ニセコイ : 桐崎 千棘 存在無視
例えば、無視『される』と言うのは、一般的には紛れも無いイジメの一種だ。
話しかけても返さず、視線すら合わせて貰えない上に、諦めてその場を去れば必ず、ひそひそと笑われる。
しかし、どこかのアニメの様に、相手が何かの事情で止む終えなく無視『しなければいけない』なら、どうだろうか。
きっと最初こそ戸惑いながらも、同じクラスの女子の胸や尻ぐらいは触るかもしれない。
そして、更に先を行って自分の意思で、相手に自分を強制的に無視『させる』となればどうか?
確実に好き勝手能力を使い捲くるだろう。
しかも、自分の意思一つで普通の状態と、行き来できるなら言う事は無い。
能力を解いて話しかければ返事を返し、相手からも話しかけられ、無視『させる』状態で何かされても被害にあった方は何も無かった様に振舞ってくれるのだ。
そうなれば、いつの間にか降り立っていた、漫画として読んでいた世界だって、生き易いどころか寧ろトリップして良かったとさえ思える。
「お、おほほほほ、ダ、ダーリンもお茶目ね~」
「あ、あははは、ご、ごめんね、ハ、ハニー」
「おほほほ」
「あははは」
現実として目の前に居る存在であっても、引き攣り笑いをしている<一条 楽>を中心に漫画の主人公が遭遇する様な騒動は尽きない。
実家がヤクザである割にクラスメート達は気にしている様子も少なく、教師を含めてある程度は平和な学校風景。
偽りの恋人として転入してきた、後頭部の鋭いリボンで纏めた綺麗な金髪を風に流すハーフの美少女<桐崎 千棘>は、まさに名前からしてツンデレのヒロイン。
同じ主要人物として、大人しい性格で正統派ヒロインの雰囲気を出す<小野寺 小咲>
肩に少し掛かる程度の黒い髪も、清楚なイメージを与えてくれる。
漫画の絵として見ていた時から美少女だったが、この『ニセコイ』の世界に転生してから実在の人物として見ても、下手なアイドルすら簡単に凌駕する可愛さだ。
対外的には千棘と楽は恋人同士であるので近くに居る事が多いものの、今では色んな関係が進んで小咲も追加され、三人で目立つ事が多い。
決していつも一緒に居る訳ではないが、騒ぎが起きると大抵三人組が寄り集まっていた。
他にも千棘を守る為にクラスメートとして派遣された短髪で男装の美少女<鶫 清四郎>は、最近意外に可愛い性格が発覚してから男子達の人気が高い。
正統派ヒロイン小咲の親友で普段は余り目立たないが、良いアシストをする<宮元 るり>も美少女の枠に収まり、主人公である楽の周囲に彩を与えた。
斯く言う俺はそんな騒ぎの外側から、完全に第三者として眺める立ち位置にいる。
漫画で言えば名前どころか顔すら碌に描かれない背景キャラだ。
周囲を囲む野次馬の一員として眺める先には、未だに引き攣り笑いをしている千棘に楽。
問い詰めるように視線を鋭くして睨んでいる誠士郎の近くではおろおろとしている小咲と、半目のるりが成り行きを眺めていた。
原作が始まって以来、珍しくなくなった賑やかな騒動は、主要人物達を眺めるクラスメートが輪になって中心を開けているので、一種の舞台とも言える状況で続く。
そして俺は主人公達の遣り取りよりも、少年漫画に在りがちな短いスカートからチラチラと見えるヒロイン達の太股に視線を釘付けだ。
思春期真っ只中の性欲は、少しの女の香りを見つけるだけで興奮を呼び起こす。
転生してからも自分で処理してきたが、間近で見るヒロインの魅力にそろそろ我慢出来なくなった。
思い立ったら即行動と、無視『させる』能力を発動しつつ、未だに誠士郎の問い詰めをしどろもどろで辛うじて受け流している騒ぎの中心へ入り込む。
周囲の野次馬は突然乱入した俺を一瞬だけ見てくるが、能力のお陰ですぐに存在していないと言わんばかりに誰も気に留めなくなった。
自分を通り過ぎる視線を感じながら千棘の真後ろに移動して、必死に誤魔化しの言葉を言う千棘の尻を鷲掴みにする。
「な、何を言ってい――ひっ!?」
「ハ、ハニー……」
「ど、どうしました? お、嬢……」
突然、聞こえた短い悲鳴を不審に思った楽と誠士郎が発信源である千棘を見やり、何が起こっているのかを理解した途端に言葉が小さくなっていった。
肝心の千棘もギギギと音が聞こえそうな硬い動きで真後ろに居た俺を見た後、視線を降ろして自分の尻を掴んでいる手を確認するも、何も言わずにそのまま誠士郎へ顔を戻す。
「あっ……、だ、から、私とダーリンは、ちゃんと付き合ってるから心配、無いわよ」
「うっ、そ、そう、ハニーの言うとおり、だぞ?」
「えっ、あっ、そ、それが怪しいと……」
動揺を隠し切れない状態で言い争いを続ける姿を後ろから見ながら、俺は千棘の小さな尻をスカートの上から揉み始める。
普通ならここで護衛を勤める誠士郎に撃たれても可笑しくはない。
しかし、無視『させる』能力のお陰で誰も行動を咎める事はせず、存在すら認識していないと言う雰囲気を無理やり作り出す。
騒動を見ていたクラスメート全員が視線すら向けようともしないが、意識だけはシッカリと向けられるのを感じた。
被害者の千棘に至っても顔を真っ赤に染め、尻を掴んで揉んでいる俺の存在を無視し、あくまで問い詰められて困りながら言い繕う状況を装う。
それに乗る楽と誠士郎も続き、小咲も顔を赤くして驚きながらも他のクラスメートと同様に、いつもの騒動を見守っている雰囲気を維持した。
周囲の空気の変化を気にせず動かす指には、スカート越しであっても揉み応えがありつつも柔らかく押し返す千棘の小振りな尻の感触。
数回、揉み応えを楽しんでから手を中へ進入させて、今度はショーツの上から掴んだ。
「ひぃっ!?」
「ハ、ハニー……!」
「お嬢……」
身体を強張らせても俺の手を振り解かずに、今度は確認の視線すら向けてこない。
手触りの良い布地は柔らかい尻の感触を一切遮断できない程に薄く、皺も深く形付けられる。
指を動かし続ければショーツが谷間へ寄ってしまい、激しくなる食い込みで片方だけが露出してしまった。
スカートの中での出来事で誰にも見られていないが、俺が手を差し込んだ所為で大胆に布が捲れ上がってチラチラと見える尻の付け根が、意識を向けている男子生徒達へ興奮を与える。
突き刺さるクラスメートの視線を受ける千棘も、赤くなった耳で羞恥の大きさが分かった。
横から回り込んで顔を確認すると、涙が薄っすらと浮かび上がる眼で一瞬だけ俺と視線を交わし、再び誠士郎へ向き直る。
「ほ、本当に、ひっ、つ、付き合ってるから……」
「そ、そうですか……?」
目の前で尻を揉まれて羞恥で顔を染める千棘の言う事へ、混乱する思考の中で納得するような言葉を返す誠士郎。
そんな意識が篭っていない遣り取りを聞きながら、俺は屈んでショーツの両端を両手で摘むと一気に下した。
「ひぃっ!?」
「お、お嬢!」
大きく声を上げた誠士郎だったが、俺の行動を止めようとする気配は欠片もない。
何とか会話を続けようと口を開くも言葉が出て来ず、開いては閉じるを繰り返していた。
フリルの付いたピンク色のショーツを足首まで下し、千棘の脚を少し肩幅に広げてから生の尻を掴んだ。
「あぅっ!?」
直接触る尻は小振りで、掌から少し食み出る程度。
肌もサラサラで触り心地は良く、ぷるんとした弾力は指に快感を返す。
立っている姿勢の関係で尻の肉は心成しか後ろへ突き出ており、下から軽く叩けばスカートに隠れていても柔らかく震えている空気を感じた。
一先ず立ち上がった俺は千棘の背中を軽く押し、手を楽が座る机に付かせて立ちバックの体勢にさせた後に、尻を隠していたスカートを捲り上げる。
「きゃぁ!!?」
「お嬢!?」
「ハニー!」
思春期の男子が多く居る教室内で下半身を丸出しにされた千棘は悲鳴を上げ、誠士郎と楽も声を荒げる。
昼間の明るい中で曝け出された白い尻は熱を感じる程の強い視線を受けて、羞恥で一気に赤くなっていく。
少し前屈みにさせた所為で、足の付け根に挟まれた大陰唇は後ろへ押し出された。
陰毛も無い綺麗な肌で、秘裂からは何も食み出ていない幼いスジ。
その上には少し茶色の肛門すら曝け出させた。
後ろに居るのは俺と小咲とるりだけだったので、幸いにも他の男子生徒達には性器を見られなかったものの、それでも横から見える生の尻に興奮した熱い視線が突き刺さる。
「ぅ……」
羞恥の頂点に達してしまった千棘からは小さな声が聞こえたが、俺は構わず剥き出しにした大陰唇を触った。
「ひくっ!?」
最も触られたくない性器に男の指の感触を受け、楽の机に手を付いたままの姿勢で思わず背を反らせる千棘。
後頭部の鋭いリボンが大きく揺れ、正面では少々豊かな胸もブラの中で揺れただろう。
触れた大陰唇は僅かな力でも形を歪めて秘裂を広げる。
「ひぅっ……」
淫核がある下の方から、右側の大陰唇に沿って肛門のある上へ指を移動させ、膣口がある辺りを過ぎた所で左の大陰唇に沿って再び淫核へ向かって手を下す。
圧力を加えられた所為で開いた秘裂は、小陰唇を食み出させて卑猥に形を変える。
親指と人差し指で左右から大陰唇を丸ごと挟み、尻以上に柔らかな感触を楽しんだ。
そして、愛液を促す為に淫核を摘んで、グニグニと捏ねるように指を動かして刺激を送る。
「んくっ!?」
クラスメートと、昔からの知り合いである誠士郎に恋人設定の楽、後ろからは小咲とるりに見守られながら性器を弄られる千棘は、大きすぎる羞恥心で思考が止まっていた。
股間から送られる刺激で反射的に声を漏らしているが、視線は何処にも合わせられていない。
目を見開き、口も開けたままで固まり、淫核を捏ねられる度に腰がぴくぴくと細かく上下に動くだけだった。
それでも性感帯を刺激されれば素直に反応を返すのは身体の本能。
乾いていた秘裂からは徐々に滑りが増え始め、大陰唇に走るスジだけが体液で光る。
余っていた手で秘裂を開けば、二チャッと粘る音が無言の教室で微かに聞こえた。
「っ!?」
「あっ……、お、嬢……?」
自分の股間から卑猥な音を聴いて身体を大きく跳ねさせた千棘。
開いた大陰唇の左右に愛液の糸が繋がり、男の性欲を直撃する匂いすら僅かに広がった気がした。
淫核を弄りながらも、秘裂を開いていた手を離してズボンを脱ぐ。
ジジジとファスナーが降ろされる音を聞いた千棘はぎこちない動きで再び肩越しに振り返り、やはり俺の顔を見た後に取り出した陰茎へ視線を合わせた瞬間、息を詰まらせた。
「ひっ!?」
「うっ!?」
つられて同じ所を見た誠士郎も同じ様に息を詰まらせ、乙女らしく顔を赤くさせる。
転生してから最大に大きく硬くなったとも言えそうな形は凶悪で、処女には恐怖心しか沸かせないだろう。
入れるには位置的に邪魔だった淫核を弄る手を尻へ乗せて千棘の腰を固定すると、陰茎の根元を押さえて愛液を流し始めた秘裂に亀頭を押し付ける。
「ひぁっ!?」
肩越しに俺の動きを唖然としながら見ていた千棘は、秘裂に亀頭が接触した感触で大きく悲鳴を上げながら天井へ向けて頭を振り上げた。
僅かに滲み出ていた愛液を広げる様に、鈴口を食い込ませながら上から下へ動かす。
指で触っても柔らかかった大陰唇は亀頭で触れても快感を送り、愛液で卑猥な光沢を塗り返してきた。
鈴口に膣口が引っ掛かる度、綺麗な金髪は揺れて華奢な背中は大きく跳ねる。
俺を無視『させられる』所為で今まさに犯されようとしても、意識を向けるだけで誰も止めてこない。
そして、クラス中の視界外の注目を集めながら、ゆっくりと腰を押し込んでいく。
「っ!? んぎぅっ!?」
「おっ、お嬢……」
「…………」
少ない愛液で処女の膣口を無理矢理広げられる感覚は千棘に苦痛の悲鳴を出させる。
メリメリと突き進む亀頭は強い締め付けで抵抗を返されても、快感を受け取る陰茎は益々硬く太くなるだけだった。
視線を下げれば、白い尻の合間で幅の広がったカリが膣口を胎内に減り込ませながら挿入されていく。
大きな快感に耐えながらある程度まで挿入出来ると、膣口が元の形へ戻ろうと一気にカリの凹みへ入り込んで締め付け、亀頭が完全に千棘の膣内へ咥え込まれる。
少ない愛液では滑りも足りないので、拒否を示して激しく蠢くヒダの摩擦を強めに受けた。
鈴口では処女膜の壁も感じる。
陰茎の根元を押さえる必要がなくなった俺は、捲れ上がった千棘のスカートを押し退けて腰を掴むと、引き寄せると同時に陰茎も押し込んだ。
「んぐああぁぁーーー!!」
「あっ……あぁ……!!」
鈴口に処女膜が破れる感触を受けたと思った瞬間に千棘は絶叫の声を上げ、誠士郎は呆然と処女を奪われた千棘を見る。
竿の形に広げられている膣口の端から破瓜の血が流れ、愛液に混じって大陰唇に付着した。
壁が無くなった鈴口の先に締まるヒダが立ち塞がるも、滑る所為で陰茎の進入を拒めずに拡張されていく。
千棘の膣内へ姿を消していくにつれて大きくなる快感は、漏れ出るカウパー液の量を増やして動きが更にスムーズになった。
それでも締め付ける膣壁が拒否を示すのは変わらず、せめて進入を拒もうと千棘の身体が必死に膣内を締め付ける。
「ひっ、ひぎぅ……!」
胎内に増えていく違和感と拡張される感覚で悲鳴を漏らす千棘。
楽の机に置かれた手は硬く握り締められて、犯される衝撃の大きさを物語っていた。
広げられる膣壁に鈴口がカウパー液を塗り付けながら進み、遂に子宮口にまで辿り着く。
膣壁の抵抗とは違って完全な行き止まりとしてコツンと突く感覚を受けたものの、俺は腰を止めないで更に押し込む。
「こはっ……!!」
胎内の最奥を持ち上げられ、身体の中から押される刺激で自然と出てしまった様な息が聞こえた。
相変わらず天井へ向けられている顔は何処も見ておらず、今度はただ股間から来る刺激に思考が停止している。
子宮口に鈴口を減り込ませていけば、残っていた竿の部分も全て膣内に納められ、先程揉んで楽しんだ尻が俺の下腹部を柔らかく受け止めてくれた。
その状態で腰を少し回すと、意識を飛ばしていた千棘の反応が戻る。
「んくぁ!!」
子宮口の縁に食い込みながら形に沿って動く鈴口が、口紅を塗る感覚でカウパー液を広げていく。
愛液に塗れるヒダは陰茎が動けば形を変え、表面を滑りながら快感となる刺激が送られてきた。
グニュグニュと蠢く膣内の締め付けを解しつつ、異物を受け入れる感覚に慣れさせる。
「ひくぅ、うっ、う゛ぅ゛……」
カリの凹みに入り込んでくる膣壁から受ける快感で絶頂が押し寄せて来ない内に腰を回すのを止めて引いていく。
「ふぐぅ……」
強く締め付ける膣内は中の隙間が少なく、陰茎が抜かれれば当然胎内も引き出されるとも似た感覚を千棘に返した。
出される呻き声に痛みは感じていない雰囲気があり、単に圧迫感で自然と出てしまっているとも思える。
竿に張り付いていた膣口が外へ引き摺り出されてしまい、太い陰茎を咥え込まされている事と合わせて視覚的に卑猥な光景が作り出された。
破瓜の血が付いて愛液で光る大陰唇も左右に割り開かれ、少し上では圧迫感と違和感でヒクヒクと収縮を繰り返す肛門が見える。
丸い尻は犯された所為で体温が上がり、白かった肌に赤みが増えていた。
そして、カリが膣口から姿を現した時に腰を止めて、今度は勢いを強めて再び押し込む。
「んくあっ!?」
胎内を占領していた異物が抜かれる違和感を耐えていた所に、急激に大きくなった圧迫感で千棘が意味を成していない言葉を発する。
本来、千棘の身を守る為に居る誠士郎ですら、犯す俺を無視『させられている』所為で、どれだけ守りたいと思っていても、それは思うだけしか出来なかった。
凝視している反応から見ればとても無視しているとは言えないが、無理矢理であっても存在すら認めていない状態なので、他の生徒同様に止められる筈も無い。
千棘の腰を掴んでピストン運動を始めた俺は、小さな尻の弾力を使ってタイミング良く陰茎を差し込む。
パンパンと乾いた音が無言の教室内に響き、何処からか生唾を飲む音が聞こえた。
出し入れを繰り返される膣内は生理的な反射で愛液の量を増やし、身体を守る為に僅かな痛みを消して快感を高めていく。
「ふぁっ! んっ、くぁっ!?」
「お、お嬢……?」
急速に増えたり減ったりする圧迫感で苦痛の色を含んでいた声に悦が混じり始め、間近で聞いた誠士郎が戸惑いの声を掛けた。
しかし、千棘は応える余裕も無く、前後に揺さ振られる腰を楽の机に付いた手で必死に支える。
漏れ出す愛液は内股に卑猥な滝を作って徐々に太さが増し、膣内で愛液を掻き混ぜられる卑猥な音が大きくなり始めた。
「んっ、はっ、はぅっ!」
膣壁は陰茎に絡み付き、蠢くヒダが敏感な亀頭を舐める。
犯される刺激を快感として変換し始めた身体は、膣内に出入りを繰り返す異物を受け入れ、外へ押し出そうと拒否する動きを収めつつあった。
代わりに子宮口が積極的に鈴口へ吸い付いて奥に引き込み、膣口もギュッと優しくも強い締め付けを返してくる。
見るからに好意的な雰囲気を感じるまでに変化した反応を返すも肝心の俺の方が限界に近付き、陰茎が意思を無視した痙攣を始めた。
カウパー液には精液が混じり、愛液と合わさって粘度を高める。
「うっ、くふっ、出そうだ……」
「ひぎぅっ!?」
切羽詰った俺の言葉を聞いた千棘は驚愕の視線を三度肩越しに送り、誠士郎の顔に浮かんでいた絶望も濃くなった。
それでも無視『させられている』状況では何も出来ず、激しくなる突き入れで叩かれる尻が音を立てて揺れる様子を見てるだけしか出来ない。
少し開かれた千棘の足の間からは飛び散る愛液が教室の床を濡らし、破瓜の血はスッカリ消えて空気を含んだ体液だけが漏れ出ていた。
陰茎で斯き回す膣内では張り付く膣壁がうねる肉の波となって強弱を付けながら刺激を送ってくる。
先は鈴口から、根元は膣口が締め付ける所まで、満遍なくヒダが密着して絶頂へと促す。
限界まで我慢を重ねた亀頭は張りを増して敏感になり、遂には精液が勝手に尿道を駆け上がった。
「おふっ!!」
「くはぁっ!?」
「あっ……」
掴んでいた千棘の腰を反射的に引き寄せた俺は同時に勢い良く最奥まで突き入れ、鈴口を子宮口に減り込ませてから股間から力を抜く。
少し漏れ出しても辛うじて塞き止められていた濁流が一気に開放されて、膣内へ吐き出される。
熱い体液を身体の奥底で受け止めた千棘も、今迄以上に背中を反らせて腰を振るわせ、上履きの中にある足は指を丸めて刺激に耐え様としていた。
ショックで硬直した膣内でヒダを掻き分けながら射精を繰り返し、上下に痙攣する陰茎は精液を吐き出し続ける鈴口を子宮口へ擦り付ける。
「うっ、くぅ……」
「あっ、あぁ……」
「…………」
言葉も出なくなった誠士郎に見守られ、胎内で動く熱い異物に体液を流し込まれる千棘が呆然としながらも声を漏らす。
竿の形に広げられた膣口からは空気を含んだ愛液の他に、子宮口に掛けられた精液が逆流してきた。
白かった千棘の尻は羞恥と俺の下腹部に打たれた所為で赤くなり、陰茎が突き刺さる秘裂の隙間からは二人分の体液が吹き出てくる。
落ちていく精液がタパタパと音を立て、愛液で塗れていた床を上から汚した。
「ふっ……」
「うっ……」
思う存分に精液を流し込んだ俺が満足して吐息を付けば、千棘が力を感じさせない程の小さな声で呻く。
若干硬さを失った陰茎を、未だに張り付く膣口の感触を楽しみながら抜いた。
栓をしていた異物が無くなると、入り口を広げられた胎内から愛液と精液が混ざった体液が先程以上に多く流れ出し、足首まで下されていたショーツのクロッチに落ちて粘つく染みを作る。
千棘の腰から手を離して身体を開放すれば、捲り上げられて尻を丸出しにしていたスカートが元の役目へ戻った。
下半身は隠されたものの、中から落ちてくる精液や愛液は止まらず、逆に卑猥な光景を作り出す。
一先ず欲求を満たした俺は、千棘の股間を拭かないままで下げていたショーツを履かせてやった。
「んくっ……」
体液で塗れていたショーツを履かされた千棘は、股間も濡れていた所為で不快そうに声を漏らす。
俺を無視しているのでどんな状態にされても、俺が原因で起こった事に対して自分から後始末は出来ない。
「――だ、……だから、私と、ダーリンは、つ、付き合ってるってば」
「へっ!? あっ……、その、お、お嬢、しかし、それにしては行動が、あ、怪しいと……」
つい先程、処女を犯された上に精液を子宮口に出され、体液で塗れたショーツを履かされて股間に不快感があっても、元々していた会話を再開させた千棘と誠士郎。
その言動はまさに俺の存在を無視している事に他ならない。
内股を濡らす体液は拭かれずに放置され、イベントの様な言い合いは続けられる。
ヒロインと名乗るに相応しい美少女がクラスメートの目の前で犯された興奮が教室に残っていたものの、その空気も俺が陰茎を仕舞って再び背景の人間として戻ると徐々に消えていく。
言葉を詰まらせていた千棘達も調子を取り戻し、いつもの騒がしさを見せた。
前世は何の変哲も無い人生を送っていたが別に主人公になりたい訳でもないので、今の背景としてのポジションが丁度良いと思える。
物理法則が限りなく前世に近い世界で、俺だけが持つ異能の力はこれからも役に立ってくれるだろう。
満足感と腰の疲労を抱えながら主人公とヒロイン達の戯れを遠目に見つつ、俺は未来に対しての希望を大きくするのだった。
終わり
東方双子録 番外編
番外編
双子が空を飛ぶ魔法をパチュリーから師事を受ける為に、生活を紅魔館に移して暫く。
今は慣れ親しんだベッドの上で不意に朝早く目覚めた兄は、辺りの静けさに何処か厳粛な空気を感じた。
幾ら吸血鬼の住む館で、しかも全体が血を思わせる紅一色であっても、霧が立ち込める澄んだ雰囲気は博麗神社と余り変わらない。
「んん~……」
今迄に感じた事の無い空気で、変に目が覚めてしまった兄は朝の支度を始めた。
隣の弟も起こそうと思ったものの、昨日の訓練で疲れているのは知っており、気持ち良さそうな寝顔を浮かべていたので珍しく一人で行動しようと考える。
レミリアから与えられた部屋から廊下へ出れば、活動する者が少ない所為で冷えた空気が兄の肺に入ってきた。
「うぅ~、まだ、ちょっと寒いな……」
肩を竦めながら朝食までに少しばかり腹を満たして置こうと思い、静かにキッチンへと向かう。
子供特有の軽い足音は広い廊下に響いた。
窓から外を見ても薄く掛かった霧の向こうに、薄っすらと彩り豊かな花壇と存在感のある門が見える。
最近はパチュリーの授業を受けるついでに豊満な身体を弄り回し、暇さえあれば美鈴までも犯していたので何気に紅魔館をじっくり歩くのは初めてだった。
幻想郷へ来てから目まぐるしく変わる状況では精神的な余裕も無かったが、生きていくのに不安が無くなった事から、それも取り戻している。
霊夢や慧音を犯して女の温もりを全身で味わい、傷を受けていた心が癒されたのも一つの大事な要因だろう。
「え~っと、キッチンは何処だったかなぁ……」
前以て咲夜から教えられていたとは言え、流石に一度だけでは道順をシッカリとは覚えられない。
記憶を辿りながら右へ曲がり、左へ曲がり、何とかキッチンまで辿り着いた。
「確か、レミリアさん用以外は、少しだけなら食べても良いって言ってたよな」
電化製品が無い幻想郷では珍しく、冷蔵庫が稼動している。
博麗神社にあった洗濯機が地熱発電であったのに対し、紅魔館では近くの泉から引いている水力発電で動いていた。
しかも、かなりの大型で広い筈のキッチンを圧迫して止まない。
「何があるかなぁ?」
冷蔵庫の重苦しい扉を開け、適当に物色するとクッキーを発見。
いやに赤い物を避けて食べ、ついでに水も拝借した。
小腹を満たした兄は、いつもと違う空気に冒険心を刺激されてしまって部屋に戻る気が起きず、紅魔館の探検を続けようと廊下に出て歩き出す。
少し時間が経っていても、未だにメイド妖精の気配は少ない。
一人で気分の向くままに静かな廊下を進んでいると、ドアのプレートに咲夜の名前が書かれた部屋の前に到達してしまった。
「あれ、もしかして、咲夜さんの部屋かな?」
過去に太股のナイフを見た所為で、スカートを捲っただけで終わった人物を思い出す。
思えばアレから時間が経って付き合いも増えた。
会話も交わして咲夜が怖くないどころか、比較的優しいと言う事は認識している。
そして、たまに名前を聞く、フランドール意外では唯一悪戯すらしていない。
今は早朝なので、基本的に夜型の吸血鬼であるレミリアは眠った直後だろう。
主人が眠ったのでメイドとしての仕事も一段落し、やらなければいけない仕事も他の妖精に任せて居る筈。
流石に一日中寝ずに働くのは無理なのを考えれば、今の時間帯は咲夜にとっても就寝の時間だと思った兄。
あわよくば、最低でも胸ぐらいは揉もうと邪な考えを抱きながら、扉をそっと開ける。
「……咲夜さ~ん?」
念の為に声を掛けながら部屋に入るが、肝心の声は囁くよりも小さく本人しか聞こえていない。
辺りを見回しながら侵入を果たすと、大きなベッドで横になっている咲夜が見えた。
頭にはいつも付けているカチューシャは無く、白く見える銀色の綺麗なショートヘアーは枕の上で投げ出されている。
薄いシーツを腹まで掛けられて下半身を隠し、上に見えるのはシンプルながらも良い生地を使っていそうな薄い赤色のパジャマ。
呼吸で規則正しく上下に動く胸の部分は、思った以上に盛り上がっている。
「ほわぁ……」
一瞬で視線を釘付けにされた兄は、フラフラと巨乳に吸い寄せられてベッドへ近付く。
最初に会った時はスカートから伸びる綺麗な足に見とれていたが、改めて見るとレミリアが悲しくなる位には大きい胸。
流石にパチュリーや美鈴には及ばない感じもするが、十分に巨乳の部類に入るだろう。
至近距離に近付いた兄が目を凝らせば、平常を保つ乳首が薄いパジャマの生地を持ち上げている。
「咲夜さん……?」
魅力的な巨乳を見た兄は、咲夜が眠りに付いて起きない事を確認する様に名前を呼びながら手を近付けた。
恐る恐る進む指がパジャマを押した途端に兄の身体へ快感が走る。
仰向けに寝ていても盛り上がっている巨乳は、突いただけであってもふるふると左右に揺れて柔らかさを視界に訴えかけた。
指の形に凹んだ胸は横から押す力で中央に寄り、パジャマの皺を大きく刻ませる。
「…………」
兄が胸の感触で無言を保ったまま、真横を突いていた指を上へ移動させれば、立ちはだかっていた巨乳の壁が斜めになって行く。
そのまま頂点へ到達すれば、横からの圧迫が無くなった胸が勢い良く元の位置に戻り、宙を切った指が一瞬だけ乳首を擦った。
「んっ……」
「あっ!?」
性的な反応を返していない平常の乳首であっても、瞬間的な刺激を受けた咲夜は軽く声を漏らす。
驚いた兄はバッと視線を向けるが寝顔に変化は無く、起きる様子も無かった。
「ふぅ……」
悪戯が続けられると安心して、改めて巨乳へ視線を向けながらベッドへ上がる。
子供であっても体重を掛けられた事でマットレスは揺れたが、咲夜の眠りは深く、熟睡から目覚める気配はない。
シーツの下に隠れている括れた腰を踏まない様に膝立ちで跨ぎ、真下に来た昨夜の胸を包むパジャマのボタンを外しに掛かった。
「前は見れなかったけど、結構大きいよな……」
一つ一つ確実にボタンを外していく程に、上半身を隠していたパジャマが解かれて肌色の面積が増えていく。
吸血鬼に仕えているか関係があるかは分からないが、肌は透き通る程に白く綺麗だった。
そして、いよいよ待ちに待った胸の中心に走るボタンを外していく。
サッと開かれたパジャマの下から出て来たのは、綺麗なお椀型の巨乳。
「うわぁ……、綺麗だ……!」
仰向けに寝ているので若干左右に開いているものの、立てばもう少し前へ出ている形になるだろう。
肌の張りや艶には一切衰えを感じさせず、シッカリと自重を支える弾力を維持している。
頂点に在る乳首も殆ど肌色と同じで、乳輪との境目が辛うじて分かる程度。
幻想郷に来てから出会う胸は、正しく息を飲む程に綺麗な美乳ばかり。
それは眠る咲夜の巨乳も例外なく、兄は眼を血走らせて自分の下にある胸に見入った。
「…………」
感想を言葉どころか思考ですら思い浮かべる余裕も無くなり、両手は自然と胸へと向かって無遠慮に、横から包み込む感じで掴む。
「んぁ……」
「…………」
触られた感触で咲夜が声を漏らしても、先程の様に動きを止めない兄。
子供特有の細く短い指が掴みきれない巨乳へ横から食い込み、左右に広がっていた形は真上を向かされ、乳首が兄の顔に突き付けられる。
産毛すら無いと思える肌はサラサラの感触を返し、いつまでも触れていたいと感じた。
一旦離してから今度は指へ力を入れないで胸に形に添って、胴体と境目の付け根から乳首へ移動させる。
形に添って動かした手は乳首を掌の中心で転がすと、再び横へ戻して巨乳を中央へ寄せる。
触れるか触れないかの微妙な刺激と大胆に捕まれる刺激を交互に送られる所為で、平常を保っていた乳首は徐々に興奮を溜め始め、少しだけ硬さが増してきた。
もう一度、横から揉んでいた手を滑らせて真上から揉めば、先程よりもコリコリとした硬い感触が返って来る。
「あっ、咲夜さんも気持ち良くなって来たかな?」
そのまま上に手を引き上げつつも指を肌に這わせ、離れそうな位置まで来ると指先だけで乳首を摘んで捏ね回していく。
「んっ……んんっ……」
咲夜は眠りながらも肩を小刻みに動かして、快感から逃れようとした。
乳首を引っ張られて縦に長くなった状態で下にある胴体が動き、胸が卑猥に波打つ。
中央に寄せられて出来た谷間では、サラサラの肌が擦られる音が微かに聞こえた。
「…………」
お互いに柔らかい胸は谷間の形も揺さ振られる毎に変わり、兄もゴクリと唾液を飲み込んだ。
そして、一旦咲夜の胴体から足を退け、そそくさとズボンを脱いで下半身裸になる。
再び跨った兄は横から添えた手で巨乳を左右から寄せ、出来た谷間に陰茎を挟みこんだ。
「あふぁ……」
誰にも教わっていないにも拘らず、パイ擦りを始めた兄は、思った通りの気持ち良さに吐息を漏らした。
適度な弾力を返しつつも柔らかな胸に挟み込まれた陰茎からは、揉んでいた時とは比べ物にならない快感を受ける。
胸が大きい所為で根元まで差し込んでも、上から鈴口すら顔を出さない。
完全に巨乳に包み込まれるが膣内程の密着感や滑りは無く、それでも独特の圧迫感は今迄感じた事のない感覚だった。
「気持ち良い……」
光悦とした表情を浮かべる兄は、無意識に腰を動かし始める。
愛液が無いので摩擦は強めとも思えるが、肌自体がサラサラなので痛みは全く無い。
左右から掴んだ胸を揉みながら乳首を弄り、巨乳の感触を味わう。
兄が腰を前後に動かせばベッドは揺れてしまうも、行動その物が性的な物なので能力が発動し、眠りを妨げられずに済んでいた。
規則正しい咲夜の寝息は乳首を弄られて、若干悦が混じる。
「すぅ……んっ、くぅ……うっ……」
「あっ、あぁ……」
小さな腰が慣れた動きで胸にぶつかり、手で押さえている筈でも反動を受けて、胴体が動いていた時よりも激しく波打つ。
深くなった胸に谷間で完全に姿を消している陰茎は上下左右から陰茎を包み込む快感で、鈴口からカウパー液が漏れ出した。
ニチャニチャと卑猥な音が聞こえ始め、兄の動きは小刻みな物へと変わっていく。
「んっ、あぁ……! 咲夜さん、気持ち良い……!!」
「すぅ、くっ、ふぅ……」
乳首を弄られ続けた所為で僅かに汗ばみ、胸の谷間でもスムーズに動かせるようになってくる。
陰茎の根元で巨乳を打つ音に湿り気を帯びてくると、兄の我慢も限界に近付いてきた。
直接的な快感よりも、眠ったままで咲夜の巨乳を好き勝手にしている事と、朝立ちの欲求で早めの絶頂を向かえそうになっている。
「あぁ! で、出るよ!」
「ん、ふぁ……」
心地良さそうな寝顔を浮かべる咲夜の顔は、性的な興奮で体温が上がった事で頬に赤みを増し、色っぽい雰囲気を漂わせてきた。
そして、胸の谷間に陰茎を根元まで入れた兄は、我慢しきれずに精液を吐き出す。
兄が絶頂に達した事で乳首を摘んでいた指に力を入れてしまい、腰は胸に減り込む程に寄せられる。
「はぅっ!?」
「んっ……」
ビクビクと震える陰茎の振動と摘まれたままの乳首、そして胸の中で生暖かい粘液の感覚を受けた咲夜は眉を切なそうに顰めて声を漏らす。
幾ら性感帯であっても、流石に胸の刺激だけでは絶頂には程遠く、逆に欲求が溜まっていた。
上の谷間からは許容を超えた精液がジワリと漏れ出し、胸骨に少し溜まってから鎖骨へ流れる。
肩からシーツに掛けて、卑猥な体液の川が出来てしまった。
「あ……あふぅ……」
「ん~……」
一息付いた兄だが未だに興奮は収まらず、乳首を再度捏ね回し始める。
これまで一日に何度も美少女を犯している所為で、何度か犯せる様には成長していた。
しかし、子供の身体は体力が低いので、連続では二度が限度。
それは兄も自覚しており、今度はパイ擦り以上に気持ち良くなりたいと咲夜の胴体から降り、シーツに隠れた下半身へ標的を変える。
「今度は股間を使わせて下さいね~」
硬さと角度を保ち、精液とカウパー液に塗れた陰茎を揺らしながら清潔感溢れるシーツを捲り上げた。
下半身は上のパジャマと同じ色の、膝まで丈があるズボンを履いている。
腰の部分は紐であるので難なく解いた兄は、期待を滲ませながらスッと脱がした。
下にはメイドらしく地味だがフリル付きのお洒落なショーツが現れるも、早く股間を生で見たい欲求で感想も覚えずに、即座に脱がしてしまう。
「わぁ~……、大人って感じがする……」
遂に兄の視線に晒された咲夜の股間には、髪と同じ銀色の陰毛が生え揃っていた。
手入れをされているらしく不潔感は全く無く、綺麗な形を保つ。
視線を少し下げてみれば、肉付きの良い大陰唇が並び、中心に走る秘裂からは何も食み出ていない。
淫核を包む包皮すら確認できず、股間だけ見ればレミリアと同じ様な幼く綺麗だった。
「…………」
大人っぽい外見とのギャップにゴクリと生唾を飲んだ兄は、脱がす途中だったズボンとショーツを急いで引き抜いて咲夜の足を広げる。
スジに引っ張られて少し開いた秘裂を指で更に開けば、乳首とは違って生々しいピンク色の小陰唇が見え、すぐ下には愛液を漏らす膣口が姿を現した。
肉厚の大陰唇が隠していた陰核も包皮から顔を出しており、体液で卑猥な光沢を身に纏う。
乳首を散々弄った所為で興奮を溜めた咲夜の身体は、既に性交の準備を終えていた。
「も、もう入れても良いよな……?」
開かれた足の間に腰を入れる兄は、自分の体液で光る陰茎の根元を持ち、鈴口を膣口へ合わせる。
クニュッとした感触を返しながら亀頭に割り開かれる大陰唇は、徐々に押し込まれて減り込んでいく。
鈴口が完全に膣内へ入れば、性器の外見の幼さに似合わない厚みのあるヒダが絡み付いてくる。
膣内が広げられる違和感は眠り続ける咲夜にも変化を与え、乳首を弄られていた時とは違って悩ましげな表情に変わっていた。
「うっ!? キツイ!」
「んん……」
流石に美鈴程ではなくとも咲夜も意外に肉体派であるので、引き締まった腹筋と処女の狭さを合わさって亀頭を強く締め付けてくる。
平均よりも大きい兄の陰茎は愛液を塗り広げられ、膣口の狭さによって付着していた精液が剥ぎ取られた。
大陰唇に白く濁った体液が集められると、そのまま塊となって肛門が隠れる尻の谷間へ落ちる。
「あぁ……」
ジワリと挿入していけば、膣壁が反応を返して亀頭の表面を舐めてきた。
パイ擦りよりも大きな快感は、兄に快楽を含んだ溜息を吐き出させる。
亀頭が膣内へ入ったお陰で支える必要がなくなり、今度は咲夜の引き締まった腰を掴んで更に押し込む。
広げられる膣口はカリで大きく広げられ、そこを通り過ぎると元の大きさに戻ろうと竿を一気に締め付けた。
鈴口に処女膜の抵抗を感じたものの、亀頭から送られる快感で半ば意思が消えてしまった兄は構わずに腰を押し進める。
「んくっ!?」
「うっ!? キ、キツイ……!」
そして、本人が知らない所で処女膜を破られた途端に、咲夜の身体は痛みで反射的に腹筋へ力を入れて膣内の異物を締め出そうと大きく圧迫を加えた。
しかし、愛液でヌルヌルのヒダが幾ら締め付けようとも、進入を続ける陰茎の表面を撫でるだけで動きは止められない。
発達した膣壁が僅かな凹凸に入り込み、カリの隙間にさえピッタリと密着する。
戦慄くヒダを亀頭で掻き分けながら拡張し、咲夜の身体を引き寄せるように腰を差し込んでいくと、鈴口に立ち塞がる壁の感覚が返って来た。
進めなくなった兄が視線を股間へ下せば、無残にも割り開かれた大陰唇は陰茎を根元まで咥えさせられており、光を反射する陰核がより厭らしく見える。
「おっ……ふぅ……!!」
最奥まで陰茎を挿入しきった兄が動きを止めても、犯された大き過ぎる衝撃と刺激は咲夜の身体で燻っていた快感を大きくしてしまう。
処女を奪われる前は乳首を弄られた気持ち良さが残っていようとも異物への拒否を示していたものの、膣内を一杯に埋める感覚は既に快楽として受け取ってしまっていた。
漏れる程度だった愛液は陰茎を入れられた事で量を増やして溢れ出てくる。
「動くよ……」
眠る咲夜が聞いていない事を承知の上で宣言しながら、差し込んだ陰茎をゆっくりと引いていく。
一度精液を出した分は冷静な思考を保っているが、やはり成熟しかけの少女と女の境目である身体を犯しては、腰の赴くままに思う存分動いて性欲を満足させたい欲求が止めえられない。
膣壁に包み込まれた所為で張りを増したカリが、ヒダを捲り上げながら処女膜の残りを快感と共に削っていく。
出てくる竿は愛液に塗れ、肉厚の大陰唇を内側から広げて膣口を少しだけ引っ張り出す。
亀頭が出る寸前まで引くと、一気に押し込んで子宮口を突き上げた。
兄が無意識に咲夜の腰を持ち上げた事でベッドとの間に隙間が出来、何の苦も無く速いスピードを維持できる。
「ふっ!!」
「んくっ!?」
眠ったままであっても身体の奥底から突き上げられては流石に息を詰まらせる咲夜。
兄の能力が発揮されていなければ既に目覚めていた程の衝撃を送る。
スムーズに動き始めた腰が蟹股に開かれた股間へ衝突する度、左右に放り出されていた咲夜の手は何かを掴む様に握り締められた。
上下に翻弄される頭は銀色の髪を振り乱し、全身から汗を滲ませる。
支えを失って横へ開いた巨乳も、谷間を精液とカウパー液で汚したまま、性的な興奮と刺激で尖った乳首が楕円を描いて大きく揺れた。
下半身では腰を速い速度で突き入れられている所為で、蟹股にされた足がフラフラと力無く揺れている。
陰茎を抜き差しされれば愛液は咲夜と兄の股間を濡らし、清潔感が漂っていたシーツへ卑猥な染みを広げた。
「ふっ、あっ、はっ!!」
「んっ! んくっ! んんぅ!!」
朝の厳粛な雰囲気を漂わせていた室内に、グチョグチョと体液を掻き回される音が寝室の中で響いている。
背を反らせて快感に耐える兄の陰茎は既に精液が混じるカウパー液が漏れ出し始めており、処女だった咲夜の膣内を汚す。
破瓜の血は早々に流され、竿に残った僅かな物も張り付く膣口と大陰唇に、パイ擦りで付いた物と同じ様に削ぎ落とされた。
もはや寝ている事が信じられない程の反動を受ける咲夜も、犯される快感で身体を悶えさせる。
唾液に塗れる乳首は空気を切って、冷たい感覚に神経を尖らせた。
大きな快感を間も置かずに連続で送り続けられた膣内は、女としての本能的な反応で子宮を下してより孕む確立を上げようとしている。
「うっ! うぅ! で、出るぅ!!」
「んっ! ふぁ!! あぅん!」
股間の我慢を超えて漏れ出そうとする精液の感覚を受けた兄は、咄嗟に咲夜の腰を強く引き寄せて鈴口を子宮口へ食い込ませた。
亀頭が少し固い感触に包まれた拍子に力を抜き、途端に尿道を駆け上がる熱く粘っこい体液。
痙攣する陰茎から吐き出される度にびちゃびちゃと子宮口へ張り付いていき、溜まっていく精液は締め付けを強める膣内であっても腹を内側から押し上げる。
これ以上無いまでに密着していても、ヒダの合間と陰茎との僅かな隙間に、愛液を押し退けて白い体液が占領していった。
咲夜の身体も眠りに付いたままで絶頂へ達してしまい、陰茎で広げられた秘裂からは潮を噴き出して兄の股間を更に濡らす。
切なそうに眉を顰めながらベッドの上で軽く背中を反らせ、何かを探していた手は力強く握り締められる。
キツク閉じられた唇からは耐える様な悦声が漏れ、無意識に反応を漏らす程の絶頂の大きさを物語っていた。
「あっ……あぅ~……」
「んっ……んんっ……」
子宮口へ減り込んで続けられていた射精も、動きが収まった事で終わりを告げる頃には、咲夜の絶頂も過ぎ去り、二人同時に力の抜けた身体をベッドへ預ける。
体重を掛けられてマットレスが弾んでも眠りは覚めず、荒い呼吸のままで寝息が繰り返された。
陰茎を咥え込んでいる膣内の動きも徐々に静まるも、ヒダはゆっくりと蠢きながらカリに掛かって余韻の快感を兄へと送る。
「あふぁ……気持ち良かった……」
「んっ……くぅ……ふぅ……」
塗れた上に興奮も静まった所為で股間の肌寒さが蘇り、兄はブルリと身体を震わせて後始末を始めた。
流石に寝ている咲夜をそのままで放置するのは良心が耐え切れない。
自分の所為で病気に掛かられでもしたら、きっとレミリアに怒られるかもしれないと思ったのだ。
曲がりなりにも吸血鬼。
寺子屋で調子に乗った双子を叱り飛ばした慧音の様子を思い浮かべれば恐怖が蘇る。
しかし、拭く物が無いので、シーツの端の方を使って拭いていく。
まずは自分の陰茎の周辺を綺麗にしてから、咲夜の胸の谷間と股間を重点的に拭き取っていった。
短時間で二度も射精をしたお陰で身体を弄っていても興奮は蘇らない。
少なくとも今は何の問題も無く作業に集中できた。
「さてと……これで良いかなぁ?」
「くぅ……すぅ……」
ちゃんとパジャマまで着せ終わった兄は、ベッドで膝立ちになって咲夜を見下ろして確認する。
見る限りでは最初に忍び込んだ時と変わりなく、荒かった呼吸も収まって規則正しい寝息を繰り返していた。
一先ず作業を終わったと判断し、何気なく窓の外を見る。
「あぁ、そろそろ起きる時間かな?」
日の差す窓際では雀の鳴き声が響き、平和な朝を演出していた。
近場に時計は無いものの、幻想郷に来て習慣となった起床の時間を感じ取り、ノロノロとベッドから降りる。
「早く帰らないと」
足早に扉を潜る兄はチラリと咲夜の寝顔を見遣り、軽くなっても疲労を感じる腰を抱えて廊下へ出て、弟が寝ている筈の部屋へ帰っていく。
残された咲夜は、身体を弄る者が居なくなったお陰でいつもと同じ様に、主が休む短い就寝に沈んでいる。
平和そうな寝顔は復活し、とても膣内に精液を吐き出されたとは思えない程だ。
厳粛な空気は日差しと共に薄まり、日常の空気が濃くなっていく。
そうして、今日も紅魔館、ひいては幻想郷の一日が始まるのだった。
終わり
ネギまでズブリ その5
その5
何やら、バレーボールの勝負やら、図書館で魔法の本を探そうとか、色んなイベントを面倒にならない方へ促しながら進める事数回。
気が付けば正式な教員として採用されていた。
主に委員長である雪広あやかが喜び、騒ぐのが好きな他の生徒達も盛大に歓迎の意思を示してくれる。
その中で鋭い視線を感じ、目を向けてみると、案の定エヴァンジェリンの姿。
更に最近噂になっているのが『桜通りの吸血鬼』。
どうやら、本格的に活動を開始したらしい。
この分だと近い内に、ちょっかいを掛けて来そうなので魔方陣を用意しておこうと思いながら、クラスには身体測定の連絡をしておく。
「さて、皆さん、今日は身体測定なので、早めに準備をして下さいね」
「は~い」
テンションの高い返事が教室中から響いた。
何か言われる前に廊下へ出た俺は見張りとして扉の前に立ちつつも、中の様子を伺う様に耳を済ませる。
やはりうら若き女子中学生の着替えは興味がある年頃。
と言っても、俺は前世があるから精神年齢は中年なのだが……。
扉の向こうの桃源郷を見る為に透視魔法を使おうとしたら、悪い意味での良いタイミングで和泉亜子が騒がしく走って来た。
着替えの途中であった所為で下着姿のまま教室から身を乗り出すと言うハプニングもあったが、とりあえず落ち着かせてから俺だけで保健室ヘと向かう。
室内に入って視線を巡らせると、しずなが心配そうにベッドで眠るまき絵を見守っていた。
「あら、ネギ先生」
「生徒が倒れてたとか聞いたんですけど」
「倒れていたと言う程でもないと思うけど、何か桜通りで寝ていた所を見つかったらしいのよ」
「ふ~ん……」
サッと見てみれば、そこにはワザとらしく残された魔法の痕跡を見つける。
しずなに言っても仕方が無いので、生徒の怪我の状況を確認しただけの態度を維持した。
「まぁ、異常が無いのなら起きるまで待つしかないでしょうね」
「そうね」
「心配ないと分かったんで俺は教室に戻りますよ」
「えぇ、頑張ってね」
「はい」
教室へ帰るとアスナを初めとしたクラスのほぼ全員がまき絵の様子を聞いてきたが、単に貧血で倒れたと言って安心させておいた。
それと合わせて不審者が出るとも知らせておき、特に桜通りには近付かない様、教師として注意を促すだけで終わらせる。
多少の混乱はあったものの比較的何事も無く授業を進めて放課後を向かえ、いよいよ吸血鬼が噂される時間帯を迎えた。
怖い噂と、実際に桜通りで倒れていたクラスメートが居た事で2-Aは寄り道せずに帰っていく。
俺と言えば放課後の職員会議で自分の役目や連絡事項を早めに終わらせ、急いで現場へと向かう。
曖昧な記憶では確かまき絵が襲われた日か、何日か後に襲われるのどかに、あらかじめ監視用の魔方陣を貼り付けてあった。
そこから送られてくる映像は、エヴァンジェリンが立ち塞がる状況を明確に知らせてくる。
魔女らしい黒いワンピースに黒いマント、そして頭には顔の半分が隠れる大きな尖がり帽子を被っていた。
昨日まき絵襲ったので今日は無いだろうと根拠の無い決め付けをしていたが、大きな間違いだった様だ。
人の目が無い所で転移魔方陣を引いて、一気に桜通りへと飛ぶ。
着いた先ではのどかが襲われる寸前であり、走っても間に合いそうに無い。
仕方なく、遠距離攻撃をする羽目になった。
走りながら両手の手首を合わせて指を鉤爪状に開き、身体を捻って腰の近くまで持ってくると掌の中に魔方陣を展開。
「真空――」
手の中で溢れる生命力は光となって、のどかを襲おうとしていたエヴァンジェリンの視線を引き寄せた。
俺の姿を確認した事で、如何にも魔女らしい大きな帽子で顔半分が隠れていても口元がニヤリと挑発的に笑うのが見える。
その表情は明らかに俺を格下と思い、どんな攻撃をされようとも防ぎきれる核心を持っている雰囲気だ。
魔方陣を使えば不死でも消滅させるのは簡単だが、本当に倒してしまっては意味が無いので手加減をしつつ、大きく踏み込んで両手を前へ突き出した。
「――波動拳!」
開かれた掌からは極太のレーザーの様なエネルギー波を放つ。
夕暮れを過ぎた暗さの中で光りながら突き進む波動拳は、空気を裂きながら突き進んだ。
「何!?」
「きゃあぁ!!?」
咄嗟に障壁を張ったエヴァンジェリンは後方へ飛びながら回避し、のどかは余波を軽く受けて気を失ってしまう。
元々、当てる気が無かったので、無傷で二人を引き離せた。
倒れこんだ拍子で怪我を負うのを防ぐ為に素早くのどかを抱え、改めて襲撃犯を睨む設定で鋭くさせた視線をエヴァンジェリンへ向ける。
「くくく、流石はサウザンドマスターの息子だな」
いかにも『私は関係者です』的な発言をしたエヴァンジェリンが、帽子を取りながら言ってきた。
今の俺は正体を知っている筈も無いので、適当に驚く振りをしておく。
「お前は、エヴァンジェリンか!」
「そうだよ、ネギ先生」
無傷のエヴァンジェリンはニヤリと笑いながら、肯定を示した。
その後は聞いてもいないのに、ナギがどうだとか、封印がどうだとか言っていたが、俺は腕に抱えたのどかを弄るのに忙しい。
前に階段から落ちた時と同じ様に、スカートの中へ手を入れ、サラサラの太股を撫でながらショーツのクロッチを押し込む。
大陰唇の感触はボリュームがあり、指を簡単に秘裂へ食い込ませる事が出来た。
顔は真剣に聞いている風を保っている内に、後ろからアスナと木乃香が駆け寄ってくる。
これ幸いとのどかの世話を任せ、俺は逃げるエヴァンジェリンを追う事にした。
「のどかの世話を頼む!」
「えっ!? ネギ君!?」
「ちょっと、ネギ!」
呼び止める声を無視しながら、暗くなった夜道を走る。
魔法を駆使して橋から飛び、高い塀を乗り越えて追いかける事十数分、逃げていたエヴァンジェリンは電灯の上に着地して俺と向かい合う。
こちらを見下ろす目は相変わらず俺を軽く見ており、絶対的な実力と経験による自信が見て取れた。
しかし、マントの下に来ている黒のワンピースが風で捲りあがっている所為で、ワンピースと同じく全体的に黒く、フリルの付いた色っぽい下着が丸見え。
当然ながら俺はショーツへ食い入る視線を向けている。
「流石はサウザンドマスターの息子と言ったところか」
「エヴァンジェリンが、生徒を襲ったのか?」
「そうだと言ったらどうする?」
正直に「どうせ生命に関わる程の被害も与えないだろうし、別にどうでも良い」と答えたくなるものの、グッと我慢をして反省を促す。
「今ならまだ間に合うから、自首をしろ!」
「間に合う? もう十分過ぎるほど遅いわ!!」
俺の言葉を一蹴したエヴァンジェリンが懐から小瓶を投げつけてくる。
中に入っていた魔法薬が地面に撒かれ、冷気の魔法が一気に襲ってきた。
「波動拳!」
「ふん、初めて見る技だな」
前から押し寄せてくる波状型の魔法を、今度は丸い通常バージョンの波動拳を撃って俺に当たりそうな場所の魔法を掻き消す。
冷気の塊は命中した瞬間に弾け、温度の下がった空気が辺りに流れた。
波動拳も魔法を通過するほどの威力は込めていないので、俺とエヴァンジェリンの間だけが綺麗な通り道が出来上がる。
両側に氷の生垣が生え、一見すれば幻想的な光景を生み出していた。
「……このままでは、お互いに千日手だな」
「このまま騒ぎ続ければ、他の教師もやってくるぞ」
「その前に終わらせるから問題は無い。茶々丸!」
「はい」
合図と共に物陰から出てきた茶々丸は、サッとエヴァンジェリンの隣へ移動して並び立つ。
「ふっ、これで2対1になった訳だ」
「…………」
「ほう、てっきり卑怯だと騒ぎ立てるかと思ったがな」
自信満々な様子に応えずに構えると、感心した雰囲気を隠さない。
笑みを深めたエヴァンジェリンは俺が何も言わないと見るや、茶々丸を仕掛けてくる。
「行け。茶々丸」
「はい、マスター」
足のバーニアを吹かしながら一気に懐へ入り込んでくる茶々丸。
繰り出される拳は戦いに慣れた様子で、鋭く俺を狙ってきた。
隠れながらに魔方陣で強化しながら紙一重を演出して避けていると、後方からエヴァンジェリンが魔法を放ってくる。
「そらそら! 茶々丸ばかりに気を取られていると直撃するぞ!」
「ちっ……」
流石にパートナーと言うだけあって連携が取れており、じわじわと追い詰められる状況になってしまった。
何とか避けつつ反撃をしようとしても茶々丸と腕の長さが違う所為で、そもそも攻撃が届かない。
適当にやっていると、遂に捕まってしまった。
両腕を抱えられた状態でエヴァンジェリンの前まで連れて行かれる。
「はっ! 所詮は坊やだったと言う事か」
「戦い慣れはしてないからな」
「随分と余裕じゃないか」
無様な俺の姿を見て、サウザンドマスターの影を見ていたエヴァンジェリンは見下した様に鼻で笑う。
しかし、本来の恨みを思い出して、詰め寄ってくる。
「お前の父。つまりサウザンドマスターに敗れて以来、十五年もノ~天気な中学生とお勉強をさせられてるんだよ!」
「いや、俺は関係無いだろ」
「この馬鹿げた呪いを解く為には、奴の血縁たるお前の血が大量に必要なのだ!」
グッと顔を近付けられて改めてエヴァンジェリンの顔を見ると美しさに目を奪われる。
正しく西洋人形の様に整った鼻筋に白い肌。
目はパッチリと大きく青い瞳は吸い込まれるとすら思える。
じろじろと顔を見ていると、俺が怖がっていない事に苛立ちを覚えたのか、不機嫌そうに舌打ちをして指を鳴らした。
「チッ……」
「ん? 結界?」
「ふん、結界を張られた程度の事は分かるのか」
辺りに認識障害を伴う結界を張られたが、これでは不十分だ。
こっそりと足の裏から靴底を通し、周囲に向けて幻覚効果のある結界をダース単位で大盤振る舞いに追加してやった。
実際に近付いてしまえば何をしているか等簡単に分かる程度でも、何処か遠くで高みの見物がてらに監視をしている人間には十分だろう。
これで外から見れば、どの様な盗撮魔法であれ機械であれ、捕まった俺が血を吸われていると思わせられる。
「まぁ、良い。早速血を――」
更に追加で首筋から血を吸う為に近付いたエヴァンジェリンの青い目に目掛けて暗示の魔方陣を叩き込んだ。
使ったのが透明であるのと、生命力で制作した物なので、熟練の戦闘者である吸血鬼の目の前であっても、一切気付かれない。
「……マスター?」
「――いや、それよりももっと効率の良い物があったな」
突然、言葉を止めた事に疑問を感じた茶々丸の声へ応えずにそう言ったエヴァンジェリンは、おもむろに俺の股間の辺りへ屈んだ。
突然の方向転換に戸惑う従者に構わないで、嬉々としてズボンを脱がし始める。
「マスター、その様なデータは在りませんが……」
「黙れ、茶々丸。ついでだから坊やにも教えてやろう」
股間間近から見上げてくる顔には口の端を上げてニヤリとした笑みを浮かべ、刻まれた知識を常識の様に言い放ってくる。
「血よりも効率の良い物、それは精液だよ」
「マスター!?」
そう、今回、暗示として掛けたのは、女の吸血鬼相手には王道の『血よりも精液の方が、効率が良い』と思わせる物。
実際はどうか分からないが、少なくとも生命力を高められた俺の精液では普通よりも効果は高いだろう。
変えられた知識とは気付かないエヴァンジェリンが俺のパンツを下げ、いよいよ陰茎が曝け出された。
のどかの身体を弄った上に美少女を間近で見て、匂いも嗅いだ所為で半立ちの状態を保ち、真横に突き出た形になっている。
真正面から鈴口を突き付けられても、一瞬だけ驚いた様子を見せた後、動揺を隠して笑みを浮かべた。
「むっ!? ……ま、まぁまぁの大きさだな」
「そりゃどうも」
「マスター……」
上目遣いで見上げてくる美少女の顔に陰茎を突き付けている興奮は目に見えて現れ、徐々に硬さを増して反り立つ角度を上げた。
カリは広がりを見せ、竿の血管は太く目立ち脈打つ。
「っ!? ぼ、坊やも随分と変態だな」
「いや、美少女に見詰められればそうなるよ」
「び、美少女だと!? ふん! そんな事を言っても手加減はせんからな!!」
外見を褒められて顔を赤くさせ、恥ずかしさを誤魔化す様に陰茎へ顔を近づける。
見下ろす茶々丸も主人の行動に、無表情ながらも驚いている雰囲気を漂わせていた。
エヴァンジェリンは俺の骨盤辺りを掴むと更に鼻を近付けて軽く匂いを嗅ぎ、反り立つ陰茎の角度に合わせて態々頭を上に移動させてから潤いの在る小さな唇が開いてパクッと亀頭を半分まで咥える。
「あむっ」
「うっ!」
「マスター……」
上から亀頭を咥えた後は身体ごと頭を下して、横へ寝かせる角度にした。
先端にはエヴァンジェリンの暖かい口内の空気を感じ、痛くない程度に歯の感触もある。
亀頭の端には吸血鬼らしい長めの犬歯が当たり、更には鈴口が舌先で舐められ、そのまま表面を這う。
形を確かめる様に動かされてしまえば、興奮は快感となってカウパー液を滲み出させた。
「んむ……」
「き、気持ち良い……!!」
「…………」
小さな舌先が鈴口から出たカウパー液を舐め取りながらも、更に口内へ陰茎を咥え込もうと骨盤辺りを掴んでいる手に力を入れて引き寄せつつ、頭を進めるエヴァンジェリン。
亀頭から離れない唇が唾液を塗りたりながら徐々に姿を消していき、歯の内側に入れば横に広がった舌が張り付いてくる。
軽い甘噛みの感触が徐々にカリへ進み、遂には先端だけを咥え込まれた。
顔を赤くもしないで上目遣いで俺を見てくる、余裕たっぷりの笑みは変わらず、フェラをしていると言う羞恥心も無い。
口内に在る亀頭の下半分を包み込み、ザラザラした小さな舌の腹で鈴口を舐め上げる。
吸い付いた所為で頬を凹ませ、更に頭を押し込んで陰茎を咥えて行った。
「うっ!」
予想以上の気持ち良さで呻き声を上げた俺を見る眼が、いっそう楽しそうに歪む。
カリに歯が当たり、進む唇が陰茎の半分程咥えた所でエヴァンジェリンは頭を止め、鈴口が舌の付け根に包まれる感覚を受けた。
咽る手前まで入れた事で根元には鼻息が当たって、くすぐったい。
口内では陰茎を味わう様に、鈴口からカリの下側と竿に満面無く張り付く舌を波打たせ、軽く噛んでからゆっくりと頭を引いていく。
「ん……」
「おふっ……」
舌を張り付かせたままで唇すら窄めている所為で間抜けな顔になっても、気にしている様子は無かった。
じゅるじゅると漏れ出そうな唾液を吸い込みつつも、密着していた舌は頭を引いていくにつれてカリの下側を舐め取っていく。
唇から姿を現した竿は卑猥に光り、夜風が冷たく感じた。
歯の裏側でカリを引っ掛けたエヴァンジェリンは動きを止め、今度は口内に残った亀頭だけを余す事無く舐め回す。
「くはっ!?」
最大まで硬くなった陰茎は張りを増した所為で、舌の動きさえ正確に伝えてくる。
鈴口の下にある凹みへ入り込んだ舌先が頭を傾けると同時に亀頭の横へ移動し、上の方すら這い回ってきた。
漏れ出るカウパー液は量を増やしてエヴァンジェリンの口内を汚していく。
傾けていた頭を元に戻してから、本格的に前後に動かしてフェラを始めた。
「んっ、んっ、んんっ」
「おっ、くはっ!」
「あぁ、マスター……」
両腕を拘束されているので動く頭を押さえる事が出来ないが、それを補うには十分な快感を受ける。
早く動く所為で長い髪は大きく揺れるものの、エヴァンジェリンは俺から視線を外そうとせず、絶えず観察してカウパー液を味わう。
しかも、ただ前後に動くだけではなく、頭を頻繁に傾げて隙あらば器用な舌先が亀頭から竿までを舐め回して来た。
吸い込み切れなかった唾液がポタポタと口元を汚し、可憐だった唇の光沢が増していく。
上顎の凸凹すらカリに抵抗を与え、快感を送られた陰茎が射精の準備を始めて細かく痙攣を繰り返す。
「んふふっ……」
「うっ、あぁ……!!」
口の中の陰茎から変化を感じ取ったエヴァンジェリンが、頭と舌の動きを激しくさせて攻め立ててくる。
骨盤を掴んでいる手には力が入り、言葉の変わりに『早く出せ』と言っている様だ。
もはや精液すら混じってきたカウパー液を美味そうに舌先が舐め取り、止めとばかりに吸い付きを強めたままでズルリと引き入れる。
「うっ!? あふぁ!!」
「ん、ぐっ……」
精一杯押し込んでも半分程しか咥えられないが、エヴァンジェリンの求めるままに精液を美少女の口内へ吐き出し始めた。
茶々丸に拘束されたまま、自分でタイミングを取る暇も無く、射精を促される。
俺は頭を跳ね上げて絶頂の快感で視界を白くさせ、陰茎から少女の口内で精液を吸われる快感に身を焦がす。
自然と前後に動いてしまう腰はエヴァンジェリンが固定し、欲求の赴くままに突き入れる事が出来ない。
思い通りにならない絶頂の中であっても快感は強く、全ての思考は遠くへ飛んでしまう。
咽ない程度に喉元へ差し入れられた亀頭が震え、食道を通った精液は胃に送られると同時に魔力へ変換された。
それだけでは満足しないエヴァンジェリンは、横に広げて張り付かせた舌を左右に動かして、更に刺激を送ってくる。
「うくっ……!?」
「んぐ、んっ……」
細い喉を鳴らしながら精液を飲み込んでいく姿は正に淫靡で、ある意味吸血鬼として想像通りの姿とも言えた。
徐々に痙攣が治まってきても、吸い付きを強くして尿道に残った物すら残らず奪われる。
そして、精液は無くなるが、半立ちになった陰茎を咥えたままでモゴモゴと舌を動かしてきた。
心成しか柔らかくなった亀頭に舌先が絡みつき、俺が一番反応を示したカリの凹みを重点的に舐め回してくる。
「うぅっ!」
「んむっ……」
エヴァンジェリンの目は正気を保っているのか怪しい光を湛え、もう一度精液を搾り取ろうと言う雰囲気が漂う。
小さく頭を前後に動かして、竿を甘噛みしながら口内の圧力を強くしていく。
しかし、それはアスナの乱入によって阻止される。
「何やってんの!! この変質者!!」
「ぶべらっ!?」
後少し遅ければ、拘束されたままでフェラをさせる趣味に目覚めてしまう所だった。
障壁を通り越す飛び蹴りを食らったエヴァンジェリンは、口の端から精液を漏らしながら砂埃を巻き上げながら派手に吹き飛んだ。
俺を拘束していた茶々丸も慌てて追いかけ、地面に倒れた主人の身体を起こす。
「な、神楽坂アスナ!?」
「えっ!? あんた達はうちのクラスの……!」
蹴ってから相手を認識したアスナは見覚えのある顔に驚くが、振り返った先に居る俺の格好を見て更に驚き、慌てて顔をそらした。
「って、ネギ! あんた何て格好してるの!?」
「吸われた……」
「何を!?」
茶々丸という支えを無くした所為で座り込んだ俺に近寄り、とりあえず立たせようと下半身から視線を背けながら身体を引き上げる。
その隙を突いたエヴァンジェリンは、三下みたいな捨て台詞を吐いて闇夜に消えていく。
「よくも私の顔を足蹴にしてくれたな……。覚えておけよ~~」
「あっ! 待ちなさい!」
下げられたズボンで動きを封じられた俺が居るので、追おうにも追えないアスナが悔しそうに歯を食いしばった。
しかし、とりあえず無事が分かった安心から、呆れた様に溜息をつく。
立たされた俺はハンカチで股間の唾液を拭き、ズボンを履いた。
「はぁ、あんたも一人で突っ走ったら駄目じゃない」
「まぁ、教師として捕まえないといけないと思ってね」
「でも、本屋ちゃんも怪我が無くて無事だったし、今すぐに捕まえないといけない訳でもないでしょう?」
「そうなんだけど、咄嗟に……」
咄嗟にフェラチオをさせるチャンスだと思った事は黙っていようと思う。
「とりあえず学園長にでも連絡しておくよ。曲がりなりにも生徒だから注意とかしてくれるだろうし」
「そうね。まぁ、あんたの仕事だと思うし、任せるわよ」
「あぁ」
とは言ったものの、実際に連絡をするには多少問題だ。
これが学園長の策略であろうが無かろうが、万が一、本当に対処されてしまっては犯すチャンスも無くなってしまう。
幾ら、アスナや木乃香の身体が使えるとは言っても、やはり美少女は多いに越した事は無い。
ここで遠くに送られては、性的な意味で大変困るのだ。
「とりあえず身体を洗いたいから、帰ったら風呂だな」
「たぶん木乃香が用意して待ってると思うから早く帰るわよ」
「はいはい」
返事を聞いたアスナはズボンを履いた俺の股間をチラッと見てから、顔を赤くして慌てて前を向く。
エヴァンジェリンから何を吸われたか具体的に何も聞かないのは、単に予想が付いて恥ずかしいからか。
「さ、さぁ、帰りましょ」
「おぅ」
帰るついでに足の裏にあった魔方陣を確認してみると、アスナの破魔の力に破壊されずに効果を発していた。
生命力が元となっているのが原因かもしれないが、とりあえず消しておかないといけない。
立ち止まって地面を睨んでいるとアスナが不思議そうに見ていたので、適当に誤魔化しておく。
「何してんの?」
「何か落ちてたら駄目かなと思ってけど、落ちて無かったわ」
「何よそれ?」
△
アスナと当たり障りの無い会話をしながら寮の部屋へ帰ってみると、木乃香は保護したのどかとお茶を飲んで待っていた。
「あっ、お帰り~」
「お、帰りなさい!」
「ただいま~、本屋ちゃん大丈夫だった?」
「大丈夫やよ、怪我もしとらんみたいやしな」
「は、はい」
原作のネギの様に武装解除を使わなかったから、制服のままでのんびりした雰囲気が漂う。
ただ、のどかは男の俺が居る所為で、何処となく緊張を漂わせていた。
「風呂に入りたいんだけど、お湯溜まってるかな?」
「あっ、それなら大丈夫やで~。学校から帰ってきた時に予約してあったから」
「そうか。じゃぁ、入らせて貰おうかな」
「分かったえ~」
木乃香の許可を貰ってから着替えを取り出し、それと同時に部屋全体に効果があり、更には場所によって暗示の内容が違う高性能な魔方陣を叩き込んだ。
薄っすらと光り輝きながら絨毯に染み込んで行き、あっと言う間に見えなくなる。
これで問題なく、部屋に居るヒロイン達の常識は変えられた筈だ。
「ついでだから、一緒に入らないか、のどか」
「えっ!?」
「へっ!?」
「はっ!?」
三者三様の驚く声を出した後、声を掛けられた本人は顔をサッと赤くして戸惑いながらも承諾する。
「えっ、あっ、はい、ご、ご一緒します」
「あぁ、ええなぁ」
「全く、お風呂ぐらい一人で入りなさいよ」
「まぁ、身体洗ってやるだけだから」
「あ、頑張ります!!」
「……本屋ちゃん、そんなに気合入れなくても良いから」
両手で握り拳を作ってやる気を見せるのどかに、呆れた雰囲気を隠さないアスナ。
俺を風呂に入る事を止めると思って『俺と一緒に風呂へ入る事は可笑しくない』との暗示を掛けたが、よく考えれば前に大浴場で一緒に入った経験があるから心配無かったかも知れない。
しかし、効果はこれだけではなく、もう一つの効果は『俺の親切心は断れない』と言うもの。
元々、ターゲットであるのどかは押しに弱く、それをダメ押しする為の暗示だ。
一緒に風呂へ入るまでの誤魔化しと、風呂に入ってから効果を発揮する二つの魔方陣を一つの物として作った。
本当なら何年も研究を重ねないと出来ない感じではあるが、げに恐ろしきは両親の才能。
生命力を魔方陣へ変換した時みたいに、簡単に出来た。
「それじゃ、先に入らせて貰うよ」
「お、お先に失礼します」
「早めに出てよ? 私達も入るんだから」
「分かってるって」
のどかを伴って浴室へ入ると、服を脱ぎ始めた俺を羞恥に顔を染めて見詰めていたものの、すぐに自分の服も脱ぎ始めた。
一応、後ろを向いて胸を見られない様にしているが、鏡がある所為で隠しきれていない。
お互いに背中を向け合っていても、俺の視線の端には上半身の制服が脱ぎ去られて白い肌が見え、細い脇腹の向こう側には小さめの胸の付け根が見えていた。
そして、スカートのホックを外せば、大人しい白のショーツが現れる。
「のどか、まだか?」
「ひゃっ!? は、はいっ!」
さも何も感じていないとばかりに振り返って声を掛けると、慌てて返事を返すのどか。
更には身体を隠す為に俺へ背中を向けたまま、両腕で胸を覆う。
対照的に突き出された尻は小さくて丸い。
「ん、ショーツだけか。早く脱いで入ろう」
「は、はい、ネギ先生」
裸を見られる事を恥ずかしがっても疑問に感じないのどかは、胸を隠していた腕を解いてショーツの縁へと指を掛ける。
そのままスッと下して行き、白い尻が丸出しになった。
ショーツを抜き取る時に腰を屈めて足を上げた事で、先程弄った秘裂がチラリと見える。
やはり年齢的に幼い所為で陰毛は生えておらず、かと言って、アスナの様に完全に何も無いとも言えない。
足を動かす度に、ぷっくりとした大陰唇が柔らかく歪んで秘裂が僅かに開く。
陰核の発達も未熟な印象を受け、包皮の膨らみさえ確認できない。
産毛にしては少し濃い毛が申し訳ない程度に、腹側の秘裂の上に少しだけ生えていた。
鏡へ視線を移して間接的に前面を見れば、身体を大きく動かした事で小さくても反動を吸収して、小さな胸が揺れる様子が伺える。
足から抜き取ったショーツを丁寧に畳んでハンドタオルを持つと、身体の前を隠して俺へと振り返った。
「お、お待たせし――!?」
恥ずかしそうに目を下へ伏せながら振り返った所為で、視線の先で反り立つ陰茎を直視してしまう。
俺もハンドタオルは持っているが、一切身体を隠していなかったのだ。
一瞬で固まってしまったのどかは顔を更に赤くさせた。
「どうしたんだ?」
「ひゃっ!? い、いえ! 何でも、ありません!!」
陰茎を見詰めていたと思われては恥ずかしいと、今迄に見た事の無い速さで俺の顔へ視線を移すのどか。
身体を守っているハンドタオルは小さくて薄く、隠す意味を果たせていない。
胸を守っているつもりの布の向こうでは、変に力を入れて押し付けている事で乳首の形がはっきりと浮かび上がっている。
しかも、圧力で胸が形を変えられ、より卑猥な印象を受けた。
手で覆いきれていない箇所はタオルが重力で下がってしまい、ピンク色の乳首が見える。
のどか自身は全く気付いた様子も無く、下半身を見ない様にしているのが全身から伝わってきた。
俺が少し視線を下せば、隠し切れない股間が大陰唇と中央に走る秘裂を晒しているのが見える。
「早速入ろうか」
「は、はい……!」
反り立つ陰茎を隠さずに言うと、羞恥で思考が停止したのどかがロボットを思わせる動作で着いて来た。
見えない所で防音の魔方陣を壁に刻みながら、中へ入ると俺が先にシャワーで軽く掛け湯をし、次に渡して身体を洗う為にタオルを泡立てていく。
「ほら、洗ってやるから、そこに座りな」
「へっ!? あ、あの、自分で出来ますから……」
「そう言うなって」
「あっ、でも――」
抵抗する意見を聞かないで無理やり椅子へ座らせ、白い背中を洗ってやる。
丁寧にタオルを這わせて泡塗れにしていき、尻へと手を下げた。
「ネ、ネギ先生! そこは、自分で――」
「良いから任せろ」
「あぅ……、はい」
魔方陣の効果で俺の親切心を断れなくなったのどかは、大人しく尻を洗われていく。
布越しとは言え、柔らかな感触は変わらなかった。
しかし、これで満足出来る程、俺は紳士ではない。
「布じゃ皮膚を駄目にするから、手で直接洗うぞ」
「へっ!?」
俺の言葉に驚いたのどかに構わず、泡を持って直接小さな尻へと手を這わした。
小振りであっても弾力があり、指へ心地良い反発が返って来る。
そのまま谷間へと指を滑り込ませ、肛門へ接触しそうになった所で、のどかは慌てて身体を起こした。
「あっ、あの! ネギ先生! そこは自分でやりますから!」
「まぁまぁ、俺がやってやるから動いたら駄目だよ」
「で、でも!!」
元々が一般人であるのどかは、魔方陣の効果からは逃げられない。
俺が、一見すれば親切心から出たと思われそうな言葉を聞く程に、抵抗は目に見えて消えていく。
「丁度良いから、前も洗ってやるよ」
「えっ!? あっ、あの……!!」
言葉だけで拒否をしようとも逃げるそぶりを見せなくなり、近寄る俺の手は難なく膨らみ始めた胸に接触する。
「んぁ……」
すっぽりと掌に収まる大きさだが、指を動かして揉んでみると柔らかな感触があった。
心成しか固めの抵抗も受けるものの、これから成長する為の種と思えばこれさえも愛おしい。
少しだけ上下に動かしても、今はまだ柔らかい乳首が形を変えながら擦る感覚を掌の中心に受ける。
「んぁっ!」
未だに成長しきっていない胸であっても乳首は立派な性感帯である為に、擦られる快感はのどかに悦声を出させた。
一旦離し、今度は下から持ち上げる様に手を動かしてから、人差し指と親指で乳輪から刺激していく。
泡でヌルヌルになったお陰で弄り易くなり、乳首は硬さを徐々に増してきた。
そのまま摘んで扱くと、人差し指の腹で弄ぶ。
「んっ、ふぁ!! ネ、ネギ先生……!」
「ん~、どうした? 身体を洗ってるだけだぞ?」
「あっ、んんっ!!」
背中を浴室の壁に預けつつも胸だけは本人の意思を通り越して快感を求め、俺の手に押し付けてきている。
一先ず乳首を弄って満足した俺は、次の目標として股間へと片手を下げていった。
「あっ……」
肌をすりながら下がっていく手を、快感で潤み始めた目で追うのどか。
魔方陣で抵抗をしないのは分かっているが、表情には期待が滲んでいた。
子供らしさを未だ失っていない腹を通り、軽く膨らんでいた下腹部へ到達しても、手を振り解こうともしない。
そして、秘裂の真上から殆ど感じない陰毛の抵抗を過ぎ、いよいよ大陰唇へと接触した。
「ぁっ……」
端とは言え、性器を触られた事で声を小さく漏らしたのどかは、自然と俺の顔を見詰めてくる。
潤んだ目を向け、吐息を漏らす綺麗な唇は半開きになっていた。
俺も見詰め返しながら、指先を秘裂に食い込ませる。
「っ!?」
身体を大きく跳ねさせて反応を返すのどかに構わず、そのまま秘裂に沿って手を下げた。
軽く力を入れるだけでも指を左右から挟みこむ大陰唇を掻き分け、小陰唇を探り当てる。
発達は少なく感じ、薄く短い感じがした。
秘裂の中で、大陰唇の抵抗と柔らかさを味わいながら指を左右へ動かして、浴室の空気を入れるかの様に弄んでいく。
更に手を進めて膣口に引っ掛かった指先をヌルリと差し込んだ。
「ひゃっ!?」
体格が小さい所為で物理的にも、処女の膣口は指先を強く締め付けてくる。
軽く抜き差しをしてみると、のどかの表情は快感で惚け、壁に付いていた手を俺の腕に掛けてきた。
動きを止め様としているにも見えるが、実際に力は全く入っておらず、まるで縋ってきているとも感じる。
胸を揉み続ける方の腕に両手を重ね、顔は快感で遠くに合わされた視線。
大陰唇に挟まれた指を上下に動かしていけば、指の付け根に感じていた陰核が硬くなっていく。
「んはっ、あぅっ……」
成熟していない幼い身体に快感を受け、膣口からは性的な興奮で愛液が漏れ出す。
泡は徐々に流され、少なくとも性器周辺は綺麗になってしまった。
ヌチョヌチョと聞こえる卑猥な音と、悦声が浴室で響く。
のどかも壁に背を付いて辛うじて立っている状態で、足を小刻みに震わせていた。
「んっ、もう、駄目です……!」
限界が来たのどかは俺に股間を支えられても、力無く床へ座り込んだ。
膝を広げている所為で弄っていた秘裂は開き、愛液を漏らす膣口は小さく開閉を繰り返す。
指を離してしまっても体液の糸は繋がり、卑猥な光を反射していた。
「それじゃ、ちょっと届かなかった所を洗うから、自分で開いてくれ」
「ふぇ……?」
「股間を両手の人差し指でこう……」
快感に蕩け掛けていた思考ではいまいち理解できなかったのか、聞き返してきたのでジェスチャーを使って説明してやると更に顔を赤くさせる。
「へっ!? あ、あの自分で――」
「指だったら届かないだろう。遠慮しなくても俺にはこれがあるからな」
「ひっ!?」
そう言って股間で硬く反り立つ陰茎を見せ付ければ、流石に恐怖で息を詰まらせた。
しかし、魔方陣で親切心を断れなくなっているので、視線を横へ反らせるだけで逃げる気配も無い。
とりあえず泡塗れでは困るだろうとシャワーを掛けてやり、全身を綺麗にしてやるとのどかは礼を言ってくる。
「あ、有難うございます」
「まだ、終わってないよ」
「うっ……」
足はM字に広げられたままなので、秘裂は僅かに広がった状態を維持していた。
シャワーで表面の愛液は泡と一緒に流れたが、興奮は未だに残っているので新しく漏れ出してくる。
幼い美少女が性的な反応を返す光景を見る俺は、好き勝手弄り回した感触と合わさって陰茎の硬さは増すばかりだった。
逃げようともしないのどかに、にじり寄りながら言い包める。
「まぁ、洗うだけだから、大丈夫だよ」
「うぅ……」
「ほら、早く開いてくれ」
「うっ……はい」
自分の身体を弄られた上に性器を開く羞恥と、魔方陣の効果の間で揺れていたのどかだったが、元の押しに弱い性格が災いして、顔を横へ背けながらも俺の言う通りに手を動かした。
細い指が本人の意思によって秘裂を開けば愛液が両側の大陰唇を糸で繋ぎ、現れた膣口はヒクヒクと小さく動く。
包皮に守られていた陰核も今では顔を出し、性的な興奮を溜め込んでいるのが分かる。
「もっと、足を開いてくれ」
「は、はい……」
「それじゃ、身体の奥を洗うからな」
「……お、お願いします」
座り込んで自分の足の間に身体を入れてくる俺へ顔を戻したのどかの焦点が自然と下がり、陰茎へと到達する。
そんな視線を受けては、興奮も高まってしまうと言うもの。
カウパー液は既に滴るほどに量を増して、今か今かと快感を待ち受ける。
鈴口が開かれた秘裂に潜り込み、更には膣口に接触すると、他人の熱い体温を感じたのどかが声を漏らした。
「ひっ……」
「大丈夫だから」
「あ……ネギ先生……」
優しく声を掛けても、ただでさえ狭い膣口は緊張で力が入って陰茎を拒絶する。
しかし、身体の重さと力に対抗出来ず、穢れを知らなかった性器が徐々に広げられていく。
「うくぅ……!」
膣口を拡張される痛みに耐えていると言うよりも、圧迫感で無意識に声が漏れている様子だった。
事前に指で刺激を送って異物に対しては、快感の方が大きいと感じさせたお陰で苦痛は無いのかもしれない。
身体を洗った直後で少し突っ張る胸を揉んで意識を反らせ様としても、のどかは何故か俺の陰茎を見詰め続ける。
大陰唇を巻き込みながら亀頭が膣口に姿を消してカリを飲み込み、鈴口には処女膜の儚い抵抗を受けた。
「あっ……」
少女の証である場所を陰茎で触られたのどかが声を漏らすが、俺は何か声を掛ける事もなく、腰を押し進める。
そして、最後の抵抗も空しく、処女膜は破られた。
「んっ! い、いた……」
僅かに痛みを訴えたものの、大陰唇を開く指を離さずに体勢も崩さない。
破瓜をした事で膣壁は侵入者を排除しようと、激しい動きで抵抗を示してきた。
発達が未熟で薄く短いヒダを必死で蠢かせ、奥へ進む亀頭の前に立ちはだかる。
それでも、事前に送られた快感は強く残り、愛液溢れる膣内では陰茎を受け入れる動きが強くなっていく。
血管が浮き上がる竿までも飲み込み、のどかへ腹の内側から圧迫感を与えた。
「んん~……」
股間が拡張されていく感覚を受けて広げられる足は震えるも、身体は動かさないで黙って陰茎を入れられる。
何とか腰を突き進めた俺だったが、のどかが床に座り込んでいる体勢では股間へ根元まで入れられなかった。
「ちょっと、持ち上げるぞ」
「んあっ!?」
足に筋力増強の魔方陣を使ってから、返事を聞かずにのどかの太股を持って身体を持ち上げる。
突然、不安定な体勢にされた事で大陰唇を開いていた指は流石に離され、俺の首へと巻き付けた。
首筋に愛液の滑りを感じるものの、指同士をシッカリと絡み付けているので落ちる事は無いだろう。
更には反射的に上げられた足は俺の腰へと絡み付き、自然と陰茎も奥へと導かれた。
その動きに伴い、亀頭は一気に進入して子宮口を持ち上げる。
「んっ、くはぁ!!」
自分の体重を腕と足の他に、膣内へ入り込んだ陰茎で支えるのどかは頭を振り上げて子宮を持ち上げられる感覚に耐えた。
一気に押し込まれた所為で胎内に溜まっていた愛液が押し出されてしまい、陰茎の根元を汚す。
最奥まで進入を許してしまった膣内は突如増えた圧迫感に一瞬だけ動きを止めた後、浮き上がる血管を止めるかの様に締め付けを強めた。
ヒダが薄い分、まるで手で握り締められているとも感じる。
何とか外へ排除したがる膣壁は奥から外へ波打ちながら、強弱を付けて陰茎を刺激してきた。
「うぅ、あぁ……」
「おふぅ……」
のどかの身体を支える手を太股から尻へと移動させた俺は、腕を上下に動かして陰茎の出し入れを開始した。
「あっ! あぅ!!」
「はっ、ふっ!」
竿には膣口が巻き込まれるのを感じ、根元では大陰唇が潰れる感触を受ける。
溢れ出ている愛液は床へ飛び散り、俺の太股さえも流れていった。
カリでは薄いヒダを掻き回して行き、処女の膣内に陰茎の形を覚えさせていく。
密着するほど抱き締められているので、俺の胸でのどかの小さな胸が形を変え、上下に揺さ振られる所為で乳首が擦られて快感を追加した。
シャワーを浴びただけでは説明が付かない程度に体温は上がり、決して不快ではない体臭が濃くなってくる。
お互いに頬を擦り合わせながら、お互いの耳元で快感を漂わせる悦声を吐き出す。
手と身体に感じるのどかの感触の全てが興奮を引き出す要因となり、陰茎から受ける膣内の感覚が絶頂へ上らせる。
カウパー液を子宮口へ擦り付けながらカリで愛液を引き出し、入れる度に巻き込まれる膣口が出す度に竿へ張り付き、膣内だけではなく性器全体から快感を受ける。
「んぁぅ! あっ、は、早い、です!!」
「はっ、はっ、ふぁっ!!」
無意識に早くなる出し入れに翻弄されるのどかが苦情を言ってきても、絶頂に近付いて白くなりつつある思考では気に掛ける事も出来ない。
俺の腰を挟み込んでいる細い脚も力を増した所為で腹筋が引き締められてしまい、膣内の動きに変化が加わって陰茎への快感が大きくなってきた。
亀頭は我慢を重ねて横へ広がってヒダを削り、鈴口はカウパー液を子宮口へ擦り付けていく。
物理的に狭かった膣内は俺の陰茎にとって丁度良い具合に拡張され、締め付けを返す薄いヒダがカリの凹みに入って快感を増加してくれる。
のどかは子宮を突き上げられる刺激を好意的に受け取り、絶頂へ上る身体は愛液を噴き出して大きな反応を返してきた。
「あっ、な、何か、来ます!!」
「うっく! ふっ、出すぞ!!」
「うっ、んあぁーー!!」
そして、精液を耐え切れなくなった俺はのどかの尻を思い切り掴み、限界まで下腹部に引き寄せた。
大陰唇が陰茎の根元で形を変え、鈴口は子宮口を持ち上げたままで射精を開始する。
胎内の最奥で粘つく体液を受けたのどかも、下腹部で潰された陰核からの強過ぎる快感を合わせて送られ、一気に絶頂へと上らされた。
熱い精液を感知した途端に膣壁の締め付けは先程よりも強められ、射精は勢いを増してしまう。
魔方陣で強化しても、絶頂で震える足を何とか維持しながら、睾丸で精製された物全てをのどかの未成熟な子宮へ吐き出していった。
「ん……あ……あぁ……」
「ふぅ……」
暫くの間、お互いに身体を硬直させた後、避妊もせずに射精を受けたのどかは絶頂の余韻で惚けた表情を浮かべる。
首に巻きついていた腕からは力が抜け、腰を挟んでいた足も力無く落ちた。
流石に少し辛いので抱えていた身体を床へと下す。
腰を離した事で自然と陰茎は抜けてしまい、開放された膣口からは精液と愛液が流れ出てくる。
「ぁっ…………」
再び座り込んだのどかの、宙を漂っていた視線の先には力が抜けた陰茎があるものの、人生で初めて経験した絶頂の衝撃で、見た物を理解している様子は無かった。
このまま裸で惚けられては風邪を引かれてしまいそうなので、熱めのシャワーを掛けて身体を綺麗にしていく。
汗が滴る首筋から肩、腕と通り、胸を揉みながら流す。
「んっ……」
それを過ぎると腰を軽く洗い、精液溢れる股間は指で丁寧に体液を流してやった。
膣内に残っていた分を掻き出そうと、軽く痙攣を繰り返す浅い箇所を指先で穿る。
意識を朦朧とさせているのどかへ送られた快感は無意識に腰を動かしたが、構わずにある程度綺麗にし、足へシャワーを掛けて流した。
見た目には汚れを落とし切ると足腰が立たないのどかを抱え、脱衣所に戻って身体を拭いてから制服を着せておく。
そのままお姫様抱っこでアスナ達が待つ居間へと行けば、何やら目をキラキラさせて見て来た。
「あら~、ネギ君、大胆やね~」
「何がだ?」
「お姫様抱っこって乙女として憧れやんか~」
「そうか?」
両手を頬に当てて身体をくねらせる木乃香のテンションは高い。
チラリとアスナを見てみるも、同じ様に視線を宙に向けて『私も高畑先生に……』と呟いていた。
「あぁ……、とりあえず、のどかを部屋に送ってくるから、その間に風呂に入ればいいよ」
「分かったえ、気を付けてなぁ」
「分かってるって」
夕方も過ぎ去り、夜が深くなって人気の無い廊下を歩いていると、途中でのどか正気を取り戻して、羞恥でパニックになったが魔方陣を刻んで落ち着かせる。
「ネ、ネギ先生……」
「あれは身体を洗っただけだから、何も気にする事は無いよ」
「あ……、はい、分かりました」
同じ状況になっても困らない様に『俺と一緒に風呂へ入った時だけにやる、身体を洗う方法』と、普通に考えればありえない常識を与えておく。
まだまだ、美少女達が居るので暫くは入らないだろうが、それでも先を見据えて手を打った方が後々何かの役に立つかもしれない。
落ち着きと歩く力を取り戻したのどかを下し、部屋の前まで送れば礼を言われる。
「今日は有難うございました」
「まぁ、教師として生徒が目の前で襲われていたら助けるのは当然だろうよ」
「それでもです」
相変わらず前髪で目を隠しているものの、口元には笑みが見えた。
人見知りで恥ずかしがり屋ののどかにとっては、これ以上ない感情表現だ。
「まぁ、吸血鬼騒動が治まっても、なるべく暗くなる前に帰りなさいよ」
「はい、分かりました」
「それじゃ、お休み」
「お休みなさい。ネギ先生」
扉の中へ消えていくのどかの背中を見送り、俺もサッサと部屋へ戻った。
室内では風呂に入っても未だに妄想に忙しいアスナを放っておき、魔方陣の破壊と、俺がのどかと一緒に風呂へ入った事の情報を少しばかり変えておく。
中で何をしていたかは防音の魔方陣で分からないだろうが、それでも生徒と教師が一緒に裸の付き合いをしたと言い触らされては困る。
前に大浴場で混浴を楽しんでも、流石に一対一で入ったとなれば騒ぐ者も居るだろう。
主にあやかだが、下手に権力も持っているから困るのだ。
今はまだ犯す時期ではないので、大人しくしていて貰いたい。
「アスナはまだ高畑先生の妄想かぁ~……」
「もう、放って置いて寝なさい」
「うん、分かったぇ」
そして、天井を見詰めて自分の身体を抱き締めながら、くねくねと動くアスナを放置して部屋の明かりは消された。
床に敷かれた布団の誘惑は強く、今日は何気にいつもより動いた所為で睡魔はすぐに襲ってくる。
抗う意味も無いので抵抗する事無く、闇夜に響くアスナの不気味な声を子守唄代わりに意識は深く沈んでいくのだった。
続く
ストリートファイター:春日野さくら、春麗人形化レイプ
粗末なベッドの上で青色の服を着たプロポーションの良い女性がグッタリとしていた。
身動ぎ一つしていないが、規則正しい間隔で上下に揺れる大きな胸だけが生きている事を物語る。
「うぅ……ん……」
薄っすらと目を開けた春麗は部屋の光景を見た瞬間に、バッと身を起こして意識を一瞬で覚醒させた。
自分が今置かれている状況を即座に確認する為、鋭い視線が隅々まで送る。
周りを見回す春麗が寝ていたベッドは中央にあり、広い室内は白く清潔な印象を受けた。
目の前には不自然な程に大きな鏡と、天井に付けられたモニターが眼に入るが、とりあえず即座に生命の危機に陥る様な状況ではない事を確認して警戒心を下げる。
「ここは……?」
改めて過去の記憶を整理する春麗。
額に手を当てて思考に入り込めば、気を失う前の状況が思い出されてきた。
「たしかシャドルーの基地を捜査してて……っ!! そうだ! さくらちゃん!!」
はっきり思い出した重要な記憶は、いつまでもここに居るべき事態ではない事を認識させてくれる。
そして、脱出しようと、扉へ足を踏み出そうとした瞬間、身体を向けた先の扉が軽い音を立てて開かれた。
部屋の外に出来た影から姿を見せたのは、もっとも心配していた人物。
「さくらちゃん!? 無事だったの!?」
「…………」
安堵した表情で声を掛けるが、肝心のさくらは人形を思わせる無表情で冷たい眼を春麗に返している。
流石に異変を感じ、駆け寄ろうとした足を止めた。
「……さくらちゃん?」
「さくら。……それはこの被検体の名前ですね」
「えっ……? どうしたの、さくらちゃん!」
先程は再会出来た事に喜んでいたが、改めてさくらの姿を見ると明らかに普通ではない格好をしている事に気が付く。
「あっ! さくらちゃん! 貴女なんて格好をしてるの!?」
「この服装は被検体用の物なので別段おかしくはありません」
春麗の記憶に残っているさくらの姿はいつもの制服なのだが、今は全身タイツと言えそうな首から下をピッタリと覆う服を着ていた。
しかも見るからに布が極端に薄く、左右の胸の形は勿論の事、乳輪の僅かな膨らみから乳首の先まで隠される事無く浮かび上がらせる。
股間も大陰唇の盛り上がり、その中央に走る秘裂に加え、上に生えている陰毛の茂みすらハッキリと確認できた。
手は普通の服の様に手首まで袖が続いていたが、足は膝まで覆うプロテクターが付いているゴツイブーツを履いている。
少なくとも思春期真っ只中の女子高生がする格好ではなく、さくらに常軌を逸した自体が襲っている様子が一目で分かった。
視線を布が食い込む秘裂から上げた春麗。
その表情は、身体の全てを浮き上がらせていると服を着ても羞恥の欠片も浮かび上がらせないさくらと違って、絶望を滲ませる悲壮な物に変わる。
「まさか既に洗脳されているの!?」
「邪魔な自我意識を破棄した事がそう言うのなら正解です」
「そんな……!!」
自分の不手際の所為で何の罪も無く、純粋な少女が悪の毒牙に掛かってしまった事を心から悔やむ。
手を握り締めて無力感に苛まれるが、更なる言葉が春麗を絶句させた。
「しかし、所詮は女子高生。精神が脆過ぎで被検体としては余り役に立ちませんでした」
「さ、くらちゃん……」
「本当は貴女の処置は他の者が施す予定だったのですが、長年我々を追ってきた貴女です、生半可な物では無駄でしょう」
胸に手を置いて自分の事を他人事として話す姿に、かつての天真爛漫な影は無い。
洗脳され、完全に別人になってしまった事実を突き付けられた。
そして、シャドルーの目的がさくらの言葉を反して春麗に伝えられる。
「顔も知らない誰かよりも、この春日野さくらと言う被検体を使えば、効率良く洗脳を施せるだろうとの判断です」
「くっ……、いくらさくらちゃんでも言い成りには、ならないわ!」
今は元の人格には戻せないと割り切った春麗は悲しそうな眼を伏せた後、キッと敵を見る物に変えて睨み付けた。
しかし、肝心のさくらは何の感傷も無く、淡々とした態度を崩さない。
「その精神力の強さを見込んでの事です」
そう言って洗脳されたさくらは、部屋へ入ってきて始めて口の端を持ち上げてニヤリと笑った。
開けた扉を閉めずに、備え付けてあったモニターへ近付いていく。
春麗も脱出のチャンスを狙っているので、視線は出口を見ていたが逃げる素振りは見せない。
「貴女には、これから被検体である<春日野 さくら>の調教ビデオを見て貰います」
「ちょ、調教ビデオですって!?」
「そうです。一般人であった春日野さくらを救えなかった自分の無力さを悔いながら、大人しくしていて下さい」
「さ、さくらちゃん……」
「言ってあげましょうか? 『助けて! 春麗さん!』と」
「うぅ……」
罪悪感を刺激する洗脳されたさくらは、確実に春麗の心を傷付けていく。
モニターのスイッチを入れてから数秒もしない内に、椅子の形をしたベッドが斜め前から映し出された。
その上には制服姿のさくらが眠っている。
分娩台の様に形をしているベッドで足は広げられているが、斜めから撮られている所為でスカートの中は見えない。
「この時の春日野さくらは処女でした。まぁ、すぐに末端兵士に犯されますが」
「くっ……」
通常なら陵辱の記憶は耐え難い苦痛であるにも拘らず、他人事の様に先の展開を話していく。
暫くしない内にモニターの中のさくらが眼を覚ますと、辺りを見て困惑した反応を見せた。
『……えっ? ここ、どこなの?』
目覚めた春麗が最初にした様に、辺りを見回す画面の中のさくらは身体を動かそうとするものの、即座に異変を感じ取る。
『あれ? か、身体が動かない!?』
朦朧としていた意識を、恐怖に塗り潰されていく様子がハッキリと映し出されていた。
何とか身を起こそうとしてもそれが実際に行動に移される事は無く、身体をうねらせるだけに終わる。
『やぁ、被検体、春日野さくら君』
『へっ!? あ、あなた達は誰ですか! って言うか、ここどこですか!?』
『まぁ、落ち着きたまえ。ここはシャドルーの施設だよ』
『シャドルー、って、春麗さんが追ってた組織!』
『ふむ。君はその捜査官と知り合いだから連れて来られたのだよ』
『そ、そんな……!』
「わ、私の所為で……さくらちゃんが……?」
明らかに自分が原因だと断言され、青ざめた表情を隣に居る洗脳されたさくらへ向けるものの、本人は平然とモニターを見詰め続けていた。
その間にも映像は先に進んでいく。
『恨むのなら、我々を甘く見た自分を恨むのだね』
『ひっ!』
懐から取り出された注射器を見て、着実に近付いてくる恐怖に息を詰まらせる。
逃げ様と精一杯身体を逸らせるも、拘束されていないベッドの上からすら動けなかった。
僅かに動いていた頭を押さえ付けられ、遂には針の先端が細い首筋に刺されると、中に入っている液体がさくらの体内へ流し込まれていく。
『うっ、くはぁ……』
『心配しなくても、これは毒などではない』
『ふっ……、ど、毒じゃなくても、んっ、変な薬を打たれるのは、嫌だよ!』
『これはただの精神抑制剤だ』
『精神……?』
『と言っても、本当にすぐに効果は切れるがね。器具を付ける時に抵抗をされても困るので打たせて貰ったよ』
『器……具…………?』
薬を打たれて徐々に意識を朦朧とさせていく様子を眺めながら、白衣を着た男は答えた。
何とか意識を保とうとしているさくらは、言葉の意味を理解している様子ではなくなっていく。
視点が合わず、目もフラフラと男の方を向いているだけになると、モニターの外へ向けて手招きをした。
『へへっ、やっと出番ですかい?』
『あぁ、そうだ。精々気持ち良くしてやってくれ』
『分かってますよ』
『あぁ、それと頭に洗脳用のヘッドギアを付けるから、これは外さない様に気を付けてくれたまえよ』
『邪魔だが仕方が無い。了解したよ』
下卑た笑いを浮かべる男に注意を施す白衣の男は、フラフラのさくらの頭へ殆ど骨組みだけの器具を被せた。
一見すれば脳波を図る時に使われる物に近いが、繋がれているコードは少ない。
『よし、では、後は存分に楽しんでくれたまえ』
『おう』
白衣の男へ手を振って挨拶を交わした男は、何の迷いも無く、意識が朦朧としているさくらの胸を掴んだ。
そのままムニムニと指を動かすが、映像越しでも分かる程に強く力を入れられている。
制服には大きな皺を作り、朦朧としている筈のさくらも一気に意識を覚醒させられた。
『ひっ!?』
『おっと、本当に早い目覚めだな』
『いやーーー!!』
意識がハッキリした早々に、見知らぬ男に胸を掴まれている現実で大きな悲鳴を上げる。
どれだけ拒絶を全身で表しても、身体は相変わらず動かない。
大きな声に驚いた男も気を取り直して、胸を揉んだままでどこかへ声を掛けた。
『おい、ちょっと五月蝿いぞ! 何とか出来ないのか!』
『嫌! 離して!! くっ! 手を、ど、けて……』
『おっ?』
『うあっ……、何で声が!』
さくら自身の必死な表情は一切変わらなくとも、声だけが少しずつ小さくなっていく。
最終的には普通に話すよりも下程度まで音量は下がってしまった。
さくらの頭に付けられたヘッドギアは所々光っており、何らかの処置をされたのが視覚的に確認できる。
『おぉ、これなら良いか。まったく喋らなくなってもつまらんしな』
『んぐっ!? やめて、触らないで!』
『そんなに囁かれても興奮するだけだぞう~?』
ニヤけた顔を近付ける男を避ける様に目を閉じ、横を向いたモニターの中のさくら。
映像が進む中で命令通りに大人しく見続けていた春麗へ振り返った洗脳されたさくらは、おもむろに近寄っていく。
「では、貴女には春日野さくらがされた事を実際に体験して貰いましょうか」
「さくらちゃん……、負けちゃ駄目よ。正気に戻って……」
「貴女の言う正気なら、とうの昔に消滅しましたよ。他ならぬ貴女に関わった所為でね」
僅かな望みを込めた言葉も、無常な返答で切り捨てられた。
映像を見ている春麗の後ろへ回った洗脳されたさくらは、画面の中の男と同じ手付きで春麗の胸を掴む。
「うぁっ! さ、さくらちゃん、駄目よ!」
四肢を拘束されていない春麗は実力的に言えば簡単にさくらを振り解けるが、一切抵抗を示さない。
辛うじて頭を振って抵抗をしている様子ではあっても、身体には力が入っていなかった。
独特な中華服の胸部を大きく持ち上げる巨乳は、ある程度年齢を重ねても垂れる事無く、また柔らかさも張りも衰えとは無縁。
さくらの少女らしい細い指で食い込み、厭らしい動きで揉み込まれていく。
ブラをしていないので突っ張った布が乳首を浮かび上がらせれば、目敏く見つけて摘みさえした。
「ひゃぅっ!?」
「随分と敏感ですね」
「だ、だって、布が!」
「擦れるんですか」
さくらの指使いで悶える春麗は、自分がブラをしていない事に疑問を浮かべていない。
一見すると百合百合しい光景が繰り広げられていても、画面の中のさくらは男の性欲に塗れた手に汚され続ける。
実際に体験した記憶があるのも手助けとなり、殆ど完璧に真似をして春麗の胸を揉んでいった。
そして、画面の向こうでは事態が進み、いよいよ服を脱がされるシーンに移る。
『それじゃ、邪魔な制服を脱ぎ脱ぎしましょうね~』
『あぁ! 嫌ぁーー!』
拒否の言葉は囁く程度に出されるも、男の手は止まらない。
胸元のスカーフを取り外し、その下にあったファスナーを降ろしていく。
脱がされるにつれて、さくらの表情は恐怖の色が濃くなる。
『おぉう、随分と地味なブラを付けてるじゃないか』
『嫌! 見ないで!!』
画面の中のさくらは制服の正面を広げられてしまい、首まで覆っていた赤いスポーツブラを曝け出されてしまった。
それを見た現実のさくらも春麗の胸元のボタンを外して、下着を着けていない胸を曝け出す。
服の上からでも十分に存在を主張していたが、遮る物が無くなってしまった途端に更なる大きさを誇示した。
年齢を感じさせない程にツンと上を向いており、肌の艶や極め細やかさは維持され、乳首は全体的に見ればバランスが良くて色も濃い目のピンク色。
過去にどれだけの末端兵士達や幹部が吸い、激しく揉み解されていても、大きさと美しさを兼ね備えた美乳と呼べる胸だった。
「さくらちゃん、止めて!」
「駄目です」
淡々と画面の男の指使いを真似て、抵抗する振動で揺れる胸を陵辱するさくら。
その目には大きさに対する嫉妬が僅かながらに認められた。
言葉だけの抵抗を示す春麗の乳首はさくらの指によって硬くなり始め、快感を徐々に目覚めさせていく。
赤みが強くなり、乳輪から盛り上がったお陰で摘み易くなってくる。
白い指が円を描きながら周囲を這い回ると、肌を擦る感覚で敏感になっていった。
「んぁっ!?」
「随分と敏感ですね」
「ち、ちがっ、ふっ!!」
指紋で引っ掛けて形を変えられ、少し力を入れて捏ねられる度に春麗は身体を小さく跳ねさせる。
後ろへ体重を預ける体勢になっているものの、さくらは少し大きな背中を平然と支えていた。
「見てください、春麗さん。モニターの中の春日野さくらを犯している男が次の段階へ進みますよ」
「えっ……ひぅん!?」
胸からの快感に浸り始めていた意識を、モニターへ向けさせると同時に乳首を捏ね回す。
視線を促されて前を向けば画面の中では胸を揉んでいた男が、おもむろに顔を近付けて乳首へ吸い付く場面だった。
『ひぃ! 止めて!』
嫌悪感を全面に出して歪む表情は、胸を揉まれて乳首すら吸われる感覚で青褪める。
それでも声は小さく、とても男の行動を止める事は出来そうもないどころか、完全に興奮させる材料となっていた。
『いたっ!!』
激しくなった男の陵辱の手はさくらに痛みを与え、精神的に追い詰めていく。
掴まれて形を変える胸は無骨な指で揉まれ続け、吸い付かれた方は鼻先が胸に減り込む程に顔を押し付けられる。
嫌悪感を抱く男の生暖かい口内で唾液を塗りたくられ、ザラザラの舌が乳首を這い回った。
どれだけ嫌がっていても、刺激を受ければ反射的に反応を返してしまう身体。
目敏く変化を口の中で察知した男は、口を離して顔を背けていたさくらへ事実を指摘した。
『おいおい、お穣ちゃん。口では嫌がってても乳首は立派に興奮してるぞ?』
『えっ!?』
言われて初めて自分の胸を確認し、唾液で光る乳輪と、硬くなっている乳首を見て顔を赤くさせるさくら。
咄嗟に顔を上げた所為で揺れる胸を気にせずに、必死に言い繕った。
『違うの! これは――』
『俺に取っちゃ違っても同じ事だよ』
そう言って最後まで聞かずに硬くなった乳首を摘み、快感を送るように適度に力を入れて捏ね回した。
唾液で滑る所為で、先程とは違って性的な気持ち良さを僅かでも感じてしまったさくらは、間近に迫った貞操の危機に顔から血の気が引いていく。
『ひっ……、お願い。もう、家に帰して……』
『好い加減諦めろよ』
余りにも同じ事を言うさくらに対して焦れた男は、片手をスカートの中へ忍び込ませた。
しかし、カメラの位置が悪く、広げられている足に遮られて実際に触っているシーンは写っていない。
『っ!? そこは駄目!』
『おほう! やっぱり柔らかいな』
『んっ、あぁ!!』
もぞもぞと動く男の手と連動して、画面の中のさくらは悲痛な声を上げていた。
その光景を流しているモニターへ、唖然と視線を向ける春麗を後ろから支える洗脳されたさくらが、見えない部分で起こっている事を話し出す。
「あの男の手が動きましたね。あのタイミングで春日野さくらのショーツは横へ退けられ、直接大陰唇を触られました」
「さ、さくらちゃん……」
自由に動かない身体をうねらせて何とか男の手を股間から離そうとする動きを見ながら、春麗の耳元で過去に自分がどの様な目にあったかを正確に教える。
同時にチャイナ服の前掛け部分を捲り上げ、股間を守っているクロッチへ手を持っていった。
カメラの角度の都合で弄っている部分が隠れている代わりに、さくらの手によって実際に陵辱される動きを体験する春麗。
「最初は形に添って撫でられるだけでしたが、感触を確かめる様に左右から強弱を付けて大陰唇を摘まれています」
「駄目! 触らないで! さくらちゃん!!」
「すぐ後に膣口へ太い指が入り込んで来まして、濡れていない事もあって余程痛かったようですよ」
「うぅ…………」
春麗の言葉を聴かないさくらの言う通り、画面の中ではさくらが苦痛で顔を歪め、その表情を見ている男はますます興奮している様子を見せていた。
大陰唇を挟んでいた女の子らしい指が、クロッチをショーツごと横に退けてストッキングを破る。
同姓とは言え、性器を剥き出しにされた恥ずかしさは春麗の顔を赤く染め上げた。
そんな状況にあっても、さくらを振りほどこうとは一切していない。
態々正面にある大きな鏡へ向かって広げられた足の間では、剥き出しになって指で弄られる大陰唇が曝け出された。
耳元で教えられる実況を聞きながら、画面の中で股間を弄られるさくらの体験を実際に再現される光景が鏡に反射している。
しかし、画面に集中している上に股間からの快感を受ける春麗は、その事に全く気が向いていなかった。
股間を弄っているさくらの指が大陰唇を左右からフニフニと感触を確かめた後、遂に秘裂を分け入り、膣口へ指先が差し込まれていく。
「ふぁ!? 駄目よ!」
「駄目ではありません。貴女には春日野さくらがされた事を体験して貰います」
「あぅ!?」
春麗の戦闘スタイルは主に下半身を使うもの。
そのお陰で何度犯され様とも胎内の力は衰えず、さくらの細い指ですら膣壁が強く締め付けた。
指先が肉厚のヒダを掻き分けてGスポットを探れば、服の上からでも分かる程度には膣内から押し上げられる影が浮かび上がる。
「ひぅ!? 駄目よ! んっ、さくらちゃん!」
膣内を掻き回され、悦声を吐き出す春麗の視線は宙を漂い始めた。
快感に表情が惚け始めても映像は事態が進み、指を動かすさくらは改めてモニターへ注目させる。
「ほら、モニターを見てください。そろそろ春日野さくらが犯されますよ」
「ふぁ!? えっ!」
何処にも合わせられていなかった視線が向いた画面では、指に付いた愛液を舐める男が片手間にズボンを脱ぐ光景が映っている。
そんな光景を間近で見せられる、今はまだ正常な思考を保つさくらの抵抗も大きくなった。
身体が動かない所為で激しくなく、声も小さなままだが、それでも全身が男への拒否を示す。
『へへへ、そろそろ、大人になろうか』
『ひっ!? 嫌! 誰か助けて! 春麗さん! リュウさん!!』
『どれだけ言っても無駄だよ~』
『近寄らないで!』
分娩台の様なベッドに寝かされている体勢は足を大きく広げており、当然ながら近寄ってくる男を阻む事は出来ない。
反り立つ陰茎を取り出し、低めの解像度でも分かる程に期待でカウパー液を滴らせている。
根元を持ちながら影に隠れている秘裂へ亀頭を合わせられると、他人の熱い体温と身の毛もよだつ感触を性器に受けたさくらの悲鳴が激しくなった。
『いや、いやーーー!!』
『さ~て、行くぞ~。おらっ!』
『ひぐぅ!?』
男の腰が少しだけ前へ突き出されるとさくらの顔は勢い良く跳ね上がり、一瞬にして顔色が青くなっていく。
例え画面越しであっても、春麗は確かに処女幕を破られる音を聞いた気がした。
足の間に男を迎え入れさせ、胸を丸出しにされても微動だにしなくなったさくら。
股間へ徐々に密着させる男は快感に歪む表情を浮かべている。
頭に被らされているヘッドギアの点滅も早くなり、ピッタリと足の間の隙間を埋められた頃に、やっと反応が蘇って来た。
『あ……あぁ、……あ”あ”ぁ”ーー!!』
『おぉ、良い声で鳴くじゃないか』
画面を見る限りでは完全に陰茎を根元まで入れられ、子宮口を突き上げられたさくらは痛みと最悪な状況での破瓜に絶望の声を漏らす。
男が腰を動かし始めた事で痛みを受け、更に大きく苦痛に表情を歪める。
「んあぅ! さ、さくらちゃん、んんっ!」
「男の陰茎を受け入れた時の痛みは、やはり股間を裂かれるかと思った程だそうですよ」
「さくらちゃん、貴女、ショ、ショックじゃないの!? んっ!」
「先程も言いましたが、そんな感情はとうの昔に消え去りましたよ」
男の行動を再現するとは言っても、流石に陰茎を持ち合わせていないさくらは指を激しく動かす事で犯されている感覚を味合わせ、春麗の問い掛けにも淡々と答えた。
画面に映るのが紛れも無く過去に自分であっても、今の自分とは違う人間として扱い、された事に対しても他人事の様に返す。
スピーカーからはさくらの膣内が掻き混ぜられる卑猥な音が響き、現実の室内でも春麗が出した愛液を鍛えられた膣内で掻き混ぜられる音が響く。
鏡に映っている事にも気が付かず、命令通りに画面の中で可愛い後輩とも言える少女が犯される映像を見せられながら、自身も性器を弄られ続けた。
肉厚の大陰唇を細い指が割り広げ、膣口の浅い部分で出し入れを繰り返す。
愛液に塗れて光を反射する陰核は既に包皮から顔を出し、さくらの親指で弾かれた。
その度に春麗の腰は小さく跳ね、剥き出しになったままの巨乳は大きく柔らかく揺れる。
さくらが片手で掴んでいる方も、反動を抑えきれない。
「さくらちゃん! あっ、そこは、んっ、駄目ぇ!!」
「…………」
拘束されていない四肢を全く動かさずに言葉だけの抵抗を示し、快感に蕩ける表情は目尻が下がり赤くなる。
膣内を掻き回す指がGスポットを探り当てると、春麗の反応は激しくなった。
画面の中で犯されるさくらが男に腰を突き入れられて上下にガクガクと身体を揺さぶられても、自分の股間から送られてくる快感をごく自然に受け取る。
普段よりも圧倒的に性的な刺激に弱くなっているにも拘らず、春麗は気が付かない。
さくらの指が膣口を掻き回す程に愛液は溢れ出し、横に避けられたクロッチの色も濃い物に変えた。
吸収し切れなかった分がベッドにまで落ちて、白く清潔な印象だったシーツを紺色に変える。
『あっ、あぁ、あぅ!』
『はっ、ふっ、くく、良い具合だぜ。さくらちゃ~ん』
『あっ、あぅ、うっ……』
『……ちっ』
男に犯されるさくらは反応を鈍くし、煽る言葉にも答えを返さなくなってしまっていた。
頭に付けられているヘッドギアの点滅は激しさが消えていく様子は、さくらの精神が消えていく様にも感じられる。
「見てください。ヘッドギアの点滅が穏やかになりましたね」
「ふぁ! はぁう!?」
「最初に言った通り、春日野さくらは所詮子高生。犯されたショックで殆どの自我が消えてしまっています」
「ふぁ!? さ、さくらちゃ、んっ!!」
かつての自分が消える瞬間を見ながら、春麗の膣内を掻き回す洗脳されたさくら。
すっかり快感に蕩けてしまった思考は、今まで見ていた映像に対して正常な判断が出来ないでいた。
しかし、大切な友人を失った事だけは感じ、辛うじて名前を呼んだものの、表情が気持ち良さそうな色を浮かべたままでとてもさくらを巻き込んだ無念で涙を流す様子も無い。
「……そろそろ、春日野さくらの子宮に精液が出されそうですね」
「あっ……んっ! くふっ!? ひゃっ!!」
「膣内に出されたタイミングで、貴女にも絶頂に達して貰いましょう」
「はっ、だ、駄目っ、ぇっ!!」
さくらを犯す男の腰が激しく打ち込まれ始めると、春麗を弄っている指も激しく動かすさくら。
『くっ、反応が無くなっても、んっ、締め付けは、はっ、キツイままだな!!』
『あっ……あぅ……』
『おら! 行くぞ!!』
『うっ……あぁ……春麗……さん…………』
激しく突き上げられた所為でカメラの方を向いたさくらの顔は何の感情も浮かべていないが、春麗の名前を呟いたと同時に光の無い目から涙が流れた。
そして、男が一段と大きく腰を引いてから力強く打ち付けると、動きをピタリと止める。
僅かに震えている所を見ると、さくらの膣内で精液を出しているのだろう。
気持ち良さそうになった下品な男の顔は、先程の反応が無くなった事を残念がる名残は一切無かった。
そのタイミングに合わせて洗脳されたさくらは春麗の淫核を強く摘み、Gスポットを指先で刺激する。
噴き出す愛液は止まる事を知らず、鍛えられた腰は上下に痙攣を繰り返して潮を噴いた。
「んっ、ふあぁ!!」
「…………」
ビクビクと身体を震わせた春麗は顔を天井へ向け、絶頂に身を焦がす。
摘まれた乳首も硬く尖り、摘んでくる指に厭らしい抵抗を示した。
さくらが犯されて精液を膣内で出される映像を見せられ、そのさくらの手によって絶頂に達しても、春麗の目から意思は消えない。
例え快感に惚けていてもすぐに強靭な意志を取り戻し、キッと睨み返す。
「……やはり駄目ですか」
「んはっ、はぁ、はぁ、さくらちゃんには悪いけど、んっ、シャドルーの思い通りには行かないわ」
「でしょうね」
あっさりと身体を離したさくらは、屈しなかった事に対して落胆の色を見せなかった。
絶頂の余韻を感じながらも、流石に違和感を受ける春麗。
不思議そうな顔を横目に、スタスタと開かれたままだった扉へ向かったさくらは誰かに話しかけた。
「そろそろ、よろしいかと」
「うむ」
「なっ!?」
そして、影から姿を現したのは春麗にとって憎き相手であるベガ。
筋肉が浮き上がる巨体を揺らしながら、いつもの笑みを浮かべながら室内へ入ってくる。
それを見た春麗は即座に身を翻して『臨戦態勢』を取るべく動いた。
開放されたままの胸を隠す事無く愛液に塗れるベッドから降りると、床へ座り込んでV字に足を抱えて持ち上げ、上手くバランスを取りながら手は股間へ行く。
さくらが指を離した所為で元の位置に戻っていた股間を守るクロッチを何の躊躇も無く、食い込みの激しいショーツごと横へ退けた。
愛液でヌルヌルと滑る無毛の秘裂へ細い指を挿し込んで一気に開き、膣口どころか膣内、果ては子宮口すらベガから見える様にしてしまう。
広げられた事で左右に体液の橋が作られ、胎内に卑猥な光沢を作り出していた。
やっと満足が行く『臨戦態勢』になった春麗は、ベガへさくらの開放を迫る。
「ベガ『様』!! さくらちゃんを、解放しなさい!!」
足を上げて自ら女性器を大きく開いていても、その表情は怨敵を睨み付ける厳しい視線を保ったまま。
普通では考えられない体勢を『臨戦態勢』として取った春麗の姿が可笑しく、ベガは耐え切れずに笑いを返す。
「ヴハハハハ……」
「何が可笑しいの!!」
「ハハハハハハ!」
「ベガ『様』!!」
春麗自身はベガに対して『様』付けで呼んでいる事に、何の違和感も受けていない。
その上、どれだけ言葉を強めても、言われた本人は笑い続ける姿に苛立ちを隠せなかった。
新たに罵倒を重ねようと春麗が口を開きかけたタイミングで、ベガは嘲りを含むキーワードを言い放つ。
「『ナッシュが見れば泣きそうだな』」
「――――えっ!?」
一瞬、何を言われたか理解出来ない様子だったが、徐々に自分がどんな体勢で、誰に何を見せているのかを理解していく。
画面の中で犯されたさくら以上に顔を青褪めさせ、罵倒を吐き出そうとした口は悲鳴すら出せない。
「ひっ!?」
「やっと気が付きましたか」
「あっ……あぁ……!」
自ら足を広げて秘裂に指を差込み、膣口を大きく開いて子宮口すら憎き敵へ見せている事に、声も出ない程の衝撃を受ける。
しかし、身体だけは意思から切り離された様に全く動かず、先程もさくらに無抵抗で身体を弄られた時も思い出し、最悪の状況に陥っているとハッキリと理解した。
無表情であっても何処か呆れた雰囲気を隠さないさくらへ縋る様な視線を送るも、求めた答えは隣からもたらされる。
「ふっ、お前はもう洗脳済みだ」
「そ、んな……!」
「必死に説得する姿は滑稽そのものだったぞ!」
ベガの笑い声が響く中で余りにも大きな絶望が春麗を包み、もはや子宮口までも曝け出している羞恥すら意識を向ける余裕も無くなってしまう。
「そして、今この時が最後の一押しだ」
「え……?」
「『偉大なる我がシャドルーに身も心も捧げろ』」
「あっ――」
春麗の記憶の一部は封印されているものの、シャドルーに捕まってから時間が経っている。
その間に実験と洗脳、それに伴う陵辱は絶え間なく行われた。
最初こそ強靭な精神で耐え抜くも、流石に日の当たらない地下で犯され続けられれば、精神は嫌でも消耗してしまう。
さくらの様に最初の犯された時に自我が消えてしまわなかったばかりに、不幸にも様々な実験を施された。
終わり無き陵辱と洗脳実験の中で精神が衰弱してきたと報告を受けたベガは、最後の仕上げをスポンサーへ技術をアピールする事に利用したのが今回の出来事。
蓄積された疲労に陵辱を受けて傷付いた心、挙句に救えなかった友人からの攻めと人格が変わってしまった現実に強靭な筈だった精神は耐えられなかった。
そして、ベガによる止めを受けて遂に自我が消え去り、新しい親衛隊の構成員が誕生したのだ。
「如何かね? 我がシャドルーの技術力は」
春麗を完全に洗脳し終えたベガが鏡に向かって問い掛けた瞬間、その鏡がサッと透明になり、ただの窓へと変わった。
向こう側には高級そうなスーツを着た男が数人立っている。
「素晴らしい!」
「流石はベガ総帥だ」
「うむ」
賛美の言葉を返すものの視線は意思を無くした表情で、相変わらず秘裂を広げる春麗へ向けられており、明らかに欲情した雰囲気が濃い。
厭らしく口の端を上げ、疎らに拍手をしてベガの功績を称えていた。
「諸君、どうせなら、手を触れて確かめて見るかね?」
「い、良いのですか? ベガ総帥!?」
「あぁ、是非とも堪能してくれたまえよ」
「わ、分かった。では、すぐにそちらの部屋へ行く」
「わ、私もだ!」
「俺も行くぞ!」
明らかに目の色を変えて慌しく隣の部屋から出て行く様子を見送ったベガは、見下した様に呟く。
「ふん、金を持つ事しか脳が無い低俗な三下共が……」
時間も掛けずに入り込んできた男達は、真っ先に春麗へと視線を送った。
いくら欲望に染まっても許可無く先走る事をしないのは、心の底にシャドルーに対しての恐怖心が刻まれているからか。
男達はチラチラとベガを見やり、号令を今か今かと待つ。
そんな鬱陶しいとも思える空気の中、ベガは春麗へ向かって最初の命令を出す。
「立て」
「……はい」
人形と化してから足と秘裂を開いたままで動かなかった春麗はサッと立ち上がる。
指には愛液が付着してヌラヌラと光り、宙に愛液の糸が舞った。
「最初の命令だ。この男達の欲望をその身体で受けろ」
「畏まりました。ベガ様」
命令を受けた春麗は完璧な敬礼を返して承諾する。
ついでに後ろに控えていたさくらへも視線を移し、同じ命令を下した。
「お前もだ」
「分かりました」
感情を感じさせない声で返し、同じく一切ブレの無い敬礼を持って承諾したさくら。
そして、改めて後ろに集まっていた男達へ振り返る。
「さて、これで準備は整った。楽しんでくれたまえ」
「あぁ、分かった。ベガ総帥!」
「私が一番だ」
「待て! 俺だ!」
ベガへの言葉もそこそこに、男達が棒立ちの春麗とさくらへ群がっていく。
ある者は手が届く範囲に着いた途端に中華服から零れた巨乳を掴み、ある者はガッと両頬を挟んで自分の方へ顔を向けさせて唇を奪って舌を差し込む。
他の者も現役女子高生だったさくらへ欲望を向ける対象と決め、成熟途中の胸を掴んで揉み解す。
薄いタイツの様な服を着ている所為で浮き上がる身体へ、男達の手が埋め尽くしていった。
その様子を冷やかな視線で見たベガは、興味が失せたとばかりに部屋を出て行く。
「おほほぉ、春麗、お前のおっぱいは本当に大きくて良い感触だなぁ!」
「んむぁ……」
「くくくっ、胸に行くのは坊主の趣味よ。この女の本当の魅力は太股だよ」
巨乳を好き勝手に揉み解して褒め言葉を掛けた男へ返答をしようとした春麗だったが、唇、と言うか口内は既に違う男の舌に蹂躙されているので無理だった。
下半身では初老とも言える男が下半身を主に、尻から太股を撫で回し、顔を近付けて匂いを嗅いでいる。
ストッキング越しに見える白い肌と浮き上がる鍛えられた筋肉を、まるで宝物を見詰める視線と手の動きで楽しんでいった。
さくらの方へ回った男達は、未だ少女とも言える年齢の身体を弄り回す。
「さくらちゃん、こんな恥ずかしい格好をして良いのかな?」
「これがシャドルー親衛隊の正式な服装なので、問題ありません」
「こんな、こんなおっぱいの形を丸出しにする格好をさせるなんて……。ベガ総帥は最高だな!」
「本当だな!」
「ベガ総帥様々だ!」
平均よりも大き目とも思えるさくらの胸を掴み、欲望のまま揉み解していく男。
若干硬さが残りつつも柔らかく、乳首まで覆って手を動かせば、感触が違う二つの膨らみが掌の中で形を変えた。
股間を触る男も大陰唇の感触を指先で味わいながら、股間を覆う布を引っ張っては秘裂に食い込ませて卑猥な光景を楽しむ。
形を浮かび上がらせた淫核を包む包皮を優しく摘み、捏ね回した。
性感を刺激されたさくらの身体は、行われた調教の効果を存分に発揮して急速に愛液を流し始める。
「ふむ、向こうはそろそろ始めそうだな」
「では、こちらも春麗を味わうとするか」
「うむ」
性欲に歪んだお互いの顔を見た男達は頷きあい、示し合わせた様に一旦離れると春麗に命令を下す。
「春麗、服を脱ぐんだ」
「分かりました」
「ゆっくりとだぞ」
「はい」
命令を承諾した春麗は中途半端に解かれていたボタンを外し、そのまま胸の下を通る線に沿って更に服を脱いでいく。
春麗の顔は感情を浮かべておらず、男達の厭らしい視線の中でも行動に一切の躊躇が無い。
大きくともブラの支えが無い状態でツンと上を向く巨乳は、服を脱ぐと言う僅かな動作でもフルフルと揺れる。
言われるままに胸を露出する姿に、いつもの春麗なら在り得ない卑猥な格好をさせている興奮が男達を包んだ。
それから胸のすぐ下に着けている白い帯を外して、広がった襟元から肩を出した。
命令通りにゆっくりと腰を曲げて服を下ろして行けば、巨乳は重力に従って垂れ下がる。
足を上げて体重が移動し、その動きで左右に揺れる卑猥な光景を見る男達は自然と唾液を飲み込んだ。
完全に降ろしきった春麗はスッと背筋を伸ばして立つ。
「おほっ!」
「ほう……」
「美しいな」
正しく人形の様に感情を失った顔のままで、激しい食い込みのショーツとストッキングだけを身に着けている状態を惜しげもなく見せた。
改めて見る均整の取れた身体は性的な意味を含まなくとも、自然と賞賛の声を上げさせる。
服の拘束が無くなった事で若干左右に広がる巨乳は、男に触られた刺激で乳首を立たせ、赤みが濃くなっていた。
股間へ目を移すと激しい食い込みのショーツはストッキングの中であっても愛液で色を変え、発情した女の匂いを漂わせる。
今すぐにでも手を出しそうになる身体を押さえながら、一人の男が追加の命令を下した。
「今度は下着も全て脱いで、全裸になるんだ」
「畏まりました」
流れる動きでストッキングと一緒に愛液の染み込んだショーツを脱ぎ去り、全裸となった春麗は再び直立で向かい合う。
欲望滾らせる男の視線を真っ向から受け取るも、自我が消えてしまった所為で全くの無表情。
「さっき床に座って足を広げていただろ。それと同じポーズをするんだ」
「はい」
言われるがままに胸を揺らしながらベガに対してやって見せた『臨戦態勢』を取ると、我慢出来なくなった男達が我先にと陵辱の手を伸ばした。
何も身に着けていない股間は、自然と一番地位が高い初老の人物が急いでズボンを脱ぎ、年齢の割には衰えが見えない陰茎を取り出し、腰を差し入れる。
さくらの指で存分に解されたお陰で、多少時間を置いても十分な滑りが維持されていた。
根元を支えて角度を調整した陰茎が何の抵抗も無く、ヌルリと亀頭を秘裂へ割り込ませて膣口を広げる。
「んっ……」
「お、おほう! 何と言う気持ち良さだ!」
「有難うございます」
戦闘スタイルの関係で鍛えられた腹筋による締め付けは、百戦錬磨の陰茎でさえ快感の波を送った。
まるで童貞が始めて女を犯す時の様な興奮を受けた初老の男は、若返ったと思える動きで腰を前後に動かす。
飛び散る愛液の音の外では先を越された不満を隠さずに、一人の男が春麗の顔へ陰茎を突き出した。
「ほら、舐めろ」
「はい……、あむ」
「おふっ」
口内へ招き入れた途端に、激しく亀頭を舐め回す春麗の舌。
自我が消え去った今、過去に実践を持って教えられた技術を惜しみなく使い、咥えた陰茎へ快感を送っていく。
腰を打ち付けられて上下に揺れる頭を前後に動かし、舌をカリの凹みへ押し込めると表面のザラザラした箇所を使って舐める。
口内の空気を減らしてから吸い付きを強め、亀頭を咽ない程度に奥へと招き入れた。
唇は竿の形になった所為で間抜けな顔になってしまっているにも拘らず、口内の全てを使ってフェラチオを続ける。
乗り遅れた最後の男は揺れる巨乳に覆い被さり、性欲の赴くままに揉み解した。
平常に戻りつつあった乳首は再開された性的な刺激によって硬さを取り戻し、吸い付いた男の口内で唾液を塗り込まれる。
唇で挟まれた乳輪と甘噛みされる乳首からの刺激は、春麗に確かな快感を送った。
幾度と無く犯された膣内と同様に、胸も調教と薬によって感度を上げられてしまっているので、少しの刺激でも腰を小さく上下に揺らして反応を返す。
その動きは陰茎を突き込まれている膣壁にも伝わり、不意の刺激を受けた初老の男は苦情を言おうとした。
しかし、流石に目の前の男の顔を見ながら腰は動かしたくないらしく、目を閉じて快感に耐えながら膣壁を味わう事を選択する。
筋肉が逞しい太股を掴み、長年の経験によって培われたテクニックで春麗の快感を引き出していった。
巧みな腰使いによって子宮口の周辺を亀頭が小突き、ボルチオ帯を刺激する。
性感帯周辺を押し上げられた春麗の身体が、感情を浮かべない状態にあっても愛液の量は驚く程に多くなった。
グチュグチュと、聞くだけで興奮しそうな粘っこい音は徐々に激しくなる。
十分に発育した膣壁はカリに掛かりながら優しく陰茎を締め付け、亀頭の形に添って形を変えながら隙間無く表面を滑った。
初老の男が腰を引けば鍛えられた腹筋で膣壁を密着させて抵抗を増やし、押し込めば今度は文字通りの肉の壁となって鈴口へ立ち塞がる。
愛液の助けで何の引っ掛かりも無く子宮口まで入り込む陰茎へ、経験を積んだ膣内が積極的に快感を送った。
フェラを楽しんでいる男も春麗の舌使いを受けてしまい、童貞の様に射精を我慢する。
顔を動かす度に漏れる吐息は陰茎の根元に掛かり、舌は太い血管を含めて積極的に絡められ、鈴口から漏れ出たカウパー液すら丁寧に舐め取っては唾液を塗り返していった。
我慢を重ねた陰茎は太さを増すも感度も増し、少し動かれるだけで大きな快感を受ける。
ザラザラとしているが、確かな弾力が亀頭を満遍なく這い回る感触を受け、まずはフェラをさせていた男が耐えられずに射精を迎えた。
「おっ、ほっ!? 出る!!」
「んっ……んむっ……」
春麗の頭を押さえて根元まで陰茎を差し入れた男は、腰を震わせながら精液を口内へ吐き出していく。
上下に痙攣を繰り返して喉元に入り込んだ亀頭を揺らした。
無表情を保つ春麗は抵抗せずに受け入れ、上手く喉を鳴らしながら飲み込む。
暫く射精を繰り返した後に断続的な動きが収まりつつあると察知すると、今度はストローを使う様に吸い込んだ。
「おふぉ!?」
「ん……んん……」
口一杯に差し込まれる陰茎の下半分へ、平べったく広げた舌を貼り付け、奥へと吸い込む力を加えて残った精液を搾り取る。
射精の快楽を味わっていた所に、更に強い快感を送られた男は強すぎる気持ち良さで目を裏返してしまった。
「おぁ……おふぅ……」
「……んっ」
そして、精液を一滴も残さず吸い出された男は満足そうに顔をニヤけさせ、脱力して座り込む。
口に意識を送らなくて良くなった春麗の身体が、快感を受けた反応を勝手に返して腹筋へ力を入れてしまい、結果的に膣内の締め付けを強めた。
「んぉ!? きゅ、急に強く……!?」
「…………」
目を閉じて犯していた所為で春麗が口を開放された事に気が付かず、自分を見ている事にも気が付かない初老の男。
全裸になったお陰で鮮明に浮き出る腹筋は伊達ではなく、絶頂の予感で反射的に力が入って筋肉が盛り上がれば、膣内の締め付ける力は増大し、陰茎を強く締め付ける。
それだけではなく、性器としての役割を果たそうともしている膣壁が愛液で不規則に滑り、肉厚のヒダが代わる代わる蠢きながら絡み付く。
突き上げる程に降りて来た子宮口へ亀頭が減り込む感触が大きくなり、春麗の身体が孕む準備を整えた事を示していた。
初老の男もそれを陰茎で察しており、幾つになっても衰えない雄の本能で腰の動きを早める。
我慢して圧力が内部から加えられた所為で膣壁を押し返すまでに硬さを増し、一回のピストン運動での快感も今までよりも大きくなっていた。
自分の限界が近いと感じた初老の男は、年老いた身体を酷使してまでも最奥にある子宮口を突き崩し、滲み出るカウパー液を染み込ませる。
「おっ、おぉっ!! い、行くぞ!」
「どうぞ、中へお出し下さい」
「んぉ!? 口が!?」
「はい、既に精液を私の口の中へお出しになった後です」
「くはっ!?」
春麗の答えに反応を返す余裕が無い初老の男が陰茎を根元まで押し込み、子宮口に鈴口を食い込ませた状態で射精を開始した。
閉じていた目をカッと開き、腰から来る圧倒的な快感に全身を震えさせる。
締め付ける膣内であっても上下の痙攣を繰り返し、密着している子宮口へ直接性液を流し込んでいく。
遮る物がないお陰で種の全てが自らの役割である、子を孕ませる為に卵子へ向かって突き進んでいった。
「おっ……うむっ……」
「…………」
根元まで差し込んだ陰茎は子宮口を持ち上げ、手で握り締めるのは鍛えられた太股。
春麗自身が足を絡めて、初老の男の腰を更に奥深くへと招き入れている。
絶頂間近まで快楽を溜め込んだ腹筋が横隔膜を持ち上げれば、膣壁も引っ張られて自然とカリを擦り、最後の一滴まで自らの意思を持って子宮口へ精液を掛けさせた。
顔と意識は何の感情を写していなくとも、身体はシッカリと快感を溜め込んで反応を返す。
その身を持って男の精液を最奥で受け止める姿は、とても先程までベガに対して鋭い視線を突き出していた面影は無い。
「おふぁ……」
そして、フェラをさせていた男と同じく、尻餅を付く様に後ろへ座り込む初老の男。
その顔は遣り切った男の表情を浮かべていた。
腰が離れた所為で膣口を捲りながら引き出された陰茎は、名残惜しげに精液の糸を膣口と繋いだと思った途端に切れる。
「つ、次は俺だ!!」
「ご自由にお使いください」
「さっさと四つん這いになれ!」
「分かりました」
仰向けで足を開いていた体勢から命令通りに四つん這いになると、服を脱いだ時の様に巨乳が重力に従って垂れ下がった。
唾液に塗れて尖った乳首で空気を切り、ユラユラと揺れる。
春麗を尻側から見る男の視線の先には、どれだけ犯されても綺麗な処女の形と色を保ち、先程出された精液を逆流させる秘裂が目に入った。
興奮で鼻息が荒くなった事すら自覚しない男は、慌てる様にズボンを抜いて圧し掛かり、慌しく腰を動かすのは時間の問題。
それから、春麗が本格的に犯される少し前。
身体を弄られていたさくらもまた、欲望に眼と股間を滾らせた二人の男達に犯され様としていた。
「さくらちゃんも災難だったねぇ~」
「いえ、ベガ様の下に来れたので、むしろ嬉しいです」
「洗脳も完璧だな」
「当然です。我がシャドルーの技術力は先程お見せした通り、強靭な精神を持つ人間とてベガ様の軍門に下るでしょう」
洗脳された事を理解しながらもベガに忠誠を誓うさくらは、淡々とシャドルー側に立って物事を考える。
流石に時間が経っている所為で考え方が春麗よりも柔軟であるが、それでもどこか機械的な印象を受けた。
「ちょっと動くなよ~」
「はい」
胸を弄っていた男は一言掛けるとおもむろに葉巻の先端を切る為のカッターを取り出し、布を引っ張って乳首を傷つけない様に気を付けながら切り取った。
ただでさえ薄い布に丸く穴が開き、乳輪から先だけが露出する。
それを見ていた股間に陣取っていた男も真似をして、小さなナイフで大陰唇だけが出て来る形に切り裂いた。
女子高生が身体の線をハッキリと見せ付ける薄いタイツの様な服を着て、その挙句に布を切られて乳首と性器だけ露出させている姿は背徳的な興奮を誘う。
「良い格好になったじゃないか」
「有難うございます」
再び男の手が性器と乳首を弄り始めれば、露出させられた乳首と乳輪は既に硬さを増し、股間も刺激によって愛液が流れ始めた。
ヌルヌルの秘裂を間近で見た男は頃合だと思い、胸を弄っている知り合いの男へ声を掛ける。
「おい、そろそろ犯そうぜ。俺は後ろが好きだからそっちで良いぞ」
「悪いな」
お互い知った仲であるので短い遣り取りを終えると、すぐにさくらの小さめの背中へ抱き付いて顔を耳元まで近付け、命令を下した。
「俺が仰向けに寝るからお前は上に乗って、自分で入れろ」
「分かりました」
「よし、来い」
「はい」
春麗の愛液が染みになっているベッドへ行った男は、そそくさとズボンを脱いでから仰向けに寝転がる。
同じ様にベッドへ上がったさくらが、硬くなっているものの、重みで下腹部に張り付いていた陰茎を手にとって上を向かせて跨った。
「んっ!?」
「失礼します」
さくらの細く冷たい指に掴まれて声が出てしまった男に視線を流した後、愛液を流す秘裂を指で開いて膣口を晒し、蟹股で腰を下す。
亀頭が大陰唇を割り開いて挿入されていくにつれて、強く締め付けられる感触が返ってくる。
「お、おぉ! 良い具合だな」
「有難うございます。日頃の調教の結果です」
陰茎を支える必要が無くなったさくらは体重を前に傾けて仰向けに寝ている男の横へ手を付き、M字に開いていた足を崩して膝を付けてから、男の目を見詰めて更に腰を落した。
亀頭を咥え込んだ膣口が、失わない柔軟性で素早くカリの凹みへ入り込み、膣内に巻き込まれながらも竿を咥え込む。
蠢く膣壁は子宮口を目指す陰茎を包み込み、調教で肉厚になったヒダが積極的に快感を送っていく。
愛液自体は少なかったが入れる分には何の不足も無く、さくらの小さな尻が男の太股に接触して根元まで差し込まれた。
男の下腹部では柔らかな大陰唇が形を歪め、その感触が犯した快感を増加させる。
「おっ、ふぅ……」
「よし、次は俺だな」
仰向けに寝た男が膣壁の締め付けと生暖かい女子高生の膣内の感触を受けて満足気な息を吐き出すと、今度は後ろに控えていた男も近寄ってくる。
陰茎の上に座り込んでいるさくらの尻は大きく後ろへ突き出される体勢だったが、目的の肛門を犯すにはタイツの様な服の切れ目が小さい。
男はナイフで布の穴を大きくして尻の谷間が見える程度まで切ると、色素が少し濃い目の穴が見えた。
そこへ指を軽く押し当てながら、質問を投げかける。
「ここはもう犯されたのか?」
「はい。初めて犯された後すぐにアナルも犯されました」
「じゃぁ、経験も前の孔と同じ様なものか」
「はい」
「それじゃ、遠慮は要らない、な!」
「は――んくっ!」
言葉の最後を強調しながら、一気に肛門へ人差し指を挿入する男。
いくら陰茎よりも細いとは言え、根元まで差し込まれてしまっては洗脳されたさくらであっても流石に声を詰まらせた。
そんな反応をニヤ付きながら楽しむ男は、指の出し入れを数回繰り返す。
元々愛液が流れ出していたお陰で膣口と同じく、入れる分には何の問題も無さそうだった。
指一本の太さに広げられる肛門を見て興奮を高めた男が、そそくさとズボンを脱いで陰茎を取り出す。
ベッドの上に軽く膝を乗せると指を引き抜きいて亀頭を肛門へ合わせ、骨盤辺りを掴んで挿入していく。
「んっ! おぉ……」
「…………」
括約筋が腸内へ減り込み、本来の役割とは違う方向への力を加えられても、さくらは平然と無表情を保っている。
陰茎を飲み込んでいく肛門は、幾度と無く犯されて調教されたお陰で切れる事は無い。
ズルズルと突き進む竿には括約筋の感触があり、体内では輪になった腸が一定の間隔で刺激を送る。
膣内とは違って複雑な動きは返さないが、肛門だけは何よりも強く陰茎の根元を締め付けた。
「おぉ……! これだよ!」
下腹部が小さな尻に接触し、特に肛門を犯す事が好きな男は陰茎からの快感と、女子高生を犯した実感で心底嬉しそうな声を漏らす。
上下の孔を犯された春麗とは違い、前後の孔を犯されたさくら。
「よし、さくら、腰だけを回す様に動かすんだ」
「分かりました」
仰向けに寝ている男が垂れ下がった胸を揉みながら、追加の命令を下した。
さくらは淡々と変わらぬ声色で承諾し、言われた通りに腰だけを回す。
上下に動く単純な出し入れとは違って入出の快感が少ないものの、膣内、腸内に入っている陰茎の角度が大きく変わった。
前では亀頭が子宮口の周りを解すかの様に周辺を抉り、後ろでは中を広げるかの様に身体の中から腸を押し上げる。
自然と下半身の孔二つを掻き回されるさくらだが、動きと行動に何の疑問も感じず、躊躇も無い。
犯している方は軽い快感で満足出来る訳も無く、肛門に陰茎を突き刺していた男は細い腰を掴んで性欲の赴くままに陰茎を動かし始めた。
「おっ、ふぉっ!?」
「んっ……んっ……」
「はっ、はっ、はっ!」
男の下腹部が布越しに小さな尻を繰り返し打つと、さくらの身体が前に押された所為で膣内の入っている陰茎も膣口から姿を現してしまう。
腸内を陰茎で抉る反動は前へ伝わり、仰向けに寝ている男は一切動いていないにも拘らず、激しい快感を受けていた。
前後に動く身体に合わせて、さくら自身が腰を回す所為で、陰茎の突き上げる角度が頻繁に変わり、それでも陰茎から離れる事の無い程に締め付ける膣壁と腸壁が表面を舐める。
滑りのある体液はピストン運動を繰り返す助けとなって、肛門を犯す男の動きをスムーズにさせた。
膣内のヒダを捲り上げる感覚が亀頭から鈴口に掛けて頻繁に送られてくる男は、既にカウパー液を多く漏れ出させ、愛液を最奥から押し出す。
肛門で出し入れを繰り返す陰茎は体内から括約筋を外へ引き出したと思えば即座に動きを反転させて内側へ戻し、ついでとばかりに腸内のヒダでカリを刺激した。
さくらの腰を掴んでいる手の力が徐々に強くなって脇腹に食い込み、胸を弄っている手は乳首を捏ね回して何とか陰茎の快感から意識を逃そうとしている。
しかし、本能で動く男の腰と、命令されたさくらの腰は止まらない。
男達が射精を我慢する所為で陰茎が更に太くなって広げられる感覚は強くなるものの、切羽詰っていくのは犯している方だけだった。
全く変わらない無表情で下に寝ている男の絶頂を我慢する顔を見詰めながら、膣内と腸内を突き入れられる動きの全てを受け入れるさくら。
そして、腰を動かした事で不用意に力が入った腹筋は、陰茎への締め付けを強めてしまう。
「おっくっ!!?」
「うっ、出る!!」
「中へお出し下さい」
「あぁ!」
「おぅ!?」
ビクビクと震える二本の陰茎を体内で感じ、更には男達本人からの申告を受けて、かつて教えられた通りに中へ出す様に促す。
同時に自分の意思で肛門と膣内の締め付けを強め、最後の後押しを掛けた。
限界間近だった男達の陰茎はあっさりと決壊してしまい、それぞれが体内で精液を吐き出し始める。
せめてものプライドとしてさくらの腰を引いて根元まで差し込み、前は子宮口に減り込ませたままで、後ろは尻の肉を強く押さえるまで挿入をしていた。
「おっ……おぉ……」
「締まる……!!」
「…………」
陰茎だけではなく、全身を震わせてさくらの体内へ精液を出す男達は、身体を硬直させて絶頂の快感に身を浸らせる。
握り締められる胸と腰は指の跡が付くまで力を入れられ、快楽の強さを物語っていた。
精液をさくらの下半身へ思う存分出す事、数十秒。
満足した男達は艶の良くなった顔に、すっきりした表情を浮かべながら腰を引く。
洗脳された時期が早く、犯された回数も多いと言っても、春麗とは違って身体は女子高生から少し優秀な程度であるので、腹筋を自在に使って精液を搾り出すまでは行かない。
お陰で絶頂を過ぎても陰茎は若干の硬さを維持し、体内から出されても半立ちの状態を保ってさくらへ突き付けられていた。
「ふぅ、さすがさくらちゃんだな」
「あぁ、気持ち良かったぞ」
「有難うございます」
時間にしてみれば丁度、四つん這いにさせた春麗へ、乳首を吸っていた男が伸し掛かった段階であり、その様子を横目で見た男達は、まだ空きそうに無いと判断を下す。
「あっちはまだそうだから、今度は前と後ろを交代しようか」
「おぉ、分かった。さくら一旦下りろ」
「はい」
仰向けに寝ていた男は寝ていた場所を、肛門を犯していた男に譲った。
入れ替わる様に寝転がった事を確認したさくらは再び陰茎に上に座り込んでいく。
「まだ行けるよな?」
「当然だよ」
お互いにニヤリと笑いを交わして、半立ちの陰茎を突き刺す。
一度犯されたお陰で良い具合に広がった膣口と肛門は、少し腰に力を入れられるだけでズルズルと抵抗無く挿入されていった。
こうして部屋の中に愛液と精液が混ぜられる音が大きく激しくなり、春麗とさくらはベガの命令通りに男達の性欲を受け止めていく。
淫猥な匂いが充満していく中で、シャドルーの影響力は確実に広がる。
止めようとしていた、最も現況の近くに居た捜査官は既に居らず、若い一般人を巻き添えにして肉欲に飲み込まれた。
絶望の中で自我を封じられ、感情を浮かび上がらせない筈の春麗とさくらの目から、最後の意識が一筋の涙となって流れ落ちる。
そして、世界には確実に闇の手が広がっていくのだった。
終わり
ビビッドレッド・オペレーションでズブリ その4
その4
「……ここかな?」
道路脇から反れて死角となっているボロ小屋へ、一人の少女が恐る恐る入っていく。
僅かに開かれた、今にも取れそうな扉から身体を滑り込ませる後ろ姿はオドオドしており、一見すると脅されているのかと思う程だ。
ウェーブを描く腰まである長い髪と、体格の割には大きな胸が特徴的である<四宮 ひまわり>は、辺りを警戒しながら背中を丸めて室内へ入った。
「やっ」
「っ!?」
中では例によって青年が待ち構えており、急に知らない人物が眼に入って逃げ様とした瞬間にひまわりの前へ赤い光を放つ。
恐怖に引きつった表情が消え、身体を守るついでにノートPCを抱き締めていた腕も力が抜けてしまった。
そうして人形状態にした後、外には聞こえない声で暗示を掛け、再び部屋を赤い光が埋め尽くす。
△
静かになったボロ小屋の中で青年は定位置に座り、机の上にあるノートPCを叩くひまわりを膝の上に乗せていた。
子供らしい小さな身体を腕の中にすっぽりと収め、目の前に来た頭へ鼻先を埋めて髪の匂いを嗅いでいる。
ひまわりは初対面の名前すら知らない男の膝の上に乗せられているにも拘らず、先程のオドオドした物とは打って変わって、いつもどおりの無表情を浮かべていた。
尻の感触を足で感じる様に身体を軽く揺さぶられても、二の腕や太股を撫でられても顔色すら変えない。
拒否されない事を確認した青年は緩む口元に欲望を隠さないで、何の迷いも無く年齢の割には大きな胸へと向かった。
成人した大きな太く指が硬さの残る巨乳に食い込み、グニグニと揉んでいきながら感触を味わいつつ、答えが分かりきった質問を投げかける。
「ひまわりちゃん、おっぱい揉まれてるけど良いのかな?」
「私の身体はお兄さんの物だから別に良い」
さも当然と言わんばかりに答える無表情のひまわりとは違って、欲望に染まった厭らしい顔を隠さない青年。
その間にも胸を揉む指が止まる事は無く、清潔感漂う制服に皺を付けていく。
成長途中の硬さを残しつつも本来の柔らかさを損なわず、固めの布の上からでも存分に形を変える。
軽く揉んで服の上からでは満足できなくなった青年は制服のボタンを外していき、前面を一気に開く。
中から出て来たのは白を基調とし、胸を包むカップの上の方に黄色い糸が通されたブラ。
どこか子供っぽい印象を受けるシンプルな物でも、大きさが場違いな色気を滲ませた。
下着なので胸を覆い隠し、支えると同時に持ち上げている所為で中心には深い谷間が出来ている。
すぐに揉み解したいと思った青年だが、逸る気持ちを抑えると小さな背中へ手を回してブラのホックを外した。
そして開放される巨乳。
「ふふふ……」
「……?」
思わず笑いを零してしまった青年を不思議そうに見上げるひまわり。
ブラから開放された胸はたぷんと大きく震え、重力に一切負けていない。
ひまわりが後ろを向いた振動を余す事無く受け入れ、揺れている。
成長途中の硬さを残していると言っても前に突き出る砲弾の様な形ではなく、本当に丸い胸らしい綺麗な形を保つ。
初々しい色をした乳首は平常を保って埋もれてはいるが、先程制服の上から揉まれた所為で布が擦れたのか、少しだけ大きくなっている気がした。
そんな光景を肩越しに見下ろした青年は、我慢した気持ちを発散する意味でも素早く美乳を鷲掴みにする。
「おほぅ……」
「ん……」
掴まれた巨乳は沈む青年の指を左右から胸の肉で挟み、手が届かなかった範囲では振動で波打ち、誰が見ても柔らかいと印象付ける光景を見せた。
性欲の赴くままに揉み解して存分に柔らかさを感じた後、今度は胸の形を崩さない様に這わせる。
胴体との境界を脇腹から下へ指を動かし、下乳まで到達すると今度は上にある乳首へ向かわせた。
産毛を撫でる繊細な刺激を受けたひまわりの乳首は反射的に大きくなり、指に引っ掛かる感触は掌で揉んだ時とは違って硬い。
「ひまわりちゃん、乳首が立ってるよ」
「うん」
「気持ち良い?」
「……分からない」
視線を前に戻したひまわりは、PCの画面を見ながら頭を左右に振った。
身体を動かした振動は胸を揺らして、指先だけで触られていた乳首を擦るが性的な快感はない様子だ。
それでも青年は指の腹で弄り回し、二本の指で摘むと捏ね回した。
性的な気持ち良さは感じていなくとも、刺激を受けた反射で硬くなった乳首は弄り易くなっている。
薄い色をした乳輪の縁を撫でて下乳を軽く叩けば、ペチペチと軽い音を立てながら波打つ。
そして、片手で胸を揉みつつ、残った方の手を下半身へ向かわせる青年。
驚く程に丈が短いズボンを履いている所為で、実質的には何も守る物が無い太股を厭らしく撫でた。
サラサラの肌は瑞々しい若さを感じさせる。
少し摘み、徐々に上を目指して動く先は股間。
触り易い様にひまわりの細い脚を広げてから、クロッチへ指を接触させた。
上半身の制服以上に厚く丈夫な箇所であっても、大陰唇の柔らかさを遮断する事は出来ず、力を大して入れなくても簡単に凹む。
上下に指を動かすだけで、ズボンとショーツを巻き込んで徐々に秘裂へ沈み込んで行く。
両側から大陰唇の暖かい体温を受け、ひまわりの小さな尻に接触している陰茎は硬さを増してしまう。
しかし、厚い布の上からでは不満を感じた青年は、ひまわりに命令を下した。
「ひまわりちゃん、ちょっと腰を上げてくれるかな」
「ん……」
空気椅子を思わせる程度に小さな尻を上げたひまわりだが、当然ながら足の長さが違って床に届かない。
その差を埋めて命令に従うには、青年の足の甲を爪先で踏む必要があった。
何とか腰が上がって空間が広がり、何の抵抗も無く短すぎる短パンを太股の中間辺りまでショーツごと一気に引き下げる。
青年から見れば白く丸い小さな尻が、空中に漂っている様だった。
このままでは陰茎を入れるにも苦労すると思い、尻の下を通らせた指で探りながら秘裂へと近付け、ぷにっと柔らかい感触と共に大陰唇に接触する。
「んっ……」
「あれ、濡れてる……?」
表情を含めて身体を動かすほどの反応は返ってこないが、秘裂へ触れた指にはシッカリと滑りを感じた。
胸を揉まれた所為で意思を通り越した身体が、勝手に性的な反応を返し始めた証拠だろう。
無毛の大陰唇を這う指は食い込まない程度の力で撫でながら前に進ませれば、指先に愛液が絡んでくる。
そのまま手を前へ動かして行き、秘裂の先端にあった淫核を守る包皮にまで到達した感触を受けると、爪の先で穿り、乳首と同じ様に摘んだ。
「…………」
未だに柔らかな反発しか受けないが僅かに分泌されていた愛液を絡ませて捏ね繰り回して、更に快感を送っていく。
摘んだ親指と人差し指を動かせば自然と大陰唇を掌で包み込む形になった。
一通り淫核を弄った後は両手を差し込んで秘裂を開いてみるも、ひまわりの無表情無反応を保ったまま。
ほんの指先だけでも強く締め付けを返してくる、愛液に塗れた膣口へ指を差込み、出し入れを繰り返して異物への順応を図る。
「大事な所を触られてるけど良いのかな?」
「私の身体はお兄さんの物だから大丈夫」
空気椅子は大人でも辛いが、ひまわりの身体は『青年の命令に従う』事を最優先にされている所為で、どんなに疲れても筋肉に力が入らなくなるまで命令された体勢を維持する様になっていた。
不安定な姿勢を維持して細い太股が震え出しても一切表情を変えず、尻を突き出す体勢を変えない。
好き勝手に股間で動き回る青年の指は性感帯を刺激しつつ、薄い愛液の助けを借りながら膣口を拡張していき、辛うじて第一関節辺りまで飲み込む程度には解れた。
狭さ自体はあかね達を変わらない感じを受けるが、実際に犯してみれば意外に入るものと認識している事で、そろそろ入れようと陰茎を取り出す。
「ひまわりちゃん、ゆっくりと腰を下ろすんだよ」
「んっ……」
短い返事を返したひまわりが指示通りに、ゆっくりと青年に支えられた白い尻を降ろしていく。
期待でカウパー液を滲ませる亀頭で大陰唇を割り開かれ、狭すぎる処女の膣口に鈴口が食い込んでも、下がる腰は止まらない。
ひまわり自身が拡張される苦痛の声すら出さない代わりに、太股が震えて悲鳴を上げている様だった。
そして、大陰唇を巻き込みながら陰茎を咥え込んで行く膣口。
薄いヒダが蠢き、陰茎の進入を拒もうとしている動きを受けるが、青年には快感として送られていた。
狭い膣口の締め付けが亀頭の中間を通り、遂にはカリまでも膣内に入り込んだ。
「ちょっ、ちょっとストップ!」
「…………」
亀頭だけがひまわりの狭い膣内に入った状態で、いったん静止を掛けた青年。
異物に反応した膣壁は、奥からの押し出そうとする強い締め付けを繰り返す。
ヒダが蠢く膣内へ入り込んだ鈴口の先にあるのは処女幕の儚い隔たりで、破瓜の直前の興奮で陰茎は太くなるばかり。
結果的に圧力が増した感じを受けた青年だったが、掴んだ小さな尻を揉みつつ、何とか絶頂の予感を逃がして追加の命令を下す。
「もう少し、腰を下げるんだ」
「…………」
ひまわりが再び腰を下げるに連れて鈴口に薄い膜が覆い被さる力が少しずつ増え、遂にはブツリと少女の証を破る感触を亀頭で受け取った。
その程度では沈んでいく小さな身体は止まらず、薄いヒダの抵抗を受けながら陰茎が飲み込まれる。
異物の進入を拒もうとする膣壁を亀頭で広げ、拡張していく。
そして、陰茎の三分の一程度を残した所で、鈴口に膣壁とは違った硬い子宮口に到達したものの、腰を下げる命令を忠実に遂行するひまわりの身体は止まる事無く沈み続ける。
子宮口どころか子宮その物を押し上げ、鈴口に留まらず亀頭の半分ほどが硬い感触に包まれた。
「おっ、おふっ!」
「…………」
小さな尻が青年の太股へ接触してしまえば、下がっていた腰も止まらざる終えない。
未成熟で小さな胎内に成長しきった大きな陰茎が飲み込まれ、ひまわりの白い下腹部に卑猥極まりない影が浮かび上がった。
『腰を下ろす』と言う命令が遂行出来なくなって初めて身体の動きを止めたが、相変わらずキーボードを叩いて画面を見つめる顔色に変化は無い。
大陰唇を胎内へ巻き込んで、殆ど無い膣口との隙間から破瓜の血を流しても平然とした態度を崩さなかった。
もはや尻を掴んで支える必要が無くなったので、曝け出されたままの胸へ手を置いてから命令を下す。
「くほっ……、ひまわりちゃん、今度は、くっ、ゆっくり腰を上下に動かして出し入れしてみようか」
「…………」
無言で動き出したひまわりはまるで人形化していると思う程に無反応なのだが、眼にはシッカリと意思を感じる。
年齢的に発達の乏しい膣壁をカリで削りながら出てくる陰茎には愛液で薄くなった血が滴り、巻き込まれていた大陰唇が外へと引き摺り出された。
膣口すら僅かに食み出る程度には締め付けが強い。
その上、足元が青年の足を踏んでいる状態なので不安定極まりなく、バランスを取ろうとする力が腹筋を引き締まらせ、不規則な締め付けを返してくる。
どれぐらいの間隔で腰を上下に動かすか指示をしていないが、ひまわりは『出し入れ』と言う言葉を聞き、一先ず亀頭が出る寸前で腰を止めてから再び下げ、陰茎の『出し入れ』を繰り返し始めた。
膣口が胎内から押される感触をカリで受けたと思った途端に力の方向を逆に変え、今度は子宮すら持ち上げる程に勢い良く咥え込む。
上下に動く腰と連動して、下腹部に浮かぶ盛り上がりも厭らしく上下に動いた。
狭い膣内で陰茎を扱かれる青年は快感に鈍くなる思考で一つの考えを思い付く。
「うっ、ひまわり、ちゃん」
「……何?」
指示通りに腰を上下に動かしながら肩越しに振り返ったひまわりの表情は、胸を揉まれた上に膣内を陰茎に削られていても何の変化も無い。
寧ろ、乳首を捏ねられる事全ての行動が、ごく普通とでも言い出しそうな雰囲気すらあった。
「ひまわりちゃん、奥を持ち上げられる感覚がある?」
「ある」
「じゃぁ、その感覚が消えない様に腰を上下に動かせるかな?」
「動かせると思う」
「やってみて」
「んっ……」
青年が思い付いたのは、常に鈴口へ子宮口が接触した状態でのピストン運動だった。
三分の一を残しても最奥に到達するならば、十分に快感を得るだけの動きは出来るだろうと思ったのだ。
青年の指示を聞いて腰を動かし始めたひまわりは、胎内へ意識を向け、子宮口に接触する感触を認識しながら慎重に上下運動を開始する。
「おふっ、そ、その調子!」
「んっ……」
腰を上げても下げても子宮口には鈴口が接触し続ける位置をあっさりと見つけたひまわり。
結果的に細かい上下運動をする事になったが、本人は自分が卑猥な動きをしているとは思いもしないだろう。
タイミングを把握して胎内に意識を向けなくても良くなった事で、視線は再びPCの画面に向かい、手はキーボードを叩き始めた。
グチュグチュと愛液を掻き混ぜる卑猥な音が大きくなり、ひまわりの膣内は陰茎の太さに拡張されていく。
上下に動く腰の所為で揺れる胸を支える青年は、両手の親指と人差し指を使って左右の乳首を捏ねた。
明らかに快感で硬さが増しているものの、ひまわりが表情を一切変えない所為で、とても膣内を掻き回されているとは思えない。
亀頭を擦るヒダの感触はどんな動きであっても青年へ快感を送り、狭い締め付けと相成って急激に快楽を溜め込ませていった。
一定のリズムを刻んで上下運動を繰り返すひまわりの足は、徐々に疲労を積み重ねていくが少しも遅くならない。
「おっ、おふぁ、も、もう少し、早く動かしてくれ」
「…………」
青年の命令を聞いてピストン運動を早めても、子宮口に接触したままの位置を保持し続ける。
鈴口で押し上げる感覚を絶えず与えられ、漏れ出したカウパー液は子宮内部へすら染み込むと思える程に一瞬も離れなかった。
既にひまわりの太股は卑猥なスクワットで限界が近付いて震え始めるも、PCのモニターを見つめる表情に疲労は浮かばない。
最奥まで入れるタイミングで、白く小さな尻が青年の太股に当たって波打ち、衝撃を吸収していた。
「くはぁ……」
「…………」
何とか股間に力を入れて射精を我慢し、長時間ひまわりの処女だった膣内を味わおうとしていても、陰茎に送られる快感は大きくなる一方。
掴んでいる巨乳も、もはや揉んでいる余裕も無くなり、青年の視界も白く染まりつつあった。
太くなった陰茎は愛液を垂れ流す膣内を抉り、拡張する。
膣口では根元付近を強く締め付けており、少し上では処女幕の残りが竿に絡み付いて僅かな破瓜の血を残した。
絶えず接触する子宮口へ、精子が混じり溢れ出るカウパー液を擦り付け、陵辱の証を胎内の最奥へ残していく。
愛液で滑った大陰唇は既に外へ出て元の形に戻っていたが、太い陰茎で卑猥に割り開かれている。
さほど時間も経たずに、我慢の限界に到達してしまった快感は一気に爆発してしまった。
「おくふぅ!? で、出るっ!!」
「…………」
ビクビクと震えて精液を吐き出し始める鈴口には、相変わらず子宮口が接触したままで、直接膣内へ種が吐き出されていく。
前後に動いて体液を吐き出す陰茎だったが、ひまわりは腰の速度を上げたままで動かし続ける。
射精をしているにも拘らず膣壁に扱かれ、絶頂の快感が強制的に大きくさせられてしまっていた。
「おっ、んおぉ!!」
「…………」
絶頂で白くなった思考では停止の命令を出せない。
命令を出されれば肉体的に動かなくなるまで行動を続ける暗示を掛けた所為で、忠実に腰を上下に振り続けるひまわり。
敏感になりつつあった陰茎を更に擦られた青年は、強すぎる快感で口の端から漏れる唾液すら拭き取る余裕も無くなっていた。
動くひまわりの腰は膣口から精液と逆流させ、太股が疲労で痙攣しても膣内で扱くのを止めない。
なまじ子宮口に接触させたままでピストン運動をさせた事で、不意のタイミングで抜けてしまう心配も無く、青年が止めない限りひまわりの腰は動き続ける。
逆流した精液と愛液は青年と、無表情のひまわりの股間を汚し、グチョグチョと粘着質な音を出していた。
そして、細い腰が動き激しく続けて暫くした後、射精も、強過ぎる快感も過ぎ去る頃には声を出す気力も戻り、疲労困憊で命令を出す。
「と、止まってくれ」
「んっ…………」
停止の言葉を聞いた瞬間に、疲労を抱えていたひまわりは一気に青年の太股へ尻を深く降ろした。
足は既に立ち上がれそうも無いと思える程に振るえている。
「はぁ……ふぅ……、精液と一緒に魂まで出るかと思った……」
愛液と精液の混ざった体液でヌルヌルになった股間で、ぐったりとボロイソファに身体を預ける青年。
その表情はひまわりの足以上に疲労を滲ませ、最初に性欲に取り付かれていた面影は無くなっている。
それどころか若干やつれてるとも言えそうだった。
膣内に入っている陰茎は完全に力が抜けてしまい、名残惜しげに精液の雫を吐き出すも、動き自体に元気が無い。
青年自体は全く動いてなくとも、射精をしている途中で更に膣内で扱かれるのは相当に体力を消耗する行為だった。
「ひ、ひまわりちゃん、ちょっと股間を綺麗にしようか」
「…………足が動かないから無理だよ」
「あかねちゃん達が来ちゃうからな」
「……んっ」
ひまわりの足は本人の意思を無視して動き続けた所為で、今はピクリとも動く気配は無い。
それでも何とか腰を動かして青年の上から退き、太股まで下ろされていたズボンからハンカチを取り出した。
動かない足を手で蟹股に大きく開き、破瓜の血が混じった二人分の体液を拭き取る。
無残にも拡張されていた膣口にまでハンカチ越しに指を差込み、入り口付近の汚れを取り去っていった。
普通なら少女が自分の性器を大胆に広げている光景を見てしまえば興奮も蘇って来そうなものだが、精神的に大きく疲労した状態では、そんな心配も無い。
ひまわりが股間を綺麗にしていく姿を横目に見つつ、ダルさを隠さない青年もノロノロと陰茎を拭いていった。
身形を整え終わっても何をする気も起きないので、ひまわりが一人でノートPCを叩く音がボロ小屋の中で響く時間が過ぎる。
「……あっ、やっと来た」
「ん?」
暫くして外から元気な足音が聞こえてくると、ひまわりは無表情ながらも嬉しそうな雰囲気を滲み出した。
扉を開いて入って来たのは当然の如くあかね達であり、自分を底から救ってくれた友人達の到来を、回復した足で立ち上がって迎え入れる。
「遅いよ」
「ごめんごめん」
「って、お兄さんどうしたの?」
いつも以上に疲労を見せている青年へ視線を向けたわかばが驚いた様子で声を掛けてきた。
「いやね、ひまわりちゃんを犯していたら疲れちゃってね」
「あっ、そうなんですか?」
「ひまわりちゃん、どんな事したの?」
「んっ、ちょっと腰を勢い良く動かしただけだよ」
「そうなの?」
あかねの質問に答えたひまわりは平然としている。
犯されたと言われても、わかばを含めた全員が普通の事として受け入れた。
自然と青年の股間とひまわりの股間を行ったり来たりする視線はすぐに収まり、あかねは移動を促す。
「そろそろ、行かないとお爺ちゃんが怒っちゃうかも知れないよ」
「そうだね。お兄さんも疲れている様だし、もう行こうか」
流石の青年も体力と性欲をひまわりの膣内に出し切ってしまっているので、無言で手を振って答えた。
「じゃぁ、お兄さん、明日は早めに来るね」
「あぁ、分かったよ。気を付けてな」
「は~い。皆、行こ」
「うん」
「分かった」
「じゃね、お兄さん」
「あぁ」
そうして、ボロ小屋を出た四人は、楽しそうな会話をしながら帰っていく。
残った青年は動く気力を取り戻すのに時間が掛かり、結局家へ戻ったのは辺りが暗くなったからの事だった。
「明日も犯すんだから、早めに寝ておかないとな」
何の因果か、手に正体不明の物体に取り付かれた所為で他人を思い通りに出来る力を宿してしまった青年。
明日の事を思い浮かべれば、多少は回復した体力の中で陰茎は僅かに力を増してしまう。
この先の未来が充実していく予感を確かに感じる青年の表情は確かに、性的な意味で明るいものだ。
布団の中に入っても思い浮かべるのは、四人ともそれぞれに違う胸や性器。
少しの我慢でも熟成される性欲を胸に、布団の中で満足気に眠りに付くのだった。
終わり