M×0の世界でズブリ その7
その7
夏休みのある日。
自主練に付き合わされる哀れな九澄を横に、学校をフラフラと歩き回る。
目的は勿論、性的な魔法の練習場探しだ。
夏休みと言う事もあってか、何処も彼処も生徒だらけで人気の無い所が無い。
たまに見つけたとしても、そこはカップルのデート場所にもなっている様で、ピンク色の雰囲気を出している光景を見せ付けられる羽目になってしまった。
彼氏の眼の前で犯すのも嫌ではないが、名前も知らない女に手を出す暇があるならヒロインを一人だけ呼び出した方が早い。
しかし、肝心の人物が見当たらなくては、呼び出す事も出来なかった。
「う~ん……、ヒロインどころか女子の姿自体が殆ど見えないな……」
最大の問題であるのは、言葉通りに顔見知りだったり同じ学年の女子の姿が見えない事。
カップルは物陰でイチャイチャしていたが、それ以外の女子生徒達が一人も居ない。
明らかに普通ではない事態に何かあったかなと頭を捻っていれば、近くを慌てて移動する女子の集団が目に入った。
その中には何処か見覚えのある、地味な服装の人物に目が留まる。
そして、思い出された記憶は鮮明に頭の中を駆け巡った。
「……あぁ、今日はプールが自由に使える日か?」
耳を済ませて慌てて走る女子の会話を聞いても、プールと言う単語が飛び交っている。
確か、学校指定ではない水着を着ても良かった筈だ。
おしゃれに気遣う思春期の女子は、透視防止魔法が掛けられた野暮ったいスクール水着では満足出来ないのだろう。
嬉々として移動する姿は、急ぎながらも喜びに溢れている。
ともすれば、腕を取られて半ば無理矢理連れて行かれている地味な女子は、九澄が変身した姿か。
詳しい原因は忘れたが、確かそう言う回があったと思う。
よく考えなくても、この機会を逃すのは惜しい。
そうと決まれば、即行動。
魔法で地味目な女子に変身し、走っている集団へ後ろから合流する。
今日は特別に入り口やプールの中が見える窓には教師がバリアを張っているものの、入る人間を逐一確認している訳でもない。
消えかかった原作の記憶でも九澄が連れられて行く時も大して何か言われていなかったのを考えれば、魔法で女に変身しても問題は無い筈。
女子の集団に混ざっても怪しまれていない現状を見るに、上手く溶け込めている様でもあった。
本当なら<スーパー・クリア・クリーン>で透明になれば、態々変身しなくても良いとも思うが、それは普通の男でも一度はやろうとする。
もしくは過去に挑戦した奴が居るかもしれず、居なくても男性教師は容易にその考えへ行き付く。
当然、それの対策は打たない訳が無い。
外見は普通のバリアでも、透明魔法に関して察知する何かを掛けられていては進入がバレてしまう。
その点で言えば変身魔法は女子の信用があるので、疑いは圧倒的に低くなる。
幾ら教師でも、3年単位で入れ替わる全生徒の顔は覚えられない。
多少、見知らぬ顔が居ても、回りに居る女生徒が平然としているのなら友人だと思う。
ましてや男子生徒である可能性なんて考えないだろう。
変身魔法は良い意味でも悪い意味でも、女子生徒は男を更衣室に連れ込まないと言う思い込みを利用する事になる。
「……ふぅ、上手く行ったか」
警戒していた教師を思惑通りに掻い潜り、更衣室へ侵入を果たす。
連れられていた九澄は逸早くプールに逃げていった。
後を追う様に進むと、そこにはいつものスクール水着ではない、ビキニに身を包んだ少女達が楽しそうに遊んでいる眩しい光景が広がっている。
中にはワンピースを着た女子も居るが、華やかさは段違い。
過去にシャワー室で全裸を見た事があっても、水着を着用している姿は違った色気があった。
「さて、どうしようかな……」
魅力的なビキニを脱がすのは、余りにも勿体無い。
どうせ犯すなら着たままで犯したいが……
獲物を探す様に周りを見回せば、豹柄で大きく胸の谷間を露出させ、下も随分と面積の少ないビキニを着ている久美。
標準的な物であるが、イメージ通りに可愛いフリル付きのビキニを身に付けている愛花。
縦縞のワンピースを着ている深千夜は、犬の様に頭を振って水を払っている。
その隣で九澄が慌てて離れた所為で愛花と衝突していたが、別に胸を揉んだ訳でも無さそうなので良しとしよう。
そのまま視線を流していけば、プールサイドで休んでいる巨乳を見つけた。
ラウンジャーと言うらしい、ベッドに寝転がっているのは<時田 マコ>。
日射病で倒れて休んでいても、例によって顔は隠されて見えない。
豊満な胸はビキニから下乳、横乳が大胆に食み出ており、呼吸をしているだけで柔らかく揺れていた。
身体も魅力的であるのを考えれば、原作では脇役だったマコでも十分に性欲を発散出来る。
しかし、このまま普通に近寄っては流石に怪しまれるだろう。
周りの人間全てに作用する魔法を使う必要があったが、今は変身魔法を使ってる所為でカードは身体に融合している。
せめて俺が性行為をしていても、されていても問題無いと思われる様な魔法を追加しなければならない。
だが、これは特に難しい事でもなかった。
俺を中心とした結界を張れば、それで問題は解決する。
外からは極力影を薄くして何をしていても印象に残らない様にし、中に居る人間には治療と思わせれば良い。
実際に回復させれば、どんなに胡散臭くても信用はされる。
方針を決めてから、マコから心配している友人が離れるのを待った。
遠目に観察しているが元々地味な女子に変身した事で、殆ど目立たない。
そして、一人になったタイミングを計って近寄る。
「ねぇ、大丈夫?」
「えっ、だ、誰?」
顔を隠して体調が悪そうに聞いてくるマコに、名前を言わずに誤魔化していく。
女生徒への変身は声も変わるので、話しかけても男とは思われない。
「日射病って聞いたから。治す魔法が在るけど掛けてあげようか?」
「ホントに? お願い」
「ちょっとマッサージもするけど良い?」
「うん、早く日射病を治して私も遊びたいし……」
「分かった」
承諾を得られたなら、存分にして上げよう。
使おうと思っている結界は、表と裏の二つが合わさって一つの魔法だ。
本来は、例えば傷付いた状態で敵に追われている時に使う。
一度結界を張ってしまえば接触をしない限りは外の光景に合わせて擬態し、目立たなくする表の効果。
そして中に入っている人間の傷を癒し、精神を落ち着ける効果が裏の効果だ。
それら二つが能力で変化した結果、外から見れば誰にも気にされなくなり、中に居れば精神的に不自然なほど落ち着く。
どんなに人を信用していなくても、強制的にリラックスさせられた状態では、見ず知らずの人物であっても信じてしまうだろう。
たとえ身体を触られても、犯されてもパニックにならず落ち着いた状態で相手を信用してしまう。
一種の洗脳に近いかもしれない。
そんな結界を要望通りに張り、マコの足を開く。
「え?」
「大丈夫、任せて」
「う、うん」
足が持ち上げられて戸惑いの声を上げるが、結界の効果と合わさって気が弱い所為で簡単に押し切られた。
股間を包む水着の上から、大陰唇に触れる。
「ひゃうっ!?」
「我慢してね」
「ほ、本当に治療なの?」
「ん? 少し楽になって来た筈だけど?」
「えっ?」
意外そうに疑問の声を上げたマコも、身体の不快感が無くなっている事に少し驚いた。
「……本当だ」
「続けても良いかな?」
「うん、お願い」
これで完全に信用を得られたようだ。
股間を触った時に強張ってしまった身体からは力が抜け、マッサージを受ける人みたいな受身になった。
白い水玉の水着が間に挟まっているとは言え、性器を触られた反応としては無防備極まりない。
指を食い込ませる程に生地が秘裂に挟まり、全体の形を浮かび上がらせた。
年齢はともかく、身体の発達同様に成長した淫核は久美よりも少し目立つ。
小陰唇の食み出しこそないものの、陰毛は綺麗に生え揃って全体的に大人の性器として完成されていた。
決して形が崩れている訳でも無く、処女らしい綺麗な外見を保ちつつも性的な厭らしさも兼ね備える。
指を動かせば卑猥に形を歪ませる光景に、性器を弄る感触と合わせて興奮が一気に高まった。
特に何か言うでもなく下半身を覆っていた水着を取り去れば、流石に慌てるマコ。
「ちょっ!」
「ここには女子しか居ないから大丈夫だって」
「で、でも……」
「それに直接触った方が早く治るよ?」
「うぅ~……、お願い」
「オッケ~」
実際は九澄が居るのは黙っておいた方が良いだろう。
マコはプールに来た直後に日射病になったらしく、身体は一切濡れていないが、性器を弄られた刺激で膣口付近は僅かに染みが出始める。
徐々に硬さも増してくる淫核を摘んで刺激を送り続け、早めに挿入の準備を整えさせて行く。
「んっ、んぁう!」
投げ出された足は、性器を弄る指の動きと連動するかの様にピクピクと動き出す。
その反動は上半身にまでシッカリと伝わり、胸までも揺らしていた。
マコの下半身から顔を見上げれば、水着に覆われる乳首が自己主張を始め、布を押し上げている。
相変わらず布で顔を隠している状態であっても、口の辺りが凹んでいる為に興奮が溜まっていくのは簡単に分かる。
「口まで覆ってるけど大丈夫」
「ふぁ、ちょっと、く、苦しいかも、んっ」
「じゃぁ、口だけは開けとくね」
「んふ、お願い、ひん!」
美人であるのは知っているが、態々顔を確認するのは無粋という物。
一先ず口元を開放してやり、愛撫を続ける。
「はぁ、ぁん、んぅ」
そうして手を動かしていけば、漏れ出す愛液は増加してきた。
身を守る為の生理的な反射で濡れていた筈が、淫核と合わせて刺激される事で性的な刺激として身体が認識する。
閉じていた大陰唇は口を開き、晒された膣口が小さく開閉を繰り返す姿は、陰茎の挿入を待っているかの印象を受けた。
興奮で赤みの増したマコの身体からは、夏の暑さとは関係なく汗が流れ落ちる。
そろそろ入れたい欲求が強くなり、結界を維持したままで変身魔法だけを解いて本来の男の姿を取り戻した。
それと同時に、隠されていた陰茎も開放される。
今まで姿は見えなくても興奮を大きさで誇示しており、入る場所を求めて既にカウパー液を流す始末。
愛液を存分に流す秘裂を見て、挿入に十分耐えうると判断を下した俺は、脚を抱え込み身体を差し込んだ。
「んぁ……?」
「ちょっと、痛いかもしれないから我慢してね」
マコは性器を弄られる感覚に身を任せていた所為で、快感に溺れた意識がハッキリしない。
これ幸いと亀頭を合わせ、徐々に力を入れていく。
「んんぅ!」
「我慢してねぇ」
「ちょっ、とぉ、痛いよ、ぉっ!」
「直ぐに気持ち良くなって来るから」
犯す側が良く使う謳い文句を口にしながら、処女の秘裂へ陰茎を差し込む。
身体の大きさは大人として完成されていても、乙女の壁は固い。
愛液の手を借りても滑ってしまい、秘裂をなぞる。
勢い余った亀頭は、興奮して顔を出した淫核を刺激してしまった。
「ひぅん!」
力が抜けてだらんとしていた身体が、一時的に腰をビクンと跳ね上がる。
その拍子に愛液も飛び散り、俺に掛かった。
淫核へ思い掛けない刺激を受けたマコは軽い絶頂に達する。
「んっ! ……くはぁ……はぁ……はぁ」
「それじゃ、入れるよ~」
亀頭の形に合わせて狭い膣口が広げられていく。
何度も経験している処女の締め付けを楽しみながら、奥へ挿し込んだ。
「んく、はぁぅ!」
性交の準備を整えられていたマコの身体は、破瓜の直前であっても悦声を出す。
膣口が陰茎を包む様に張り付き、破瓜を好意的に受け取っていた。
完全に亀頭が膣内に入り込むと、鈴口には処女膜の抵抗を感じる。
「ん、くぁ!」
「おぅ!」
一生に一度の破瓜を迎えているマコは痛みを感じさせる声を一切出さず、快感に塗れたままだった。
そして、処女膜が破れる感覚を受けたと思ったら、肉の壁となった膣に亀頭が包み込まれる。
「あぁう!」
浅く速い呼吸と同じタイミングで締め付けてくる膣壁の動き全てが、快感として陰茎へ送られてきていた。
処女の胎内を拡張されて行くマコは、投げ出された四肢も同調する様に快感で震える。
鈴口に感じる膣壁を突き進み、狭い膣内をカリで広げていく。
竿が通り過ぎる頃には丁度良い締め付けを返し、文句の一つも付け様が無かった。
身体が大人として完成されている所為で、処女であっても深千夜の様に強い締め付けは感じられないが、包み込みながらも陰茎を刺激してくる感覚は心地良い。
子宮口に接触するまで入れると、丁度根元まで入る深さがあった。
「うぅ、ん……」
「気分はどう?」
「大分、あっ、良くなって、来たよ」
良くなって来たのは果たして性的な意味か、体調の回復的な意味か……
何にせよマコの体調が変化していくのは、下半身からも伝わってきていた。
腰を引くと名残惜しむかの様に膣口が竿に張り付き、自然と吸い付く感触が送られてくる
「んあぁ~……」
ズルズルと引き出されていく感覚すら、快感として受け取るマコ。
亀頭が抜け切りそうな所で腰を止めると、再び挿し込んで行く。
処女膜が無くなった所為で、抵抗する物が一切無くなった膣内はスムーズに陰茎を飲み込む。
それから腰を緩やかに動かしつつ、顔を隠されているマコが一瞬でその正体を分からせる象徴に手を伸ばす。
邪魔な水着を捲り上げれば、一目で美乳と分かる綺麗な胸が出てきた。
自重で若干左右に広がっていても御椀型を保ち、頂点にある乳首は少し茶色だが形や全体のバランスは非常に良い。
興奮で乳輪から盛り上がっており、吸い付かれるのを待っているかのようでもあった。
惹かれる様に手を伸ばして揉む。
「んはぁう!」
新たに追加された性的な快感でマコの悦声が大きくなった。
心成しか久美の胸よりも、柔らかく重い。
真正面から掴むと掌の中心に硬くなった乳首を感じられ、指は深くまで沈み込む。
しかし、柔らかさの中にも心地良い抵抗が残り、いつまで揉んでも飽きが来ない。
その上軽く腰を突き入れるだけで官能的に揺れる姿は、男の性的な欲求を刺激して止まなかった。
硬くなった乳首を二本の指で捏ねながらも、残った指は引き続き胸全体を揉んでいく。
殆ど指が勝手に動くお陰で、持て余す事無く堪能出来る。
「はっ、あぅ、だ、駄目っ!」
「もう少しだから我慢してね」
「ぅ、んっ、ぃひう!」
緩やかに腰を動かしている状態であってもマコは快感を身体に溜め、愛撫で高まっていた分と合わせて今にも絶頂へ達してしまいそうだ。
切羽詰った声で必死に制止を求めるも、ここで止めるなんて選択肢は全く無い。
このまま攻め続けて、同じタイミングで絶頂に達するのも良いだろうと腰を速めた。
「やっ、は、速いっ!」
投げ出された足は完全に力無く、蛙の様に広がり男を受け入れる。
股間にある女性器も卑猥に広がり、愛液を噴出しつつも陰茎を咥え込んでいた。
曝け出された綺麗な巨乳は早く大きく揺れ、欲望に塗れた手で思う存分陵辱される。
全身から吹き出る汗の匂いは何処と無く興奮を呼び起こし、ただの声すら性欲を刺激してきた。
マコの全てが淫靡な物となり、それを受けた俺は殆ど無意識にスパートを掛ける。
「んっ、ひっ、あ、あぅ!」
「そろそろ、い、イくぞ!」
「あっ、あぅ、早、くぅ!!」
そして、睾丸から上る精液の濁流を子宮口に至近距離で降り掛けるべく、最奥まで突き入れた。
「だ、出すぞ!」
「んひいぃうぅ!!」
最奥に突き入れられた刺激で絶頂に達したマコは、射精を受けた事で更に激しく絶頂へ達する。
今まで以上に強い締め付けを受けた所為で、陰茎から吐き出される精液も勢いを増すばかりで終りが見えない。
ドクドクと流れ出るままに、処女だった膣内を汚していく。
愛液だけが流れ出ていた秘裂は、僅かな隙間から精液が漏れ出し、幾ら絶頂で締め付けが強くなっても止める事は出来なかった。
「あっ……、あぅ……」
「くぅ……」
激しい絶頂で息も絶え絶えになっているマコは、投げ出していた四肢を強張らせて身体に走る快感を耐えている。
揉んでいた胸から手を離せば指の後が赤くなっていたものの、結界の効果で直ぐに癒された。
当然の事ながら破瓜の傷も破られた瞬間に癒されている為、血は殆ど出ていない。
秘裂から漏れ出ている愛液と精液が混ざった物にも、赤どころか薄いピンクすら見当たらなかった。
最後の一滴まで子宮口へ性欲を開放して満足した俺は、ゆっくりと陰茎を抜いていく。
「ん、んん、はうあぁ……」
「おふぅ……」
絶頂の余韻を味わっていたマコは、抜かれる際に感じる緩やかな快感に蕩けた吐息を吐き出した。
栓を失った膣口は多すぎた精液を、下にあるラウンジャーへ音を立てて漏れ出させる。
「ん……、はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふぅ……」
「お~い、全員離れろ」
「ん?」
「津波になるぞー!!」
「おわっ!?」
マコを犯して一息付こうと思ったら、何やらプールが大変な事になっている。
巨大なスライムみたいに盛り上がった水から九澄が顔を出し、辺りへ警告を発していた。
どうやら今日のイベントはそろそろ終りの様だ。
余韻で朦朧としているマコを庇いながら、端の方へ移動する。
避難したのを確認した九澄は、中にあったカードを水の外へ蹴り出した。
魔法から開放された水の固まりは、大きな波となってプールサイドに押し寄せる。
「うぉ、無茶するなぁ……」
マコが溺れないように気を付けながら流れに耐え、無事に遣り過ごした。
腕の中に抱えながらガードをしているが、護られている本人は未だに絶頂の余韻でハッキリと意志が戻っていない。
とりあえず危機は去ったので近くに在ったラウンジャーに寝かせ、流されていた水着を着せる。
押し寄せる波を何とか避けられても、返す波は防げなかった。
お陰で漏れ出ていた精液はプールの水で全て流されており、大して後始末をしなくても良いのは不幸中の幸いか。
その間に解決した九澄は溺れてしまったものの、愛花に助けられる。
しかし、女子しか居ない筈のプールに居た事で覗きを疑われるも、普段の行いが良い所為で見苦しい言い訳があっさりと認められていた。
押し問答を遠くで見ていたのだが、不思議な事に俺の性欲は未だに健在である。
精液を思う存分に処女の膣内で出していても、陰茎は硬さを保ったままなのだ。
恐らくは結界の所為だろうと予想は付く。
内側に居る人物の回復をする魔法は射精したという事を、治すべき不調と捉えたのかもしれない。
その所為で発散した筈の性欲と、出した精液を回復させ、未だに陰茎の硬さを維持させている。
このままでは移動もままならないと次なる獲物を探せば、近くに深千夜が眼を回して横たわっていた。
これ幸いと近付き、うつ伏せにしたままでワンピースの水着へ手を掛ける。
全裸にしては勿体無いと思い、上半身を胸まで脱がせて股間の布を横へ除ける程度にした。
何気に丸出しだった陰茎は精液と、マコの愛液に塗れている所為で挿入には問題は無い。
深千夜側の潤いが足りないと感じるも、愛撫をしている余裕は少なかった。
言ってみれば生殺しにされている状態にある為、性欲が高まったままでは考えも短絡的になってしまう。
腰を引き上げて四つん這いにさせ、両手の親指で深千夜の大陰唇をクパァっと開き、申し訳ない程度に舌で舐め取る。
少々塩辛い物が感じられたが、関係なく動かしていく。
「んぁ、あうぅ……」
気を失っていても性器を嬲られる感覚に、処女ではない深千夜は悦声を出す。
性欲に犯された思考であっても傷つける事が目的ではないので、本当に軽く愛液を促した。
そして、舌に慣れ親しんだ味を感じた瞬間に腰を持ち上げて、陰茎を秘裂に合わせる。
「んぐぅあぁ……」
「ん? ……これはまずいか?」
大陰唇に亀頭が減り込んでいくが陰茎は十分に濡れていても、愛液が十分でない膣内を犯されるのは負担が掛かっている様だ。
深千夜の口から出てくる呻き声を聞いて、このままでは起きてしまうかもと感じて新たに魔法を掛けておく。
「『ラビット・スリープ<寝過ごした兎>』」
「……んぁ」
この魔法は単純に睡眠を継続させる物。
掛けられた対象は、解くまで起きる事は無い。
お互いの身体が深い所まで密着している事で、一々カードを取り出さなくても魔法を掛けられる。
シッカリと効果が出たのを確認して、小振りな尻を掴んで再び腰を押し進める。
処女でなくとも体格的に小さい深千夜の膣内は、いつ犯しても強い締め付けを返す。
その反応と感触は先程のマコとは全く違っており、違いを楽しめた。
「んんうぅ……」
最奥まで入れれば圧迫感で呻き声が出てくるが、痛みを含んだ苦しそうな雰囲気は感じられない。
一旦止まってから腰を回して、若干硬い膣内を解していく。
「ふ、うぁ……」
子宮口のコリコリとした感触を鈴口で感じ、固まっていた膣壁も徐々に動き始めた。
陰茎が胎内で動く度に、深千夜は甘い声を出す。
「あっ、あぅん……」
入れた当初こそ圧迫感で眉を顰めていたが、早くも切なそうな、しかし満足気な表情になっている。
小さな膣口は、自身を目一杯に広げて太い陰茎を咥え込む。
少なかった愛液は悦声が増えると共に多くなり、今では動くのに何の不足も無い。
自然と早くなった腰は、小振りながらも柔らかい深千夜の尻を叩く。
身体の軽さもあって、後背位は大変動き易かった。
折角上半身も脱がしたので胸も見てやろうと、入れたままで回転させて仰向けにさせる。
「んあぁ……」
「おほぅ……」
陰茎を入れたままで回した所為で、今まで経験した事の無い膣壁の動きを感じた。
予想は出来ても、思った以上に未知の快楽だ。
文字通り回転する膣壁は陰茎全てを回りながら舐め回し、細かいヒダが一切の隙間無く密着してきた。
例えるなら水分を含んだ布を搾り、その布の中へ陰茎を入れた様な感覚。
当然ながら布の部分は膣壁で、搾るのは深千夜の胎内。
絶頂や物理的に狭くなったのではなく、斜めに締め付けられるのは初めての体験だった。
回転させられて正常位の体勢になった深千夜は、濡れた乳首を立たせている。
中途半端に脱がせたワンピースの水着は、一見すると拘束している風にも見えた。
身体の小さい事もあって、何処か背徳的な雰囲気もある。
体勢を変え終わると、一気に腰を動かしていく。
「ふっ、うっ、うっ、んふぁっ!」
「はっ、はっ、はっ、はっ」
突く衝撃で揺れる小さな胸に吸い付き、腰だけを激しく動かす。
前屈姿勢に辛い物があっても、下半身の欲求には逆らえない。
結界の中で回復された精液も上って来ており、止めの一突きを放った。
「んあぁ!」
「んくぅ!」
狭い膣内で上下に揺れる陰茎から放たれる精液が、再び何の障害も無く子宮口に掛かる。
何度目か分からない程に出された膣内は、もはや反射的に絶頂の動きをしながらも吸い付いてきた。
回復していたとは言え、短時間での二連発に視界は白くなる。
そんな中でも思考の端で、再生されては困ると結界の内側に張られていた回復する魔法だけを解いた。
睾丸から流れていく精液の感覚で、背筋にゾクゾクと快感が走る。
腰を限界まで押し付けて残らず深千夜の膣内に出し切ると、今度こそ一息付く。
「はぁ……」
「ん、んぁ……」
未だに眠りの底に居る深千夜は、流し込まれる精液の熱さで無意識に呻いた。
心成しかポッコリと膨らんだ下腹部を一撫でしてから、陰茎を抜いていく。
「んく、ふぅあ……」
「おぉう、……我ながら出したなぁ」
ズルズルと粘っこい体液で汚れた姿が現れる途中で、深千夜の口からは最後の悦声が漏れる。
開放された膣口からは、プールサイドの床を汚しながら終りが分からない程に流れた。
未だに波の残りがあって辺りは水が流れていても、残った精液を発見した誰かが騒ぎ出しては困るので排水溝へ深千夜を運ぶ。
それから、屈ませて下腹部を圧迫し、残った精液を押し出した。
「んんうぅ……」
排泄を手伝っている様な感じだが、余り間違ってはいない。
空気を含んだ精液は放屁と思わせる音を出しながら、排水溝へ吸い込まれる。
もしも、深千夜が起きていれば赤面では済まないだろう。
そもそも、犯された事に対して絶望をするかもしれないが……
後始末も終り、水着を着せてから元居た位置に寝かせる。
離れる時に深千夜が結界の範囲外へ出た瞬間、久美が深千夜の姿に気が付く。
「あっ、深千夜、大丈夫?」
「うぅ~ん……」
「……気絶してるだけかな?」
肩を揺さ振りながら声を掛けても、特に怪我を負っていそうな雰囲気も無いので一先ず安心した久美。
何度か起こそうとしていると、深千夜は激し過ぎる外部からの刺激で薄っすらと眼を明けた。
「久美……、痛いよ」
「あっ、大丈夫?」
「うん、ちょっと眠いけど大丈夫」
「そう、良かった」
「心配掛けて御免、久美」
「良いよ」
久美は眠たそうな深千夜をラウンジャーへ移動させた。
身体を離して魔法の効果が消えている筈だが、未だに眠気を引き摺っているようだ。
「遊んできても良いよ?」
「深千夜が心配だから行けないよ」
「私は眠たいだけだし。少し寝たら合流するからさ」
「でもねぇ……」
「滅多に無い機会なんだから楽しんで来なよ。愛花も寂しいだろうし」
「いや、九澄が居るから大丈夫でしょ?」
そう言って視線を流すも肝心の九澄は色んな女子に使われており、忙しそうに走り回っている。
どう見ても愛花の相手をしている余裕等無さそうだ。
愛花自身も他の女子達と遊んでいるが、チラチラと九澄を気にしている。
「……そうね、ちょっと愛花の相手でもして来ようかな」
「その方が良いよ」
「じゃっ、行ってくるよ」
「ん~……」
間違っても愛花は友達が居ない訳ではない。
しかし、一番仲の良いのは久美と深千夜の二人だけであるのも変わらなかった。
学校のプールで自由に遊べる貴重な時を親友と遊べないのは本人でさえ気が付かない程、僅かに愛花の気分を沈めてしまう。
「おりゃ~」
「きゃっ! く、久美!?」
「それそれ~」
「あはは、え~い!」
心成しか寂しそうだった愛花の元へ、テンションを高めた久美が突撃していく。
立ち上がる水飛沫は大きく、周りに居た女子達へも巻き込む。
「ねぇ、誰かビーチボール持ってないの?」
「あるよ~」
「それ使って対戦しようよ!」
「オッケー!」
「負けないよ!」
一人の言葉からもう一人が答え、あっと言う間に組を分けたゲームが始まる。
例によって愛花と久美は同じチームになった。
見ている俺も楽しい気分になる光景だが、どうしても激しく揺れる胸に視線が行ってしまう。
性欲は満足出来ているものの、この機会を逃すのも勿体無い気がする。
過去に怪談話があってから、微妙に教師達の監視が増えている所為で好き勝手に行動出来ない。
平行して魔法の練習もしないといけないので、自然と犯す機会は激減していた。
その所為で、このプールのイベントを逃すのは勿体無いと思ってしまったのだ。
ともあれ、犯せる時に犯しておくのも悪くは無い。
きっと疲労が吃驚する程溜まると思うが、それは魔法で何とかしよう。
「俺も混ぜて貰おうか……」
興奮を高める為に<ソリッド・アイ>の亜種を使って水着を布の部分だけ透過させれば、ビキニの紐だけが残る卑猥な格好となった。
胸を包む布が見えなくとも、押さえられた乳首は形を歪めている。
下半身は水中にあるので見えないものの、きっと卑猥な光景が広がっている事だろう。
更に『影が薄すぎる友達<シャドウ・フレンドリー>』で存在を極端に薄くする。
<スーパー・クリア・クリーン>と違って、触ればシッカリと反応を返す魔法だ。
居ると分かっていても特に相手もされず、どんな事をされても『友達がちょっかいを出してくる』程度に認識される。
例え犯しても本人は勿論の事、周りに居る人間へも『戯れている』と思われるので、悪戯をするには使い勝手が大変良い物だ。
それからプールに入るのだが、俺は生憎と水着を持ってきていない。
仕方が無く、と言うか、どうせ誰にも見られないと思い全裸になった。
女子の集団の中で、陰茎を丸出しにするのは危険な性癖に目覚めてしまいそうだ。
水飛沫を跳ねさせながらプールへ入ると、半立ちになった陰茎が冷たい水を切る。
自身の熱とギャップが更なる興奮を引き出される様だ。
そして愛花へ後ろから抱き付いた。
「わっ!? あはは、もう止めてよう」
行き成り股間へ陰茎を挟まれても、仲の良い友達が抱き付いてきた程度の反応しか返さない。
愛花は確かに自分の秘裂へ男の象徴が接触しているのを感じているが、魔法の効果で嫌悪感の欠片も浮かび上がらせなかった。
俺から見れば丸出しの胸へ手を伸ばし、揉み解す。
「ひゃん!」
「愛花、色っぽ~い」
「もう、そんなんじゃないよ~」
「あはは~」
実際に触ってみると、布の感触はシッカリと返って来る。
更に手を動かせば、内側で擦られる乳首が上下左右に形を歪めたのを肩越しに確認出来た。
普段なら絶対に見れないと思われる変化に、興奮はますます高まる。
「んふぁ……」
思わず出してしまった声を恥ずかしがった愛花は、再び出そうになる快感が含まれた声を小さく吐き出す。
幸いにも周りが騒がしい所為で、誰にも聞かれずにすんだ。
小さいとは言え悦声が出始めた事を受けて、愛撫を受け入れる準備が出来たと判断できる。
胸を揉む手を動かしながらも、プールの端へ愛花を持っていく。
その過程では愛花も歩いてくれており、足を前後へ動かす度に内腿で陰茎が擦られてしまう。
軽く秘裂を触れる程度にしか大きくなっていなかったが、軽い素股の様な刺激を受けて軽く大陰唇に減り込むまでに反り返っている。
遊ぶ集団から徐々に離れ、比較的人の居ない場所にまで移動した。
肝心の愛花が大人しい内に股間へ手を伸ばす。
「はぅん!」
周囲に誰も居ないのは愛花も認識しているのか、先程よりも声が抑えられていない。
ヘソの方から水着の下へ手を差し込んで、秘裂を触る。
水の抵抗のみで、流石に冷たい水中で胸を揉んだだけでは愛液が出ていない。
大陰唇全体が熱くなっているが、性的な反応を返しているとは言えなかった。
指二本で秘裂を開けば、秘裂に冷たい水が流れ込んで愛花の身体が震える。
「ひぅ、つ、冷たい……」
胸以上に柔らかく形を変える大陰唇を弄びつつ、淫核を引っ掻く。
「あっ!」
プールサイドに手を突いて、軽い後背位になった愛花は完全な受身になっている。
俺が犯している最中は大抵こうなるのだが、自然と犯し易い体勢に変わるのは有り難い。
突き出された尻は陰茎を深く股間へ挟む形となり、完全に素股へ移行した。
指を秘裂の割れ目に添わせながら動かし、小陰唇を絡め取る。
「はうっ、んっ……」
秘裂を弄られる程に、興奮で熱くなっていく膣内へ冷たい水が入っていく。
暫く指を動かしていれば、弄られる秘裂から愛液が漏れてきた。
更に促す為、淫核を摘みながら愛撫を激しくしていく。
「いうぅ、ん」
愛花は身体を丸めて性的な刺激に耐えようとしているが、結果的に努力は無駄に終わる。
過去に散々犯された身体は自然と熱くなり、揉んでいる乳首は水着の上からでも摘める程に硬くなって来た。
それに伴い、秘裂から出てくる愛液の量も増加している。
プールの水と混ざって分かり難くても、指に纏わり付く粘液の感覚は誤魔化せない。
程々までに分泌を促してから、下半身の水着を太股の辺りまで脱がす。
「ひぅっ……」
友達を戯れている感覚であっても、流石に水着を脱がされれば身体を引き攣らせる。
しかし、胸と性器に手を置かれている所為で、抵抗を示そうにも身動きが出来ない。
この先に快感が待ち受けていると、過去の経験から理解しているのも動かない一つの要因か。
中腰になった愛花の腰を持ち上げて、陰茎の反り具合と角度を合わせる。
決して軽いと言い切れない体重を持っていても、浮力が働く水中なら問題も無い。
この軽さなら、激しく動いても疲れは少なそうだ。
鈴口で愛液が漏れ出る秘裂を分け入り、その中にひっそりと口を開いている膣口へ亀頭を差し込んでいく。
「んくぅ……」
過去に何度も絶頂へ持って行かれた、胎内を埋め尽くそうとする圧迫感は愛花へ痛みの欠片すら送らない。
寧ろ隙間無く満たされる感覚を、完全に性的な快楽として受け取っていた。
水の冷たい温度から、陰茎に負けず劣らずに熱い胎内の温度を感じる。
女生徒達の中で下半身を露出する興奮で大きくなっていた陰茎は、急激な温度変化でも硬さを増してしまった。
エラの張ったカリは愛花の膣内を更に広げる。
Gスポットすら簡単に刺激出来る様になり、少し動くだけでもお互いに快感が送られた。
「はうぅん……」
「おぉう……」
挿入する時の快感で、自然と愛花を背中から抱き締めた。
陰茎を奥深くまで入れられた膣内は、積極的に精液を促してくる。
熱烈な歓迎を受けてしまっては仕方が無いと、誰にも理解されない言い訳をしつつ腰を動かす。
チャプチャプと大きな波を出していても、周りに居る女子生徒は特に気にしてくる様子も無い。
「んっ、あっ、はうっ」
抱き付いている体勢は腰しか動かせなくとも、存分に膣内を楽しめる。
僅かに押し上げる子宮口の感触から、血液が流し込まれて厚くなったヒダの抵抗。
Gスポットがカリに引っ掛かり、膣口が亀頭を逃がさない様に吸い付く所まで。
入れる時も、未だに狭さを維持している膣壁を掘削していく感覚。
ヌメヌメと表面を滑りながらも、陰茎の凹凸を隙間無く入り込もうとするヒダ。
降りて来た子宮は奥へ引き込む動きを見せ、その圧力は吸い付きとなって快感を促す。
抜く時と入れる時で違う感触が、陰茎を通して送られて来ていた。
その上、腕の中から聞こえてくる、堪える様な悦声を聞いてしまえば、興奮するなと言うのが無理だ。
殆ど無意識の領域にまで昇華された腰の動きは、更に早くなって愛花を攻める。
「ひっ、あっ、つ、強過ぎるっ、ぅん!」
斜め下から突き上げられた愛花は根を上げてきた。
膣内の動きが締め付けから痙攣に変わり、快感の爆発が近い事を知らせてくる。
身体を固定する為に胸へ移動させた手で、乳首を抓りながらスパートを掛けた。
「ん、くっ、はぁ!」
水の抵抗等知らぬとばかりに早くなる腰は、的確に膣内の感じる箇所を突いていく。
そうして追い詰められた愛花は、絶頂へと上って行った。
「ひぐっ、いっ、イッ……、ん、くうぅっ!!!」
「うぉ、出る!」
思ったよりも早かった愛花の絶頂に釣られて、俺も絶頂へ達してしまう。
締め付けられた陰茎は勝手に睾丸から送られていた精液を吐き出し、思考も快感で白く染まる。
熱くなった体温は端からプールの水で冷やされ、お陰でいつもより思考が戻ってくるのが早い気もしたが、愛花は未だに身体に力を入れたままだった。
冷静になった状態で射精を続けるのは初めての経験であっても、無意識に腰を押し付けてしまうのは男の本能。
今日三度目の射精は流石に短く、あっと言う間に出し終える。
「ん、ふぁ……」
「ふぅ……」
胎内で震えていた陰茎が落ち着いてきたのを感じた愛花も、満足そうに溜息を付く。
身体を離すと、秘裂から白濁した体液が漏れ出してきた。
しかし、プールの水が冷たい所為もあって、直ぐに固まってしまう。
「まぁ、後始末が楽で良いよな」
「んぁ? んっ、どうしたの?」
「何でもないよ」
「そう?」
適当に愛花の質問をあしらい、下腹部を押して残った精液も吐き出させる。
水面から見ていても、秘裂から白濁した体液が塊となって水中へ出てくるのが見えた。
「そこはあんまり押しちゃ駄目だよ」
「そうだったね、ごめん」
「んもう」
遊びで戯れていると思っても、子宮辺りを押していれば流石に止めてくる。
かなりの精液が膣内に残っていそうだが、愛花が止めるなら仕方が無い。
押していた下腹部から手を離し、太股まで下げていた水着を着せる。
「あっ、脱げちゃってた?」
「うん、周りが女子だけでも、あんまり油断しちゃ駄目だよ」
「ありがと、御免ね?」
「それとも、九澄には見られても良かったかな?」
「なっ!?」
からかう様に走り回っている九澄の方向を見ながら言うと、顔を真っ赤にさせて否定してくる。
「く、九澄君とはそんな関係じゃないよ! た、ただの友達です!」
「くふふ、まっ、そういう事にしといてあげるよ」
「もう!」
そう言いながら愛花から離れ、一人でプールサイドへ上がった。
眼の前で全裸の男が水から出ても、からかわれて膨れた表情は消えない。
「もう、帰るから後はじっくり楽しんで来なよ。……九澄とかと」
「久美達が居るから間に合ってますー!」
「くくく、またね~」
「もう……、バイバイ!」
今はまだ魔法の効果が続いているお陰で、仲の良い友達の様に気安い遣り取りを交わせた。
膨れていても良い意味で切り替えの早い愛花は、別れの挨拶をされれば笑顔で応じてくれる。
性欲を思う存分発散させた俺は、最早この場所の用は無い。
一先ず着替えを持って更衣室へ入って、中に誰も居ない事を確認してから発動していた魔法を解く。
「ふぅ……」
体感的には特に変わった所は無いが、やはり気分的には開放感がある……気がした。
突発的にプールへ来てしまったので拭く物は無いが、こんな時の為に乾燥を促す魔法も用意してある。
「『オート・ドライヤー<ビックリする程ドライヤー>』」
身体に付いていた水を完全に消し終わると、持っていた服を着た。
「……げげっ、こっちも濡れてる」
恐らく九澄が張り切った時に出来た波で濡れたのだろう。
あの時はマコを守るのに必死で気が付かなかったが、少なくとも不快になる程度には被害を受けていた。
「やっぱり主人公は恐ろしいなぁ……」
愛花の胎内には精液が残っているが、孕みはしないだろうか?
もしも、そんな事態になれば、確実に血の雨が降るな。
主に九澄の……
主人公だし……
何にせよ、俺には余り関係の……有るが無い話だ。
「あっ、一人じゃ外に出れない!」
女子集団の一人として入って来たのに、一人で出てくるのは意外に目立つ。
少なくとも、入り口にバリアを張っている教師には見られてしまうのは確実。
「待機するしかないか……」
仕方が無く女子に変身してから透明になり、一緒に入って来た女子達が出てくるのを待った。
結局、終了時間ギリギリまで待つ事になってしまったものの、無事にプールから脱出。
いつにも増して張り切ってしまった俺は、人生で最大の賢者タイムと引き換えに腰の半端無い疲労感を手に入れた。
「あ゛ぁ゛……、腰が痛い」
日の落ちる校舎を背に、腰を叩きながら自宅へと戻る。
この性欲に塗れた生活がいつまでも続く様にと願いながら……
続く
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