聖痕のクェイサー カーチャ:誤認・強制行動
「はぁーー!!」
「くぁっ!?」
突然、立った状態になっている事に戸惑う暇も無く、襲い掛かってきた紅色の帯を咄嗟に避ける。
勢い余ってゴロゴロと地面を転がり、勢いを付けたまま体勢を整えて膝立ちになった。
「な、なんだ!?」
「それはこちらの台詞よ!」
「はぁ!?」
襲ってきた紅い帯の根元へ目を向けると、そこには腹部に球体を持って上半身と下半身に分かれている成人よりも大きな人形と、ゴスロリ衣装に身を包んだ少女が見える。
肩と鎖骨辺りを大胆に露出し、少し下げれば胸が見えそうな衣装。
下半身もフリルの付いた短いスカートを履いており、ガーターベルトに吊られた色っぽいストッキングを履いている。
見ただけで分かる美少女は、明らかに俺へ敵意を持っていると分かる表情を浮かべ、戦闘態勢を取っていた。
「……あっ、カ、カーチャ……か?」
「何を今更!!」
「うぉっ!?」
見覚えのある人形と少女の顔を見て思い出したのは『聖痕のクェイサー』に登場する、女王様と名高き<エカテリーナ=クラエ>、通称カーチャの存在。
漫画と言う媒体で認識していたキャラクターが、目の前で俺を襲っている状況に付いていけない。
「このっ!」
「おぉっ!!?」
現状を認識しようとしてもカーチャの攻撃は絶え間なく行われ、俺は避けるのに一杯一杯だった。
「くっ! ど、どうして、俺を狙うんだよ!?」
「それを!」
「うわっ!」
「今!」
「おぉっ!?」
「私に言うの!!!」
「ふぉっ!?」
理由を聞こうとしても、肝心のカーチャは怒りに任せて攻撃を繰り返すだけ。
息も付かせない嵐の様な銅の濁流を避けている間に、ふとした疑問が沸いて来た。
突然、カーチャと戦闘している現状も当然不思議であるが、そもそも一般人の俺がカーチャの攻撃を避け切れている事が不思議なのだ。
「そこ!
「うぉっ!?」
「くっ!? 避けてばかり……!」
悔しそうに睨んでくるカーチャを余所に俺は一見危なそうに避けているが、実際は服に切れ目すら入れられていない程の無傷で、精々地面を転がって土の汚れが付いている程度。
紙一重ではなく、かなり余裕を持って攻撃を避けられている様だった。
しかし、俺にはカーチャの攻撃が認識できておらず、残像が見えて初めて身体を動かしている。
明らかに当たると思っても、不思議と余裕を持って避けられていた。
「な、何で俺を狙うんだ!?」
「そんな事、自分の胸に聞きなさい!」
「おわっ!?」
そう言われても俺の記憶の始まりは、行き成りカーチャの人形から攻撃を受けていた事しか思い浮かばない。
それ以前の事を思いだそうとしても……。
思い出した。
確か俺は自分の部屋で『聖痕のクェイサー』物のエロ同人誌を読んでいた筈だ。
表紙に期待を寄せて実際に読んで見ると、表紙とは明らかに違う中の絵。
表紙詐欺に騙されたと落胆した途端に、カーチャの攻撃を受けていた。
もしかしなくとも、異世界トリップと言う奴ではなかろうか?
「タイミングを考えろ!」
「何を意味不明な事を言っているの!!」
「危ねっ!」
普通、トリップするならトラックに轢かれたとか、誰かに殺されたとか、そう言う人生が終わるか終わらないかの分岐点でトリップするものだろう!
何だよ『表紙詐欺のエロ同人にガッカリしたらトリップ』って。
シンジラレナーイ!
そして、前世とも言える記憶を思い出せば、俺が持っている能力の詳細も思い出してきた。
「よっ!」
「な!? また!?」
「なるほどね……」
先ほどまで大袈裟過ぎる程に地面を転がって攻撃を避けていた俺は、身体をスッと反らせるだけで済ませる。
それでも肌どころか服すらも傷付けず、完璧に回避できた。
原作で、主に元素を操るクェイサーとは全く違った力を俺は持っているようだ。
能力に順応した俺の変化も気にしないカーチャは、攻撃を苛烈にさせてくる。
「食らいなさい!」
「ほいっ、と」
「なっ!?」
カーチャが操る銅製の人形、アナスタシアからの攻撃を人差し指一本で止めると、流石に絶句されてしまった。
しかも、カーチャの顔色は真っ青になっており、攻撃を止められた以上の衝撃を受けているようにも見える。
「何よ、その力は!?」
「ハンドパワーです」
一向に攻撃が当たらず、当たっても簡単に止められる事への苛立ちで息を荒げるカーチャ。
俺の答えを聞いて、ふざけているのかと認識した所為で、更に怒りを増加させる。
「何処までも馬鹿にして! ママ!!」
憤怒の形相を浮かべても、美少女らしい可愛さを失わないカーチャは隣に居るアナスタシアを動かした。
強い風が俺の周りに吹き荒れ、粉塵が舞い上がって視界は悪くなる。
「食らいなさい!」
土埃の向こうからカーチャの鋭い声が響いたと思えば、俺の周囲に電撃が吹き荒れた。
細かい粉塵は電撃の熱量で蒸発し、霧となって立ち込める。
明らかに身体に悪そうな空気になったので思わず口元を押さえてしまったが、俺は例によって無傷のままだった。
「これで終わりね……」
残念。
それは終わってないフラグです。
「なっ、なんですって!?」
「空気が悪いな……」
身体に悪そうな霧が晴れて俺の姿を確認したカーチャは、俺が一歩も動いておらず、構える事すらしていないのを見て唖然としてしまう。
流石にカーチャ自身が持つ最大の攻撃を受けて、傷一つ付いていない事実が信じられないといった表情を浮かべていた。
俺を中心とした周囲の地面すら電撃を受けた様子も無い事を認識したカーチャは、アナスタシアの攻撃を止めた意外に何らかの能力を使っていると察する。
「不思議そうだな?」
「当たり前でしょ! 私の攻撃を避けもせずに無傷で居るなんて!」
「そうなら教えてあげよう。知った所でどうしようもないと思うしな」
「どういう事よ!」
「俺の能力は、潜在意識を操れるんだよ」
「な、んですって!?」
と言うのは、勿論嘘。
本当は『無意識の領域に拒否感を植え付ける』だけの能力だ。
大抵の人間は自分の深層心理など知る術は無い。
ならば、そこに『攻撃を当てる事』に拒否感を刻めば、意識として表に出ている表層心理がどれだけ行動しようとも、放った攻撃を当てようとはしなくなる。
もし当たっても、俺が指一本で防いだ様に見える位には、全力で勢いを止めるだろう。
先ほど、カーチャが顔色を青くしたのも、俺に攻撃を当てた事へ恐怖を感じてしまった結果だ。
深層心理からの拒否感なので、自分で攻撃を反らしている事も気付かないカーチャにとっては、俺が絶対的な強者に見えている筈。
大抵の人間は攻撃が当たらず、当たっても掠り傷すら付けられないのなら、実力の差の大きさは果てしないと感じる。
しかし、俺の能力は絶対的な効力を発揮する代わりに、一つの事柄しか刻めないのが難点。
俺の意識が突然この世界に来たのも、この世界の俺が調子に乗って二つ目の拒否感を刻もうとした代償を受け、魂を抹消らされたかららしい。
消去も可能だから一つ消して再び刻めば良いだけなのに、横着した結果がこれか。
能力の禁忌を犯した代償が魂の抹消とか怖い。
「だから、俺はカーチャの意識を好きな様に操って、今みたいに攻撃をさせない事が出来るんだよ」
「そんな物、ある訳無いでしょう!!」
説明を受けても信じないカーチャは、アナスタシアの銅の帯を使って再び攻撃を仕掛けてきた。
一直線に進んでくる赤銅は、当たれば確実に俺の首を飛ばすだろう。
直撃コースに居ても俺はポケットに手を突っ込んで、避ける訳でもなく普通に立ったまま。
そして、目の前に数cm程まで来た銅の帯びは、何かに当たったかの様に直角へ曲がって地面へ刺さる。
「そん、な……!」
「だから言っただろう? 俺はカーチャの潜在意識を操れるって」
「ひっ!? 来ないで!!」
堂々と脚を進めれば、カーチャは自分の意識を操られる得体の知れない能力に恐怖を浮かべ、必死にアナスタシアで攻撃を繰り出してきた。
しかし、攻撃の全てはある程度進んだ途端に角度を変え、俺に掠りさえしないで地面へ反れる。
「もう諦めろ」
「っ!? くっ!」
恐怖に染まった表情を浮かべるカーチャに降参を進めてみたが、俺の言葉を聞いた事で女王としてのプライドを取り戻してしまった。
歳相応に恐れを抱いていた顔はキッと視線を鋭くさせて睨み、弱気になっていた心に渇を入れる為に、高潔な意思を見せて啖呵を切ってくる。
「私は女王よ! あんたなんかに……!! どれだけ不利になっても屈指はしないわ!」
「そうかい」
そう言えば、何で戦っていたのかが有耶無耶になってしまっている気がするが、今はそんな事はどうでも良い。
折角買った同人誌がハズレだった上に読めなかった鬱憤と、溜まっていた筈の性欲を発散させる手伝いをして貰おうか。
カーチャの頭へ手をかざしながら近寄れば、カーチャは自棄になった様子で必死に銅の帯を繰り出してくる。
「無駄だよ」
「あっ……あぁ……!」
そして、触れられる距離まで近付き、呆然としているカーチャの隙を狙って『俺へ攻撃を当てる事への拒否感』を消し、『俺の命令を聞かない事への拒否感』を刻み込んだ。
「アナスタシアよ、消えろ!」
「あっ!?」
深層心理で俺の命令を忠実に実行したカーチャは、銅製のアナスタシアを跡形も無く消した。
自分に意思でカーチャ自身を守り、攻撃手段だった人形が消えてしまった事で唖然と座り込む。
「さて……」
もはや反抗の意思と術を失ったカーチャ。
俺が頭に手を近付けても、呆然としながら手を見詰めていた。
「いや……!」
流石に指先が髪に触れると正気を取り戻し、身の危険を認識して座った体勢のまま逃げようとする。
しかし、俺が咄嗟に『命令を聞かない事への拒否感』を消し、『逃げる事への拒否感』を植えつけた所為で、後ずさる動きがピタリと止まった。
「逃げるな!」
「ひぁっ!? なんで!? 動いて!!」
女王としてのプライドを通り越した恐怖を抱き、情けなく逃げようとしても深層心理に刻まれた拒否感を拭う事は出来ない。
俺の言葉を聞いた途端に自由が効かなくなり、カーチャの受ける恐怖はこれ以上ないものとなった。
どう足掻いても通用しない力の差を実感してしまった少女は、もはや普段の高圧的な態度の欠片すらない。
「ひっ!?」
指先が触れた手でカーチャの頭を触ると、小さな悲鳴と共に身体をビクリと震わせた。
恐怖で強張る身体を認識しながらも、俺はサラサラの髪を撫でる。
「あっ……?」
想像とは違って優しく撫でられれば困惑するようで、カーチャはポカンとした表情を浮かべた。
座り込んでいるカーチャを見下ろす位置に居る俺からは、肩を露出しているゴスロリの衣装の胸元が自然と目に入る。
胸自体が大きくない所為で隙間が出来ており、上から見れば乳首の膨らみが微かに見えた。
昼間の明るい中であっても影でよく確認できないが、小さなポッチが確かに確認できる。
そう言えばと、思い出したのが使えなかったエロ同人。
燻る性欲を抱えたままで理不尽に異世界へ送られ、送られた先では命を狙われた。
襲われた意趣返しとして、勝者である俺がカーチャを好きにするのは当然の権利だろう。
しかも、今のカーチャは精神的にも負けを認め、抵抗出来る筈も無い。
念の為に『俺の行動に抵抗する事への拒否感』を刻み、カーチャをお姫様抱っこで抱えて近くにあったベンチへと向かう。
「へぅっ!?」
抱きかかえられたカーチャは可笑しな声を漏らして身体を硬直させるが、気にしないでベンチへと座った。
驚いて目を丸くしているカーチャを俺の膝の上で横向きに座らせると、おもむろにゴスロリの服の上から胸を触る。
「ふぁっ!? くっ! あんたごときが、触って良い身体じゃないわ!」
「そう思うなら抵抗すれば良いだろう?」
「あ、あんたが抵抗出来ない様に操ってるんでしょ!!」
俺の手がどれだけ自分の身体を這い回ろうとも、カーチャは抵抗を一切示さない。
焦りを浮かべる顔で文句を言ってくる以外は、大人しく俺の腕の中にすっぽりと身体を収めている。
胸を触ればブラの感触どころか、胸の膨らみすら無く、辛うじて乳首の形が分かる程度。
それでも、性感帯としてはシッカリと発達しているのか、俺が指先で引っ掻くと小さな身体をピクピクと震わせた。
「ひゃぅっ!? ちょ、ちょっと、私の許可無く、んっ、汚らわしい手で、ひぅっ!? 触らないで!」
言葉だけは威勢が良いものの、身体を動かさないので俺の手に好き勝手に弄られるカーチャ。
膨らんでいる乳首を指の腹で撫で回した俺は、乳輪に沿って爪で刺激を送っていく。
「あぅ!? んっ!」
刺激を受けた小さな乳首は性的な反応を返し始め、服を下から持ち上げて自己主張を始めた。
掌を広げて浮いていた生地をピッタリと胸に貼り付けてみれば、乳輪から膨らんだ厭らしい形が浮かび上がる。
身体を弄られるカーチャは両手を自分の太股の上に乗せ、行儀良く横向きに座ったまま悦声を漏らす。
カーチャを膝の上に乗せている所為でズボンの中で硬くなった陰茎が、ガーターベルトの隙間にある素肌の太股へ触れてしまい、存在を知らせてしまった。
「ひっ!?」
普段、奴隷としている女子生徒に下半身を舐めさせていても、流石に男の性欲を擦り付けられては、カーチャも短い悲鳴を漏らす。
怒りと胸を揉まれる羞恥に赤く染まっていた顔は、一気に青ざめた。
何処か他人を見下していたカーチャの意外な反応を楽しみつつ、俺はゴスロリの服を引き降ろして胸を曝け出す。
「なっ!? ちょっと!」
「可愛いおっぱいだな」
「ほっ、放って置いてよ!」
曝け出したカーチャの胸は触っていた時の印象と比べれば、僅かに膨らんでいる程度。
硬くなった乳首は赤みが強く、白い肌からはしてみれば目立つ。
生で見ると成長途中の気配が心成しか感じられた。
今度は片手で乳首を直接摘み、捏ね回しながらカーチャの顔を俺へ向かせてキスをする。
「うむっ!?」
カーチャは驚いて目を見開いた後に、鋭い目付きで睨んできた。
しかし、乳首を捏ねると甘い鼻息を漏らし、視線が快感で緩む。
「ん、んふっ……んぁ……」
カーチャの唇は薄く小さい上に弾力は少ないものの、有り余る潤いで俺の唇に張り付いてくる。
ある程度感触を楽しんでから、今度はカーチャの唇を抉じ開けて舌を差し込んでみた。
「んむぅっ!?」
ヌルリと入り込んだ舌に再び驚くカーチャだったが、抵抗しないままで入り込んだ舌に対して噛み付く訳でもなく、積極的に自分の舌を絡めてきた。
キス自体は奴隷とした女子生徒と経験が豊富なのか、外見からは想像も出来ない程に舌が動いてくる。
「んふっ、んむっ……!!」
俺がカーチャの舌の腹を舐めようとすれば、その動きに合わせて上に在る俺の舌へ自分の舌を押し付け、ゆっくりと前後に動かしてザラザラした表面を互いに合わせる様に動く。
心成しか甘い唾液を味わい、俺の唾液と混ぜてからカーチャへ落す。
「んっ!? んくっ……!!」
俺の頭が上にあり、カーチャは見上げる形でキスを受けているので、流し込まれた唾液は飲むしかない。
当然、カーチャは怒りを込めた目で睨んでくるものの、大人しく座った身体は動かずに居る。
指で弄っている乳首は力を込めて摘めば、僅かであっても硬くなった弾力を返し、興奮が溜まっている事を感触で示した。
「ん~! んむっ!!」
口を塞がれながら文句を言うカーチャも、徐々に性的な興奮を目覚めさせられて、頬を怒りと羞恥以外で赤く染めていく。
次に俺は乳首を弄っていた片手を離して、膝を揃えている細い太股を撫でた。
「んむぁっ!?」
重ねられていたカーチャの手を軽く握ってから太股の間へ手を差し込み、スカートを捲りながら股間へ移動させる。
サラサラとした感触に挟まれた手からは、胸とは違った快感を受けた。
指先が大陰唇にまで到達した途端に、カーチャはジッとさせていた身体を小さく跳ねさせる。
「ぷはっ……」
「んはっ! ちょっと! んっ、そこは駄目よ! 気安く触らないで!!」
「駄目だよ。命を狙われたんだからな」
「それは、あんたの所為でしょ! ひぅっ!」
「何の事か分からんね」
「くぁっ!?」
閉じられている脚を開かせれば、抵抗無く俺の思いのままに動くカーチャの身体。
まるで捧げてくる様な動きを返す姿は、原作で普段の性格を知っている所為で余計に興奮を掻き立てた。
「くっ! ちゃんと動いて!」
「動いてるじゃないか」
「そうじゃないわよ! 私の思い通りに動いてって、んっ、言ってるのよ!」
「ふっ……」
「なっ!? 何がおかしいのよ!!」
深層心理から俺へ対しての抵抗を抑えられても、表層心理ではシッカリと反抗を返して来ている姿は何処か微笑ましい。
思わず笑ってしまい、予想通りに噛み付いてくるカーチャに構わず、股間に触れた指に力を入れる。
「ひぅっ!?」
指先が肉厚の大陰唇に減り込み、ショーツを巻き込みながら秘裂に食い込む感触があった。
手を差し込んだ所為でスカートが捲れても、股間は辛うじて隠れているので確認は出来ない。
どうせ犯す時に邪魔になるだろうと、カーチャの身体を一瞬だけ持ち上げて、スカートを完全に捲りあげた。
「っ!? こ、この……!!」
出てきたのはゴスロリの衣装と合わせられたフリルの覆いショーツ。
紫色の生地で腰の部分が透けており、小さいながらも色気を出している。
普通ならばカーチャの年代の少女が履いていても背伸びをしている感が出る筈だが、完全に着こなしていた。
「脱がすぞ」
「えっ!?」
再び一瞬だけカーチャの身体を持ち上げ、履いていたショーツを太股の半ばまで下げる。
現れた下腹部には陰毛は見えず、年齢的にぽっこりとした腹が見えた。
脚を開かせて軽く覗き込んでみれば、大陰唇の膨らみと秘裂の割れ目の先端が確認できる。
「触るからな」
「だ、駄目――」
一応、断りを入れてみたが、どんな答えが返って来ようとも関係なく、股間へ手を差し込んだ。
脚を広げさせているので太股に挟まれて動きを止められる事も無く、直接大陰唇へ触れた。
「……う~ん、胸より柔らかいな」
「なっ!?」
ぷにぷにとした感触は育っていない胸よりも柔らかな弾力が大きい。
軽く押しただけで簡単に指先が沈み、温かな感触に包まれた。
そのまま動かして、秘裂へ食い込ませると滑りを感じる。
「濡れてるな……」
「っ!?」
愛液を流しているのを指摘されるのは恥ずかしいのか、カーチャは顔を真っ赤にさせた後、俯いてしまった。
しかし、俺は秘裂に食い込ませたままの指を動かし、愛液を纏わせてから淫核がある筈の場所を探る。
「んふっ!?」
犯すにはまだ愛液が足りないと思った俺は、乳首と一緒に淫核を摘んで捏ね回し、滑りを増やそうと強めの刺激で性感帯を弄っていく。
「あぅっ! 止めなさい……!」
包皮から顔を出して敏感になった淫核を弄られるカーチャは、快感で腰を小刻みに動かす。
声だけは拒否を示しているものの、既に表情はうっとりとして目を潤ませ、俺を見詰めて来た。
どれだけ俺へ敵対心を持っていても、性感帯を刺激されてしまえば性欲が身体を駆け巡るのだろう。
淫核を弄れば弄る程に愛液が指先に絡み、秘裂の中の肌が突っ張った感じが消えていく。
潤んだカーチャの目を見詰めながら、俺は手を股間の下へ潜り込ませて指先を膣口へ入れる。
「ひゃぁ!!」
滑る愛液の力を借りて進入を果たした指先には、膣口の狭すぎる締め付けと膣壁の生暖かさが感じられた。
膣内で軽く指先を曲げて腹側の膣壁を掻いて見れば、薄いヒダを掻き分ける感触がある。
「んくぅ……!」
指を秘裂に沿って釣り針の様に曲げ、膣壁と淫核を一緒に刺激してカーチャの性感を引き出す。
「あっ、んぁぅっ!?」
唾液が垂れた跡の残る口を半開きにしたカーチャの目は、快感で薄く開けられて涙が溜まる。
腰はピクピクと震え始め、太股の上で行儀良く重ねられていた両手は俺の服をキュッと掴んだ。
まるで縋ってくる様な仕草と、快感に蕩けるカーチャの表情を見てしまった俺は、幼い身体を弄って溜まりきった性欲が我慢できない程に高まる。
「……よっと」
「ひぐぁっ!?」
快感で思考が停止しているカーチャを、膣内に引っ掛けた指と胸を抱えて持ち上げた。
そして、胸を抱えていた手を離し、自由になった片手でズボンを素早く脱いで陰茎を取り出し、再びカーチャの胸を抱えて身体を支える。
既に陰茎は最高まで硬くなっており、鈴口からは期待でカウパー液が漏れ出している。
カーターベルトを履く太股へ接触した所為で白い肌が汚れてしまうも、カーチャは膣内から身体を持ち上げられた衝撃で足の状態を気にしている余裕は無さそうだ。
それからカーチャの向きを変え、背面座位の体勢にさせると腕から力を抜いて持ち上げた身体を降ろしていく。
「んくっ……な、なんて事をしてく――ひっ!?」
膣内から持ち上げられて涙を浮かべたカーチャが肩越しに振り返り、文句を言おうとするが、股間に押し付けられた熱い感触に引き攣った悲鳴を漏らす。
バッと正面に戻した頭を下げて自分の股間を確認しようとしても、俺の手があるので分からない。
しかし、カーチャは自分の体勢と俺の位置を改めて認識し、股間に当たる感触の正体を察知した。
「そ、それだけは駄目よ! 今すぐ、は、離しなさい!」
今迄以上に慌てた声を出すカーチャだが、身体は持ち上げられて不安定になった体勢を崩さない様に俺の腕を掴んで、動きをサポートしてくれる。
大陰唇に左右から挟まれながら膣口に食い込んでいた指を抜くと同時に、亀頭を接触させて鈴口を減り込ませた。
愛液でヌルヌルの秘裂は、カーチャの体重だけで狭い膣口へ亀頭を食い込ませていく。
「くはっ!? あくぁっ!!」
膣口の許容量よりも倍ほど張り出した亀頭で拡張される刺激は、カーチャに苦しそうな息を吐き出させた。
それでも、俺は腕の力を抜き、支えていたカーチャの身体が更に下がると、遂には亀頭が膣内へ入る。
「うぁっ!?」
「うくっ……」
大陰唇を分け入る刺激だけでカウパー液を漏らしていたが、膣口に締め付けられてヒダで亀頭を舐められてしまっては、精液も漏れ出しそうになってしまう。
何とか我慢しても、膣内へ入っていく陰茎からの快感は増加するばかり。
大陰唇から愛液を塗りつけられる竿は浮き出ていた血管を圧迫されてしまい、その刺激すら快感となって俺へ襲い掛かってくる。
快感を余所に進む鈴口が処女膜を破り去った刺激でカーチャの身体が硬直し、膣内が激しく痙攣を繰り返す。
「んくぁっ!!」
「おぅっ……!」
処女膜を破られたカーチャが、自由になる頭を振り上げて合っていない焦点を青空へ向けた。
戦いで傷付く事はあっても、処女を汚され、膣内を許容量以上の異物に進入される刺激には思考を飛ばす程の衝撃を受けたようだ。
狭く締まっていた膣壁を亀頭で広げつつ、最奥を目指していくと、ヒダに亀頭が舐められて大きな快感が返ってくる。
竿にさえ絡みつくヒダは未発達な感じがして、動きも何処か初々しい。
決して歓迎はしている雰囲気が無くとも、事前に弄られて性感を目覚めさせられていたお陰で、強く拒否を示しても来なかった。
激しい痙攣を返して陰茎を這い回り、押し出そうとする動きが無いのだ。
そして、根元まで挿入する前に、鈴口が子宮口を持ち上げる。
「こはっ!」
「うっ……」
身体を奥から持ち上げられたカーチャが息を吐き、その反応は膣内で締め付けを強める動きとなって陰茎に返って来た。
しかし、陰茎の進入は未だに止まらず、俺が力を入れなくともカーチャの体重で子宮口を押し込みながら、根元まで咥え込んでしまう。
「あっ……かはっ……」
「おぉ……」
ただでさえ年齢的に狭い膣内を、標準よりも大きな陰茎に串刺しにされたカーチャ。
俺の太股に完全に体重を乗せているが、脚は地面に付いておらずフラフラと揺れている。
処女膜を破られた時には激しい痙攣を返していた膣内は、子宮を押される衝撃に耐えられなかったのか、動きがピタリと止まった。
それでも愛液に満たされているお陰で、停止した中であってもカーチャが呼吸をする度に小さく蠢く膣壁の動きで陰茎を刺激される。
カーチャの身体が性的に目覚めている所為で膣内は熱く、陰茎を包み込んできた。
「あぁっ……! こ、この……!」
「お、おふぅ……」
狭い膣内に締め付けられるのは十分に暴発してしまいそうな快感だったが、何とか耐えつつ次の行動をカーチャへ指示する。
「うっ、ふぅ……、それじゃ、次はカーチャが腰を上下に動かせ」
「うっ!? な、何を! つっ! 何を言っているの!? そんな事、くぅ、する訳無いでしょ!!」
まさしくカーチャ自身に性交を強制する指示を聞いて、一応怒りを見せてみるが、肩越しに振り返って俺を見る目には恐れが見え隠れしていた。
怒鳴った所為で処女を奪われたばかりの膣内から鈍痛来ても、息を荒くして文句を言ってくる。
自分から動くのは勿論プライドが許さない。
しかし、深層心理に刻み付けられた拒否感が、カーチャに得体の知れない恐怖を感じさせた。
「うはっ、い、嫌なら逃げれば良いし、くっ、逃げないのなら腰を動かさないと、ず、ずっと入れたままだぞ?」
「くぅ……! 分かったわよ!!!」
快感で言葉を詰まらせながら言う俺を忌々しそうに睨み、やけくそ気味に言い放つと、カーチャは自分の足の間から食み出ていた俺の膝を掴み、腰をゆっくりと上げていく。
「うぐぅ……」
「おっ、おふぅ……」
引き出される陰茎は、カーチャが下半身に力を入れた所為で締め付けが強くなった膣壁に扱かれながら膣口から出てくる。
薄いヒダであってもカリの凹みに入り込むまで密着しているので、陰茎が抜かれればヒダを削る快感を受けた。
カーチャも処女を失ったばかりの膣壁を削られる感覚を受け、少なくなった痛みと膣内から異物が抜けていく違和感で呻き声を出す。
「んくはぁ……!」
頭を振り上げて漏れ出すカーチャの声には、鼻から抜ける快感の色が見られた。
カリが膣口から出てくるまで腰を上げたカーチャは、今度は自分の意思で腰を落としていく。
「あくぁ……!!」
「うおぉ……」
陰茎が再び膣内へ消えていくものの、亀頭で広げる膣壁の締め付けは確実に解れており、処女膜も無くなった事でスムーズに子宮口へ向かう。
鈴口が子宮口を押し上げても、カーチャは腰を落として根元まで咥え込んだ。
俺の太股に当たるカーチャの小さな尻は反動で波打ち、柔らかさを視界と感触で伝えてきた。
そして、根元まで挿入すると、動きを止めずに上下運動を始めるカーチャ。
「うっ、ふっ、んぁっ!」
「おぉ……気持ち、良い……!」
「くふぁっ! あぁっ!!」
俺の目の前では小さな背中のカーチャが懸命に身体を動かし、陰茎を膣内で扱く。
漏れ出す愛液はカーチャの感じる快感の大きさを表している様だった。
チューブトップに似た服が下ろされたままの上半身は、後ろに居る俺から見ると綺麗な背中が見える。
染み一つ無く透き通り、先ほどの激しい戦いと上下に身体を動かしているので、若干汗で光を反射し始めていた。
「うっ! はぅっ! んくっ!!」
俺は全く動く必要が無く、陰茎からの快感を受けるだけだったが、早くも沸き上がって来た射精の予感で少し慌ててしまう。
カーチャが動き始めた途端に出してしまっては情けないと思われそうなので、気を反らそうと手をカーチャの前へ回して胸を掴んだ。
「んひゃぅっ!? な、何をするの!?」
「うっ、くっ、辛そう、だから、カーチャも少しでも気持ち良く、うっ! なって貰おうと思って……!」
「あふぁっ!? よ、余計なお世話よ!!」
正面に回した指には、硬く尖った乳首の感触がある。
最初に生で触った時よりも明らかに硬さが増しており、興奮を溜め込んでいるのが分かった。
乳首を摘んだ指へ力を入れてみても、柔らかさと適度な弾力があって手に快感を受ける。
胸全体には揉むと言う程の大きさはないが、美少女の胸を揉んでいる興奮は大きなものだった。
カーチャも乳首からの快感を追加された所為で、痛みと大き過ぎる異物感で鈍くなっていた膣内の動きが活発になる。
俺に文句を言っている間にもカーチャの腰は上下運動を繰り返し、突き上げられ続けていた。
胎内を押し上げられるたびに甘い吐息が漏れ、身体に走る快感で思考が蕩けていくカーチャ。
「ぅふっ! ふぁっ! あぁぅっ!」
「うぉ、くぅ……!」
上下に動く身体は激しさを増していき、陰茎を締め付ける膣壁も痙攣を始める。
乳首を弄っていた俺は早くなるカーチャの動きに指を動かす暇も無くなり、胸全体を掴んでカーチャの身体を支えた。
「んっ! あっ! くっ! くふぅぁ!!!」
「おぅ……おっ……」
子宮口を押し込まれる感覚で、カーチャは意識が飛びそうになる程の快感に悔しそうな悦声を出す。
後ろから見えるカーチャの首筋や耳は真っ赤になって汗が滲み、甘い体臭を消す勢いで股間から愛液の匂いが漂う。
腰を動かして膣内で愛液を掻き回し、ビチャビチャと粘っこい音を響かせた。
陰茎を擦るヒダが心成しか厚みを増してカリに掛かる抵抗を増やし、膣壁は鈴口から漏れ出したカウパー液を子宮口へ送る。
子宮口は陰茎を最奥まで挿入されれば亀頭を半分以上包み込み、滑る膣壁を広げた先にある固い感触で、俺が受ける快感の中にメリハリを付けてくれ、精液は一気に駆け上がってきた。
「うっ! くふっ! で、出そうだ!」
「あぅっ!? 駄目よ!! な、中に、ふぁっ! 出しちゃ!! あぁ!!」
流石に拒否を示すカーチャだが、腰の動きは変わらず動き続けて陰茎を扱く。
肩越しに俺を見る顔も快感で頬を染め、上がった体温で汗を流して少女の顔であっても卑猥な色気を醸し出していた。
上気した表情に甘い吐息を吐き出す唇は潤い、白い歯が見え隠れする。
ツインテールの金髪を頬に張り付かせ、目は何かを期待するかのように潤む。
「うぁっ! 限界だ……!」
「だめーー!!」
襲い来る射精の予感を受け、上下に動いていたカーチャの腰を掴んだ俺は、一気に腰を引き寄せて陰茎を強制的に根元まで入れた。
痙攣をしていた膣内は最後の大きな刺激で激しく波打ち、乱暴に子宮を持ち上げられ、今迄で一番の締め付けを返してくる。
「くはぁっ!」
「ふあぁ!!?」
快感を溜めた所で強く締め付けられた陰茎は、俺の意思を通り越して勝手に精液を吐き出した。
「んふあぁー!!」
「ぅくはっ……!!」
最奥まで入った陰茎が痙攣を繰り返しながら精液を流し込み、亀頭には子宮口を擦る刺激は快感となって更に射精の勢いを増やす。
引き寄せたカーチャの腰を掴む手へ絶頂の快感で無意識に力を込めてしまい、白い肌に赤い跡を付けた。
「う……あ、出てる……!」
「お、おふぅ……」
陰茎の動きを胎内で感じ取ったカーチャは精液を出される快感に震えながら、唖然とした様子で呟く。
激しく動いていた腰もカーチャが放心した所為で力が抜けてしまい、抑えなくともペッタリと俺の太股に体重を預けた。
しかし、膣内だけは精液を受けた刺激で、更に脈動して精液を搾り出していく。
竿の根元は膣口で締め付け、膣壁がカリから鈴口まで密着してきた。
痙攣を繰り返しながら精液を吐き出し続ければ、強く締まっていた膣口から愛液に混じって逆流する。
「うぅ……ふぅ……」
「…………」
全て精液を出し切った陰茎は硬さが徐々に無くなり、半立ちの状態で膣内を締め付けを受けた。
「くっ……!!」
悔しそうに自分の股間へ視線を降ろし、視覚的に自分が犯された事実を認識するカーチャ。
普通なら既に俺を始末している状況であっても、深層心理に刻まれた拒否感は行動を起こさせない。
結果的に泣き寝入りするしかないと思い込むカーチャは、フラフラの足取りで俺の膝の上から降りた。
「うっ……」
「おふぁっ……」
抜けていた陰茎が抜かれる刺激は四つん這いになったカーチャに小さな呻き声を出させ、俺にも絶頂直後の余韻に最後の快感を送ってくる。
カーチャの身体には発散し切れなかった快感が渦巻いており、俺から見える秘裂からは精液を漏らしながらも開閉する膣口が見えた。
少女の身体を支える手足は絶頂まで近付いていたにも拘らず、発散されなかった快感で小刻みに震える。
アレだけ快感に喘いでいたので精液の感触を受ければ絶頂に達すると思っていたが、カーチャの最後のプライドが身体を制御したのかもしれない。
それでも、俺に対しては深層心理から屈服している現状では、何の意味も無いプライドに成り下がる。
「カーチャ様~……、って、カーチャ様!?」
「華!? こちらへ来ては駄目!」
俺の手を下さないままでカーチャの身体を絶頂へ持っていこうと思った途端に、建物の角からカーチャの奴隷である<桂木 華>が現れた。
ショートの髪と息を乱して居る所を見るに、どうやら必死にカーチャを探し回っていたらしい。
主人であるカーチャがスカートを捲られて下半身を丸出しにし、ショーツも太股半ばまで降ろされている姿を見て驚いている。
全身に汗を滲ませ胸も曝け出して四つん這いになっている事に、一瞬だけ困惑を見せた。
しかし、混乱した思考でも後ろで座っている俺が何かした事をすぐに察して、手近にあった鉄パイプを握って襲い掛かってくる。
「カーチャ様から離れろ!」
「駄目! こいつは人の意思を思いのままに操るのよ!」
「そうだぞ」
「私の心はカーチャ様に捧げた! 操られても関係ない!」
「華!」
オレンジ色の短髪を風になびかせ、俺から見ても素人と分かる動きで飛び掛ってきた華。
目の前に明らかな危機が迫っていても焦る気持ちが沸かないのは、俺がカーチャでさえも操った能力を持っていると自覚しているからだろう。
ベンチに座ったままで余裕を持った動きで、向かってきた華へ手を向け、能力を発動しようとした瞬間に俺の意識は消えていく。
「なっ!?」
「えっ……、なに? どうなっているの?」
「えっ? ま、まだ、私は何もしてないけど……?」
カーチャと華が困惑する中、俺はベンチから身体を崩して地面へ倒れ込んでしまった。
もはや自分の意思で身体を動かせず、それどころか意識さえも保てない。
単純に眠気や気絶とは根本的に違い、まさしく魂が消滅していくような感覚。
「そ、うか……失敗、した……」
そう、倒れた原因は能力の禁忌を犯した代償だろう。
カーチャへ能力を掛けたままで、華へも能力を使おうとした事で『一つしか使えない』と言う禁忌に触れたのだ。
まさか、掛けた人間以外に使っても二つ目と判断されるとは思っていなかった所為で、迂闊に掛けようとしてしまった。
原因を理解し、後悔しても魂が消える感覚は止まらずに速度を上げていく。
そして、俺は困惑しているカーチャと華に見られながら、下半身丸出しの情けない格好で『聖痕のクェイサー』の世界から魂が消えてしまった――
「――くはっ!?」
「はぁーー!!」
「くぁっ!?」
突然、立った状態になっている事に戸惑う暇も無く、襲い掛かってきた紅色の帯を咄嗟に避ける。
勢い余ってゴロゴロと地面を転がり、勢いを付けたまま体勢を整えて膝立ちになった。
「な、なんだ!?」
「それはこちらの台詞よ!」
「はぁ!?」
襲ってきた紅い帯の根元へ目を向けると、そこには腹部に球体を持って上半身と下半身に分かれている成人よりも大きな人形と、ゴスロリ衣装に身を包んだ少女が見える。
肩と鎖骨辺りを大胆に露出し、少し下げれば胸が見えそうな衣装。
下半身もフリルの付いた短いスカートを履いており、ガーターベルトに吊られた色っぽいストッキングを履いている。
見ただけで分かる美少女は、明らかに俺へ敵意を持っていると分かる表情を浮かべ、戦闘態勢を取っていた。
「……あっ、カ、カーチャ……か?」
無限ループって怖くね?
終わり
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