かにキッチンへと向かう。
子供特有の軽い足音は広い廊下に響いた。
窓から外を見ても薄く掛かった霧の向こうに、薄っすらと彩り豊かな花壇と存在感のある門が見える。
最近はパチュリーの授業を受けるついでに豊満な身体を弄り回し、暇さえあれば美鈴までも犯していたので何気に紅魔館をじっくり歩くのは初めてだった。
幻想郷へ来てから目まぐるしく変わる状況では精神的な余裕も無かったが、生きていくのに不安が無くなった事から、それも取り戻している。
霊夢や慧音を犯して女の温もりを全身で味わい、傷を受けていた心が癒されたのも一つの大事な要因だろう。
「え~っと、キッチンは何処だったかなぁ……」
前以て咲夜から教えられていたとは言え、流石に一度だけでは道順をシッカリとは覚えられない。
記憶を辿りながら右へ曲がり、左へ曲がり、何とかキッチンまで辿り着いた。
「確か、レミリアさん用以外は、少しだけなら食べても良いって言ってたよな」
電化製品が無い幻想郷では珍しく、冷蔵庫が稼動している。
博麗神社にあった洗濯機が地熱発電であったのに対し、紅魔館では近くの泉から引いている水力発電で動いていた。
しかも、かなりの大型で広い筈のキッチンを圧迫して止まない。
「何があるかなぁ?」
冷蔵庫の重苦しい扉を開け、適当に物色するとクッキーを発見。
いやに赤い物を避けて食べ、ついでに水も拝借した。
小腹を満たした兄は、いつもと違う空気に冒険心を刺激されてしまって部屋に戻る気が起きず、紅魔館の探検を続けようと廊下に出て歩き出す。
少し時間が経っていても、未だにメイド妖精の気配は少ない。
一人で気分の向くままに静かな廊下を進んでいると、ドアのプレートに咲夜の名前が書かれた部屋の前に到達してしまった。
「あれ、もしかして、咲夜さんの部屋かな?」
過去に太股のナイフを見た所為で、スカートを捲っただけで終わった人物を思い出す。
思えばアレから時間が経って付き合いも増えた。
会話も交わして咲夜が怖くないどころか、比較的優しいと言う事は認識している。
そして、たまに名前を聞く、フランドール意外では唯一悪戯すらしていない。
今は早朝なので、基本的に夜型の吸血鬼であるレミリアは眠った直後だろう。
主人が眠ったのでメイドとしての仕事も一段落し、やらなければいけない仕事も他の妖精に任せて居る筈。
流石に一日中寝ずに働くのは無理なのを考えれば、今の時間帯は咲夜にとっても就寝の時間だと思った兄。
あわよくば、最低でも胸ぐらいは揉もうと邪な考えを抱きながら、扉をそっと開ける。
「……咲夜さ~ん?」
念の為に声を掛けながら部屋に入るが、肝心の声は囁くよりも小さく本人しか聞こえていない。
辺りを見回しながら侵入を果たすと、大きなベッドで横になっている咲夜が見えた。
頭にはいつも付けているカチューシャは無く、白く見える銀色の綺麗なショートヘアーは枕の上で投げ出されている。
薄いシーツを腹まで掛けられて下半身を隠し、上に見えるのはシンプルながらも良い生地を使っていそうな薄い赤色のパジャマ。
呼吸で規則正しく上下に動く胸の部分は、思った以上に盛り上がっている。
「ほわぁ……」
一瞬で視線を釘付けにされた兄は、フラフラと巨乳に吸い寄せられてベッドへ近付く。
最初に会った時はスカートから伸びる綺麗な足に見とれていたが、改めて見るとレミリアが悲しくなる位には大きい胸。
流石にパチュリーや美鈴には及ばない感じもするが、十分に巨乳の部類に入るだろう。
至近距離に近付いた兄が目を凝らせば、平常を保つ乳首が薄いパジャマの生地を持ち上げている。
「咲夜さん……?」
魅力的な巨乳を見た兄は、咲夜が眠りに付いて起きない事を確認する様に名前を呼びながら手を近付けた。
恐る恐る進む指がパジャマを押した途端に兄の身体へ快感が走る。
仰向けに寝ていても盛り上がっている巨乳は、突いただけであってもふるふると左右に揺れて柔らかさを視界に訴えかけた。
指の形に凹んだ胸は横から押す力で中央に寄り、パジャマの皺を大きく刻ませる。
「…………」
兄が胸の感触で無言を保ったまま、真横を突いていた指を上へ移動させれば、立ちはだかっていた巨乳の壁が斜めになって行く。
そのまま頂点へ到達すれば、横からの圧迫が無くなった胸が勢い良く元の位置に戻り、宙を切った指が一瞬だけ乳首を擦った。
「んっ……」
「あっ!?」
性的な反応を返していない平常の乳首であっても、瞬間的な刺激を受けた咲夜は軽く声を漏らす。
驚いた兄はバッと視線を向けるが寝顔に変化は無く、起きる様子も無かった。
「ふぅ……」
悪戯が続けられると安心して、改めて巨乳へ視線を向けながらベッドへ上がる。
子供であっても体重を掛けられた事でマットレスは揺れたが、咲夜の眠りは深く、熟睡から目覚める気配はない。
シーツの下に隠れている括れた腰を踏まない様に膝立ちで跨ぎ、真下に来た昨夜の胸を包むパジャマのボタンを外しに掛かった。
「前は見れなかったけど、結構大きいよな……」
一つ一つ確実にボタンを外していく程に、上半身を隠していたパジャマが解かれて肌色の面積が増えていく。
吸血鬼に仕えているか関係があるかは分からないが、肌は透き通る程に白く綺麗だった。
そして、いよいよ待ちに待った胸の中心に走るボタンを外していく。
サッと開かれたパジャマの下から出て来たのは、綺麗なお椀型の巨乳。
「うわぁ……、綺麗だ……!」
仰向けに寝ているので若干左右に開いているものの、立てばもう少し前へ出ている形になるだろう。
肌の張りや艶には一切衰えを感じさせず、シッカリと自重を支える弾力を維持している。
頂点に在る乳首も殆ど肌色と同じで、乳輪との境目が辛うじて分かる程度。
幻想郷に来てから出会う胸は、正しく息を飲む程に綺麗な美乳ばかり。
それは眠る咲夜の巨乳も例外なく、兄は眼を血走らせて自分の下にある胸に見入った。
「…………」
感想を言葉どころか思考ですら思い浮かべる余裕も無くなり、両手は自然と胸へと向かって無遠慮に、横から包み込む感じで掴む。
「んぁ……」
「…………」
触られた感触で咲夜が声を漏らしても、先程の様に動きを止めない兄。
子供特有の細く短い指が掴みきれない巨乳へ横から食い込み、左右に広がっていた形は真上を向かされ、乳首が兄の顔に突き付けられる。
産毛すら無いと思える肌はサラサラの感触を返し、いつまでも触れていたいと感じた。
一旦離してから今度は指へ力を入れないで胸に形に添って、胴体と境目の付け根から乳首へ移動させる。
形に添って動かした手は乳首を掌の中心で転がすと、再び横へ戻して巨乳を中央へ寄せる。
触れるか触れないかの微妙な刺激と大胆に捕まれる刺激を交互に送られる所為で、平常を保っていた乳首は徐々に興奮を溜め始め、少しだけ硬さが増してきた。
もう一度、横から揉んでいた手を滑らせて真上から揉めば、先程よりもコリコリとした硬い感触が返って来る。
「あっ、咲夜さんも気持ち良くなって来たかな?」
そのまま上に手を引き上げつつも指を肌に這わせ、離れそうな位置まで来ると指先だけで乳首を摘んで捏ね回していく。
「んっ……んんっ……」
咲夜は眠りながらも肩を小刻みに動かして、快感から逃れようとした。
乳首を引っ張られて縦に長くなった状態で下にある胴体が動き、胸が卑猥に波打つ。
中央に寄せられて出来た谷間では、サラサラの肌が擦られる音が微かに聞こえた。
「…………」
お互いに柔らかい胸は谷間の形も揺さ振られる毎に変わり、兄もゴクリと唾液を飲み込んだ。
そして、一旦咲夜の胴体から足を退け、そそくさとズボンを脱いで下半身裸になる。
再び跨った兄は横から添えた手で巨乳を左右から寄せ、出来た谷間に陰茎を挟みこんだ。
「あふぁ……」
誰にも教わっていないにも拘らず、パイ擦りを始めた兄は、思った通りの気持ち良さに吐息を漏らした。
適度な弾力を返しつつも柔らかな胸に挟み込まれた陰茎からは、揉んでいた時とは比べ物にならない快感を受ける。
胸が大きい所為で根元まで差し込んでも、上から鈴口すら顔を出さない。
完全に巨乳に包み込まれるが膣内程の密着感や滑りは無く、それでも独特の圧迫感は今迄感じた事のない感覚だった。
「気持ち良い……」
光悦とした表情を浮かべる兄は、無意識に腰を動かし始める。
愛液が無いので摩擦は強めとも思えるが、肌自体がサラサラなので痛みは全く無い。
左右から掴んだ胸を揉みながら乳首を弄り、巨乳の感触を味わう。
兄が腰を前後に動かせばベッドは揺れてしまうも、行動その物が性的な物なので能力が発動し、眠りを妨げられずに済んでいた。
規則正しい咲夜の寝息は乳首を弄られて、若干悦が混じる。
「すぅ……んっ、くぅ……うっ……」
「あっ、あぁ……」
小さな腰が慣れた動きで胸にぶつかり、手で押さえている筈でも反動を受けて、胴体が動いていた時よりも激しく波打つ。
深くなった胸に谷間で完全に姿を消している陰茎は上下左右から陰茎を包み込む快感で、鈴口からカウパー液が漏れ出した。
ニチャニチャと卑猥な音が聞こえ始め、兄の動きは小刻みな物へと変わっていく。
「んっ、あぁ……! 咲夜さん、気持ち良い……!!」
「すぅ、くっ、ふぅ……」
乳首を弄られ続けた所為で僅かに汗ばみ、胸の谷間でもスムーズに動かせるようになってくる。
陰茎の根元で巨乳を打つ音に湿り気を帯びてくると、兄の我慢も限界に近付いてきた。
直接的な快感よりも、眠ったままで咲夜の巨乳を好き勝手にしている事と、朝立ちの欲求で早めの絶頂を向かえそうになっている。
「あぁ! で、出るよ!」
「ん、ふぁ……」
心地良さそうな寝顔を浮かべる咲夜の顔は、性的な興奮で体温が上がった事で頬に赤みを増し、色っぽい雰囲気を漂わせてきた。
そして、胸の谷間に陰茎を根元まで入れた兄は、我慢しきれずに精液を吐き出す。
兄が絶頂に達した事で乳首を摘んでいた指に力を入れてしまい、腰は胸に減り込む程に寄せられる。
「はぅっ!?」
「んっ……」
ビクビクと震える陰茎の振動と摘まれたままの乳首、そして胸の中で生暖かい粘液の感覚を受けた咲夜は眉を切なそうに顰めて声を漏らす。
幾ら性感帯であっても、流石に胸の刺激だけでは絶頂には程遠く、逆に欲求が溜まっていた。
上の谷間からは許容を超えた精液がジワリと漏れ出し、胸骨に少し溜まってから鎖骨へ流れる。
肩からシーツに掛けて、卑猥な体液の川が出来てしまった。
「あ……あふぅ……」
「ん~……」
一息付いた兄だが未だに興奮は収まらず、乳首を再度捏ね回し始める。
これまで一日に何度も美少女を犯している所為で、何度か犯せる様には成長していた。
しかし、子供の身体は体力が低いので、連続では二度が限度。
それは兄も自覚しており、今度はパイ擦り以上に気持ち良くなりたいと咲夜の胴体から降り、シーツに隠れた下半身へ標的を変える。
「今度は股間を使わせて下さいね~」
硬さと角度を保ち、精液とカウパー液に塗れた陰茎を揺らしながら清潔感溢れるシーツを捲り上げた。
下半身は上のパジャマと同じ色の、膝まで丈があるズボンを履いている。
腰の部分は紐であるので難なく解いた兄は、期待を滲ませながらスッと脱がした。
下にはメイドらしく地味だがフリル付きのお洒落なショーツが現れるも、早く股間を生で見たい欲求で感想も覚えずに、即座に脱がしてしまう。
「わぁ~……、大人って感じがする……」
遂に兄の視線に晒された咲夜の股間には、髪と同じ銀色の陰毛が生え揃っていた。
手入れをされているらしく不潔感は全く無く、綺麗な形を保つ。
視線を少し下げてみれば、肉付きの良い大陰唇が並び、中心に走る秘裂からは何も食み出ていない。
淫核を包む包皮すら確認できず、股間だけ見ればレミリアと同じ様な幼く綺麗だった。
「…………」
大人っぽい外見とのギャップにゴクリと生唾を飲んだ兄は、脱がす途中だったズボンとショーツを急いで引き抜いて咲夜の足を広げる。
スジに引っ張られて少し開いた秘裂を指で更に開けば、乳首とは違って生々しいピンク色の小陰唇が見え、すぐ下には愛液を漏らす膣口が姿を現した。
肉厚の大陰唇が隠していた陰核も包皮から顔を出しており、体液で卑猥な光沢を身に纏う。
乳首を散々弄った所為で興奮を溜めた咲夜の身体は、既に性交の準備を終えていた。
「も、もう入れても良いよな……?」
開かれた足の間に腰を入れる兄は、自分の体液で光る陰茎の根元を持ち、鈴口を膣口へ合わせる。
クニュッとした感触を返しながら亀頭に割り開かれる大陰唇は、徐々に押し込まれて減り込んでいく。
鈴口が完全に膣内へ入れば、性器の外見の幼さに似合わない厚みのあるヒダが絡み付いてくる。
膣内が広げられる違和感は眠り続ける咲夜にも変化を与え、乳首を弄られていた時とは違って悩ましげな表情に変わっていた。
「うっ!? キツイ!」
「んん……」
流石に美鈴程ではなくとも咲夜も意外に肉体派であるので、引き締まった腹筋と処女の狭さを合わさって亀頭を強く締め付けてくる。
平均よりも大きい兄の陰茎は愛液を塗り広げられ、膣口の狭さによって付着していた精液が剥ぎ取られた。
大陰唇に白く濁った体液が集められると、そのまま塊となって肛門が隠れる尻の谷間へ落ちる。
「あぁ……」
ジワリと挿入していけば、膣壁が反応を返して亀頭の表面を舐めてきた。
パイ擦りよりも大きな快感は、兄に快楽を含んだ溜息を吐き出させる。
亀頭が膣内へ入ったお陰で支える必要がなくなり、今度は咲夜の引き締まった腰を掴んで更に押し込む。
広げられる膣口はカリで大きく広げられ、そこを通り過ぎると元の大きさに戻ろうと竿を一気に締め付けた。
鈴口に処女膜の抵抗を感じたものの、亀頭から送られる快感で半ば意思が消えてしまった兄は構わずに腰を押し進める。
「んくっ!?」
「うっ!? キ、キツイ……!」
そして、本人が知らない所で処女膜を破られた途端に、咲夜の身体は痛みで反射的に腹筋へ力を入れて膣内の異物を締め出そうと大きく圧迫を加えた。
しかし、愛液でヌルヌルのヒダが幾ら締め付けようとも、進入を続ける陰茎の表面を撫でるだけで動きは止められない。
発達した膣壁が僅かな凹凸に入り込み、カリの隙間にさえピッタリと密着する。
戦慄くヒダを亀頭で掻き分けながら拡張し、咲夜の身体を引き寄せるように腰を差し込んでいくと、鈴口に立ち塞がる壁の感覚が返って来た。
進めなくなった兄が視線を股間へ下せば、無残にも割り開かれた大陰唇は陰茎を根元まで咥えさせられており、光を反射する陰核がより厭らしく見える。
「おっ……ふぅ……!!」
最奥まで陰茎を挿入しきった兄が動きを止めても、犯された大き過ぎる衝撃と刺激は咲夜の身体で燻っていた快感を大きくしてしまう。
処女を奪われる前は乳首を弄られた気持ち良さが残っていようとも異物への拒否を示していたものの、膣内を一杯に埋める感覚は既に快楽として受け取ってしまっていた。
漏れる程度だった愛液は陰茎を入れられた事で量を増やして溢れ出てくる。
「動くよ……」
眠る咲夜が聞いていない事を承知の上で宣言しながら、差し込んだ陰茎をゆっくりと引いていく。
一度精液を出した分は冷静な思考を保っているが、やはり成熟しかけの少女と女の境目である身体を犯しては、腰の赴くままに思う存分動いて性欲を満足させたい欲求が止めえられない。
膣壁に包み込まれた所為で張りを増したカリが、ヒダを捲り上げながら処女膜の残りを快感と共に削っていく。
出てくる竿は愛液に塗れ、肉厚の大陰唇を内側から広げて膣口を少しだけ引っ張り出す。
亀頭が出る寸前まで引くと、一気に押し込んで子宮口を突き上げた。
兄が無意識に咲夜の腰を持ち上げた事でベッドとの間に隙間が出来、何の苦も無く速いスピードを維持できる。
「ふっ!!」
「んくっ!?」
眠ったままであっても身体の奥底から突き上げられては流石に息を詰まらせる咲夜。
兄の能力が発揮されていなければ既に目覚めていた程の衝撃を送る。
スムーズに動き始めた腰が蟹股に開かれた股間へ衝突する度、左右に放り出されていた咲夜の手は何かを掴む様に握り締められた。
上下に翻弄される頭は銀色の髪を振り乱し、全身から汗を滲ませる。
支えを失って横へ開いた巨乳も、谷間を精液とカウパー液で汚したまま、性的な興奮と刺激で尖った乳首が楕円を描いて大きく揺れた。
下半身では腰を速い速度で突き入れられている所為で、蟹股にされた足がフラフラと力無く揺れている。
陰茎を抜き差しされれば愛液は咲夜と兄の股間を濡らし、清潔感が漂っていたシーツへ卑猥な染みを広げた。
「ふっ、あっ、はっ!!」
「んっ! んくっ! んんぅ!!」
朝の厳粛な雰囲気を漂わせていた室内に、グチョグチョと体液を掻き回される音が寝室の中で響いている。
背を反らせて快感に耐える兄の陰茎は既に精液が混じるカウパー液が漏れ出し始めており、処女だった咲夜の膣内を汚す。
破瓜の血は早々に流され、竿に残った僅かな物も張り付く膣口と大陰唇に、パイ擦りで付いた物と同じ様に削ぎ落とされた。
もはや寝ている事が信じられない程の反動を受ける咲夜も、犯される快感で身体を悶えさせる。
唾液に塗れる乳首は空気を切って、冷たい感覚に神経を尖らせた。
大きな快感を間も置かずに連続で送り続けられた膣内は、女としての本能的な反応で子宮を下してより孕む確立を上げようとしている。
「うっ! うぅ! で、出るぅ!!」
「んっ! ふぁ!! あぅん!」
股間の我慢を超えて漏れ出そうとする精液の感覚を受けた兄は、咄嗟に咲夜の腰を強く引き寄せて鈴口を子宮口へ食い込ませた。
亀頭が少し固い感触に包まれた拍子に力を抜き、途端に尿道を駆け上がる熱く粘っこい体液。
痙攣する陰茎から吐き出される度にびちゃびちゃと子宮口へ張り付いていき、溜まっていく精液は締め付けを強める膣内であっても腹を内側から押し上げる。
これ以上無いまでに密着していても、ヒダの合間と陰茎との僅かな隙間に、愛液を押し退けて白い体液が占領していった。
咲夜の身体も眠りに付いたままで絶頂へ達してしまい、陰茎で広げられた秘裂からは潮を噴き出して兄の股間を更に濡らす。
切なそうに眉を顰めながらベッドの上で軽く背中を反らせ、何かを探していた手は力強く握り締められる。
キツク閉じられた唇からは耐える様な悦声が漏れ、無意識に反応を漏らす程の絶頂の大きさを物語っていた。
「あっ……あぅ~……」
「んっ……んんっ……」
子宮口へ減り込んで続けられていた射精も、動きが収まった事で終わりを告げる頃には、咲夜の絶頂も過ぎ去り、二人同時に力の抜けた身体をベッドへ預ける。
体重を掛けられてマットレスが弾んでも眠りは覚めず、荒い呼吸のままで寝息が繰り返された。
陰茎を咥え込んでいる膣内の動きも徐々に静まるも、ヒダはゆっくりと蠢きながらカリに掛かって余韻の快感を兄へと送る。
「あふぁ……気持ち良かった……」
「んっ……くぅ……ふぅ……」
塗れた上に興奮も静まった所為で股間の肌寒さが蘇り、兄はブルリと身体を震わせて後始末を始めた。
流石に寝ている咲夜をそのままで放置するのは良心が耐え切れない。
自分の所為で病気に掛かられでもしたら、きっとレミリアに怒られるかもしれないと思ったのだ。
曲がりなりにも吸血鬼。
寺子屋で調子に乗った双子を叱り飛ばした慧音の様子を思い浮かべれば恐怖が蘇る。
しかし、拭く物が無いので、シーツの端の方を使って拭いていく。
まずは自分の陰茎の周辺を綺麗にしてから、咲夜の胸の谷間と股間を重点的に拭き取っていった。
短時間で二度も射精をしたお陰で身体を弄っていても興奮は蘇らない。
少なくとも今は何の問題も無く作業に集中できた。
「さてと……これで良いかなぁ?」
「くぅ……すぅ……」
ちゃんとパジャマまで着せ終わった兄は、ベッドで膝立ちになって咲夜を見下ろして確認する。
見る限りでは最初に忍び込んだ時と変わりなく、荒かった呼吸も収まって規則正しい寝息を繰り返していた。
一先ず作業を終わったと判断し、何気なく窓の外を見る。
「あぁ、そろそろ起きる時間かな?」
日の差す窓際では雀の鳴き声が響き、平和な朝を演出していた。
近場に時計は無いものの、幻想郷に来て習慣となった起床の時間を感じ取り、ノロノロとベッドから降りる。
「早く帰らないと」
足早に扉を潜る兄はチラリと咲夜の寝顔を見遣り、軽くなっても疲労を感じる腰を抱えて廊下へ出て、弟が寝ている筈の部屋へ帰っていく。
残された咲夜は、身体を弄る者が居なくなったお陰でいつもと同じ様に、主が休む短い就寝に沈んでいる。
平和そうな寝顔は復活し、とても膣内に精液を吐き出されたとは思えない程だ。
厳粛な空気は日差しと共に薄まり、日常の空気が濃くなっていく。
そうして、今日も紅魔館、ひいては幻想郷の一日が始まるのだった。
終わり
コメント
No title
Re: No title
ご感想有難うございます!
大変励みになります。
実は私も、ここを作った当初は睡姦が大好きだったんですよ。
今も好きですけど。
だけど、ご存知の通り、やはりマニアックなジャンルで数も少なくて不満だったんですよね。
そんな時に天啓が降りてきたのです。
「数が無くて不満なら自分で書けばいいじゃん!」って!
それで書き始めたのは良いんですけど、
色んなジャンルを読んでいる内に、気が付けばこんな形になっていたのですよ。
なので、睡姦は私の原点とも言うべきジャンルなんですね~。
いや~、思えば遠くへ来たもんだ。
コメントの投稿
催眠モノも捨てがたいですがやはり睡姦モノはいいものだ・・・
このサイトを見つけたきっかけもゼロ使の昏睡姦でした。探してもあまり無いんですよね睡姦モノ
次回の更新も楽しみにしてます