ビビッドレッド・オペレーション 一色もも:人形化レイプ
アローンの最後の襲撃から数ヶ月、世界は平和を取り戻している。
正体不明だったアローンの被害は未だ少しは残っているが、それでも人々にはいつも通りの日常が返ってきた。
「え~っと、こっちだったかな?」
そんな中で一人道路を歩くのは、年若く線の細い少年。
ぽつりと呟いた声は少女とも聞こえ、声変わりをする前の年代と分かる。
道路沿いの、通学路の沿いにある垣根を超えた目的の場所にあるのは一色家。
少年は知らないが、アローンの侵攻から世界を守った英雄の家だった。
「忘れ物するなんて珍しいな……」
そう言って不思議そうに取り出したのは、学校の授業で使う普通のプリント。
同級生<一色 もも>が、宿題として出された物が教室に残っているのを教師が発見し、たまたま家が近くだった少年に届けるよう頼んだのだ。
「あっ、あった! あそこだ!」
上り坂を歩くこと数分、『一色』と書かれた表札を発見する少年。
目的地に着いたと思えば走る元気も湧き上がり、急ぐ必要もないのに足早に一色家の敷地内へ入っていった。
キョロキョロと大きめの庭を見渡してみれば、開いている玄関で棒立ちの見覚えのある後姿を見付ける。
「あれ? 一色さん……? っと、ダメダメ……」
見覚えのある赤に近いピンク色の髪に、細いツインテール。
遠目に見ても全体的に体格が小さく、少年と同じような身体をしていた。
しかし何よりも違うのが、殆ど丈の無いズボンに包まれた尻。
プリッとした尻は見るからに触り心地が良さそうで、何気にももへの僅かな恋心を抱いている少年にとっては目に毒な光景。
咄嗟に性的な色が何もない後頭部へ視線を移したものの、少年が気になったのは直立不動で玄関から動かない事だった。
とりあえずプリントを渡さないといけないと、尻をちらちら見ながらも後ろから近付いていく。
「……一色さん? 大丈夫?」
「……はい、大丈夫です」
大丈夫との声を聴いた少年は安堵するも声に張りが無い事を疑問に思い、ドキドキしながらももの肩に手を掛けた。
「一色さん、どうしたの? っ!?」
少年の手に促されるまま振り返ったももの顔には感情が一切なく、それこそ人形のように無表情が浮かび上がっている。
流石に少年も驚きを隠せず、息を飲んだ。
「……恐らくお爺ちゃんの発明で、こういう状態になったようです」
「ど、どうして分かるの?」
「……先ほど、お爺ちゃんの研究所の方から青い膜が飛んで来た時からこうなっています」
と、指差したのはももの祖父が研究所として使用している建物。
つられて少年が見てみるも今は別段変わった所は無いが、それでもはっきり断言する程の確信を得ているのだろう。
『大抵こういう事は祖父が原因』だと……。
しかし少年の興味は、すぐに研究所から離れる。
「一色さんは、だ、大丈夫なの?」
「……はい、問題ありません」
今のももは直立不動で無表情を浮かべ、視線は少年の方向を向いているだけでどこか遠くへ送られていた。
言葉も少年の言うままに答えており、ある種の操り人形の状態であると察する事が出来る。
そうなれば多感な時期である少年のする事は一つであり、同時に密かに抱いていた恋心を成就させる最大のチャンスだと思った。
「じゃ、じゃぁ、お、おっぱい触っても良い?」
「……駄目です」
男の子なら興味を持って当然の要求をしてみるも、操り人形の状態でも当然のように拒否するもも。
積み重ねた価値観が異性に胸を触られるのは嫌がるが、少年もやり取りのコツは既に察しているので拒否しないように言い聞かせる。
「駄目だよ、一色さん。おっぱい触ってくださいって言わなきゃ」
「……はい。おっぱい触ってください」
「うん、分かったよ」
明らかに自分の意志ではない言葉で了承を取った少年の手が、好奇心の赴くままにももへ向かい、小さな指先が硬くもあるが柔らかい小さな胸に食い込んだ。
「っ!?」
「…………」
ぷにっと幻聴が聞こえそうな感触は少年に衝撃を与える。
人生で初めて触った胸が密かに恋心を抱いている相手であり、しかも自分の思い通りに動く状態で無抵抗。
そんな状況にあれば、少年の青い性は暴走してしまうのは明白だった。
「一色さん!」
「……はい」
勢い良く抱きしめ、小さな胸の顔を埋める少年。
僅かな膨らみの中に硬さを感じる胸の谷間で顔を左右へ振りながら、少年はぐりぐりと顔を押し付けて香りと感触を存分に味わう。
薄い胸であっても肋骨を感じる前に、男にはない柔らかさが頬を挟み、耳を付けると小さな鼓動も聞こえる。
制服の上からであっても少女らしい良い匂いは感じられ、知らず知らずの内に少年の陰茎は徐々に硬くなり始めた。
細い腰を抱きしめていた手も上へ動かし、華奢で脆いとすら感じる背中を撫で回す。
そして最後には高まった興奮の赴くままに手を動かし、先ほど目を奪われた尻へと下ろしていった。
「んふー! むふー!」
「…………」
荒い鼻息が浅い胸の谷間で溜まり、人形状態のももへ生暖かい感触を送る。
しかも制服の中にまで少年の息が入り、心臓の辺りだけ湿り気のある熱さを籠らせた。
ももの背中を降りていた手が尻にまで到達すると、少年は鼻息をさらに荒くして指を目一杯広げながら揉んだ。
指に返ってくるのは胸以上に若さを感じる硬い感触で、胸以上に大きな触り心地。
それでも少年が指を広げて掴めば、辛うじて全体を掴める程度には小さかった。
手を動かせば硬めの感触に指が食い込み、ももが履いている制服のショートパンツも徐々にTバック状態に変わっていく。
布越しの感触からサラサラした生の尻の感触に変わっていく所為で、少年の興奮は最高潮へ到達しようとしていた。
「い、一色さん! お尻出して! お尻!!」
「……はい、お尻を出します」
やっと胸の谷間から顔を上げた少年は初めてももへ命令を下す。
強い口調で言われてしまえば積み重ねた価値観で拒否が出来ず、言われるがままに少年へ背中を向けて自分の膝を掴んで尻を突き出した。
「むふぉーー!!」
「…………」
触っていた感触でどんな状態であるかは何となく分かって居たが、実際に目にする少年の感動も大きくなる。
まさに白桃を思わせるももの尻は白く透き通るような肌で、ずり上がったショートパンツが食い込んで更なる卑猥さを醸し出していた。
僅かにショーツも食み出してはいるものの、もはや少年の視線と目的は尻にしか行っていない。
「そ、それじゃ、ズ、ズボンも脱いで!」
「……はい、ズボンも脱ぎます」
緊張で言葉を詰まらせながら言った少年の命令に、躊躇も無く実行へ移すもも。
ズボンのボタンを外してからファスナーを下ろし、ウエストの部分に指を掛けてショーツごと、太腿の半ばまでズボンを下ろしてしまった。
「……これが、一色さんのお尻……!!」
「…………」
完全に露出した尻はぷりんと張りが良く、色艶も幼さを全開にした小ぶりなもの。
尻の谷間が深い為に肛門は見えないが、腰から尻、太腿にかけて美しく、幼い印象を与える曲線美が白昼の下に曝け出された。
「い、一色さん!」
「……はい」
少年も陰茎の主張に殆ど無意識にズボンを脱いで陰茎を取り出し、後ろからももへ抱き着いた。
「ふぉっ!?」
背丈が同じぐらいの少年が抱き着けば、当然ながら反り立つ陰茎はももの尻の谷間に挟まれる。
熱く硬い陰茎に対して、触れる尻は少し冷たい感触と柔らかい弾力を与えた。
その快感は予想も出来ない程に大きく、少年は動く間もなくあっさりと精通を果たしてしまう。
「あっ……あひぁ……」
「…………」
ももの尻の谷間を精液で汚しながら、茫然自失として突如訪れた絶頂の快感で思考を焦がす少年。
ビクビクと勝手に痙攣を繰り返す陰茎は射精を繰り返し、透き通る白さを持っていたももの肌を汚していった。
「あ……一色……さん……!」
「……はい」
精通の快感は少年に凄まじい衝撃を与え、無意識にももを抱きしめていた腕を離してふらふらと後ろへ座り込んだ。
「……あれ?」
朦朧としていた視線の先には少年の精液に汚されたももの尻がある。
精通の精液は粘っこく肌に張り付き、重力に従ってゆっくり跡を残しながら地面へ落ちていく。
絶頂を過ぎたダルさの中で何気なく眺めていると、股の部分には自分ので見慣れた睾丸が無い事に気が付いた。
尻の割れ目から真っ直ぐ正面へ続いている秘裂は、性的な知識が無い少年にとって未知の部分に見える。
「……一色さん、こっち向いて!」
「……はい」
好奇心の赴くままに深く考えず、向き合うように命令を下す。
「……あっ! チンコが無い!」
初めて見る女性器に、少年は驚きで声を上げた。
ももの股間部には盛り上がった大陰唇に、小陰唇や淫核も食み出ていない綺麗な秘裂が走っている。
下腹部は陰毛も無くぽっこりとして少女らしく、少年と同年代である事を強烈に示していた。
可憐で綺麗な女性器でも少年に自覚できない卑猥さを感じさせ、精液の名残を垂らす小さな陰茎を再度硬く反り立たせる。
クラスメイトに限らず、異性に一番見られたくない性器を見られても、人形となっているももは遠くを見詰めたままで微動だにしない。
正体不明の興奮で息を飲み、四つん這いで近付く少年の鼻息が股間に直接感じられる距離まで来ても、それは変わらなかった。
「どうなってるのかな……?」
自分の股間とは全く違う姿に好奇心を発揮した少年は、無遠慮にももの大陰唇へ手を伸ばす。
そして触れる指先は、胸よりも柔らかな感触を送った。
「あっ……。おっぱいよりも柔らかい……!」
「…………」
子供とは言え、やはり男である少年の指は本能で感じる興奮の赴くままに指を動かす。
大陰唇を突き、秘裂の中へ指先を入れれば暖かさに驚き、割れ目を開いては中の卑猥さに驚いた。
「わっ……わっ……!」
「…………」
発達していない小陰唇は秘裂の中で少年の指に弄ばれ、未だ包皮の中に姿を隠している淫核に至っては存在する事を気付かれもしない。
秘裂を弄り回されても無反応のももに変わって、身体が防衛本能として摩擦を少しでも減らす為に愛液を流し始めた。
少年が至近距離で感じる愛液の匂いは射精直後の陰茎を更に硬くさせ、皮すらも脱いで亀頭を丸出しにしてしまう。
「ぬるぬるになってきた……。チンコもまた立ってきたし……」
「…………」
ももの身体が一旦性的な反応を示し始めると、感情が無い所為で性器を弄られる刺激を快感として受け入れ、溢れ出す愛液で大陰唇を広げているのすら苦労するようになってくる。
それでも自分の指で面白くも興奮する反応に、好い気になった少年は指の動きを激しくさせていった。
大陰唇が捲られる度に生々しいピンク色をした秘裂の中を曝け出し、発達していない小陰唇が指で弄ばれる。
愛液の滑りで照る割れ目の中は、完全におもちゃにされてしまっていた。
そうして弄り回している内に愛液が漏れ出してくる場所である膣口を発見し、興味もそこへ向かう。
「あれ? 穴がある」
何気なく呟いた後、ヒクヒクと小刻みに開閉を繰り返す膣口へ人差し指を遠慮なく差し込む少年。
「うわ!? 気持ち良い……!」
感情という余計なものが無い所為で、性的な刺激はそのまま受け取るようになっているももの身体は、膣内に入り込んできた少年に指を蠢く細かなヒダで舐め回す。
しかも事前に秘裂を弄り回された所為で幼いながらも性感に目覚めてしまっており、女として身体が勝手に異物を奥へと導く。
ヌルヌルの感触が気持ち良く、少年が指を膣口に出し入れを繰り返していくと、刺激を受けた膣内は愛液の量を増やし、徐々に太腿にまで流れ落ちてきた。
同時に少年は、自分の指を強く締め付ける膣口を見て一つの案を思いつく。
「……チンコ入れたら、もっと気持ち良いかな……?」
少年は先ほどももの尻で精通を果たした快感を思い出し、未だに硬く反り立つ自身の陰茎をチラリと見やり呟いた。
膣口へ入れていた指を、愛液の糸を引きながら抜くとおもむろに立ち上がる。
「い、一色さん! もうちょっと足を開いて!」
「……はい、足を開きます」
命令を受けたももは太腿にショートパンツが引っ掛かっていても、無理やり脚を広げていく。
自然と蟹股になって股間に空間が出来た事を確認した少年は、反り立つ陰茎を水平にさせて出来た空間へ腰を入れていった。
「……ここか――あぁ、入れてないのに気持ち良い……!!」
「…………」
立った状態ではももの股下は見えないので、根元を掴んだ陰茎で探れば亀頭が秘裂の中を動いて小陰唇に絡み、肉厚の大陰唇に挟まれて大きな快感を得る。
暖かく、しかも胸より柔らかく、更には愛液でヌルヌルになって全てが気持ち良かった。
そして鈴口が膣口に引っ掛かったと感じた少年は、ももの尻を掴んで一気に引き寄せる。
「っあぁ!!?」
「…………」
ぬるりと入っていく亀頭は、指の太さしか知らなかった膣口を大きく拡張した。
少年は人生で初めてカリの凹みに生暖かく、滑るヒダの感触を受けた少年は入れて間もなく再び射精をしてしまう。
「あひぃっ!?」
尿道を精液が駆け上がる快感は、精通を果たした時よりも遥かに大きかった。
ももの膣内はヒダが薄く数も少ないがその分蠢きが激しく、不規則な動きで亀頭を握りしめる。
しかし未だに処女膜を破ってはいないので、大半の精液は亀頭のカリの凹みに入っている膣口の合間から逆流していった。
快感の射精に思考を焦がしながらも男の本能は自然と腰を斜め上へ動かさせ、あっさりと処女膜を破り去ってしまう。
「……っ」
「あ……あぁ……」
操り人形状態のももでも、破瓜の痛みは意思が封じられている状態の身体をピクリと動かす程の衝撃を受ける。
処女膜が無くなってしまえば逆流していた精液は更に奥へ流し込まれ、幼い子宮口にすら届いた。
そんな事を知らない少年は、射精がいつの間にか止まった陰茎で奥を目指し、腰をももの蟹股に開いた股間へ差し入れていく。
「もっ、と奥に……!」
精液でヌルヌルになった秘裂の中は竿にまで滑りを与え、締め付けだけしか抵抗の無い膣口を通り過ぎる。
「はふ……!!」
「…………」
陰茎を挿入出来る所まで挿入し、一息ついた少年の目に入るのはももの顔。
処女膜を破られて精液を流し込まれ、今なお股間同士を密着させている状態でも無表情を浮かべて、顔色すら変えていない。
目は相変わらず遠くを見詰め、視線を少年の後ろへ向けている。
「はぁ……はぁ……動いて良いよね! 一色さん」
「……はい、動いて良いです」
たとえ性的な知識に疎くとも、男の本能が腰を動かしたくなる衝動を刺激していた。
「あっ! あっ! さっきより、んっ! 気持ち良い!!」
「…………」
最奥までは入っていないものの、膣港付近で少年のカリが空気を取り込み精液と愛液を泡立たせる。
異物の侵入を受けた膣口も動きを止めようと強く締め付け、それが精液を膣内へ多く残す結果となった。
それでも動きが止まらない陰茎は鈴口からカウパー液を漏れさせ、狭く浅い膣内に体液を充満させていく。
更に少年が腰を動かす所為で、薄いヒダしかない膣内全てに少年のカウパー液と精液が行き渡り、愛液と濃く混じり合った。
精液と愛液で滑る膣内は強く締め付け、二度の射精を迎えた陰茎でも先程以上に硬く反り立たせる。
太さ的には少年自身の人差し指より少し太い程度であっても、幼く小さな膣内は侵入してくる異物を握りしめていた。
亀頭はそんな幼くも大人の女の反応を見せる膣壁を押し広げ、堰き止めようともしないカウパー液を子宮口付近にまで流し込む。
斜め下から突き上げられる衝撃に身を任せるももも何気に無理な体制で、倒れないようにバランスを取る所為で下半身へ力が入った。
「あぁ! あぅ! 締まる……!」
「…………」
ぐちょぐちょと股間から膣内を陰茎で掻き混ぜる卑猥な音が響き、無毛の股間同士が擦り合うと卑猥な体液がネチョネチョと音を立てる。
小さくも立派に傘を広げているカリが少なく発達していないヒダを引っ掻き、未だ成熟も果たしていないももの身体へ危機感を募らせて愛液を流し出させていく。
滑る感触は少年が動く程に増えていき、快感もまた大きくなっていった。
「あぅ! ま、また、何か、でぅ! 出そう!!」
「…………」
突き上げる動きは徐々に速くなり、反動を受け切れなくなったももは細いツインテールをパラパラと激しく揺らす。
それでも無表情は変わらず、快感の余りに抱き締めてくる少年すら見ていなかった。
射精間近の少年は無意識に抱き締めた、自分と同じぐらいの大きさのももを全身で感じる。
首筋に埋めた顔からは体臭を荒くなる呼吸と共に吸い込み、胸では膨らみかけの小さな微乳の反発があった。
ももの後ろへ回した手では華奢な背中の感触があり、儚さに思わず抱きしめる力を強めてしまう少年。
「あぁっ! で、出るよ!」
「…………」
そして最後とばかりに腰を、これでもかとももの股間へ突き入れ、僅かに接触した子宮口へ精液を吐き出していく。
「あっ! あぁぅ! また、出てるぅ!」
「んっ……」
人形状態であっても流石に胎内の奥深くへ精液を掛けられると、震えるように呻き声を小さく出したもも。
体液の熱さを感じた膣壁も驚いたように戦慄き、陰茎へ更なる刺激を送った。
処女膜で堰き止められていた精液は既に愛液で押し流されていても、最奥から新しい精液が補充されていく。
三度目であっても強く締め付ける膣口から逆流する程に射精を繰り返し、幼い子宮口へ掛けられた精液は少量と言えども確実に精液を子宮の中へ送り込んだ。
それでも精液は止まらず、最後の一滴まで吐き出さんとばかりにももの幼い膣内を汚していく。
ビクビクと小刻みに腰を突き上げる少年は、無意識に尿道に残った精液まで膣内へ出そうと、締め付ける膣口で竿を扱いていた。
少年は尿道を駆け上がる快感で脚を震わせ、遂には力尽きたように再び後ろへよろよろと座り込む。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「…………」
荒い呼吸を繰り返しながら、快感の余韻で白く霞んだ視線をももへ向ける。
当然だがその視線の先には、太腿に引っ掛かっているショートパンツが伸びるのも構わずに、脚を広げたままの体勢で無表情を保つもも。
内腿には愛液と精液のほかに破瓜の血がうっすらと残り、処女を奪った証拠が流れていた。
愛液を流す程度まで防衛本能を見せる身体は僅かに赤みを増しており、一見すればももの身体も興奮しているようにも見える。
その上、股間は卑猥な体液で汚れており、野外という事を考えれば何処か非現実的な印象さえ受けた。
しかし余りにも無表情で無抵抗のももにしてしまった行為を思い出した少年は、漠然とした恐怖心に捕らわれる。
「あっ、あぁ……怒られる!」
誰に、とは言わないが、心の奥から湧き上がった恐怖心に支配され、陰茎も拭かずにズボンを履くと慌ててももの股間を拭きに掛かる少年。
ポケットから出したハンカチで内腿を流れていた精液と愛液を拭き、股間の大陰唇の柔らかさを味わう以前の心理状態で綺麗にしていく。
恐慌状態の少年の動きは荒く乱暴であっても確実に体液を拭き取り、もものショートパンツを引き上げるように命令を下した。
「い、一色さん! ズボンを履いて!」
「……はい、ズボンを履きます」
のろのろとした動きであっても少年の命令を実行に移すもも。
そしてズボンを履き終わるのを待っていた少年が近くに放り出していたプリントを渡す。
「こ、これ! 忘れ物だから、受け取って!」
「……はい、受け取ります」
「それと! ぼ、僕がこ、こんな事をしたのは、忘れてね!」
「……はい、忘れます」
プリントを両手で受け取った体勢のまま、ももは命令通りに記憶から悪戯された事を消した。
外見では変化は分からないものの、今まで命令を下せば実行してくれると理解している少年は踵を返して逃げるように一色宅から去っていく。
少年の後姿を感情の無い虚ろな目で見送るももに、祖父が籠る研究所から波動が貫いた。
「うっ…………」
その瞬間、ももは頭を抱えてバランスを崩しそうになるも、咄嗟に脚へ力を入れて元の直立姿勢へ戻る。
「……あれ? プリント……は持って来て貰ったんだっけ……?」
人形化状態だった時の記憶は曖昧になっており、少年が忘れろと言った悪戯が終わった直後にプリントを渡された所為で、誰から貰ったのかすら忘れてしまっていた。
しかしももに取って重要なのは、また自身の祖父が変な発明をした事。
「もう! お爺ちゃんったら、今度はどんなのを発明したの!?」
そう言って怒りを漂わせる足取りで研究所へ向かうももには、破瓜の影響は見られない。
多少、胎に痛みがあっても全てが祖父の発明の所為にされる。
完全に冤罪であるが、普段がお調子者であるとの印象が強いので不可解な異変があれば犯人であると思われるのだ。
少し前ならアローンの影響とでも言えたものの、実の姉が元凶を退治したので可能性からは一切消えている。
砂利の地面に多量の精液が落ちていても、それは変わらなかった。
「……アローンも居なくなったのに、何を作ってるのかな?」
少年の犯罪と精通は完全に闇へと葬られ、祖父の冤罪とももの膣内に留まる精液だけが残る。
自分がやらかした事に少年は不安で眠れない一夜を過ごす夜になるが、翌日には普通にクラスメイトと話をするももを見て安心した。
少なくとも悪戯をされて落ち込んではいないと。
こうして少年一人だけが良い思いをした以外は平穏な日常は戻り、これからも平和な世界が回っていくのだった。
終わり
世界征服~謀略のズヴィズダー~ 鹿羽逸花:常識変換
「……これは、どういう状況だ?」
目の前に倒れているのは制服の少女。
周りには何か変な物があるという訳ではなく、俺と少女以外に人も居ない路地裏。
ただ確かなのは自販機へ行った帰りである俺の目の前に、その少女が気を失って倒れていると言う事だけ。
見た限り、大き目の胸は上下に動いているので生きてはいるのだろう。
少女が仰向けなので背中側は分からないものの、血も出ていない事から怪我をしていない事も伺える。
しかしそんな事よりも目に付くのは、捲れ上がったスカートから完全に姿を見せているショーツ。
制服から予想するに高校生が履きそうなショーツは、外部から守り過ぎてピッタリ張り付いて股間の形を露にしていた。
ぷっくりと膨らんだ大陰唇から、少し顔を出している淫核。
仰向けで大股を開いている所為で、覗き込まなくとも柔らかそうな尻さえも見えた。
若々しい太股は、少し薄暗くなった路地裏の電灯の光でさえも肌理の細かさを見せているかのようだ。
俺は始めてみた女子高生の生の股間に陰茎が硬くなるのを感じつつ、恐る恐る少女に近付いていった。
「……眼帯を付けてるのか?」
少女の下半身側から見ていたので気が付かなかったが、よく見れば片目を覆う眼帯を付けている。
猫のような生き物らしき下に、これまた猫の手を交差させたマークは、一見すると海賊の旗のようにも見えた。
近寄って呼吸を確認してみれば見た目通りに怪我はしていないらしく、普通に寝ているだけとも思える。
大きな胸は手に余りそうな程で、呼吸する度にゆっくり揺れていた。
無防備な股間を見た所為か、触りたい欲求を我慢しつつ肩を揺さ振ろうとした直後、俺の首元からネックレスが少女に落ちてしまう。
「あっ」
手を伸ばす間もなくウドの形をしたネックレスは、少女の額に当たると溶けるように頭の中へ消える。
「えっ? はっ!?」
あのネックレスは最近拾った物で結構気に入ってたのだが、まさか頭に当たると溶け込んでしまうとは予想も出来なかった。
俺が手にとっても何の変化もなく、普通に紙粘土的な手触り。
見た限り、触った限りは何の変哲もない、安物のネックレスだった筈だ。
それが少女の頭に当たった途端、消えてしまった事に碌な反応もできなかった。
なにはともあれ、頭にウドのネックレスを溶かし込んでしまった以上は俺も当事者の一人になってしまったので、こんな所に寝かせておく訳にはいかない。
一先ず起こす事を優先して、肩を揺さ振られて震える少女の胸を凝視しながら起こす。
「もしもし、大丈夫ですか?」
「う、う~ん……」
流石に揺さ振られれば眠りも急速に覚めていくのか、閉じていた目は徐々に瞼を上げていった。
そして頭を抑えながら上半身を起こし、うろんな表情で辺りを見回す。
「……あれ?」
まるで自分が何故ここに座っているのか分からない様子で、漫画でもないのに頭の上には『?』マークが浮いているのが幻視出来た。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ、大丈夫……って、誰だ!? このあたしが鹿羽逸花と知っての事じゃねぇだろうな!!??」
改めて声を掛ければやっと俺の事を認識したらしく、バッと猫のように俺から離れて刀を抜いて威嚇してくるが、そこまで警戒されるのは心外だ。
ただ俺はショーツに浮き出た性器を視姦してから、胸を凝視しながら起こしただけなのに……。
ウドのネックレスは不幸な事故でしたね。
「いや、道のど真ん中で倒れてた女子高生を起こした人だよ」
「えっ? 倒れてた……?」
「あぁ、流石に薄暗い路地裏で、女子高生が無防備に寝ているのは危険だろうと思ったんだよ」
俺がそう言うと、逸花は気を失っていた理由を探ろうと頭に手をやって考えを巡らせ始める。
しかし思い当たる節がなかったのか、考えが巡り巡って結局は俺が気を失っている自分を起こしたと言う事実に行き着いたようだ。
「……と、言う事は助けてくれた……?」
「まぁ、助けたと言うよりは起こしただけなんだけど――」
「す、すまん!」
助けたと言うには少し大げさだと訂正しようとすると、逸花は聞く耳持たずに勢い良く刀を鞘へ納めて頭を下げてきた。
「助けてくれた人に、あたしはなんと言う態度を取ってしまったんだ……!」
腰を直角に曲げた後、四つん這いになって苦悩に満ちた声を漏らす逸花。
胴体を地面と平行にした事で、大きな胸は制服の下で大きく揺れているのが薄暗い影の中でも確認できる。
正直、未だに逸花の名前しか知らないものの、俺は性欲を発散したい気持ちが徐々に大きくなっていっていた。
何故なら風上に居る逸花から漂ってくる女子高生の匂いと、先程見たピッチリ性器を浮かび上がらせたショーツの光景。
そして今、目の前で緩やかに動きを止めた巨乳の所為で、性欲が溜まって仕方無いのだ。
これ程に苦悩を見せているのならば、少しはエロイ事でもしてくれるかもしれない。
完全に都合の良い考えでしかないが、性欲に思考が支配されつつある俺には最早それしか考えられなかった。
俺は一度生唾を飲み込むと、意を決して欲望を口に出してみる。
「そ、そんなに言うのなら、パ、パイズリでもしてくれよ」
「……パイズリ?」
俺が一大決心して言った行為を逸花は知らなかったのか、顔を上げて首を傾げてくる。
純粋に疑問を思っている表情は、年齢相応の可憐さを感じた。
それよりも行為の意味を教えなければ前へは進めない。
先程、警戒と共にごく自然に刀を抜いたので、若干命の危険を感じるが……。
「パイズリって言うのは、そ、そのおっぱいでチンコを挟む事だよ」
「…………なっ!? お前! 調子にの――」
一瞬意味が分からなかった様子を見せていた逸花も、理解した途端に顔を真っ赤にして刀を向けてくる。
「お礼でパイズリぐらいなら『常識』だろ!?」
「へぁっ!?」
しかし俺が慌てて『常識』と言った直後、目の前の逸花は変な声を上げて身体をビクンと震わせた。
口はあわあわと動かし、目も泳いで心底動揺しているのが全身に表されている。
向けてくる切っ先も震え、逸花の心の中で俺の言った『常識』と羞恥心が戦っているのが見て取れた。
「じょ……常識……?」
そんな葛藤を察知した俺は、畳み掛けるように言い繕う。
「そう! 『常識』だよ! むしろ助けてくれた恩は身体を使って返すのが世界の『常識』だろう!?」
「じょう……しき……」
俺が『常識』と言う度に刀の切っ先は徐々に下がっていき、地面に小さな切れ目をつけて下がりきった。
そして逸花はバッと顔を上げてやけくそ気味に叫んだ。
「パ、パイズリだろうがなんだろうが、やってやろうじゃね~か!」
恐らく、あのウドのネックレスが頭に溶け込んでしまった所為で、普段なら絶対に拒否する行為を了承してしまったのだろうか。
ネックレスが頭に溶け込んだ事もそうだが、まさか思春期中の女子高生が礼ごときで胸を差し出すなんて普通は考えられない。
十中八九、あのウドが原因としか考えられなかった。
要求した本人である俺でさえも若干混乱しているが、一先ず言質を取ったと言う事で早速実行して貰おう。
「そ、それじゃ、おっぱいを――」
「言われるまでも無ぇ!」
胸を出させようとした俺の言う言葉を最後まで聞かない逸花は勢い良くセーターを捲り上げると、下に着ていたYシャツをボタンが弾けるのも構わず左右へ引き裂いた。
現れたのは薄暗い中でも透き通るように白く、血管すら薄く見える程に綺麗な肌。
更にYシャツを引き裂いた反動で揺れる巨乳に、それを包む可愛らしいブラは見た目や言動とは裏腹に少女らしい薄い水色で、フリルと刺繍が施されている。
「さぁ! お前もチ、チチチチ、チンポを出して好きに挟めば良いだろ!!」
「い、いや、ブラも取ってくれないと……」
「くっ……!」
一度するといった手前、断る選択肢が消えてしまった逸花はブラのカップを掴み、一瞬躊躇した後にグイッとカップを引き下げた。
「おぉ!」
「な、何だよ! 可笑しい所でもあるのか!?」
「お、思った以上に綺麗で……」
「そ、そうか……」
俺が上げた歓喜の声を、変な物を見て出た声を間違えたのか。
やはり思春期真っ只中の高校生の逸花は、自分の身体が他人と違うのかと気になるらしい。
「…………」
「…………」
妙な沈黙が間に挟まったが、逸花の胸は美乳だった。
大きさは巨乳の領域であり、ブラの支えを考慮しても重力に負けておらずツンと乳首を上に向けている。
乳輪自体は胸本体とのバランスが良い大きさで、乳首は肌寒い夕方の空気に晒されて徐々に尖り始めていた。
色も桜色を薄くしたように美しく、まさに美巨乳と言える胸。
しかもブラのカップを下げただけなので胸は左右から押さえられ、乳首を正面に居る俺へ向けてきている。
完全に開放された姿も見たかったが、圧迫されて中央へ寄せられる巨乳の卑猥さも捨て難いものだと勝手に思った。
「な、何だよ……。じっと見てないでお前もチ、チンポ出せよ……」
「あ、あぁ。すまん」
勢い余って丸出しにしたものの、流石に凝視されると恥ずかしいらしく、腕で胸を隠しながら睨み付けて来る。
促された俺はズボンの中で存在を主張している陰茎を、逸花に見せ付けるように解き放った。
「ひっ!?」
下ろされるパンツのゴムに引っ掛かって跳ね上がる陰茎は、カウパー液を撒き散らしながら曝け出される。
恐らく人生で初めて陰茎を見て、反射的に悲鳴を漏らした逸花。
俺がにじり寄ると、その分後退してしまって近寄れなくなってしまう。
「おい、早く挟んでくれよ」
「あぅっ!? わ、分かったよ!!」
ようやく自分が後ろへ下がっている事を認識した逸花は再びやけくそ気味に叫び、脚を震わせながら近寄ってきた。
胸は腕によって押さえられたままなので揺れはしていないものの、上下に食み出た肉が小さく波打っている。
そして手が届く範囲までくると胸の谷間で陰茎を挟む為、俺の目の前で跪く。
「よ、よし!」
自分に気合を入れるように声を張った逸花は押さえていた巨乳を開放し、反り経つ陰茎へ胸の谷間を近付けた。
「デカイ……」
最大まで硬く大きくなった俺の陰茎は威圧感が凄いらしく、逸花の顔にも緊張が走る。
ごくりと緊張で生唾を飲み込んだ後に決意を固めた様子で背中を反らせ、陰茎を胸の谷間へ挟み込んだ。
「ひぅ!? 熱い!!?」
胸の谷間に陰茎の感触を受けた逸花は、思った以上の熱で思わず声を漏らしてしまう。
通常ならば胸は多少なりとも左右に向いているので、ただ近寄っただけでは陰茎を挟めはしないが、今はブラのカップを下ろしただけで胸は中央へ寄せられている。
つまりは態々左右から押さえなくとも、陰茎を近付ければ自然とパイズリの形になった。
俺には陰茎を挟まれる前に逸花の寒さで尖った乳首を先に感じられ、見た目に変化がない程度に陰茎の硬さを増してしまっている。
「よ、よし! これでパイズリをしたよな!?」
「い、いや、もっと胸の奥へ挟んで、上下に胸を動かしてもらわないとパイズリにはならないよ」
「な、何だと!?」
性的な知識が乏しいらしい逸花は、ただ陰茎を胸の谷間へ挟んだだけでパイズリをした事になったと思ってはいるが、それではただの『パイ』だ。
『ズリ』までして貰う為に逸花の言葉を否定すると、悔しそうに歯を食いしばって亀頭を人差し指で胸の谷間へ引き寄せる。
「あっ……何か変な感触だ。何か変な汁まで出てるし……」
初めて触った亀頭の感触に素直な感想を小さく漏らし、カウパー液の存在と匂いに眉を顰めた。
しかし俺はそんな逸花の様子に興奮は高まるばかり。
更には徐々に胸の谷間へ引き寄せられ、若く張りがありながらも暖かく柔らかい巨乳に包まれていく快感で、睾丸の精液は既にパンパンになっていた。
性的な知識が乏しい逸花に自ら卑猥な行為をさせるのは、何と背徳的な興奮を誘う事か。
「ほ、ほら、挟んだぞ!」
「おはぁ……。つ、次は胸を左右から押さえて、くっ、上下に動かしてくれ」
「くぅ……! 分かったよ!!」
「おわっっ!?」
「うるせぇ! 黙ってパイズリされてろ!!」
逸花自ら左右から胸を押さえた所為で、谷間に挟まされた陰茎に感じる圧迫が大きくなり、思わず快感で声を出してしまったが、怒られた上に羞恥心を全面に出した顔で上目遣いに睨まれる。
「うくぅ、分かったよ。だから早くしてくれ」
「ちっ、気を失わなければこんな事には……!」
後悔の念を小さく呟きながら、逸花は自分で支えた巨乳を動かして陰茎を扱いていく。
亀頭では快感でカウパー液が漏れ出し、胸の谷間に落ちてしまう。
「うぅ、ヌチョヌチョしてきた……」
胸同士が擦り合ってサラサラとした肌理の細かい感触が、カウパー液でぬるぬるになってきた。
滑りが増す程に俺の快感も増え、陰茎は更に硬くなる。
逸花が巨乳を上へ動かせば張ったカリが擦り上げられ、亀頭が隠れる程度まで持ち上げると今度は下げていく。
鈴口から亀頭に広がったカウパー液は当然胸にも塗り広げられ、カリを過ぎて竿にまで体液が付けられる。
一度上下するだけで陰茎全体が滑るようになってくると、動きも徐々にスムーズになってきた。
やけくそ気味に巨乳を動かす逸花のお陰で、思ったよりも早く精液を出せそうだ。
「んっ……ふっ……ふぁ……」
「うっ、くふっ……うぁ……」
しかし速いスピードで胸を動かす逸花の声にも、何故か僅かに悦声が混じり始めた。
見下ろしてみれば巨乳を真正面に向けて上下に擦っている所為で、俺の下腹部で乳首を擦られ、快感を得ている様子。
羞恥心だけだった顔にも若干の快感を見せ、胸の動きも無意識かどうか分からないものの、わざと下腹部へ押し付けている雰囲気すらあった。
陰茎に感じる胸の暖かさと圧迫感も心成しか増えており、可憐な逸花の唇から漏れ出る小さな喘ぎ声も僅かに大きくなってくる。
「ふぅん、んんっ、はっ、あぁっ。早く、終われよ」
胸の谷間から出ては胸の中へ消える亀頭を見詰め続ける逸花。
漏れ出たカウパー液でヌチョヌチョと卑猥な音を響かせ、逸花自身には濃厚な男の性の匂いが直撃し、羞恥心と屈辱で涙を溜めていた目が欲情を湛え始めた。
「うっ、で、出そうだ……!」
「はっ!? 出るって、何がだ!?」
「もうすぐ終わるって、くぅ、事だよ!」
「本当か!?」
「だから、胸の動きを、あぅっ、早くして、くはっ、チンポの先を見ながら口を、開けておくんだ!!」
「はっ!? チンポの先を見ながらく、口をか?」
「早く!!」
「あ、あぁ。分かった! ……んあ~――」
見えない終わりが漸く訪れると知った逸花は喜びで顔を上げるも、俺の口を開けろとの言葉に戸惑いを見せる。
しかし強く言うと勢いに飲まれてしまい、結局言う事を聞いて亀頭を欲情が滲む目で見詰めながら口を開けた。
その様子を見た俺は、微妙に腰の位置を調整して鈴口の先を逸花の口へ向ける。
「うぐっ! 出すぞ!」
「あぁ!」
そして勢い良く吐き出された精液は、鈴口の向かっていた先、逸花の口の中へ飛んでいった。
「あむっ!? んくっ!!」
逸花は飛んで来た体液を反射的に飲み込んでしまった。
飲み込む際に閉じた口の上からも精液を浴びせ掛けられ、口元に限らず顔全体にまで飛んだものは亀頭を見詰めていた目にさえも掛かってしまう。
幸い精液を飲んだ瞬間に瞼も閉じたお陰で目には入らなかったが、それでも予想もしなかった事態に逸花は硬直したまま、顔で体液を受け止めた。
「うぇ……まっず」
「おふぅ……」
短い射精を終えた俺が満足気に溜息を吐きながら身体を離すと、逸花も胸から手を離して顔に掛かった精液を指で拭っていく。
「てめぇ……!」
怒りで震える声を漏らす逸花は、目を閉ざしていた精液を弾き飛ばすと殺気すら湛えながら睨んできた。
流石にマズイと思った俺は再び『常識』と言う、いつの間にか絶対的な盾となっていた言葉を使う事にする。
「パ、パイズリをした後に、口に入った精液を飲むのは、じょ『常識』だろう!?」
「っ!? ……常識? こんな不味い物を飲むのがか!?」
「そ、そうだよ! 世間には知らない常識も一杯あるんだよ! 例えばパイズリをした時の常識とかな!」
「うっ……確かに知らねぇが……」
パイズリと言う行為を知らなかった逸花にとって、常識とは俺からしか知らされない。
しかも、あの変なネックレスの効果で『常識』と言う言葉に敏感になっているらしく、明らかに変な『常識』であっても渋々受け入れてしまった。
「ちっ、常識なら仕方ねぇな……」
そう呟いた逸花は胸の谷間にまで溜まった精液を拭き取り、乳首が立った胸をブラの中へ納めようとする。
指に押さえ込まれる胸は柔らかく凹み、胸自体が形を変えると肌が突っ張って乳首も向きを変えた。
そんな光景を見てしまえば俺の興奮も再び沸きあがり、半立ちだった陰茎が射精前のように反り立つ。
「待ってくれ」
「何だよ。もう助けてくれた礼はしただろうがよ」
「まだだ。後一つしないといけないぞ! 『常識』としてな!」
「うくっ!? あたしの知らない常識がまだあるのか!?」
「あぁ」
「はぁ……世界は広いな」
俺が自信満々に言うと、逸花は尖らせていた態度を萎らせながら制服を整えた。
そしてセーターも下ろしてから、再び俺と向き合う。
「で、次は何をしろってんだ?」
「あぁ、次はそこの壁に手を付いて動かなければ良い」
「は? それだけか?」
「後ろへ股間を突き出すようにして、だぞ?」
「なっ!? そんなこ――」
流石に何故そうするのかを理解した逸花が食って掛かってこようとするも、俺の言う言葉は変わらない。
「『常識』だからな。仕方が無いよ」
「くっ……!!」
助けられた恩と、恩を返す為の絶対的な『常識』を盾に取られた逸花は悔しそうに俺を睨んでくる。
もしかしたら嘘を吐いていると疑わない所も、ネックレスの効果だろうか?
何にせよ、俺にとって都合が良い事には変わりない。
『常識』と言う壁に逸花が怯んでいる隙に畳み掛ける。
「ほら、早く壁に手を付いて股間を後ろへ突き出してくれ」
「うぅ……分かった。それが常識なんだろう?」
「そうだよ。『常識』的に考えて」
「くそっ……! 覚えてろよ……!!」
吐き捨てるように呟いた逸花は動くのが億劫そうに近くにあった壁へ手を付き、所謂立ちバックの体勢になった。
「ほら! これで良いんだろ!!」
「あ、あぁ」
後ろから見ている俺には短過ぎるスカートの中が丸見えになっており、先ほど見た時とは明らかな違いに一種の戸惑いすら感じる。
しかし逸花には俺が不満に思っていると感じたらしく、肩越しに振り返ってイライラした雰囲気で文句を言ってきた。
「何だよ! 言われた通りにしてるだろうが」
「いや、そうじゃなくてだな」
「じゃ、何なんだよ」
「濡れてる……」
「っ!?」
流石に俺の言葉が自分の股間を見て言われたと分かった逸花は身体をビクリと大きく揺らしたものの、立ちバックの体勢は崩さない。
それでも自分が愛液を漏らしているとスカートの中を通りぬける風の冷たさで認識したようで、肩越しに振り返っていた顔をバッと地面へ向けた。
強気な言葉で覆い隠していた羞恥心を誤魔化そうとも、黒い髪の合間から見える耳が真っ赤になっていく様子が薄暗い中でもハッキリ見える。
「それじゃ、ぬ、脱がすからな」
「くっ……!!」
悔しそうな声を出しても『常識』に囚われた逸花は、俺から逃げようとはしない。
陰茎を咥えて精液を飲んだ事と乳首を擦られた快感で、無意識に性的な興奮を目覚めさせた秘裂は、ショーツを透けさせる程に愛液を滴らせていた。
逸花が気を失っている間は綺麗に閉じていた秘裂も僅かに開いており、そこから懇々と濡れ出した愛液が大陰唇の全てをショーツの下から現す。
見えなかった淫核は包皮からすら出てしまい、薄いピンク色の玉を卑猥に透けさせていた。
そして俺がショーツを脱がせれば、ヌチャッと粘っこい音を立てながら大陰唇からクロッチが離れ、愛液の糸が何本も糸を引く。
大陰唇だけではなく、白い尻も普段から運動しているのか小さめで、引き締まっている印象を受けた。
完全に尻からショーツを太股へ降ろすと、白い布越しに見えていた箇所が全て露になって生々しい色を見せてくる。
更には匂いすらも開放され、俺の性欲を再び最高潮にまで高めてくれた。
「……ごく」
「くぅ……!!」
ショーツを脱がされた所為で直接股間に夜風を浴びた逸花は、綺麗な尻を俺の視線と緊張、おまけに高まりきった羞恥心で全身を赤く染める。
俺は無言のままに唾液を飲むと、精液と逸花の唾液に塗れたままの陰茎を水平にさせ、腰を前へ進めた。
「…………ん」
「ひぅっ!?」
鈴口に感じるのは夜風の冷たい感触から、逸花の熱くなった秘裂に柔らかな感触へと変わる。
しかも少し腰を突き入れるだけで愛液を漏らす膣口は、待ちに待ったかのように鈴口へ吸い付き、導かれるままに進めば処女らしい締め付けが亀頭の進入を阻んできた。
「くぁっ……閉まる」
「んぐぅぁっ!?」
反射的に出てしまう処女の恐怖心で、最後の抵抗らしい抵抗は逸花の下半身を緊張させて小刻みに痙攣を繰り返す。
それでも俺は腰の動きを止めず、ゆっくり処女の膣口を拡張していった。
「あぐぅ……! 広がる……!!」
一足先に膣内へ入った鈴口は細かく蠢くヒダに迎えられる。
逸花自身が膣口を拡張される感覚で全身に力を入れている所為で、膣壁も締まって愛液で滑るヒダを押し付けて来ていた。
鈴口から出ていた精液混じりのカウパー液は即座にヒダで舐め取られると、今度は唾液の代わりに愛液が亀頭に塗り広げられていく。
じわじわ進む俺の腰はカリまで膣口へ食い込ませ、逸花へ拡張される大きな違和感を送った。
「くぐぅっ!!?」
その拡張感は恥ずかしさを隠す為に地面へ向けていた顔を夜空へ向ける程であり、亀頭に感じる締め付けも緊張と違和感で強くなる。
しかし俺もその程度で動きを止める事は無く、陰茎から感じる快感をより良く感じたい欲求の赴くままに腰を押し進めた。
そしてカリが膣口を過ぎれば鈴口にはヒダが蠢く感覚は、処女膜が立ち塞がる感覚へと変わる。
「待っ……! ……いや、良い。くぅっ、助けてくれた礼を、するのは常識、だからな」
純潔を失う危機に一瞬だけ理性を取り戻して咄嗟に俺を止めようとするも、ここでも『常識』が邪魔をした。
「そうだよ。処女も含めて初めて礼になるのが『常識』だからな」
「わ、分かってる、よ。ぅぐ……!!」
若干納得いって無さそうな雰囲気を今更出している逸花は、膣内に入っている亀頭の違和感と熱さで呻き声を漏らす。
鈴口に感じる処女膜は俺が腰を押し進めれば徐々に奥へ伸びていき、遂には破瓜の瞬間を迎える。
「んぐうぅ!? 痛ぁ!!!!」
「うくぁっ!? 締まるっ!!」
ブツリと儚い最後を処女膜が遂げた途端、破瓜の痛みは逸花の膣内のパニックにさせた。
鈴口の前ではヒダが集まって進入を拒もうとしても、滴る愛液が滑って挿入していく亀頭の肌を舐めていく。
強い締め付けの所為で、カリで広げられる感覚は普通に入れられるよりも逸花へ大きな違和感と痛みを送った。
竿は膣口で愛液を塗りたくられた挙句、入った先の膣内では無数のヒダが這い回る。
「あぐぅぁ! 腹が、ひ、広げられる!! あぁっ!!」
「うぅ~……!」
逸花は頭を夜空へ上げたままで何処も見ておらず、ただひたすら膣内を広げられていく感覚に耐えていた。
震える脚は今すぐにでも地面へ膝を付きたそうにしているものの、歪んだ『常識』が武闘派の身体を固定し、立ちバックの姿勢を維持させている。
最早自分が濡れたショーツを太股に引っ掛け、尻を丸出しで陰茎を挿入されていると言う、圧倒的な羞恥心は感じていないようにも感じられた。
そして俺の陰茎が竿の三分の一程を残して決して深くない膣内を占領して子宮口を突き上げると、逸花は背中を反らせて息を詰まらせ、反射的に腹筋へ力を入れる。
「んっ、かはっ!?」
「くぅ!?」
不意に陰茎を膣壁で握り締められた俺は、思わず逸花の尻を握り締めてしまった。
「あくっ!? 尻を……くぅっ!!」
「締まるぅ!?」
「ちっ! こっちの気もぉ、知らないで、はぁ! 気持ち良さそうに、うくっ、しやがってぇ!!」
膣内を完全に陰茎の形に広げられた逸花も、激しい違和感の中で尻を触られた事を察知し、触るなと言おうとして『常識』が言葉を止める。
ついでに肩越しで俺へ顔を向けると、気持ち良さに顔を惚けさせている姿を見て悔しそうに歯軋りをした。
しかし後ろを見た逸花は改めて自分が野外で下半身を丸出しにして、会ったばかりの男に犯されている現状を認識する。
「っ!?」
凄まじい羞恥心に再び地面へ顔を向けさせるも、視線が地面しか移さなくなった所為で余計に股間から下腹部に掛けての拡張感を感じ取った。
子宮口を持ち上げる鈴口からカリの広がり、竿の硬さと太さに表面を脈打つ太い血管まで逸花の脳裏によぎる。
おまけにその陰茎に自分の膣壁が張り付き、蠢いては舐め回しているのさえ感じてしまった。
嫌がる逸花自身の意識とは異なる反応を自覚し、現実を振り払うかのように頭を振る。
「くぅ……違う……!!」
「うぉ!?」
逸花が上半身を動かした所為で腰にも反動が流れ、陰茎を握り締めていた膣内が僅かに横回転を返してきた。
当然ながら強い締め付けを受けているのでヒダはカリの凹みへ入り、舌よりも細かな動きで亀頭全体へ刺激を送ってくる。
鈴口から漏れ出しているカウパー液は、目の前で蠢くヒダによって撹拌されてしまい、すぐに愛液と溶け合った。
元々陰茎に付着していた精液も全て舐め取られてしまっており、その全てが膣壁の動きによって子宮口へ送られる。
「くぁっ! 早く! す、済ませろよ!」
「あ、あぁ。くっ、分か、った!」
逸花は脳裏に過ぎったイメージを払拭する為、顔を伏せながら先を促してきた。
先程のパイズリで精液さえ出せば、この状況が終わると知った上での言動だろう。
何気に今まで子宮口を突き上げたままで止まっており、俺は逸花の意を汲んでゆっくりと腰を引いていった。
「ひぐぁっ!? 腹が、削られる……!?」
「おぁ……!」
相変わらずパニックした状態の膣内から陰茎を引けば、締まる膣壁は張った亀頭のカリで削られる。
地面へ顔を向けている逸花も膣内の変化と刺激を敏感に感じ取り、未知の感覚で思わず声を出した。
陰茎も膣壁に握り締められていた状態のままで引いた事で、ヒダで扱かれている感覚が強く送られてくる。
精液混じりのカウパー液は、子宮口からの体液の足跡となって鈴口と繋がった。
そんな快感を受ける中で俺は射精の欲求を股間で塞き止めつつ、亀頭を半分程まで顔を出す程度に腰を引き、再びゆっくりと腰を押し込んでいく。
「あぐぅ……、また、ひぎぅ、広がるぅ……!!」
「おふぅ……締まる……!」
一度処女膜を破って広げた膣内は、愛液の滑りも手伝ってスムーズに挿入出来た。
それでも強い締め付けは変わらないので、カリの凹みにはシッカリとヒダが入り込んで快感を送ってくる。
膣内へ確実に陰茎の形を覚えさせながら再び子宮口を突き上げると、今度は動きを止めずに腰を引いていき、前後に動かしていく。
「ひぅ、あくっ、うぁっ」
「ふっ、はっ、んっ……!」
小刻みに子宮口を突き上げられる逸花は肺を身体の奥から刺激され、喘ぎ声にも似た声を上げる。
俺の腰の前後運動は、最初の緩やかな動きが大きくなる快感と共に消えていき、徐々に速さと勢いを増していった。
膣内では自己防衛の本能と、逸花自身が認めたくない僅かな快感とで愛液が多く漏れ出し、グチョグチョと卑猥な音が響き始める。
「うっ、ふっ、奥を、くぁっ、突くな、あぁ!!」
「嫌、がる割りには、ふっ、厭らしい音を――」
「言うな!!」
「うくっ!? まだ締まる!?」
犯されて感じている現実を認めたくない逸花が俺の言葉を遮る為に怒鳴ると、腹筋に力が入って処女の締め付けが強くなった。
膣内に隙間が無くなった所為でカリに掻き出される愛液も増え、引っ掛けられるヒダが逸花と俺に大きな快感を送る。
既に精液は股間まで競り上がっている俺に、不意の刺激は耐えるのがつらい。
最早膣内の感触を味わう余裕は無いと感じ取り、逸花の腰を掴んだ俺は一気にピストン運動のスピードを上げた。
「うっ! はっ! なん、だ!? 急に!」
「もう、げ、限界だ!!」
「くぅっ! なら、は、早く終わらせろぉ!!」
激しくなった動きに高校生の身体は翻弄され、長く綺麗な黒髪がバラバラと背中から落ちる。
見えるようになった首筋は既に夜の暗さの中でも分かる程に赤くなっており、逸花の身体がどれ程の快感を溜めているかを分からせてくれた。
しかし逸花よりも早く絶頂に達しそうな俺は、必死に腰を動かして陰茎を締まる膣内で扱く事だけしか頭に無い。
俺の下腹部をぶつける度に若く張りのある尻は柔らかく波打ち、股間ではグチョグチョと短い間隔で卑猥な音が激しくなって聞こえてくる。
「あぐっ! うぐっ! はぅっ!!」
「ふっ! はっ! はっ!」
激しく子宮口を突き上げられる逸花は壁に付いている手を握り締めて耐える他無く、俺は遠慮などしないで精液を吐き出す為に処女だった膣内で陰茎を扱く。
「くはっ!? 出るぞ!」
「さ、サッサと――っ!? って、中で出したら――」
「もう我慢出来ない!!」
「子供が――あぐっ!?」
俺は逸花の腰を限界まで引き寄せ、子宮口を思い切り突き上げると股間の力を抜いて精液を吐き出し始めた。
射精の快感は暗い筈の夜空が真っ白になる程で、全身の力が抜けそうだ。
それでも陰茎を抜こうとする逸花の抵抗を完全に阻止できているのは、美少女を孕ませようとする男の本能か。
「あぁ……! 中で、出てるぅ!!」
「おふぁ……」
精液を吐き出して快感を含ませた声を出す俺と違って、絶望感漂う言葉を漏らす逸花。
他人の体液を感じた膣内はピクピクと振るえ、鈴口が減り込んだままで精液を受ける子宮口は、逸花の意志とは反対に孕もうと積極的に吸い付いてきた。
吸い切れなかった精液が、漏れ出していた愛液を膣内の最奥から押し出し、竿を握り締める膣口の僅かな隙間を縫って逆流してくる。
「ふぅ……気持ち良かった」
「~~~っ! 気持ち良かったじゃねぇよ!」
「おわっ!?」
いい加減、身勝手な行動にキレた逸花は立ちバックの体勢を止めて陰茎を無理やり抜いてから、俺の胸ぐらを掴んできた。
「てめぇ! 中に出したら――っ!?」
膣内に精液を出された怒りで出そうとした文句は、膣口から放屁のような音が聞こえた途端に止まる。
怒りの言葉を腹の底から出そうとした所為で腹筋に力が入ってしまい、膣内の圧力が高まって膣内に残っていた精液が混じっていた空気と共に出たのか。
憤怒に染まっていた逸花の顔は自分の股間から出た音と感触に驚いた様子を見せ、一気に有り得ない程の羞恥心に染まった。
そして俺の視線に耐え切れなくなってバッと頭を下げると、太腿に引っ掛かっていたショーツを股間も拭かずに履き、言葉を掛ける間もなく走り去ってしまう。
「…………まぁ、恥ずかしいわな」
男である俺でさえも理解できる恥ずかしさだ。
一刻も早く、この場を去りたかったのだろう。
街頭で照らされた精液の足跡がうっすら浮かび上がる中、逸花は全力疾走で夜の暗闇に消えて見えなくなってしまった。
「それにしても、あのネックレスって何だったんだろうな……?」
ただ道端に落ちていた物を気に入って持っていただけだが、やはりこの地には不思議な力というか、技術が眠っているようにも感じられる。
「まぁ、なんにしても、おいしい思いができた。人助けはするもんだな」
難しい事を考えても凡人の俺には分からない。
ひとまず今まで丸出しだった股間周辺を奇麗に拭き取ってズボンを履く。
「さて、誰も居ないし帰るか」
こうして俺は一時の夢のような時間を過ごし、ダルクもすっきりした腰を抱えながら帰路に就いたのだった。
終わり
同人小説『ゲームじゃなかった異世界』 体験版β
始章
その機械は、一つの究極として知られていた。
頭に付ける、専用のヘッドギアを介してバーチャル世界の全てを体験できるゲーム。
それこそ触った感触は勿論、匂いや味、果ては青年向け限定ではあるが性的な快感まで完璧に再現されている。
脳に直接電気信号を送る事に対して、好い加減な事しか言わないテレビのコメンテーターが批判を繰り広げても、確証された安全を持って惨めに黙らせられた。
ゲームの幅は大きく広がりを見せ、RPGを中心として格闘や恋愛シミュレーション、果ては犯罪者への刑罰としても利用される程の普及を果す。
殆どの人が持つ様になった頃、少し送れて一人の女性<鈴野樹 美沙緒>が癒しを求めて新しく始める決心を付けた。
都会のど真ん中で一人暮らしをしている所為で、仕事の忙しさも相俟って心を安らげる殆ど無かったのだ。
年相応の女性らしい落ち着いた室内の中、届けられたダンボールを開けて繁々とヘッドギアと付属品を取り出していく。
「え~っと、これをネットワークに繋げれば良いのかな?」
女性としては少し高い身長で、黒く艶の美しい髪は肩甲骨ほどまでの長さ。
四肢は細くも健康的な印象を受け、身体を動かす度に揺れる胸は平均より大幅に大きかった。
括れを維持している腰は細く引き締まっており、尻に至っては安産型で履いているジーンズの布をピッチリと貼り付けている。
「最新の電化製品は接続が楽で良いわね~」
最先端の機会なので接続するコードは、ネットワークに繋ぐ為の物が付属品として一本。
どんなに機械に疎くても、ネット回線その物が無いと言う場合以外は何の問題も無く準備を終えられるだろう。
「後は……っと、頭に付けてから楽な姿勢になれば良いだけね」
説明書通りにベッドに寝転がって楽な姿勢を維持してから、ヘッドギアのスイッチを入れる。
「あっ――」
頭に微かな刺激を受けたと思った途端に視界は白く染まり、次の瞬間には空中に浮いた設定画面が現れた。
白く広い空間の中で、ゲームのウインドウが浮いている光景は現実味を感じさせない。
「ふむふむ、これでゲーム世界の自分を作るって訳ね……」
ウインドウに出ている名前を書く欄を始め、事細かな部分まで設定出来る様になっていた。
顔や体型に髪の色は当然として、初期に覚えられる色々な技能から得意な武器まで、膨大な数の設定項目がある。
「……何か、面倒くさそうだから全部現実と同じで良いかな?」
使用者の外見情報はヘッドギアを付けた時に収集されており、最初に設定されるのは本人の姿形。
何も設定を変えなければ、そのままの自分でゲームの世界に降り立てる。
余りにも操作出来る項目が多過ぎる事と、大してステータスに拘りが無かった美沙緒は、殆ど設定を弄らないままで次々に『OK』の選択をして進めていく。
最後には青年認証と性的な事柄に対しての設定が残った。
「ん~、まぁ、エッチな事をしてもしょうがないしね~。『NO』っと……」
元々、ゲームを始める切欠が癒しを求めた結果なので、あっさりと性的な事をガードする選択を取る。
「さて、行きましょうか」
全ての設定を終えた先には光が舞い散る光景が映し出され、見ている景色が森を背にした畦道の真ん中に変わった。
一瞬にして変化した視界に驚き、更に風の感触と匂いにも驚く。
「凄い! 本当に森の中に居るみたい!」
髪は風によって本物の様に流れ、森特有の香りもする。
靴越しに感じる土の感触も、まるで本当に自分がそこに立って居るかの様な感触だった。
身体には服を着ている刺激もちゃんとあり、安い麻のチクチクとした感覚までシッカリと伝わってくる。
普段は合成繊維で肌触りの良い服を着ている分、逆に新鮮な感じがした。
ふと下を見てみると自身の慣れ親しんだ大きな胸は完璧に再現されており、下半身は見えていない。
硬い布を押し上げて乳首が浮いているが、性的なフィルターを被せられた状態になっているので恥ずかしさを一切感じず、普通の事として認識する。
現実ならばブラをしていない羞恥に慌てている状況であっても、平然とした態度で身体を捻り、今の服装を興味深げに見回していた。
「何かチクチクするけど……。これが初期装備なのかしら?」
大きな胸が布を持ち上げている事で、少し動くだけで裾からへそがチラチラと姿を現す。
下半身を覆っている麻のズボンも、膝のまでのハーフパンツで毛の生えていない綺麗な足が露出している。
靴も底が殆ど無く、平坦その物。
服装だけを見れば全体的に茶色で地味極まりないが、それを補う程に魅力的なのが黒く艶やかな長い髪と平均以上の整った優しげな顔。
そして大きな胸に負けない均整の取れた身体が、どこかお洒落な雰囲気を醸し出していた。
「ん~、まぁ、戦って世界を救うゲームでもないし、これで良いのかしらね」
ゲームを始めたばかりでは当然の服装だと納得する。
改めて辺りを見回すと、然程遠くない所にファンタジーらしい特徴的な教会の屋根が見えた。
「最初はあそこに行けばいいのね」
踏み出した足取りは期待に満ち、これからのイベントに心を躍らせているの様だ。
隣の森林から感じる爽やかな匂いと風に癒されながら、目測通りにたいした距離を歩かずに敷地内が見えてきた。
少し広まった場所には一人の少年が棒を振り回して遊んでおり、長閑だが寂れたとも思える雰囲気を感じる。
「人が少ない田舎の設定なのかしら」
特に警戒心も抱かずに近寄っていけば、見えていた少年がこちらを向いた。
現実世界でも子供は別段嫌いでもなく、安心させるように笑顔を浮かべて手を振る。
すると、少年は胡散臭げな表情を浮かべていたが、驚きの顔に変わって持っていた棒を落としてしまった。
それを見ていた美沙緒は人が来た事に驚いたのだろうかと思うが、少年の見開かれた目は明らかに大きな胸へと向かっている。
ブラをしていない所為で歩くだけでも大きくゆさゆさと揺れ、刺激を受けた乳首は先程よりもハッキリと形を浮かび上がらせていたのだ。
いくら少年と言える年頃でも間違いなく男であるので、唖然として送る視線に性欲を滲ませていた。
しかし、性的なフィルターを介している所為で、見られている美沙緒は欲情している視線に晒されても一切気が付いていない。
「やっ、こんにちは」
「こ、こんにちは」
挨拶を交わした後、説明書通りに最初の拠点を作る必要があるので教会を使わせて貰えるかを確認する。
「私、最近ここに来たんだけど、この教会って拠点に出来るかな?」
「う、うん! 出来ると思うよ」
美人で巨乳の女性に話し掛けられるのが初めてだった少年は、顔を赤くして緊張を浮かばせていた。
視線は相変わらず胸に行っているものの、美沙緒は気にしていない。
それどころか視線を合わせる為、膝へ手を付いて前かがみになった事で巨乳は二の腕に押されてしまい、麻の服に大きな谷間を作った。
性的な事に興味が沸き始めた少年にとってその光景は溜まらなく、抑えられない若い欲求は溢れ出してしまう。
「ようそこ! お姉ちゃん!」
「きゃっ!?」
精一杯、違和感無く胸を触る理由を考えた末に、少年は歓迎の声を上げるドサクサで抱き付く事を思いつき、迷う事無く実行した。
美沙緒は飛び付かれた事に驚いて悲鳴を漏らすが、抵抗しないで優しく受け止める。
少年の顔が巨乳に埋められ、小さな手は厭らしく麻の服の上から揉んでも全く気にしていない。
性的なフィルターの効果は、シッカリと効果を発揮していた。
胸に食い込む細い指は好き勝手に動き、掌に収まり切らない感触を楽しむ。
下から持ち上げて揉み、徐々に上へ持っていくと乳首へと到達した。
麻の刺激で硬くなった所為で小さな手でも摘み易くなっており、自然とコリコリと捏ね回す様に動かす。
人生で初めて触った胸の感触に少年の顔は、手からの快感に顔がだらしない物へと変わる。
「気持ち良い……」
「随分と甘えん坊なのね」
「僕、家族が居なかったから、寂しかったんだ」
「そうなの……」
硬くなった乳首を摘まれながら少年の言葉を聴くが、美沙緒にとってはゲーム世界の設定として認識されているので、たいして同情を浮かばせない。
その間にも幼い性欲に塗れた思考は、本能的に女の身体を触る快楽を求めて大胆な動きを見せる。
服の上からでは我慢出来なくなった少年は鼻息を荒くさせ、へそを見せる裾から手を差し込んだ。
「んっ」
「お姉ちゃん良い匂いがするね」
「あら、有難う」
一見すると親が居ない寂しさを慰めるかの様に抱きついている光景であっても、実情は色欲に染まっている。
一応は悪い事をしていると思っている少年は、そろそろと美沙緒の反応を伺いながら、適度に引き締まった腹に指を這わせていく。
触れられた刺激で思わず声を漏らしてしまっても、それすら性的な物として判断したフィルターは情報を遮断して、美紗緒自身には何も言っていないと思わせた。
腹を直接触っても特に拒否をされないと確認した少年が、今度は一気に手を進ませて胸へと到達させる。
下乳に突き当たった指は、麻の布越しに触った時以上に柔らかな感触を返してきた。
余りにも布一枚向こうにあった気持ち良過ぎる刺激に、思わず声を詰まらせる少年。
「っ!!」
「そんなに寂しかったのなら、少しの間だけだけど、このままでも良いわよ」
「有難う! お姉ちゃん!」
美紗緒は僅かながらに母性を刺激されてしまい、胸に密着する少年の頭を優しく撫でた。
胸を下から揉み始めた小さな手は動きを激しくさせて、好き勝手に揉み込んでいく。
下乳に食い込む指は弾力を確かめるように動き、指は胸の肉に埋もれ、顔でも受けるタプタプとした感触は少年を夢中にさせた。
そのまま上った手は、服の上からでも摘んだ乳首に到達し、くにくにとした固めの感触を楽しんだ。
少年の小さな陰茎は粗末なズボンの中で硬さを増し、布に擦られて胸を揉む手以上に快感を送る。
「はぁはぁ……」
「よしよし」
性的な興奮で呼吸を荒くさせているにも拘らず、美沙緒は単に少年を慰めている程度の認識しか持っていない。
揉まれている本人が認識していなくとも身体は反応を返し、乳輪を這う指が乳首に当たる刺激で更に尖る。
「もう、良いかしら? そろそろ拠点を作りに行きたいんだけど……」
「ん~、分かった! 僕が連れてって上げるよ!」
「本当に?」
「うん!」
「有難う」
胸に押し付けていた顔を離した少年は、美沙緒を手放さない為に精一杯協力する旨を伝えた。
服の中では相変わらず小さな手が巨乳を揉んでおり、手を離すのは心惜しいと感じて一時も離そうとしない。
ギリギリ精通を果たしておらず、性欲に取り付かれた思考では指の動きを止める事はなかった。
「じゃ、神父様の所へ行こう!」
「その神父様にお願いすれば、教会を拠点として使えるのね?」
「そうだよ!」
身長が大きく違うので、美沙緒が身体を起こせば少年の手は服から抜けてしまう。
自然と巨乳から手を離してしまうが、用事を終わらせれば揉めると思う一心で率先して教会へと引っ張っていく。
「早く行こう!」
「はいはい。お願いね」
「うん!」
元気な様子の少年を優しく微笑みながら見詰め、美沙緒は本格的にゲームが始まったと楽しみな様子を隠さない。
そして、間近に来た教会は何処か牧歌的な雰囲気が漂い、ゲームのコンセプトである癒しと言う言葉にピッタリだった。
古臭い扉が若干耳障りな音を立てながら開かれると、一般的な礼拝堂が広がっており、壇上には古びた牧師服を着ている細身の老人が作業をしている。
「神父様!」
「おや、いつもながら元気だね。どうし――」
何処か気弱そうな神父は少年の言葉に反応して、開けられた扉の方向を見ると同時に言葉を止めた。
例によって視線は美沙緒へと注がれ、艶やかな黒髪から麻の服を大きく持ち上げている上に乳首すらハッキリと浮かび上がらせている上半身へと注がれる。
それからチラチラと見えていた健康的な腹を通り、程好い肉付きの足へ流れた。
まるで視姦するかの様な視線を送るが、美沙緒はフィルターの所為で単に珍し気に見られていると受け取る。
「お、おやおや、随分と綺麗なお姉さんを連れてきましたね」
「神父様! お姉ちゃん、ここを拠点にしたいんだって!」
「そ、そうなのですか」
優しそうな視線で身近に魅力的な女が居る事になる喜びを隠しながら、落ち着いた声色を無理やり維持しながら許可を出す。
しかし、緊張は隠せないらしく、言葉が所々詰まる。
「えぇ、よ、よろしいですよ。こんな辺鄙な所にある教会で、よ、よければ、お、お好きなだけ御使い下さい」
「有難うございます、神父様」
「いえいえ、こ、困った方を助けるのが教会の勤め。な、何も遠慮は要りませんとも」
「では、暫くの間お世話になります」
「は、はい。分かりましたよ」
神父の声は明らかに上ずっていたものの、フィルターの効果は絶大だった。
ともあれ、許可を受けた事で美沙緒の視界には画面が浮び、迷わず拠点を教会にする選択肢を選んだ。
出てきていた『はい』を押した瞬間に、機械的な音声が『変更を認識した』と頭の中に響いた。
「拠点にするなら、へ、部屋も必要でしょう」
「あっ! 僕が案内するよ!」
「で、では、た、頼みます」
「分かった! 神父様!」
「何から何まで済みません」
申し訳無さそうに頭を下げた所為で胸が大きく揺れ、神父は視線を釘付けにされながらも応える。
聖職者にあるまじき行いであっても、辺鄙な所に教会を構えた事もあって女には免疫が無いので、自制しようとしても目が勝手に向かってしまう状態だった。
「い、いやいや、この程度ならいつでも言って下されば良いですよ」
「はい」
「お姉ちゃん、早く行こう!」
「えぇ、分かったわ」
少年に引っ張られていく後姿を名残惜しそうに見送り、枯れたと思っていた生活が急速に色を取り戻す感覚を確かに受ける神父。
拠点と言うからには何か頼って来るものだろうと考え、どう相手をしようかと自然と口元がにやけてしまう。
「この教会は部屋だけは一杯あるから好きな所を選んでも良いよ!」
「う~ん、私は別に何処でも良いんだけどね~」
「じゃぁさ、僕の部屋の隣にしなよ!」
「そうねぇ……」
言葉通りにたいして拘りが無いので少年の案内する部屋に決める。
ギィギィと少し音が鳴る扉を開けると、掃除だけはしているのか、辛うじて埃は被ってはいないだけの古臭い室内が見えた。
曇りガラスの窓を開けて換気をする為に入った少年の後に続く美紗緒は、備え付けの家具へと視線を向ける。
粗末なベッドの近くには小さな棚があり、中央には丸いテーブルと椅子が一組と、最低限の家具しかない。
そのどれもが建物に負けず劣らず古く、少なくとも使う分には問題ないと思われる程度だった。
「随分、古臭いね」
「もう、殆ど掃除しかしてない部屋だよ」
「他の人は居ないの?」
「うん。ここに住んでるのは神父様と僕だけ」
「へぇ~」
この世界はファンタジーらしく魔物も出現するが、頻度は圧倒的に低い。
それこそ一生に一度遭遇すれば奇跡とも言える程。
他には現実世界と同じ様に猪や熊なども存在はしていても、美沙緒が降り立った地域では被害も殆ど無い。
と言う、設定を受けたこの世界は、とにかく平和極まりないのだ。
少し離れた所に小さな村があり、教会はその村を見下ろせる小高い丘の上にある広場に立てられている。
立地の関係で、少年が開けた窓からは山々が連なる雄大な景色が見えた。
「はぁ、良い景色ね~」
「そう?」
「そうよ」
「ふ~ん……」
少年にとっては毎日見ている景色で、隣に来た美沙緒の感動する理由がいまいち理解できない。
しかし、視線は横から見える胸に行っているので、満更現状に不満は無かった。
「でも、寝るにはちょっと部屋が汚いわね。流石に拭き掃除ぐらいはしないといけないかな」
「僕、水と雑巾持ってくるけど?」
「お願いできる?」
「うん、任せて!」
美人に頼られた事が嬉しい少年は足取り軽く、目的の物を取りに行った。
その間に美沙緒はシーツをベッドから剥ぎ取り、窓の縁へ掛けて干していく。
見えない埃を手で払って皺を伸ばしていれば、慌しい足音と共に少年が帰ってくる。
「はい! 持って来たよ!」
「有難う。そこに置いといて」
「うん!」
元気な返事を返し、言われた場所に桶と雑巾を置いた少年は美沙緒の掃除の手伝いを始めた。
張り切って動く姿に微笑を向け、二人で埃臭い部屋の中を掃除していく。
最初こそ少年も雑巾を掛ける動作で大きく揺れる巨乳へ視線を向けていたものの、やはり拭き掃除は大変なのですぐに床へ視線を落として真剣に動き始めた。
所詮はゲーム世界と認識している美沙緒であっても、埃臭い部屋を拠点とする気は無く、隅々まで、現実と同じ様に汚れを排除する。
結局、終わったのは日が傾き始めた頃で、この世界で言えば夕食を取り始める時間。
額に軽くかいた汗を拭っていると、神父がやって来た。
「そ、そろそろ、夕食の時間ですよ」
「あっ、は~い!」
「済みません。すぐに行きます」
軽く後片付けをした後に手を洗い、少年に案内されて食堂へと向かう。
長い食卓の端には神父が座っており、美沙緒達が来るのを待っていた。
「済みません。私の分まで用意して頂いて……」
「い、いえ、貴女は、ここの新たな住居人となったのです。え、遠慮する事は無いですよ」
「有難うございます」
美沙緒の巨乳は軽く動くだけでも大きく揺れてしまい、必死に平静を装うとしている神父は言葉を乱れさせる。
明らかに挙動不審だったが、フィルターの掛かった意識は気にせずに用意されていた椅子へ座った。
そして、この世界特有の祈りを捧げ、美沙緒にとっては初の食事を取った。
神父と少年の視線は頻繁に麻の布を持ち上げている乳首へ行っていたものの、気が付かない美沙緒は笑顔を浮かべながら食べ進める。
和やかな雰囲気の中で会話を続け、田舎の教会らしい質素な食事を終えると風呂を勧められた。
「きょ、今日は動いてお疲れでしょう、風呂があるので、ぜ、是非使って下さい」
「え!? お風呂があるんですか?」
「えぇ、こ、ここら辺りは水源が豊富でしてな。燃料の薪も山へ入れば、う、売る程あるのですよ」
この世界がファンタジーと言うイメージを持っているのに加えて、建物の古臭さで風呂も無いだろうと美紗緒は何処と無く予想していた。
しかし、実際には清潔を保つ意味合いで入る習慣があり、資源に困らない教会を含む村では毎日使用している。
幾らゲームの中とは言え、現実でも寝る前には風呂に入っている美沙緒にとっては嬉しい事だった。
「じゃぁ、お言葉に甘えさせて頂きます」
「ゆ、ゆっくり疲れを解して下さい」
「はい」
その遣り取りを見ていた少年は、これ幸いと美沙緒に抱き付く。
「ねぇ、僕も一緒に入っていい?」
「あら、良いわよ」
「ホント!?」
「えぇ」
見た目的には甘えん坊な弟の願いをあっさりと承諾した美沙緒。
まるで本当に存在しているかのように行動する少年に対し、心の中では科学の進化に感心していた。
神父が教会に来たばかりの美沙緒に迷惑を掛けるなと叱る間もなく、浴室がある部屋へ引っ張られる。
「ちょっと、待って! 片付けをしないと!」
「い、いえいえ、そ、それは私がやりますので」
「えっ、でも……」
「そ、その子も楽しみにしている様子なので、せ、世話をお願いします」
「あぁ、はい。分かりました」
片付けをする代わりに少年の世話を頼まれたと察した美沙緒は、手を引っ張られるままに食堂を出て行く。
神父も幼い性欲の影には気が付かず、いつも通りのやんちゃな子供の行動として受け取っていた。
そもそも、美沙緒の胸を凝視して、枯れた筈の欲求が蘇って来た事に戸惑いを覚えていたので、そこまで認識が行かなかったとも言える。
外はすっかり暗くなって室内も歩くのも苦労しそうだが、教会の中は明かりを灯す魔道具的な物が辺りを照らしていた。
夕暮れよりも少しマシな程度であっても、躓く危険は十分に廃除出来ている。
廊下を足早に進む少年と美紗緒は途中で質の悪いタオルを取りに行き、脱衣所へと入った。
「お風呂はここだよ!」
「……狭いね~」
「お姉ちゃんの所のお風呂は広いの?」
「う~ん、広いって言う程でもないけど、少なくともこんなに狭くは無いわよ?」
「へぇ、お金持ちなんだね」
「そうでもないけどね~」
中は狭く、美沙緒と少年だけであっても、互いに肌が触れてしまう程度の広さしかない。
「…………!」
何とか少年と当たらない様に気を付けながら服を脱いでいく美沙緒。
身体を少し動かすだけでもブラに支えられていない巨乳は大きく、柔らかく揺れる。
その光景を待っていた少年は当然の如く凝視していた。
背中を向けていても胸自体は隠す事が出来ず、白い脇腹の向こうに横乳が見える。
腕を動かせば反動を吸収して波打つ光景に、少年の陰茎は固くなるばかり。
上半身は麻の服しか着ていないのですぐに脱ぎ終わり、今度は下へ手を伸ばす。
ウェスト部分へ指を掛けると上半身を曲げながらスルスルと下して行き、少年にとっては未知の領域が目の前に突き出された。
「っ!?」
腰を曲げた事で安産型の尻は少年へ近付けられ、ズボンを脱いだ所為で隠すべき肛門と大陰唇が露出する。
周辺には陰毛が一切無く、綺麗な肌は瑞々しい。
初めて見る女の性器を直視した少年は硬直してしまった。
足を上げれば柔らかな大陰唇が形を歪め、秘裂が僅かに開いて中にあった小陰唇を食み出させる。
時間にして数秒の目撃であっても、少年の脳裏にはハッキリと焼き付いた。
「さっ、……あれ、まだ脱いでなかったの?」
「えっ!? あっ、うん」
「しょうがないわね……」
「あっ!」
美沙緒は手の掛かる弟の世話をする様に身体を隠す事無く、少年の服を脱がせていく。
一挙手一投足で至近距離にある胸は震え、先端にあるピンクの乳首は正面を向いて少年へ突き付けられた。
「あむっ」
「ひゃん!?」
本能的に咥えたい欲求が出た少年は躊躇無く乳首を口に含でしまう。
行き成り生暖かい口内の感触を受けた美沙緒だったが、驚きの声を上げた以上の反応は返さなかった。
服の裾を持ち上げ、そのまま少年の両腕を上げさせ、一気に脱がせる。
乳首を咥えていた顔は布によって遮られ、自然と口内から引き出された。
「んぷっ!」
「ぁん!!」
吸い付いていたままだった所為で、少年の唇で乳首を扱かれた形になった美沙緒は悦を含んだ声を漏らす。
しかし、本人へはフィルターが情報を遮断している事で、何も喋っていないと認識していた。
朝からの行動で好き勝手に触っても拒否しないと理解している少年は、唇だけではなく手も動かす。
大きく揺れている胸を支える様に下乳を持ち上げ、柔らかくも暖かい重さを改めて味わう。
「…………」
「ふぁ……」
上半身の服を脱がし切った美沙緒はズボンへと手を掛け、同じ様に引き下した。
硬くなった少年の陰茎は勢い良く跳ね上がり、少年自身の下腹部へ当たる程に反り立っている。
美沙緒は確かに幼い性欲の象徴を視界の中へ収めているが、性的なフィルターの効果は強力だった。
陰茎が鼻先を掠めても、羞恥心どころか顔を背ける事すらしない。
皮から顔を出す鈴口にはカウパー液が滲み出し、興奮の大きさを示していた。
唾液で光る乳首を立たせたままに、美沙緒は少年の手を取って浴室へと入る。
「……ちょっと狭いかな?」
「……」
横乳に少年の熱い視線を受けながら、脱衣所と同程度の狭さに若干困った顔を浮かべた。
樹の風呂桶は現実の田舎の風呂を思い出させ、床には隙間の少ないスノコが敷いてある。
壁も暖かい雰囲気が感じる樹の壁で、魔道具の明かりを優しく受け止めていた。
大きさは人が二人も入れば満杯になりそうだったが、風呂に入れると言う喜びが勝った美紗緒。
一先ず身体を軽く流そうと屈み、手近にあった手桶でお湯を浴び始める。
「あぁ……、良い湯加減ね」
一通り身体を流した後はすっかり大人しくなった少年にも、掛け湯をしてやった。
「随分と静かになっちゃったけど、どうかした?」
「えっ!? うぅん! なんとも無いよ!」
「そう?」
「そうそう!」
形を変える秘裂を見た時から性欲に思考を支配されていた少年は、声を掛けられて正気を取り戻した。
未だに何処か余所余所しい態度であっても、元に戻ったらしいので美沙緒は質素なタオルを持って石鹸を泡立て始める。
「ここにも石鹸はあるのね」
「お、大きな街の教会から村に届けられるんだよ」
「へぇ、そうなの」
「だから、この村は他と違って少しだけ清潔な村とか神父様が言ってた」
「そうなんだ」
辛うじて会話を続けるも、少年の目は石鹸をタオルに擦り付ける動きで、左右に重く揺れる美沙緒の巨乳を凝視したままで動かない。
身体を洗うのは十分な泡立ちを確認すると、美紗緒は少年に向き合った。
「さ、身体を洗ってあげるから背中を向けて」
「あっ! うん」
子供らしい少年の小さな背中は成長の兆しが見え、雰囲気からして少し筋肉質になりつつある。
美沙緒に負けない綺麗な肌を労わる様に肩から腰、尻まで洗える範囲を洗ってやった。
「さ、背中は終わったわよ」
「うん、有難う!」
「前は自分で出来るよね?」
「うっ……、ま、前もやって……?」
「……うぅ~ん、まぁ、仕方が無いか」
神父から少年の世話を頼まれたのを思い出し、弟の様に甘える少年の願いを、特に深い意味も無く聞いてやる。
本当なら前は自分で洗えると美沙緒も察しているが、今まで家族が居なかった寂しさを埋めたいと思っているのだろうと思っていた。
苦笑しながらも要望通りに前を向かせ、泡立つタオルを擦り付けていく。
細い首筋から肩と腕、薄い胸板を過ぎて腹へと手を動かす美沙緒。
少年は視線を揺れる巨乳に視線を送り、その下にある男とは違う形状をしている股間へも目を移した。
「…………」
「ふ~ん、ふふ~ん」
機嫌良く鼻歌すら歌いだした美沙緒とは逆に、嫌と言うほど押し寄せてくる性欲に支配される少年は、目の前の光景にゴクリと生唾を飲み込む。
胸を散々触っても拒否されないと思っている所為で、半ば無意識に手が股間へと伸びてしまうが、その前に反り立っていた陰茎がタオルに包み込まれた。
「はぅっ!?」
「ん~、んん~」
性的なフィルターは少年の声を完璧に無意識外へと送り、タオル越しに掴んだ陰茎すら普通に肩や腕を触っている程度にしか認識していない。
手の中で痙攣を繰り返しながら、どれだけ精液を吐き出しても、ごく平然と洗っていく。
「あっ! あうっ!?」
「後は足ね」
人生で始めての射精を経験した少年は強すぎる快感で思考を白く染め、秘裂を見ていた眼は何処か遠くへ視線を飛ばした。
美沙緒の棒を洗う動きで上下に扱かれてしまい、腰をガクガクと震えさせながら精通を果たした睾丸から全てを吐き出す。
触った時間は少なくとも、幼い陰茎を美人の女性に初めて触られた快感は凄まじい物だった。
茫然自失となった少年だったが、フィルター越しでは変化も気付けず、鼻歌を歌う美沙緒は何事も無く足を洗い始める。
「あ、あぁ……、気持ち良かった……」
「身体洗って貰うのは初めてなの?」
「う……うん……、洗って貰うのは始めて」
「そうなの。やっぱり家族が居ないからかしらね」
二人の間に交わされた言葉の意味が大きく違う。
少年が言うのは精通を果たした性的な意味での気持ち良さであっても、美沙緒は単純に身体を洗って貰えた気持ち良さと受け取っていた。
そして、精液が混じる泡で足を洗い終わった後、風呂桶を使ってお湯を掛けていく。
泡だらけになっていた少年の身体は綺麗になり、美沙緒も満足そうに頷いた。
「うん、これで良しっと。さ、お風呂に入りましょ」
「う、うん、分かった」
手を引かれて立ち上がった少年は言われるままに湯船へと身体を入れる。
後に続いた美沙緒は小さな身体を横から抱く様に入り、互いの肌を接触させた。
「やっぱり、ちょっと狭いわね……」
「でも、お姉ちゃんと入れて楽しい」
「うふふ、可愛いわねぇ」
笑顔で見上げてきた幼い顔へ笑顔を返す美沙緒。
しかし、湯の中では射精したばかりの筈の陰茎は既に回復しており、湯の中で小さくも男らしく反り立っている。
絶頂の余韻から思考が戻ってきた少年の小さな手は胸へ忍び寄った。
「ぁん」
「お姉ちゃん、これからも一緒に入っても良い?」
「ちゃんと一人では入れる様にならないと駄目よ?」
「それも分かってるけど……」
拒否されたと思った少年は、胸を揉みながら見るからに落ち込んだ。
幼い子供が肩を落として暗い雰囲気を出すのを見た美沙緒は、甘えたい家族が居ない事に同情をしてしまい、結局は承諾してしまう。
「まぁ、暫くは一緒に入ってあげるからね」
「本当! 有難う! お姉ちゃん!!」
「きゃっ!? ……もう、仕方ないわね」
裸の胸に顔を押し付けて喜ぶ少年に苦笑を返す。
身体をピッタリと密着させた所為で自分の腰に陰茎を擦り付けられている状況でも、優しげな笑顔は失われない。
そして、少年の欲望を纏わせた手は留まる事を知らず、胸だけではなく最大の興味を持った股間へと忍び寄る。
「んっ……」
下腹部から這わされた手は何も生えていない大陰唇へ触れ、認識出来ないとは言え、性器を触られては流石に美紗緒も声を漏らした。
細い指が淫核を守っている包皮へ接触すると、今まで余り反応を返さなかった美沙緒の腰がピクンと跳ねる。
しかし、少年は初めて触った性器の感触に夢中になってしまい、身体が動かされた事に意識が向かわなかった。
下手をすれば胸以上に柔らかな感触を指に受け、陰茎に直結する気持ち良さを味わっていると、不意に秘裂へ指が入り込んだ。
腰に擦り付けていた陰茎も無意識に腰が動いてしまい、精通を果たした直後でも、既にカウパー液すら湯に滲ませていた。
「あっ……」
「ん? どうしたの?」
「うぅん! なんでもない!」
包皮越しとは言え、陰核を触られた感覚は美沙緒の身体に性的な興奮をジワリと沸き上がらせる。
初めて触る女性器の感触は少年に圧倒的な快感を送り、小さかった陰茎すら硬さと大きさを一段と増やす要因となった。
幼い指でも簡単に形を変える大陰唇で左右から包み込み、中にあった小陰唇が迎える。
普通なら肌が突っ張る感触を受けるものの、湯のお陰で抵抗は全く無い。
秘裂の中で前後に動き出した指は、自然と近くにあった膣口へ指先を食い込ませてしまう。
「ぁ、入っちゃった…………」
微かに漏れた驚く声は、風呂に入れた事で上機嫌な美沙緒には届かなかった。
処女の膣口は小さな指先であっても強く締め付け、痛みを感じるどころか快感を受け取る少年。
男の本能が触った事が無くとも、気持ちの良い所を知っていると言わんばかりに、指が膣口の向こうへと差し込まれていく。
処女膜は辛うじて破られずに済んだが、何物も進入を許さなかった膣内に異物の進入を許してしまった。
幾ら指が小さくとも、肉厚の膣壁は受け止めつつギュッと抱き締める様に締め付ける。
少し動くだけでもヒダが滑って、不規則な動きを返していた。
少年は正しく今まで触った事の無い感触に本能が刺激され、更に快感を得る為、揉んでいた胸にも吸い付く。
「あむっ!!」
「ひゃっ!?」
突然顔を近付けてきた少年に驚くが、美沙緒にとっては単に水着で入っている状況と同じ心境を持っており、身体を弄られても可愛くじゃれ付いてきている程度と感じていた。
口の中で舌を這わせられる乳首は生理的な反射で硬さを増し、コリコリと甘噛みをされれば快感を送られる。
少年は自分の口内で変化を見せた感触に自覚しない興奮が湧き上がり、膣口を弄る指にも力が入った。
揉んでいる胸も激しく揉み解し、咥えた乳首を、腹を空かせた赤ん坊の様に貪欲に吸う。
幼い指に摘まれ、片方は乳輪すら咥え込んで甘噛みを繰り返し、窄められた唇で扱かれる。
秘裂を弄る手は明らかな性欲を感じさせる動きで、膣口を僅かに拡張しながら膣内でも届く範囲でヒダを解していった。
陰茎は美紗緒の腰へ擦り付ける摩擦で皮が剥かれてしまい、初々しいピンク色の亀頭を露出させる。
「んむぅっ!?」
快感を多大に含ませた少年の声は誰にも聞かれず、初めてカリで自分以外の体温を感じ取った瞬間に、お湯の中で二度目の射精を行ってしまう。
透明で底まで見える浴槽の中、美沙緒の腰辺りで白く濁る塊が増えていく。
熱い湯の所為で固まった体液は綺麗な肌に張り付き、性欲の証を付着させられた。
「あっ……あぅ……」
「んん~、そろそろ出る?」
「……う、うん」
性的な事を認識出来ないフィルターが掛かっている状態で、絶頂の余韻で身体を震わせている少年を見た美沙緒は、のぼせ始めていると認識して上がろうと声を掛ける。
思考が回復していない状態であっても、問い掛けられれば取りあえず頷く少年は素直に従った。
「大丈夫?」
「うん……、だ、大丈夫」
短時間で精通と二度目の射精をした所為で少年の足はフラフラと頼りない。
長湯をしてしまったかと思った美沙緒は、一先ず塗れた身体を拭いてやった。
流石に力が抜けてしまった陰茎は下を向き、鈴口からは精液の名残を滴らせている。
しかし、美沙緒は全く意識しないで上から下まで、吸収率が悪いタオルで少年の身体を拭いていった。
「はい、終わったわよ。服は自分で着てね」
「うん……」
一先ず少年を拭き終わり、今度は自分の番と、同じくタオルで身体を拭く。
当然ながら胸は揺れ、秘裂もチラチラと見えていたが、未だに絶頂の余韻から戻って来ていない少年は鈍い動きで服を着ていく。
美紗緒は本当なら同じ服は着たくなかったものの、そもそも一着しかない所為で着替えもままならない。
「う~ん、これ一着しかないけど、洗濯どうしようかなぁ……」
「ふぁ……」
一日来た服は流石に汚れていると感じる美沙緒の横で、少年は眠たそうに欠伸を出した。
「あっ、眠い?」
「うん……」
少年ぐらいの年齢では体力は有り余っているものだが、流石に二度の射精をしてしまっては疲労を隠せない。
今にも瞼を落としそうな様子を見た美紗緒は微笑ましい姿に笑みを浮かべた。
フラフラと足取りの覚束ない少年の手を引いて、自室へと向かう。
今日一日、事在る毎に寂しいと言って甘えてきた事を思い出し、せめて今日ぐらいは同じベッドで寝てやろうと思ったのだ。
「さっ、もう、寝ようね」
「うぅん……」
安物のベッドに寝転がった少年は、美沙緒の暖かい胸に抱き付き、早々に寝息を立てる。
ギュッと抱き締める手は単純に温もりを求め、性的な色は一切無かった。
そんな少年の頭を優しく撫でながら、美沙緒もこの世界で始めての睡眠へ意識を沈ませていく。
ゲームの世界でも眠りの気持ち良さは変わらない。
癒しを求めて始めた事もあり、美沙緒は抵抗も疑問も感じる事無く、少年と一緒に眠りに付いた。
一章
現実においては、それこそ0.1秒にも満たない時間であっても、少年達の世界では何時間も経過している。
日が落ちて夜行性のあらゆる生物、非生物が弱肉強食を繰り広げ、その中には人間の存在も確かにあった。
教会がある村付近では、危険な存在が居ないので、家で大人しくしていれば何の問題も無い。
美沙緒と一緒に寝た少年も、一人寂しく欲求を抱えながら悶々として眠りに付いた神父も、実に平和な夜を過ごした。
夜も早くに就寝した所為で、現代社会で目覚ましの手を借りていた人間でも、日が差して入ってくる光を瞼の向こうから受ければ、自然と起きる事が出来る。
「ん…………」
雀とは違う小鳥の囀りを聞きながら目を擦って身を起こす美沙緒は、いつもなら寝起きで鈍い筈の思考をすぐにはっきりとさせて現状を認識した。
「あぁ、そう言えばゲームの中だったんだっけ」
ふと、胸から何かが落ちた感触で視線を向けると、昨日と同じ位置に少年が眠っている。
美沙緒の身体を抱き締める様に回されていた腕が解かれ、ベッドの上に放り出されていた。
「そろそろ起こさないといけないかしら?」
教会に来たばかりであるので美沙緒の仕事は無いものの、やはりいつまでも寝ていては駄目だろうと思い、少年を起こそうと肩を揺さ振る。
カクカクと動かされる子供らしい身体と、不機嫌そうに眉を顰める表情を見て、小さな笑いが込み上げてきた。
「うふふ……、ほら、朝よ。起きて」
「う……う゛ぅ゛~ん……」
眉間に大きな皺を刻んで身体を起こす少年は、ドサクサに美沙緒の腰へ抱き付いて再び眠ろうとする。
しかし、肩を持って少年を突き放してベッドから降ろし、二人一緒に水場へ向かった。
「あら、神父様。おはようございま――」
「ど、どうかしましたか?」
一足先に起きて水場に居た神父は、突然言葉を止めてしまった美沙緒に戸惑いながら聞き返す。
視線の先には自身が魔法で洗っている衣服があり、この世界の価値観では何の異変も無い光景だった。
「あ、あの、それって……?」
「えっ、み、見た事はありませんか? これは、い、一般的な洗濯魔法ですが……」
「洗濯魔法……!」
プロポーションの良い美人を目の前にすると、相変わらず緊張を滲ませる神父の言葉に感動を示す美沙緒。
何気にこの世界へ来て初めて目にする魔法と言う存在を目撃し、人が空中に浮かせた水の中で衣服を洗う非現実的な光景で、改めて自分が現実と違う法則の世界に居ると実感した。
「あれ~? お姉ちゃん初めて見たの?」
「えぇ、初めて……!」
「そ、そうなのですか……?」
寝ぼけ眼から思考を回復させた少年に応える美沙緒だが、視線は洗濯を続ける神父の手先に向かったまま。
余りにも熱心に見る姿に二人は困惑を隠せない。
「あの、それって私でも使えますか?」
「えっ!? え、えぇ、誰でも――」
言い掛けた神父は一つの欲望渦巻く案を思い付いた。
美沙緒と出会って復活してしまった性欲を発散させる為に、嘘ではないが本当でもない事を教える事にする。
「神父様?」
「えぁっ!? だ、誰でも習得出来ますよ」
「本当ですか!? やった!」
「で、ですが、そ、その、じょ、条件がありまして……」
「条件ですか?」
「は、はい」
とりあえず魔法と言う現象を習得したい美沙緒は、不思議そうに首を傾げて言葉の続きに耳を傾ける。
神父に至っては緊張で汗を流しながら生唾を飲み込み、正に一大決心で、クリアしなくても良い条件を教えた。
「じ、実は、この魔法は、こ、香を焚いた部屋で、い、祈る必要があるのです」
「へぇ~、そうなんですか。難しいですか?」
「い、いえ! す、少しの時間ジッとして目的の魔法を使いたいと、か、神に祈れば大丈夫です」
「それなら大丈夫そうですね」
「この、きょ、教会にもその為の部屋があるので、良ければ、わ、私が監督をしますが……」
美沙緒の顔を見上げる様に顔を俯かせながら提案してみると、あっさりと受けてしまう。
「あ、お願いして良いですか?」
「っ!? え、えぇ、任せて下さい!!」
「お世話をお掛けます」
腰を曲げて礼をする美沙緒の胸は大きく縦に揺れ、神父の蘇った性欲を刺激して止まない。
ただでさえ女気とは無縁の生活を送ってきた事もあり、昨日から続いて興奮しっぱなしだった。
蚊帳の外だった少年は初めて聞く魔法の習得方法に、目をキラキラとさせて神父に掛け合う。
やはり身体の大きさが足りない上に成長途中である為、たまに行う狩りの最低限の知識だけを受けていたので初耳だったのだ。
「神父様!! 僕も! 僕も魔法使いたい!!」
「えぁっ!? だ、駄目です! こ、この儀式は神父役と希望者が二人だけで行わないと駄目なのです!」
「えぇ!」
緊張の中で最後まで一気に話し切った神父に、不満そうな声を出す少年。
余りにも不服そうな雰囲気を出すので、美沙緒は苦笑しながらも他の方法を聞く。
「他に魔法を取得する方法とかは無いんですか?」
「こ、香を焚いて祈るのは洗濯魔法や生活に使う、ま、魔法を習得する時に使うのです」
「じゃ、戦ったり、怪我を治したりする魔法は違ったりするんですか?」
純粋に疑問を感じて聞いてくる質問へ、必死に思考を回して嘘ではない知識を教えていく神父。
この世界で手っ取り早く魔法やスキルを取得する際、当然ながら系統ごとに行う行動が違う。
生活に関する魔法なら場所は何処でも神に祈り、戦闘に使うのならギルドなどに併設されている施設で受けられる訓練。
回復や治療ならば回復を目的とした病院のような場所での研修、と言った感じで比較的手軽に習得する方法があった。
その他の方法として、総じて同じなのは実地で経験を積み、必要に迫られて習得する場合。
ギルドの無い地方で魔物相手に剣で戦っていれば、施設で訓練を積まなくとも剣のスキルは所得出来る事が多かった。
魔法に関してはそのものが特殊な為、最初に師匠役をする存在が居なければ難しいが、全く無い訳でもない。
神父が魔法を使いたいのなら神に祈れと言っている事も、あながち間違いでもないのだ。
もっとも、性欲が先に来てしまった所為で、必要の無い『香を焚く』と余計な手順も含まれていが……。
「せ、戦闘や治療の魔法は、違う所で習得できます」
「あっ、そうなんですか」
「こ、ここは平和なので、主に生活魔法だけが、必要とされているのです」
「あぁ、分かります。ここら辺は平和ですもんね~」
辺りを軽く見回した美沙緒は、ゲームの舞台設定が書かれた説明書の内容を思い出す。
元々が『異世界での癒し寛ぎ空間』を主としている所に、危険な魔物や世界の危機等があっては安らがないだろうなと思っていた。
「この辺りでは私の管轄なので、こ、この後、習得の儀を、し、してみませんか?」
「はい、分かりました。よろしくお願いします」
「い、いえ、これが私の、し、仕事なので……」
にっこりと笑顔を返してくる美沙緒に顔を真っ赤にしながら視線を逸らした神父。
恥ずかしさと緊張は未だに健在である上に、この後の行為を思い浮かべた所為で、更に言葉がスラスラと出てこなかった。
それでも何とか目的を伝え終えたお陰で、内心は小躍りしたい程に上機嫌になっている。
「で、では、この洗濯物も後は干すだけなので、すぐに、ま、参りましょう」
「はい」
「神父様。僕はどうしたら良い?」
話題から外れていた少年が詰まらなそうに聞くも、神父はいつも通りの事しか言わない。
「き、君は特に遣る事も無いので、森に行かない所なら何処でも遊んでいて良いですよ」
「まだ、お仕事をさせてくれないんですか?」
「もう少し大きくなってからじゃないと危なくて心配なのですよ」
「む~……」
流石に少年相手ならば緊張で言葉を詰まらせる事も無く会話を続けられる神父は、不貞腐れて頬を膨らませる表情に苦笑を浮かべる。
隣で遣り取りを見ていた美沙緒も、同じ様に微笑ましく思う。
正しく癒し空間の面目躍如と言った感じで、美紗緒へ和やかな気持ちを届けていた。
「で、では、美沙緒さん。い、行きましょうか」
「はい」
そして、少年を置いて向かう先は締め切った狭い一室。
中に入った神父に部屋の中央で膝を付けて座る様に言われ、美紗緒は疑いもせずに追加された指示通りに両手を胸の前で組んだ。
二の腕は巨乳を左右から押して麻の服に大きな皺と作り、襟元からは魅力的な谷間が大きく見えた。
更に正面で見下ろす立ち位置は絶対的な権力を思わせ、教会に所属している者にとっては禁忌とも取れそうな興奮が神父を襲う。
質素なローブで隠されている下半身では、陰茎が長い人生の中で一番の猛りを見せた。
「で、では、香を焚くので、目を閉じて、い、祈り始めてください」
「分かりました」
美沙緒の近くにあった棚へ小さな香炉を置き、火を付けると甘い香りが部屋の中へ充満していく。
緊張で引き攣った笑みを浮かべた神父は、自分の胸元に精神操作を無効にする十字架があるのを確認した。
そして、再び美沙緒の正面へ回り、香の効果が出るのを待つ。
目を閉じて祈る表情はキュッと口元を締めて熱心な雰囲気を漂わせていたが、甘い匂いが濃くなるに連れで徐々に緩んでくる。
神父が使った香は吸った者の意識を奪い、操り人形とする恐ろしい禁断のアイテム。
モンスターにも効くので自衛の為に使うのが主だったが、勿論人間にも効くので犯罪に使われるようになった物だった。
昔、王都に居た頃、犯罪者から取り上げた証拠品でもある。
少量であれば相手を落ち着かせる効果もあり、何気に高価なので村へ送られる際に困った時の資金源の一つとして、上司に当たる人物から渡されていた。
平和で魔物の危険も全く無い地だった所為で埃を被っていた所に、美沙緒と言う美人が現れた事で、ある意味本来の使い方をされる。
「か、神に祈るのです」
「……はい」
呼び掛けに平坦な声で返事をした美沙緒は明らかに意識が薄れ、精神操作の防止もしていないのでシッカリと香の効果に囚われた。
体勢は全く変わっていないので外見では表情の僅かな変化でしか認識できず、慎重な神父は確かな確証を求めて動き出す。
周りを歩きながら前後左右から美沙緒の身体をじろじろと視姦する様に視線を舐めさせた。
横へ回れば二の腕に乗っている巨乳の食み出し具合に目を見張り、健康的に伸びる足にも興奮を覚える。
後ろに行くと大きめの安産型な尻が麻のズボンを引き伸ばして、ピッチリと形を浮き上がらせていた。
そして、再び正面へ回ると、やはり視線は左右から寄せられたままの巨乳。
大きく見えている胸の谷間の誘惑には耐えられそうも無い。
震える手はゆっくりと伸ばされていき、指先が少しだけ巨乳の肌に接触し、反射的に手を戻した。
「っ!?」
「…………」
祈る姿勢を維持し続ける美沙緒は、精神を操る香と性的なフィルターの効果と合わさって、胸を触られても一切反応を返さない。
神父にとっては、例え指先だけであっても初めて触った女の胸の感触は凄まじい快感となり、昨日まで枯れ果てたと思っていた陰茎へ更に力を送る。
香の効果が浅く、意識をハッキリさせた時の逃げ道として一瞬だけ触ったものの、何も反応を返さないのならば行動に戸惑いは無くなっていく。
「わ、私が何をしようとも、い、祈るのは止めてはいけませんよ」
「……分かりました」
「そ、それで、少し、肘を伸ばしなさい」
「……はい」
念の為に指示を重ねて掛けた神父は、胸の前に立ちはだかっていた美沙緒自身の腕を前へ伸ばすように指示を出した。
遮る物が無くなった巨乳は二の腕に左右から圧迫されている所為で、前方へ突き出る形に歪められている。
今度は指ではなく、掌を近付けて正面から大胆に胸を鷲掴みにした神父。
「ふぉ!?」
「んっ…………」
細く骨ばった指が美沙緒の胸に食い込んだ途端に、神父の口から驚きと快感を含んだ声が吐き出された。
正しく人生で初めて触った感触は自然と指を動かしてしまい、更なる柔らかな刺激を求めて貪欲に揉み解し始める。
グニグニと揉まれる胸は傍から見ても柔らかさを知らしめた。
神父の鼻息は荒くなり、もはや我慢できぬとローブを捲り上げて固定すると、片手で質素なズボンを脱いだ。
美人の前で陰茎を丸出しにする興奮は、更に陰茎の角度を上げる。
反り立つ力の反発を受けながらも、胸を揉んでいない方の手で根元を押さえ、何とか美紗緒の口へ向けると性欲に塗れた指示を出した。
「こ、この聖棒を、く、口に咥えるのです!」
「……はい」
細くも血管が疼く陰茎に、意思を封じられて操られるままに顔を近付ける美沙緒。
普通ならば悲鳴を上げて逃げる状況にあっても、香で操り人形にされ、それ以前にフィルターで性的な情報の遮断をされてしまっている所為で、嫌悪感で意思が復活する事は無い。
薄目を開ける表情は憂いに満ちている様で、何処と無く色気を感じる神父。
そして、息が間近に感じられる距離まで美沙緒の顔が近付くと、それだけで精液を吐き出しそうになってしまった。
「はぅっ!? うくぅ~……」
「……ぁむ」
「はっ!!?」
何とか股間に力を入れて精液を我慢していた神父は、鈴口を口内に咥え込まれた瞬間に頭を振り上げて精液を暴発させてしまう。
ビクビクと痙攣を繰り返す陰茎は、白く染まった神父の意思を通り越して本能のままに美沙緒の口内へ射精を繰り返す。
今まで神に仕える事に殉じ、性的な事には一切縁が無くこの歳まで生きてきた神父は、過去を取り戻す勢いで精液を吐き出した。
鈴口だけしか咥えていないので、体液だけが美沙緒の口内を急速に満たし、頬が僅かに膨らむ程度まで出せば、神父の志向は絶頂から帰ってくる。
人生で初めて味わった性的な快感は精神的な衝撃が強く、半ば呆然と陰茎を浅く咥えている美沙緒へ向けた。
「はっ、ぉふぅ……」
「…………」
咥えるだけしか指示されていない美沙緒は、薄っすらと開けられた意思を感じさせない目で陰茎の根元を見たままで止まっている。
神父から見ても亀頭の三分の一程が口の中へ入れられており、頬も精液で膨らんでいるのが確認できた。
自分が出した体液を溜め込んでいる光景を見て、背筋をゾクゾクさせる精神的な快感をもたらす。
その興奮は一度精液を吐き出した筈の陰茎へ力を送り、未だに硬さを誇示していた。
「く、口の中に出された物は、身体に良い物なので、そのまま、飲んでしまいなさい」
「……んっ」
頬の膨らみが消えると同時に細い喉がコクコクと精液を胃の中へ流し込んだ。
舌が飲み込む動作をした所為で、舌先が鈴口をちろちろと舐め回し、更なる快感を受ける神父。
そして、口の中に何も無くなると、神父はおもむろに腰を突き出す。
「おっ! おふぉ!?」
「…………」
閉じられた唇が開かれながら、陰茎で一番敏感な亀頭の表面を撫でた。
神父は実際に動いた事で感じる快感の大きさに無意識に声を漏らす。
少し痛いとも思える歯の硬い感触すら、性的な刺激として受けた。
無防備な美沙緒の頭を押さえながら、反り立つ陰茎を差し込んでいく。
「おぉ……、神よ……」
上顎に張り付いていた舌を亀頭で抉じ開けた事で、鈴口からカリの下まで満遍なく押し上げられ、横に広がったザラザラとした感触の舌の腹に擦られる。
生暖かい唾液を塗りたくられれば挿入は難なく行え、一先ず咽ない程度に、陰茎の根元が僅かに残るまで入れた。
「くぅ……!!」
「…………」
口内の奥では、盛り上がった舌の付け根で鈴口が上へ圧迫され、カウパー液が美沙緒の喉へ流れてしまう。
幾ら意識を封じられていても生理的な反射が働いているので、液体が気管へ入らない様に身体が勝手に飲み込んだ。
「んくっ……」
「おふぁ!?」
飲み込む動きは口内にあった陰茎への密着も高め、舌は更に薄く広がって竿の左右にまで張り付く。
同時に舌の、何かを奥へ引き込む動きの所為で圧力が増してしまい、まるでストローとして使われている感覚が神父に送られた。
快感に耐えても睾丸から直接吸い上げられる刺激は、一度精液を出したにも拘らず、再び絶頂へ達してしまう。
「あぁ!! 美沙緒さん!!」
「……んぐっ……んくっ」
頭を掴んでいる腕が無意識に根元まで差し込もうとする動きを何とか阻止しながら、美紗緒の喉元へ二度目の射精を流し込んでいく。
再び精液を流し込まれても、美紗緒は何の拒否も示さずに飲み込み続ける。
動く舌は陰茎と亀頭を纏めて擦り、絶頂途中の快感を更に高めさせた。
頭を振り上げた神父は口元から唾液が垂れるのすら自覚出来ない程に、思考を白く染める。
「おっ……おぅ……」
「…………んくっ…………んっ」
睾丸から吸い取られた精液は全て美沙緒の胃の中に流し込まれ、ある意味初めての射精を二回連続で終えた神父。
既に美紗緒の口内には唾液しか残っておらず、微妙に蠢く舌で刺激を送られ続けても、陰茎からは力が抜けていく。
神父の思考が絶頂から帰ってくると、振り上げていた頭も降りてくる。
未だに陰茎を咥えている美沙緒の頭頂部では、神父が無意識にサラサラの髪を撫でていた。
「んふぅ……」
「…………」
美沙緒の口内へ思う存分精液を吐き出した神父は満足気に溜息を付きながら、緩やかに腰を動かして尿道に残っていた精液まで吸われるままに飲ませる。
しかし、そんな光景を窓の角から覗いている視線が在った。
「し、神父様……。何でお姉ちゃんに……?」
一人放置された形になっていた少年は好奇心を発揮して、美沙緒が受ける儀式を見てみようと思い立っていたのだ。
その思いは神父達が教会に入った時点で行動を開始し、少し高い窓へ何とか張り付くと覗き見を始めた。
自分が見た事の無い事が始まるとワクワクしながら見ていたが、香を焚いた神父が美沙緒の胸を揉み、陰茎を咥え込ませた事で困惑が沸き起こる。
更には口内で軽く抜き差しを繰り返す様子は気持ち良さそうで、少年にも思い当たる節があった。
「やっぱり、アレをすると気持ち良いんだ……」
過去に美沙緒と一緒に風呂へ入った時に、陰茎を太股で擦った快感を思い出して股間をもじもじとさせる少年。
神父の快感に緩んだ表情を見て、半ば本能的に陰茎を女の身体の中へ入れる事が気持ち良い事であると認識した。
そう考えれば、異様に見えた行為も納得出来る。
少年は更に、口以外にも陰茎を入れられそうな箇所を思い浮かべた。
「もしかしたら、あそこにも入れられるのかな……?」
美紗緒の股間へ手を入れ、大陰唇を触った感触を思い出した少年。
硬くなっていく陰茎による股間の違和感に足を動かした途端、足場にしていた場所から大きな音を立ててしまった。
「あっ!?」
「誰です!?」
「…………」
崩れ落ちると同時に窓から姿を消したお陰で、振り向いた神父には見られずに済んだ少年は、慌てて別れた場所に戻って一人遊びを始める。
しかし、神父がすぐにやってくると言う事は無く、結局姿を現したのは少し時間が経った後だった。
意識を回復させて洗濯魔法を習得したと喜ぶ美沙緒の後ろからは、皺が目立っていた顔に心成しか艶が戻った神父が付いてくる。
少年は姉と呼ぶ女にフェラチオをさせていた事実をイマイチ正確に認識していないので、二人と接する態度は変わらなかった。
多少は覗いていた事が知られていないのかとドキドキしていたが、神父の満足気な様子をチラリと見て大丈夫だと確信する。
そして、さも今迄ここに居たと言わんばかりの態度で美沙緒を迎えた。
「あっ、お帰り」
「ねぇねぇ、聞いて! 私も洗濯する魔法を使えるようになったよ!」
「えぇ……、おめでとう」
「あれ、何かあんまり驚いてないのね?」
「だって、皆普通に使ってるし」
初めて魔法を取得して喜ぶ美沙緒とは対照的に、余り変化の無い少年の態度に不満げな顔を浮かべる。
少年には洗濯魔法自体は見慣れたもので、誰でも使えると言う認識を持っている所為で特に何かを感じる事はなかった。
「じゃ、早速使ってみたいけど……」
身近な洗濯物として自分が今着ている麻の服を指で引っ張って見る美沙緒。
これを使ってしまえば上半身が裸になってしまうと言う考えが過ぎるも、どうせここはゲームの世界なのに加え、最低限の下着も付けている気になっている所為で戸惑いなく使用する事にした。
「神父様。ちょっと、水場に行ってきます」
「え、えぇ……、私は昼食を作っておきますので、は、早めの食堂へお越し下さい」
「分かりました」
「僕も行く!」
「じゃ、一緒に行こうか」
「うん!」
美沙緒の言葉を受けた神父は、香を焚いていた時の態度とは打って変わって、再び緊張した言葉を詰まらせながら答える。
若い異性に対して慣れていないので、意識をハッキリさせた状態には潜在的な恐怖心があった。
挙動不審な神父に背を向け、少年の手を取った美沙緒は水場へ向かう。
裏手にある一角は教会の正面から見えない位置にあり、生活観がありすぎる景色で、来訪者が教会に持つ神聖なイメージを壊さない配慮がしてある。
風通しは良く、洗濯には十分な環境だ。
神父が食事を作る台所は専用の水道が引かれ、態々裏手の水辺に来なくても良いようになっていた。
「さてと……」
「…………」
今朝、神父が洗濯魔法を使っていた箇所へ辿り着いた美沙緒は、早速上着を脱いだ。
当然ながら下着は付けていないので、綺麗な巨乳は大胆に揺れて少年の幼い性欲を再度刺激する。
性的なフィルターを介している美沙緒は、自分が上半身裸になっている意識は無い。
露出した巨乳を震わせながら両手の人差し指を立て、習得したばかりの呪文を唱え、魔法を使った。
身体の中から魔力が抜けていく感覚を受けたと思えば、目の前でイメージ通りに魔法が発動した。
脱ぎたてで美沙緒の体温が残る上着は宙に浮き、浮いた水球の中へ飲まれて揉まれる様に動く。
正しく洗濯機へ入れた様子を忠実に再現した魔法は、殆ど付いていない汚れを洗い流していった。
「わっ! 本当に使えた!」
「凄いね~」
嬉しそうに身体を小さく動かす所為で、小刻みに震える巨乳は柔らかさを存分に少年へ見せ付ける。
宙に浮く洗濯物を思い通りに動かそうと腰を捻れば、一瞬送れて胸が付いてきた。
昼間の明るい日差しの中で美女が上半身裸で嬉しそうにしている光景は、教会と言う場所もあって何処か神聖さを感じそうだ。
しかし、すぐ近くでは性欲を浮かび上がらせる視線が、大きく柔らかく揺れる巨乳に張り付いたままだった。
欲望を抑えきれなくなった少年は美沙緒に近付くと、横から抱き付いて胸を掴んだ。
「んっ、どうしたの?」
「お姉ちゃんばっかり楽しそうでつまんない」
「あら、ごめんね」
自分の脇腹に張り付いてきた少年の頭を撫でて慰める美沙緒だが、小さな手は巨乳に食い込んで乳首を摘んでいる。
指がコリコリと動かされれば生理的な反射を返して徐々に硬さを増し、厭らしく尖ってきた。
摘み易くなった事で、少年は乳首の感触と手首まで食い込む胸の感触を楽しむ。
ズボンの中で小さな陰茎が大きくなり、昨夜に風呂で感じた性的な快感を求めて、無意識に美沙緒に太股へ股間を擦り付けていた。
目覚めたばかりの性欲を向けられる胸は良い様に揉まれ、拙い手付きながらも二日続けて刺激された巨乳は、本人が知らないう
ちに興奮を溜め込んで張りを増す。
乳首を弄る少年も胸の変化に気付き、力が篭った手は益々厭らしく動いた。
「んっ……、じゃぁ、ちゃっちゃと乾燥させてお昼を食べに行きましょうか」
「うん!」
元気良く返事を返す少年の顔は、とても性的な行動をしているとは思えない程に純粋そうな雰囲気を出す。
そして、胸を揉まれながら洗濯を終えた美沙緒は、神父が呼びに来る前に食堂へ戻った。
体験版終わり
ガンダムビルドファイターズ:イオリ・リン子:洗脳・操り人形化
客が余り居ない店内で一人、退屈しのぎに伸びをしながら店番をするのは<イオリ・リン子>
「うぅ~ん……ふぅ。セイ達が居ないと静かよね~」
適度に身体の硬さを解したリン子は、豊満な胸をレジのあるテーブルに置いて退屈そうに頬杖を付いた。
息子であるセイは大会に出ており、暫くは泊まりで家には居ない。
夫は元々滅多に返ってこないので、ここ数日はリン子一人で暮らしていた。
「本当、セイも思春期に入ったのかしらね~。寂しいわ」
本当なら店を閉めてまで応援に行く程の息子想いのリン子だが、今日に限っては珍しく店番を優先している。
それもその筈。
当の本人が拒否をしたからだ。
流石に思春期に入りかけの男の子にとって、母親同伴は恥ずかしい年頃。
しかもリン子は絶対に大げさな応援をするだろうし、その美貌から目立つ事は明白。
セイに説得されたリン子も、息子が全力を出せないのは困ると、しぶしぶ自重して大人しく家に残る事にしたのだった。
「今日もお客さんが来なかったわね~。……よいしょっと」
そう言ったリン子はテーブルに置いてある手で、自分の身体を持ち上げるようにして立ち上がる。
テーブルから胸が離れた瞬間、巨乳は重力に引かれてゆらゆらと揺れながら立派にセーターを持ち上げていた。
店を閉める為に出入り口に近付いていけば、脚を踏み出す度に柔らかく波打つ。
そしてシャッターを閉めた途端、リン子の頭の中で何かがカチリと音を立て、スイッチが切り替わったように暇そうだった表情が一瞬で変わる。
「……あら? 肉奴隷の私がどうして服なんて着てるのかしら? 必要ないのに……」
優しそうな意思を湛えていた瞳からは光が無くなって無機質なものに変化し、さも当然のように服を脱ぎ出した。
黒のエプロンを外してテーブルへ置き、両手を交差させて服の裾を掴むと、そのままセーターを捲り上げる。
出てきたのは当然ブラなのだが、巨乳用には余り可愛い物がないと言う噂の割には生地が透けたり、色っぽさを醸し出すフリルが付いていたりと随分飾り気があった。
カップに包まれている胸の肌は日が当たらない所為で白く、セーターを脱ぐ動きで柔らかく動く。
しかも肉奴隷であると自覚している人格へと代わってしまい、普段を生活している人格は深層心理の更に奥へ押し込められてしまった。
「んしょっと……」
襟から顔を抜くと長く青い髪が宙を舞い、辺りに良い匂いを振り振り撒いた。
セーターを脱ぎ終わると綺麗に畳んでからテーブルへ置き、次はジーンズを脱ぎに掛かるリン子。
その肉付きの良い下半身はジーンズの生地をパツパツにしており、脱ぐのさえ苦労していた。
「ん~っ、しょっと! ふぅ……」
尻を左右に振って何とかジーンズを腰から降ろしても、太股もパツパツの為、非常に脱ぎにくそうにジーンズを下ろす。
上半身を屈めた事で巨乳が重力で下へ垂れてしまうがブラが抱え、尻を振った反動でゆらゆらと揺れた。
そして服を全て脱いでしまうとブラもショーツも躊躇無く捨て去り、シャッターの閉まった店内で全裸になったリン子。
その表情は晴れ晴れとしており、とても自分が異常な行動を取っているとは微塵も思っていない。
ブラから開放された巨乳は流石に少し垂れているものの、十分な張りを保ち、乳首もピンク色をしている。
下腹部には手入れをされた陰毛があり、股間の大陰唇はピッタリと閉じた綺麗な秘裂を惜しげもなく晒していた。
客が居た店内で裸になると言う、ある意味露出にも似た行為でも平然と店内を歩いて裏から家へと入る。
ブラをしていない所為で歩く度に大胆に揺れる胸をそのままに、リン子は自宅のリビングに入った。
「おっ、やっと帰って来たか」
「あら、ただいま」
「くくく、ちゃんと上手くいっているようだな」
余り心配はしていなかったが、ちゃんと俺の『閉店後は全裸で過ごす』と言う命令はシッカリと効いているようだ。
しかもリン子の表情も平然として、家に俺と言う異分子が居て全裸を見られても恥ずかしがる事は無い。
脱いだ服を抱えて椅子へ置く仕草さえも色っぽく、巨乳は分かり易く興奮を刺激してきた。
尻も震え、成熟して熟れた柔らかさを感じる。
リン子が部屋に入ってきた事で色気のある匂いも充満し、俺の興奮は一気に高まってしまった。
丁度夕食にも少し早い時間帯であるし、前から仕込んでいたものを試してみようと思う。
「リン子、『操り人形モード』」
「えっ――了解、操り人形モードを起動します」
新しい操り方は完全な操り人形とする事だ。
前は身体だけを操ったり意思を操ったりしていたが、やはり王道は逃せないと、意思すら塗り潰してみた。
効果の程は確認するまでも無く、今のリン子の顔からは一切の表情が消えている。
持っていた下着を含めた衣類も、腕がだらんと垂れ下がった事で床に落ちてしまった。
頭から自我や思考が封じられてしまい、辛うじて呼吸する度に動く胸だけが生きている証拠として現れている。
「おい、リン子。フェラをしろ」
「……了解、フェラチオを開始します」
柔らかく揺れる巨乳に欲情してしまった俺は、とりあえず一発抜いておこうと思い、フェラを命じた。
命令を受けたリン子は無表情のままでソファに座っている俺の前まで来ると、跪いてズボンに手を掛けてくる。
脱がし易いように俺も協力して尻を上げてやると、意外に苦戦する事無く脱がせてきた。
陰茎は巨乳を見た時から既に硬くなっており、臨戦態勢で目の前に居る無表情のリン子を威嚇する。
流石に弄っていないのでカウパー液は出ていないものの、亀頭は痛い程に張ってカリの暈が増していた。
女にとって凶悪な姿の陰茎を見てもリン子は怯まず、洗っていない所為で若干臭くとも躊躇無く亀頭を咥えて来る。
「あむっ……」
「おふぁっ」
亀頭が生暖かい口内に入ったと思った瞬間、行き成りカリの凹みに歯が当たり、俺は変な声を出してしまった。
しかしリン子は構わず頭を俺の下腹部へ寄せていき、陰茎の竿までも咥える。
口内では舌が亀頭を舐め回して乾いていた肌に唾液を塗りたくり、ザラザラした部分を使って積極的に刺激を送ってきた。
ねっとりと絡みつく舌が亀頭全体を舐め回し、舌先をカリの凹みに入れる。
竿では唇が強く締め付けながらも吸い込みを強くして、思わず鈴口から精液が出てしまいそうになってしまった。
「じゅるる~」
「おっ、おぉ……!」
圧力が強くなった口内では頬の内側が亀頭に触れ、歯の固い感触と共に快感を送ってくる。
奥へ吸い込まれると舌の付け根に鈴口を下から押し上げられて、喉奥で圧迫を受けた。
亀頭を舐め回していた舌が陰茎の下半分を包み込み、微妙に前後に動かしてくる
上半分は上顎の凸凹した箇所へ押し付けられ、カリには左右から歯の感触があった。
普通なら痛い硬さであっても興奮を溜め込んでいる上、リン子程の美人を全裸にしてフェラをさせているシチュエーションが興奮をもたらす。
流石に根元まで咥え込む事は出来ない感じだったが、それでも3分の2以上は口内へ含んでいる。
「ずずずぅ――」
「おぁ……!!」
そしてストローを吸うようにしながら頭を引いていくリン子。
鈴口から滲み出ていたカウパー液は吸い取られ、魅力的な唇から唾液に塗れた竿が出てくる。
吸い込まれる所為で陰茎は口内の奥へ引き込まれるも、頭は引いているので陰茎が抜かれそうだった。
鈴口のすぐ下にあるカリの凹みに舌のザラザラした腹が擦り、竿の血管が興奮で脈打つ。
漏れ出したカウパー液は出た瞬間に吸われ、舐め取られた。
それからカリの裏側に歯が当たるとリン子は頭を止め、再び陰茎を咥え込んでいく。
積極的に亀頭を舐める舌は、鈴口の前に立ちはだかりつつもヌルリと陰茎の下へ移動し、再び包み込んできた。
「ずるる――」
「おくぁっ……!」
このままでは一方的に精液を搾り取られそうなので、俺はリン子の背中へ前屈みになると、脇から手を挿し入れて垂れ下がっていた巨乳を下から持ち上げる。
「ずずず――」
「くはっ……!」
掌には巨乳の暖かさと大きさゆえの重さが圧し掛かり、指の間からは乳首が食み出てしまうも、リン子自身は興奮していないらしく、触った感触は柔らかいままだった。
「じゅるる――」
「くぅ!」
乳首を重点的に捏ね回してみても、完全に操り人形となっているリン子の反応は余り無い。
感情や思考を止めた弊害で、性的な刺激を感じ取る事さえも止まってしまっているかのようだった。
それでも俺はリン子の巨乳を揉み解し、柔らかな重みの中へ指を食い込ませていく。
根元から牛の乳を搾るように乳首へ向けて握り締め、乳輪ごと乳首を抓る。
または下から持ち上げてたぷたぷと軽く叩き、見下ろす背中の脇から覗く横乳を楽しんだ。
「ずる……じゅるる――」
産毛を撫でる指先を胸全体に広げ、手を捻りながら乳輪まで撫でた所で、やっと乳首が反応を見せ始めた。
「おくぁ……」
「じゅるじゅる――」
硬くなり始めた乳首は、まるでグミのような弾力があって摘み易い。
捏ね回しても操り人形になっているリン子は何の反応も見せないが、それでも確かな興奮が身体へ蓄積されていくのが分かった。
見下ろす背中も徐々に赤みを増して、大きな尻は何かを求めるように小さく左右へ振られる。
しかし身体がそんな反応を示しても、リン子の頭は止まる事無く前後に動き続けて陰茎を攻め立てる。
急速に溜まっていく快感はカウパー液の量を増やし、唾液と混ざって滑りを増す。
人形と化したリン子も事前に俺が教えた通りに唾液を零さない為、吸い込みを続けているが徐々に睾丸の方へ二人分の体液が流れてきた。
卑猥な光沢を纏う陰茎は吸い込みと、舌で舐め回されては精液も徐々に上がってきそうな気配がしてくる。
「うっ、くぅ……! リン子、もっと頭の動きを、早くしろ!」
「んむ……」
返事をする代わりに命令を実行したリン子は唇で竿を擦りつつ、舌の動きも激しくさせてきた。
頭が前後に動けば艶の良い髪がバサバサと舞い、シャンプーの良い香りが辺りに漂う。
揉んでいた巨乳もやっとの事で乳首を硬くさせてきたものの、射精の予感が股間から上がってきた俺は小さな変化に気が付く事は無かった。
「リン子っ、出すぞ!」
「んんっ、じゅ、ずるる――」
「くぁっ!?」
最早我慢の限界と感じた俺は激しく前後に動いていたリン子の頭を固定する。
流石に喉までは入れないが、それでも亀頭の先が舌の根元で押し上げられて圧迫を受けるまで挿入すれば、止めの快感となって陰茎を刺激してきた。
更にリン子へ事前に教えていた通り、射精間近と感じたら吸いつけと命令していた所為で、我慢していた精液が一気に吸い出される。
「おぁっ!!」
「ず、じゅるる――」
射精でビクビクと震える陰茎を舌と上顎で固定されながら、出て行く精液はまるでストローで飲むジュースのようにリン子の喉の奥へ消えていく。
「おはぁ……」
「んぐ、ごく、ごく……」
精液を吸い取られる快感は、掴んでいた巨乳を無意識に優しく揉み解す程だった。
絶頂で白く染まった思考の端で指の間から飛び出て硬くなった乳首を弄びつつ、俺は射精の快感に浸る。
リン子が飲む動きをすれば口内の舌も動いて射精を続ける陰茎を舌の腹で擦り、更なる快感を送ってきた。
フェラの途中で何度もあった感触だが、絶頂の最中にされてしまっては吐き出される精液は尿道を駆け上がる速度を上げる。
普通なら断続的な痙攣と合わせて射精するものでも、リン子が陰茎をストロー代わりにする所為で関係無く精液を飲み込まれてしまっていた。
「うくぁ……!」
「んく……ごく」
そして最後まで飲みきったリン子が、唇で竿を扱きながらゆっくりと頭を引いていく。
「くっ……」
「ずるる~――」
カリの凹みすら隙間無く密着し、亀頭の形に沿って唇が開かれ、カリを過ぎると徐々に閉じられる。
最後に鈴口から漏れていた精液を吸い取ると、唾液だけで照る半立ちの陰茎が残った。
リン子が頭を離してしまえば身体も自然に離れてしまうので、揉んでいた巨乳からも手が離れてしまう。
「……んく、射精の終了を確認。待機モードへ移行します」
最後に残っていた精液も飲み込んだリン子は、ソファに据わる俺の前で跪いて待機状態になった。
意思を感じさせない視線を俺へ真っ直ぐに向け、ある意味純粋な状態だ。
そんなリン子を見ても、貞操観念がシッカリしていた人妻が厭らしい動きで舌を動かし、あまつさえ他人の精液を飲み干す姿に、俺の性欲は収まるどころか更に高まる。
しかも巨乳は二の腕に左右から押されて中央で縦に長くなっており、乳首は努力の成果か、硬く尖っていた。
白かった肌は手形に赤い跡が付いて、確かな陵辱の証が残る。
「ふぅ……。どうやら、上手くいっているようだな」
「…………」
部屋に全裸で入ってきた時から分かっていたが、前に俺が設定した状態はリン子へシッカリ定着しているようだ。
このまま操り人形の状態で犯し続けても良いが、やはり元の人格で犯してこそリン子の魅力が感じられる筈。
そう思った俺は一先ず、今の状態を解く事にした。
「リン子。『平然モード』」
「――あ……」
設定しておいたキーワードを言えば、意思を感じられなかったリン子の目に確かな人格が戻ってくる。
それでも自分が裸の状態や、口内に精液の味が残っていても悲鳴を出そうとすら思っていない様子で、まさしく自分がどんな状態であっても平然としていた。
「それじゃ、リン子の寝室に行こうか」
「はい。分かりました」
リン子の平然とした返事を聞きつつ、俺は下半身に何も履かずに禁断の場所へ行こうと脚を進める。
薄暗い廊下を歩きながらも俺の手は隣を歩く人妻の尻を鷲掴みにし、リン子は俺の陰茎を軽く扱きながら、ごく普通の扉の前で止まった。
寝室と言っても特別な扉ではなく、『寝室』と書かれた札が掛かっているだけ。
そして無遠慮に夫婦の聖域の扉を開ければ、部屋に篭ったリン子の匂いが漂ってきた。
誰も居なかった中は流石に暗かったが、俺が何か言うまでも無くリン子が明かりを付ける。
改めて見渡して見るとダブルベッドと、その隣に家族が仲睦まじく映るが入った写真立てが乗った小さな棚。
大きめの化粧台があって、一般的に『寝室』と聞いて思い付くような普通の部屋だった。
「それにしても、随分と大きなベッド」
「夫婦二人寝るんですから、これぐらいは無いといけません」
たいして何か思っている様子も無く当然のように答えてくるリン子は全裸で、俺の陰茎を扱いたまま。
しかも尻を揉まれていても全く抵抗してこず、逃げようとらしない。
本来なら他人である俺が下半身裸のままで入ってはいけない部屋であるが、深い洗脳状態に陥っているリン子は何の抵抗も見せないで招き入れてくれた。
「さて、リン子。ここで犯してやるからベッドに寝ろ」
「えぇ、分かったわ」
簡潔に目的を言えば、リン子は平然と即答してくる。
そして何の迷いも無く、本来なら夫と入るべきベッドへ全裸のまま、仰向けで寝転がった。
俺も服を脱ぎながらベッドへ乗ると、中のスプリングがリン子を揺らし、支えられていない巨乳を震えさせる。
胸が大きい所為で若干左右に広がってはいるものの、未だに若さを多少は保っているのか、辛うじて乳首は上を向く。
引き締まった腰はベッドの中であって性的な色気を倍増させ、肉付きの良い下半身は人妻独特の色気が出ているようにも感じられた。
そんな色気を出しながらも表情は平然としている所を見てしまえば、ギャップで俺の興奮は陰茎を更に硬く反り立たせる。
「そう言えば、随分と幸せそうな写真が飾ってあるな」
俺がベッドの横へ視線を送ると、リン子もつられて小さな棚に飾ってある家族の写真が入った写真立てへ顔を向けた。
そこには夫を中心にして左右にセイとリン子が笑顔を浮かべており、如何にも幸せそうな家庭の光景が写し出されている。
写真の中のリン子と、無感情にそれを見つめるリン子が同じ人物とは、とても思え無いだろう。
「そうね。今は皆忙しくて離れ離れだけど、心だけは確実に繋がってるわ」
リン子は仰向けのまま、胸の前で祈るように手を組んで目を閉じた。
過去の全員が揃っている時の楽しい思い出を思い出しているのだろうが、表情は一切感情を浮かべていない。
「へぇ? 随分と家族愛が強いんだな」
「そう? 普通だと思うわよ。家族を大切に思うのは」
そう言って、下半身裸で陰茎を反り立たせている俺へ、不思議そうな顔を向けてくる。
余りにも背徳的な光景に我慢出来なくなった俺はベッドへいそいそと上がり、リン子の両足を広げた。
股間にある大陰唇はうっすらと愛液で濡らし、室内の明かりをテラテラと反射させている。
先程、フェラをさせた上に精液を飲んだ事で、身体が性的に目覚めたのかもしれない。
淫核をチラリと見せる程度には開いている秘裂へ亀頭を接触させ、リン子の顔を見て腰を押し進めた。
「それじゃ、これは夫に対して裏切りにならないのか?」
「何故? ただ、セックスしているだけでしょう」
亀頭が膣口を抜け、膣内へ入ると肉厚のヒダがうねりながら迎えてくれる。
避妊すらしていない性行為をしても、リン子は不思議そうな顔を浮かべるだけで拒否しようともしない。
カリまで入ると亀頭全体が膣壁に締め付けられ、ヒダは圧迫された所為で亀頭の表面をグニュグニュと蠢いてくる。
写真の中で笑顔を浮かべる夫に見守られながら、竿まで入れてもリン子の顔は変わらない。
「おふぁ……。でも、セックスは、夫婦でやるもんだろっ?」
「んく……。えぇ、そうね」
「そ、れじゃ、何で俺と、セックスしてるんだよ」
「それは私が、ぁっ、あなたの物、だからじゃない」
普通は夫婦間でしかしない性行為をしていても、一切拒否感を見せないリン子。
鈴口は蠢く膣壁を広げながら進み、愛液が滲み出るヒダへカウパー液を塗り返す。
遂には子宮口を鈴口が押し上げても、リン子の家族を思う心は変わらず、表網も相変わらず平然としていた。
しかし表面的な変化が感じられない代わりに陰茎を包むヒダは蠢き、愛撫をしていない状態であっても僅かな愛液で強い滑りを返してくる。
膣壁は家族を想う余りにピクピクと小さく痙攣を繰り返し、まさしく愛する者を想っているような感じさえした。
「そうか。くっ、なら、中に出しても、い、良いよな?」
「んふぁ、えぇ、良いわよ。それよりも、くんっ、私は肉人形なんだから、っ、許可なんて要らないでしょう?」
完全な洗脳状態であっても言質を取ったので、根元まで挿し入れていた陰茎を抜き、緩やかに腰を前後に動かしていく。
幾ら平然としていても、流石に胎の奥底から突き上げられてしまうと、言葉も詰まってしまうらしい。
「うっ、はっ……」
膣内をゆっくり動く陰茎の感触を受けたリン子は表情を変えないものの、身体が快感に反応して自然と頬が染まった。
正常な貞操観念を残している意識であるにも拘らず、身体は俺に犯される快楽に受け入れている。
しかもリン子自身が犯される事を何とも思っていない所為で、超高性能なオナホールを使っている気分にさえなってきそうだった。
陰茎を締め付けてくる膣壁も決して強くは無いものの、緩くもなく、快感を受けるに一番良い強さを保った状態で蠢いてくる。
滲み出ていた愛液も俺が腰を動かす程にジワリと量を増やしていき、夫婦のベッドのシーツを濡らしていった。
「ふっ、んくっ、少し激しく、動くぞ」
「んっ、えぇ、良いわよ」
俺が腰を前へ動かして子宮口を突き上げれば、反動を受けたリン子の巨乳も上下に揺れる。
柔らかく波打つ姿を見てしまっては俺も触らずにはおれず、左右から中央へ寄せながら胸を掴んだ。
「んぁ……あっ、ふっ、ぅん」
犯された身体は既に興奮を溜め込んでおり、胸もフェラをさせていた時よりも明らかに張りを増している。
乳首は乳輪から膨らみ、俺の速い腰の動きに合わせて空気を切った。
左右から掴んでいても大きさで突き上げの反動は消し切れておらず、激しい動きで揺れる中、リン子もシーツをギュッと掴んで身体が動かないようにしている。
幸せそうな家族の写真が見守る中、リン子は激しくなる突き上げに揺さぶられていく。
「うっ、はっ、あっ、つ、強い……」
「んっ、ふっ、はっ、はっ!」
乳首を軽く摘めば膣内は小刻みに痙攣を返し、強く捏ね回せばギュッと締め付けてくる。
カリの隙間にさえも入り込んでくる肉厚のヒダは、愛液で滑ると不規則に蠢いて陰茎へ快感を送ってきた。
速い速度で出入りを繰り返しても隙間は出来無い程にリン子の膣内は興奮で充血し、陰茎を熱いヒダで包み込んでくる。
「ふっ、んっ、あぁっ」
「うっ、くっ、ふっ!」
陰茎からの快感は腰の動きを激しくさせるも、子宮口を突き上げられるリン子は身体がどれだけ快感を示そうとも眉一つ動かさずに俺を凝視してきた。
カリで掻き出される愛液は膣内で掻き回され、空気を含んで白く白濁していく。
鈴口から滲み出ていたカウパー液も更に量を増やし、既に精液すら僅かに含んでいるだろう。
掴んでいる巨乳も激しい突き入れで、俺が握っていても大きく波打った。
「くふっ! 厭らしい、人妻だ! 家族を裏切って、くぅっ! セックスするなんてな!」
「んっ……別に、裏切って無いわよ? ぅっ ただ、自分の責務を果たしている、くっ、だけだし」
俺が射精の予感で腰の動きを速めると、リン子も事前の知識どおりに腰をうねらせて絶頂の兆しを見せ始める。
写真とは言え、家族の前で厭らしい動きを晒しても裏切っていないと言うリン子。
膣内は大きく痙攣を繰り返して、淫核は腰を打ちつける度に俺の下腹部に潰される。
その快感を得ようとするリン子の身体も腰の動きを淫らにさせ、とても普段の貞操観念がシッカリした姿は連想できない。
陰茎は既に限界間近であり、俺の意思に関係なく締め付ける膣内を上下に痙攣しながら広げていた。
リン子の膣内は成熟したヒダで動く陰茎を優しく受け止めながらも、強い締め付けで射精を促していく。
ヒダの蠢きからしてリン子も絶頂が近く、愛液も垂れ流しの状態。
もはや後一押しすれば絶頂に達しそうだった。
「くっ、それなら、夫に、はっ! 愛の言葉でも、うくっ! 言ったら、どうだ!?」
「そんなの、うっ、簡単よ」
股間から激しく揺さ振られ、感情があるかどうか分からない顔を家族の写真へ向けたリン子。
写真の中で笑顔を見せる夫を異様に澄んだ瞳で見詰め、愛の言葉を放つ。
「愛してるわ――」
「出る!!」
そして俺はリン子が愛していると言った瞬間に、子宮口へ精液を吐き出した。
「――んく!」
「うくぁっ!? 締まる……!!」
夫への愛の言葉を言った途端に膣内で熱い精液を受け、リン子の身体は溜り溜まった快感を一気に絶頂へ持っていく。
陰茎を咥え込む腰を激しく痙攣させても、写真の方を向いていた目は普通に家族の写真を見詰めていた。
俺も反射的に巨乳を握り締めてしまい、張った胸の内圧が高まって乳首は更に尖る。
子宮口が精液に塗れていく感触で受ける快感はリン子の身体には大きく、それこそ潮を噴く程だった。
「愛してるわ。セイ、あなた」
「うぅ、おぉっ!!」
身体だけは絶頂に達しながらも、リン子はごく普通の口調で愛を言う。
突き上げている子宮口付近では亀頭が愛液とは違う体液に浸り始め、ヒダの間を入り込んで膣内へ浸透していく。
そして暫く互いの身体が硬直した後、ゆっくりと力が戻ってきた。
「…………ふぅ」
「くふっ……ふぅ……はぁ、疲れた……」
激しく犯して所為で俺の疲れはピークに達している。
射精を果たした陰茎も緩やかな締め付けに変わった膣内から押し出され、ベッドの上を尿道に残っていた精液で汚した。
それにしても、そこまで家族を愛しているのなら、もう一人の家族を増やしてやろうと一つの案を思い付く。
「リン子。そんなに家族を愛しているのなら、出された精液が零れないように仰向けで両足を抱えておけよ」
「そうね、分かったわ」
「俺はちょっと疲れたから寝るけど、良いと言うまで体制を維持してろよ?」
「もちろんよ」
そうしてリン子は仰向けで腰を持ち上げ、中に精液を出された事すら平然と受け入れた表情で両足を抱えた。
精液が逆流してくる前に膣内は膣口を天井へ向け、流れ出そうとしていた精液は再び子宮口へ戻される。
所謂『まんぐり返し』の体勢になったのを確認した俺は、腰の疲れと共に訪れた眠気に誘われ、股間をシーツで拭いた後にリン子夫妻のベッドの上で睡眠を取るのだった。
△
暫くして、恐らく数時間後。
俺は隣で身動ぎする微かな動きに起こされた。
「んふぁ~……っと」
流石のダブルベッドは寝心地が良く、思った以上に熟睡してしまったようだ。
そして目が覚めた原因を探ろうと隣を見てみると、未だ両足を抱えたままのポーズを維持しているリン子を見つけた。
「ちゃんと、命令通りにしているようだな」
「あっ、起きたの? えぇ、命令だもの。当たり前よ」
「ふ~ん?」
長時間同じ姿勢をしていたのなら確実に疲労を溜め込んでいる筈だが、今のリン子は一切疲れているようには見えない。
それどころか俺の言葉に対して笑顔で答える余裕すらある様子だった。
「疲れてないのか?」
「別に疲れるような事はしてないでしょ?」
普通なら同じ体勢を何時間もしていれば、どんなに鍛えていても疲労を感じる筈だが、リン子の身体は俺が寝る前と一切変化がない。
本当に自己申告どおり、疲れていないのだろうか。
よく観察しても汗一つ掻かず、筋肉も震えていない。
少なくとも、ベッドに染み込んだ愛液が乾いてしまう程度には体勢を維持していても、平然とした表情を向けてきた。
まるで肉体の限界を制限しているリミッターすら外している雰囲気さえある。
「そりゃ凄いな」
「そう? 貴方の命令だから出来るのよ? 他の人からやれと言われても出来る筈無いわ」
「まぁ、これで妊娠する可能性は高くなったな」
「その時はセイに弟か妹が出来て喜ぶでしょうねぇ~」
そう言って不安を刺激しようとしても、リン子はあっけらかんとして答えてきた。
夫の居ない間の妊娠など不貞極まりないが、余りにも洗脳の度合いが深い所為で俺の言う事は全肯定してくる。
最早ここまで来てしまえば、元の性格に戻そうとしても上手くいかないだろう。
深層心理から洗脳されてしまった事で、表面的な事は変わらずに俺の肉人形となった訳だ。
それはともかくとして……。
「それじゃ、俺は帰るけど、普段は『通常モード』に切り替えておけよ」
「えぇ、分かってるわ」
一応俺にも家族は居る。
過保護ではないが、余り遅くなると余計な勘繰りを入れられるかもしれない。
「本当に妊娠したら適当に誤魔化して、駄目だったら俺を呼べ」
「えぇ、分かったわ」
「あぁ、もう体勢を普通に戻しても良いぞ」
何気に今まで両足を抱えていたままだったので、このままでは飯も困るだろうと戻しても良いと命令をしてやった。
流石の俺もリン子を壊したい訳ではなく、ただ長く身体を味わいたいだけ。
その為には健康的な生活をさせるのが一番良いだろう。
「……ふぅ。疲れはしないけど、お腹空いちゃったわ」
「それなら、ちゃんとした食事を取れよ? 一人だからって手を抜いたら駄目だからな」
「それは無いわ。『通常モード』でもシッカリした食事を取ってるから。少なくとも栄養に関しては問題ないわよ」
「そうかい。それはなら安心だな」
これだけハッキリと言うのなら間違いは無いだろう。
発揮体調を崩す事も無さそうだ。
「それなら良い。本当に帰るからな」
「はい。あっ、見送りは居る?」
「いらんよ、また明日な」
「はい。また明日」
そして俺はリン子の視線を背中に受けつつ、夫婦の寝室を出た。
店の方は既にシャッターが閉まっている時間帯なので、普通に玄関から家路へ急ぐ。
空を見上げれば月が煌々と輝き、少し肌寒い空気で綺麗な姿を見せている。
「……ふっ、この世界は中々良いじゃないか」
普通のガンダムの世界なら、きっと俺は一兵卒として終わっていただろう。
「ホント、俺みたいな凡人でも使える不思議パワー様々だな」
男がリン子の自宅から姿を消して暫くした後、命令通りに、誰にも怪しまれない為の『通常モード』に切り替わったリン子は驚いた。
シャッターを閉めた瞬間から人格が変わっているので、記憶の引継ぎが出来ておらず、まさしく気が付いたら寝室でしわっていたのだ。
驚かない筈が無い。
「あら? 無意識に寝るほど働いた覚えは無いんだけど……」
しかし自分が全裸な上に股間に犯された感触が残り、体液に塗れていても一切気にしていなかった。
ごく普通に愛液と精液が染み込んだシーツを剥がしたリン子は、換えのシーツでベッドを整えると、そのまま洗濯機がある脱衣所へ向かう。
廊下を歩く度に股間から精液と愛液が落ちてしまうも、引き摺るシーツがそれらの痕跡を拭き取っていく。
脱衣所に到着すれば、今日洗濯する予定だった物全てを入れ、洗濯機を回すリン子。
「……ついでだし、お風呂も入っちゃおっと」
若干肌寒い風呂場へ入ったリン子は全裸のリン子は、そのままシャワーで軽く体液を流し、浴槽へ身体を沈めた。
「っあぁ! やっぱりお風呂って良いわよね~」
股間からは精液が逆流し、湯船に浮かぶとすぐに固まる。
『通常モード』のリン子にとっては、ただの汚れと認識されてしまい、両手で掬うと普通に排水溝へ捨てた。
少しの動きでも水面はゆらゆらと揺れ、お湯に浮いている巨乳も同じように揺れる。
性的な興奮ではなく、お湯の温かさで火照った肌は若々しく水を弾く。
まさに水も滴る良い女だが一人で入っているので、当然ながら興奮する人間も居ない。
こうして、犯された事を認識せず、痕跡すら無視して一人寂しいはずの日常をのびのびと堪能するリン子の夜は深けていくのだった。
△
翌日。
俺は最近リン子の家で、我が物顔で寛ぐのが最近の日課になっている。
「……ちゃんと映ってるかな?」
その日課に新しい刺激を与えてくれそうなのが、今手に持っているカメラ。
と、言っても写真を撮る為の物ではなく、ビデオカメラの方。
今日はこれを使って、ちょっとした記念動画を取ろうと思うのだ。
「あら? 今日も来てたの?」
そう言ってリビングに入って来たのは、例によって全裸のリン子。
カメラを回している俺は、当然その様子を余す事無く記録し続けている。
「カメラ? 撮ってるの?」
「あぁ、綺麗に映ってるよ」
華奢な首筋から、年齢を考えても垂れておらず、綺麗な形を保つ巨乳に吸い付きたくなる乳首。
くびれた腰は細く、腹も子供の生んだとは思えない程に引き締まっている。
そして手入れをされた陰毛から股間へ掛けて、僅かに小陰唇を食み出させている人妻独自の卑猥さを醸し出す秘裂。
太股は肉付きが良く見ただけで触り心地が良いと分からせてくれる。
そんな全裸の姿を舐めるように撮られても、リン子は微動だにしない。
「そう?」
店を開けている間に着ていた服を小脇に抱え、直立不動でカメラの前に立つ。
「そう言えば、前に家族を愛してるって言ってたよな?」
「えぇ、言ったわ」
「それじゃ、俺が旦那と別れろって言ったら――」
「別れるけど?」
洗脳の度合いを改めて確かめる為に聞いてみたが、俺が言い切る前に即答してきた。
冗談を欠片も感じさせない無機質な視線はカメラを通して俺へ送られてくる。
確認するまでも無かったようだが、どうやら家族の愛情以上に俺への絶対服従が重用だったようだ。
「いや、まぁこの環境を維持する為には別れて貰っちゃ困るんだけどな」
「じゃ、別れなくても良いのね?」
「あぁ」
「そう。貴方がそう言うなら従うわ」
「ただいまーー!」
「げっ!?」
これからビデオレターでも撮ってやろうと思っていた所へセイ達が帰ってきてしまった。
何はともあれ、俺は送球に隠れる必要がある。
ついでにリン子にも急いで服を着させる。
「リン子! 急いで服を着て、『通常モード』になるんだ!」
「えぇ、分かったわ」
急いでいる俺に打って変わって、リン子はいつも通りに平然とした態度で素早く下着と服を着ていく。
身体を動かす際に巨乳が揺れて俺の目を釘付けにするが、子ども特有の軽い足音がリビングへ近付いてくる。
「お、俺は窓から逃げるから、ちゃんと怪しまれないようにしておけよ!」
「えぇ、勿論よ」
そうして俺はリン子が元に戻ったか確認する間もなく、ササッと窓から脱出するのだった。
「ふぅ……危ない所だったぜ」
終わり
△
『苦手な同じキャラ
多いリクエスト内容
書いてて苦痛だった』
の三重苦で苦行極まりないので、これで勘弁してください。
ダイの大冒険:武闘家マァム:認識変換・常識変換
「ちっ……あの女め……!!」
日も暮れ、薄暗い林の中を彷徨うのは一人の男。
一目で魔法使いだと分かる服装は、全身を包む黒のローブに魔法の杖。
ローブの中はそこら辺の村人が着ている物と余り変わらないが、それでも多少の攻撃は防げそうだった。
そして一番目立つのが、明らかに殴られた跡である頬の腫れ。
「くそ! 薬草使っても腫れが引きやしねぇ……!」
イライラした様子で腫れた頬を撫で、触った痛みで顔を顰める男。
しかしその表情も、懐から取り出した宝玉を見た事で喜色が溢れ出す。
「この恨み、絶対に身体で払わせてやるぞ! マァム!!」
取り出した身体に悪そうな紫色の宝玉は、混乱を引き起こす魔法『メダパニ』の効果を発展させる事が出来る物。
通常メダパニに掛かった者は正真正銘混乱し、何をするか分からないが、宝玉を使えば魔法を掛けた人間の思い通りに誘導する事が出来る。
実際、スゴイ!
「たしか、ここら辺にっと……。おっ、居た居た」
人影を発見した魔法使いはササッと樹の陰に身を隠し、目の前の広場で一人修行をしている女<マァム>を見詰めた。
長い髪は頭の上の方で団子状に纏められ、左肩だけに『武』と書かれた大きな肩当てを付けている。
上半身は半袖で普通の服装だが、下半身は左右に腰まで切れ目があって、何も履いていない太股が見えている大胆な物を着ていた。
「はっ! やっ! たぁっ!!」
熟練の達人から見れば動きに無駄があるものの、一つ一つの動作には洗練されたものが宿っていた。
しかも身体を動かす度に大きな胸は一瞬遅れて着いて行き、たぷんたぷんと激しく揺れ動く。
激しい食い込みの下着を履いている股間が大陰唇付近を盛り上げながら性器の場所を表し、蹴りを繰り返す程に尻を隠している箇所が徐々に中央へ食い込んでいった。
殆どTバックの形状になる頃には、白い尻が前後を隠していた布からチラチラと見え男の欲情を誘う。
蹴り上げられる太股は武闘家らしく肉付きが良く、遠目に見るだけでも触り心地が良さそうだ。
男の魔法使いの邪な視線を受けているとは知らないマァムは、架空の敵達と戦って徐々に汗が滲ませ始めた。
「ふっ! はぁっ!!」
肌着に汗が染み込み、身体の線もハッキリと浮かび上がる中、マァムも才能ある人間。
流石にジッと見詰められていれば、自分を見る存在の気配は朧気に察知する。
架空の敵と戦いつつも意識は魔法使いの方へ向けられ、警戒心が徐々に強まっていく。
そして見えない最後の敵を倒して呼吸を整えた後、魔法使いの男が隠れている場所へ一気に飛び掛かった。
「はぁっ!!」
「うわぁっ!?」
マァムの鋭い蹴りは、驚いた男が尻餅を付いて空振りに終わる。
しかし近くにあった樹に当たってしまい、余りにも強力な威力で大きく亀裂が走った。
メリメリと音を立てて大きな樹が傾いていき、最後には地面を揺るがしながら倒れる。
その間にもマァムは情けなく尻餅を付いて怯えた表情で見てくる男を睨みつけたまま。
「……あんた、確か昨日酒場で……」
「……ちっ」
そう、男が頬に付けていた殴られた跡は、マァムが付けたものだった。
酒に酔って身体付きの良いマァムに目を付けた男がしつこく絡んだ結果、鉄拳制裁を受けたのが事の真相。
完全に魔法使いの男が悪いものの、やはり女に負けた情けなさと悔しさは逆恨みを生み、偶然手に入れていた宝玉をもって、一人修行をしていると言うマァムを探していたのだ。
「まだ、殴られ足りないのかしら?」
「ひぃ!」
男の顔を見て昨日の事を思い出したマァムは、怒りで目を吊り上げた。
指をパキパキと鳴らしながら、尻餅を付いて後ずさる男へゆっくりと近付いていく。
その動きが逆に恐怖を沸き上がらせ、限界を超えた事で遂には逃げ出そうとする男。
しかしマァムは、一見怯えを見せる表情から何か企んでいる事も何処と無く察知し、持ち前の正義感を発揮して追いかけ始めた。
「待ちなさい!」
「そ、そんな事言われてま、待つ奴なんで居るかよ!」
必死に逃げる男も、所詮は魔法使い。
整備された町の中の道でさえ長く走れない体力は、ただでさえ走り難い林の中で逃げ切れる筈も無く、暫くもしないですぐに木の根に脚を取られて盛大に転んだ。
咄嗟に両手を出したお陰で、何とか怪我は軽い打撲程度で済んだものの、その痛みが男へ怒りを復活させた。
完全に自業自得であっても怒り大きく膨れ上がり、後ろから近付いてくる足音の方向へチラリと目を向ける。
男がうつ伏せに倒れた事で、マァムは走るのを止めてゆっくりと近寄ってきた。
余裕な様子を見せるマァムの姿を見た男の怒りは捻じ曲がり、視線は欲望すら溢れさせて歩くだけで大きく揺れる巨乳へ向けられる。
「ちぃ……!」
「もう観念しなさい。何か企んでいるのは分かってるわ」
チラチラと見える太股は木漏れ日の光を拾って照り、よく見れば僅かとは言え汗を吸った服が上半身に張り付いていた。
胸に張り付いた所為で形をクッキリ浮かび上がらせるのは勿論、興奮していない乳輪と乳首の突起さえ確認できる。
マァム本人は気が付いていない様子も、場違いな卑猥な雰囲気を纏わせる要因となった。
俯かせた顔のままで口元を厭らしく上げた男は自分の懐へ手を忍ばせ、宝玉を取り出す。
「っ!? 何をする気!?」
「食らえ!」
「くっ!?」
怪しい行動を感知したマァムが仕掛けるものの、男が宝玉を投げる方が早かった。
マァムは自分へ投げられた身体に悪そうな色をした物体を本能的に避けようと身体を反らせるが、腐っても魔法使いである男の呪文の方が早い。
「『メダパニ』!」
「なっ!?」
呪文を叫んだ瞬間、宝玉からは身体に悪そうな光が発せられて近くに居たマァムだけを包み、すぐに収まる。
肝心の宝玉も一瞬だけ宙に浮いていたかと思えば効力が無くなったのか、色を失って地面へ落ちると石に当たって割れた。
「……あんた」
「ひぃ!?」
確かにメダパニに掛かった筈のマァムは特に変わる事無く男へ近付くと、片手で胸倉を掴んで無理矢理立たせる。
「ぐぇっ……」
「こんな所でこそこそと。何を企んでいるのかしら!?」
「くぅ……!」
至近距離にまで近付いたマァムの顔は変わらず怒りに満ちており、自由な方の手は硬く拳を作っていた。
返答次第では再度鉄拳制裁をする気満々であると全身で表す。
明らかに目的が分かっていそうな問い詰めを聞いた男は、咄嗟にマァムが言う事を聞きたくなるような存在を思い浮かべた。
「俺はお前の師匠だから修行している様子を見に来たんだよ!」
「はぇっ!?」
心底驚いた表情を浮かべ、マァムは男の胸倉から手を離してしまうと、自由になった男は再び尻餅を付いて半ば唖然と見上げる。
明らかに無理がある苦し紛れの理由を聞いたマァムの顔はポカンとしており、完全に敵意が消えていた。
その事から思惑通りにメダパニで混乱状態に陥っていると思った男は、これ幸いと畳み掛ける。
「もう、忘れたのか、寂しいな。アレだけ魔法の使い方を教えてやったのに……」
「……えっ? あ…………?」
「思いっきり殴る事は無いだろう? さっきだって怖い顔で襲い掛かってきたしな」
「っ!! し、仕方ないじゃない! しつこく絡んでくるから! 昨日の事もあるから『またか』って思っただけよ!」
「まぁ、良い。久しぶりの『師匠である俺と弟子だったマァムの再会』だし、握手で仲直りだ」
「えぇ、分かったわ」
そして握手をした瞬間、マァムの混乱した思考は『昨日初めて会った男=師匠』の構図が決定的な物となってしまった。
怒りを浮かべていたマァムは久しぶりの再会と思い込んで、眩しいとさえ感じる笑顔を浮かべる。
男も視界に巨乳を納めながら邪な欲望を隠し、にこやかに笑った。
「それじゃ、久しぶりに修行でも付けてやろう」
「本当に!? 丁度、戦い方に悩んでいた所だから助かるわ」
メダパニ状態であると確信している男は、欲望を隠す事無く曝け出し始める。
最初の命令として出されるのは、殴られた分の恨みを返す意味での物。
「とりあえず自分の胸を揉んでみろ!」
「えっ? えぇ、分かったわ」
師匠と信じきっているマァムは、一切疑う事無く自分の巨乳へ手を当てて揉み始めた。
豊満な胸はマァム自身の手によって形を変えられるも、本人は全く恥ずかしがっている様子は無い。
「うほほ……」
魔法使いの男が小さく歓喜の声を漏らす間も、マァムが工夫を凝らして揉む動きを徐々に変えていく。
最初こそ真正面から掴んでいるだけだったが、根元から絞るように乳首へ手を動かす。
先端まで手が来ると再び真正面から掴んで揉み解してから付け根へ手を戻し、下乳を持ち上げながら砲弾を思わせる形に変え、軽く叩いて小さく上下に跳ねさせた。
乳首を摘み直すと指を左右へ広げ、再び摘む。
「も、もっと強く揉んでみろ!」
「これ以上はちょっと痛いんだけど……」
「な、何を馬鹿な事を! 修行なんだから多少の痛みは想定無いだろう!!」
「まぁ……そうなんだけど」
そう言うとマァムは胸を掴んでいる手へ更に力を入れ、指を食い込ませていく。
強く握られた所為で胸の中の内圧が高まり、内側から乳首が押し出されて硬く尖る。
「はぁはぁ――」
目の前で形を変える巨乳の卑猥さに鼻息を荒くする男。
マァムも胸を直視されている状況に何の羞恥心も無く、ただ只管修行を続けているつもりになっていた。
刺激を受ける乳首は更に尖り、揉む手に服を押し付けられて乳輪すら形が分かる。
「ねぇ、どれぐらい揉めば良いの?」
「はっ!? あ、あぁ、そうだな。もう良いだろう」
「ふぅ……指が疲れちゃうし、胸もちょっと大きくなったかな……? やっぱり修行は辛いわね」
「そ、それが修行だからな!!」
「えぇ、分かってるわ」
修行を始める前から汗を掻いていたマァムの巨乳は手を離しても、丸い砲弾のような胸の形に服が張り付いたまま。
その胸を凝視しながら男も興奮で言葉を所々詰まらせつつ、次を考える。
「え~っと、つ、次はだなぁ……。そうだ! オナニーをしろ!!」
「ふ~ん、変わった修行ね」
「た、たまには修行にも変化を付けないと、長続きしないだろ?」
「まぁ、そうね。分かったわ」
自慰を要求されてもマァムは拒否を一切見せない。
むしろ「しろ」と言われた時には、既に実行する為に樹の根元へ座ろうとしていた。
地面に尻を降ろして脚を広げると、正面から股間が見えないように垂れ下がっていた前垂れを躊躇無く捲る。
現れたのは骨盤まで釣り上がる食い込みの鋭い黒のショーツで、完全に脚の付け根を曝け出していた。
一先ず脚を広げて座ったマァムが股間へ手をやって、躊躇無く指を秘裂へ食い込ませる。
「んっ……」
大陰唇の中でひっそりと身を潜めていた淫核に刺激を感じ、思わず甘い吐息を漏らしてしまうマァム。
しかし修行と思い込んでいる思考は何の問題も無く、激しい運動をすれば息が荒くなるのは当然とばかりに、艶を含んだ自分の声を受け入れていた。
指を食い込ませた所為でショーツは割れ目の中へ入ってしまい、左右から大陰唇がチラリと見えてしまう。
太股よりも白い肌が汗で木漏れ日の光を反射し、秘裂に食い込ませた指は上下に動き始める。
「ん、ふぁ……」
「…………ごく」
固唾を呑んで視姦される中、第一関節で淫核を刺激しながら再び胸を揉み解し、本格的に自慰を始めたマァム。
普通なら性的な刺激で恍惚の表情一つ浮かべても可笑しくない状況であっても、至極始めに胸を揉み、弄る自分の股間を見詰める。
それでも頬は快感で僅かに赤く染まり、唇にも艶が増していく。
胸を揉む手は尖る乳首を重点的に捏ね回し、余った指で土台の巨乳を揉み解す。
「ぁっ……んんぅっ……」
硬くなった陰茎の所為で前屈みになった男の視線の先にあるマァムの性器は、割れ目にショーツの全てを食い込ませてしまい、大陰唇が丸々見えてしまっている。
しかも割れ目の中で指が上下に動けば小陰唇すらも食み出てしまい、黒い生地には多量の愛液が染み込んでいった。
木々のざわめきの合間にヌチョヌチョと卑猥な体液の音が聞こえ、森の清涼な空気の中で愛液の淫靡な香りが漂う。
自分で秘裂を弄るマァムも身体に快感を溜めていき、広げた両足が小刻みに震え始めた。
「んっ! はぁっ! あぅっ!」
修行であるとの意識があるので、表情は高まる快感を絶える為に歪められ、とても自慰の最中とは思えない苦しそうな顔に変わる。
性的な反応に正直な身体は意識とは違って、地面に置かれていた尻が快感で少ずつ上り、軽いブリッジの体勢になった。
同時に胸を揉む手に力が入ってしまい、武闘家であっても細く女らしい指の間から尖った乳首が顔を出す。
秘裂へ食い込むショーツは尻の方で完全にTバックの状態に変わり、今では隠す役目を果たしていなかった。
溢れ出る愛液がその尻の谷間を通ると、下に敷かれていたマァムの服に愛液が染み込んだ。
「ふぁっ!? あぁっ! くぅ!!」
絶頂が近付くと、宙に浮いている股間を激しく上下に振るマァム。
迫りくる絶頂に歯を食いしばり、それでも秘裂を弄る指と乳首を巨乳ごと揉む手は止まらない。
快感を堪えようとする意識に、すぐにでも快感を爆発させたい魅力溢れるマァムの身体。
相反する抵抗は互いを押し合い、溜り行く快楽は通常よりも大きく膨れ上がる。
暴発しようとする絶頂に何とか抵抗を続けるマァムは目をキツク閉じるも、淫核と乳首を弄る快感には勝てなかった。
「んっ!? んんっ!! あふぁーー!!!」
軽いブリッジを続けていた身体は大きく背中を反らせ、秘裂からはショーツ越しでも盛大に潮を噴き出す。
痙攣する脚が身体を震わせ、胴体に乗っている巨乳が激しく揺さ振られた。
辺りにムッとした淫靡な香りが漂い、ただでさえ興奮を溜め込んでいる男の性欲を刺激する。
そして暫くブリッジのまま、絶頂で痙攣していたマァムは力尽きた様子で身体を地面へ落とした。
「うっく……っはぁ! ……ふぅ。もう少し、耐える筈だったのに……!」
激しい絶頂に達しても、マァムの顔には快感の余韻どころか悔しささえ浮かべている。
自慰を修行と思い込んでいる所為で、羞恥も快感に浸る事も一切無かった。
ただ身体だけが、性感帯を弄られた刺激で勝手に絶頂へ達しただけと認識しているマァムは、股間を弄っていた指に愛液の糸を引かせながら男を見上げる。
「これぐらいで、んっ、良いかしら?」
「あ、あぁ。っ!? い、いや、まだ駄目だな!!」
余りにも厭らしい光景に思わす良いと答えてしまった男が、慌てて言葉を変えた。
「まだ新しい修行があるのね?」
絶頂直後で頬を赤くさせ、挑戦的な表情を浮かべるマァム。
男も厭らしさを感じさせる笑いをニヤリと浮かべ、おもむろにローブを脱ぎ捨てた。
村人よりも僅かに冒険者らしい装備の下半身、皮のズボンの股間部分では下から陰茎が生地を持ち上げている。
そこをマァムへ突き出し、欲望に塗れた行為を最後の修行として伝える男。
「最後はこれをお前のマンコに入れるんだ」
「なっ!?」
余りにも明確に示されて流石に絶句したかと思った男だったが、マァムの表情は一瞬だけ驚いた表情になると、更に挑戦的な笑みを浮かべた。
「なるほどね。最後に修行の為にオナニーをさせたって訳ね?」
「そ、そうだ!」
「良いわよ。最後の修行、必ずやりきって見せるわ!」
未だに愛液を付けたままの手で握り拳を作るマァムが、気合を入れて男へ顔を向ける。
それから脚を蟹股で開いて秘裂に食い込んでいたショーツを脇に退けると、絶頂の後で僅かに開く割れ目を晒した。
ニチャッと音を立てながら、指に付いた体液の糸よりも太く多い愛液が、クロッチと大陰唇を繋ぐ。
「おふぉっ!」
「さぁ、掛かって来なさい!」
淫核は当の昔に包皮から顔を出して愛液で鈍く光り、厭らしい姿を男へ絶頂が見せる。
絶頂を過ぎても膣口はヒクヒクと開閉させ、締まる度に膣内から新しい愛液を流し、まるで挿入される物を待っているかのようだ。
男も興奮の余りに慌ててズボンを脱ぎ捨て、脚を開いて待つマァムの股間へ身体を差し入れる。
「……まぁまぁの大きさかしら?」
処女であるマァムには、近寄る動きで左右に揺れる男の陰茎が大きいかどうかなど分かりはしないが、本能的な恐怖感が大きさを判断させた。
恐怖感は戦う人間にとって別段珍しいものではなく、特に強敵と対峙した時に感じる事が多い。
マァムもその経験から男の陰茎を見て沸き上がる恐怖心が、普通よりも大きいと判断させるに十分だった。
男はすぐにでも犯したい欲求が思考を支配しており、マァムの呟きは聞こえていない。
反り立つ陰茎を水平にして亀頭を大陰唇に食い込ませ、左右から滑る生暖かさを感じながら鈴口を膣口に差し入れる。
「おっ!? くはぁ……!」
「んっ……!?」
亀頭に想像した以上の快感を受けて呻き声を出す男に、絶頂後で解れているとは言え膣口に異物が食い込む感覚で反射的に声を漏らすマァム。
幾ら表面上は修行と銘打っても、流石に破瓜を目前に女としての恐怖心は拭えない。
それでも今のマァムは恐怖心の意味を誤認している為、冷や汗を掻きながらも、状況とは場違いな挑戦的な笑みが浮かんだ。
「くぁ……、先っぽが……!」
「なかなか、くっ、辛い修行になりそうね」
愛液でぬるぬるになっていても、許容量の限界近くまで亀頭で広げられては、思わず苦戦を強いられる表情を見せるマァム。
脚を蟹股に広げて男の陰茎を迎え入れる状況にも拘らず、羞恥心は一切見せていない。
「くぅ……締め付けられる……!」
「あくぁ……、広が、るぅ……!!」
ギリギリでカリが膣口を抜ければ鈴口に処女膜の感触が感じられ、男は念願の瞬間を迎える事となった。
マァムも膣口を拡張された所為で背中を反らせ、巨乳を首元へ移動させる。
握り拳になった両手を地面へ付け、必死に脚を閉じようとする身体に意思で抵抗していた。
膝がフルフルと震えると振動は膣内へ送られ、亀頭を舐め回している膣壁に変化をもたらす。
「おぁっ!?」
「くはっ、こ、この修行は、キツイ……わね!」
今まさに拡張され行く自分の股間を、巨乳の谷間を通して見下ろしたマァム。
そして視線の先に無毛の股間が見えた瞬間、男が腰を突き入れて処女膜を破り去った。
「んっ!? 痛っ……たーーー!!」
「くはぁ!? し、締まるーー!!」
ブツリとした感触の破瓜を互いに感じた直後に、林の中で響き渡る二人分の叫び。
快感に惹かれて男が陰茎を更に押し込めば、膣内は膣壁でヒダを押し付けながら必死の抵抗を示すも、愛液の滑りで挿入は止められない。
武闘家で鍛えられたマァムの腹筋は凄まじい締め付けを返して膣内の蠢きを激しいものにし、陰茎は不規則に並んだヒダが滑ってくる快感を受けた。
「あくぅ! ちょ、ちょっと待って、えぇ!!」
「待、てない!! くはっ!!」
身体を捩じらせ、マァムは腰を入れてくる男を押し返そうとするも、処女膜を破られた痛みに膣口と膣内を拡張される違和感で腕に力が入らない様子。
身体を捩じらせた事で腰も横に傾き、膣内で侵入を続けていた陰茎がヒダの横回転を受ける。
前に立ちはだかっていた膣壁が締め付けを強めながら急に横へ回り、まるで雑巾を絞るような動きを陰茎に感じた男。
マァムも解れた膣内を拡張される刺激が、絶頂で収まっていた快感を再び疼かせ始める。
「くぅ! ま、負けないわ!!」
しかし、あくまで修行であるとの認識を持つマァムは身体に渦巻く快楽に抵抗し、耐える為に仰向けへ体勢を戻した全身を強張らせた。
両脇をグッと締めて握り拳を作り、頬を赤く染める顔は気合を入れて歯を食いしばる。
身体に破瓜の痛みは既に無く、快感のみがマァムを包む。
「おふぁっ!?」
「んくぅ……!!」
ジワジワと進入を続けていた陰茎は、遂に子宮口を押し上げるまで処女だった膣内を埋め尽くし、根元を大陰唇へ押し付けた。
「うっ、くはぁ……!!」
「ふはっ! お、お腹が、広がってる……!?」
外部からの攻撃で怪我をする事は珍しくないマァムだが、流石に胎の中を広げられる感覚は未知のもので戸惑いを隠せない。
男はマァムの腰を掴むと陰茎の高さまで持ち上げ、更に腰を押し進めて子宮すら持ち上げた。
そしてカウパー液を子宮口に擦り付けた後、腰を引いて陰茎を抜いていく。
「んくぅ……!」
「あっ、お腹が、あぁ、引っ張られるぅっ……!!」
不規則に並んだヒダが亀頭に広げられれば、やはり不規則に蠢いて絡み付いてくる。
付着している愛液を重ね塗りしながらも、出て行く鈴口から出るカウパー液をシッカリ舐め取った。
「おふぁ……!」
「んぐぅ……!!」
締まる膣内を無理矢理広げられ、腹側のヒダの奥に隠れていたGスポットをカリで刺激されると、マァムは自身の意思に関係なく腰を跳ね上げる。
「んふぅっ!?」
「おわぁっつ!?」
腰が上がれば角度が変わって亀頭がGスポットへ強く押し付けられ、マァムの身体が小刻みに痙攣を始めた。
広げている脚は膝を震わせ、それでも閉じようとしない修行中であるとの認識と意地。
マァムは快感から滲む汗で赤くなっている頬に髪を一房だけ張り付かせ、大人の女っぽい雰囲気を醸し出す。
胸も痙攣する身体につられて大きさに似合わず小さく震え、実に揉み応えがありそうに見えた。
最早我慢などしない男が、惹かれるように手を伸ばす。
「んきゃぅっ!? な、何を!?」
「こ、これも、修行だよ!」
「あっ!? そ、そうね。最初もぉ! 揉んだしっ、くっ。あふぁ!」
最初にマァム自身の手によって胸を揉ませていたお陰で、膣内へ陰茎を入れる修行の途中であっても、素直に男の行為を受け入れた。
しかも膣内を掻き回される快感が勝手に男の掌へ巨乳を押し付け、背中が再びブリッジを描く。
汗で張り付く服の上からでも分かる程に硬く尖る乳首は、揉み込む指の間から顔を出す。
そして膣口から亀頭が出そうになるまで腰が引かれ、今度は勢い良く突き入れた後、その勢いを止めないままピストン運動を開始した。
「あっ! あぅっ! 思ったよりぃ、キツイ! 修行、だわ!!」
「ふっ! はっ! あ、当たり前、だろ!」
溢れる愛液が激しく飛び散る動きは、男に掴まれている巨乳すら揺らす。
仰向けで上下に揺さ振られるマァムも、股間から打ち上げられる衝撃を脚を広げた状態を維持しながら受け入れていた。
軽いブリッジの体勢は下半身にも力が入り、普通に挿入を繰り返されるだけで引っ掛かれていたGスポットへの刺激は強くなる。
突き上げられる宙に浮く腰は大きく痙攣を繰り返し、陰茎に突かれる角度を頻繁に変え、その度に膨れ上がるマァムの快感。
最早修行であるとの考えも塗り潰されてしまい、ただ只管股間からの快感に耐えるマァム。
「うっ!! あ゛っ! くぁっ!!?」
「ふぅっ! んっ! 角度がっ!? 締まるぅ!!」
再度近付く絶頂の予感は膣内の締め付けを強く断続的に動かせ、不規則に付いているヒダが陰茎を攻め立てる。
膣内を広げる亀頭にはカウパー液を舐め取りつつ絡み付き、丸く広げたままにしてくる竿には表面を蠢いて快感を送った。
「あくっ! あっ! お腹の、中がっ!! 胸が、あぁっ!!!」
「くぅあっ! 出、そうだ……!! くぅっ!!」
「くっ!? も、もうそろそろ、わ、私の勝ちぃ!? かしらあぁっ!!」
「はぅっ! 俺も、負けない……!」
男の射精が近いと知ったマァムは身体へ走る快感に何とか耐え、勝利の確信でニヤリと笑う。
大股を開いて子宮口までの突き上げを受け、更には乳首を硬く尖らせている巨乳を揉まれている最中に浮かばせる表情ではない。
陰茎を激しく突き出す男もマァムの表情に負けていられないと、腰の動きを激しくさせた上に乳首まで強く捏ね回す。
「ふあぁっ!? きぁっ!! ひ、卑怯、なぁ!!」
「んぐぅ……!」
男は男で何とか射精の予感を我慢しようとしていたものの、図らずも自分がマァムの乳首を摘んだ所為で膣壁の動きを激しくさせてしまった。
蠢いていたヒダが強く押し付けられたと思えば、マァムが、せめて男よりは長く保とうと身体を捻って膣内で陰茎を捻りながら締め付ける。
そんな刺激を限界間近の陰茎に受けるとカウパー液には精液が混じり、小さな痙攣を始めた。
射精の予兆は既に止められない所まで来ていると感じた男は、いっその事一思いに根元まで挿入し、マァムの子宮口を勢い良く突き上げる。
「くはっ!!!」
「んふぁー!!?」
そして股間で射精を塞き止めていた力が抜け、溜り溜まって濃く粘度が高くなった精液がマァムの子宮口へ吐き出された。
「出て、るぅーー!!?」
勝利を確信して若干油断していたマァムが、膣内の最奥で吐き出された精液の熱さで絶頂に達する。
上下に痙攣していた宙に浮く腰は更に激しく動き、潮すら撒き散らした。
男に掴まれる巨乳は布が感じられない程に肌と密着し、指に捏ね回されていた乳首を乳輪ごと浮かび上がらせる。
射精の痙攣を続ける陰茎が動く度にヒダで舐められ、精液を吐き出す勢いは増すばかり。
「うっ、ふぅ!」
「あっ! あぁ!? まだぁ!!!」
膣内の最奥で粘度の高い精液が固まりになり、子宮口へべったりと張り付いてマァムに胎の奥から熱い体液の存在を感じさせる。
長引く絶頂に男の方が先に力尽き、膣内の射精も流石に出す物が無くなると勢いを衰えさせていった。
胸を掴んでいた手からも力が抜けてしまい、ブリッジの姿勢を保っていたマァムの股間から腰を抜いてしまう。
「うっ、くそ……!」
「あひぁっ!? か……んぅ!! 勝ったわ……!」
広げた自分の股間から男が尻餅を付くように後ろへ崩れ落ちたのを見たマァムは、勝利の笑顔で顔を引き攣らせた。
その股間は未だに宙に浮く腰を上下に痙攣させながら小さく潮を噴き出し、陰茎が抜けた事で丸く孔が開いた膣口から精液を勢い良く逆流させている。
暫くするとマァムも崩れ落ちるように尻を地面へ落として大の字で仰向けになり、服の上からでも乳首が確認できる巨乳を揺らしながら荒い呼吸を繰り返す。
「はぁ……! はぁ……! はぁ……!」
「ふぅ……はぁ……くそ……ふぅ……」
「ふふ……ふぅ……! ふぅ……!」
男が小さく悔しそうな声を出せば、改めて勝った事に喜ぶマァム。
実際は精神を混乱させられた上、精液を子宮口に履きかけられたマァムの負けである。
が、あくまで修行の名目である為に、最後まで姿勢を保っていた方が勝ちであると判断したらしい。
最初の修行内容は単に『陰茎を膣内に入れる』だけであったが、それでもマァムは勝った気でいた。
しかし、それもすぐに消えてしまい、自分の身体の現状と股間に残る違和感で悲鳴すら出ない程の衝撃を受ける。
幾ら宝玉を使ったとしても、メダパニの効果は永続的なものではない。
正常な意識を取り戻してみれば、胸には痛い程に揉まれた名残が感じられ、股間には何かに広げられた違和感と胎の中で流動する熱い液体の感触。
どう見ても自分は犯されたのだと認識したマァムだが、報復しようにも強過ぎる絶頂を経験した所為で身体に力が入らなかった。
「……くっ。あんた!」
「おっ? 正気に戻ったのか~?」
鋭い目付きで睨まれる気配に視線を向けた男は、マァムが正気に戻った事を知って満足していた表情をにやけさせる。
マァムからしてみれば現状と合わせて不快極まりなく、今すぐ殴り倒したいと思うも、指一本動かせない疲労は重く圧し掛かって来ていた。
「あんた、こんな事して……! 絶対に許さない!!」
身体が動かなくとも、視線だけは憎しみに染まっているマァム。
流石に身体を汚されては、心に渦巻くのは男への憎悪しかない。
それでも男は自分が圧倒的優位に立っていると認識しているので、人を殺せそうな視線を受けても平然としているどころか、むしろ楽しそうな表情さえ浮かべる。
「まぁ、許して貰わなくても良いんだけどなぁ?」
そう言って男は手をマァムへ向けて、魔力を手に集め始めた。
「何を……。っ!? まさか!!」
「そう。そのまさかだよ」
最初こそ何をするのかと思ったマァムは、すぐに男の目的を察する。
慌てて強気の言葉で制止しようとしても、呪文を唱えられる方が早かった。
「止めなさ――」
「『メダパニ』」
精神的にも肉体的にも疲弊している所為で、実力が自分よりも下の男が使う魔法に今のマァムが抵抗出来る筈が無かった。
唱えた呪文の効果は遺憾無く発揮され、憎悪が渦巻いていた心は再び混乱してしまう。
「あ……えっ……?」
目を朦朧とさせたマァムは、今自分が何処で何をしているのか理解出来ていないような雰囲気に変わる。
普通なら変な行動を起こしてしまう魔法だが、今のマァムは身体が動かない。
しかも精神的にも大きな傷を負っているので、思考は混乱の極みにあった。
「マァム、俺はお前の師匠だろう? だから敬語ぐらいは使えよ」
「あっ……うっ……。すみま、せん……?」
心に傷を覆ってしまったマァムの深層心理は、自分の精神を守る為の都合の良い他人の意見を素直に受け入れる体勢が整ってしまっている。
幾ら外見では男を警戒し、憎んでいても、身体を汚されたショックは本人が思っている以上に大きいのだ。
「……う~ん、まだ足りないな。『メダパニ』」
「うくぅ……!」
「おら、ちゃんと敬語使えよ。師匠だぞ?」
「は、はい。分かりました」
目の前の男が未だに下半身を丸出しで師匠と自称しても、マァムの混乱する思考は『師匠の言う事なら間違いない』と言う免罪符を心の隙間へスルリと受け入れた。
武闘家にとって師匠とは絶対であり、何を言われても従うべき存在で尊敬できる人物。
それこそ現状がどれだけ酷くても『強くなる為には必要な事なのだ』と、そうした理由を傷付いた心が求めた。
「……念の為にもう一度使っとくか。『メダパニ』」
「うっ、あぁっ!?」
「『メダパニ』」
「ぅんーー!?」
「『メダパニ』」
「んあぁーっ!!」
本来のメダパニはあくまで表層心理を操る程度の効果しかないが、精神と心に傷を負ったマァムは魔法への抵抗が一切出来ない所為で深層心理にまで影響を受けてしまう。
少しでも精神的に楽になりたいと思う心へ入ってきた『師匠』は、マァムを手に入れる為に最後の一手を加える。
「俺の命令を聞いてたら大丈夫だからな」
「……うぐ、あっ、は、はい……分かり、ました」
深層心理へ力尽くで違うものを繰り返し刻まれた事で、絶頂の疲れとは違う疲労を多少見せるマァム。
しかし未だに身体が動かない状態であっても、視線は尊敬する人物を見るものへ変わり、表情も直々に指導を受けられて光栄と言わんばかりの雰囲気が漂っていた。
心の傷に刻まれた混乱の効果は、もはや誰にも溶けない領域まで達する。
一番の理由はマァムが自分から傷を癒す為に受け入れた事。
そして犯すと言う、心と身体を汚してから何度もメダパニを掛けたお陰で、本来は一時的な効果が永続的なものへと変化してしまっている。
マァムの目も男の方へ向けられているものの、何処か他の場所を見ている感じは混乱状態の特徴だった。
男も完全に手の内に獲物が入ったと認識し、『師匠』としての命令を下す。
「とりあえず立ってマンコを拭いたらどうだ?」
「いえ、それが、身体に力が入らなくて……」
「馬鹿かお前は。モンスター相手にも「身体が動かないから待ってください」って言うつもりか? 力の限り立て」
「分かりまし……たっ!」
そう言ってマァムは歯を食いしばり、ダルさを抱える手足を必死に動かして立ち上がる。
「くぅ……!」
「やれば出来るじゃないか」
「はぁ、ふぅ、はい!」
つい先程まで憎んでいた男へ敬語を使う事には、何の違和感も無くなったマァムは笑顔で返事を返した。
それから脚を震わせながら立ち上がったマァムが股間を拭いている間に、男も陰茎に付着している体液を拭き取り、互いに身形を整えた。
「……さてと。マァム」
「はい」
男が声をかけると即座に返事を返すマァム。
普通に立てる程度には体力も回復したらしく、直立で指示を待つマァムの脚はシッカリと地面を踏んでいた。
「ちょっと、おっぱい揉ませろよ」
「分かりました。どうぞ」
宝玉を使った時と同じように、背中を反らせて巨乳を差し出したマァム。
もはや完全に精神を掌握した実感と共に、男は差し出された巨乳を掴んだ。
「んっ……」
「良い感触だなぁ」
「有難う御座います! 師匠!」
掴んだ胸は変わらず柔らかく、男の指を食い込ませる。
ムニムニと揉みながらマァムの顔を見ても、尊敬の眼差しは消えていない。
「よし。確認は終わったから、今度は俺が泊まってる宿屋に行こうぜ」
「はっ、はい!」
ちゃんと意味を理解したマァムは顔を赤く染め、即座に承諾する。
その仕草に自分の欲望が叶ったと確信を深め、男は顔を益々ニヤけさせた。
「それじゃ、行くか」
「はい! 師匠!!」
そうして後に残ったのは、正気だったマァムの正義感の現れである倒れた大木だけ。
大きく太い樹はまるでマァムの精神を表しているかのようで、それが折れているのも、まるでマァムの精神を表しているかのようだった。
終わり