涼宮ハルヒの憂鬱 長門 有希:強制発情
「三つだけ! 三つだけだから!」
「そんなチャラい男が良く使う『先っちょだけだから』みたいに言うなよ」
俺の目の前に居るのは、癇に障るぐらい後光が激しい謎の老人。
本人曰く神らしい。
後光が激しくて姿はハッキリ見えないが、薄目で確認して見れば確かにイメージ通りの神っぽい。
何でもミスって俺が死んだから、お詫びとして生前好きだった『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界に転生させてくれるとか何とか。
最近の神の世界では、ただ転生させるだけでは面白みが無いと、何らかの特典を付けてやるのが流行らしい。
「流行って何だよ」
「まぁまぁ。とにかく行き成り言われても思いつかないだろうから、転生してから言えば良いよ」
「あぁ、とりあえず最初は閉鎖空間を覗ける様にしてほしい」
「ほう?」
思えば『涼宮ハルヒの憂鬱』のイベントは、主に閉鎖空間内で起こっていた筈。
キョンが古泉に連れられて目撃した巨人戦や、朝倉涼子に命を狙われて長門に救われた、果てはカマドウマ戦など、何か大きなイベントがある時は殆ど必ず閉鎖された空間で起こっている。
涼宮ハルヒの憂鬱の世界に行く以上は、是が非でも目撃したい。
しかし、間違っても当事者になりたいとは思わず、大事なのはアニメを見る感覚で目撃すると言う事だ。
「そんな感じの理由だから、閉鎖された空間を覗ける様にしてくれよ」
「うむ、分かった」
「後はあっちの世界に行って決めるからよ」
「うむ。では、早速お前を高校に送ってやろう」
「えっ? 転生とかじゃないのか?」
「違う。流石に一から人生を遣り直すのは面倒臭いだろう? 特に乳幼児の期間は」
「まぁ、そうだな」
自我がちゃんとある状態でオムツは勘弁してほしいかも知れない。
特殊な趣味なら問題ないだろうが、俺にはそんな物は無く、当然ながら排泄を垂れ流すのも嫌だ。
「だから、お前が生きた人生を作り上げて、主人公の同級生として送り込むのだ」
「分かった」
「では、イクゾー」
――と、言う様な事があって気が付いた時には、目の前に文芸部部室の扉が目に入る。
行き成り高校生として送られるとは聞いていたが、まさか行き成り重要な部屋の前に送られるとは思わなかった。
巻き込まれるのは嫌だが、顔も知らない程度では覗ける距離に居られないと言う事かもしれないな。
何にせよ、アニメで見た美少女を、現実の人物として見れる貴重な時間には変わりない。
部屋の上に取り付けられているプレートは既にSOS団と書かれた紙が張ってあるので、既に主要なキャラ達は邂逅を果たしているだろう。
神にはイベントを見たいと言ったので、少なくとも原作が始まって時間が経っているとは思えない。
一先ず現状を確認する為には、やはり入らなければならないのか。
意を決し、部室の扉を開け放った。
「たのも~」
「…………」
中に居たのは一人だけ。
団長席の横にある、窓から近い椅子に座って俺を見詰めるのは灰色のショートヘアーをしている<長門 有希>
眼鏡の奥から見詰める視線からは感情らしい感情は受けず、原作と同じ様に無表情だった。
「…………」
「え~っと……」
勢い良く扉を開けたは良いが、目的を決めていない。
流石に『原作の状況を確かめに来ました』とは言えないだろう。
無言の長門から受ける視線に気まずさを感じた俺は、思わず目を泳がせてしまった。
このままパンダのごとく観察されていては何も始まらないので、とりあえず俺は部屋の中に入り、動かぬ部室の長となっている長門へ近付く。
「……なに?」
「その~……」
「?」
そして、座っている長門を見下ろす位置に移動した俺は、見詰め返してくる長門の無表情な顔を見て、ふとした興味が沸いた。
「長門」
「……何故名前を?」
「あぁ、それは……美少女の名前はチェックしてるんだよ」
「そう」
流石に初対面で名前を言われれば、警戒までは行かなくとも疑問には思ったらしい。
咄嗟に理由になっていない理由を言って見るも、肝心の長門は全く関心を示さなかった。
「長門の色んな表情が見たくてね」
「……表情?」
「そう」
そして、沸いた興味とは、いつも変わらぬ無表情な長門の、他では見られない表情を見たいと言うもの。
今は原作でのイベントも進んでいないらしく、人間らしい感情を浮かべるのはまだまだ先になる筈。
しかし、俺がギャグをやっても何か感情を浮かべるとは思えないので、ここで神頼みの出番だ。
「神よ!」
「……神?」
勢い良く天井を向いて神に呼び掛けたものの、どんな表情を浮べさせるか決めてなかった。
行き当たりばったり過ぎると自分で思っても今引いても格好悪いだけであり、必死に考えを巡らせる。
少々、混乱する思考の中でパッと浮かんだのは、『どうせなら原作では絶対にしないような表情が見たい』と言う考えだった。
「長門を発情させてくれ!!」
「……理解不能」
性的に発情すると言うのは健全な作品である原作では絶対に陥らないと状況だ。
近い状態は人間らしさを持った長門がキョンに対して恋心を抱く時だが、それは単純に好意を抱いているだけで性的な厭らしさはない。
辛うじて初心な恥じらいで、見ている側にとっては微笑ましいと感じるだけだ。
少なくとも見ていて興奮はしない。
部外者の俺では長門の心を射止められるとは思えず、将来に渡って恋人として付き合うのも無理なのは明白。
しかし、俺は今、長門の変化した表情を見たい。
客観的に見て、現状どころか生涯に渡って不可能な願いなら、まさしく神頼みに相応しいだろう。
『分かった』
「……っ!?」
そして、SOS団部室の中に響いたのは、明らかにどんな生物でも出しえぬ重厚な声。
長門は驚いて息を詰まらせ、目を開いて珍しい顔を浮かべる。
短い言葉ですら押し潰されそうな声が消えると、再び部室内には静寂が戻った。
「…………」
俺は上を向いていた顔を下ろし、期待を込めて長門の表情を確認して見れば、そこには代わり映えしない無表情が見詰めてきている。
神に限って失敗しないとは思うも、そもそも俺がこの世界に来たのが神の失敗であるので少々不安にもなってしまう。
それでも、ジッと長門の顔を見詰めていれば、徐々に白かった頬に赤みを帯び出した。
「……はぁ……はぁ」
更には閉じられていたピンク色の唇も艶を増して少し開き、呼吸が荒くなっていく。
吐き出される吐息には、明らかに普通とは違う色っぽい雰囲気が滲む。
俺を見詰めていた目も潤み、目尻が下がって濡れた視線を送ってくるようになる。
「はぁ……はぁ……っ!」
明らかに先ほどの無表情から変わった長門の顔を見ていると、観察されている長門はおもむろに読んでいた本を横のテーブルへ置き、俺へバッと抱き付いてきた。
「おっ!?」
「はぁ、はぁ、はぁ――」
俺の首に回された長門の腕はガッシリと巻き付き、絶対に逃がさない意思が感じ取れる。
耳元では甘い吐息が吐き出され、耳に拭き掛けられる度にゾクソクとした感覚が俺の背中に流れた。
抱き付かれた所為で長門の小さな胸が俺の胸板に押し付けられ、柔らかな感触で興奮を呼び覚まされる。
陰茎が硬くなりつつあるのを自覚し、せめてばれないように腰を引こうとも、長門は積極的に自分の下半身を俺の股間へ押し付けてきた。
グリグリと左右に動き、硬くなる陰茎の存在を確かめてくる。
長門の首筋から漂ってくるのは間違いなく長門の体臭で、髪の毛の匂いと重なって陰茎が更に硬くなる。
一気に性的な興奮を呼び覚まされた俺も長門の身体を抱き締めれば、首に絡んでいた腕に力を込められ、身体同士の密着が高められた。
長門は陰茎を刺激していた下半身だけでなく、全身を使って俺の身体へ擦り付けてくる。
一通り満足したらしい長門は腕に力を緩めて上半身を軽く放し、俺の顔を欲情に潤む目で見詰めると何も言わずに唇を重ねてきた。
「んっ」
「むっ!?」
長門の小さな唇は柔らかく、ぷにぷにとした弾力を感じる。
俺の唇に接触させたままで軽く左右に顔を振り、肌を擦り付ける感触を積極的に味わっていく長門。
そして、軽く口を空けた長門が舌を伸ばして俺の唇を突き、要求を察して素直に開ければヌルリと生暖かい舌が入り込んできた。
「んむっ」
「んんっ!?」
心成しか甘い味がする長門の舌は、俺の口内に入ると即座に絡んでくる。
舌の腹同士を重ね、軽く擦ると今度は裏側へ回って舐め回してきた。
俺も負けじと動かすが、長門の舌は上手く俺の動きに合わせ、厭らしく口内で蠢く。
「んふっ、んむっ」
「ぁむっ、んんっ」
互いの顔を斜めに傾けて深くキスを交わし、唇の端から唾液が漏れても構わずに互いの舌を味わった。
「んぁっ!」
「んはっ……」
自然と顔が離れれば唾液が唇を繋ぎ、卑猥な光景を作り出す。
しかし、キスだけでは発情を抑えきれない様子の長門は、俺が何か言う前に屈んだ。
首に回されていた腕を解くも、手だけは俺の身体に接触したままで肩から胸を触り、遂にはズボンの上から陰茎を擦る。
無表情だった顔は光悦としており、口元には僅かな微笑を浮かべていた。
「おい、長門――」
「……はぁ……はぁ……」
問いかけても返事を返さず、荒い呼吸のままでズボンのベルトを外しに掛かり、俺が履いていたパンツごと陰茎を取り出した。
されるがままとなっていた俺も、何気に性欲に思考を支配されていたので抵抗する気は無い。
反り立つ陰茎はパンツのゴムに引っ掛かった後に勢い良く跳ね上がり、長門の頬を掠めた。
「……ほぁ」
目の前で反り立つ陰茎を見た長門は、普段の無表情からは考えられない程に色っぽい吐息と熱い視線を投げ付ける。
既に硬くなっている所為で竿は太い血管が浮き出ており、鈴口からは僅かにカウパー液が漏れ出していた。
前世から続く童貞には、ヒロイン級の美少女に胸を押し付けながら抱き付かれ、口内を蹂躙されて上に陰茎も刺激されては、自分でも気が付かない程に大きな興奮と快感を得ていた様だ。
少しの間、陰茎を見詰めていた長門は少し顔を近付け、軽く匂いを嗅いだ後に小さな唇を目一杯広げて亀頭を咥えた。
「ぁむっ」
「うぉっ!?」
長門の口内で乾いていた肌に唾液を塗りたくられ、唇はカリの凹みに入ると鈴口が舐められる。
広げられた舌の腹が亀頭の先を包み、上下に動いて刺激を送ってきた。
若干、歯が当たって軽い痛みも感じるが、亀頭が舐められる快感の方が圧倒的に大きい。
見下ろす俺の視線の先では、陰茎を咥えた長門の唇が前へ伸ばされており、ひょっとこの様な顔になっている。
普通なら笑ってしまいそうな顔であっても、生暖かい口内へ陰茎を咥えられ、弾力の強い舌が唾液を塗りたくりながら亀頭を這い回る快感は、思考に余裕を無くさせた。
「んむぁっ……」
「うっ、くふっ……」
亀頭だけを咥えていた長門は頭を前へ進め、竿まで口内へ入れていく。
鈴口を舐めていた舌は陰茎の下半分を包み込むように形を変え、奥へ招き入れるにつれて上顎へ押し付けて圧迫を加えてきた。
長門の小さな口内では陰茎を根元まで咥えられず、半分以上残した状態で鈴口は舌の根元まで入ってしまう。
「んっ、じゅる、ずず……」
「くはっ!」
これ以上は入らないと判断した長門が頭を引き、陰茎を口内から抜いていくと、唾液を啜る音が厭らしく聞こえた。
カリが唇を内側から押すまで引いてから、再び陰茎を咥え込んで頭を前後に動かし始める。
「じゅ、ん、じゅる……」
「おふぁっ……」
舌は亀頭のカリへ入り込み、平べったくなって撫でていたと思えば舌先で穿る刺激を送ってきた。
生暖かい感触に加えて舌の這い回る快感は、鈴口から漏れるカウパー液の量を増やし、長門が陰茎を啜る音も大きくさせる。
「じゅぷ、じゅるる、んふっ……」
既に快感で思考を白く染める俺は無意識に長門の頭を掴み、触り心地の良い髪を梳く。
指の間に流れるサラサラの髪は、撫でているだけでも気持ち良かった。
その間にも前後の動く長門の頭は速さを増し、陰茎を攻める舌の動きも徐々に激しくなっていく。
「じゅる、んぷっ、んんっ」
「おっ! おぉぅ!?」
どれだけ頭を動かしても口内で陰茎に張り付く舌は離れずに表面を這い回り続け、密着したままで亀頭を舐める所為でザラザラした感触を絶えず感じた。
漏れ出るカウパー液は出た端から舐め取られ、代わりに大量の唾液が纏わり付く。
上がってきた精液を我慢する陰茎が張った事で、軽く噛む刺激すら追加してくる長門。
唇の端から大量の唾液が漏れても、光悦とした表情のままで頭を動かし続けた。
陰茎が我慢の限界に近付き、小刻みに痙攣を始めると、長門も吸い付きを強くして舌を強く押し当てながら頭の速度を上げる。
「んっ、じゅる、んっ、んむっ」
「おぁ! くぅ! で、出る!」
そして限界を迎えた陰茎は、俺の意思を通り越して精液は吐き出した。
「んぶっ!」
「くはっ!」
長門は口内に精液を出された瞬間に頭を深く押し出し、陰茎を咥えられる所まで咥える。
舌を陰茎に密着させながらも奥へ吸い込み、白く細い喉がコクリコクリと動いて出される精液を直接飲み込んでいく。
長門の口内に空間が無いので、俺はまるで太いストローで睾丸から吸い取られている錯覚さえ覚えた。
「ん、んぷぁ……」
「おふぅ……」
吐き出される精液も無くなり、全て飲み干した長門が満足そうに目元を緩めながら口内から陰茎を抜く。
出てきた陰茎は唾液で光沢を得て、卑猥に光を反射した。
射精をした事で反り立つ程の硬さが消えてしまい、今では半立ちの状態で、頭を離した長門の顔へ鈴口を付き付けている。
「……次」
「ぅえ!?」
射精をした直後で俺の思考は鈍くなっているものの、呟く言葉を聞いて戸惑いを覚えた。
しかし、長門は俺の都合を気にせずに立ち上がると、俺の肩を掴んで近くのテーブルへ押し倒す。
「ちょ、ちょっと、待ってくれ! 少し休憩を――」
何をやるにしろ、せめてある程度回復するまで待って貰おうと声を掛ければ、長門は有無を言わせないで不思議呪文を高速で呟いた。
「――――」
「えっ!?」
その瞬間、力が抜けていた筈の俺の陰茎は即座に先ほどの固さを取り戻す。
明らかに長門の呪文によって、強制的に回復させられてしまった。
性欲に関しては絶頂のダルさを感じるので、肉体的な事だけ操作されたらしい。
復活した俺の陰茎を確認した長門はテーブルの上に寝かされた俺の上へ圧し掛かり、同時にショーツも脱ぎ去る。
細い足から離れたショーツは愛液を多量に含み、重たそうにベチャッと音を立ててテーブルに落とされた。
長門は自身の唾液で濡れる陰茎の根元を支えて直立させると、急かされているかのように腰を降ろしてくる。
「ちょっとま――」
「黙って」
そして、鈴口が愛液を流す秘裂へ接触した瞬間、長門は口元をニヤリと歪め、嬉しそうな表情を浮かべた。
その顔はある意味嬉しそうでありながら、原作では絶対にしないだろうと思える程に淫猥極まりない。
俺が止める間もなく腰を降ろせば、鈴口は秘裂へ食い込み、その奥にある膣口すら広げていく。
愛液に濡れているお陰でたいした抵抗も無く亀頭が飲み込まれ、処女の締め付けが表面を舐める。
鈴口に処女膜の感触があっても、長門は腰を落として陰茎を根元まで咥えこんだ。
「んぁ!!」
「くはっ!?」
処女を失った直後に子宮口を突き上げる衝撃は、発情した長門であっても頭を振り上げる程のものだった。
陰茎を押さえていた手は俺の胸へ置かれ、倒れない様に支えてから、腰を動かし始める長門。
上下ではなく前後左右に動かして、膣内を占領する陰茎の異物感を楽しんでいる雰囲気がある。
既に解れているヒダに陰茎を舐められる俺にも大きな快感があり、亀頭には硬い子宮口の周りを擦る感触があった。
カリに隙間無く密着する膣壁の所為で、ぬるぬるとしたヒダが蠢きながら締め付けてくる。
腹筋と陰茎に挟まれた事で不規則に左右へ押し遣られれば、不測の快感が俺を絶頂へ向かわせていく。
「はっ、ふぁっ!」
「んくっ!?」
頭を振り上げたままの長門は、手に力を入れて腰を引き上げる。
太股に引っ掛かっているスカートは殆ど捲られており、見えなかった長門と繋がっている股間の様子がハッキリ見えた。
小さな膣口を引きずり出しながら姿を現す竿には破瓜の血が僅かに付いていたものの、それ以上の愛液で余り確認出来ない。
内側から広げられた大陰唇の上には陰核が見え、愛液の光沢を得て強く自己主張をしていた。
膣内では発達の乏しい薄いヒダがカリに抵抗を示し、滑る膣壁を削る快感を増幅させる。
長門が腰を上げれば鈴口の先に出来る筈の隙間すら、締め付ける膣壁が密着してきた。
竿を抜くと膣内で分泌された愛液が漏れ出し、俺の股間を濡らして下のテーブルすら濡らす。
カリが膣口を内側から押す程度まで陰茎を抜いた長門は、そのまま腰を落とすのではなく、空中で腰を回し始めた。
「んふぁ……」
「うぉ……」
亀頭だけが膣内に入った状態で腰を回されると、カリの凹みに入っている膣口が腰の動きに合わせて敏感な箇所を刺激し、フェラと違って全方向から亀頭を舐められる。
カウパー液も大量に漏れ出し、精液も尿道を根元で待機している感覚があった。
「な、長門……!」
「ん、んぁっ!」
腰を回す動きを一旦止め、今度は勢い良く腰を降ろして再び陰茎を根元まで咥えた長門が、有無を言わせずに上下運動を始める。
愛液が掻き回されて静かだった部室にヌチョヌチョと卑猥な音が響き、下腹部に長門の股間が当たる度に周囲へ体液の雫を飛ばした。
灰色の短い髪を振り乱し、光悦とした表情を浮かべながら腰を振る長門。
制服の赤いリボンは大きく揺れ、その下にある小さな胸ですら激しく上下に震えた。
「うくっ! ま、また出そう……だ」
「んくっ、ふぁっ!」
俺が思わず呻き声を上げれば長門は腰の動きを早め、脚へ力を入れて膣内を締め上げる。
張った亀頭が愛液に濡れた膣壁に舐められ、ヒダがカリへ張り付く。
限界が近付いて小さく痙攣を始めた陰茎は締め付けが強くなって蠢くヒダの刺激を受け、遂には限界を超えてしまう。
「くぁっ! 出る!!」
「んふぁっ!!」
俺の言葉を合図に、長門はギュッと力を入れて今迄以上に締め付けてきた。
そして、激しい痙攣と共に吐き出される精液。
「うぁっ!!」
「んふぁっ!?」
精液を吐き出す陰茎の動きを止めんばかりに強く締め付ける膣壁は、奥へ引き込む動きを返して出される片っ端から、精液を子宮口へと送っていく。
長門も膣内の最奥に他人の体液を受けた刺激で絶頂に達し、俺の胸へ置かれていた手が硬く握り締められた。
止めた筈の腰はピクピクと小刻みに震え、愛液の他に潮までも噴き出す。
暫く互いに身体を小さく痙攣させた後、陰茎が吐き出していた精液も無くなっていき、激しかった痙攣も治まっていく。
「うっ……ふぁ……」
「あっ、んくぅ」
強制的に二度の射精をさせられては俺の疲労も大きく、テーブルの上に投げ出された手足を動かす気力すら無い。
未だに長門の膣内に入っている陰茎は半立ちを保っているものの、ヒダの動きを受けても快感として受け取れなかった。
「うっ……!」
「んふぁ……」
膣口から陰茎が抜ける感覚に悦声を漏らした。
密着していた腰から身体を退かせた長門が、おもむろに陰茎を掴んだ事で俺の意識も一気に覚醒する。
バッと顔を下げれば、再び不思議呪文を使おうとしている長門が居た。
つやつやとした表情を浮かべ、ある意味酔っ払っているとも思える程に顔を赤くし、目尻もうっとりとしたままだが、明らかに満足していない雰囲気を出している。
「な、長門! 流石にもう、無理だ!」
「…………」
降参の言葉を聞いた長門は陰茎を握って惚けていた表情を即座に沈め、心底残念そうな顔をしてテーブルから降りる。
それから、ショーツも履かずに、スカートの中から精液と愛液を漏れさせながら、部室の扉を開けて廊下へ出てしまった。
「長門!? そんな格好で何処へ行くんだよ!?」
「…………」
声を掛けた俺へ視線を送る事も無く、長門は無言のままで扉を閉めて姿を消してしまうも、疲労で動けない俺は見送るしか出来ない。
そして、暫くしないで感知したのが、閉鎖空間の発生。
神に頼んで閉鎖空間の覗けるようにして貰った能力が、ここに来て突然発動した。
何事かと思って見てみれば、壁を通り越した向こう側が見える。
「あっ! 長門!?」
透過した壁の向こうでは長門が男子生徒を捕まえて、フェラをしている光景があった。
戸惑う男子生徒に構わず、歳相応の太さを持つ陰茎を舐め回して十分に硬さを持たせると、長門は壁へ手を付いて尻を上げる。
スカートは捲られ、真っ白で小さな尻が男子生徒の目を釘付けにした。
思春期真っ只中である上に、フェラをされて興奮を溜めた状態では我慢出来る筈も無いだろう。
予想通りに乱暴とも思える動きで長門の尻を掴んだ男子生徒は、反り立つ陰茎の力に苦戦しながらも亀頭を膣口へ当てて、一気に突き入れた。
「あぁ……、入れた……」
映像だけで声は聞こえないものの、長門の表情はうっとりと蕩けており、犯される快感に身を任せている。
陰茎を突き入れた男子生徒は激しく腰を動かして膣内を味わい、長門と違って必死さを滲ませていた。
童貞を脱して性的な快感で勝手に動く腰に翻弄されている様でもある。
それでも腰の動きは徐々に慣れを見せ、前後に動かすだけだったのが、すぐに斜め下から突き上げる動きへと変わった。
陰茎が出入りを繰り返す度に長門の膣内へ出した俺の精液が掻き出され、犯した証が流れていく。
しかし、激しい突き上げも長くは続かず、アッサリと動きを止めた男子生徒は陰茎を根元まで入れた状態で腰を振るわせた。
頭を振り上げた男子生徒の顔は絶頂で惚けており、見るからに射精をしていると分かる。
長門は子宮口に再び精液を流し込まれても、気持ち良さそうだった表情が曇り、何処と無く不満そうな雰囲気に変わった。
想像以上に射精が早く、思ったより快感を受けれなかったらしい。
十分に精液を吐き出した男子生徒は長門の尻を撫でて何か話しかけていたが、肝心の長門は一切取り合わずに他の場所へ移動する。
置いていかれた男子生徒は無視されて呆然とした直後に、閉鎖空間が解かれて俺の視界には部室の壁が戻ってきた。
「キャーー!」
遠くから、俺が居る部室に小さく響く悲鳴。
おそらく近くに居た女子生徒にでも精液塗れの下半身を見られたらしいが、そんな事を気にしている余裕は無かった。
再び閉鎖空間の発生を感知した俺の視界は、再び壁を透過して長門の姿を捉える。
そこではやはり男子生徒を捕まえた長門が陰茎を口で咥えており、積極的に唾液を絡ませていた。
下卑た表情を浮かべる男子生徒は不細工な顔で長門の頭を抱え、前後に動かす。
長門はされるがままで抵抗を示さず、陰茎を立たせた後に壁へ背中を預けると、スカートを捲り上げて脚を開いた。
そうすれば出てくるのは当然ながら愛液と精液に塗れて、ショーツも履いていない股間。
不細工な男子生徒は襲い掛かるように反り立つ陰茎を長門の膣口へ差し込み、勢い良く腰を振る。
俺以外の男に犯されて快感に歪む長門の顔を見ていると、まるで寝取られたかの様だ。
「俺の所為か……」
長門が誰彼構わず股を開き、精液を子宮に出させているのは間違いなく俺が神に願った所為だ。
単に無表情である長門の違った顔を見たかっただけで、何も犯したいとは思っていなかった。
軽い気持ちで願った事が俺の思惑以上の自体を引き起こしている。
テーブルの上で仰向けのままの俺では自体の収拾を付けられる筈もなく、下手をすれば原因である俺を朝倉が始末しに来るかもしれない。
今度は神の失態ではなく、俺自身の行いが原因なので再び転生するのは叶わないだろう。
自分の手から離れてしまった長門の痴態を見詰めながら、無力感に苛まれる俺は最後の神頼みをした。
「神よ! 俺がこの世界に来てからの事を全て無かった事にしてくれ!」
『分かった』
重圧の掛かる声が聞こえたと思えば、俺が見ている景色が一気に変わる。
一瞬の浮遊感を受け、気が付けば目の前にはSOS団部室の扉。
身体を包んでいた疲労も全く無くなり、元気そのもの。
しかし、心だけは他人に嬉々として犯されていた長門を見たショックが残っていた。
「……もう、良いか」
やはり主人公ではないイレギュラーの俺では、この世界のイベントは乗り切れない。
身の程を嫌と言う程に知った俺は、目の前にあるSOS団部室の扉を開けずに身を翻す。
幸いにも前世と同じ様な生活を神が用意してくれているらしく、このまま教室へ帰っても誰も何も変わらないだろう。
せめて大人の知識を持った状態で、再び人生の遣り直しが出来る事だけを喜ぶべきだった。
消えてしまった過去とは言え、長門を犯した快感を覚えているので、せめて想像の中だけでは恋人として身体を貸して貰おう。
そして、部室の中から扉の向こうに居る人物へ視線を合わせていた長門は、とぼとぼと気配が去っていくのを感じると、脚をもじもじと動かし、無表情の顔に僅かな笑みを浮かべて唇を舐めたのだった。
終わり
コメント
コメントの投稿