コード・ギアス C.C.:催眠
「そう言えばC.C.」
「ん? 何だ?」
授業が終わって平和な雰囲気の中、部活に勤しむ生徒達の声を聞きながら俺はC.C.に話しかける。
ルルーシュとは色々あって、裏も表も知る気の知れる友人となった。
偶然にもC.C.とも知り合いになった事で、今は誰も居ない生徒会室で寛いでいる最中である。
「C.C.は確かギアスが効かないんだったよな?」
「何だ、藪から棒に……」
「いや、超常の力が効かなくても、古典的な物なら効くのかなと思ってね」
「ん~?」
ピザを食べるC.C.に差し出したのはオカルト雑誌。
開かれたページには催眠術が特集されており、催眠を掛ける簡単な方法が記されていた。
横目でチラリと内容を読み流したC.C.は、さも馬鹿馬鹿しそうに鼻で笑う。
「ふっ、こんなものが効くと本当に思っているのか?」
「いや、灯台下暗し的な意味で、基本の方法だと意外に掛かりそうじゃん?」
「まぁ、答えるとするなら正直言って分からないな」
「あれ、そうなのか? バッサリ切るかと思ってたけど」
「そもそも、いちいち相手の信用を得ないと掛けられない力よりも、ギアスで問答無用に操った方が早いからな」
「やっぱりC.C.も、ギアスを与えた相手にギアスを掛けられそうになった事があるのか」
「あぁ、そう言うのはしょっちゅうあったぞ。ルルーシュでさえそうだったからな」
「へぇ……」
ギアスは、掛かればどんな相手でも能力に捉えられると思ったが、そう都合良く行かないみたいだ。
見るだけで相手を思い通りに出来るなら、確かに態々古典的な方法で操ろうとは思わないだろう。
C.C.の外見は紛れも無い美少女だから、性的な好意を求めて操ろうとした人間を見た経験が何度もあるだろう。
ルルーシュの場合は都合が悪くてギアスを掛けようとしたらしいが……。
「じゃ、試しに催眠術を掛けて見ても良いか?」
「…………」
俺の言葉を聞いた途端にジロリと睨んで来たものの、すぐに冷笑に変わった。
「何だ? 私を操って犯すのか?」
「うっ……」
アッサリ目的を看破されて俺が言葉を詰まらせると、C.C.は心底バカにした笑みを浮かべる。
手の持っていたピザを丁寧に下ろし、少し顔を上に向けると視線だけで見下してきた。
「あははは、童貞もここまで来ると哀れだな。ルルーシュでさえもう少し隠していたぞ?」
「くぅ……。あぁ、そうだ! C.C.を犯したいのは事実だよ」
「おっと、遂に認めたか、童貞。くくく、情けないな」
浅ましい目的を笑われても反論も出来ない、
羞恥に顔が染まっている事を自覚しつつ、C.C.の言葉攻めに耐えていると、ふと笑い声が止んだ。
冷笑を浮べていた顔は挑発的な笑みに変わり、椅子の背もたれに体重を預ける。
そして、ピザの油で光る指先で妖艶に手招きをした。
「ふっ、良いぞ。私に催眠を掛けられたら身体を好きにしてもな」
「ほ、本当か!?」
「あぁ、どうせ、こんな方法では掛かりはしないだろうからな」
そこまで自身があるのならやってやろう。
羞恥と共に沸き上がった反骨心で、俺は雑誌を見ながらテーブルの向こうでふんぞり返るC.C.へ手をかざした。
掌を向けて僅かに左右へ揺らしつつ、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「C.C.、俺の手を良く見るんだ」
「くくく、あぁ」
「俺が数を数えると、C.C.はゆっくりと心の中の階段を下りていくぞ」
「何だ、それは」
「良いからやってみろって!」
「分かった分かった」
一々茶々を入れてくるC.C.を何とか黙らせ、指示に従うように促せば、何故か哀れそうな表情を浮かべて俺の言葉に従う。
「俺の声だけを聞いて、心の階段を下りるんだ」
「分かった」
「数字を数えるから、C.C.も心の中で復唱するんだぞ」
「あぁ」
少なくとも顔から呆れた雰囲気が消えたC.C.は、目の前で動く俺の掌へ視線を合わせる。
左右へ揺らせば、動いた分だけ目が付いてきた。
心成しか頭までフラフラとしはじめ、緑色の長い髪が揺れる。
「1……2……3……4……5……」
「…………」
「数字が10になったら、C.C.の意識は心の扉に入ってしまうぞ。6……」
「……あぁ」
数字が大きくなるにつれて、C.C.の目は徐々に瞼が落ちていく。
指示しても、答える声にはプライド高い覇気が感じられなかった。
「7……8……9……10……」
「…………」
そして数字が終わると、C.C.の顔から意志が消える。
俺の掌を見ていた目は半目になり、何処にも視点が合わせられているようには見えない。
先程までは、呆れた雰囲気が消えた顔でも確かな意思が宿っていた。
しかし、今は完全に意思を封じられてしまい、感情が一切確認できない。
「C.C.、聞こえるか?」
「……あぁ」
揺らしていた手を降ろしても、定まらない視線を何処か遠くへ飛ばしたままで俺を見ている様子は無い。
テーブルへ乗り出した俺は、念の為にC.C.の頬を突いてみる。
「お~い、本当に催眠に掛かってるのか?」
「……あぁ」
本人に確認するのもどうかと思ったが、返ってくるのは予想外に素直な答え。
C.C.もシッカリと催眠に掛かっている状態だと認識しているらしい。
「……何だよ。偉そうに言ってた割りにあっさり掛かってるじゃん」
やはり、いくらギアスと言う超常の力を与え、抵抗出来ても、それ以外の力には無防備だったのか。
むしろギアスが効かないと思っているからこその油断かもしれない。
何にしても、C.C.は催眠を掛ける事が出来たら犯しても良いと言っていた。
ならば、ここは在り難く言葉に甘えさせて貰う。
「C.C.、お前は俺の事を哀れんでいたよな?」
「……あぁ」
「それなら、お前は催眠に掛かったフリをして俺に身体を触らせろ」
「……掛かったフリ」
「それでもC.C.の憐れみは消えないから、童貞も貰ってやるんだぞ」
「……童貞を貰ってやる」
この催眠で一番大事なのは、C.C.の上から目線を無くさない事。
元々の性格からして、ある意味人の上位存在である自覚を持つ所為で、高飛車な態度を隠そうともしない。
辛うじてルルーシュだけには僅かな依存を見せているものの、今はまだあくまで契約者だから、と言う感じ。
その性格を含めてC.C.の魅力であり、催眠で変に優しくでもしてしまっては台無しになってしまうだろう。
かく言う俺も、上から目線のC.C.を犯したいと思ったからこそ、催眠術を話題に出したのだ。
「それじゃ、手を叩いたら元に戻るからな」
「……あぁ」
そして、二人きりの部屋に手を叩く乾いた音が響いた。
「…………ふっ」
途端にC.C.は馬鹿にしたような笑みを再び浮かべ、俺を見下してくる。
催眠状態になっていた時の無表情とは明らかに違い、ちゃんと意思を取り戻した表情になっていた。
「もう終わったのか?」
「あぁ、C.C.は催眠に掛かったのだよ!」
俺は芝居がかった声で、少し大げさに言う。
C.C.は笑みの浮かべる顔は変わらないが、目の奥で僅かな憐れみを宿す。
「なら、何か命令してみれば良いさ。私が催眠に掛かったと言うのなら望む事は一つだろう?」
そう言って、ピザで油塗れになった細く白い指をウェットティッシュで拭くと、拘束服に包まれた自分の身体を撫でるC.C.。
明らかな挑発に俺はごくりと生唾を飲み込み、視線は程好い大きさの胸へと向かう。
テーブルの前に座っているので胸から上しか見ず、C.C.が自分の胸の付け根を指でなぞった事で自然と目が釘付けにされてしまった。
俺が自分の身体を見ている事を認識しているC.C.も、見下した雰囲気を含ませる妖艶な視線を向けてくる。
「ふふふ……」
「よ、よし! それじゃ、立ってテーブルに手を付くんだ!」
「ん? それで良いのか?」
意外そうに言うC.C.だが、俺の目的は身体であっても胸ではないのだ。
「それで尻を後ろへ突き出せ!」
「あぁ、なるほどな。てっきり童貞のお前の事だからおっぱいでも吸いたがるのかと思ったが、尻が目当てだったか」
納得した様子で指示に従い、テーブルに手を付くと立ちバックの体勢になった。
俺は即座にテーブルを回り込んでC.C.の後ろへ行けば、突き出された尻がくいっと小さく上下に動かされる。
挑発するように振られた尻に下着の線は確認できない。
「……もしかして、パンツを履いていないのか?」
「あぁ、あれはどうしても線が浮かんでくるからな」
「そ、そうか」
「まぁ、履いてルルーシュをからかうのも面白そうだが、今は履いていない方がお前にとって都合が良いだろう?」
と、自分の後ろに居る俺へ肩越しに流し目を送ってくる。
伊達に何百年も生きていないC.C.は、まさしく魔女らしく誘惑をしてきた。
振られる安産型の大きな尻も左右や上下に動かされ、その度に拘束服の中で尻の肉が片方へ寄っては戻る。
そして幾ら拘束服であっても、股間の膨らみは押さえられていないらしく、大陰唇がぷっくりと盛り上がっていた。
しかも丁度割れ目がある辺りが食い込んでおり、秘裂の形さえハッキリと見せる。
「……んく」
再び生唾を飲み込んだ俺は、目の前で揺れる尻を両手で鷲掴みにした。
「おっと、遂に耐え切れなくなったか? くくく」
指を目一杯に広げても余りある大きな尻は、見た目よりも柔らかい。
掴んだ手を食い込ませる肉は温かくも弾力があり、グッと力を入れて握れば指先が制限無く食い込んでいきそうだった。
何度か握って感触を楽しみ、今度は尻の形に沿うように、満員電車での痴漢のように撫で回す。
「ふっ、まるで痴漢の手付きだな」
「ま、まぁ、やってる事は同じだし……」
「くくく、童貞の必死さを感じるな」
C.C.はテーブルに肘を付け、頬杖のまま楽しげに嗤う。
上半身だけが前屈姿勢で、下半身は脚をピンと伸ばして尻を俺へ差し出す体勢になっていた。
ザラザラした拘束服の生地は荒く厚いが、それを超える程にC.C.の尻は柔らかい。
最早服越しで触る事に耐えられなくなった俺は、服を脱ぐように命令する。
「C.C.! 服を脱げ!」
「おっと、遂に犯す決心が付いたのか。童貞らしい判断の早さだ」
テーブルへ倒していた上半身を起こし、命令通りに服を脱ぎ始めるC.C.。
ズボンと一体型の拘束服のファスナーを下ろせば、白い肩が見えてきた。
後ろに居る俺からは正面が見えないものの、緑色の髪をサラサラと流しつつ出てくる白い肌は、ある意味情緒が感じられる。
健康的な肩甲骨まで脱ぐと袖から腕を引き、グッと拘束服を降ろして細くくびれた腰を開放してから最後に尻が顔を出す。
C.C.が肩越しに挑発する視線を俺へ向けながら、わざと焦らながら降ろしていく。
ズボンを脱ぐ為に若干前屈みになっている所為で、尻は勿論だが谷間の奥にある肛門すら徐々に見えてきた。
更に拘束服を降ろしていくと、綺麗な割れ目が通っても陰毛は全く無い大陰唇が現れる。
そして最後に窮屈そうだった太股まで脱ぎ、完全に脚から服を抜いて全裸になった。
と言っても、靴下と靴は履いているので、随分とマニアックな格好になっているが、尻に夢中の俺は気が付かない。
「よ、よし! もう一回テーブルに手を付くんだ!」
「はいはい、分かった分かった。聞こえてるから大きな声を出すな。誰かが来たら悲鳴を上げてやるからな」
「うぐっ……」
童貞の心が慌てさせ、思わず声を大きくしてしまった事でC.C.から注意を受けてしまった。
それでも俺の指示通りに再びテーブルへ手を付け、立ちバックの体勢になる。
「おぉ……!」
「ふん、童貞だから生で見るのは初めてだろう」
「あ、あぁ。初めてだ」
「私が催眠術に掛かっている内に、存分に見ておけよ」
自分の行動を、催眠術に掛かったフリをしているだけだと思っている暗示を掛けられたC.C.は、全裸になって性器を見せ付けている事に何の疑問も持っていない。
むしろ催眠術に掛かっている状態ならば、こんな事もさせられるだろうと自分で納得しているのか。
何にせよ、C.C.が催眠術に掛かっている事を受け入れているのならば、不都合は一切無かった。
「ほら、どうだ? 初めて生で見る女の股間だぞ。……おっと、お前は尻だったな」
今度は全裸のままでクイッと尻を動かされてしまえば、俺の興奮は最高潮にまで達して身体が勝手に動く。
パッと見、頭突きをする勢いで向かった顔の先は当然尻の谷間。
無毛の大陰唇と肛門の間に鼻を突っ込み、両頬で尻の感触を受ける。
「むほっ!」
「おぉぅ!? ……がっつき過ぎだろ」
拘束服を脱いだ直後に顔を突っ込んだので、分厚い生地の中で蒸れたC.C.の体臭が濃く残っていた。
思い切り吸い込めば若干汗の匂いも混じり、それ以上に性器と尻の谷間で凝縮された匂いが脳を直撃する。
C.C.の尻を触った時点で硬くなり始めていた陰茎は即座に反応を示し、ズボンを中から押し上げた。
「んむ、んふぉっ!!」
「んん……。鼻息が……」
尻に顔を挟み、外側から両手で押して頬へ肉を押し付ける。
興奮で荒くなった俺の息が、剥き出しになっている股間へ至近距離から拭きかかり、大陰唇の表面と肛門を流れた。
C.C.も流石に股間で深呼吸をされるのは始めての体験で、僅かに戸惑っている雰囲気がある。
それでも俺は尻の感触と、濃い股間の匂いを嗅ぐ事に必死だった。
ズボンの中で陰茎からの痛みを感じるも、魅惑のフェロモンは顔を股間から離させない。
両側の尻を掴む手も意思を通り越して揉み続け、柔らかな弾力を更に解した。
指を食い込ませる程にC.C.の尻に熱が篭り、僅かずつであるが反応を返し始める。
鼻から濃い匂いを嗅いでいた俺も小さな変化に気付く程度には平静さを取り戻し、次の段階へ進むべく、おもむろに口を開けて舌を伸ばした。
「んむぁ……」
「んっ!?」
秘裂へ行き成り舌を入れられて驚くC.C.。
大きな尻がピクリと動き、肉が俺の掌の中で震える。
舌先が食い込んだ秘裂の中からは何とも言えない味が感じられ、生々しく性欲を刺激してきた。
童貞の知識を駆使して愛液を流させようと、膣口辺りを探って舌で舐め回す。
「ん……、なかなか激しい、んっ、舐め方だな。流石童貞と、言った所か」
「んむ、あむぁ……」
大陰唇を秘裂から開く舌には、尻よりも柔らかな抵抗があった。
しかも秘裂を開いた所為で股間の匂いは更に濃くなってしまい、俺の思考は性欲に支配されてしまう。
「ぷはっ! はぁ……はぁ……」
「落ち着けよ」
興奮を隠し切れず、血走りさえ見せる目でC.C.の股間を見詰めながら俺はズボンを脱ぎ去った。
開放された陰茎は鈴口からカウパー液を撒き散らして跳ね上がる。
C.C.の秘裂は舌で軽く舐めた程度の滑りと光沢だけを持ち、入れるには少々不安でも、今の俺にはそこまで考える余裕は無かった。
「よ、よし。それじゃ、入れるからな!」
「あぁ。あんまり濡れていないだろうから、少し痛いと思――うっ……!!」
相変わらず冷静なC.C.からの言葉を聞き終える前に、俺は亀頭を膣口へ食い込ませる。
しかし案の定、愛液が足りない所為で肌が突っ張り、大陰唇に挟まれる快感よりも完全に拒否を示す痛みの方が勝った。
「ふぅ……はぁ……」
「くぅ……ほら見ろ……!」
C.C.にも痛みが送られたらしく、苦痛の声を聞いて俺の思考も僅かに冷静さを取り戻す。
愛液が足らないのならばと、陰茎の根元を持って秘裂の中で亀頭を動かしていく。
漏れ出ているカウパー液で滑りを広げ、亀頭が大陰唇に挟まれ、小陰唇に絡まれる快感で更にカウパー液を追加する。
大きな尻の谷間の下で卑猥に広げられる秘裂の中から亀頭がチラチラと姿を現し、見える毎に体液で光沢を持つ面積が大きくなっていった。
大陰唇の中で異物が動き回る刺激を受けたC.C.も生理的な反射が働き、徐々に膣口から愛液が滲む。
幾ら不老不死であっても、身体的な代謝は普通の人間と変わらない。
性器を刺激されれば愛液を流し、それが呼び水となって意識へも快感を誘発させ、いつもの高い所から見下ろす言葉に艶を挟み始める。
「んっ、ふぅ……流石にこれだけ、ふぁ、……弄られれば滑ってもくるな」
ヌチョヌチョと卑猥極まりない音を股間から響かせても、C.C.の態度には羞恥心は全く無かった。
綺麗に伸ばされている足は微動だせず、尻も位置を維持したままだが、テーブルへ乗せられた上半身では快感で綺麗な指が握り締められる。
俺からはC.C.の顔は見えないものの、緑の髪の間から覗く耳が性的な気持ち良さで赤く染まっているのが確認できた。
少し腰を引くと、少量の愛液とカウパー液の混ざった体液が細い糸となって亀頭と秘裂を繋げる。
「よ、よし。今度こそ……」
「今度は痛くしてくれるなよ?」
「ま、任せろ!」
半ば反射的に答えた俺は片手で陰茎の根元を押さえて水平にしつつ、もう片方の手ではC.C.の尻を無意識に揉んでいた。
そして今度こそ亀頭は肌を突っ張らせる事無く、ヌルリと膣口へ挿入される。
愛液で照る大陰唇をカリが大きく左右へ広げ、秘裂の中身を外へ曝け出す。
チラリと見える生々しい赤い色に興奮を重ねる俺は、亀頭を舐める膣口の感触を味わいながら腰を押していった。
「んくはぁ……!」
「ん、なかなか、大きいな……!」
陰茎からは一気に押し込もうとする欲求が上がってくるも、脱童貞の正念場で僅かなプライドが腰をゆっくり動かす。
最大にまで張ったカリが膣口を抜け、亀頭は蠢くヒダに迎えられた。
性的に目覚めた膣内は陰茎を異物と認識しても、形を確かめるように表面を舐めて拒否は示さない。
「うっ、おぁ……!」
「くくく、童貞には、うっ、気持ち良過ぎるかな?」
俺の反応を面白がるC.C.が竿を飲み込みつつある膣内へ力を入れ、後ろへ突き出している尻を軽く揺らした。
「うぁっ!?」
「ふふふ、ほらほら。んっ」
締まる膣壁が押し付けてくるヒダは、薄いものの枚数が多く感じられ、奥へと引き込もうと蠢く。
しかも腰が小さく揺れる所為で亀頭がヒダを掻き分け、その奥にある膣壁へカウパー液を擦り付けてしまう。
梃子の原理で上下左右に傾く陰茎は激しい快感を俺に送り、カウパー液も粘度が高くなって若干精液が混じってきた。
膣壁に導かれるままにヒダを拡張し、陰茎を押し込んでいけば、俺の下腹部にC.C.の尻がぶつかる。
最早支える必要の無くなった陰茎の根元を離し、再び両手で生の尻を鷲掴みにした。
鈴口は最奥でひっそり存在していた子宮口に、軽く触れている状態。
それでもC.C.が未だに腰を動かす所為で、子宮口の周りに精液が混じるカウパー液が塗りたくられていった。
「おふぁ!!」
「あぁぅ……、どうした? 動けないのなら私が――」
「ちょ、ちょっと、くぁっ!? う、動かないでくれ!」
「むっ!? 流石男の子だな。んっ、力が強い」
未だに動こうとする尻を両手で、赤い手形が残る程に握り締め、抑えつける。
一先ず静止したのを確認した俺は指から抜き、C.C.の尻を撫で回しつつ手を移動させ、下になっている脚の付け根である骨盤を掴んだ。
それから俺は大きな尻の弾力を利用して腰を離す。
抜けていく陰茎には愛液が濃く張り付き、最初に秘裂の中へカウパー液を塗りたくった亀頭以上に体液の層が厚く付着していた。
膣口の締め付けで愛液は削り取られている筈であっても、薄くも数の多いヒダをグニュグニュと翻弄し、カリが隙間に溜まっていた体液を膣口へ掻き出していく。
広げられた膣壁も陰茎が抜けていけば元の締まりを取り戻し、亀頭の形に沿って締まっていきながら鈴口から出たカウパー液を舐め取った。
少量とは言え、精液を膣内に残しながら膣口から姿を現す陰茎を、カリが出る寸前まで引いた所で腰を止める。
「うっ……うぅ……」
「なんだ? まだ一回しか動いていないじゃないか。もう限界なのか?」
挑発するC.C.の言葉にも、人生で初めて感じる生の膣内から受ける快感で、答える為に思考を割く余裕が全く無い。
そんな中でも流石に三擦り半で出すのは童貞だった時代のプライドが許さず、競り上がろうとする精液を股間で止め、再び腰を押し入れていく。
「う、くはぁ……」
「んっ、また、腹が、くふっ、広がる……」
竿を飲み込んでいく大陰唇で厚く付着していた愛液が溜まり、タパッと粘っこい音を立てながら床へ落下した。
亀頭で広げる膣壁は積極的に陰茎を咥え込み、細かいヒダを蠢かせながら肌を滑ってくる。
C.C.が腰を動かさなくなっても下腹部への力は入ったままのようで、膣内を拡張する感覚が感じられた。
愛液で滑るお陰で難なく子宮口へ再びカウパー液を塗りたくると、俺はもう一度腰を引いてピストン運動を始める。
「くぅぁ! はぁぅっ! んんっ!!」
「ふっ、んっ、お、おぉ、随分、頑張るじゃない、ぃっ、か」
何とか三擦り半を超えて腰を動かせば、C.C.は珍しく感心した雰囲気で声を掛けて来た。
しかし今にも射精してしまいそうな俺には返事をする余裕はやはり無く、顔も暴発しそうな精液に耐える為、必死な表情が浮かんでいるだろう。
迫る射精を誤魔化そうとして腰の動きも乱暴で激しいものとなり、最奥の子宮口さえ強く押し上げた。
完全に意地で腰を動かし、C.C.の快感に目覚めて精液を促してくる膣内を突き上げていく。
大きな尻は俺の下腹部が当たる度に波打って衝撃を吸収し、互いの身体へ行く筈の反動を抑えた。
白く、言うなれば病的に白い尻が、何度も叩かれる所為で徐々に赤みを増してくる。
一回の陰茎の入出で、秘裂から愛液が広い範囲に飛び散った。
「ふぅっ! くぅっ! あうぅっ!!」
「んっ! んんっ! ちょっと、は、激しいぞ! 落ち着、ふぁっ、け!」
反動は少なくとも膣内を激しく掻き回されて疼き出した絶頂の気配に、余裕な表情を消して若干慌てた声を掛けてくるC.C.。
背中に流れていた緑色の髪は肩の方へ落ちてしまい、真っ白だった背中の肌が興奮でピンク色に染まっている光景が見える。
よく見なくても汗がジワリと浮き出し、激しく犯される膣口からの匂いも更に濃くなっていった。
陰茎だけではなく鼻と目からも興奮を高められた所為で、俺の思考は性欲と射精の欲求に支配される。
性欲の赴くまま、我武者羅な動きで快感に蠢く膣内を犯せば、流石に大きな尻であっても反動は受け切れなくなってきたらしく、C.C.の身体が前後に大きく揺さ振られた。
「あっ! くぅ! も、もう少し、落ち着けぇ!! あぅっ!」
「ふぅっ! あぁっ! くっ! うぅっ!!」
C.C.の骨盤を掴んで引き寄せると同時に俺も腰を前へ突き出し、僅かに精液が付着している子宮口を鈴口で突き上げる。
掻き回される膣内も締め付けに強弱が付き、激しい痙攣さえも返してきた。
細かいヒダが蠢き、幾重にも重なって出入りを繰り返す陰茎へ絡みつく。
どんな激しい動きであっても膣内に陰茎がある限り、何処かしら必ず密着してくる。
C.C.が絶頂の予感で尻を振るわせ始めれば、子宮口も降り、突いて来る鈴口を亀頭ごと食い込ませた。
そんな小さな変化ですら、射精を控えた陰茎には大きく感じ取れ、絶頂の快感と共に精液を尿道へ上がろうとする。
「くぅあっ! 出、す、ぞ!」
「んんっ!? ……まぁ、あっ! いっ! 良い、か。んっ! ふぁっ!」
何故か少し躊躇した雰囲気を出したC.C.だったが、既に俺は精液を吐き出す事しか考えられなかった。
そして欲求を開放すべく、ありったけの力を込めてC.C.の尻を引き寄せ、同時に腰を前へ突き出す。
「ふっ!」
「んんっ!」
ペチンと大きな音と共に陰茎を入る所まで挿入し、一瞬だけ静寂が訪れた後、俺は解れきった膣内で射精を始めた。
「んふぁっ!? は、腹が熱い……! いぃ!!?」
子宮口の真ん前で溜まっていく精液の感触に、快感を溜め込んでいたC.C.も思わぬ絶頂へ達してしまう。
床で踏ん張って伸ばされていた綺麗で細く女らしい脚がガクガクと振るえ、その振動は激しい痙攣と締め付けを繰り返す膣内へ伝わった。
「おぁっ!?」
「んくぅっ!?」
射精途中でそんな振動を受けてしまえば、絶頂に達した膣壁の激しい痙攣の中に上下左右の運動が加わってしまい、新しい刺激で精液を吐き出す勢いも激しくなる。
断続的に揺れる陰茎は鈴口が減り込んだ子宮口へ精液を擦り付け、大量の精子を子宮内部へ押し込んでいった。
膣内の絶頂は射精を繰り返す陰茎へ快感を送り、快感を受けた陰茎が精液を吐き出す為に激しい痙攣を繰り返すと、膣内へ快感を送り返す。
暫くの間、互いが互いに高め合った絶頂も過ぎ去っていき、精液を吐き出す陰茎と締め付けを強めていた膣壁の痙攣が徐々に収まっていった。
「うぅ……はぁ……はぁ……」
「くふぅ……やっと……終わったか……んくっ……」
膣内を拡張していた陰茎の動きが大人しくなり、心成しか圧迫感も減ったのを察知したC.C.が大きく溜息を付く。
C.C.の上半身は完全にテーブルへを預けられ、手を付いて身体を支える力さえ無くなっている様子。
汗ばんで赤く染まる背中の両側、脇腹からは小さくはない程度の胸が胴体に押し潰されて食み出ていた。
少しだけ身体を起こして恨めしそうな視線を肩越しに俺へ送る顔は、絶頂の余韻で赤く染まり、滲む汗が頬へ緑の髪を張り付かせる。
軽く呼吸を乱し、潤んだ瞳は淫靡な空気さえ感じてしまいそうだった。
「流石童貞だな。んっ……。まさかこんなに激しく、ふぅ、犯されるとは思わなかった」
「す、すまん」
「ふっ、まぁ、今回は、はぁ、童貞を卒業した祝いとして、ふぅ、許してやろう」
「あぁ、有難う……?」
「ふん。有り難がるのなら、まずは抜いたらどうだ?」
「うっ! すまん!」
冗談っぽく言われた俺は慌てて、射精を終えて柔らかくなっても未だにC.C.の膣内に入っていた陰茎を抜く。
「んくぅっ……」
「あふぁっ……」
陰茎が抜けた事で、ぽっかりと孔を開けた膣口から徐々に精液が出てきたが、粘度が大分高まっているように見える。
変に射精を我慢していたのが原因か。
しかし重力には勝てる筈も無く、ぼたっと、愛液よりも重たそうな音を立てて床へ落ちた。
C.C.が荒く早い呼吸のタイミングで膣口は収縮を繰り返し、子宮口に出した精液は流れ続ける。
その卑猥極まりない光景を見ていた俺はふと自分の股間の冷たい感触が気になり、視線を降ろした。
そこには当然ながら愛液と精液に塗れた陰茎が萎れており、室内の空気であっても濡れている所為で寒さすら感じる。
とりあえず拭いてしまおうと備え付けてあったティッシュを大量に抜き取って、下腹部と内腿を含めて綺麗にしていった。
「……私はシャワーを浴びてくる」
「お、おぉ。分かった」
至極ダルそうにテーブルから身体を起こしたC.C.は、精液の跡を床へ残しながら風呂場へ消えていく。
「股間を拭くついでに、床も拭いておけよ」
「いや、自分で拭けよ」
俺が断ろうとすれば、全裸に靴下と靴だけと言うマニアックな格好のC.C.が肩越しに顔を向けてきた。
浮かべるのは呆れた雰囲気を隠さない半目の表情。
「誰が出したんだ?」
「うっ……」
「頼んだぞ」
「へいへい」
確かに出したのは俺なので反論する資格はなかった。
仕方なく自分の股間を拭き終わるとズボンを履き、C.C.の残した精液の足跡を消していく。
幸いにも床はフローリングなので、畳や絨毯に染み込んだ物よりは拭き易く、痕跡も簡単に排除できた。
後始末を終えると俺は椅子に座って、テーブルに乗せられていた茶菓子を食べてC.C.を待つ。
流石にピザは完全に冷えてしまっており、とても美味しそうには見えない。
レンジで暖めればそれなりに食べられるだろうが、態々キッチンで暖めなおして食べるような食べ物でもないだろう。
別にピザがこれだけしかない、と言う訳でもあるまいに……。
そんな事を考えているとシャワーを浴びて身体を洗い終えたC.C.が全裸のまま戻ってきた。
「……服ぐらい着ろよ」
「ふっ、今更何を言ってるんだ? それに服は今一着しかないんだよ」
ニヤリと笑ったC.C.は、床に置かれていた拘束服を着ていく。
肉付きの良い安産型の尻と、小さいとは言えない大きさの胸を揺らしながら脚を通し、グッと服を上げて袖へ腕を入れてから肩を隠す。
最後に服の中に入ってしまった髪を、首の後ろへ回した手を一気に頭の上へ振り上げて取り出した。
それから再び椅子へ座って冷めたピザへ手を伸ばそうとした時、俺はC.C.へ後始末をする為に声を掛ける。
「なぁ、もう一度催眠術に掛けたいんだけど……」
申し訳無さそうに俺が言うとC.C.はピザへ伸ばした手をピタリと止め、不機嫌な雰囲気を纏った。
「好い気になるなよ、坊や」
「いや、そうじゃなくて! ほら! この本のここを読んでみろよ!」
「ん~……?」
明らかに機嫌が悪くなっていったC.C.へ、慌てて雑誌を手に持って記事を指差す。
そこには『一度催眠術を掛けた後、必ず同じ手順を辿って催眠を解いてください』と書かれてあった。
「なるほどな……」
「だから、C.C.に掛けた催眠を解く為に、もう一度催眠術に掛かって貰う必要があるんだよ!」
「……ふん。なら仕方がないか……。ほら、サッサと掛けろ」
「あぁ、分かった」
内心安堵の溜息を吐きながら、再びC.C.へ催眠術を掛ける。
手順は全く同じであってもアッサリ目から意思が抜け、不老不死の存在が再び無防備な状態を曝け出した。
「とりあえず、俺が催眠術を使えるって事をC.C.が知ってると、後で何かさせられそうだから忘れさせておくか……」
C.C.の口から面白半分に漏らされ、ルルーシュの耳へ入っても困る。
それを防ぐ為には、やはり催眠術に掛かってしまった事自体を忘れさせてしまうのが一番だろう。
絶対に催眠術を掛けられなかった事を馬鹿にされるだろうが、それはそれで仕方がない。
「C.C.、聞こえるか?」
「……あぁ」
「C.C.、お前がさっきまで催眠術に掛かっていた間の事は全て忘れるんだ」
「……全て忘れる」
「そうだ。それと下腹部に入れられた違和感が残ってるだろうけど、それも気にしないで良いからな」
「……気にしない」
精液に関しては、先程C.C.がシャワーを浴びた時に殆ど出し切った筈。
その前にも絶頂の余韻でテーブルに突っ伏していた時も多く逆流していたので、既に出てくる物は残っていないだろう。
C.C.にとっては自分の身体を目当てに催眠術に掛けようとした挙句、失敗してしまったと思って心底馬鹿にしてくる筈だ。
きっと嬉々として攻め、俺を羞恥のどん底に落とすに違いない。
欲望に塗れた結果、何も達成できなかった性欲で思考を鈍らせた青いガキとして。
その方が俺にとっては都合が良いのも確かである。
何せ俺を言葉で弄り回すのが優先されて、俺の予想していない違和感があっても意識が向かないだろうし。
「手を叩くと今言った事がちゃんと効果を発揮するからな。分かったか?」
「……あぁ」
「それじゃ――」
俺は手を叩き、静かになっていた室内に音が響いた。
そしてC.C.の目には意思が戻り、馬鹿にした雰囲気が一気に蘇る。
「――ふっ、言っただろう? 催眠術なんて下らないものには掛からないって」
「…………」
「しかし、お前も随分恥を掻いたなぁ? 何? 催眠術で私を犯したいと言ってたか?」
「くぅ……」
案の定、言葉で俺をネチネチと攻めて来るC.C.。
「あっはっはっはっ――」
「くっ、あばよ、とっつぁん!!」
「おっ、遂に逃げるのか、情けない童貞め!」
覚悟していたが、流石に耐え切れなくなった俺は怪盗のように部屋から逃げ帰った。
後ろから止めの言葉が飛んで来るも、流石に「もう童貞ちゃうわ!」とは言えない。
「今度はもっとマシな事を考えるんだなぁ!」
「バイバイキーン!」
こうして俺は逃げ帰ったのだった。
△
その夜。
C.C.は黒の騎士団の仕事から返ってきたルルーシュの部屋でベッドへうつ伏せになりながら、ゼロとしての仕事っぷりをいつものようにからかう。
しかし、ふと何かに気が付いた様子で自分の下腹部、具体的には子宮辺りへ視線を下ろした。
「……ん?」
「なんだ、もう腹が減ったのか?」
「…………あぁ、そうだな」
少し考えを巡らせたC.C.だったが、違和感に察しが付いてルルーシュの言葉にニヤリと笑みを浮かべながら返す。
「仕方が無い。軽い夜食でも用意してくる」
「あぁ、これからはもう少し食べる量が増えそうだからな」
「なんだそれ?」
「ふっ、童貞には分かるまい」
そう言ったC.C.がベッドから椅子へ座り直し、愛おしそうに子宮を一撫でする。
ルルーシュは意味が分からないと肩を竦めながらキッチンへ消えていき、すぐに簡単で胃に負担を掛けない夜食を持ってきた。
そんな日があってから暫くして、C.C.は一人の学生の前に立ちはだかる。
「おい、非童貞」
「えっ? C.C.?」
「と言うか、非童貞と呼ばれて振り返るな」
「あっ……!」
呼ばれた気がして振り返れば酷い言われようだ。
「まさか、本当に催眠術が使えるとは思わなかったぞ?」
「え゛!?」
「あの時、催眠術を私に掛けられたら身体を好きにして良いと言った筈だな」
「あ、あぁ、そうだな……」
「そして、お前は本当に私に催眠術を掛けて犯した、と……」
名探偵に犯行を暴かれる犯人の気持ちとはこう言う事だろう。
次々に暴露されるのは全てが完全に事実であり、俺の背中には冷や汗が止まらない。
そしてC.C.は意地が悪そうな笑みを浮かべ、腕を組みながら人差し指を振りつつ嬉々として真相を暴いていく。
「しかし、お前は実際に犯した事がバレると困るから、私が催眠術に掛かっていた間の事を忘れさせた」
「うぐっ……」
「ご丁寧にも犯された感覚まで消したようだったな?」
「…………」
返す言葉も無く黙ってしまったのを見て、俺の真正面から近付いたC.C.が顔を覗き込んできた。
「確かに好きにして良いと言ったがな。本当に犯すとは思わなかったぞ?」
「そ、それは……」
「催眠術が私に効いた事は驚きだが、まさか妊娠までしてしまうとはな」
「……へっ!?」
「不老不死になって始めての経験だぞ? 一応あの日は危険日だったから、それが当たったのかもな」
「えっ、だって……えっ!?」
「幾ら不老不死でもな、新陳代謝は普通にあるんだよ。髪は伸びるし汗も掻く、腹も減るし喉も乾く。そして私は女だ」
そう言ってC.C.は母性を含ませた表情を浮かべながら、自分の下腹部を撫でた。
引き締まった腹部は外見上に変わりないが、それでも女のC.C.にとっては重要な変化として、胎内の状況を認識しているのだろうか。
「生理も当然あるし、お前に精液を出された時が丁度排卵時期だったんだぞ?」
「それで、俺にどうしろと……?」
「いや? 別にどうかして貰おうとは特に思っていないぞ?」
「えっ!? それじゃ――」
「だたし!」
てっきり脅されるかと思っていたものの、アッサリと否定してきたC.C.。
それでも要求はあるらしく、俺の言葉を少々大きめの声で遮った。
「生まれた時は認知して貰うからな。それ意外は何も求めん」
「でも、金とか掛かるんじゃ……?」
確か出産とか育児に金が掛かるものだが、それを指摘するとC.C.は呆れた様子で大きく溜息を付く。
そして腰に手を当て、上目使いで睨んできた。
「はぁ……。お前は学生だろう? そんな金用意できるのか?」
「うっ……!」
「まっ、安心しろ。何か困ったらルルーシュに頼んで、ミレイに何とかして貰うからな」
「生徒会長に?」
「あぁ、口の上手いルルーシュが説得すれば、出産と育児費用ぐらいは出してくれるだろう」
「そ、そうか。分かった」
納得を示すと笑顔を浮かべたC.C.が身体を寄せて来て、俺の耳元で囁くように呟く。
「これからよろしくな。パパ♪」
「なっ!?」
「くくく」
そうして背中越しに手を振るC.C.の背中を眺める俺は、催眠術を使った青い性の暴走で一児の父(予定)になったのだった。
終わり
△
おまけ
※余りにも追記要求が多くて面倒臭くなったから、途中放棄した物。
最後にC.C.がディープキスをするシーン
「これからよろしくな。パパ♪」
「なっ!?」
「くくく」
耳元に掛かる吐息は柔らかな雰囲気に、何処か親愛の空気すら感じるようになっていた。
しかし楽しそうに笑うC.C.を見て僅かな悔しさを感じた俺は、苦し紛れの言い訳を出してしまう。
「キ、キスもしていないのにパパも何も無いだろう?」
「あぁ……そう言えば、キスはまだしていなかったな」
確かにキスはしていないと腕を組んで頷いたC.C.。
内心、一本取ったと思ったのも束の間、組まれていた女らしい手が俺の頬を両側から固定した。
「なっ!?」
「それなら今しておこうか。んっ」
「んむっ!?」
何を、と言う間もなく、俺の口はC.C.の潤いある唇に塞がれてしまう。
ぷにぷにとした感触のすぐ向こうに前歯の硬さも感じる。
更には軽く開いたC.C.の唇から舌がヌルリと俺の口内へ入り込み、俺の舌と絡められた。
心成しか甘い唾液を送られた俺は、思わず身体を硬直させてしまう。
しかしC.C.はその緊張を解すように優しく舌を使って口内を舐め回して来た。
「んむっ……」
「んっ……」
行き成りの展開に硬直していた俺の意識も解されてしまうと、目の前にある(以下放棄
そうして背中越しに手を振るC.C.の背中を眺める俺は、催眠術を使った青い性の暴走で一児の父(予定)になってしまった。
終わり
NARUT○の世界でズブリ体験版β
校正していないので誤字脱字、おかしな表現が山ほどあります。
まぁ、校正しても無くならないんですけどね!
アッハッハッ!
その1
小説に限らず、大人数のキャラクターが出る創作物において、語尾が特徴的なキャラが出る事がある。
よく知られている例で言えば、お嬢様設定のキャラが語尾に付ける『~ですわ』
漫画と違って文字でしか表現できない小説では、台詞の後に『~と、誰々はこう言った』と言う様な、誰が喋った旨を書かなくても良いので凄く便利な設定だ。
最初に説明してしまえば、語尾に『ですわ』を付けるだけで、誰が喋っているのか簡単に分かる。
しかし、俺は常々思うのだ。
『これって最後の文字をローマ字にすれば、ラップにならないかな?』と……。
「でさでさ、この間の任務はさ、俺の活躍で達成したんだ」
「ナルトも下忍になって頑張ってるんだな」
「えへへ~、当たり前だってばよ! 俺は火影になる予定の忍者だからな!」
そう、例えば『~だってばYO!』とか。
これに<フレミングの右手の法則>と<フレミングの左手の法則>を当て嵌めれば完璧だ。
フレミングの法則とは物理学の分野だが、大事なのは手の形だ。
親指と人差し指、そして中指を互いに直角に伸ばす事で表される。
伸ばす方向は分かり易く、薬指と小指を曲げた状態で親指を上に、人差し指を前へ、中指は内側へ向けるのだ。
そしてフレミングの法則を表した手を内側へ九十度傾ければ、ラップの準備が整う。
後は中腰になって、喋る度に軽い屈伸を繰り返してリズムを取れば完成。
「YO! YO! だってばYO!」
火影に呼び出された俺は、屋根の上を飛び歩きながら口ずさむ。
先ほどチラリと見えたのは、目出度くアカデミーを卒業し、下忍となった<うずまき ナルト>
言わずと知れた少年漫画『NARUT○』の主人公だ。
恩師のイルカへ自慢気に任務での活躍を自慢していた。
周りの通行人はナルトに封印された九尾への憎悪で、騒ぐナルトに眉を顰めている。
忍者として優秀なイルカは当然気が付いており、喜ぶナルトを傷付けない様に行き付けのラーメン屋へ誘っていった。
ナルトの活躍を漫画として呼んでいた時から思っていたが、主人公とはかくも不幸な存在だ。
前世では漫画の出来事として主人公のキャラクターを引き立てる要素となった村人からの迫害。
元々何とかしようとは思っていないものの、それが実際に目の前で行われると流石に良い気分はしない。
そもそも、俺はナルトと同じ下忍に成り立てのヒヨッ子だ。
子供でもあるので何も出来る筈が無い。
幾ら前世からの知識は教養があっても、出来ないことは出来ないのだ。
変に口を出そうとしても、必ず失敗するだろう。
例えば、慣れていない屋根を走る行為をしている途中で考え事をするとかな。
「うぉっ!?」
慣れない移動法をしている最中に余計な事を考えていると、シッカリと踏んでいた筈の屋根で足を滑らせてしまった。
途端にバランスを保てなくなり、俺は家の間へ背中から落ちていく。
「ぬわぁーー!」
重力に逆らえないまま、地面へ落ちる時間は一瞬で、あっと言う間に背中から地球へ体当たりをしてしまった。
「背中痛っ!?」
「うゎ!?」
ブリッジをしながら背中からの痛みを逃がそうとしていると、近くから女の子の驚く声が聞こえてくる。
しかし、辺りを見回す余裕が無い俺は、何とか身を捩って耐える事に必死だった。
「あの、大丈夫……?」
「あがが……、だ、大丈夫……」
心配そうに掛けられた声に何とか答えて相手を見れば、目に入ったのは巨乳。
流石に初対面で胸にガン見しては失礼だと思い、慌てて顔を見上げた。
「あれ?」
「何ですか?」
見た事のある顔に名前も浮かんでくる。
そして、たいして考えもせずに確認をしてしまった。
「もしかして、君は日向ヒナタか……?」
「えっ、うん。そうだけど……なんで名前を?」
何でも何も同級生だ。
この世界に転生した俺の年齢は主人公であるナルトと同じ歳。
前世では普通にブラック企業に勤める社会人だった俺は青年の身体から、思春期に入るかどうかの年齢まで若返っていた。
常にだるかった大人の身体に比べれば、少年の身体の何と活力の溢れる事か。
「覚えてないのか。俺とは同級生だけど」
「えっ!? ご、ごめんね……」
いつもナルトを見ていたヒナタにとっては、同級生であっても話し掛けもしなかった俺は記憶の外に居たのだろう。
同じクラスであった事を知ったヒナタは申し訳無さそうに顔を伏せ、頬を赤くしていた。
しかも、内気な性格は動きにも現れており、精神的に相手との壁を作ろうと両手を胸の前へ上げる。
脇も締められた所為で二の腕に押された、今の時期でさえ大きな胸は服の中央で深い谷間を作った。
「いや、良いよ。別に気にしてないから」
「う、うん……」
やっと背中の痛みが引いた俺はパッと立ち上がって背中の土埃を払う。
ヒナタからは気まずそうな視線を雰囲気を感じるも、今は相手をしている余裕は無い。
「んじゃ、俺はちょっとアカデミーに行かないといけないから」
「あっ、うん、またね」
「あぁ、またな」
小さく手を振って見送るヒナタの視線を背中に、俺は呼び出した火影の下へ急いだ。
△
「YO! YO! だってばYO!」
「……なんじゃ、入ってくるなり」
先ほど思いついたラップもどきを歌いながら火影の部屋へ入ると、呆れた様な視線に出迎えられた。
さして広くない部屋の一番奥にある窓際の机には、火の文字が書かれている帽子を被った老人が座っている。
火影の里の長である<猿飛 ヒルゼン>その人だ。
かつてはプロフェッサーと呼ばれる程の天才忍者だったが、やはり歳には勝てず、現場から離れて長い事もあって実力自体は落ちているらしい。
「YO! 火影様! 俺に何かYOかYO!」
「……ひょっとしてナルトの真似をして居るのか?」
「そうだYO!」
「いや、もう良いから普通に話せ」
「……分かりました」
流石にいつまでもラップもどきをしていては話も進まない。
そもそも、俺は呼び出される心当たりは無いのだが……。
「ふむ、今日呼び出したのは他でもない。お主の班の事だが……」
「あぁ、そう言えば……」
アカデミーの卒業試験が済み、主人公組みを始めとしたキャラ達が班分けされる中で、何故か俺だけが特に何も言われないまま帰宅を許されたのだ。
しかも、特に任務も押し付けられる事すらなく、本当にアカデミーを卒業したのか怪しくなっていた所だ。
余りにも下忍としての仕事を回されないので、聞きに行こうと思った矢先に火影からの呼び出しを受けた。
「その前に聞きたいんじゃが。お主、体術の成績と忍術の成績がかなり悪いのじゃが何故かの?」
「それが実力だからですよ?」
「それにしては座学に関しては春野に迫る勢いだったではないか」
それは当たり前だ。
忍者のアカデミーとは言っても、所詮は子供の学校だ。
高校を卒業した俺にとっては簡単過ぎる勉強内容だった。
忍術に関しても興味があったので積極的に学び、座学に限定すれば成績は上位に食い込んでいる。
その一方で体術に関しては、それこそ前世の体育レベル。
そもそもチャクラを使ってとか意味が分からないので、肉体の強化とか意味不明だ。
瞬きの瞬間に相手へ近寄るなんて、無理無理。
忍術においては、何が原動力でどう出すのかが分からない。
言うは易く行うは難し、と言った感じ。
「体術は苦手なんですよ。いくら理屈が分かっても感覚が掴めないとどうしようもないです」
「……まぁ、そうだの」
猿飛ヒルゼンは天才忍者だ。
里の忍術全てを解明したとも言われるので、俺の様な凡人の考えは理解出来ないのかもしれない。
若干納得していない雰囲気の火影だったものの、これ以上の情報は引き出せないと思ったのか、怪しむような視線を消して一枚の紙を取り出した。
「ほれ」
「何ですか?」
「お主の班分けじゃ」
「はぁ……」
手渡された書類を見てみれば、火影の言う通りに班分けの事が書かれている。
しかし、内容が問題だった。
「あの、班の名前が一杯あるんですけど」
「そうじゃ。お主には各班を回って貰おうと思っての。言うなれば遊撃要員じゃな」
「何ですか、それ?」
「あぁ、実はな、人数が余ってスリーマンセルが出来ないから苦肉の策じゃ」
詳しく聞けば、人数が余っても他の班が大なり小なり名家の子息ばかりで、普通極まりない血筋の俺を入れるには何かしら不満が出るんだそうな。
本来なら、成績に基づいて班の全体的な能力が平均になるようにするのだ。
優秀だったサスケと、ドベだったナルトを同じ班に入れ、更なる能力値の平均を保つ為に平均的な成績だったサクラを入れた時の様に。
しかし、俺は座学を入れても、成績としては平均より下だ。
体術は勿論だが、忍術にしても成績は良くない。
なので、何処の班に入れても平均的な能力が下がってしまうらしい。
「そこで苦肉の策として、お主には班を渡り歩いて貰おうと思っての」
「一箇所に留まらせない様にして、名家からの突き上げを誤魔化すって事ですか」
「済まんの」
「いえ、別にそれは良いんですけど……。休みとかはちゃんとあるんですか?」
「あぁ、それなら大丈夫じゃよ。班の任務が終われば、同期ではお主だけ二日か三日程度の休みを取らせるからの」
「それなら安心ですね」
班の任務を終えて帰ってきたと思ったら、違う班に呼ばれて家へ帰る間もなく、また任務に行く事は無さそうで安心した。
一先ず任務で過労死する危険は無さそうだ。
そして、俺は紙を見ながら最後に残った疑問を火影へ投げかける。
「最初に行く班は一番上に書いてある所で良いんですよね?」
「あぁ、そうじゃ。下まで行ったら、また上からと言う具合で頼むぞ」
「了解です」
「聞きたい事は、もう無いかの?」
「えぇ、とりあえずは」
「なら、行って良いぞ」
「分かりました。失礼しました」
「うむ」
火影の部屋から出た俺は早速最初に合流する班が居る場所へ移動していく。
建物を出てからは忍者らしく屋根の上に飛び乗り、そのまま走る。
普通の身体能力しか持っていない俺が屋根の上に飛び乗れるのは、ひとえに転生して手に入れた能力『フィールド』のお陰。
このフィールドは、俺以外に見えないドーム状の場を任意の場所に好きな大きさで展開できる能力。
展開すれば地面を基点としたドーム状の膜が広がり、広がる反発力を使って屋根まで飛ぶのだ。
言ってみれば、何処でも出せるトランポリンの様な物。
膜の耐久性は俺が乗って跳ねても耐えられる程度で、それ以上の衝撃を受ければ弾けてしまう。
防御力に関しては無いに等しい。
忍術どころかクナイすら防げるかどうか。
他にもフィールドに入った者の意識や知識を好きに弄れ、それこそ時間さえ止められるが、やはり欠点はある。
まず持続時間が短く、長くて三十分ほどしか展開できない。
その上、フィールド内で誰かが『殺意』を持った時点でフィールドが強制解除される。
任務で何処かの忍者を始末するのは珍しくもないが、俺にはそれの全てが出来ない。
フィールドに捉えて動きを止めても、始末しようとした瞬間にフィールドが弾けてターゲットが自由になってしまう。
そうなれば一般人レベルの身体能力しか持っていない俺では、精々が再びフィールド内に捉えた隙に逃げる事しか出来ない。
アカデミーの試験では分身の術を教員の前でしなければならないが、俺は忍術が使えないのでフィールドを使ってイルカ達へ『分身の術が問題なく使えた』と思わせたのだ。
効果の程は問題なく、今も卒業を取り消されていない事から、変えた記憶は残り続けるらしい。
「……ん? あそこか」
フィールドを使って飛びながら街を抜け、森を暫く進むとちょっとした広場に四人の人影が見えた。
一人は大人の女で、残りは背の低い子供なので間違いなく目的の班だろう。
「話をすれば、丁度来たようね」
「やっとかよ!」
「…………」
「あっ……」
最初に俺の姿を捉えたのは<夕日 紅>
第八班である紅班の担当上忍で、幻術を使わせれば里一と名高い実力の持ち主だ。
黒い髪は長く肩を隠す程度まで伸ばされ、手入れをしていないのか癖毛なのか不明だが、所々跳ねて纏まりが無い。
服装も反物をそのまま身体に巻いた様な形容しがたい服を着ており、右腕だけに赤い袖があった。
紅の言葉に釣られて俺へ振り返るメンバー三人も、原作では良く知った面々。
「遅いぞ! てめー!」
「…………」
「あぅっ……」
いの一番に文句を言って来たのは<犬塚 キバ>
頬に赤い逆三角形の模様を描いている斬新なメイクをして、パーカーみたいな服装をしている。
毛皮みたいにふわふわしたファーの付いているフードも被っている所為で、貧相な黒いライオンみたいな外見だった。
ファスナーを空けた胸元には相棒である忍犬の<犬丸>を入れ、完全な部外者でもある俺へ僅かな警戒心が含まれる視線を向けてくる。
キバの隣に居るのは高い襟で口元を完全に隠した上に、サングラスを掛けている<油目 シノ>
虫を操る油目一族であり、寡黙の少年だ。
そして、最後は言わずと知れた<日向 ヒナタ>
先ほど屋根から落ちた際にも痛みに耐える俺へ声を掛けてくれた心根の優しい少女である。
将来は湯に浮かぶ程の巨乳に育つものの、今ですら同年代と比べると大きい部類に入るだろう。
引っ込み思案で、相変わらず自分を守る為に胸の前で両腕を上げ、胸の谷間を深くしていた。
待ち合わせ場所へ俺が来たのを見た時は意外そうな表情を浮かべ、キバが喧嘩腰に声を掛けた事で申し訳無さそうな表情に変わる。
「待たせたな」
「お前が紅先生の言ってた奴か」
「そうよ。この子が今回任務を一緒に行う護衛対象要員ね。余り体術は得意ではないらしいからそのつもりでね」
「分かったよ。先生」
俺が合流する理由は既に説明してあるのか、案外アッサリと受け入れるキバ。
シノは無表情だから良く分からない。
おずおずと近付いて来たヒナタは、事前に会った事がある分は人見知りが和らいでいるらしく声を掛けてきた。
「あの……よろしくね」
「あぁ、足手纏いになるだろうけど、よろしくな」
「あっ、だ、大丈夫だよ。キバ君もシノ君も凄いし……」
「当たり前だよ。俺に任せておけば余裕だって」
「……そうだ。なぜならば俺達は攻守のバランスが他より良いからだ」
紅がどんな説明をしたのかは分からないが、なにやら好意的に受け入れられている。
ヒナタは俺に見られて顔を赤くしながらも微笑み、キバも好印象を受ける笑いを浮かべ、シノは良く分からない。
担当上忍の紅も俺達の会話を見て微笑ましそうな顔をしていた。
「それじゃ、早速今日の任務に行くわよ」
「いつでも良いぜ! 先生」
「はい!」
「…………」
「了解です」
そして、紅を先頭に、俺達は任務地へ移動する。
道中では親睦を深める為にヒナタを中心として会話を楽しみ、まるでちょっとした遠足のような和気藹々とした雰囲気で目的地へ到達した。
辺りは人の手が入った庭だが、草が伸び放題。
明らかに忍者がやるような仕事ではないものの、新人極まりないメンバーでは仕事の選り好みは出来ないのだろう。
「さて、今日の任務は草むしりよ」
「またかよ。先生!」
「仕方ないわよ。貴方達はまだ卒業したての下忍よ? 重要な任務を与えられる程経験も実力も無いでしょう」
「そ、そうだよ。キバ君」
「そうだ。なぜならば、俺達は卵の殻を被った雛だからな」
「ちっ、シノまで……」
血気盛んなキバに苦笑いを浮かべる紅。
しかし、気を取り直すように手を叩くと、全員の視線を集めた。
「さっ、早く終わらせて、どんな任務でも迅速に終わらせる優秀な忍者であると分からせましょう」
「仕方ないな……」
「頑張ります」
「…………」
「了解です」
不満タラタラだったキバ達を上手く乗せ、やっと草むしりの任務を始める。
地面に座って雑草の根元を掴んで引き抜き、横へ置いていく。
見た目よりも力が要る作業は案外辛く、暫く草を毟っているだけで汗が滲んできた。
「んっ、ふぅ、……ん、硬いわね……」
「よっ! ほっ! はっ!」
「よいしょ、よいしょっと……ふぅ」
「…………」
紅を始めとした班員は真面目に仕事をこなして行く中で、俺は目の前にあるヒナタの尻に視線を釘付けにされている。
ヒナタは地面に膝を付いて据わり、少し体重を前に傾けて草むしりをしていた。
上半身を軽く曲げている所為で尻を覆っている七分丈のズボンは生地を伸ばされ、小さめの尻の形を浮かび上がらせる。
草を抜く度に体重が片方へ偏れば尻の肉が振るえ、少し前へ進む度に脚が踏み出されてショーツの線が見えた。
「……んっ!」
丸く形の良いヒナタの尻を見ていると、若くなった俺の身体は当然のように興奮を溜め始める。
草を引き抜くと同時に庭全体を覆うフィールドを展開させて俺は、軽く四つん這いになっているヒナタへ後ろから近付いた。
作業に没頭している班員達は俺の動きに全く気を向けてこない。
フィールドの力でヒナタの無意識を誘導し、キバ達と少し離れた場所へ向かわせた。
辺りは立った状態では脛を隠す程度まで雑草が伸びているので、四つん這いになれば身体の大半は隠れる。
更にキバ達の集団から離れさせる事で、二人きりの状態を維持的に作り出したのだ。
「よっ、よいしょっと……」
草むしりに集中しているヒナタは、自分がキバ達から離れているとは気が付いていない。
俺も後ろを着いて行っているので、目の前では健康的な形の尻が興奮を誘う様に動く。
思わず手を伸ばした俺は、ヒナタに許可を取る事無く尻を触った。
「んっ……しょっと……ふぅ」
俺に尻を触られた瞬間こそ動きを止めたものの、何も反応を示さずに草むしりを続ける。
子供とは言ってもやはり忍者。
指に感じる尻の弾力は強く、同時に柔らかさも感じた。
少し力を入れるだけで指がズボンの生地とショーツを間に挟んでいても、尻の肉に指が埋もれていく。
そのまま揉み解してみれば、直接的な興奮を受けた。
「よっと……ん、根っこが……」
四つん這いのままでヒナタはおもむろに手を腰へ下げ、さも手に付いた土をズボンで拭く位の気安さでズボンを降ろしていく。
俺が尻を触った事が切欠となるようにフィールドの効果を発揮しており、無意識に思わず手を拭く動作でズボンを脱ぐようにしていたのだ。
ヒナタの意識は草むしりを上位に持ってきているので、他の事には一切気を向けない。
無我夢中で草むしりを真面目に行いつつ、ズボンを脱いで白いショーツを曝け出した。
ピッタリと尻から股間に張り付く生地は、大陰唇の盛り上がりを浮かべる。
クロッチの部分も生地が二重になっているものの、中心では縦に走る割れ目が確認できた。
四つん這いになっている所為で尻を覆い隠していた部分は心成しか尻の谷間へショーツを食い込ませ、見える肌の面積が普通よりも多い気がする。
しかも、引き締まった尻の肉にショーツのゴムが食い込み、健康的でも卑猥な形に変わっていた。
無意識ながらも自分でズボンを降ろしたヒナタの手は止まる事無く、今度はショーツすら降ろしていく。
「あっ、やっと抜けた……、んっ、あっ、また、根が……」
片手での作業はやり難そうではあるが、根が張っている雑草も何とか抜いていくヒナタ。
ショーツのウェストを摘んで、ゆっくりと降ろされていく手はショーツのゴムが伸びても構わずに下がっていった。
そして、現れるのは白く綺麗な丸みを帯びた尻。
昼間の明るい光を受けて艶やかな肌を見せ、更にショーツが降ろされていくと遂に大陰唇が出てくる。
「ふぉ……」
「んっ……と! ここら辺は何か根がしぶといな……」
年齢的に陰毛が生えていてもおかしくは無いが、ヒナタの大陰唇は無毛であり、下腹部にすら毛の気配は無かった。
しかも、四つん這いになっている所為で尻の谷間は少し左右に開かれ、尻に比べれば色素の濃い肛門すら見える。
ヒナタが雑草を抜こうと力を入れる度にキュッと括約筋が締まり、抜けると尻の緊張も解けた。
「……水遁」
根の深かった雑草と格闘しているヒナタは小さく水遁の術を使い、土で汚れた手を洗う。
どうせ草むしりは続けるので意味は無さそうだが、綺麗になった両手の片方だけは曝け出された大陰唇へ向かった。
細い指が大陰唇に食い込むと秘裂は僅かに割れ目を広げる。
「よいしょ! っと……」
掛け声と共に開かれた指が大陰唇を左右へ押し遣り、秘裂の中を俺の目の前で曝け出した。
桜色の生々しい赤は愛液とは違う体液で光を反射し、殆ど閉じているようにも見える膣口が開閉を繰り返す。
肛門と同じ様に、雑草を掴んで引き抜くタイミングでキュッと閉じた。
小陰唇は発達しているようには見えず、淫核を包む包皮も小さい。
ショーツから開放された所為で、少し動く度に白い尻が硬めに揺れる。
これ程までに恥ずかしい格好をしているにも拘らず、ヒナタは夢中で草むしりを続けていた。
後ろか忍び寄った俺は、念の為に持ってきていたハンカチを濡らしてから手を拭いて、開かれた秘裂へ指を触れさせる。
「んっ……んんっ、よっと……」
秘裂の中をスッと指を走らせても、感じるのは肌が突っ張る感覚だけ。
見た目には体液で光っている様に見えるが、殆ど滑りは無いみたいだ。
大陰唇を広げているヒナタの指へ軽く触れさせつつ、指を下げて小陰唇を弄び、包皮に隠れている淫核を指先で引っ掛ける。
「ぁぅ……う、ん、ふぅ……」
爪の先が軽く触れただけで腰をピクリと跳ねさせた所を見るに、淫核を刺激されれば身体が反応を示してしまうらしい。
淫核を引っ掻いている手を上に向けた俺は、人差し指で下から包皮へ押し上げる。
そのままグリグリと指を動かし、強い刺激を淫核へ送っていく。
「うっ……んんっ、土が、硬いのかな……?」
性感帯を刺激されたヒナタは快感で腰から力が抜けてしまい、雑草を抜く動きを悪くさせてしまう。
知らず知らずのうちに股間から来る未知の刺激から逃げようと、下半身を浮かせて膝が地面から僅かに浮いている。
自然と俺は指一本でヒナタの下半身を持ち上げる形になった。
その状態でも指を左右へ小刻みに動かし続ければ、ヒナタの手によって開かれた秘裂の中、小さく開閉を繰り返す膣口から徐々に愛液が流れ出してくる。
雑草を抜くタイミングとは違った感覚で膣口は締まり、その度に流れ出す愛液は俺が押し上げている淫核の方へ落ちてき
た。
滑りが加わったお陰で俺は指を動かしやすくなり、更に激しい動きで淫核へ刺激を送れる。
「くっ、ふぁっ……んんっ、しょっ、ひっ、……と」
指で押し上げる淫核が硬くなっていくと同時に、ヒナタの腰は痙攣を始め、声にも嬌声が混じるようになってきた。
白かった尻は赤みを増し、見えている肛門も括約筋は頻繁に収縮を繰り返す。
膣口の動きは活発になり、大陰唇を広げているヒナタ自身の指にすら愛液が付いてしまった。
滑る愛液の所為で押さえていた大陰唇は指の下をヌルリと動いて、元の秘裂へ戻ろうとする。
その度に秘裂へ指を挟み込んでは開き、滑って元に戻る大陰唇を再び押さえる動きを繰り返し始めた。
「んくっ、エロイな……!」
「ふっ、うぅっ……? 根っこが、強い……くふっ……!!」
ヒナタの指が大陰唇を弄ぶ程に卑猥な光景が繰り返され、俺の陰茎は既に我慢出来ないまでに興奮を溜めている。
ズボンを押し上げる刺激でさえ、煩わしい感覚だった。
高まった性欲を発散させる為、サッサとズボンを脱いだ俺は反り経つ陰茎を取り出す。
少年の身体に戻ってしまっても、陰茎だけは前世の形と大きさを保っている。
完全に向けた亀頭では鈴口からカウパー液を漏れさせていた。
「よっと、この位置かな?」
「ん~、しょっと……」
相変わらず草むしりに没頭しているヒナタの股間へ腰の高さを合わせた俺は、そのまま前へ進めて亀頭を開かれたままの秘裂の中へ差し入れる。
「んくっ、暖かい」
「ふっ……うっ、ん~……抜け、ない」
性器の中に他人の体温を感じたヒナタはビクリと身体の動きを止めるが、草むしりだけは止まらず、草むしりにしか思考を割いていない。
しかし、その事がヒナタの純潔を失う切欠にもなる。
中々しぶとい雑草と片手で格闘していたヒナタは、力を込めて引き抜いた。
「んしょっ――」
「うぉっ!?」
「――と、くうぁ!?」
しぶとかった雑草を抜き取った反動は中腰になっていたヒナタの身体を後ろへ倒させ、丁度俺の陰茎の上へ座る体勢になる。
そして、秘裂の前にあった亀頭は膣口へ一気に挿入された。
小指すら入るかどうか分からなかった膣口は一瞬で拡張され、愛液の滑りは何の抵抗も無く亀頭を飲み込んだ。
一番張ったカリでさえも抵抗無く膣口を通り過ぎ、処女膜を破った鈴口は竿を3分に1ほどまで処女だった膣内を突き進む。
「んぐぅ……!?」
流石に膣口を拡張される刺激は強すぎるのか、草を毟っていた手で大陰唇を開いている腕を掴んで背中を丸めるヒナタ。
意識だけは未だに草むしりへ剥いているものの、無意識だけが痛みを耐える行動を行わせた。
陰茎を咥え込んだ膣内では突然侵入して来た異物を締め出そうと必死に膣壁を奥から波打たせる。
亀頭の表面を流れる強弱の締め付けが繰り返された。
愛液に塗れるヒダは膣壁が蠢く度に陰茎の表面を舐め回す様な快感を送ってくる。
「くぅ……んく、ちょ、ちょっと、根が強かった、のかな……ぅっ……!」
普段から儚く純情な姿を見ていた俺には、小さく震える背中が愛おしく見えた。
思わず抱き締めてしまい、ヒナタの前へ腕を回した俺は巨乳を掴む。
既に俺の掌には納まらない大きさを持っている胸は、服の上からと言う事を覗いても硬さを感じ、成長の兆しをシッカリと指に返してくる。
肩越しのヒナタの横顔を見れば、真面目に任務をこなす顔に変化は無い。
処女膜を一気に破られた膣内から来る僅かな痛みと、陰茎に拡張される違和感はしぶとかった雑草を抜いた所為として処理された様子。
握っていた草を離したヒナタは再び雑草へ挑もうと、陰茎の上に座っている状態から腰を僅かに引き上げる。
「おぅっ!」
「ひぐっ……うっ……」
処女を失ったばかりの膣内でカリがヒダを削ればヒナタの身体へ痛みを送り、無意識に悲鳴が漏れた。
背中から抱き締めているお陰で殆ど動かないが、拘束し続けて草むしりへ強く向いていた意識が後ろに居る俺へ向けられては困る。
このままでは折角入れた陰茎が抜けてしまうので、俺は処女の締め付けからくる快感に耐えながらフィールドの効果を追加する。
効果が即座に反映されたヒナタは上げようとしていた腰を止め、その状態で横にあった雑草を掴む。
そして、引き抜くと同時に腰を降ろして、抜けていきそうだった陰茎を自分で膣内へ差し込んだ。
「おくぁっ!」
「んぐっ……広がる……。……ぇ? 何が、きぅ! 広がるんだろ……?」
痛みと違和感で若干声が震えていたものの、ヒナタは思わず出てしまった独り言の内容に自分で不思議がる。
俺の太股から僅かに浮いている白い尻は抜こうとした時よりも確実に深く下がっており、竿に感じる膣内の暖かさも根元へ近付いていた。
根がしぶとい草を掴んで身体を落とさせ、処女の強い締め付けで入らなかった陰茎を更に咥え込む様にしたのだ。
草が抜ければ、一瞬の間を置いて上へ向かっていた腕の力が身体を浮かす。
そうすれば当然陰茎も抜け、膣壁がカリで削られる。
「おぁっ!」
「あぐぅ……! お腹が……!」
どれだけ膣内を広げられる違和感で声を漏らそうとも、フィールドの中に居る限りは上忍である紅すらヒナタの様子に気付かない。
抜いた草を捨てたヒナタは、もう一度横にある雑草を掴んで抜く動きと同時に腰を落としてくる。
亀頭は先程よりも深く膣内へ食い込み、竿は膣口を丸く形を変えさせた。
犯される刺激は淫核を弄っていた時に溜め込んだ快感で誤魔化されてしまい、生理的な防衛本能で愛液の量も増えていく。
草を抜く程にヒナタの身体が上下に動き、刺激を受けた膣口は益々愛液を流す。
ヌルヌルの感触が大きくなり、陰茎はキツイ締め付けの中でもヒダで舐められる快感で精液を沸き上がらせた。
小陰唇と同様に発達の少ない印象を受ける膣内は、カリに掛かる抵抗も少ない気がする。
その分、膣壁との密着は高められ、陰茎は膣内で密封された状態と思える吸い付きを受けた。
ヒナタが腰を上げれば抜ける陰茎に膣口が張り付き、破瓜の血を滲ませる愛液が付着した竿が姿を見せる。
カリで処女膜の名残を完全に削り取り、鈴口の前で閉まる膣壁はカウパー液を舐め取った。
腰を下げると拡張したお陰で心成しか入れ易くなった膣壁を掻き分けていき、入らなかった箇所まで亀頭を挿入する。
生暖かい小さなヒダと膣壁が亀頭からカリの凹み、そして竿を流れる感触は俺の大きな快感を送り、思考すら白く染めていく。
「うっ……うぅ!」
「ふっ、うぁっ、くぅ! だ、駄目……!」
フィールドの効果はヒナタの動きを徐々に早くさせた。
快感に耐える俺も上下の動きを邪魔しない様に腰を突き上げて、亀頭を未開拓だった膣内の奥へ突き進める。
握っていた巨乳もヒナタが動きを早くさせた所為で、掌の中を波打ちながら踊った。
服の上からであっても乳首の尖った感触があり、破瓜の衝撃を抑える程度にはヒナタの身体が快感を溜めている事を知らせてくる。
ヒナタが草を抜こうとする動きを繰り返す度に、亀頭が届かなかった膣内の奥へ挿入されていく。
上下に動く幅の大きくなれば、僅かな間も置かずに陰茎は根元まで挿入された。
竿は全て生暖かい膣内に包まれ、亀頭では子宮口を持ち上げる感覚を受ける。
太股にはヒナタの尻が衝突すれば硬い中でも柔らかさを含みながら波打ち、心地良い重さと硬さが俺へ送られてきた。
膣口から漏れ出す愛液は破瓜の血を流し切り、膣内で陰茎によって掻き混ぜられた所為で白く空気を含む。
「駄目……。お腹が、何か、んんっ、変だ……あぁっ……!」
幼い上に性格が引っ込み思案であるヒナタは、膣内から来る絶頂を恐れる心が身体を強張らせると小刻みに震えさせた。
膣内でも陰茎を今まで以上に強く圧迫し、発達の少ないヒダを目一杯陰茎へ押し付けてくる。
しかし、身体だけは無意識に上下運動を続けてしまい、快感は高まり続けた。
興奮を溜め込んだ陰茎が締め付けてくる膣壁を広げ、その感覚がヒナタも絶頂へ上らせる。
「ん、あぁっ……! な、何かが、お腹の中、から、うくぅ、来る……!!!」
ビクビクと自分で抱き締めた身体を痙攣させるヒナタ。
強張る下半身が内側へ脚を閉じさせ、膣内も陰茎を握り締める様に陰茎へ圧迫を加えてきた。
精液が上がっていた陰茎に、強くヒダが押し付けられる刺激は耐えられるものではない。
「くぁっ……うくっ!!?」
「ふっ、ふぁっ!!」
背中を反らせたヒナタは頭を振り上げ、絶頂で白くなった視界を空へ向ける。
快感を溜めて敏感になっていた陰茎に締め付けと激しい痙攣を受けた俺も、視界が白く染まってヒナタの背中が見えなくなる程の絶頂が身体を走った。
「出、くっ、出る……!」
掴んでいたヒナタの巨乳を咄嗟に引き下げて尻を俺の太股へ張り付かせ、陰茎を根元まで入れてから暴発しそうだった精液を開放する。
ビクビクと震えながら吐き出される精液は膣内の奥深くへ溜まり、体液の熱さを最奥で感じ取ったヒナタも身体の痙攣を激しくさせた。
「んぁっ!? な、何か、出てるぅ……! お腹の、中で……えぇ……!!!」
「締まる……!」
上下に動く陰茎の動きを止めんばかりに締め付けるヒナタの膣壁を掻き分けながら、射精を続ける俺の陰茎。
尿道を駆け上がる感覚と共に絶頂の快感が頂点へ達する。
「あっ! あぅっ!!」
「んくっー……!」
腰を前後に痙攣させながら絶頂へ達したヒナタは徐々に動きを静めて行くと同じ様に、俺も吐き出す精液の量も落ち着いていく。
白く染まっていた視界も色を取り戻し、力が抜けたようにゆっくりと元に戻っていくヒナタの背中が見える。
「うぅっ……お腹の中が、熱い……」
「ふぅ……」
そして、俺とヒナタを襲っていた絶頂の波は消えていき、後には疲れを含む溜息が吐き出された。
「はぁ……今日の草むしりは、何か疲れるな……」
「くふぅ……」
自分の身体を抱き締めていたヒナタは手に握っていた草を離すと、少し離れた箇所にある草を掴もうと身体を前へ倒す。
丁度、俺の股間の上に乗っていた尻は自然と上がり、根元まで入っていた陰茎も抜けていった。
「んくぁ……」
「おうっ……」
絶頂を過ぎて刺激に敏感だった膣内と陰茎には少し強い刺激を送られ、思わず声を出してしまった俺とヒナタ。
陰茎が膣口から抜ければ処女だった膣口もぽっかりと孔を開け、奥から愛液と精液が逆流してきた。
漏れ出た体液はヒナタが草を抜いて剥き出しになった地面へ落ち、卑猥な水の跡を残す。
性欲を満足させた俺はフィールドの効果を操り、今度はヒナタが無意識に自分の股間の惨状を綺麗にする様に操った。
「よ、よいしょっと……」
再び四つん這いになって草むしりを再開させたヒナタは、先程と同じ様に片手で草を掴みながら、残った方の手で遣り難そうに股間を拭いていく。
ヒナタの指が大陰唇を拭けば、愛液と精液に塗れた所為で左右に逃げる。
外側を何とか吹き終わると秘裂の中へ布を挟み、上下に動かして体液を拭っていった。
俺も見ているだけではなく、そそくさと濡れた股間を拭き取ってからズボンを履く。
「ん、しょっと!」
「……まぁ、こんなもんか」
気が付けばヒナタも既にズボンも履いており、片手だった草を毟る手も両手になっていた。
ふと辺りを見てみると生え放題だった雑草も残り僅か。
ヒナタを犯している最中に、キバ達が頑張ってくれたらしい。
そろそろ任務も終わりそうなので、最後ぐらいは俺も仕事をしたいと思う。
暫くしないで頼まれていた範囲の草むしりを終えた。
「……さて、こんなものね」
「先生、これで終わりか?」
「そうね。これで良いと思うわ。後は依頼者に報告して帰るだけよ」
「あぁ、やっと終わったぜ」
「…………」
「ふぅ、今日も頑張ったね」
「腰が痛い。疲れた」
紅の言葉に、キバ達は肩を回したり、腰に手を当てて反らせたりと屈んで固まっていた身体を解す。
そんなリラックスした状態を微笑みながら見詰めていた紅は、ふと良い事を思い付いた様子で頷いた。
「うん。皆、帰りはちょっと修行をしながら帰ってみない?」
「修行?」
「えぇ、そうよ」
聞き返すキバに紅が笑顔で肯定する。
「これから先、万全な状態で任務に行けるとは限らないわ。場合によっては疲れた状態で逃げる事もあるかもしれない」
「まぁ、そうだよな」
「そう言う緊張した状況に少しでも慣れる為に、疲れた今の状態で里へ逃げ帰るって設定で修行をしましょう」
「おぉ! 良いなそれ!」
詰まらない任務から開放された事と、修行と言う響きを聞いたキバのテンションは凄い勢いで上がった。
ヒナタも何気に気合を入れた雰囲気を発しており、紅の案には賛成らしい。
シノは良く分からない。
「でも、先生。具体的に何をするんだ?」
「設定としては護衛対象を守りながら里まで帰るってのはどうかしら?」
「護衛対象?」
そう言われてヒナタ達の視線は俺へ集まる。
「護衛対象が自分達と同じ位に動けるとは限らないわ。それどころか一般人と言うのが殆ど」
「だから、こいつが丁度良いって事か」
納得した雰囲気を出すキバとヒナタ達。
紅も自分の提案を受けてやる気を漲らせた後輩達へ優しい笑顔を向けた。
「それじゃ、私は護衛対象を狙う敵の役をするから、そのつもりでね」
「おっ! 先生が適役か! 腕が鳴るぜ!」
「でも、紅先生は上忍だから、私達じゃ太刀打ちできないよ」
「駄目よ。相手が格下とは限らないわ。ちゃんと格上の相手とも戦うか逃げる手段をシッカリ考えないと」
不安そうな顔を浮かべたヒナタへ紅の優しい叱咤の声が飛んだ。
キバも始める前から弱気な様子を見せるヒナタに発破を掛ける。
「そうだぜ、ヒナタ。弱気じゃ真っ先に死ぬぜ」
「うっ、うん。分かった。キバ君」
「任務はどんな物であっても命がけだ。なぜならそれが忍者の仕事だからな」
「シノ君。そうだね。分かった」
「ふふ、やる気を出してくれて嬉しいわ」
「おぉ! 本気で来ても良いぜ、先生!」
シノの言葉に後押しされたヒナタが不安な心を押し込めて勇気を搾り出した。
胸の前で勢い良く拳を打って気合を入れるキバを微笑ましく見た紅は、修行内容を言う。
「護衛対象は分かってるわね?」
「あぁ、こいつを守れば良いんだろ?」
「そう。ある程度は忍者に付いて来れる一般人って設定も追加してね」
「はい! 分かりました」
「もし、私に護衛対象が捕まっても、取り返す様に工夫や努力をしなさい」
「護衛対象は絶対に守る。なぜなら俺達はその程度は出来る実力を持っているから」
「頼もしいわね」
一人一人に声を掛け、頼もしい返事に嬉しそうな顔を浮かべた紅。
「それじゃ任務の終了を依頼人に伝えてくるから、その間に出来るだけ里へ移動して置きなさい」
「おぉ! 分かったぜ!」
「それじゃ、修行開始よ!」
そして、紅の姿は消え、一般人設定の俺を護衛する修行が始まった。
一先ず里へ向かって移動するのだが、ここで異を唱えたのは意外にもシノ。
「里まで真っ直ぐ進んではすぐに捕まる。迂回するべきだ。なぜなら相手も最短距離で移動すると知っているから」
「そうだな。森の中を迂回するか」
「うん。そうだね」
シノの言い分も最もだと納得したキバとヒナタは、すぐに提案に乗った。
「森の中を移動するから、お前もちゃんと付いて来いよ」
「あぁ、出来るだけ精進するよ」
「なるべく脚は合わせるけど、無理そうだったら言ってね」
「ん、分かった」
移動を開始した俺達は森へ入ると里までの最短距離を回避し、作戦通りに少々遠回りをする。
忍者らしく枝を飛び移るキバを先頭に、少し遅れてフィールドの反発を使って枝を飛ぶ俺が続き、その後にヒナタが続く。
シノは横へポジションを取って虫を飛ばし、紅からの襲撃に備えた。
しかし、下忍に成り立てのヒヨッ子では上忍の実力には及ぶ筈も無い。
「はい、捕まえた」
「うぉ!?」
「なっ!?」
「えっ!?」
「……!?」
突然上から落ちてきた紅に首の後ろを捕まえられた俺は、そのまま引き上げられてヒナタ達と引き離された。
あっと言う間に唖然として動かない三人の姿が遠くなり、森の向こうへ消える。
「ふふ、まだまだねぇ」
「紅先生。ちょっと大人気ないんじゃないですか?」
「あら、手加減をしたら修行にはならないでしょう?」
俺が小さく抗議をすると、紅は意地の悪そうな顔でニッコリと笑う。
流石に首の後ろを掴んでの移動は疲れるらしく、俺の身体を持ち上げて肩に担ぐ体勢へ変えた。
自然と里へ進む紅の後ろを見る事になり、周囲の景色が後ろへ凄い勢いで流れていく。
このまま大人しくしているのは不自然だろうから、少しは騒いだ方が良いだろうか。
「ヒナターー! た~すけて~!」
「あっ! こらっ」
騒ぎ始めた事に慌てた紅が立ち止まり、肩へ担いでいた俺を降ろすと俺の頬を挟んで顔を近づけてきた。
明らかに何か幻術でも掛けられそうな感じなので、俺も慌ててフィールドを展開させる。
移動してもフィールドが付いてくるように紅の足の裏を基点として展開されるフィールドは、一瞬の内に俺と紅を巻き込んだ。
「少し口を塞ぐ必要があるわね」
「お、お、おぉ……」
鼻先が触れる程に顔を近付けて来た紅は、おもむろに俺の頭を自分の胸に下げさせる。
そして、服を肩から降ろして胸を取り出した。
服の上からでは分からなかったが、紅の胸はそこそこ巨乳と言える大きさを持っている。
頂点にある乳首の色は薄い茶色で、乳輪は平均よりも少し大きいかもしれない。
白い肌は血管が薄く浮かび上がっており、成熟した大人の色気を醸し出していた。
「里に付くまでの間は、これで口を塞がせて貰うわ」
「んぐっ!?」
「んっ……」
柔らかな乳首を俺の口へ入れさせた後、何処からか太いロープを取り出して器用に俺の脇の下と腰をきつくない程度に縛る。
それから、ボストンバッグの様にしてロープを肩へ掛ければ、俺の口に乳首を食わさせられている所為で、授乳を施す体勢になってしまった。
口を塞がれれば自然と俺は声も出せなくなり、静かになった事に満足そうな顔を浮かべる紅は、再び里へ向けて走り出す。
乳首を吸われている方の胸は俺の唇で固定されているが、もう片方は服から曝け出されて固定もされていないので、紅が枝から枝へ飛ぶ度に激しく揺れる。
目の前で巨乳が揺れる光景は俺の興奮を誘い、自然と手が大胆に揺れる巨乳へ重ねられた。
「んっ……?」
「んむっ……」
揺れていた胸に食い込む指へ力を入れれば、硬さは無いが突き立ての餅の様な感触がある。
グニグニと揉み解すと指が胸の中へ包まれ、走っているにも拘らずたいして激しくなっていない鼓動と温かみを感じた。
胸に悪戯をする俺に呆れた様子で眉を顰める紅は、軽く注意をしながらも走るのを止めない。
「里まで大人しくそこを吸っていなさい」
「んん~!」
この反応は間違いなく、幻術を掛けられる前に知識を改ざん出来た様だ。
紅には『口を塞ぐには幻術ではなく、乳首を吸わせればチャクラを消費しないから効率が良い』と誤認させた。
上忍と言えども、流石に世界の外側から来た異能には抵抗出来ないらしく、何の障害も無くフィールドの効果に嵌ってしまう。
俺が口内へ入ってきた乳首を言われた通りに吸ってみれば、紅が肩をピクリと震わせる。
シッカリと乳首を吸われていると認識している分、刺激には敏感に反応を見せた。
乳輪を唇で挟み、吸った所為で柔らかいまま口の中で尖った乳首を甘噛みし、そのまま顎を小さく左右へ動かして、歯で乳首を捏ね回す。
「んっ、随分、やんちゃな護衛対象ね」
「ちゅるちゅる……」
「ふぁっ……!?」
舌先で乳首を弾き、滑る刺激を送っていく。
ここまでされれば流石の紅も、俺を大人しくさせる為にフィールドの効果で捻じ曲げられた次の段階へ進む事にするらしい。
「ぁっ、大人しくさせるのは、んっ、何も胸を使うだけじゃ、あぅっ、無いのよ?」
「んむっ……」
そして、紅はおもむろに俺の背中へ手を回して身体を支え、もう片方の手を俺の股間へ持って行き、ズボンを脱がせて半立ちになっていた陰茎を掴んで出した。
「あら、随分、うっ、大きいわね」
「んむー」
乳首からの刺激で漏れ出す声を挟みながら、年齢の割には大きな陰茎を掌の中で弄ぶ紅。
細く長い指が亀頭の形を確かめるように這い回り、カリへ入ると軽く指を動かして撫でてくる。
握り締められない軽い刺激を受けた陰茎は、乳首を吸っている興奮と陰茎を握られる刺激で一気に硬さを増していく。
『乳首を吸わせても悪戯をしてくる相手には、精液を搾り出す事で大人しくさせる』とも思わせている所為で、躊躇い無く陰茎を握ってくる。
「うふふ、厭らしいわね。くふっ、こんなに大きくして……はっぅっ」
「あむぁっ」
心成しか淫靡な雰囲気を醸し出し始めた紅は舌先で自分の唇を軽く舐め、竿を握った手が余っていた皮ごと上下に動かして手扱きを始めた。
森の中で移動中に胸を揉み、乳首を吸いながら手扱きされる異常な状態は思ったよりも興奮してしまう。
紅の乳首も固さを持ち始めると一気に吸い易くなり、歯で甘噛みしても硬い弾力が返って来た。
揉んでいる方も付け根から巨乳を掴んでは乳首へ指を動かし、乳輪に差し掛かると強く摘む。
硬くなった乳首は指にもシッカリと弾力を返してきた。
「くぁっ……、もう!」
「んむぅっ!?」
身体が成熟している分、紅の性感帯も成長しており、俺が口と手を動かせば紅の頬も赤くなる。
掴んでいる胸も心成しか張りを増して掴み応えがあった。
しかも身体が興奮を蓄えた所為で体温も上がって、乳首に吸い付いて至近距離にある紅の肌から濃くなった体臭が立ち上ってくる。
移動で僅かに掻いた汗の匂いも混じるものの、臭いどころか逆に興奮を高めてくれるフェロモンすら感じた。
陰茎の硬さは更に増してしまい、紅の手が亀頭を這い回る刺激でビクビクと跳ねる。
「ふふ、んっ、随分苦しそうねぇ?」
「んっ! んんっ!!」
張ったカリを指先で撫でつつ、カウパー液が出てきた鈴口へ指を触れさせると体液が糸を引きながら亀頭に広がった。
少し冷たく女らしい細い指が亀頭を動く感触は俺へ快感を送ってくる。
乳首を吸いながら陰茎からの快感に目を細めてしまう俺を見た紅は、満足そうな顔を浮かべた。
「ふうっ、暫くは、ぁっ、静かになりそうね」
「んむっ……」
血管すら太く竿を走る陰茎を、僅かに力を込めた手で扱き続ける紅。
手を動かすと亀頭から伸ばされたカウパー液が全体に広がって、動かしやすくなった紅の手は更に激しさを増す。
風を切って走っているので、握られていない箇所に流れる風が当たって冷たい空気を受けた。
陰茎の熱い体温が移った紅の手も熱を持ち、それに比例するかのように扱く動きも熱が入る。
限界まで張ったカリの凹みを重点的に弄り回される所為で快感は、俺が思う以上に高まっていく。
思わず乳首を噛んでしまい、揉んでいる方の胸も強く掴む。
「んぁっ、ちょっと、強過ぎるわよ。もう……」
「ずず……」
吸い付いている時間が長くなると俺の口の端から漏れる唾液が多くなってしまう。
乳首を吸うついでに漏れ出そうになった唾液を吸えば、先程よりも卑猥な音が紅の胸の中へ響いた。
俺の激しい吸い付きを受けた紅も、意趣返しに陰茎を扱く手に力を入れて激しく上下に動かす。
「んむっ!?」
「悪い子には、ふっ、お仕置きしないと、ぅっ、いけないわね!」
亀頭からカリまで包み込んできた紅の手は、左右へ回されて亀頭だけを刺激してくる。
快感が押し寄せてきた陰茎に強い刺激は耐え切れず、俺は巨乳の肌一色に染まっていた視界を白く染めて絶頂へ達してしまった。
「んぐくっ!!?」
「うふふ、元気に出してるわね。んくっ……」
掌の中で精液を吐き出しながら上下に暴れる陰茎を押さえながら、してやったりと笑う紅。
溜まる所がないので指の隙間から漏れた精液は、通り過ぎる木々の間へ落ちていく。
押さえられても痙攣を繰り返す陰茎。
亀頭の上から被せられる紅の手へ射精の動きを止められなかった。
そして、吐き出される精液が収まっていくと、紅はゆっくりと手を離して自分の顔の前へ持っていく。
「うわ、随分出したわね……」
「ん……」
「……凄く濃い匂いがするわ」
手を汚す精液を指先で弄び、匂いを嗅いで頬を赤く染めた。
目も欲情を溜めている様にも見えるが、手扱き以上の行動は起こさない。
前提条件として俺を大人しくさせる為と誤認させている所為で、自分の欲情を出すのは上忍としてのプライドが許さないのだろう。
顔に近付ける手の距離が徐々に口元へ接近し、僅かに舌を出そうとした所で、紅は里の近くにまで来た事を認識する。
「……あら、残念」
残念と思ったのは精液を舐められなかった事か、それともヒナタ達が俺を奪還出来なかった事か。
移動していた樹の枝から降りて、草むらへ降り立つ。
「さて、そろそろ、時間切れね」
「んむぁ」
「もう口を離しても良いわよ」
「ぷはっ……」
紅の胸から口を離すと、目の前には今まで口内になった乳首が現れる。
吸っていた所為で乳輪から赤くなり、尖った乳首は唾液で光っていた。
揉んでいた方の胸も離すと、紅も服を着直してから俺を縛っていたロープを外す。
自由になった俺も地面へ降り立ち、丸出しだった陰茎をズボンの中へ仕舞い、展開していたフィールドも消した。
「ちょっと、出し過ぎよね」
「先生のテクニックが良かったもので……」
若干呆れた様子で精液に塗れる手を拭っていく紅は、ジト目で俺を見てくる。
しかし、口元は笑っているので、からかっているだけらしい。
手を綺麗にしてから暫く経ち、やっと後ろからヒナタ達がやってくる音が聞こえてきた。
「……やっと追いついたわね」
「はぁはぁ――」
「はぁふぅ――」
「…………」
呆れ隠さない紅は、息を切らして座り込んでいるヒナタ達を見下ろす。
シノだけは息を吐く音を出さず、肩だけが激しく上下に動いて疲労を示していた。
「ちょっと、遅過ぎるんじゃないかしら?」
「はぁはぁ、せ、先生が、はぁはぁ、早すぎるんだよ。はぁはぁ――」
「んくっ、ふぅはぁ、そ、そうです」
「…………」
「ふぅ。じゃぁ、明日からちょっと厳しい修行をしないといけないわね」
修行を始める前の威勢の良かった姿は跡形も無く、仰向けなったり座り込んだりとそれぞれが疲労困憊の様子。
俺だけは運ばれただけなのでピンピンしているが、それでも手扱きをされた所為で腰に軽い疲労が溜まっている。
一時的に班に入れられたとは言っても俺は部外者なので、特に何も言う事無く座り込んでいるヒナタ達を見下ろす。
「はぁはぁ……、んっ、ふぅはぁ……」
「ん?」
「っ!? ふぅ……はぁ……」
荒い呼吸を繰り返して身体に溜まった疲れを癒しているヒナタが、チラチラと俺を見てくる。
視線が合えば激しい運動で赤くなった頬を更に赤く染め、パッと顔を反らした。
あからさまに恥ずかしがる反応を不思議に思った瞬間、俺は原因を思いつく。
ヒナタは日向一族の血継限界である白眼を使える。
チャクラを見る事で戦う相手の動きを読み、物陰に隠れている敵や遠くに居る目標まで見る事が出来る力。
当然、逃げる紅を補足し続ける為には当然白眼を使うだろう。
視界から消えてもチャクラを追う事で目標を見続けるのなら、紅が俺にした事もシッカリと見た筈。
草むしりの最中に犯されてもヒナタ自身は未だに処女と思い込んで初心な心を維持したまま。
俺の陰茎で初めて男の股間を見た上に、知識として知っていた紅の卑猥な行為で俺と紅の顔をまともに見れないのか。
夕焼けが差し込む里を見下ろす位置にある丘からは、何処か懐かしい景色が広がる。
風の音が聞こえる中で荒く繰り返されていたヒナタ達の呼吸も落ち着きを取り戻していくと、紅は改めて声を掛けた。
「そろそろ、落ち着いたかしら?」
「ふぅ……何とか大丈夫だぜ」
「はい」
「…………」
座っていたヒナタ達も立ち上がり、紅の前へ並ぶ。
「さて、今日の任務は終わりだけど、明日からの修行は厳しく行くわよ」
「おぉ!」
「はい!」
「……」
気合を入れて返事を返すキバと、未だに羞恥心で頬を赤く染めながらも強く頷くヒナタ。
シノは相変わらず無言であるものの、雰囲気はやる気が満ちていた。
俺はどうせ今日だけの班員なので、あくまでお客さん的な扱い。
「それじゃ解散して良いわよ」
「あぁ、今日もやっと終わったぜ」
「ふぅ、ちょっと脚が……」
「…………」
それぞれが帰路に付く中、俺は紅に声を掛けられる。
「貴方の方は、火影様には私から報告も入れておくから」
「あっ、そうですか。お願いします」
「えぇ、また機会があれば任務をする事もあるでしょうけど、その時はもう少し実力を上げておいて」
「まぁ、頑張りますよ」
「それじゃ、貴方も解散して良いわよ」
「はい、んじゃ、さようなら」
「えぇ、気をつけてね」
「分かってます」
火影に報告と言うのは、俺みたいに各班を点々とする忍者は今まで居なかったので、実際の任務にどのような影響があるかを報告するのだ。
班員達の絆を深める途中で、他の人間が入ってもチームワークを乱さず、任務を遂行する為の訓練も兼ねている。
その結果を、担当上忍は責任者である火影に知らせる流れになっていた。
「……あっ」
大人しく帰宅途中だったが、ヒナタのフォローをしていないのを思い出す。
紅の様に誤認させていない状態で手扱きを見た所為で、普通の反応を返して顔を赤くしていた。
引っ込み思案で人に言うとは思えないものの、少しは意識を操っていた方が良かったかもしれない。
またヒナタを犯したくなった時に、俺を見た途端に紅との行為を思い出して避けられては犯すに犯せなくなる。
しかし、逃げる前に声を掛ければヒナタの性格からして、ちゃんと話ぐらいは聞くだろうか。
もし逃げても、フィールドを使って動きを止めれば良いかもしれない。
「……まぁ、良いか。今日は疲れたし帰ろう」
腰の疲労も溜まっている事であるし、一度『終わった』と気が抜けた心では改めてヒナタを追う気力も無くなっている。
夕日の眩しさに目を細めながら、俺は明日の任務を果たす為に英気を養う必要があるのだ。
今日の所はサッサと帰って寝るに限る。
続く
その2
火影に渡された紙に書かれた予定を従って、待機場所へ向かうと暑苦しいタイツが目に入った。
「おっ! 良く来たな!!」
俺の姿を確認した途端に暑苦しいウィンクをしながらサムズアップしてくる。
ガイの声につられて勢い良く振り返った<ロック・リー>は、何やら俺を珍しそうな顔で見てきた。
ガイと同じく全身を緑のタイツを着ており、特徴的なのは何よりも太い眉毛とおかっぱの髪型。
変に目がキラキラとしていて、一度見れば忘れなさそうな顔だ。
その隣に居て、ガイに吊られて俺へ振り返るのは<テンテン>
袖の無いピンク色の中華服っぽい上着を着て、下には七分丈のズボンを履いている。
頭の上部で髪を二つのお団子に纏めた髪型で、眉を顰めた顔は如何にも迷惑そうな気持ちを全面に出す。
しかし、それを上回る不機嫌さを醸し出しているのは日向ネジ。
昨日犯したヒナタの親戚、と言うか分家であり、今はまだヒナタの事を心底憎んでいる時期だ。
テンテン以上に盛大に眉間へ皺を寄せ、俺に対して敵意すら見せてきていた。
「遅れましたか?」
「いや、我々も今来た所だ! 気にするな!」
「そうですか」
ガイの近くに着地すると、ガイは俺の肩を叩いて歓迎を示してくれる。
力が強いので痛いばかりだが、見世物の様にテンテン達の視線を集めている状態では、大げさな歓迎が在り難くも感じた。
「今日はその人と一緒に任務に行くのですか? ガイ先生?」
「うむ! そうだ。リーよ!」
「ふん、足手纏いを押し付けられるとはな」
「まぁ、先生の言う事も最もだしね。良いんじゃない? 今日ぐらいは」
「ふん……」
何を言ったのか気にはなるが、どうせガイの事だからバカ正直に俺が体術も忍術も成績が悪いと言ったのだろう。
あからさまに俺へ侮蔑の視線を送るネジ。
テンテンは気が立っているネジを落ち着かせようとしているものの、足手纏いの俺を班に入れるのは反対している雰囲気があった。
リーだけがガイの言葉を好意的に受け取り、叩き込まれたハングリー精神で何もしていないのに燃えている。
「それでガイ先生。今日の任務は何ですか!?」
「うむ、今日の任務は……」
「きょ、今日の任務は……?」
リーの疑問をもったいぶって間を持つガイ。
豪快に笑っていたガイが真面目な顔を浮かべて睨みつけてくる所為で、リーは冷や汗を掻いて緊張で唾液を飲み込む。
そして、ガイは遂に口を開く。
「無い!」
「はっ!?」
「えっ?」
「何だと……?」
ガイはニカッと笑いを浮かべたと思えば、任務はないと言い放つ。
先程まで緊張を滲ませていたテンテン達はポカンと口を開けて唖然とするも、すぐに言われた事を理解した。
「ガ、ガイ先生! 無いってどういう事ですか!」
「うむ、本当なら永遠のライバルであるカカシと同じCランクの護衛任務をしたかったのだが無かったのだ!」
「べ、別に護衛任務じゃなくても、Cランクの任務ならあるんじゃないですか?」
「駄目だ。ライバルであるカカシが護衛任務をするなら、俺達も護衛任務かそれ以上の任務をしなければならない」
自称カカシの永遠のライバルを言うガイは、変なこだわりを持っているらしい。
確かにライバルと認識している相手が、先に難易度の高い任務に付いたら自分もと言うのは良い。
だが、それで受け持つ部下を無視してしまえば台無しだ。
「しか~し! 心配する事は無い! こんな時の為に修行を考えていたのだ!」
「さ、流石です! ガイ先生」
「修行って、いつもやってるのじゃないんですか?」
「甘いなぁ、テンテンは!」
「あ、甘いって……」
目の前で人差し指を振りながら呆れた様に頭を左右に振るガイ。
「Cランク相当の修行はいつもとは違うぞ! 何故なら今回は全員が敵同士だからな!」
「ぜ、全員がですか!?」
「ほう?」
「そして、範囲はこの広場の中だ。少しでも出てしまえば、そいつは失格!」
『ズビシッ!』と効果音が聞こえそうな動きで修行内容を発表されると、今まで不機嫌を隠さなかったネジが始めて興味深そうに顔を上げた。
リーは相変わらず熱く反応をしているものの、戸惑いの方が大きいらしい。
テンテンは内容よりも高いテンションにげんなりしている。
「そして、俺以外で最後まで残っていた者が勝者だ!」
「うおぉ!! やる気が出てきました! ガイ先生!」
「そうだろう! リーよ!」
「はい!!」
「えっ、でも、ガイ先生が私達と戦うなら誰も残れないんじゃないですか?」
「心配するなテンテン。手加減はしてやるぞ!」
「駄目ですよ! ガイ先生! 本気でなくては修行になりません!」
流石に上忍であるガイ相手に、下忍に成ったばかりの自分達が敵う訳がないと言うテンテン。
ガイも下忍に本気を出そうとは思っていなかったらしいが、無意味に熱血を帯びているリーに煽られてガイの目に本気の色が宿る。
更にネジも不敵な笑みを浮かべたままで組んでいた腕を解き、雰囲気が戦闘態勢へ変わっていく。
「ふん、そうだな。リーの言うとおりだ。俺達が下忍であっても修行であるなら本気を出すべきだ」
「おっ! ネジまでそう言うのなら仕方が無い! 本気を出そう!」
「ちょっ!」
その答えに慌てたのはテンテン。
咄嗟にガイを止めようと手を伸ばすが、無常にも戦闘を開始する合図の方が先だった。
「では、修行始め」
「むっ!」
「行きます。ガイ先生!」
「来い。リーよ!」
「あぁ、もう!!」
「えっ、マジでやるの?」
合図と共にガイへ駆け出したのはリーとネジ。
得意の体術で接近戦を仕掛けるネジは早速白眼を発動させ、リーもネジの攻撃の合間を縫ってガイへ向かう。
上忍の立場は伊達ではないのか、ガイは二人の攻撃を難なくさばき、積極的にやり返している。
テンテンは送れて腰に掛けていた大きな巻物を一気に開くと、口寄せの術で忍具を取り出した。
「仕方ないでしょ。ガイ先生が言ったんだから!」
出てきた忍具はクナイを始めとした多種多様の道具たち。
それを掴むとテンテンはガイではなく、俺へ忍具を放ってきた。
「はっ!!」
「うわっと!」
どうやらネジとリーはガイへ、テンテンは俺を相手にして戦うらしい。
しかし、俺は体術が駄目なので、普通に戦ってはすぐに終わってしまう。
テンテンの最初の攻撃は口寄せをしてからだったから何とか避けられたものの、次の攻撃は間違いなく避けられないだろう。
なので、即座に広場を覆う程度のフィールドを展開した。
「やっ!」
「うぉっ!」
「この!!」
最初にしたのはテンテンに『俺へ攻撃する時は手加減する』と言う意識の誘導だ。
その甲斐あって飛んでくる忍具を何とか回避できる。
「ちょこまかと!」
「うわっ!」
「そこっ!」
「ぐはっ!」
意識の誘導をしても、そもそも俺は勝つ気は無いので絶対に攻撃を当てられない様にはしていない。
精々が本気ではない状態であれば手加減をしてしまう程度であり、避けられて苛々が募ってしまえば誘導は切れてしまう。
流石に急所は狙ってこないテンテンでも、確実に俺の機動力を奪い、暫くしないでアッサリと討ち取られた。
「たぁっ!!」
「ぐわっ!」
「よっし!」
思ったよりボロボロになってしまった俺は倒れて、テンテンは討ち取った事を喜んだ。
即座に目標をネジとリーが戦っているガイへ変えるも、振り返った先には激しい攻防が続いていた。
「……付け入る隙が無いわ」
土煙を上げながらネジが掌底を放ち、ガイが交わしながら反撃を繰り出す。
その攻撃の隙を縫うようにリーが蹴りを放てば、防御をすると同時にリーの腕を掴んで投げた。
「甘いぞ!」
「わっ!」
「邪魔だ。リー!」
「ぐはっ!?」
リーが飛んだ方向にはネジが居り、全員が敵である設定なので非常にもリーは撃墜される。
それでも反骨精神が萎えないリーは地面に手を付くと瞬時に伸ばしてネジの顎を蹴り上げた。
「やっ!」
「ふっ!」
「良いぞ。その調子だ!」
一連の動作が残像すら残し、頻繁にネジとリーが入れ替わる状態にテンテンは持っている忍具を放つに放てない。
全員が敵同士なので後ろかな狙えば良いと思うも、万が一倒してしまえばあの中に自分が入る事を想像したテンテン。
曲がりなりにも修行と銘打っているのだから、本当なら参加する筈のテンテンは力無く頭を横へ振って諦めた。
「……無理」
そして、落ちた忍具を拾いつつ、倒れる俺に近寄ってくる。
「大丈夫?」
「あぁ、たいした怪我もしてないしな」
「Cランク相当の修行でたいした怪我をしないって、どれだけ手加減したんだろう……」
「んじゃ、あっちに加わるか?」
「止めとく」
フィールドの効果で俺を倒して満足したテンテンは、スッカリ休憩する気満々だった。
雰囲気から戦闘を続ける気が無くなり、回収した忍具を巻物へ仕舞ってから俺の隣へ座ってくる。
「隣、良いわよね?」
「良いぞ。誰の物でもないし」
「あっそ」
改めて間近で見るテンテンの横顔は間違いなく美少女。
原作では余り出番は無く、あっても特に活躍する事無く退場してしまうキャラだった筈。
テンテンが風上に座った所為で匂いが俺へ漂ってくる。
美少女の匂いは朝起きてから燻っていた性欲を刺激して止まない。
「しっかし、本当に元気よね~」
「テンテンも大変だよな。あんなのに囲まれて」
「…………はぁ」
「落ち込むなよ」
「もっと普通の人が良かった……」
担当上忍が濃く、仲間の一人がその弟子であり、同じく濃い上に高いテンションも受け継ぐ。
もう一人は協調性の無くても高いプライドがある名家で、分家と言えども、地位が高い事には変わりない。
そんな中で振り回される一人普通のテンテンは、流石に疲れるのだろう。
溜息を付いたテンテンを慰めつつ、俺は俺で目的を果たす為にフィールドを操った。
「まぁまぁ、そんなに落ち込むなよ」
「あぁ、いっそ私もあんたみたいに色んな班を回るポジションが良かったわ」
「それは無理だろうなぁ」
「なんでよ?」
予想通りに食いついてきたテンテンへ『修行なら仕方がない』と思わせる。
当然ながら広場全てを覆っているフィールドは、遠くで戦っているガイ達にも影響を及ぼした。
「テンテンは忍具を武器として使ってるけど、自分に備わっている武器を全く使ってないからな」
「自分に備わってる武器ってなによ? リーやネジみたいに肉弾戦って事?」
「違うよ」
「じゃぁ、何なのよ?」
「それはな、女の武器だ」
「……はぁ?」
目を合わせて真面目な顔で言うと、テンテンは呆れた雰囲気を隠さない。
しかも小首を傾げて若干バカにした空気すらあった。
「何? 色気が足りないって事」
「戦うばかりが忍者ではないだろう? 時には敵の目を欺いたりする必要もあるだろ」
「それは……そうだけど」
忍者の仕事は敵を始末する事だけではない。
下忍が草むしりをさせられる様に、この世界では何でも屋的な一面も持っている。
外貨を稼ぐ為には戦闘に限らず、お守りや情報収集、破壊工作など色々な仕事をする必要もあるのだ。
「そこで役立つのが女としての色気だよ」
「でもさ、それって薬とか使えば良いんじゃないの?」
「テンテンは薬には詳しくないだろう」
「うっ、そうだった……」
テンテンは原作において珍しい漫画補正のないキャラクターだ。
リーみたいに気合で何とかしたり、ネジみたいに血継限界を都合良く持つ設定ではない。
どちらかと言えば、俺が前に居た現実の忍者と最も近い戦い方をする方だ。
口寄せその物が非現実的であるものの、忍術に頼らず忍具のみで戦うのは、チャクラと言う特殊な力が無くても出来そうな感じでもある。
「で、でも、私にだって色気ぐらいはあるわよ」
「どんな感じで?」
「あ、あっは~ん」
照れを前面に押し出しながら、身体をくねらせて精一杯の誘惑をしてくるテンテン。
上げた片腕は自分の側頭部を触れて髪を撫で、もう片方は腰へ手を当てて俺へウィンクを送ってきた。
しかし、色気はビックリする程一切、全く、これっぽっちも無い。
「…………」
「やめて、そんな目で私を見ないで!」
俺が憐れみの視線を送れば、テンテンは顔を覆って背中を向けた。
「まぁ、俺が協力するから、色気を出す修行をしてやろうか?」
「えっ? どうすれば色気が出るのか知ってるの?」
「ガイ先生から聞いていないか? 俺は体術も忍術も出来ないけど、知識だけは優秀だって」
「あぁ……確かそんな事言ってたわね」
「だから、俺の言う事を聞けば、色気を出すのは簡単だよ」
「……変な事するんじゃないでしょうね?」
「大丈夫だって。ネジやリーの後ろを守る為にも『実力を上げる為に修行中の事は何があっても受け入れないと』」
「…………そうね」
事前にテンテンへフィールドの効果を受け入れさせる事で、意識に刻まれる暗示の効果を増加させる。
場の空気で暗黙の了解を匂わせるのではなく、完全にテンテンの意思を通して承諾させる事が『何をされても受け入れる』効果を上げるのだ。
『修行だから仕方が無い』と思わせておけば、俺がフィールドを張っている限り、テンテン本人は勿論、未だに激しい戦いをしているガイ達にも怪しまれないだろう。
「それじゃ、ちょっと身体を触るぞ?」
「えっ……うん。良い……けど、本当に修行なのよね?」
「そうだよ。修行だよ」
俺が掲げた免罪符を受け入れたテンテンでも、心の根底にある羞恥心は根強いみたいだ。
それでも、俺はフィールドの効果を信用して、説得を続ける。
「まぁ、在り来たりな修行なんだけどな」
「そ、そうなの? 初めて聞いたけど」
「秘匿された技術は誰にも知られないものだろう?」
「そう、ね。分かったわ」
最後の一押しをすると、テンテンは漸く抵抗を消した。
燻っていた羞恥心も低くなったらしく、俺と肩を触れる程に近付いても身体を引かない。
「それじゃ、修行をするからな」
「えぇ、お願い」
言質を取った俺はテンテンの背中から手を回すと、俺から見て向こう側にある胸を掴む。
「うっ!?」
「多少恥ずかしくても我慢しろよ?」
「わ、分かってるわよ」
両方の胸を揉まれるテンテンは顔を赤くしつつも、視線を下ろして自分の身体を触る俺の手を見ていた。
自分の身体で男がどれだけ興奮するのかを的確に理解しなければ、女の武器を使うとしても効果が薄いと認識するテンテン。
これは普通の武器でも同じで、効率良く使用するにはシッカリと効果と威力を知っておかないと駄目だと、理解しているからだった。
日頃、忍具で戦うテンテンにとって、新しい武器を観察するのはごく普通の事。
その視線の先では、俺の手で形を変えられる自分の胸。
大きさは掌の中にすっぽりと包み込める程度で、揉むには丁度良い。
指を動かしても厚い生地の服の向こうには確かな柔らかさがあり、揉み解せば俺に興奮をもたらしてくれる。
残っていた反対側の手でもテンテンの胸を掴み、同じ様に揉み解していく。
服の下にはブラの感触があり、俺が指を動かすと徐々にずれていった。
「……うっ、ちょっと待った。し、下着が……!」
今テンテンが着ている服は生地が厚い上に、若干ゴワゴワしている。
ブラがずれてしまえば当然ながら胸は直接生地に擦れ、一番の被害を受けるのは乳首だ。
揉まれる刺激には余り反応を返さなくても、流石に乳首を直接荒い生地で擦られると意識しなくても反応を返してしまう。
しかも、性感帯なので送られてくる刺激が、緩やかな快感となってテンテンの身体を流れた。
「テンテンも見てるだけじゃなくて、自分で触ってみろよ」
「えっ、や、毎日お風呂で触ってるけど……」
「そうじゃなくて、もっとここをだな……」
身体を洗う程度では、俺の求める『触った』とは程遠い。
胸を揉んでいた手をおもむろに下げた俺は、ショートパンツの上から股間へ手を被せた。
「きゃぁ!?」
流石に驚くテンテンは咄嗟に俺の手を掴んで、自分の股間から引き離す。
しかし、それで引く俺ではない。
顔を真っ赤にして非難の声を出そうと口を開く前に、修行と言う免罪符を再びかざす。
「こ、この変――」
「修行だろ?」
「――た、あ……あぁ、そ、そうだったわね。うん、何もおかしくない……よね?」
「あぁ、おかしくないぞ? 武器を扱うために必要な修行だよ」
「うん。そうよね」
恐る恐る改めて確認してきたテンテンへ自信満々の顔で答えてやれば、納得するように頷いて掴んでいた俺の手を離した。
拘束された手が自由になったので、再びズボンの下に隠されているテンテンの股間へ掌を被せる。
今度は分かり易い拒否をしないで無抵抗のまま、テンテンは自分の股間は触る俺の手を見ていた。
顔を真っ赤にしながらも、女の武器を詳しく知る為に見詰め続ける。
俺の手は厚い生地を使っているズボンの上からでも、大陰唇を押して秘裂にさえ指を食い込ませた。
そのまま指を上下に動かしつつ、胸では乳首を摘む。
「はうっ!?」
布の上からであっても、性感帯を弄られるテンテンは快感を含んだ声を漏らした。
俺が指を動かして乳首と、出来ない淫核辺りを刺激する度に、ピクピクと身体を小さく震わせる。
「テンテン、シッカリと見て置けよ?」
「わ、分かってる、んっ、わよ!」
羞恥に染まっていたテンテンの表情には、僅かではあるが、確実に欲情の雰囲気を醸し出してきた。
男の手に蹂躙される自分の身体を見下ろす目は濡れ、唇が少し開いて吐息を吐き出す。
テンテンにとっては新しい武器を拠り良く知る為に観察をしていると思っている筈。
普通ならどれだけ恥ずかしい状況であっても、修行であるとの免罪符は、強さを求める忍者にとって何よりも重いものだ。
その忍者としての性質とも言える気持ちを利用し、俺の手はテンテンを弄り回していく。
「服の上からじゃ、あんまり効果的じゃないから脱がすぞ」
「えっ!? ……うん、分かったわ」
承諾を貰った俺はまず、中華服っぽいテンテンの上着を脱がしていく。
前を留めているボタンを外してから、ファスナーを降ろす。
上着が上半身を開放していくにつれて、白い鎖骨から胸元が見えてくる。
服の上からでは分からなかったが胸の谷間が作られており、胸を包むブラは白く簡素なもの。
しかも、俺が弄った所為で乳首がカップから食み出しており、心成しか赤くなって尖った形をブラの端から覗かせている。
自分の視線の下で、自分の胸が開放されていく様子を見詰めるテンテンの顔にも、羞恥心が大きくなり始めた。
赤かった頬は更に赤みを増して、甘い吐息を漏らしていた口はグッと閉じられる。
俺はテンテンの羞恥心を煽ろうと思い、態々見えるようにしてカップから食み出る乳首を指の腹で押した。
「んっ!?」
そして、軽く指を回して尖った乳首が形を変える様子を見せる。
僅かな力しか入れていないので、テンテンにはくすぐられる様な快感をもたらしているだろう。
既に快感を含む吐息を漏らしているテンテンは、大きく口を開いて嬌声を吐き出したい欲求に駆られる。
修行と納得しても羞恥を感じて溜め込むが、これが逆に身体を駆け巡る快感を高める結果となった。
「……テンテン、別に気持ち良かったら声を出しても良いんだぞ?」
「っ……、そ、ふぁっ、それじゃ、修行に、んっ、ならないでしょう! あっ!」
「いや、自分が受ける快感をどう受け流すかも修行だから、気持ち良かったら我慢しないで出さないと」
「そ、そう……! んっ!」
一応、声を出しても良い免罪符を打って見せたものの、声は未だに出てこない。
仕方ないので、もう少し押してみる。
「今、自分の胸がどうなっているかと言ってみれば、少しは自分の身体に対して詳しくなるんじゃないか?」
「ふっ、あっ、ち、乳首……が! 捏ねられて、るわ!」
「そうそう。シッカリ現状を言葉にして確認するんだぞ?」
「あっ、分かった、わ……! んふっ!」
実況させる事で硬く閉じられていた口を開かせ、言葉の端々に混じる嬌声を引き出す。
乳首を摘んでいた手をテンテンの背中へ回し、ブラのホックを外せば、白く透き通る胸が完全に露出した。
ブラから開放される反動は丁度良い大きさの胸をたぷんと揺らし、テンテンの羞恥心を煽る。
「あぁ、胸が……!」
上着を前だけ開けられ、曝け出された胸を再び掴んだ俺は、肌へ軽く触る程度の力を入れて胸へ指を這わせた。
殆ど感じない産毛だけを指の腹で撫でつつ、下乳を触ってから乳輪へと向かわせる。
摘んでいた時よりも刺激は微小であり、それこそ肌を撫でる程度の刺激を受けたテンテンの胸では鳥肌が立つ。
尖っていた乳首も性的な刺激と合わさって、乳輪から盛り上がる厭らしさを見せた。
「胸の肌を撫でられて、んっ、乳首が、あぁ、立ってる……!」
顔を真下へ向けて自分の胸を見続けるテンテンの表情も欲情を強くさせてくる。
厭らしく立った乳首を客観的に認識した所為で、身体から受ける快感だけではなく、視覚でも性的な興奮をかき立てられた様子だった。
尖った乳首を摘んでみれば指に反発を感じる硬さを返す。
捻るようにクリクリと刺激していくと、テンテンの口から甘い声が漏れた。
「んぁっ、ふっ、あぁうっ! 乳首、気持ち良い……!」
乳首を摘んでいる親指と人差し指以外は胸全体を下から包み、動きに差をつけて揉んでいく。
性的に目覚めた所為で刺激を快感と受け取るようになったテンテンの身体は、小さく跳ねた。
淫核を弄っていた指先も一旦股間から離し、今度はズボンのボタンを外す。
「テンテン、ちょっと腰を上げてくれないか?」
「っ!? あぁ、そこは、だ――」
「修行だろ?」
「――うっ!? え、えぇ。分かったわ」
「俺がズボンを引くから、タイミングを合わせて上げてくれ」
「ほ、本当に外で……? んっ!」
「あぁ、修行は外で行わないと危険だからな」
未だに拒否の言葉を漏らすテンテンを適当に言い包め、ボタンを外して余裕の出来たズボンのウェストを掴んだ。
そして、一声合図を掛けて、一気に引き降ろす。
「せっ!」
「んっ!!」
思わず乳首を摘んでいる指にも力を入れてしまったが、テンテンはちゃんとタイミングを合わせて腰を上げてくれた。
膝下までズボンが降ろされると、股間を守っていた白いショーツが出てくる。
年頃の女の子らしいフリルが付いており、上着と同じく薄いピンク。
しかし、ショーツのクロッチ部分を持ち上げる大陰唇の中心には愛液の染みが大きき広がり、若干中を透けさせていた。
当然ながら顔を下に向けているテンテンもそれを見てしまい、胸を曝け出された以上に顔を赤くさせる。
「あぁ……! こ、股間が、透けてる……んぁっ! ふぁっ!!」
弄られ続ける乳首からの快感で嬌声を出しながら、股間の現状を報告するテンテン。
俺自身も興奮が高まるのを感じながら、そっと濡れる大陰唇へ指を接触させた。
「あぅっ! 触られ、た。はっ! あぁっ!!」
ショーツに染み込みきれなかった愛液が、指を軽く押し付けただけで滲み出してくる。
指先は簡単に大陰唇へ食い込む、秘裂の中へ入った。
熱くなった女性器の熱さはズボンの上から触るよりもハッキリと感じる。
緩く指を上下に動かしてもショーツの布の感触を受ける前に愛液で滑り、大陰唇が柔らかく指先を包む。
濡れたショーツでは秘裂の端でポツンと存在を主張していた淫核さえも見えてしまい、テンテンの身体が完全に性感の虜になっているのが分かった。
「直接触るぞ?」
興奮で思考が鈍ってきた俺は、答えを待たずにクロッチを捲って指をショーツの中へ差し込んだ。
「ふぁっ!? 大事な所が、さ、わられて――、指が入って、えぇ!!」
ニチャッと音が聞こえそうに感触が俺の指先を向かえも、ヌルヌルで動かし易過ぎる所為で勢い余った指は秘裂の中へ行き成り入ってしまった。
僅かと言えどもスピードが付いた手は更に奥へ行ってしまい、指先は膣口へ進入する。
その瞬間にテンテンは腰を大きく跳ね上げ、下を向いていた頭も空を見上げた。
乳首を摘んでいた掌の中でも胸が弾むが、俺の意識は膣口に入った指へ行っている。
「おぉ! 暖かいし、締まる……!」
「あっ! 中で、う、動いてる!」
感動の余り、膣口付近で指を動かしてみると、テンテンの腰は小さくも激しく上下に動いた。
地面から上がった尻は振るえ、軽いブリッジをしている体勢になってしまう。
快感を溜め込んだ身体には膣口からの刺激は強く、羞恥心に塗れながら修行をしているつもりだったテンテンの思考が一気に白く染まった。
食い込む指を暖かく包んでいた秘裂からは潮すら軽く噴き出し、宙に浮く腰がガクガクと痙攣を繰り返す。
浮いた腰に引き摺られて上半身も上がり、ガクガクと震える肘で地面を押して両手足だけで身体を浮かせる。
「いっ、ひぅっ!? な、何か来る! うぅっ!!」
俺は胸を揉んでいた方の手でテンテンの背中を支えながら、膣口に入れたのとは別の指で、秘裂から顔を出した淫核を強めに摘んで捏ね回した。
「ひっ!? あっ、駄目! いきぅ!? んんーー!!」
そして、テンテンは俺の指から受ける刺激で絶頂に達する。
小さく噴き出していた潮は盛大にショーツを濡らして、膝の辺りに引っ掛かっていたズボンの股間部分を濡らす。
上下に痙攣する腰は引き締まった尻さえ揺らし、上半身では空中で仰向けになった胴体の上で綺麗な胸が揺れていた。
空を見上げていた目は、身体を駆け巡る絶頂の快感に耐えるようにギュッと閉じられる。
「んっ!! んぅっ!!」
膣口に差し入れた俺の指は強く締め付けられ、指先に感じる膣壁すら激しく蠢いていた。
暫く痙攣するテンテンの身体を支えていると、ゆっくりと地面へ沈み込む。
「ふぅ……! はぁ……! あぁ……」
朦朧とした視線で宙を仰ぎ、荒い呼吸を繰り返す口からは満足気な吐息が混じっていた。
上下に動く胴体でも、若干胸が横へ開いてプリンを思わせる動きで俺の目を楽しませる。
地面へ落ちた股間でも噴き出していた愛液は量を減らし、潮も消えた。
絶頂の余韻に浸るテンテンの顔は頬を赤く染め、滲んだ汗が解れた髪を張り付き、潤んだ目は何処も見ていない。
目の前で激しい絶頂を見せられた俺の我慢も既に限界であるので、急いでズボンを脱ぎ捨てると、テンテンのズボンも完全に脱がせた。
「あ……、あぅ……?」
未だに絶頂の余韻で意識を朦朧とさせているテンテンは、俺に脚を開かれても虚ろな目で空を見上げているだけで反応を示さない。
俺はテンテンの股間へ腰を差し込み、愛液に塗れたショーツを尻の方から脱がす。
大陰唇どころか股間周辺にまで広がっていた愛液は、ショーツを脱がせれば糸を引いた。
厭らしい光景と思うと共に、布の拘束から開放された所為で性的に興奮を増加させる濃い匂いが漂ってくる。
それを嗅いだ俺は陰茎の硬さを最大にさせ、鼻息も荒くしてしまう。
まさしく女の武器に囚われた俺の思考は、既にテンテンを犯す事しか頭に無かった。
「んくっ、ふぅ、はぁ……!」
「あっ……うっ……?」
俺が身体を近付けた所為で顔に影が掛かったテンテンは、戻りつつあった意識でダルそうに自分の下半身へ目をやる。
視線の先では俺が陰茎を持って角度を抑え、今にも秘裂へ差し込もうとしている光景が見えるものの、絶頂の余韻で朦朧としている意識ではハッキリと事実を認識出来ない。
しかし、それも一瞬で収まると、慌てて俺を押し退けようと手を伸ばしてきた。
「ちょっ! ちょっと! そこまでするの!?」
「男の武器を理解する為にも、実際に女の武器で包み込み必要があるんだ、よ!」
「んきぅっ!?」
好い加減我慢の限界だった俺は制止を求めるテンテンを無視して、無理矢理腰を差し入れる。
大きな絶頂で既に解れていたテンテンの膣口は、限界まで硬くなった俺の亀頭を難なく通過させた。
ただでさえ愛液でヌルヌルになった上に、直前に絶頂を経験した所為で処女の締め付けは殆ど感じない。
それでも蕩けた膣内はヒダを滑らせながら侵入して来た亀頭を舐め回す。
処女膜の抵抗は一瞬で消えてしまい、亀頭だけではなく竿までも膣口へ減り込んでいった。
「んあぁっ!!?」
「おふぁっ!」
俺の胸に手を当てて押し返そうとするテンテンだったが、絶頂で敏感になっていた膣内を、指よりも大きな陰茎で広げられて背中を反らせて悶絶する。
膣内からの違和感に抵抗を示す下半身は急速に増加する胎内の違和感で力が入り、太股はグッと緊張を見せた。
膝は曲げられて足の指は硬く握り締められる。
広げられていた脚は反射的に内側へ閉じようと動くも、俺の腰に阻まれてそれも叶わない。
膣壁は何とか陰茎の挿入を阻もうと亀頭の前にヒダを集めるが、絶頂で力が抜けているので柔らかい抵抗を返すだけに終わる。
対照的に俺は解れた膣壁で陰茎を舐められる刺激を受け、高まった快感を更に高めた。
俺が腰を押し入れれば、隙間の無くなった膣内から愛液が逆流してくる。
少女らしさを残す程度に成長したヒダは心成しか厚く、侵入して来た陰茎を包み込んできた。
膣内にとっては精一杯の拒絶を示しているだろうが、一度意識を飛ばす程の快感を受けた所為で結果的に陰茎をヒダで舐め回すだけ。
鈴口の先で壁となっていた膣壁が亀頭によって広げられれば、愛液に塗れるヒダが亀頭の肌を滑る。
後に続く竿へも張り付き、ヒダの凹凸はすら感じられた。
「んくぅ!? お腹の中が、ひぃ、広がるぅ……!!」
「おふぅっ……!!」
そして、亀頭の先が膣壁とは違った固めの感触にぶつかると、俺の下腹部もテンテンの股間へ密着する。
陰茎は大陰唇を巻き込みつつも完全に膣内へ入り、熱く蠢きながら陰茎を滑る感触に包まれた。
動かなくてもテンテンが呼吸する動作だけで膣壁は引き上げられ、陰茎は僅かに擦られる。
亀頭の凹みに入ったヒダも一緒になって上に行くので、扱かれている様にも感じられた。
「うっ、動くぞ!」
「ふぁっ!? だ、駄目! 今は! あぁ!!?」
膣内の違和感も快感として受け止め始めていたテンテンに構わず、俺は腰を引いく。
根元まで入れた状態から陰茎を引き抜くと、根元から鈴口まで滑るヒダが一気に流れた。
途中にあるカリは膣壁を削り、微かに残っていた処女膜さえも取り去る。
秘裂から姿を現した太い血管が脈打つ竿には、愛液で薄まってはいるが、確かに破瓜の血が付着していた。
膣内の最奥に鈴口から出たカウパー液を残し、亀頭が膣口から出る寸前まで引き抜く。
「ふっ!!」
「ふぁっ!?」
再度、一気に最奥まで突き上げれば、テンテンは短い嬌声を放った。
背中は反らされたままなので、天へ向けられた胸は不安定に大きく揺れ動く。
陰茎が出て行って元の締まりを取り戻そうとしていた所に亀頭を突き入れ、即座に膣壁を押し広げた。
最奥では鈴口が子宮口に衝突し、カウパー液を塗り付ける。
根元まで差し込んだ陰茎を抜いてから素早くテンテンの腰を掴んで股間を引き寄せ、下腹部が股間へぶつかると腰を離す。
「ふっ! はっ! くっ!!」
「んっ! あぅっ!! お腹の、奥がっ!!」
ピストン運動を開始すれば、テンテンは膣内を犯される快感で自分の胸を抱き締めた。
胸は腕に押さえられるが、俺が腰を使えば上下に食み出た部分の肉が柔らかく波打つ。
陰茎が膣壁を広げながら動き程に、愛液がグチョグチョと鳴り響く。
ヒダから受ける抵抗も大きくなり、膣内が興奮で熱さを増しているかのようだった。
断続的な締め付けに陰茎から受ける快感が増大し、前後に動く腰も乱暴に強くなっていく。
「くっ! んっ! はっ!」
「あぁっ! んぐっ! はぅっ!!」
犯されるテンテンは膣内を突き上げられる快感で思考を止め、無意識に身体をうねらせる。
蟹股に開いている股間すら動かすので、亀頭が触れる場所も頻繁に変わり、犯す側にも新しい刺激を送った。
子宮口の周りはカウパー液と愛液が混ぜられ、更には陰茎に掻き回される所為で白く泡立つ。
カリに受ける抵抗は激しい痙攣を繰り返す締め付けに変わり、テンテンも絶頂へ上っていく。
「うっ! ふっ!! で、出そうだ!」
「うぁっ!? ま、待って! 中じゃ、駄目よ!」
「くぅっ!!」
「ひぎぅっ!!?」
もはや陰茎からの欲求に支配された俺は外からの言葉に意思を向ける余裕は無く、本能の赴くままに膣内を犯す。
逃げようとするテンテンの腰を掴んで引き寄せては微妙に位置を変え、陰茎が抉る角度を変えた。
絶頂に至る程の快感を溜め込んだテンテンも、俺の激しい腰の動きで全身を小刻みに痙攣させる。
しかし、テンテンの快楽に犯されていない心の奥では、俺の攻めで絶頂に達するのは悔しく思い、半ば無意識に下半身へ重点的に力を加えた。
「くふっ!? し、まる!!?」
「あっ! あぁっ! 違うの! これは! あぁっ!!」
射精の予感を尿道で留めていた陰茎は、膣内の締め付けで絶頂を迎える。
咄嗟に最奥を付いた状態で腰を止め、股間から力を抜いた。
「出るっ!!」
「ふあぁっ!! 出て、るぅっ!!?」
解く放たれた精液の濁流はテンテンの子宮口へ直接張り付く。
我慢を重ねた事で尿道を通る時には粘度が高まっており、ドロリとした精液が絶頂の快感と共に鈴口を駆け抜けた。
そして、膣内の最奥で熱い体液の感触を受けたテンテンも、溜まり溜まった快感を開放する。
「ふっ! ふあぁっ!!!」
「んおぉっ!?」
絶頂で背中を反らせるテンテンの膣内では、痙攣を止める代わりに今まで以上に強く陰茎を締め付けた。
それこそ、射精で上下に痙攣を繰り返していても、動きを止める勢いでギュッと膣壁が握り締める。
愛液で滑るヒダはそれでも肌を蠢くので、精液を吐き出す勢いも強めてしまう。
陰茎を根元まで咥え込んだ状態のテンテンは腰を震わせ、絶頂の快楽が股間から脳を焦がした。
暫く射精を繰り返していけば徐々に絶頂の波を収まっていき、テンテンも反らせていた背中をゆっくりと地面へ下ろす。
「おふぅ……」
「あ……あぁ……」
思う存分、精液を出し切った俺は大きく息を吐き、掴んでいたテンテンの腰から手を離した。
腰を開放されたテンテンは未だに虚ろな目を空へ向けたままであり、足は蟹股で力無く開かれたまま。
自分の胸を抱き締めていた腕が身体の横へ落ち、胴体は荒い呼吸の度に上下に動く。
胸は突き上げていた時よりは揺れ幅が小さいものの、乳首は快感の余韻で固さを保っていた。
「あっ……中に、出すなんて……」
「んふぅ、まぁ、女の武器を磨く為には中に出す必要があったしな」
「んくぅ……信じる、わよ……?」
虚ろだった視線に恨めし気な感情を込めて俺へ視線を降ろすテンテン。
しかし、俺が適当な理由を取り繕うと、テンテンは事前にガイから聞かされていた情報を元に信じる事にしたらしい。
と言うか、信じなければ犯された意味が無くなると思ったのか。
何にせよ、俺は満足したので、腰を引いて陰茎を抜いていく。
「んぁ……」
「おぅふ……」
完全に身体を離せば、開放された膣口から粘度の高い精液がねっとりと出てきた。
テンテンは気だる気に上半身を起こすと、股間の惨状を見て呆れた雰囲気を出す。
「こんなに出さなくても、んっ、良いじゃない」
「いやなに、テンテンの女の武器が凄かったからな」
「…………本当に修行の成果?」
「成果だよ」
ジト目で俺を見るテンテン。
俺は俺で体液に濡れた陰茎を拭いていき、それを見たテンテンも隣に放置してあった自分のズボンから手拭いを出して股間を拭いていく。
少し離れた所でもガイとネジ達の戦闘も終わりかけている様で、始めた時には良く聞こえていた激しい音が収まりつつあった。
「……ふぅ」
「……まぁ、こんなものかしら? え~っと、パンツは……」
下半身を綺麗にしてズボンを履いた俺は、ガイが笑いながらネジを弾き飛ばしている光景を目撃する。
「はっはっはっ! 甘いぞ、ネジ!」
「がはっ!?」
土煙を派手に巻き上がらせて、ネジは倒れているリーの隣へ落ちた。
何気に普通なら重傷を負っていても可笑しくない音が響いたが、ネジとリーは荒く呼吸を繰り返している以外には目立った怪我をしていない様子だ。
「そんな事ではこの俺は倒せんぞ~?」
「くっ、流石です。ガイ先生……!」
「くそっ……!」
流石の上忍と言った所か、親指を立ててサムズアップをするガイは汗も掻いていない。
ただ暑苦しい空気は増大しており、同じ班でなければ近付きたくない笑顔だった。
テンテンも服装を整えると俺の隣で座り、暑苦しいガイを嫌そうに見詰めている。
「おっ! テンテン達も修行が終わったのか!」
「私の圧勝でしたけどね」
「まぁ、俺は知識専門だから」
「はっはっはっ! どんな相手でも、戦ったと言う経験は裏切らないぞ!」
余りにも歯応えが無かった俺を横目で見てくるテンテンだったが、確かに戦闘訓練では秒殺された。
ガイ達の修行風景を見てしまえば、俺は明らかに対戦相手としては不足だろう。
「さて、そろそろ昼だから、お前は次に行く時間だな」
「あっ、そうですね」
暑苦しく汗を拭うふりをしたガイは、太陽を見て時間を判断する。
俺は元々遊撃要員なので、時間によって色々回る必要があるのだ。
普通なら一日は同じ班で動く手筈であるものの、中忍試験を間近に控えている今は日程を縮めて回している。
「そうなの? あんまりころころ班を変えてたらメンバーも遣り辛くなるんじゃないの?」
「その遣り辛さの中で任務をする事に慣れる為らしいぞ?」
「あぁ、なるほどね」
納得したテンテンを置いて立ち上がった俺は、早速次の班の元へ向かう。
「今日の内容は言っておくから心配するなよ!」
「報告って、担当した上忍の仕事じゃなかったですか?」
「はっはっはっ! 頼んだぞ。テンテン!」
「あっ、はい。……えっ?」
思わず返事をしてしまったテンテンは唖然とガイを見上げた。
どちらにしろ俺は報告しなくても良いので、この際テンテンに押し付けてサッサと去らせて貰おう。
「それじゃ、報告はよろしくな。テンテン」
「えっ? ちょっと!」
慌てるテンテンの声を背中に受けながら、俺は逃げるように広場から出て行く。
△
次の集合場所は、里の門の前。
巨大な木製の門には片方に「あ」の文字が、もう片方には「ん」の文字がデカデカと書かれている。
次の俺の任務はアスマ班に合流し、他の町に潜伏している賊集団を捉える事だ。
珍しく訓練ではないので、俺も少し気を張る必要があるかもしれない。
しかし、集合場所の門に着いても誰も見当たらず、人気も僅かしか感じられなかった。
「……時間は合ってるよな? もしかして置いて行かれたか?」
何気にアカデミーでも友人と言う存在が居なかった分、寂しい気持ちが湧き上がって来そうだ。
不安に駆られて周辺を見回していると、後ろから待望の声が聞こえてきた。
「早いな。もう来てたのか」
「あっ、お世話になります」
門の中から出てきたのは揉み上げから顎まで髭を繋げている男<猿飛 アスマ>
タバコの似合う男で、三代目火影の猿飛ヒルゼンの息子。
実力に関しては天才忍者と言われる畑カカシと並ぶ人物だ。
「また、めんどくせぇ任務を受けたもんだな」
その後ろに付いてくるのは三人の下忍達。
オールバックの髪を後ろで結び上げ、心底やる気の無さそうな目をしてダラダラ歩いているのは<奈良 シカマル>
他の二人のリーダー的な存在であり、その知略は下忍の枠には収まらない程に優秀だ。
本気を出せば、上忍であっても手玉に取れるだろう。
「でも、これも下忍の内に経験しておいた方が良いって言ってたよ」
隣でスナック菓子を貪っている小太りは<秋道 チョウジ>
太っているにも拘らず、実際に太っていると指摘されると怒るデブである。
何よりも髪型が可笑しく、言うなればブルマを頭に被っている様な感じだ。
「まっ、私達には文句を言えるほどの経験は無いしね。少し先を見据えた訓練と思えば良いんじゃない?」
チョウジの言葉を後押しするように言ったのは<山中 いの>
薄い黄色の髪をポニーテールで纏めているが、右の前髪だけ長く顔に掛かって顎まで隠していた。
全体的に紫色の服は袖が無く、丈も短い。
服の下から見えている腹にはサラシが巻かれ、忍者らしく鍛えられて引き締まった腰は完全に見えている。
下半身ではスカートを履いているものの、左右に入った切れ目は殆ど腰まで伸びている所為で前と後ろしか隠せていない。
激しく動けばすぐに股間が見えそうであっても、スパッツのように巻いているサラシがズボンの代わりなのだろうか。
何にせよ、逆に厭らしい雰囲気を感じる。
「遅れて済まんな」
「いえ、俺も来たばっかりですから」
「そうか」
俺の答えを聞いて好印象を持ちそうな笑顔で答えるアスマ。
間違ってもガイの様な暑苦しさは無い。
「それじゃ、今回の任務を改めて教えとくぞ」
俺を含めてシカマル達が並ぶと、アスマは腰に手を当てて真面目な表情を浮かべた。
「今回の任務は盗賊のアジトを探る事だ」
「やっぱり、めんどくせぇ任務だな」
「私達に来るって事は、盗賊も忍者だったりするんですか?」
「あぁ、いのの言うとおり、盗賊は忍者崩れらしい。町の警備兵では手に負えないから任務として依頼が来たって所だ」
普通の町の住人では、忍術を使う相手は分が悪いだろう。
警備兵になる為、多少鍛えても一般人の枠組みから出る身体能力を得られる筈も無い。
忍者が使うチャクラは、普通の人間の努力をアッサリと凌駕する力を持つ。
「でも、相手が忍者って、下忍の私達で相手になったりするもんですか?」
「まぁ、いのの心配も分かるけどな。この任務は試験の予選と思った方が良いだろうな」
なにやら企みを含んでいそうな顔で言うアスマに、シカマルが嫌そうな表情を浮かべた。
「試験って……。まさか中忍試験の事じゃないだろうな?」
「流石シカマルだなぁ。正解だ」
「中忍試験って! 私達ついこの間アカデミーを卒業した下忍ですよ!?」
「そ、そうだよ!」
アスマの言葉に慌てたのは、いのとチョウジ。
流石に自分達が未熟である事はシッカリと自覚しているらしい。
それでも、アスマはシカマル達一人一人に視線を合わせ、安心させるように笑みを浮かべる。
「大丈夫だ。確かに気が早いかもしれないが、お前達は中忍試験に挑戦する実力は十分にある」
「ちっ……」
「えっ、そ、そうですか?」
「そう言われるとそんな気がしてきた!」
舌打ちをしたシカマルだったが、先程まで漂わせていた面倒臭そうな雰囲気は僅かに和らいでいた。
決して乗り気では無さそうではあるものの、やはり褒められて嫌な気分はしないのだろう。
いのとチョウジは分かり易く煽てられて、随分とやる気を見せていた。
俺は部外者なので自然と蚊帳の外になってしまうも、一人黙っている姿を見たいのは、ニヤけていた顔を鎮めてアスマへ顔を向ける。
「じゃ、こっちはどうなんですか?」
そう言って、いのが指差したのは俺。
アスマも俺の今後を聞いていなかった様で、班員だけで盛り上がっていた事もあって、少し気まずそうに答えてくる。
「それは火影様の受け持ちだから、正直分からん」
「あぁ、別に俺は中忍試験を受けたい訳じゃないですから」
「俺もお前みたいなポジションに居たいぜ……」
「んもう! シカマルってばいっつもそんな事ばっかり言って!」
一見、空気を呼んでいないとも思えるシカマルの言葉のお陰で、微妙に硬くなってしまった場の空気が和らいだ。
シカマルも、任務前に班員同士の壁があっては困ると踏んだのか。
何にせよ、下忍一策士であるシカマルの言葉によって、俺とアスマ班の間に掛かっていた初対面の壁は僅かに薄くなった気がする。
アスマもシカマルの気遣いを察しており、視線で礼を言っている雰囲気を見せていた。
「……ちっ、めんどくせぇ」
「シカマル! 聞いてるの?」
「あぁ、はいはい」
いのはシカマルのフォローに気が着いている様子は無く、チョウジは暢気にスナック菓子の袋を漁っている。
「さて、そろそろ任務に行くぞ」
「あっ、はい! 分かりました」
「はぁ、めんどくせぇなぁ……」
「もぐもぐ……」
「分かりました」
場の空気を仕切りなおしたアスマは、早速目的地へ向かって歩き出した。
俺とシカマル達も後ろに続いて歩き出す。
昼過ぎの春らしい風は心地良く、ただ歩いているだけでも楽しい気分が湧き上がって来そうだ。
任務は日帰りではないので、ちょっとした旅行とも言えるかもしれない。
シカマルはダラダラと歩き、チョウジはスナック菓子を食べているので自然と俺はいのと多く話す時間があった。
「へぇ、そうなんだ」
「あぁ、実際は元クラスメイト達専門の負荷人員だろうけどな」
「まぁ、変に四人に増やしても、動かし難いんじゃないかしら?」
「それを何とかするのが上司じゃないのか?」
「あぁ……。アスマ先生、そうなんですか?」
「おっ!? お、おぉ、任せておけ。シカマルが何とかしてくれるから」
「おい、面倒事を押し付けるなよ」
臨時に入っているとは言え、班員との壁を無くそうとするいのがアスマをからかいつつ、任務地への道をひたすら歩く。
サスケの事以外では面倒見の良いいのは、積極的に俺と交流を図ってきた。
俺も断る理由も無く、普通の顔見知り程度には交友を結べた感じだ。
そんなこんなで、たいして代わり映えしない道すがら、夕暮れに差し掛かった頃には目的地である町に着いた。
「さて、一旦予約してある宿に入ってから、盗賊を探す予定だが……シカマル」
「あん?」
「作戦はお前に任せるぞ」
「……なんでだよ」
敵が忍者であるにも拘らず、実力も上忍が下忍である自分に丸投げした事で、シカマルはジト目をアスマへ返す。
しかし、アスマは信用してる笑顔を浮かべて意見を変える様子は見せない。
仕方なくシカマルはしのとチョウジへ助けを求めて顔を向けるも、期待したものとは正反対の言葉が飛んでくる。
「作戦を考えるのがシカマルなら大丈夫よ」
「そうだね。シカマル、頑張れ!」
「お前ら……」
いっそ清々しい笑顔すら浮かべるいのとチョウジ。
最後に残った俺にも顔を向けてくるので、先程の恩を返す為に一応アスマへ意見を言っていく。
「でも、アスマ先生。流石に下忍が行き成り実践の作戦を考えるのは、キツイんじゃないですか?」
「あぁ、それも大丈夫だ」
「何でですか?」
「うん、シカマルはな、本気を出して思考を巡らせれば、どんな逆境でも活路を見出すからな」
「へぇ」
「普段、将棋の相手をして貰ってるが、どんなに追い詰めても一度も勝てた事が無いんだよ」
あっ、駄目だ、これ。
もうアスマの中でシカマルの株は、中忍に合格した勢いだ。
アスマが浮かべる嬉しそうな表情も、それを物語っている。
普段シカマルは何気に外堀を埋められないと動かない事が多い所為で、今日は行き成り外堀を埋めたらしい。
いのとチョウジは勿論だが、俺も反論する理由が見つからない。
なので、視線で何となく謝ると、シカマルも察して顔を背け、小さく舌打ちをした。
「……ちっ、使えねぇ」
すまんの。
「それでシカマル。作戦はどうするのよ?」
「あぁ? ……そうだな」
スッカリ外堀を埋められたシカマルは、いのの質問に頭をガシガシと掻きながら答える。
「定石で言えば、いのの心転身の術で盗賊の一人を乗っ取って、アジトに案内させるのが良いだろうな」
「まぁ、そうだよね」
「だけど、その間の私の身体はどうするのよ」
心転身の術はいのが得意とする忍術。
いの自身の精神を飛ばす事で、相手の身体を乗っ取る事が出来る、大変使い勝手の良い忍術だ。
ただ、乗り移っている状態で、乗り移っている人間が攻撃を受けると、精神を飛ばして眠っているいのの本体も同様に傷を受ける欠点もある。
シカマルの作戦内容に同意したチョウジの後に続いたいのは、至極最もな問題を投げかけた。
「それは、こいつを宿に残らせて守らせれば良いじゃないか」
しかし、いのの心配はアッサリと返される。
シカマルは面倒臭そうに俺を指差せば、いのも釣られて俺へ顔を向けた。
それを見た俺は、咄嗟の判断でフィールドを展開する。
「……まぁ、それなら安心……かな?」
何処か複雑そうに納得したいの。
幾ら道中仲良さ気に会話をしていても、流石に初対面の異性に自分の無防備な状態を任せるのは無用心すぎる。
事前にいのは女の子としての警戒心は人並みに持っていると踏んだので、咄嗟に俺への信用をフィールドで深めたのだ。
結果はご覧の通り。
初対面で自分と同じ歳の男である俺へ、自分の身体を預ける事に納得してしまった。
「俺は別に良いですよ。それにシカマル達にとっても戦闘ではいつものメンバーでした方が良いでしょうし」
「良し! なら、シカマルの案で行こう」
「はい!」
「分かりました!」
「……はぁ」
いのとチョウジの張り切る声の後にはシカマルの溜息が続いたが、作戦は早速決行される。
と言っても、最初にする事は宿の部屋へ行く事で、そこから見える道に盗賊が二人ほど良く現れるらしい。
そして、発見し次第、シカマルの作戦通り、いのが心転身の術で後ろに居る方の身体を奪取。
後は、いののサポートをする為にアスマを始めとしたシカマルとチョウジが密かに護衛をしつつ、前を歩いている盗賊に着いて行ってアジトを発見する流れだった。
「目標の写真を渡しておくから確認しておけ」
俺達四人に渡されたのは二枚の写真。
若干厚めに感じる和紙に印刷された顔は普通の一般人の雰囲気を感じるが、目だけは明らかに犯罪をしてそうな鋭さを持っている。
如何にも隠し撮りをしましたと言わんばかりの角度だが、顔を確認するには問題ない。
「宿は事前に町の偉い方が手配してくれてるから、多少騒ぎを起こしても目を瞑ってくれるが、まぁ、程々にな」
「はい! アスマ先生! 高い部屋ですか?」
「いや、広いらしいが普通の部屋だと聞いてるぞ」
「えぇ、残念」
見るからにテンションが下がるいの。
その様子を見たアスマは苦笑を返し、身を翻すと町へ入っていった。
そして、目的の宿に到着し、予約してあった部屋へ向かう。
「普通だな」
「任務の待機場所と考えれば、無難よね」
「お腹空いた……」
「さて、お前ら。盗賊が通るのは宿の目の前の道だから、交代で監視しろ」
「了解」
「まっ、気負わずにやれ」
「へいへい」
気だるげに返事を返したシカマルはそのまま窓へ近付き、窓枠に付けられている障子を少し開けてから目の前の道へ視線を降ろした。
チョウジは備え付けられている菓子を貪り始め、いのは低い机の前へ座ってお茶を入れる。
俺も机の近くへ座るも、特にやる事も無いので目の前で茶を入れるいのを、それとなく視姦する事にした。
せっせと急須に湯と茶葉を入れ、軽く急須を振るといのの胸も柔らかく左右に揺れる。
長い髪は僅かに動くだけでも俺の方へ良い香りを飛ばしてきた。
いのも紛れも無い美少女であるし、胸も結構膨らんでいる。
流石にヒナタ程ではないみたいだが、確実にテンテンよりは大きそうだ。
余り性欲を滲ませた視線をいのへ向けていると、上忍であるアスマへ目的が知られそうなので、念の為に俺の行動を気にしないようにする効果を入れてフィールドを張っておく。
「アスマ先生。はい、どうぞ」
「おっ、すまんな」
座って一服をしているアスマへ湯飲みを差し出すと、窓際で監視を続けるシカマルにも声を掛けるいの。
「シカマルは要る?」
「いや、そんな暇は無さそうだぞ?」
「えっ?」
「いの、出番だ」
「もう来たの!?」
「えぇ!? 座ったばっかりだよ!」
「文句は盗賊に言ってくれ。それよりいのは早く心転身の術を」
「え、えぇ。分かった」
茶を入れかけていた手を止めたいのは、急いで窓枠に居たシカマルの隣へ行くと、開いた障子の隙間から目の前の道路を見下ろす。
夕日の赤い光が掛かる道を見るいのは、視線を忙しく動かして目標を探す。
「どれ?」
「ほら、あいつだ」
シカマルは懐から人相書きを出していのへ見せると、歩いている目標を指差した。
確認したいのは視界に目的の人物が居る間に素早く印を組み、術を発動させる。
「あいつね……。『心転身の術』!」
途端に、いのの身体は崩れ落ちてシカマルに支えられ、そのまま畳みの上へ寝かされた。
タバコを吸っていたアスマも表情を引き締めて、シカマルを見ている。
「シカマル、上手く行ったか?」
「あぁ、流石いのだ」
「そうか。それじゃ行くとするか」
「チョウジ、いつまで食ってるんだ。行くぞ」
「うん、分かったよ! シカマル」
答えを聞いたアスマはタバコを咥えたままで立ち上がった。
シカマルも菓子を貪っていたチョウジへ声を掛けて部屋の出口へ向かう。
襖を開けて出て行く間際、臨時の班員である俺へ振り返って指示を出してきた。
「いのを守れよ」
いつに無く真剣な顔をして言ってくるシカマルに、俺も真面目な顔をして答える。
「分かってるって。任せろ」
「もしも、怪我をさせたら影真似の術で全裸にして里を一周させるからな」
「お、おぉ」
そして、出て行くシカマル達。
部屋に残されたのは、心転身の術で精神を飛ばして眠るいのの身体と俺一人。
ごく一瞬のチャンスを物にして手に入れた時間は、俺の沸き上がる興奮を一気に高めた。
窓から外を走り去るシカマル達を確認すると、俺は窓の近くで寝かされているいのの身体へ近付く。
(ここからは体験版専用です)
すやすやと眠るいのの胸は規則正しく上下に動いている。
改めて見れば、やはりいのは美少女。
原作では脇役のポジションであっても、魅力は十分にあった。
しかし俺は手を出す前に一つの考えが浮かび、おもむろに自分の目へ気を送る。
ある程度溜まれば目を見開き、必殺技を放った。
「……外道照身霊波光線(げどうしょうしんれいはこうせん)!」
「ぐわ~!」
「正体見たり! 前世魔神!」
技の名前を叫ぶと同時に俺の目から光が放たれ、意識を飛ばしていた筈のいのを強制的に目覚めさせる。
交戦を浴びた、いのだった人物は棒読みで苦しんだ後に一瞬で正体を現し、少女だった体格が大人の女へ代わった。
「お前は……確かに見た事があるな」
「覚えているのね……」
金髪だった髪は長い黒髪に変わり、顔も優しげな表情を浮かべて俺を見詰めている。
ジーンズに包まれる脚は長く、胸も大きい。
その姿を見た俺の心には懐かしい思いが沸き上がって来た。
「あぁ、覚えてる」
そう、俺は過去に色々な世界へ降り立っているのだ。
魔法が普通に存在するファンタジーの世界や、ロボットが兵器として活用されている世界。
俺が元居た世界と変わらなくとも、一人の少女が神として裏から監視されている世界。
さまざまな世界を経験し、何度も目の前の女に新しい世界へ飛ばされた。
だが、女は俺の言葉を何処か疑っている雰囲気を発しているので、忘れていた一番大事なキーワードを言う。
「『可能性』だろ?」
「っ!?」
それを聞いた女はハッと息を飲み、驚きで目を見開いた。
次の瞬間には安心した様な笑みへ変わり、目の端から一筋の涙を流す。
「本当に……覚えているのね」
「覚えている」
「そう……それじゃ、私の事は思い出した?」
「何となく想像は付いてるけど確信は無いな」
「そうなの……」
過去の記憶を持っていると知った女は目に期待を滲ませているが、俺の答えを聞いて僅かに残念そうな色を含んだ。
「あと少しだ。たぶん次を終えたらきっと全部思い出す」
「……分かったわ。信じてる」
そして女はグッと手を握ってから指を開いて俺へ突き出してきた。
掌から出てくる優しい光が『NARUTO』の世界に広がり、ゆっくりと周りの光景が崩れていく。
宿屋の壁から襖に机まで、色が消えてポリゴンのような線で構成された立体へと変わる。
遂には立っていた床さえも消え、俺は次の世界へ向かいつつあった。
「必ず次で思い出すから、待っててくれ」
「えぇ、待ってるわ。いつでも……いつまでも待ってるから!」
俺を信じてくれる女の為に。
待っていてくれる女の為に。
俺は『可能性』を信じて目を閉じる。
愛しい女の顔と声に心を満たされながら、暫く空間を落ちていると不意に足の裏に地面の感触が復活した。
「……次はここか」
目を開けた先には見慣れた現代風の町。
しかし感じる空気は確実の俺が居た世界とは違う事を証明していた。
「それじゃ、行くか!」
俺の足取りは軽く、何よりもやる気が満ちている。
もう、何も怖くない。
体験版終わり
東方プロジェクト 博麗霊夢&霧雨魔理沙:睡姦・輪姦
幻想郷に月明かりと暗闇が這う時間帯。
人里から離れた一角に、窓から煌々と灯りを漏らす店があった。
日が落ちれば外を跋扈する妖怪を恐れ、大半の人間は家で大人しくしている時であっても、店の中からは姦しい声が響いてくる。
「だからな、私はこう言ってやったんだぜ。『お前もキノコぐらいに役に立てばな』ってな」
「へぇ~、そうなの」
「何だよ、霊夢。随分と気の抜けた返しじゃないか」
「あのね~、魔理沙。その話はもう五回目よ?」
「おぉ! 何度聞いてもキマってるだろ?」
「流石にもう飽きたわよ」
「そう言うなよ~。霊夢~」
「今度は絡み酒?」
「今日は私の奢りだぞ~」
「これ以上同じ話を続けるなら、賽銭も入れて貰うわよ」
座敷式の飲み屋で騒がしく酒を飲んでいるのは、脇の無い紅白の巫女服を着た幻想郷の素敵な巫女<博麗 霊夢>
黒い髪をポニーテールに纏め、頭の後ろで赤を基調にした大きなリボンを付けている。
気だるそうな目をして程好く酔った顔で頬杖を付き、同じ席の人物の話を聞き流していた。
そしてその話をしているのは、恋する魔法使い<霧雨、魔理沙>
今は帽子を取って軽くウェーブする長く太陽の様に輝く金髪を、身振り手振りで語られる体験談と共に揺らす。
霊夢と同じく軽く酔っている魔理沙は目をとろんと蕩けさせ、白い肌は赤く染まっていた。
既に二人が吐く息は酒気が混じり、十分に酒臭い空気を吐き出す。
酔った事で思考が鈍った魔理沙の体験談は何度も繰り返され、霊夢も同じく酔った所為で反応が蔑ろなものに変わりつつあった。
「お酒、もう一杯持って来て頂戴」
「はいよ! よろこんで!」
軽く酔ってもまだ足りない霊夢は空の徳利を振って店員を呼んだ。
呼ばれた店員は笑顔で追加の酒を机に乗せ、空になった皿を回収していく。
少し大きい机には多くの料理が出され、既に殆どが消費されていた。
テキパキと皿を片付け、新しい料理と酒の入った徳利を追加していく店員。
「でも、本当に良かったの? 食べ放題って」
「えぇ。前に霧雨さんに助けて貰ったので、そのお礼です」
「そうだぜ、霊夢。こんなに美味い酒と料理をタダで飲み食い出来るのは私のお陰なんだぜ?」
「あぁ、そうね。感謝してるわ」
「その割には私の話を聞いていないよな」
「同じ話なら馬の耳にでも唱えてなさい。説法なんて近くの寺から聞こえてくるので十分だわ」
「ただの自慢話だぜ」
酒に満たされた徳利を持った霊夢は心底面倒臭そうに魔理沙へ返すも、当人は腰に手を当てて胸を張っていた。
店員は笑顔のままで仕事をこなしていき、一通り空の皿を盆へ乗せると裏の台所へ戻る。
その際にチラリと視線を流して魔理沙の胸と、巫女服の脇から見え隠れするサラシに巻かれた霊夢の胸を盗み見た。
明らかに性的な色を含んだ視線であり、普通の女なら向けられただけで嫌悪感を受けそうな視線だが、酔いが回っている霊夢は普段の察しの良さが消えてしまって全く気付いていない。
魔理沙も含めて眠そうな雰囲気は大きくなっていき、二人は頭をフラフラさせてくる。
「それでな~、わらしは、ひっく、こう言ってやったんだよぉ……」
「また、そのはなしぃ~?」
変化を見せ始めた霊夢と魔理沙を確認した店員は、こそこそと台所の裏にある勝手口を開けて外を覗き込む。
「おい、そろそろ良さそうだぞ」
「やっとか」
「待ってたぜ」
「だいぶ時間が掛かったな」
「結構高い薬だったんだけどな」
「まぁ、アレで一晩好き勝手に出来るなら安いもんよ」
店の裏側で待機していたのは五人の農民達。
生まれも育ちも幻想郷だが能力としては完全なる一般人で、弾幕どころか飛ぶ事すら出来ない。
そんなただの人である男達が隠れていたのは、ひとえに霊夢と魔理沙を犯す為だった。
性的な娯楽が無い幻想郷においては、霊夢が空を飛んで居る時に見える袴の中身に興奮を持つ男達は多数居る。
しかし巫女と言う立場の霊夢は強さも相まって近寄り難く、畏怖すら向ける相手でもあった。
どれだけ邪な考えを持っても一人だけでは襲っても返り討ちに会うのが目に見えており、とても実際に犯そう等とは思わない。
だが、一人ではなく、その邪な欲求が集団となれば話は別だ。
人が集まった事で出来る事が増え、作戦の幅も広がる。
そんな中で一人が霊夢を犯す為には眠らせてはどうかと案を出し、他の男が実態に永遠亭で睡眠薬を貰ってきた。
何気ない日常の中で計画が着実に進み始めると、霊夢だけではなく魔理沙も犯したい派も出てくる。
あれよあれよと言う間に手筈が整って行き、遂には計画を実行に移す日になった。
その人は今日であり、時間は夜も更けた今。
まんまと無料の酒と食べ物に釣られた霊夢と魔理沙は、巣に掛かった獲物になっていた。
「れいむぅ~、きいてるのかぁ~?」
「んむ~……くぅ――」
「むむぅ、ねてる……。んっ、……すぅ……すぅ」
裏で貞操を狙う男達の作戦通りに、酒に盛られた睡眠薬が効いてきた霊夢と魔理沙の声は徐々に小さくなる。
そして先程まで姦しかったのが嘘のように静かな寝息へと変わり、扉の端から様子を見ていた男達が座敷へ入っていく。
「それじゃ、俺は霊夢ちゃんの処女を貰うからな」
「あぁ、俺は魔理沙の処女を貰うぞ?」
「ちっ、まぁ、良いよ」
「仕方ないな」
場を提供した男は事前の取り決めで、霊夢の処女を貰う事になっていた。
永遠亭から薬を貰ってきた男は魔理沙の処女を奪うと決められているので、他の男達は一先ず我慢する必要がある。
机に突っ伏していた霊夢に横から抱きついた男は、巫女服の横に開いていた隙間から手を入れてサラシに守られている胸を掴んだ。
「……霊夢ちゃんのおっぱいって結構大きいよな」
さらし越しであっても体温はハッキリと感じられ、指は何の障害も無く胸に食い込む。
半ば独り言のように言われた言葉を聞き付けた隣の男が、畳の上に仰向けで寝かせた魔理沙の胸を掴みながら言う。
「それを言うなら魔理沙だって負けてないぞ? ほら、こんなに指が食い込むしな」
「指が食い込むなら霊夢ちゃんだって、なぁ!」
魔理沙の胸の根元を掴んだ男は手を動かして、巨乳になりつつある膨らみを揺らせば、霊夢に横から纏わり付いている男
もサラシの上から力を込めて胸を握り締めた。
ついでに酔いつぶれて眠っている霊夢へ顔を寄せると、匂いを嗅ぎながらキスをする。
小さく麗しい唇に男のカサついた唇が重なり、互いの鼻息が互いの頬をくすぐった。
更には舌を使って霊夢の唇を抉じ開け、ヌルリと口内へ差し込んだ。
「んむっ……じゅる……」
「ぁむっ……んぅ……」
男は大変嬉しそうに深い口付けを落とすも、霊夢は不快そうに眉を顰めている。
しかし薬の力で泥酔している為、身体には殆ど力が入っておらず、顔を背けすらしない。
口内を蹂躙する男の舌が霊夢の舌を絡め取ると、そのまま口の外へ引っ張り出した。
「んぁ……」
「ぷはっ! 霊夢ちゃんの舌は小さくて可愛いな」
少し開いた口から舌を食み出させる眠った霊夢は、普段の冷たい表情と比べて歳相応の美少女っぽい可愛さを見せている。
巫女服の中では相変わらず男の手が胸を揉み続けており、サラシが指の動きで徐々にずれてきた。
「……おっ、乳首が出てきた」
サラシの合間から乳首の感触を受けた男は、指の腹を使って重点的に捏ね回す。
酔って体温が上がった所為か、直に触る胸は心成しか熱い。
硬さを感じさせる乳首を指で弾く度、掌の中にある胸がぷるんと揺れてサラシが大きく解けてしまった。
遂に巫女服からサラシだけが落ちてしまい、服の中ではあるが完全に胸が開放されてしまう。
横に開いている隙間からはサラシが消えてしまい、綺麗な脇腹と男に揉まれる形の良い横乳が見えた。
「おぉ……、霊夢ちゃんのおっぱいが……!」
「んふぁ……」
深く眠っている霊夢も流石に乳首を弄られてしまえば、性的な快感を含んだ声を小さく漏らす。
至近距離で色っぽい声を聞いてしまった男は興奮を高めるが、同時に周りで霊夢の横乳をギラギラした目で見ている男達に気が付いた。
サービス精神がある男は巫女服の脇を掴むと一気に胸の中央へ向かって捲り、サラシから開放されている霊夢の胸を曝け出す。
『おぉ!!』
露出された反動で巨乳と言えそうな大きさの胸が揺れ、途端に起こる男達の歓声。
灯りに照らされた霊夢の胸は白い肌で、頂点では乳首が鎮座している。
程好い大きさの乳輪に、弄られた所為で赤みを増して硬くなった乳首が男達の視線を受け止めた。
魔理沙を弄っていた男も歓声に気が付くと軽い対抗心を持ち、霊夢の胸へ視線を釘付けにしている男達へ声を掛ける。
「おい、お前ら、魔理沙も負けてないぞ」
そう言って男が魔理沙の服の裾を掴むと、白いシャツごと下から一気に捲り上げた。
『ほおぉ!!』
中から出てきたのはキャミソールに包まれた白い胸。
霊夢と違ってハッキリと巨乳と断言できる大きさであっても、頂点の乳輪は色が薄く殆ど境目が分からない。
乳首は霊夢と同様に、弄られた所為でキャミソールの薄い生地を持ち上げていた。
大きさの割に薄い色の乳首は何処と無く幼い印象を受けるが、性的な興奮で硬く尖った姿がギャップを生んで、より厭らしい光景に感じさせる。
しかも男が上から胸を揉んでいるので、形を絶えず柔らかく変形させた。
胸が動けば生地で乳首が擦れてしまい、その刺激が更に乳首を尖らせる要因となって魔理沙の身体へ快感を送る。
「んぁ……」
魔理沙の血色の良い唇から漏れる甘い吐息は、若干酒臭くあっても誰も気にしない。
他の男達が魔理沙に目を向けている間に、霊夢を弄っていた男は巫女服の袴を脱がしていた。
流石に座ったままの体勢では袴は脱がせられないので、魔理沙と同じく畳の床へ仰向けに寝かせている。
男の手が腰を締めていた紐を解き、赤い袴を降ろして出てきたのは白いドロワーズ。
空を飛んでいる霊夢を下から見た男達の性欲を絶えず刺激し、実際に犯そうと行動に移させた原因。
現代的なショーツでは無く、幻想郷で一般的な下着だ。
男もある意味見慣れている上に、今回はもう一段階奥に隠れている箇所へ興奮が高い所為で、あっさりとドロワーズも脱がせてしまった。
「……おっ、霊夢ちゃんは生えていないのか」
胸に続いて男の視線の下に晒されたのは、陰毛が生えていない股間。
灯りに照らされた大陰唇は心成しか肉厚に感じ、秘裂の端では淫核を包む包皮が顔を出していた。
霊夢の脚を広げた男が股間へ顔を近付けると、匂いを胸一杯に吸い込む。
「すぅ~、ふはぁ~……」
「んぅ……」
男が裸の股間で深呼吸をすれば当然、霊夢の股間へも吐き出された息が当たり、その生暖かい感覚が眠る霊夢の表情を歪めた。
「……なんか、凄く興奮するな」
「……おい! 俺達も混ぜろよ!」
「処女はお前で良いから、身体ぐらいは触らせてくれよ」
「そうだぞ!」
袴を脱がせた事に気が付いた霊夢派の男二人は魔理沙の胸から目を離し、股間に顔を埋めている男を羨んだ。
無防備に眠ったままでドロワーズを脱がされ、股間を大きく開かれた光景に我慢等出来ない様子だった。
男も心情的には理解できるので、仕方なく周りに居る男達に霊夢を開放する。
「仕方ないな。上半身だけだったら好きにしてくれ。どうせ俺は霊夢ちゃんの処女を貰うのに忙しいからな」
「へへっ、待ってました」
「おっぱいは任せろ。乳首ビンビンにしてやるぜ」
霊夢に群がる男達を見て、魔理沙を弄っていた男も周りで興奮に息を荒くしていた男達へ許可を出した。
「おい、上半身は任せても良いか?」
「お!? おぉ! 任せておけよ」
「お前ならそう言ってくれると信じてたぜ!」
そう言って魔理沙派の男達は鼻息を荒くさせ、魔理沙の上半身へ群がる。
着ていたキャミソールを捲りあげて巨乳を根元から絞るように掴んで乳首までも摘む男に、魔理沙の唇へキスをする男。
下半身では黒のスカートを捲った男が、ドロワーズを脱がすと粘つく視線で股間を見詰めた。
「おっ、魔理沙はちょっと毛が生えてるな。ちゃんと金髪だし」
霊夢と違って魔理沙の下腹部には金色の陰毛が少しだけ生えている。
手入れはされていないようだが、生えている範囲が小さいお陰で不潔感は無い。
魔理沙の脚を開いた男が顔を股間へ近付け、おもむろに舌を大陰唇に這わせる。
「ぁむあぁ……」
「んむっ!」
「むぉ!? ……魔理沙がエッチな声を出したぞ」
「おっぱい柔らかい」
身体を弄られている状況でさえも、平和そうな寝顔を浮かべていた魔理沙の顔は不快感で眉がひそめられた。
生理的な反応で思わず出てしまった悲鳴は、キスをしていた男の口内に直接出され、だらんと畳に落ちていた手足も一瞬だけ強張る。
「ん、じゅる……むぉ……」
「んっ、ひぅっ……」
魔理沙の唇から口を離した男は寝苦しそうに歪む少女らしい顔を撫で回し、頬を舐めては自分の体液を塗りこんでいく。
胸を弄る男は乳首を重点的に摘んで、積極的に魔理沙へ快感を送った。
そして大陰唇の舐め回し、秘裂の中まで舌を差し込む男は、膣口が身体中を弄り回される刺激に大きな反応を返すのを感じている。
舌によって抉じ開けられた膣口は異物を排除しようと強く閉じるが、膣口の力だけでは拒否しきれずに膣内へ進入を許してしまった。
「んむぁ……ずっ……ずずっ……」
「あっ、あひっ……!」
蟹股に広げられた魔理沙の内腿が、胎内を這い回る生暖かい舌の感触で小刻みに痙攣を始める。
男の唇に包皮を剥かれた淫核が歯で刺激されれば、唾液を塗りたくられた膣壁からジワリと愛液が滲む。
舌を差し込んでいる所為で膣内の味の変化は即座に感知した男が一旦顔を離して、おもむろに褌を脱いだ。
「んはっ……ふぅ……そろそろ良いか」
唾液と愛液で濡れる口元を拭い、陰茎を取り出して蟹股に広げられた脚の間へ腰を入れる男。
口で魔理沙の性器を味わった興奮で亀頭が大きく張り出し、処女が見れば嫌悪感すら抱きそうだ。
垂直に反り立った陰茎を真横へ倒した男は膣口の位置へ角度を合わせ、唾液と愛液の滑りを亀頭へ移してから、ゆっくり腰を押し出していく。
「おっ……おぉ、締まるし、狭い……!!」
「最初は中に出すなよ」
「くふっ! ……分かってる」
魔理沙の顔を弄っていた男の言葉を適当にあしらい、陰茎を突き入れていく男は快感で顔を天井へ向けた。
亀頭は温かくも柔らかな大陰唇に挟まれ、鈴口が徐々に膣口へ食い込む。
酔いと性的な興奮で熱くなり、愛液を滲ませる膣壁を亀頭で拡張していく。
膣壁は処女らしく陰茎を排除しようと動き、ヒダを強く陰茎へ押し付けてきた。
しかし興奮で張った陰茎には、排除どころか快感を送って来ているとしか感じない。
快感に釣られた男の腰は動きを早くさせ、大陰唇すら膣口へ巻き込みながら陰茎を突き入れる。
亀頭のカリが膣口を過ぎれば膣壁の反応も激しくなり、蠢くヒダが張り付く。
「おぉ……おぁ……良いぞ。魔理沙……!」
奥へ進む陰茎は魔理沙の熱い体温に包まれる範囲を広げ、同時に膣壁に締め付けられる快感を受け取る。
先に魔理沙の秘裂を舐めていた所為で精神的な興奮は既に高まっており、少し油断すると一気に精液を吐き出してしまいそうだった。
「お……くぅ……!! キツイ」
男が反射的に掴んだ魔理沙の太股は細く、無骨な男らしい掌に肌理細やかな肌が吸い付く。
締まる膣壁を亀頭が拡張しながら最奥を目指していると、鈴口に膜の抵抗を受け取る男。
だが、男の興奮は既に止められない所まで高まっていた。
「くっ! 魔理沙、処女を貰うぞ!!」
聞いていないのを承知で酔って眠る魔理沙に宣言した男は腰を進め、ブツリと儚くも確かな感触と共に処女膜を破り去る。
「んぐぅっ!?」
「おふぁっ!?」
少女だった証は本人の与り知らぬ内に破られ、身体だけは自分を守ろうと陰茎を強く激しく締め付けた。
それでも眠る魔理沙の身体が示す抵抗など男にとって快感を引き出す刺激に過ぎず、蠢くヒダに陰茎を舐められる快感で逆に押し込まれる腰の動きは早くなる。
そして進んでいた亀頭は膣壁を『開く』のではなく、子宮口を『押し上げる』刺激を受け取った。
「おっ? 一番奥まで来たか……、くっ……」
確認の為に視線を向けた先には陰茎が魔理沙の綺麗な秘裂を無残に左右へ開き、隠れていた淫核すら外へ剥き出しにさせながら膣内へ入っている光景が見える。
しかも大陰唇は秘裂の中へ巻き込まれており、膣口は一定の間隔でピクピクと収縮しているのさえも確認できた。
陰茎自体は未だに3分の1ほど食み出て根元まで入っていないが、快感は十分過ぎるぐらいに大きい。
「くは……おぁ……」
一先ず最奥を征服したと認識した男は、腰を引いて陰茎を取り出していく。
膣口に巻き込まれていた大陰唇は竿が出てくると共に内側から捲られ、生々しいピンク色の秘裂の中を外へ食み出させた。
膣壁を削るカリが処女膜の残りを取り去り、竿へ破瓜の証である血を付着させる。
「ぅくっ……よし……!」
カリが膣口から抜けそうになるまで腰を引いた男は、即座に腰を突き入れて前後運動を開始した、
「ふっ! はっ! ふっ! くふっ!!」
「んぎっ! あっ!! あぅっ!!」
「……よし、俺も……」
股間から身体の中心を突かれる反動を受ける魔理沙は上下に揺れ、腹の奥から押されて呻き声を上げる。
巨乳を担当する男も、掌の中で揺れる柔らかな重さを楽しんでいた。
魔理沙の顔を弄り回していた男がおもむろに陰茎を取り出し、大きく開けられて声を上げる少女らしい、薄くも綺麗な唇へ亀頭を擦り付ける。
まるで口紅を塗るかのように鈴口を魔理沙の唇へ這わせ、カウパー液を塗りたくった。
それから大きく張った亀頭を口内へ差し入れる。
「んむぉっ!?」
「おっ! ふぉっ!?」
興奮を高めて敏感になった亀頭に魔理沙の歯が当たり、行き成り強い刺激を受けて思わず股間へ力を入れる男。
思わぬタイミングで不意打ちとも取れる快感を受けてしまい、油断していた男は我慢も間に合わず、精液を僅かに魔理沙の口の中へ出してしまっていた。
「くぅっ……!」
「んぶぇ……」
精液を口の中へ出された眠る魔理沙は不快な味を感じ、体液を外へ吐き出そうと舌を動かす。
舌が動けば当然口内にある亀頭を舐め回して唾液を塗りたくり、更には漏らした精液の滑りが加わって男へ大きな快感を送った。
「おふぁっ!?」
熱く弾力のある舌が亀頭を這い回る快感は、男の我慢をアッサリと剥ぎ取って残る精液をも引き出させる。
何とか股間へ力を入れて耐えようとするも、一度決壊してしまった射精は止められない。
精液を吐き出しながら震える腰を何とか魔理沙の口内へ押し込んだ男は、辛うじて舌の上へ精液を吐き出す。
「んぶ……ぅむぇ……」
「おっ!? おひゅ……!!」
口の中に増え続ける精液の匂いと味で顔を背けようとする魔理沙だが、何としても口内へ出すと意地を張る男に頭を抑えられて陰茎からは逃れられなかった。
それでも舌が押し出す精液は口の端から漏れていき、結果的に魔理沙は精液を飲まずに済んだ。
「おふっ……。おいおい、早すぎる、だろ」
「うぅ、ほ、ほっとけ、くっ!!」
「うぅ、むぇ……」
魔理沙の膣内を犯す男は、フェラをさせた途端に精液を吐き出した様子を見てからかう。
口を犯した男も早漏は恥ずかしいと思っており、恥を誤魔化す為に精液を吐き出した倦怠感で畳に座った風を装って顔を背けた。
顔を開放された魔理沙は口の中に残った僅かな精液の味で、寝顔を浮かべる顔には変わらず不快感を残す。
しかし膣内を犯される刺激が身体に性行為の準備を強制的に整えさせ、更には胸を欲望の赴くままに揉まれ、乳首を弄られて吸われる快感が白い肌の身体を赤く染め始めた。
「んっ……ぁっ……」
「はっ! 魔理沙! どうだ!」
「乳首美味いな」
最奥を乱暴に犯される魔理沙の顔には僅かな快感が見え隠れし、眉も切なそうに顰められる。
力なく身体の真横へ置かれていた腕も、何かに縋るように手を握り締めた。
股間を突き上げられる反動から逃げようとする脚も蟹股から閉じようとして、自然と腹部へ力が入ってしまう。
そうなってしまえば膣内を出入りする陰茎がヒダに握られてしまい、フェラをさせていた男の早漏を笑って油断していた男へ快感を送った。
「うくっ!?」
反射的に動きを止めたお陰で何とか射精を耐えられたが、押し返そうとする膣壁に陰茎が絶えず攻め立てられる。
魔理沙の巨乳を弄っていた男も突き上げる動きが止まったと察知し、好い加減限界だった陰茎からの欲求を解消しようと動いた。
「おい、俺は尻で良いから、魔理沙を抱えてうつ伏せにしろよ」
「おっ、おふぁっ、あぁ、分かった」
膣内の最奥を突き上げた状態で止まっていた男は、射精を耐えながら仰向けになっていた魔理沙を抱き締めて後ろへ寝転がる。
すると男が仰向けになり、その上に魔理沙が陰茎を膣内に収めながらうつ伏せに寝る体勢へ代わった。
乳首を弄っていた男は剥き出しになった魔理沙の尻を軽く掴み、弾力を確かめてから肛門を露出させる。
「……こっちは少し色が蓄積しているな」
男の手によって左右に開かれた尻の間にある肛門は、流石に乳首より色素が沈殿しており、茶色の姿を晒していた。
僅かに流れ出ていた愛液は肛門にまで達し、このまま入れても良さそうな感じもある。
尻を掴む男がおもむろに人差し指を括約筋に触れさせ、手を回しながら抉じ開けるように指先を食い込ませていく。
「っ……うぅ……」
「おくぁっ!? し、締まる!!?」
肛門に入り込もうとする指の感覚を受けた魔理沙は、眠っていても大きな拒否反応を見せて括約筋へ強く力を入れる。
つられた膣内は今まで以上に圧力が加わり、胎内にある陰茎が締め付けられた。
射精を我慢していた状態で陰茎を握り締められる刺激は大き過ぎる快感となって膣内を犯す男を襲い、我慢していても耐え切れなかった精液が少しだけ漏れてしまう。
「う、くぅっ……!」
「……おりゃ」
「んぎぅっ!?」
「あくぁっ!?」
何とか大きな射精だけは耐え切れたが、それも肛門へ人差し指を入れた男の所為で無駄に終わってしまった。
肛門から逆流してくる異常な感覚で魔理沙が呻き声を響かせ、身体が激しく強張る。
そして膣内へも力が入って陰茎に押し付けられていたヒダが陰茎の表面をヌルリと蠢き、射精を耐えていた男に止めを刺してしまった。
「お、おあぁっ!!」
「んくぅ……」
「あん?」
子宮口を持ち上げるまで陰茎を挿入していた男が、暴発した快感で本格的な射精を始める。
仰向けに寝ていた腰は魔理沙の股間を持ち上げ、軽いブリッジをしている状態で鈴口から直接子宮口へ精液を吐き出していく。
肛門を弄っていた男も、精液に反応して収縮を繰り返す括約筋に指を締め付けられながら、絶頂で身体を痙攣させる男を呆れた目で見た。
「早いだろ」
「お……むぁ……」
「そら見ろ。魔理沙の身体はエロイからな。不意の刺激で思わず出しちまうんだよ」
先にフェラで精液を出し、ダルそうに腰を落ち着けていた男は何処と無く同情するように言う。
しかし膣内へ精液を流し込む男は声に気付いておらず、暴発した絶頂で身体を震わせているだけだった。
「……くぅ、もう出しちまった。もう少し味わうつもりだったのに……」
「おら、サッサと魔理沙の下からどけ」
「ちっ……あぁ、分かったよ」
「んぁっ!?」
魔理沙の肛門へ指を差し入れていた男が指を抜き、同時に膣内を犯していた男も陰茎を抜く。
股間で前と後ろの孔から同じタイミングで棒を抜かれる刺激は、魔理沙に悲鳴を出させる。
心成しか落ち込んだ様子を見せる男は魔理沙の下から身体を退かせ、上に乗っていた魔理沙を畳の上へ寝かせた。
完全に畳へうつ伏せになった魔理沙の腰を持ち上げ、尻だけを高く上げさせる肛門を弄っていた男。
腰が下がらないように魔理沙の脚を畳へ立てさせれば、まるで後ろに居る男へ股間を捧げているかのようにも見えた。
「精液が入っているマンコには入れたくないな……」
僅かな破瓜の血を滲ませながら精液を漏らす秘裂を見ながら、ポツリと呟いた男。
腰を高く上げさせても脚が閉じられているので秘裂も閉じ、ぷっくりとした大陰唇の形が戻っている。
割れ目から精液を漏らす光景は卑猥ではあるが、やはり肛門の処女の方が男にとって重要らしい。
中から陰茎の存在を主張させていた褌を脱ぎ去り、膝立ちになって魔理沙の上がった尻へ高さを合わせる。
だが脚の長さが違う所為で、少し男の方が高くなってしまった。
それでも男は魔理沙の下半身を抱えて持ち上げ、今度こそ亀頭を肛門へ食い込ませていく。
「むっ……」
「うっ、うぐぁ……」
膣内と違って逆流すると言う表現がピッタリな圧倒的な違和感が、僅かでも快感を見せていた魔理沙の寝顔に凄まじい不快感を浮かび上がらせた。
長年培った倫理観は眠っていても魔理沙の括約筋を締めさせ、入って来ようとする異物を拒否する。
しかしどれだけ力を入れても男の力には勝てない上、肛門には先程指を入れた際に愛液の滑りも加えられていた。
本来なら突っ張る肌が陰茎の進入を許しはしない筈であっても、愛液が付着した亀頭がゆっくりと確実に腸内へ減り込む。
「うぅ、流石に締まるな……」
「んぐぅ……あぁ……」
男がゆっくりと腰を押し出したお陰で、括約筋は切れる事無く亀頭を咥え込んだ。
大きくなる違和感で魔理沙の肛門も一層力を入れて拒否を示すも男には快感にしかならず、その快感が更に陰茎を太く硬くさせて魔理沙への違和感を増やした。
亀頭が完全に入れば後は大した抵抗も無く腸内を進み、遂には男の下腹部が魔理沙の尻を押すまで挿入される。
肛門を逆流してくる圧倒的な違和感は魔理沙の身体を強張らせ、異物を押し出そうと腸の壁が奥から波打つ。
膣壁ほど分かり易い反応ではないが、身体が必死に排除しようとする雰囲気は尻から十分に出ていた。
「おふぉ……魔理沙の尻は良い具合だな」
「んぎぃ……あぁ……」
満足気な溜息を吐いた男は片手で魔理沙の腰を持ち上げ、少女らしい小さな尻を揉み解しながら腰を引いていく。
入ってきた陰茎を出そうと排泄の動きを返す腸だが、魔理沙が持つ『便所以外では排泄してはいけない』常識が肛門から出て行こうとする陰茎を阻止するべく括約筋を締めさせた。
出そうとする動きと留めようとする動きが合わさって、魔理沙の尻を犯す陰茎への刺激が増大する。
「あがぁ……」
括約筋を腸内から捲られる魔理沙の口から、普段は聞けない呻き声が漏れた。
左右の尻を広げながら出てくる竿に張り付いた肛門が引っ張られ、まるでひょっとこの口を思わせる形になっている。
陰茎が抜けていく腸内では一定の間隔を置いて狭くなっているヒダがカリに引っ掛かり、肛門の締め付け以外の新しい感覚を男へ送った。
「おぉ、魔理沙の尻は揉んでも入れても気持ち良いな」
「あぐぅ……」
そしてカリが出てくるまで陰茎を抜いて、再び挿入する時には勢いよく下腹部を魔理沙の尻へ叩き付ける。
小さく固めの尻がペチンと音を立てて波打ち、衝撃を全て吸収した。
ぶつけられた拍子に白い肌が若干赤くなっても、男は勢いを付けたまま腰を動かしていく。
「ふっ、くぁっ、おっ!!」
「あ、あがっ、も、漏れる……」
男が陰茎を腸内へ差し込む度に、背中側から押される膣内から精液が漏れ出してきた。
眠る魔理沙も肛門を犯される感覚が、排泄をしている時と全く同じである所為で不穏な寝言を呟く。
腰を持ち上げられているので上半身までも軽く上げられ、胴体と畳の間に挟まれていた巨乳が揺れては乳首が畳に擦られた。
肛門で出入りを繰り返す動きを受けて脂汗すら浮かべる魔理沙だが、乳首からの快感も少しだけ受けている。
しかし絶頂に達する程では無く、魔理沙はひたすら自分の意思を介さない排泄の感覚に悶えるだけだった。
「くぅ、流石に締まるな……!」
「ん、んぐあぁ、お、尻が……あぁ……!!」
薬と酒の力で深い睡眠に陥っている魔理沙は、どれだけ乱暴に尻の孔を犯されても起きる気配すらない。
激しさを増す陰茎の出し入れに抵抗しようと括約筋の力も増えるが、努力は全く実っていなかった。
犯している男は陰茎から快感と魔理沙の尻の感触、そして押された巨乳が脇腹から食み出て突き上げる度に揺れる光景を見て、精神的な快感が大きく高まる。
陰茎が腸内でビクビクと震え始めたかと思うと鈴口からカウパー液を出し、腰を引けば魔理沙の括約筋で竿を扱かれて尿道にあったものすら体内へ漏らす。
「おっ!? くぁっ!! だ、出すぞ!!」
「ひぎぁっ! んくぁっ!! あぁぅ!!」
もはや眠っているとは思えない呻き声を漏らす魔理沙。
下腹部を魔理沙の小さな尻に強く押し付けた男は、股間の力を一気に抜いて精液を解き放つ。
括約筋で竿を締め付けられて尿道も塞がれ気味だが、陰茎はその締め付けさえも押し返す程の勢いで射精していく。
「おっ! おふっ!!」
「あっ!? あぁっ!!?」
持ち上げた魔理沙の腰を力の限り自分の下腹部へ引き寄せ、陰茎の周りに尻の弾力を感じながら、男は精液を残らず魔理沙の腹の中へ解き放っていった。
痙攣する陰茎が腸の壁を刺激し、魔理沙へ排泄を促していても、男は関係なく腰を押し付け続ける。
暫く硬直する身体を震わせた男から絶頂の波が消え、抱えていた魔理沙の腰をゆっくり降ろすと陰茎をヌルリと抜いた。
「ふぅ……魔理沙のケツは良かったな」
「結局満足に犯したのはお前だけか」
「遅漏か?」
「お前らが早過ぎるんだよ」
すっかり寛いでいるフェラをさせた男と膣内を犯した男は、魔理沙と霊夢の食べ残しを口へ運んでいた。
肛門を犯していた男が腰に軽い疲労を感じながら、尻を高く上げる体勢に戻った魔理沙を放って陰茎を拭う。
そして褌を締め直すと二人の男へ合流した。
「あっちもそろそろ終わりそうだな」
「何だ。三人ともまだ出してないのか」
「随分長持ちだな。ひょっとして溜めてなかったんじゃないか?」
「あっ、しまった! 俺もそうしておけば魔理沙のマンコを長く犯せたのに……!」
「まっ、回復したらまたヤれば良いだろ」
「……そうだな」
膝立ちのままで男達に前後から挟まれて犯されている霊夢を見た男達は、行為の長さを少しだけ羨んだ。
流石に魔理沙へフェラをさせた直後や、子宮口を押し上げただけで射精してしまったのは恥ずかしいらしい。
残った飯を突く箸の動きが乱暴になり、半ば自棄食いの体を見せていた。
△
霊夢が本格的に犯され始めたのは、魔理沙の身体を弄っていた男が周りで見ていた男達に誘いの言葉を出した頃。
眠る霊夢が身体を弄られる光景に我慢できなかった男達は、許可を貰った途端に手を伸ばす。
「うっ……」
ドロワーズを脱がされた裸の股間に掛かる男の生暖かい吐息と、上半身に這い回る手から受ける不快感で小さく声を漏らす霊夢。
眉は顰められ、口はへの字に傾いて寝顔に身体が触られる気持ち悪さを全面に出していた。
しかし男達は思考が性欲に汚染されて、不機嫌な表情に気を向ける余裕は消えてしまっている。
少しだけ弄られていた胸が違う男によって再び揉まれ、乳首は遠慮なく抓られた。
軽く痛みすら感じる刺激から逃れようとする霊夢は、うねうねと上半身を動かす。
「おっと……へへ、逃がさんぞ、霊夢ちゃんよ」
霊夢の顔を弄る男は不快さを表す表情を見ながらキスをして、舌を霊夢の口内へ差し込んでいく。
大人の厚い舌が霊夢の小さく薄い舌に合わさると、少女の唾液を味わいながら舌を絡めた。
「んぶ、じゅる……ずずぅ~」
「んうぇ……んっ、うぶぇ……」
唾液を啜り出されるついでに舌さえも男の口内へ吸われ、唇で扱かれて甘噛みされる。
揉まれる胸は指の跡が赤く浮かび上がり、立った乳首は男が摘み易い形に変わった。
乱暴な手付きであっても股間を吸われる快感と合わさり、首から下の刺激が徐々に快楽の火を灯し始める。
「……ふはっ、おい、お前ら、霊夢ちゃんを立たせるからちょっと退け」
「お、おぉ」
「んふぅ、分かったよ」
暴走しそうだった性欲を一先ず落ち着けた男達は、霊夢の服を全て脱がせて膝立ちにさせる。
寝ている霊夢は身体に力が入っていないので両脇をそれぞれ前後に分かれた男が片手で支え、自由な手を股間へ伸ばす。
前からは処女を犯す男が秘裂へ指を差し込んで膣口を解し、後ろから支えている男は小さな白い尻に手を分け入れて肛門へ指を差し入れた。
残った男は霊夢の頭を支えると上を向かせて再び口内へ舌を差し入れる。
股間と尻の孔を前後から弄られる霊夢は刺激と快感に耐え切れず、宙に浮く腰をカクカクと卑猥に動かした。
どれだけ指から逃げようと腰を動かしても、前へ動かせば膣内へ入る指が深くなり、後ろへ逃げても腸内へ侵入してくる指が根元まで入ってくる。
「んむぅ、ぁむぅ……!」
「んふっ! じゅる! んんふっ!」
「霊夢ちゃんはエロイな~」
「眠っていてもマンコを弄られて腰を動かすなんてな」
厭らしい笑い声に晒される霊夢が腰を小刻みに動かし、指を差し込まれて呼び覚まされた性感が愛液を漏らした。
男が弄り回す指の動きに合わせてグチュグチュと音が聞こえてくる。
霊夢の白い肌は力尽くに目覚めさせられた性的な興奮で赤く染まり、キスをしている男の口内へ甘い吐息を吐き入れた。
「ん、あむぁ……」
「……そろそろ良いか?」
「ケツもだいぶ解れたな」
前後から挿入された指を締め付けていた膣口と括約筋は、出しては入れるを繰り返された事で指一本ぐらいなら難なく咥え込む程度まで解れている。
ギリギリ二本いけそうだが、拡張する前に犯してしまおうと互いに視線を交わした男達。
「もう少し持ち上げろ」
「おうよ」
「んむぉ……」
「ん……ふぁ……」
畳から膝が軽く上がるまで霊夢を持ち上げた前後の男達は、反り立つ陰茎を褌から器用に取り出した。
既にカウパー液を滲ませた亀頭を愛液溢れる秘裂と、腸液が僅かに漏れた肛門へ食い込ませる。
『せーのっ』
息を合わせる声が二人分聞こえ、持ち上げられていた霊夢の身体が落とされた。
「んぐぅーー!!」
「おむぉ……」
「おぉう、マンコが、締まる……!」
「や、やっぱりケツはキツイな……!」
前後の孔の処女を呆気なく破り去られた霊夢は、キスをしている男の口の中へ大きな悲鳴を流し込んだ。
処女膜は何の抵抗も無く突き破られてしまい、愛液で滑る膣壁は亀頭に広げられ、最奥にある子宮口は一気に押し上げられた。
肛門でも指よりも太い陰茎で括約筋が拡張され、逆流する感覚を霊夢に送りながら腸内を進んで、尻が男の下腹部で潰される。
年上である男達の脚の方が長いので、殆ど前後から入れられた陰茎二本で身体を支えられる霊夢。
行き成り二つの孔を犯された霊夢が受ける衝撃は計り知れず、畳から浮いている膝は痙攣を繰り返し、腕も震えた。
前後の男達がタイミングをずらして上下に動き始めれば、打ち上げられる霊夢の身体は高い位置を維持する羽目になる。
「ふっ! ふぅっ! うっ!」
「くっ! ふはっ! んぅっ!!」
「んむぁ! あっ!! あむぅっ!!」
「じゅるる、ず、ずずっ……」
膣内を犯している男が腰を突き上げれば反動で霊夢は後ろへ倒れそうになるが、肛門を犯している男が倒れてくる身体を支える為に腰を突き上げて腸内から霊夢を押し上げた。
後ろから押されれば今度は前へ倒れそうになってしまい、膣内を犯す男が再び陰茎で子宮ごと霊夢を突く。
「はっ! くはっ! 良いぞ! 霊夢ちゃん!!」
「締まる! うっ! くぁっ!」
「んぐぅ! ふっ! ぅぐっ!」
「むぅ……じゅる……」
二つの孔を同時に犯される衝撃は処女の霊夢にはやはり辛く、防衛本能として逆流してくる違和感までも快感に変換して何とか耐えようと試みた。
そして一度快感として受け取ってしまえば、膣内を犯される僅かな快感と合わさって霊夢の身体は一気に絶頂へと駆け上り始める。
前後から男達に密着されていた身体は汗を滲ませ、肌同士が吸い付くような感覚を三者それぞれに送った。
「おぁっ!? 霊夢ちゃんのケツが締まる……!」
「くふぅ!? マンコも急に吸い付きが……!」
「んむぇ……」
「じゅるじゅる……」
快感に目覚めた霊夢の身体は膣内を犯す陰茎にヒダを張り付かせると、子宮が奥へ引き上がり鈴口からカウパー液を引き出す。
カリに掛かる膣壁は薄いが、その分陰茎との密着を高めた。
元々少女らしい身体の小ささは膣内であっても同じであり、子宮を持ち上げるまで入れても尚、陰茎の根元が余る。
反対に肛門を犯す男は腸と言う奥の深い孔を犯しているので、尻の肉さえなければ難なく全て挿入できただろう。
膣内を犯す男に突き上げられた後、落ちてこようとする霊夢の身体は自身の体重で陰茎を膣内の奥深くの更に奥へ受け入れ、胎内から身体を持ち上げられた。
肛門でも小さな尻が男の下腹部を受け止めるも陰茎の挿入を止めるには力不足で、結局勢いを付けた突き入れで尻を潰され、陰茎を根元付近まで受け入れる。
犯される程に霊夢が溜め込む快感は大きくなり続け、膣口と肛門の締め付けも強くなった。
「うぅ……!」
「くふぅ……!!」
股間から沸き上がる射精の欲求を耐えつつ、前後の男達はスパートを掛けて腰の動きを早くしていく。
霊夢も頭をガクガクと揺らすのだが、未だにキスをして舌で口内を蹂躙している男に支えられていた。
綺麗な唇の端から男と霊夢の唾液が合わさったものが流れ落ち、首筋へ流れる。
汗ばむ鎖骨から膣内を犯している男の胸板に押さえつけられている美乳へ到達し、肌同士が擦れ合って聞こえるニチャニチャとした音に粘っこさを追加した。
「おぁー! 出、るぅ!」
「くはっ! 霊夢ちゃん! 子宮に出すぞ!!」
「んんぅっ!!?」
「あむぁっ……」
膣内と肛門を犯す男達の快感が限界に近付くと、上下に突き上げる動きが乱暴になっていく。
そして、どちらともタイミングを計る事も無く、一番高い位置で腰を突き上げたまま、男達は精液を解き放った。
「くぁ~!!」
「うっくっ!」
膣内を犯す陰茎は根元まで差し込まれ、亀頭が半分ほど子宮口に減り込んだ状態で精液を吐き出す。
他に行き場が無い所為で出された精液の殆どが子宮口を通り内部へ入り、更には卵子を目指して精子が突き進んだ。
「んん!? んむぁ~!!」
「おぶぅ……」
胎内の最奥で熱い精液を受けた霊夢も溜め込んでいた快感を爆発させ、宙に浮いていた脚をガクガクと震わせながら絶頂に達した。
キスをしていた男が唇を離した途端、霊夢の口から絶頂の声が大きく出てくる。
「ふぁ、んふぁーー!!」
肛門でも小さな尻を押し潰すまで差し込まれた陰茎が腸内で大きく痙攣を繰り返し、射精を行っていく。
本来、腸は中の物を消化吸収する為の臓器なので、出された精液は即座に霊夢の身体へ栄養として吸収され始めた。
前からは女として子を孕む為に精液を受け入れ、後ろからは子を孕む為の栄養として精液を受け入れる。
どれだけ霊夢本人が眠っていても、女としての身体はシッカリと生命の役割を果たそうとしていた。
「うっ……おふ……」
「くふぅ……はぁ……」
「う、あ……あぁ……」
未だに絶頂で身体を震えさせる霊夢だが、前後の男達は既に射精が終わりつつある。
膣内と腸内で精液を吐き出していた陰茎は、徐々に勢いを緩めていった。
射精が完全に終わる頃には霊夢が受けていた快感の波も収まり、震えが止まった身体が膣内を犯していた男へグッタリともたれかかる。
口を開放されたので頭は肩へ乗り、霊夢の寝顔には何処と無く満足そうな雰囲気が漂っていた。
魔理沙と違ってシッカリ絶頂へ達したお陰で、力尽くに目覚めさせられた性的な欲求を満たしたのだろう。
「ふぅ……やっぱり霊夢ちゃんは良いマンコを持ってたな」
「尻も良かったぞ。締りが凄くて」
「……満足したなら早く変わってくれ。もう我慢できそうに無い」
「おっと、悪いな」
「今退くよ」
一人取り残された形になっていたキスをしていた男が、褌を脱いで前後の孔を犯していた二人を急かした。
一先ず満足行くまで霊夢の身体の中へ精液を流し込み、欲求を満たした男達は特に反論する事も無く陰茎を抜いていく。
「んゃぅ……」
膣口と肛門から陰茎が出て行く感覚にすら甘い吐息を吐き出す霊夢は、身体に燻る快感が僅かに残っているようだった。
支えを失った霊夢が畳へ寝かされると、その上へ我慢していた男が早速圧し掛かる。
しかしそれも一瞬の内に闇に包まれた所為で中断されてしまった。
「おい、灯りを消すなよ! 犯せないだろ」
「いや、消した覚えは無いぞ」
「そうだ」
「何か急に――」
「あん?」
灯りを点けていた室内を急に暗闇が包み、戸惑う五人の男達へ恐怖が忍び寄る。
不自然に言葉を途切れさせた男の反応も、単に灯りが消えただけではないと徐々に察する要因となった。
「おい、どうした?」
「何とか言――」
「お前達は食べても良い人類なのか~?」
「っ!?」
暗闇の中から場違い極まりない少女の声が聞こえてくる。
眠っている魔理沙ではなく、かと言って霊夢でもない三人目の少女の声。
混乱する四人の男達の中で、一人だけ正体を察した男は慌てて仲間へ警告を出した。
「ルーミアだ!」
「はっ?」
「誰だそれ?」
「そんな事より灯りを点けてくれ。霊夢ちゃんを犯せない」
「馬鹿野郎! そんな事をしている暇は――」
「なんだ?」
音も無く、ただ不自然に、また声が途切れる。
霊夢を犯そうとしていた男は視界が真っ暗になっても手探りで美乳を弄り回し、秘裂へ手を差し込んで膣口を掻き回していた。
高まりきった性欲が、現状を正確に認識する能力を奪ってしまっているのだ。
「ルーミアって誰――」
「妖怪か――」
「声は女の子っぽかっ――」
「……? どうしたんだ?」
突如として消えていく仲間の言葉を聞き、流石に霊夢を弄っている場合ではないと思った男は身体を起こして声が聞こえていた方へ顔を向ける。
「お前は食べても良い人間なのかー」
「あ――」
何も見えない筈の暗闇の中、霊夢を犯そうとしていた男が最後に見た物は禍々しく赤く光る一対の目だった。
ガシッ!
ムシャッ☆
男達は死んだ。
スイーツ(笑)
終わり
ガンダムビルドファイターズトライ ホシノ・フミナ:洗脳・操り人形化
休日であっても 部活をする生徒達で賑わう学園を歩く作業着姿の男が居た。
用務員ではなく、肩の部分に書かれた会社の名前で分かる外部の人間であるにも拘らず、意気揚々と目的地へ脚を進める。
その表情は抑えきれぬ欲望を抱えた笑みを浮かべており、器具と作業服を着ていなければただの変質者に見えただろう。
誰にも止められる事無く歩く男は校舎の裏へ回ると、少し大きめのプレハブ小屋の前に到着した。
扉の窓にはガンプラバトル部と表札が貼り付けられ、見るからに学園のマイナーな部である寂れた雰囲気を発している。
入り口の前で一旦立ち止まった男は、溢れる欲望を抑えて営業スマイルになると扉を開けた。
プレハブの中は中央に大きな機械が鎮座し、周りの壁側一面に数々のガンプラが飾られている。
「こんにちは。ヤジマ商事です」
「あっ、こんにちは!」
一見すると趣味に生きる青年の部屋であるかのように思える部室の中で、元気良く返事を返してきたのはポニーテールの少女<ホシノ・フミナ>
身に着けるのは学園指定の制服で上は紺ブレザー、胸元では白いワイシャツをチラリと見せ、赤いリボンが可愛らしさを醸し出す。
グレーのスカートは短く、股下数センチ下がるだけで白とピンクのスパッツが見え、その裾は肉付きの良い太股に食い込んでいた。
野暮ったい地味目な制服の上からでも、中等部三年という年齢を考えても素晴らしい身体の凹凸を晒し、入ってきた男へ振り返る動作をしただけで巨乳はゆさっと重そうに揺れる。
腰も細く、ポニーテールの髪型を合わさって活動的な印象を受けた。
「バトルシステムのメンテナンスに来ました」
「待ってました。どうぞどうぞ」
「失礼します」
フミナは嬉しそうに手を軽く叩いて軽い足取りで男へ近付き、男の腕を掴んでバトルシステムへ誘導する。
小さくスキップすらしている上機嫌のフミナの身体を視姦する男はヤジマ商事の社員で、主にバトルシステムのメンテナンスを担当する技師だ。
ガンプラバトルに欠かせない大型の機械は既に世界的な普及を果たしており、それこそ学校の部活で使われる事も認められる程に普及を果たしている。
聖鳳学園でも例に漏れず、場所こそ校舎裏のプレハブであるものの、ガンプラバトルをするには十分な装置が設置されていた。
その聖鳳学園のバトルシステムのメンテナンスを担当する男は、横目にフミナの顔や胸、腰からスカートに隠されている尻を見ながら漸くこの日が来たと内心は感傷で一杯だ。
最初の仕事でフミナの欲情を沸き上がらせる体付きを見た瞬間に、男の心には邪な欲望で満たされた。
定期的にメンテナンスで部室を訪れる事でフミナとの面識を深めていくと、会社にも隠れて欲望を叶える為のプログラムを組み、バトルシステムにも本来なら必要ない機器を組み込んでいく日々。
いつか必ず叶う目的を胸にしながら仕事も問題なく処理し、男の努力は今日、ようやく実を結ぶのだ。
「バトルシステムの具合はどうですか?」
「使い心地は良いと思います。バグもありませんし」
「そうですか。それはメンテした甲斐がありましたね」
「いつも有難う御座います」
フミナと会話しながらバトルシステムの土台を囲む板を外し、配線が蔓延る中をペンライトで照らしながら点検していく。
男にとっても装置は大事な物であり、ここは手を抜ける筈も無かった。
一通り確認を終えると鞄からノートPCを取り出し、バトルシステムに繋げる。
「内部は問題無いですね。OSの更新があるのでしておきますね」
「お願いします」
OSの更新は嘘ではないが、男は入れなくても良いプログラムを起動させてシステムを微妙に書き換えていく。
ノートPCのモニターには完了した領域が数字で表され、時間が経つほどに100%へ進む。
その間は男も暇なので、フミナへ振り返ると再び世間話を始めた。
「そういえば、前に居た部員が見当たらないようですけど……?」
「あぁ、それはですね……」
前に男が来た時は、少ない人数だったものの確かに数人の部員で賑わっていた。
それが今ではフミナ一人しか居らず、内心都合が良いと思いながら本当に一人しか居ないのか確認を取る。
「ちょっと引き抜かれちゃいまして……」
「そうなんですか」
バツが悪そうに頭を掻くフミナは嘘を言っているようには見えない。
「あっ! でも、最近はセカイ君って後輩が入部してくれたんで、部としては活動できそうなんですよ」
「そうなんですか。一先ずは安心って所ですね」
「そうですね。一安心です」
「そのセカイ君は、今日は来ないんですか?」
「えぇ、何か道場で用事があるとか言ってました」
「へぇ……」
新しく新人が入ったと聞いて舌打ちをしたい心を隠しつつ、情報を引き出してみると、どうやら今日はフミナ一人だけしか部室を利用しないようだった。
安心した男はチラリとノートPCのモニターを確認し、進んでいた数字が100%間近になっている事を確認する。
営業用の笑みに僅かな欲望を混じらせた男だが、向けられるフミナは僅かな変化に一切気が付かない。
「それじゃ、部活に活気が戻ってきたんですか?」
「それほど活気が戻って来た訳じゃないですけど、セカイ君は元気なんでその分は明るくなりましたよ」
「そうなんですか」
引き抜かれたと言ったフミナの雰囲気が若干暗くなったものの、セカイの事を話し始めると元気さを取り戻していくフミナ。
男はセカイの顔すら知らないが、フミナの明るい表情を見て新入部員は余程助かったと理解した。
「道場って言う事は、そのセカイって言う部員のガンプラはやっぱり格闘戦を主に行う物なんですか?」
「えぇ、そうですね。ビルドバーニングガンダムって、何故かドムから出てきた機体なんですけど」
「えっ? ドムからですか?」
「そうなんですよ! 私もビックリしました!」
バトルシステムを管理する側の男も、流石にガンプラの中からガンプラが出てくる話は聞いた事が無く、フミナと同じく心底驚いた様子を見せる。
「ん? ……そろそろ更新が終わりそうなので、動作確認をお願いしても良いですか?」
「あっ、はい。分かりました」
動作確認は更新とメンテナンス毎にやっている事なので、フミナも慣れた様子で部室の棚に納められている自分のガンプラを取りに行く。
ヒラヒラと揺れるスカートから、スパッツに締め付けられた若々しい太股が見え、尻の形も浮かび上がった。
中等部の若い女の子の尻を視線の端で視姦する男も、いよいよ目的を叶える為の合図としてキーボードを叩く。
カタカタと乾いた音はすぐに終わり、丁度フミナもGPベースを持ってバトルシステムの定位置に付いた所だった。
「それじゃ、始めてください」
「はい。分かりました」
促されたフミナがGPベースをバトルシステムに置き、ガンプラをセットする。
コンソールへ手を置いて、身体も前からの衝撃に耐えるかのように軽く前屈みになった。
直後にバトルシステムからプラフスキー粒子が放出され、乾燥した岩場が映し出される。
いつも通りに浮かび上がる仮想空間へガンプラを発進させるフミナだったが、いつもと違う光景はすぐに訪れた。
晴れた空を映し出していた所に、読めない文字がチラチラと凄い速度で映っては消えている。
しかも色が薄く、殆ど空の色と代わらないものの、完全に動作不良を起こしているように見えた。
フミナも異常を報告しようと、チラチラと映る文字を見ながら男へ声を掛けるも異常はすぐにフミナを襲う。
「あの、何か変な……文字……が…………映――」
バグらしき現象を報告しようとした言葉は最後まで続けられる事無く、最後の方は完全に途切れてしまった。
おまけに文字を見ていたフミナの表情も感情が抜け落ち、目からも意思という光が消えた。
「どうしました?」
「……文字が出たり消えたりしている」
「……くくっ、それを良く見るんだ」
「……はい」
もはや隠す必要が無くなった厭らしい笑みを浮かべる男は、フミナの視線を仮想空間の空に出ては消える文字へ固定させる。
この文字こそ、男がフミナを手に入れる為に作り出したプログラム。
バトルシステムから放出されるプラフスキー粒子を介し、視界から入り込んだ文字情報が脳に送り込まれると、自我を押し付けて精神が無防備な状態にしてしまう。
そして男を主人と認識する操り人形として、意識が作り変えられるのだ。
ピクピクとフミナの肩が跳ね、つられて巨乳が揺れる光景は男が想定したとおりの反応であり、自分の思惑通りに洗脳が進む光景に笑みを深くする。
「……プログラムインストール中……洗脳基礎プログラムをインストールします」
「くくく……」
仮想空間に浮かび上がる文字を凝視するフミナの言葉には、既に意識の欠片すら感じられず、完全に機械的な印象しか受けない。
コンソールを握っていた姿勢も今では背筋を伸ばして直立し、身体を小刻みに痙攣させる。
肩が動けば下にある胸もつられて揺れてしまい、ブラに支えられている筈であっても、標準よりも圧倒的に大きい所為で動きを抑えきれていなかった。
フミナを横から見詰める男も、綺麗な形を浮かび上がらせる巨乳に視線を釘付けにされている。
もうすぐ思う存分に揉めるとの期待も合わさり、陰茎はズボンを膨らませた。
「……自我を封印。洗脳基礎プログラムインストール中……10%……36%……92%……完了しました」
「次はこれだな」
「うっ……性知識のインストールプログラムを確認。……インストールを開始します」
「順調だな」
フミナの機械的な自己申告を聞きつつ、モニターへ視線を走らせる男は満足気に呟く。
モニターでも数字が進んでおり、フミナの精神が汚染されていく事実を視覚で確認できた。
「……インストール終了しました」
「よし。それじゃ、フミナ。こっちへ来るんだ」
「……了解」
命令を受けたフミナは、何の迷いも無い足取りで命令通りに男に近寄る。
無表情の顔は男へ向けられたままで、一切他へ視線を移さない。
ただ歩くだけも、制服に包まれているフミナの巨乳はふるふると揺れて男の視線を楽しませた。
「フミナ。お前の今の状況を言ってみろ」
「……了解。……現在マスターの操り人形として活動中」
「お前の身体は誰の物だ?」
「……私の身体は全てマスターの物です」
「ほほう……」
プログラム通りの返答に、厭らしい笑みを浮かべる男。
キーボードを叩いていた男の手は、制服を持ち上げていたフミナの巨乳へ重ねられ、指が力強く食い込んだ。
「この巨乳も俺の物なのか?」
「……そうです。厭らしいおっぱいはマスターの為にある物です」
洗脳プログラムで植えつけられた知識を無表情で披露するフミナ。
胸に食い込んだ指が弾力を確かめるように動いても、眉すら一切動かさない。
ニヤリと笑う男は胸を揉みながら、スカートを捲りあげてスパッツに包まれている股間も触る。
胸とは違った柔らかさは指先を簡単に食い込ませ、秘裂に入り込んだ所為で左右から大陰唇に挟まれた。
スパッツの下には当然ながらショーツを履いている感触があるも、大陰唇は何も付けていないとばかりに指先を受け入れる。
「それじゃ、ここも俺の物か?」
「……はい。私のオマンコもマスターの物です」
「ふっ、くくく……」
厚い生地の向こうで存在を主張している胸を揉み続ければ、掌の中心でポッチが少し固めの感触を返ってくるようになった。
指が動けば制服どころか、下着すら動いてしまって乳首が擦られたのだろう。
揉まれる以外に乳首からの快感を追加された胸が、封印された自我の変わりに反応を返しているようにも感じる。
股間を弄っている指先にも徐々にヌルヌルとした体液が増え、生地で秘裂の中を擦る抵抗が減っていった。
「次は制服を脱ぐんだ」
「……了解致しました」
フミナの身体から手を離した男は追加の命令を出し、フミナは無表情で受け入れる。
ブレザーのボタンを外して前を広げ、袖から腕を抜くだけでも、ワイシャツを大きく持ち上げている胸が揺れた。
白く薄い生地の向こうにはスパッツと同じピンク色が透けており、その形はブラとは違う形状をしている。
「ん? フミナはブラをしていないのか?」
「……はい、マスター。私はタンクトップをブラの代わりとしています」
「ほほう……」
フミナほどの巨乳がブラをしないで、タンクトップに頼っているのは男にとっても意外に感じた。
過去にはタンクトップ姿を見てはいるものの、その時は黄色のカーディガンを羽織っていたし、流石にブラぐらいは付けていると思っていたのだ。
その間にもフミナはブレザーを脱ぎ去って、今度はワイシャツへ指を掛けた。
自分の胸を見下ろす顔に表情は無く、何の躊躇いも感じないで行動している事が伺える。
そして白い布が左右へ開かれると、下からブラ代わりのタンクトップが現れた。
「おぉ……! やっぱりデカイな」
「…………」
ワイシャツを脱ぐ為に身体を片方へ傾ければ、制服の拘束から解き放たれた胸は高さを変えて重そうに動く。
タンクトップの白い生地の部分ではうっすらと地肌が透けており、ただでさえ厭らしい光景に卑猥さを追加していた。
乳首のある筈の箇所には乳輪の膨らみが確認出来てしまい、男は興奮の余り生唾を飲み込む。
「んくっ……」
「…………」
劣情に染まる視線を気にしないフミナは上半身の制服を脱ぎ去り、今度はスカートのホックを外した。
腰を締め付けていたウェストが開放されると、スカートが重力に従って足元へ落ちる。
命令通りに制服を全て脱ぎ終えると、再び直立で待機状態に移行した。
綺麗な姿勢で立つフミナの全身を上から下まで舐めるように眺める男は、おもむろに巨乳へ手を伸ばす。
「遂に……!」
「…………」
念願のフミナの身体へ触る瞬間を迎え、男の興奮は大きく高まる。
男らしい角張った両手の指先を、前へ突き出ている巨乳の先端へ当ててみると、僅かな力を加えるだけで胸の中へ埋まっていく。
乳首の固さを受けるが、その奥にある胸自体の柔らかさに、心臓が近い所為で体温も心成しか高く感じた。
指が胸の中へ食い込む程に真正面から押されて余った胸の肉が上下左右に広がって、タンクトップの生地ごと厭らしい柔らかさを見せて丸く変形する。
パッと手を離せば反動でたぷんと大きく揺れ、重みを感じさせる動きで波打ち、すぐに元の形に戻った。
再び指を近付けた男は、僅かに膨らんでいる乳輪の縁を軽く押しながら指先でなぞる。
「気持ち良いか?」
「……はい。気持ち良いです」
「セカイとか言うガキには触らせていないだろうな?」
「……触らせていません。カミキ・セカイは新人の部員としか認識しておらず、恋愛感情は一切持っていません」
「それなら心配ないな」
フミナの無感情の報告を聞く男が指先を動かし続けた所為で、僅かに膨らんでいた乳輪は徐々に大きくなって乳首すら尖り始めた。
ピッタリと肌に張り付くタンクトップなので、フミナの巨乳が見せる変化はハッキリ現れる。
しかし男にとっては余りにも小さすぎる変化であり、どうせ洗脳しているのならと少し大胆な命令を下す事にした。
「フミナ、お前の身体が感じる快感を増加させるんだ」
「……了解」
普通なら身体の感覚を思い通りに変化させるのは殆ど無理だが、洗脳されたフミナはある程度客観的に自分の身体を操作する事が出来るようになっている。
そのお陰で、了解の言葉の後には弄られる乳首が即座に反応を見せ始めた。
柔軟性の強いタンクトップに負けていた乳首は生地を下から押し、透けていた乳輪のピンク色がハッキリと見える程に尖る。
胸全体も僅かに張りを増したようにも感じ、フミナの全身から快感による汗が滲む。
乳首だけ弄られている状況であっても性感を何倍にも高められた所為で、平常だった身体がアッサリと性的に目覚めたのだ。
白かった頬も赤くなり、小さく開いた口から甘い吐息が吐き出される。
「ん……」
「フミナ、スパッツの下にはパンツを履いているよな?」
「はい。マスター」
「俺は壁を向いているから脱げ。それでまたスパッツを履いたら知らせるんだ」
「了解。マスター」
そう言った男はフミナがスパッツに手を掛けたのを見てから、壁を見るように身体を反対側へ回した。
最初に裸の股間を見ては面白くなく、どうせならスパッツを履いている状態の卑猥さを見たいと思っての命令。
後ろから布と肌が擦れる微かな音が聞こえ、プレハブの外から部活に励む生徒の掛け声が入ってくる。
自分が出した命令で、どれだけフミナの格好が卑猥になるかを想像する男の期待は高まるばかり。
「マスター、終わりました」
「分かった」
そして振り返って真っ先に視線が行くのは、スパッツに包まれた股間。
「おぉ、期待通りだ」
「…………」
男の視線の先には、性欲に塗れた目論見どおりの光景があった。
スパッツからショーツの線が消え、代わりに股間で大陰唇の形が先程以上にハッキリと浮かび上がっている。
しかも中心には秘裂に布が食い込んで割れ目を曝け出し、上の端の方では淫核の取っ掛かりさえ確認できた。
「スパッツを直接履く感覚はどうだ?」
「はい、スパッツがオマンコの割れ目に挟まって違和感を受けています」
フミナの報告を聞きながら一層視線に熱を込めて観察していると、秘裂に食い込んでいる布地の色がジワジワと変わっていく。
興味を引かれた男は再び秘裂へ指を食い込ませてみれば、先程よりもヌルリとした感触を受けた。
ショーツに留まっていた愛液が直接張り付くスパッツに吸収され、目に見える形で性感が目覚めた事を示しているのだ。
「随分と厭らしいマンコだな」
「マスターの指が気持ち良く、オマンコから愛液を流しています」
自分の身体の反応を、無表情で客観的に報告するフミナ。
興奮を高めたのは男も同じであり、いそいそとズボンの中で窮屈そうにしてる陰茎を開放する。
「よし、フミナ。膝立ちになれ」
「はい」
命令を追加されたフミナは戸惑う事無く、床へ膝を付いた。
膝下分だけ身長が低くなったフミナの胸の前には、反り立つ陰茎がある。
男は一歩フミナへ近寄るとタンクトップを下から少しだけ捲り上げ、開いた空間へ陰茎を差し込んだ。
「おふぁ……暖かい……」
「…………」
タンクトップに押さえられた胸の谷間は、熱くなった陰茎でも感じる程度の熱が篭っていた。
胸の谷間を進む陰茎はフミナが軽く掻いた汗の潤滑油で、抵抗無く巨乳に挟まれながら上へ進む。
男もフミナも巨乳を一切抑えていなくとも、タンクトップで胸の谷間へ向けられる圧力は陰茎へ快感を送る。
下腹部で巨乳を押すまで腰を進めると、陰茎は完全にフミナの巨乳の中に飲み込まれてしまった。
暫く陰茎が胸に挟まれる感覚を楽しんだ男は、更なる命令をフミナへ下す。
「フミナ、今からお前の身体に起こった変化は俺に報告しろ」
「分かりました」
「それじゃ、パイズリをするんだ」
「了解致しました。性行為の知識から情報を解凍します。…………解凍完了しました。これよりパイズリを開始します」
そしてフミナはタンクトップの上から自分の巨乳を押さえつけ、上下に動かし始める。
「おっ、おふぅ……」
「胸の谷間のオチンポを擦る度に、タンクトップで乳首が刺激されて快感を受けています」
男が快感で呻き声を上げてもフミナは変わらず無表情で胸を動かし、自己申告どおりに尖った乳首が布で擦れては捏ね回されている。
赤くなっていた頬は快感で更に赤みを増やして、額には汗が滲んだ。
陰茎からの快感で顔を天井へ向けていた男は気が付いていないが、薄い布であるタンクトップが汗で透け始める。
平常時でも、良く見れば肌の色が見えていた白い布の部分では、汗を染み込ませた所為でよりハッキリ肌色が浮かび上がっていた。
上下に動く胸の谷間からもヌチョヌチョと卑音が微かに聞こえ、タンクトップの襟首から中に篭っていた匂いが立ち上る。
フミナの真上に顔がある男も匂いを感じ取り、本能的な興奮で鼻から大きく息を吸い込んだ。
「すぅ~……ふはぁ……」
「…………」
フミナが解凍したパイズリの知識は豊富で、単純に上下に胸を動かすだけに留まらない。
左右の胸を互い違いに動かしたと思えば揃えて左右へ傾け、亀頭から肌が離れないように、胸を手で押さえつけながら陰茎を擦った。
更にはゆっくり胸を動かすと、今度は速さを付けて腕を動かす。
緩急を明確にしながらも動きを単純にさせず、左右から押さえる手も絶えず角度を変えて新しい刺激を送っていく。
タンクトップで乳首を擦られる快感で滲み出る汗がパイズリを容易にし、滑る感触と重量感のある柔らかさに、興奮で熱くなったフミナの体温が男の快感を押し上げた。
左右から中へ向かって押される巨乳は乳首を男の太股へ接触させており、フミナが胸を動かす程に擦れる乳首がフミナの身体へも快感を送る。
「お、おぉ! うっ、ふっ!!」
「んっ……乳首がマスターの太股で擦れて、絶頂に達しました」
性感を何倍にも高められたフミナは乳首からの刺激だけで絶頂へ達し、膝立ちになっている腰を小さく痙攣させた。
スパッツに包まれた股間をカクカクと卑猥に踊らせ、スパッツに染み込みきれなかった愛液が床へ落ちる。
このままパイズリをさせていれば胸の中で射精をしてしまいそうな予感を受け、男が慌てて身体を離した。
「おっと……ふぅ……」
「どうなされましたか?」
「ふぅ、最初に精液を出すのは、お前のマンコの中にしようと思ってな。俺は床に仰向けで寝るからお前が上に乗るんだ」
「分かりました」
パイズリから開放された男は床へ座り、仰向けに寝転がる。
男が寝たのを見たフミナは命令通りに騎乗位へ移行しようと、スパッツを脱ぐ為に手を掛けた。
「待て。タンクトップは捲るだけに留めて、スパッツはマンコの部分だけ鋏で切るんだ」
「了解」
スパッツを脱ごうとしていたフミナを止めた男は、一旦身を起こして近くにあった鋏を渡す。
性感を倍化させられたフミナの全身は既に汗に塗れ、タンクトップとスパッツに白い布の部分が完全に透けていた。
もはや身体を隠す役割を殆ど果たしていないスパッツの股間部分を引っ張るフミナは、躊躇い無く大陰唇を覆っていた箇所を切り取る。
剥き出しになった大陰唇は高められた興奮で既に秘裂を開き、濃い粘度を持つ愛液を漏らしていた。
タンクトップも命令通りに捲り上げれば、汗に塗れて蛍光灯の灯りをてらてらと反射させる巨乳が現れる。
若さを感じさせるツンと上を向いた巨乳は、タンクトップに支えられなくとも砲弾の様な形を保ち、尖る乳首を男へ向けた。
「それじゃ俺の上に乗るんだ」
「了解」
フミナは一旦立ち上がって鋏を机に置くと、露出した胸をゆらゆら動かしながら、仰向けで寝る男へ近付いて腰を跨いだ。
そのまま蟹股になりながらも腰を降ろせば、興奮で開いていた秘裂が脚の筋に引っ張られて更に大きく左右へ広がる。
開放された膣口から溢れ出す愛液が真下にある陰茎へ落ち、乾いた肌に滑りを与えた。
腰を降ろすフミナを見上げる男も、スパッツの切れ目から剥き出しになっている股間を見詰め、自分の腰にフミナの股間が近付いてくる光景に興奮を高める。
ある程度まで蟹股で腰を下げていたフミナだったが、入れるべき陰茎は男の腹に張り付いていたので根元を掴むと垂直に立てた。
そして下がる股間が亀頭に接触した途端、解れ切っている膣口が即座に鈴口へ吸い付く。
「おふぁっ!?」
「……騎乗位での性行為を始めます」
腰を下ろしたフミナが自分で陰茎を処女の膣内へ咥え込み、ジワジワと広がる膣口は愛液の滑りでスムーズに亀頭を迎え入れる。
性感を敏感にさせて乳首を弄ったおかげで、股間を一切弄らなくともジックリ愛撫を施したと同じ位に、膣口は陰茎を求めていた。
熱い大陰唇に挟まれ、膣口に締め付けられる亀頭からの快感で呻く男も、下がってくるフミナの腰を無意識に掴んだ。
男の掌には滲む汗で、張り付く様な肌の感触が返ってくる。
「んっ、オマンコがマスターのチンポで広げられていきます」
「お、おぉ……」
秘裂は太い陰茎で無残に広げられていっても、フミナの顔に感情が浮かぶ事は無く、発する言葉も機械的で意思が伺えない。
淡々と腰を降ろすフミナだが、増加させられた感度は膣口を広げられる感覚すら快感として受け取り、漏れ出す愛液の量を大幅に増やした。
膣口を通り抜けた鈴口にはヒダが率先して張り付き、奥へ引き込む動きを返しながら肌を滑る。
「亀頭が膣内へ入りました」
「あぉ……」
辛うじて処女の固さを持つも愛液を纏う亀頭は殆ど抵抗無く膣内へ消え、解れ切っている膣壁が蠢いて陰茎を迎え入れた。
「亀頭で膣内を広げられています」
「うふぅ……!」
進入方向で壁となっているヒダを亀頭で掻き分け、愛液を塗り返されながら進む陰茎。
ジワジワと下がるフミナの腰は処女膜を躊躇無く破り去っても、淡々と報告しながら腰を降ろすフミナ。
「っ……今、処女膜を破られました」
「くぅ……!」
少女にとって何よりも大事である処女を失っても、動きは止まらない。
表面上の反応とは正反対に、膣内は破瓜を迎えた途端に激しく蠢いて陰茎を締め付け、断続的な痙攣を繰り返して亀頭に刺激を送る。
フミナの身体には破瓜の痛みすら押し流す快感が走り、痛い程に尖る乳首が乳輪ごと膨らんで快感の大きさを物語った。
更には股間から滝の様に流れる愛液は、膣口から陰茎の竿を伝って床へ落ちる。
亀頭が最奥を持ち上げる重さを感じても更に腰は下がり続け、陰茎の根元に愛液で滑る大陰唇が接触した。
処女の膣内が、フミナ自身の力によって陰茎に占領されたのだ。
「ふっ……うぅ……オマンコにチンポが全て入りました。これよりピストン運動を開始します」
年齢の割に発育した姿を見せるフミナでも膣内は浅く、締め付けは強い。
それでも愛液で滑る上に、増加した快感で膣内は積極的に陰茎を受け入れ、ヒダを絡ませる。
根元まで咥え込んだ陰茎を膣内から抜いていくフミナは、知識どおりに下半身へ力を入れて膣壁を締めた。
「おわっ!?」
ただでさえ処女の生理的な反射で強かった締め付けに、フミナが意識的に力を加えた事で、陰茎がヒダで握られているような感覚を受ける。
尿道の根元で上がってこようとする精液を感じ、男も咄嗟に股間を締めた。
「んっ……! 失礼します」
「おぉ……」
カリが膣口を内から押し返すまで陰茎を抜いたフミナは男の胸へ手を置き、本格的に腰を上下に動かし始める。
体重を前へ傾ける体勢になっても男へ負担が掛からないように、手ではなく、脚へ力を入れて腰を動かすフミナ。
身体を動かせば、つられた巨乳が楕円を描いて卑猥に踊る。
目の前の光景からも興奮を受ける男は陰茎を更に硬くさせ、太くなったカリはヒダを引っ掻いて互いに快感を分け合った。
再び腰を降ろすと異物を吐き出して締まっていた膣壁を亀頭が広げ、愛液を纏ったヒダで陰茎が舐められていく。
無表情で腰を落とすフミナも、快感を倍化させられた所為で大きく高まる性的な興奮を抑えきれなくなってきた。
現状を報告するだけだった口が半分開き、甘い吐息が吐き出される。
「ん、ふぁ……あっ……快感が大きく、なっていきます」
「おっ、おぅ……!」
「どうだ? 俺のチンポは?」
「太くて、っ、オマンコが気持ち良いです」
フミナの視線は常に男の顔へ合わせられ、自分がどう動けば男の快感を引き出せるかを随時観察していた。
ただ上下に腰を動かすだけでも、男は狭い膣内を広げる感覚と愛液の滑る刺激で快感を受けているようだが、フミナは次の段階へ進む。
最奥を突き上げる陰茎で肺を身体の奥から押されるフミナは荒い呼吸を吐き出し、上下に動かしていた腰へ横の回転を加えた。
引き締まる腰へ力が入れば、自然と筋肉が薄く浮き上がり、陰茎も締め付けられる。
腰を掴んでいる男も指を動かして引き締まった固い弾力を無意識に楽しみ、汗の滲む肌の感触に酔いしれた。
「おぅっ!?」
男の反応は分かり易く、陰茎からの快感に浸っていた顔が、絶頂を耐える為に目をグッと閉じた厳しい表情に変わる。
フミナの腰に当てられていた手に力が込められ、興奮で赤く染まっても白さを維持していた肌へ手形を残した。
屈伸を続けるフミナの脚は徐々に疲労で振るえ始めるも、フミナは気にしないで男の命令を優先して動き続ける。
疲労が溜まる脚を無理矢理動かす所為で、必要以上に下半身へ力が入り、膣壁が陰茎を更に締め付けた。
激しく揺れる巨乳は乳首から汗を飛び散らせ、仰向けに寝ている男へ降り掛かる。
腰を横へ回されると、膣内を占領しては出て行く陰茎も舐められる角度が変わって新しい刺激を送られた。
「んっ、はっ、オマンコを掻き回されて、快感が、んっ、膨れ上がっています、うっ」
「くっ、くぉぅっ!!」
激しさを増す屈伸運動でフミナの脚は、疲労で徐々に膝がガクガクと震えてくる。
しかしフミナが激しさを緩める事は無く、むしろ男の絶頂に合わせて動きを早くさせた。
解れていたとは言え、硬い印象があった膣壁は完全に陰茎を受け入れ、ヒダの全てを使って亀頭に続いて入ってくる竿の根元まで満遍なく這いずり回る。
膣口を支点とした卑猥な梃子の原理で、Gスポットをカリで削られるフミナも膣壁を痙攣させて絶頂の波に耐えた。
それでも快感に敏感な身体は操り人形になったフミナの意思を無視して、男よりも圧倒的に早く快楽に染まる。
「私の身体が、絶頂に達しそう、です」
「お、おぉ! 俺も、精液を出すから、くふっ! イきそうになったら、おぅ! マンコを締め付けるんだ!」
「了解」
そして膣内に感じる陰茎が痙攣を始めた感覚と、自分の膣内で溜まる快感が大きくなったのを感じたフミナが、男の下腹部へ股間を打ち下ろす。
「んっ、絶頂に達します」
「くぅ!!」
一足先に絶頂に達したフミナの膣壁は、射精を我慢する陰茎を強く締め付けながら全身を硬直させて激しい痙攣を始めた。
膣口から最奥までヒダを隙間無く陰茎へ押し付けると、降りてきた子宮口は亀頭へ覆い被さって吸い付く。
男の下腹部に密着しているフミナの股間からは勢いよく潮を噴き出し、蟹股に開いている膝も震えた。
腰は前後にカクカクと卑猥に動き、その動きの所為で秘裂から顔を見せる淫核が男の下腹部へ擦り付けられ、フミナの快感は押し上げられた。
限界まで我慢を重ねた陰茎も一瞬遅れて絶頂に達し、掴んでいたフミナの腰を握り締めた男は覆い被さってくる子宮口へ精液を吹きかける。
「う、うぉ……」
「子宮口に精液を掛けられる、っ、感覚があります」
根元まで挿入された陰茎の痙攣と、膣内の最奥で増えていく熱い体液の感覚を無表情で報告していく。
フミナの身体も激しい絶頂に達して全身を震えさせ、前へ迫り出した巨乳が小さく波打った。
絶頂へ達しても無感情に男を見下ろすフミナの身体は、勝手に痙攣を繰り返す腰へ力を入れ、膣内で精液を吐き出す陰茎をヒダで握り締める。
硬さを増しては柔らかくなる陰茎がビクビクと前後に動き、睾丸から出される精液は全て処女の膣内へ流し込まれていく。
膣口から精液が逆流してくるまで、長く互いに絶頂の快感を分け合い、徐々に強張った身体から力が抜ける。
「ふぅ……」
「絶頂は収まりましたが、膣内の奥で精液が溜まっています」
「あぁ、もう退いて良いぞ」
「了解」
許可を受けたフミナが腰を上げようと脚へ力を入れるも、疲労で膝が震えてしまって上手く立ち上がれない。
一見すれば焦らしているとも思える動きだが、男の命令を受けたフミナは脚の疲労を押して無理矢理腰を上げた。
「ふっ……!!」
膣口から開放された陰茎は精液と愛液が付着し、絶頂の後で柔らかくなった状態で男の腹へ張り付く。
若干男にも不快感を送るが、射精の疲労で陰茎を綺麗にする動きすら億劫だった。
気だるげに上半身を起こした男を見詰めながら、身体を退けたフミナは横へ移動し、姿勢よく待機体勢へ移行する。
全身は興奮と絶頂で赤くさせ、汗も多く流しているものの浮かべる顔に浮かぶ感情は無い。
肌は汗でてかてかと光を反射させ、尖る乳首から汗が滴り落ち、頬には解れた髪が張り付いていた。
秘裂から逆流した精液は内腿を伝って足首へ流れ、床に新しく体液の染みを作る。
「よいしょっと……」
「…………」
上半身を起こした男の視線は丁度フミナの股間を見詰める高さにあり、男も思わず精液を漏れさせる秘裂をジッと見詰めてしまう。
未だ冷めあらぬ興奮を維持している大陰唇の割れ目は開き、フミナが呼吸する間隔と合わせて精液の大きな塊が出て来ていた。
男はそのまま視線を上に向かわせ、引き締まった腰を視線で舐めると乳首を立たせる巨乳に至る。
中等部らしからぬプロポーションを持つフミナの身体を改めて見れば、汗の滲む姿に解消筈の興奮が男の身体を流れた。
力無く垂れていた陰茎は、そんな心境を表して徐々に硬さと角度を復活させる。
「…………」
陰茎の変化を見たフミナは無言のままで床へ腰を降ろすと、巨乳を押すまで膝を引き寄せながら仰向けになった。
そして腰を持ち上げ、大陰唇しか出ていなかったスパッツの切れ目を大きくし、尻を手で開いて漏れた愛液と精液が伝う肛門を男へ見せる。
「マスター、こちらを……、ケツ穴をお使いになりますか?」
「ん、くくく、そうだな」
いつものフミナなら、絶対に使わないであろう名称で自分の肛門を指し示す。
洗脳された時に刻まれた知識は、男にとって最も興奮する名称を使うように変更されており、その成果の一端が出ていたのだ。
自分の成果を再び垣間見たお陰で男の身体から一時的に疲労が消え去り、精液と愛液に塗れる陰茎を揺らしながら脚を広げて待つフミナへ近付いた。
広げられた切れ目から見える肛門は色素が薄く、尻を左右へ引っ張られる動きに抵抗を示してピクピクと括約筋を動かす。
厭らしい笑みを浮かべた男が膝を付き、体液に塗れて反り立つ陰茎を押さえると亀頭を肛門へ接触させた。
「入れるぞ」
「はい」
男の宣言を受け、自分で括約筋から力を少し抜いたフミナ。
減り込んでくる亀頭から受ける違和感は大きく、括約筋は思わず力を込めて拒みそうになってしまう。
しかし洗脳されたフミナは意識的に陰茎を受け入れ、結果的に適度な締め付けとなって亀頭を圧迫した。
「くっ……マンコとは違った締め付けが……!」
愛液を流さない分は入れにくい箇所である肛門も、膣口から溢れる体液のお陰でジワジワとフミナの腸内へ陰茎が消えていく。
括約筋の色素が溜まっている部分は、竿に引っ張られて身体の中へ減り込んだ。
亀頭は膣口よりも太い筋肉である括約筋で締め付けられ、それが過ぎれば膣内よりは空間がある腸内を突き進む。
腸の壁には輪になった箇所がいくつもあって、亀頭が舐められるもヒダほどの快感はもたらされない。
ひとえに熱い体内に入れた精神的な満足感と、括約筋の締め付けによる圧迫感だけで快感を受けている状態だった。
「んっ、ふっ……」
「んっ、ケツ穴が、拡張されていきます」
腸内に入っても陰茎の反り立つ力は健在であり、裏側から押された膣内から逆流してくる精液は勢いを増して膣口から出てきた。
締め付けの強い括約筋で陰茎に付着していた体液は全て削ぎ落とされ、溜まったものはフミナの尾てい骨へ流れる。
「腸内の、圧迫感が増大しました」
「ふぅ……んっ……」
本当なら根元まで挿入したいが、フミナの肉付きの良い尻に邪魔をされてそれは叶わなかった。
仕方なく男は入れられる所まで入れると、持ち上げられていた中等部らしい太股を掴んで今度は腰を引いていく。
竿が肛門から出てくると括約筋もつられて外へ引っ張られ、まるで排泄をしているように見えた。
正常な状態では、それこそ本人すら見る事の出来ない肛門の状態に、男は何処と無く征服感に打ち震える。
ただでさえ処女を奪い、今まさに尻の処女まで奪った事でフミナの全てを犯した気にさえなった。
実際に思考から身体まで掌握しているが、何よりも実感を伴う快感に腰を振る男。
「ふっ! はっ! はっ!」
「んっ、オマンコが後ろから押されて、ん、精液が逆流してしまいます」
疲労を溜め込んでいたとは思えない力強い動きで激しく肛門を犯し、下に居るフミナへ大きな反動を送った。
ガクガクと揺れるフミナの上半身では膝に左右から押され、上を向いた巨乳が卑猥に揺れて男の目を楽しませる。
胸の谷間には汗が溜まり、細い首には髪の毛が張り付いていた。
男が打ち付ける腰の動きは速くなり、陰茎も沸き上がる精液を耐える所為で太く硬くなる。
「おっ! くっ! んっ!」
「うっ、ケツ穴を犯されて、っ、快感を、受けています」
身体の感覚を敏感にされた影響は、本来なら性感帯ですらない箇所を犯されても明確に出てきた。
排泄に似た刺激を短い間隔で何度も繰り返され、逆流する違和感も肛門を襲う。
幾らフミナ自身が陰茎を受け入れようとしても、咄嗟に出てしまう反射的な動きまでは完全に抑えられていなかった。
陰茎が抜き出る時は、トイレ以外での排泄を拒むように括約筋を締め、太い血管ごと竿を締め付ける。
僅かに付着している精液と愛液のお陰で動きを止められる事は無く、強い肉の輪で扱かれている感覚だった。
入れれば入れたで本来ならありえない、逆流する異物を押さえようと、やはり括約筋を強く締め付ける。
入れると抜くでは括約筋が締め付ける反応は同じであるが、腸内の狭くなった部分がカリに引っ掛かれば、快感となって男を攻め立てた。
一度精液を出しても快感は鈍く溜まり、腸に包まれる陰茎は確実に射精へ向かっていく。
最初と違って我慢しなくなった男は腰に流れる欲求に従い、肛門を犯す動きを激しくさせる。
「はっ! くっ! んんっ!! だ、出すぞ!!」
「ぅっ、はい、フミナのケツ穴にマスターの、んっ、精液を出してください」
「くっ、おぉ!!」
括約筋に締め付けられても尿道は精液を一気に駆け上がらせ、腸の壁を擦る亀頭が一段を大きく跳ねた。
掴んでいた太股へ体重を乗せた男が射精の勢いを感じ、抜こうとしていた陰茎を咄嗟に挿入する。
背中を軽く反らせてフミナの股間へ下腹部を押し付けると、白くなった視界が違う場所を男に見せた。
その瞬間に鈴口から精液が飛び出し、フミナの腸内を満たしていく。
「うっ……おぅ……」
「精液がお腹の中に、んっ、流れてきます」
腸内に精液を受けても、子宮口に出された時と同じ様に無表情で身体の中の変化を報告したフミナ。
尿道を精液が駆け上がる快感は男の思考を焦がす。
根元付近を括約筋に締め付けられ、その締め付けに抵抗しながら射精を繰り返すのは大きな快感を伴うが、相応の疲労が溜まっていく。
空っぽだった腸内に粘着く精液が流し込まれるが、流石に膣内を犯した時よりも勢いが衰える時間は早く、押し付けていた腰もすぐに力が抜けた。
短い時間でも硬直した男の身体には、射精が終わった途端に凄まじい疲労が襲う。
「ふぅ……」
「んっ……オチンポがケツ穴から抜けました」
大きく溜息を付いた男は掴んでいた太股を開放して、フミナから離れると疲れた様子で椅子に座った。
陰茎を締め付けていた肛門は抜けていく竿をシッカリと圧迫し、出された精液を逃がさないように緊張を続ける。
亀頭が見えて鈴口まで出てくると即座にキュッと締まって、広げられる前の肛門へ戻った。
膣口の様に精液を逆流させず、外側に陰茎から削ぎ落とした精液と愛液に塗れるだけで、とても犯された後とは思えない。
「それじゃ、俺のチンポを拭くんだ」
「了解。マスター」
命令を受けたフミナは抱えていた自分の脚を離し、椅子に座った男の股間へ身体を入れる。
近くにあったハンカチを使い、まさしく宝物を扱う手付きで力が抜けた陰茎を拭いていった。
流石に短時間で二度の射精した陰茎は硬くならずに、フミナの細い指に弄ばれるまま。
性欲を溜めていた状態であれば、カウパー液すら漏らす状況でも射精を終えた陰茎から反応は無かった。
「……これで宜しいですか?」
「ご苦労。フミナも服を着ろ。あぁ、スパッツは変えなくても良いぞ」
「了解」
切れ目を入れたスパッツは命令通りに変えず、愛液と精液に塗れた状態のままで上に制服を着ていくフミナ。
巨乳の上に纏められていたタンクトップを着ても尖る乳首は厭らしく布を突き上げ、シャツを着ても乳首の影はシッカリと見えた。
スカートを履けば隠された股間の中心から精液の塊が落ち、濡れた床を更に濡らす。
そしてブレザーを身に着けたフミナは、格好だけで言えば男が洗脳する前と同じになった。
「さて、ではお前以外に俺の好みそうな女を知らないか?」
フミナを完全に洗脳できた事で、自分の作った洗脳プログラムに自信を持った男は次なる標的を求める。
聞かれたフミナも主である男の命令を聞き、自分の交友関係の中で一番美人の名前を出した。
「……それならカミキ・ミライをお勧めします」
「カミキ……は聞いた事があるな。誰だ?」
「新入部員であるカミキ・セカイの姉で、モデルをしている高等部の先輩です」
「ほう、モデルか……。美人か?」
「はい、マスター。おっぱいも大きくて厭らしく、モデルと言う職業に相応しい美貌の持ち主かと思われます」
「そうか。呼び出す事は出来そうか?」
「カミキ・セカイを利用すれば問題ないと思われます」
「なら、そのセカイを利用してミライを呼べ。と言っても、俺も仕事があるから二週間先を目処に予定を立てろ」
「了解。それと私の母親も美人ですのでお勧めします」
「ふむ。……いや、流石に欲張っては駄目だろう。次はミライに的を絞るんだ」
「了解」
男の命令は後輩の姉と、自分の母すら売ると同じ行いであるが、フミナは何の迷いも無く誘い出す事を承諾する。
そもそも男に逆らう思考すら持ち合わせていない操り人形の状態なので、命令には絶対服従なのだ。
無感情に後輩の姉であり、自身の先輩を売るフミナの表情も一切の後悔を見せず、口調も淡々と続けられた。
「それでは再来週の日曜日で宜しいでしょうか?」
「あぁ、そうだな。日曜日の方が他の奴らにも怪しまれないだろう」
「了解。ではそのように致します」
次のターゲットが決まれば、残るのは後始末だけ。
男は当然ながらフミナの洗脳を解く訳も無く、人形状態のまま元の人格を偽らせる。
「フミナ、自分の元の性格は覚えているな?」
「はい。記録してあります」
「なら、それを元にした人格を作って、普段の生活に問題が無いようにしろ」
「了解」
そしてフミナは一旦顔を俯かせ、暫く無言を続けてから再び顔を上げた。
「マスター、これで良いですか?」
男へ向けられるフミナの顔に浮かび上がるのは、違和感の無い笑顔。
まさしく操り人形にする前のフミナそのものであり、意思を宿らせて生き生きとした表情だった。
しかしよく見ると目の奥には無感情な雰囲気が微かに感じ取れ、フミナに起こった異常を僅かでも知る者が見れば、違和感に気付くかもしれない。
あくまで表面上、親しくも無い他人から見える上っ面だけに張り付いた笑顔が、フミナの顔に浮かんでいた。
「うむ。目的は分かっているよな?」
「はい、カミキ・セカイを囮にして、姉のカミキ・ミライを呼び出します」
「洗脳は俺がするからな」
「カミキ・セカイには洗脳を施さないのでしょうか?」
「あぁ……、男を操っても楽しくないからな。セカイが障害になるならお前から排除しておけ」
「了解」
排除と物騒な事を命令されても、笑顔で了承するフミナ。
「あぁ、それと俺の呼び方は人前では、前の通りにしておけよ?」
「はい、分かりました」
一先ず後始末を終えて次の準備を整えると、外から部活をしている生徒を呼び出す放送が聞こえてくる。
ガンプラバトル部には何の関係も無い放送だったが、それでも外では未だに多数の生徒と教師が居る事を教えてくれた。
男も一応仕事として来ているので、余り遅くなっては学園側からも会社からも仕事が遅いと評価を下げられるかもしれない。
折角手に入れた肉人形を手放す羽目になっても笑えないので、男はサッサと仕事が終わったと会社へ報告しに帰る事にした。
「それじゃ、俺は帰るけど、後はさっき言った通りにしておけ」
「了解!」
元の性格を模したフミナのおふざけな敬礼に見送られ、男はプレハブ小屋を出て行った。
残されたフミナは笑顔を張り付かせたまま、バトルシステムの上に出していた自分のガンプラを棚へしまう。
それから床に飛び散った体液を拭いていると、プレハブの扉が開かれると同時に元気な声が入ってくる。
「先輩!」
「あっ、セカイ君」
「ちょっとバトルシステムを貸してください!」
「良いけど。何かあったの?」
「それが――」
入ってきたセカイに答えるフミナの顔は一切の違和感無く『フミナ』を演じていた。
会話の内容もとても人形化された状態であるとは思えない程に、スムーズでフミナらしい答えを返す。
若干興奮しているセカイも異変に気が付いた様子は感じられない。
「へぇ、新しい技を覚えたんだ」
「そうなんですよ! だからガンプラでも再現できるかなって試したくて!」
慌しく入ってきた理由を理解したフミナ。
巨乳を持ち上げるように腕を組み、人差し指を顎に当てて思案する雰囲気は、何も異常を感じさせない自然な仕草だった。
「あれ? 何か汗臭くないですか?」
外見的にはいつも通りのフミナから視線を外したセカイが、微かに鼻を動かして部室内を見回す。
「……そう? 私は感じないけど」
「う~ん……?」
男に犯された際、フミナが多く汗を流していた所為で、部室に汗の匂いが篭ってしまっているようだった。
フミナと男は匂いに慣れてしまって気が付かなかったものの、外から入ってきたセカイが若干疑問を感じる程度には残っているらしい。
ろくに換気もしていないので当然と言えば当然だが、それよりもフミナの思考は男が怪しまれる僅かな可能性を消す事の方が重要だった。
「何も匂わないわよ?」
「そうですか? 確かに――」
と、言葉を続けようとしたセカイは、視界の端で自分の顔を見るフミナの視線に僅かな違和感を受けた。
顔はいつも見ている笑顔を浮かべており、受け答えも変ではない。
しかしセカイを見返す目の奥に、今まで感じた事の無い冷たさを垣間見たのだ。
「先輩……?」
「どうしたの? セカイ君」
何かの見間違いかと顔をフミナへ向けるセカイだが、小首を傾げて不思議そうにしているフミナの顔に異変は見当たらない。
返してくる言葉も可笑しくはないものの、何処と無く他人行儀な色を含み、何故か一瞬だけフミナが人形になってしまったかのようなイメージを持ったセカイ。
「先輩。何か在りました?」
「……何か在ったと言われれば、部員を引き抜かれて部活の存続危機になったわよ?」
「あっ、す、すみません」
流石に自分の発言が、フミナの傷に触れたと思ったセカイは慌てて謝った。
フミナも女の子らしく頬を膨らませて、あからさまに『ちょっと怒ってますけど?』との雰囲気を発している。
視線の奥に潜む冷たさを、単に機嫌が悪かったのだと思い直したセカイが頬を掻いて申し訳なさそうに俯いた。
そんなしょげた反応を見たフミナは、部屋に篭っていた匂いの件を誤魔化せたと内心安堵する。
「まっ、匂いなんて窓を閉め切っていれば多少は篭るわよ。それはそうと、新しい技の再現だったわね」
「あっ! そ、そうです!」
気まずく無言になった空気を変えるかのように、話題を戻したフミナに続くセカイ。
結局、フミナが発していた異変のサインを見逃してしまい、助ける唯一の機会が潰えてしまう。
「今日はOSを更新したばっかりだから出来るかもしれないわね」
「えっ、そうなんですか?」
「えぇ、私もテストしたけど、セカイ君も新しい技を試すついでに確認してみて」
「分かりました!」
フミナの視線の冷たさを思考から追い出したセカイはそそくさとバトルシステムに陣取り、自身の新しい技を試した。
仮想空間では格闘家らしい動きを繰り返すガンプラの姿。
準備運動がてらに拳を振っていたかと思えば、その場で動きを止めて呼吸を整える。
そして掛け声と共に技っぽい動きをした瞬間、それっぽい技が発動した。
「凄いけど、これで完成なの?」
「いや、本当はもっとこう……ズバーっと行くんですけど……」
「まぁ、要練習ってこと?」
「そ、そうですね」
「それじゃ再来週辺りにまたバトルシステムのメンテナンスをするらしいから、今度はミライ先輩も呼んで見て貰いましょう」
「えっ、な、何でですか?」
行き成り自分の姉を呼べと言われ、戸惑うセカイに構わないフミナは、男の命令を実行に移していく。
「実はミライ先輩に相談したい事があってね」
「相談ですか?」
「そう。後はガンプラ部に勧誘してみようかなとも思ってるのよ。そうすればセカイ君も私以外の相手が増えるでしょ?」
「そう、ですね。分かりました! 今度連れてきますよ」
「本当にね」と、張り切るセカイに聞こえない、小さく暗い色を含む言葉を口の中に留めたフミナ。
先輩であるフミナに信頼を置いているセカイは、姉を呼ぶ提案に何か疑いを浮かべなかった。
セカイ自身も部活ではフミナしか相手が居らず、少し物足りないと思っていた所。
その上、ミライもセカイと同じ流派の経験者だ。
戦う相手としては申し分なかった。
躊躇したのは学園で肉親に会う気まずさ故で、まさか姉に危害を加えようとしているとは思ってもいない。
それからセカイは他の技も練習しながら、ガンプラの操作を習熟していく。
近くで動きを見ているフミナは、『フミナ』らしい表情でアドバイスを飛ばしていった。
「あっ、そこはジャンプして飛び越えた方が速度を維持できるわよ」
「はい!」
「攻撃できそうな隙があれば、一気に叩き込む!」
「はぁっ!!」
熱を帯びていくセカイの動きに対して、フミナの目だけは底冷えをする程に冷え切っている。
完全に人形化され、全ての行動は男の命令を実行する為だけに行われるのだった。
「次は空中からの攻撃が有効な場合よ」
「はい!!」
終わり
東方双子録 第二幕 その1
空を飛べる様になった双子は住処を紅魔館から寺子屋へ移し、自分達でも出来そうな仕事を探していた。
人里であっても人々が古い暮らしをしているお陰で、子供でも貴重な人手として受け入れられる。
しかし、双子は空を飛べる利点を利用した仕事を求めており、普通に農業だの商売だのをする気は無かった。
「そろそろ、仕事を決めないと駄目だよな」
「そうだね、お兄ちゃん。いつまでも慧音先生の所に入られないし」
今はまだ仕事を探している段階なので家を借りる事は無く、慧音の寺子屋で居候をしている身の双子。
子を孕んだ慧音の姿は何気に普段の生活が大変そうであり、寄生するのは双子の良心が許さないのだ。
『性的な事を認識されない程度の能力』を使って犯し倒したが双子の心根は優しく、相手を労わる心はシッカリと持っていた。
そして、慧音の姿を見て思い出したのが霊夢の事。
慧音と同じ様に双子の子を妊娠したものの、普段霊夢は博麗神社で一人暮らし。
生活は大変だろうと、仕事を探すのに少々疲れた双子は休みを兼ねて様子を見に行こうとしているのだ。
暫く飛べば見えてくる博麗神社。
「あっ、見えてきた」
「霊夢お姉ちゃん、大変なのかな?」
「さぁ、寺子屋に預けられてから神社には行っていないからな。分からない」
「そうだね。新聞も難しい漢字でよく分かんなかったし……」
「まぁ、行けば会えるだろう」
「うん」
一見して身重の霊夢を心配している雰囲気を発し、表情も心配そうな顔をしているが、心の底では性欲が沸きあがりつつある。
仕事を探すに忙しかった数日は身近に居た慧音には手を出さず、一度も性欲を発散させていない。
博麗神社と寺子屋、紅魔館とたらい回しにされても性的な欲求だけは満たされていただけに、溜まった性欲は双子が自覚しているよりも大きかった。
神社の鳥居を飛び越え、直接石畳に降り立つ双子。
「あれ?」
「あっ、確か魔理沙お姉ちゃんだっけ?」
「おっ? 外の双子じゃないか」
いつもなら掃き掃除をしている筈の霊夢は見当たらず、代わりに目に入るのは縁側でのんびりと湯飲みを傾けている白黒の衣装を纏う金髪の少女<霧雨 魔理沙>
隣に置いてある黒を基調とした尖った帽子を被り、箒に跨って飛ぶ姿は見れば、誰であっても大抵は魔理沙が魔女と認識するだろう。
いつもなら霊夢と一緒に茶を楽しんでいる状況でもあるが、今は魔理沙一人しか見えない。
「霊夢お姉ちゃんは居ないの?」
「霊夢なら永遠亭で定期健診に行ったぜ」
「永遠亭って、病院みたいなところだよね?」
「年の功で知識がある薬師の居る所だ」
魔理沙は、からかうように口元をニヤリと上げて笑う。
双子は年の功の意味が分からず、魔理沙の言った皮肉は分からないものの、何処と無く褒めていない事だけは察した。
「それにしても久しぶりだな。寺子屋に連れて行って以来か?」
「うん、そうだね」
兄が答えると、双子は肩が触れそうな程に近い位置で、魔理沙を挟むように左右へ座った。
至近距離に座った事で双子は久しく嗅いでいなかった美少女の匂いを感じ、大人しくしていた性欲が急速に首をもたげる。
そして、遠慮をしない双子は手を二人同時に上げ、魔理沙の胸へ近付けた。
「んっ……、まぁ、お茶でも飲めよ。霊夢のだけど」
「うん」
「有難う。魔理沙お姉ちゃん」
「あぁ、私が手ずから入れるんだから感謝して飲めよ? 霊夢のだけど」
小さな手が黒い服の上から、程好い大きさの胸に重なる。
柔らかな感触を双子の手に返しつつ、指が胸の中へ食い込んだ。
服の下には白いシャツと下着をつけている魔理沙だが、力が加わる指を押し退ける事は出来ない。
胸を触られた所為で反射的に声を漏らしても、魔理沙は双子の能力で胸を触れられている現実を一切認識できていなかった。
いつもの事ながら抵抗しないので双子の手は大胆に動き、胸の大きさを確かめるようにゆっくりと揉み解していく。
「でも、魔理沙お姉ちゃん、勝手に飲んだら霊夢お姉ちゃんに怒られるんじゃないの?」
「んっ、大丈夫だって。ぅっ、後で酒の一つぐらい差し入れておけば、機嫌も直るだろうからな」
「そんなものなの?」
過去に胸を揉む経験を積んだ双子は手付きを巧みにさせ、刺激を受ける魔理沙は会話の中に吐息を混じらせる。
魔理沙はいつも通りの表情を浮かべているものの、頬を赤くさせ、胸を揉まれる刺激が身体から性的な反応を引き出した。
双子の顔も厭らしそうに性欲を浮かび上がらせ、幼く無邪気な欲求が前面に出ている。
しかし、魔理沙は胸を揉まれている事と同じ様に、双子の表情にも気が付いていない。
魔理沙がお茶を入れる間にも双子の手は胸を揉み解していき、刺激を受けて硬くなった乳首を重点的に抓り始める。
「あっ、んっ、くふっ……!」
快感を受けた魔理沙は腰をピクピクと小さく跳ねさせ、甘い吐息を吐き出す。
双子の小さな手が胸を下から持ち上げて僅かに指へ力を入れ、上に手を移動させて弾力を楽しみながら揉んでいく、
胸全体を覆う為に目一杯指を広げても魔理沙の胸を掴みきれなくとも、親指と人差し指で乳輪から絞るように乳首を摘んだ。
「ふっ……うっ……ほら、出来たぞ。ぁっ」
「有難う」
「有難う! 魔理沙お姉ちゃん」
湯飲みを渡された双子は自由な方の手で受け取り、ごく普通の味のお茶を飲み干す。
若干熱かったが、それ以上に魔理沙の胸を揉むのに意識が行っていた。
全体を揉んでいた手は下乳を支える位置へ下げられ、重さを確かめながら再び揉む。
「パチュリーお姉ちゃんよりは小さいよね」
「うん。霊夢姉ちゃんと同じぐらいかも?」
「あぁ、流石に霊夢が入れた物とは味は違うと思うぞ?」
魔理沙の胸も平均よりは大きいのだが、流石にパチュリーと比べれば小さい方だった。
しかし、エプロンドレスの上からでは分かり難いものの、双子の手に余る大きさはギリギリ巨乳と言える大きさ。
肝心の魔理沙は自分が入れたお茶を、霊夢が入れたお茶と同じ味だと言われたと認識し、見当違いな答えを返した。
双子は性的な意味を持つ言葉も認識されないのは知っており、今は胸を揉むのに忙しいのも合わさって特に間違いを訂正しようとしない。
「魔理沙お姉ちゃん。霊夢お姉ちゃんは妊娠してるんじゃないの?」
「つっ、あぁ、父親は分からないらしい、けどな」
「俺達が父親だって言ったら信じる?」
「……あぁ? 外の言葉か?」
ニヤリと笑いながら白状する兄に、認識出来ない言葉を聞いた魔理沙は胡散臭げな顔で返す。
暫く胸を揉まれて快感に顔を染める魔理沙だったが、唐突に立ち上がった。
「おっと、そうだ」
「あっ」
「あぁ……」
双子は手から離れてしまった胸を名残惜しんで情けない声を出す。
「双子。今度は私の家に来てみないか?」
「えっ?」
「魔理沙お姉ちゃんの家?」
魔理沙の活発な印象を受けさせる明るい笑顔での誘いを受けるも、双子は行き成りの言葉に戸惑う。
唐突過ぎる提案は、性欲に染まっていた双子の思考を止めさせるのに十分だった。
「博麗神社に寺子屋、それから紅魔館へ行ったのなら私の家がある魔法の森にも来ないとつまらなんだぜ?」
「えっ?」
「…………?」
魔理沙には、双子の住居の移動が幻想郷を見回っているかのように見えたらしい。
確かに幻想郷にとっての主要な拠点を回っているのは事実。
実際は完全に盥回しであっても、魔理沙は自分の住処である魔法の森も幻想郷にとって重要だと教えたい様子だった。
「普通の人間だったら入った途端に身体を悪くするだろうけど、飛べる程度に魔法を使えるなら大丈夫だろ」
「えっ、ほ、本当に大丈夫なの?」
「たぶんな!」
体調を崩すと聞いた兄は不安げに聞くも、あくまで明るく言い切る魔理沙。
しかし、人間である魔理沙は普通に生活しているので、双子も何処と無く大丈夫だと思ってしまった。
何よりも魔理沙の家に行けば、思う存分犯せるかもしれないとの欲望が勝る。
「分かった」
「おっ、良い返事じゃないか。それじゃ早速行こうか」
「えっ、でも、これ……」
そう言って弟が指差したのは、中身の入っていない湯飲み。
流石に出しっ放しでは霊夢も困るだろうと思う弟に、魔理沙はニヤッと笑うと指を振って魔法を使った。
「わぁ!」
「すげぇ……!」
魔理沙の指から色とりどりの星が出たと思えば、空の湯飲みと急須が宙に浮いて台所のある方向へ飛んでいく。
自分が空を飛ぶ以外に魔法らしい魔法を見た双子も、感動の声を出した。
パチュリーから魔法を習っていたが、空を飛び魔法の習得で忙しくて他の魔法を見る機会が無かったのだ。
得意げに胸を反らす魔理沙は暫く指を振って双子の歓声に答え、箒を呼び出すと帽子を被る。
「これで良いだろ? じゃ、今度こそ私の家に行こうか」
「うん」
「ねぇ! 俺達もあんな魔法使えるかな?」
「それは双子次第じゃないか?」
少年らしくワクワクした顔で聞いてきた兄へ、ニッコリと笑いながら答える魔理沙は箒に乗って脚を地面から離した。
「さぁ、私の後に付いて来るのは難しいぞ。シッカリ飛べよ?」
「あっ!」
「待ってよ! 魔理沙お姉ちゃん!!」
飛び立ってすぐにトップスピードを出した魔理沙を追って、双子も空へ身体を躍らせる。
重力の楔を感じ、風を裂きながら三人は魔法の森へ飛んでいく。
そして、魔理沙がお茶を飲んでいた縁側から角を曲がった所に、空の湯飲みと急須が置かれているのを発見した霊夢が怒髪天を付くのは、これから数時間後の出来事。
不精の魔理沙が魔法を使ったのは、湯飲みと急須を双子から見えない位置へ移動させる為だったのだ。
△
博麗神社を離れ、魔理沙の先導で暫く飛んだ先には何処と無く瘴気が漂っている森が見えてくる。
幻想郷にある他の森とは明らかに違う外見であり、空から見ても全体が薄暗い。
木々は鬱蒼と生い茂り、葉の隙間から時折見える地面は苔の色を濃く覗かせる。
風が吹く度に樹が揺れて埃の様な何かが森の中から舞い上がり、空へと消えていく。
「……魔理沙お姉ちゃん、本当にここに住んでるの?」
「住めば都って言うだろ? それに私の魔法はキノコを使うからな。湿気のある魔法の森は住処に打って付けなんだぜ」
「そうなんだ」
見るからに人が住む環境ではない森の光景に、双子は物怖じしてしまう。
普通の場所よりも妖怪が似合いそうな森の重い雰囲気は、人としての潜在的な恐怖を刺激してくるようだった。
そこに住んでいる魔理沙が明るく返した事で僅かながらに恐怖は和らいだものの、双子の顔は心成しか引き攣っている。
「おいおい。魔法の森で怖がってちゃ、幻想郷では生きていけないぞ?」
「うぅ……」
「だって……」
「仕方のない双子だなぁ」
魔理沙自身も魔法の森が普通の人間には辛い環境だと認識しているので、久しぶりに見る人らしい反応を浮かべる双子に苦笑いを返した。
「まぁ、私の住んでいる場所は開けた所だから、多少はキノコの胞子も少なくて他よりは安全なんだぜ」
「ほら」と魔理沙が指差した方向には樹が少なく開けた場所があり、中心には一つの立派な家屋。
博麗神社や人里の純和風建築ではなく、何処と無く和洋折衷を感じさせる家だった。
「あそこが魔理沙お姉ちゃんの家なの?」
「そうだぜ」
「結構大きいね」
「色々、研究とかしてるからな。人里に並んでる家よりは広いぜ」
「へぇ~」
そして、はっきりと家全体が見える距離まで来ると、玄関に一人の人物が立っているのを発見する兄。
「あっ、魔理沙姉ちゃん。誰か来てるよ」
「おっ? あれは……」
一人暮らしにしては立派で大きな家の玄関の前に立つのは、肩に掛かる程度の金髪を持つ少女。
全体的に青を基調とした服装で、白の襟が掛かる両肩にはそれぞれ人形を一体ずつ乗せており、片手には籠と本を持っている。
先に降り立った魔理沙は親しげな口調で、玄関の前に立つ人物に声を掛けた。
「アリスじゃないか」
「あら、出かけてたの?」
「あぁ、ちょっと霊夢の所にな」
魔理沙に後ろから声を掛けられて振り返ったのは、七色の人形遣い<アリス・マーガトロイド>
霊夢や魔理沙に負けず劣らず美少女であり、口調も落ち着いているので何処か大人っぽい雰囲気を発していた。
声を掛けられたアリスは魔理沙へ視線を向け、流れで後ろに居る双子を見る。
「クッキーを焼いたから持ってきたんだけど、お邪魔だったかしら?」
「いや、そんな事は無いぜ? 茶菓子の当ても出来たからな」
「そう。なら、良かったわ」
ふわりと笑うアリスは、片手に持っているクッキーの入った籠を魔理沙へ差し出した。
受け取った魔理沙は匂いを軽く嗅いで、心底嬉しそうに笑う。
「良い匂いだな」
「まぁね。上手く出来たと思うわよ?」
「そりゃ楽しみだ」
親しい間柄の魔理沙とアリスは仲の良い雰囲気を出せば、自然と双子を蚊帳の外にしてしまった。
それに気が付いた魔理沙は双子へ視線を送ると、手招きをして呼んだ。
「おっと、双子。こっちに来い」
「えっ、うん」
「分かった」
魔理沙の隣に並んだ双子は心成しか人見知りの反応を返しており、アリスへ微笑ましい気持ちを湧き上がらせる。
実の所はアリスの美少女っぷりに見惚れていただけなのだが、とうの本人は自分の外見が平均よりも上だと言う事を余り理解していないので、初めて会う人物に緊張しているのかと思っていた。
「アリス、こっちの双子が外から来た外来人だ」
「噂は聞いてるわ。何でも紅魔館でパチュリーに空を飛ぶ為に師事したとか」
「おっ、耳が早いな」
「新聞を読んだのよ。個人的にはその後に出た記事の方が印象深かったけど」
アリスへの紹介が終わると、今度は双子へ向き直ってアリスを紹介する魔理沙。
「でだ、双子。こいつが今日の茶菓子を持ってきてくれたアリスだ」
「初めまして、双子の外来人さん。アリス・マーガトロイドよ」
「あっ、初めまして」
「初めまして。アリスお姉ちゃん」
「ふふっ、元気な子達ね」
双子の内心を知らなければ、初対面で緊張を見せるように思える双子の様子を微笑ましく見るアリス。
良い意味で人形のように可愛いとも美人とも言える美しさを持つアリスは、笑みを浮かべるだけで双子を虜にした。
そして、アリスは顔の隣に待機させていた二体の人形を前へ出して紹介する。
「この子達はシャンハイとホウライよ」
「ヨロシクネ」
「ヨロシクナ」
「えっ!?」
「喋った!?」
「そいつらまだ喋るのか?」
「えぇ、地底での異変以来ね」
宙に浮いたまま、くるりとその場で回って礼をした人形達は片言で挨拶をした。
人形が動いているのは魔法を使っていると分かって居たものの、まさか喋るとは思っていなかった双子は驚く。
「よし、じゃ、早速茶会と洒落込むか」
「えぇ、そうね」
驚く双子を置いて、互いの紹介を終えたと認識した魔理沙はアリスを伴って家へ入っていった。
双子も驚いたままで固まっていたが、慌てて後に続く。
扉を開けて入る家の中は、空から見た外見通りに広かった。
しかし、それ以上に物が乱雑しており、辛うじて脚の踏み場は確保してある程度。
所狭しに積み上げられた本の数々、実験用と思われるキノコの瓶詰めに、キノコを干した物が天井や窓枠に吊るされていた。
「うわぁ……」
「凄い……!」
「……魔理沙、もう少し片付けたらどうなの?」
「これが一番綺麗で整理された状態だぜ?」
「全く……」
へらへらと笑いながら断言した魔理沙に、アリスは肩をすくめて呆れる。
積み上げられた本で狭くなった部屋を少し歩けば、テーブルと椅子が用意してある一角だけ、広く空間を取ってある場所に出た。
薄暗かった魔法の森では珍しく暖かな日の光が窓から差し込み、物を置き過ぎて若干暗かった家の中で暖かさを感じる。
何気に何度も訪れているアリスは勝手知った場所と、いつも使用している椅子に座り、シャンハイとホウライもテーブルの上に待機させた。
「双子も適当に座っててくれよ。私は茶を用意してくる」
「あっ、うん」
「分かったよ。魔理沙お姉ちゃん」
そして、魔理沙は本の森も抜けてキッチンへ姿を消した。
残された双子はアリスの両側へ座り、初対面とは考えられない位置に陣取る。
それこそ、博麗神社で魔理沙の胸を両側から揉んだ時の様な近さだった。
最初はアリスの雰囲気と可憐さに物怖じしていた双子も無邪気さを取り戻し、青い服の下に隠されている身体に興味を移す。
じろじろと身体を観察すれば、アリスの身体は魔理沙に比べればプロポーションは良いように見える。
前へ突き出た胸元はアリスの胸が巨乳である事を示唆し、呼吸をするだけで小さく震えていた。
腰ではフリルが付いたピンク色の帯がキュッと引き締め、腰の細さを証明する。
「ひょっとして人里で人形劇をしてるの、アリスお姉ちゃんなの?」
「えぇ、恐らくそうよ。私以外に人形劇をしているのが居なければ、だけど」
「へぇ」
双子の視線はテーブルの上で寛ぐ人形達に向けられるも、ジワリと上がった手だけはアリスの胸に向かった。
下からゆっくりと上げられた手は下乳を持ち上げる。
「っ!?」
博麗神社で持ち上げた魔理沙の胸より明らかに重く、たっぷりと双子の掌に乗ったアリスの巨乳。
服の上からでも分かる胸は、下着の補正を考えても形が良かった。
持ち上げた僅かな動きでさえも反動を吸収して上の方は揺れ、下乳では双子の手に乗り切らなかった胸の前の部分が柔らかく食み出る。
暖かな重さと胸の奥から感じられるアリスの鼓動は、移動する際に収まってしまっていた双子の性的な興奮を一瞬で復活させた。
胸の根元から持ち上げていた手が前へ移動すれば、アリスの身体に下乳を擦られる刺激が送られる。
「んふっ……」
鼻から抜ける吐息を発したアリスは頬を赤く染めた。
双子の手も下乳から乳首へ向かうと、魔理沙の胸を弄った時の様に服の上から先端を摘む。
「んっ……!」
アリスは特に会話する事も無く魔理沙を待っていると思っているが、スカートの上に行儀良く置かれている白く細い指は忙しなく動かされ、呼吸も落ち着きを無くしている。
小さな指で捏ねられた乳首に強い圧迫を受けた途端、アリスは肩をピクンと小さく震わせた。
「アリスお姉ちゃんのおっぱい柔らかいね」
「そうだな。でも、美鈴姉ちゃんとかよりは小さいよな」
「うん」
「うっ……んんっ……」
青い服ごと掴んで、アリスの巨乳を好き勝手に陵辱していく双子。
食い込んだ指を柔らかく包み込む胸は形を卑猥に変えられ、乳首の膨らみすら徐々に浮かび上がる。
手が動けば胸は下着の中で動き、布で乳首が擦られた。
小さな刺激であっても続けざまに送られれば、アリスの身体にも興奮が目覚めていく。
そして、双子の厭らしい好奇心は胸だけに飽き足らず、今度はスカートに隠された下半身へ移った。
双子がアリスを挟んで座っている位置の関係上、スカートを捲る為には胸から手を離さなければならない。
名残惜しくも巨乳から離した双子の手がスカートを引き上げていけば、脛を覆う皮のブーツが現れ、何も履いていない太股が見え始める。
「貴方達は人形劇に興味はあるのかしら?」
「ん? ん~……」
「今は仕事を見つけるのに忙しいかなぁ」
「あぁ、確かもう独り立ちしたんだけっけ?」
「俺たち双子だけど」
「そう言えば、双子でも独り立ちって言うのかしら?」
揉まれる刺激が消えたお陰で、アリスの言葉から吐息が消えて普通に会話をしていた。
しかし、スカートを捲り上げ終えた双子の手が白い太股に触れると、再び身体をピクリと跳ねさせたアリス。
「っ!?」
太股の触り心地を確かめるように双子の手は肌を撫で回し、捲られたスカートに隠される股間へ進入していく。
篭ったアリスの体温は心地良く、適度に湿り気を感じる。
サラサラの肌を撫でているとすぐに下腹部へ指が当たり、スカートとは違った薄い布の感触を受けた。
綺麗な姿勢で座るアリスは膝も閉じられているので、双子は股間を触り易いように内腿へ手を差し込んで脚を開く。
「ん……」
スカートを捲られた状態で脚を開かれ、アリスは暖かかった股間に外気を感じて声を漏らした。
開放された股間へ双子の指が近付き、ショーツのクロッチを持ち上げる大陰唇へ触れる。
「ひっ!?」
小さな指が僅かな力で押せば、簡単に指先を食い込ませる柔らかさを大陰唇が返した。
胸よりも柔らかく、胸よりも暖かい大陰唇に触れた双子の笑みはキラキラとしたものに変わる。
ショーツの上からであっても秘裂は簡単に布ごと指を食い込ませ、双子の指先を生暖かい体温が包む。
「くぅん……!」
二本の指が秘裂の形に沿う様に動かされると、アリスは長く生きた人生で始めて他人に性器を触れる感覚に声を漏らす。
快感を含んでいない声は鼻を抜け、形の良い眉を顰めさせた。
左右の大陰唇を双子がそれぞれ撫で回しつつ、クロッチの端から指を差し入れる。
「っ!?」
胸と性器を弄られた刺激はアリスの秘裂から愛液を引き出し、進入してきた指を滑る体液が迎えた。
「あっ、アリス姉ちゃん濡れてる!」
「ホントだ!」
「んっ、それ、外来の言、ひぅっ!?」
性器が濡れている事を示唆する言葉がアリスは理解できず、意味を聞こうとした途端に双子は大陰唇を左右へ開く。
ショーツの中であっても、普通ならばありえない感覚を性器に受けて短く高い悲鳴を出したアリス。
顔は天井へ跳ね上がるように向けられ、太股の上に置かれた手は硬く握り締められる。
反動で巨乳も揺れるが、双子の視線は露出した白い太股と、捲り上げられたスカートが纏められている股間にしか向かっていない。
双子は開かれた大陰唇の端同士に愛液の糸が繋がる感触を感じ、小さな指先を我先にと膣口がある辺りへ差し込んだ。
「んくぅっ!?」
「やっぱり、アリス姉ちゃんも狭いよな」
「うん」
侵入して来た指先は愛液の滑りで比較的簡単に受け入れられるが、膣口が処女の締め付けをもって強く反発を示す。
ヌルヌルと秘裂の中を弄り回す双子は、このままでは余り意味は無いと察し、互いの目的を双子特有の連帯感で決めた。
兄は指を二本に増やして膣口へ深く差し入れ、弟は包皮に包まれる淫核へ指を移動させる。
「うぅっ……!?」
狭い膣口を通り過ぎて膣内へ入った兄の指が、近くにあるヒダを撫で回す。
成長しきったと言えるヒダは一枚一枚が肉厚と感じ、指先を押し付けるとヒダの隙間へ減り込んだ。
愛液でヌルヌルになっているお陰で動かし易く、アリスが快感で下半身を小刻みに動かすと同時にキュッと締め付けてくる。
幾ら小さな指であっても異物を胎内に入れられた感覚はアリスに取って未知の刺激であり、始めての経験だった。
穿るように膣口付近で指が回されると、膣壁を押されて性感を無理矢理目覚めさせられていく。
締め付けるだけだったが指を動かす程に奥から波打つ動きが大きくなり、奥へ引き込もうとも外へ押し出そうともしてきた。
弟が弄る淫核も既に包皮の中から固い感触を返し、少し弄るだけでヌルリと姿を現す。
余りにも簡単に出てきた手応えを感じた弟は強く摘んだ。
「えい!」
「ひゃぅん!?」
「おっ!? ど、どうし――」
直接淫核を触られたアリスの身体は、今までで一番の反応を返した。
ピクンと身体が跳ねるどころではなく、完全に椅子から飛び上がったアリス。
流石に台所でお茶を用意していた魔理沙に聞こえたらしく、慌ててお盆を持ちながら戻ってくる。
そして魔理沙が見たものは、アリスがスカートを捲られ、双子が股間へ手を差し込んでいる光景だった。
しかし、驚いた様子を見せたのも一瞬であり、言葉だけは落ち着きを取り戻す。
「な、何だよ、アリス。変な声を出して」
「ご、御免なさい。ちょっと変なシャックリが、ひぅ、で、出たみたい」
「全く……。普段人形ばかり相手にしてるから、油断してるんじゃないのか?」
「んくっ、そ、そんな事は、はっ! 無いと思うわよ?」
浮いてしまった尻を椅子へ落ち着かせたアリスは何とか平静を保とうとするが、どれだけ動いても股間に張り付く双子の手からは逃れられない。
滲み出る愛液は双子の指への滑りを増やし、ショーツに卑猥な染みを広げていく。
青い服を大きく持ち上げている胸でも、性的な刺激で硬くなった乳首がハッキリと浮かび上がった。
テーブルへ湯飲みを置いた魔理沙もアリスが股間を弄られる光景は見ており、頬を赤くさせる。
双子の能力の所為で行為を止める事はないが、それでも積み重ねられた一般常識が恥ずかしさを顔へ浮き出させた。
「ま、まぁ、茶も入れたから喉の調子を整えろよ」
「ふぁっ、え、えぇ、ふっ、そうさせて、ぁっ、貰うわ」
「ほら、双子も飲めよ。茶菓子もあるし」
「うん、有難う。魔理沙姉ちゃん!」
「有難う!」
「おぅ」
差し出された湯飲みを受け取ったアリスは双子に秘裂を弄られつつ、愛液で水分を流した分だけ補給する様に飲み干していく。
アリスを両側から挟んでいる双子の腕はテーブル側にあるので、一旦秘裂から手を離さなければ湯飲みは持てない。
仕方なく愛液に塗れた手をアリスのスカートの中から引き出し、僅かな休憩を挟む。
「ふぅ、魔理沙姉ちゃんのお茶は美味いなぁ」
「そうだね。お兄ちゃん」
「そうか? 霊夢に比べればあんまり美味くはないと思うけどな」
「んふぅ……。私も、魔理沙が入れるお茶は美味しいと思うわよ?」
「ふふん。なら素直に賞賛は受け取っておくんだぜ」
秘裂を弄られる刺激から一時的に開放されたアリスも言葉に吐息を混じらせる事無く、魔理沙のお茶を評価した。
四人はアリスが持ってきたクッキーも食べ、まったりとした空気を楽しむも、双子は未だに陰茎を固くしたままであり、一刻も早く性欲を開放したいと気持ちを逸らせる。
互いに視線を交わした双子は、兄が魔理沙の隣へ行って行き成り胸を掴み、弟は再びアリスの股間へ手を差し入れる。
「うっ!?」
「ふぁっ!?」
同時に出てきた声の一方は愛液を垂れ流すまで弄られている所為で、明らかに快感を含んでいた。
それを聞いた弟も、無邪気な笑みを厭らしく浮かび上がらせる。
滑る股間では、弟の指が解れていた膣口へ差し込まれた。
「んぁっ!?」
再び侵入して来た異物に腰を振るわせるアリス。
兄の指と違って遠慮の無い動きは膣壁を指先で強く押し、膣内から腹を持ち上げた。
ヒダを分け入りながら刺激を送れば、収まりつつあった愛液も量を増やす。
ぬちゃぬちゃと自分の股間から体液の粘る音を聞いたアリスは、余りにも卑猥な音で顔を赤く染めた。
幾ら認識できないと言っても、愛液を掻き回される音が膣内から身体の中へ響くのは羞恥を感じるらしい。
弟の指をキュッと締め付ける処女の膣口は、軽く抜き差しを繰り返す動きにつられて秘裂から膣口を僅かに食み出させた。
大陰唇は内側から捲り上げられ、弟の指を暖かく挟むと指は性感帯でないにも拘らず、兄へ快感を送る。
「うっ! ふっ!」
横からアリスに張り付いていた弟は指を抜くと、素早くズボンを脱ぎ去って反り立つ陰茎を取り出した。
それから、アリスの正面へ回って、スカートから曝け出されている脚を抱えながら持ち上げる。
アリスが椅子の上でM字に脚を開かれてしまえば、愛液で透けるショーツがスカートの中から出てきた。
指を差し入れていた所為でショーツは片方の大陰唇だけを食み出ており、弟の興奮を刺激して止まない光景を見せる。
鼻息を荒くしながらショーツのウェスト部分へ指を掛けた弟は、何の躊躇いも無くショーツを抜き去った。
「あっ……」
椅子に挟まれていた尻の布が若干脱がしにくかったものの、愛液の滑りが脱がす手助けをする。
そして、股間を守る物が無くなったアリスの股間は、弟の目の前に性器の全てを見せた。
刺激を受けた秘裂は僅かに開き、奥では膣口が小さく開閉を繰り返しながら愛液を吐き出す。
淫核は弟のお陰で包皮から姿を見せ、生々しいピンク色を曝け出していた。
「んくっ……。入れるよ! アリスお姉ちゃん!」
「……ん? えっ?」
性的な言葉を認識出来ないアリスが弟の言った事に困惑している中、弟は垂直に立っていた陰茎を横倒しにして口を開く膣口へ鈴口を接触させる。
「ふぁ、暖かい……!」
「……んっ、んんっ……?」
乾いていた弟の亀頭は、大陰唇から移った愛液で卑猥な光沢を得た。
秘裂の中は熱く、鈴口では膣口が吸い付く感覚さえある。
既に性的な刺激を十分すぎる程に送られたアリスの膣口は、更に大きな快感を受けようと減り込んでくる陰茎を好意的に受け入れていた。
ジワジワと狭い膣口を拡張しながら膣内へ進む亀頭は、強い締め付けと愛液の滑りを受け、ゆっくりと膣壁に包み込まれていく。
「んくぅ……!!」
「あぅっ、締まる……!」
処女の膣口を広げられる感覚はアリスの口から苦悶の声を出させるが、アリス自身が無意識に声を抑えようと手で口元を押さえた。
目はキツク閉じられ、空いた手は縋るように弟の腕を掴む。
そんな状況でも広げられた脚は全く動かされず、進んでくる弟の腰を受け入れた。
「ふぐ……うぅ……!!」
「あぁ……」
硬く張った亀頭がカリを秘裂へ減り込ませれば強く熱い締め付けを受けるも、愛液の力を借りて膣内へ滑り込む。
一番広かったカリが抜けると、鈴口の前には強い締め付けで狭まったヒダが壁として立ち塞がった。
腰の力には一切意味の無い抵抗を示す膣壁は、進む陰茎の表面を舐めるように自ら広げられていく。
「あっ、あぁ……広がる……」
「うはぁ、アリスお姉ちゃん。気持ち良い……!」
本当に僅かな距離を進んだ鈴口には処女膜が立ち塞がる。
ジワリと膣内を拡張しながら進む亀頭は処女膜を押し、膣壁から引き剥がそうと圧迫を加えた。
人と言う種から魔法使いと言う種に変わる年月を経ても守られていた処女は、双子の能力でアリス自身が認識出来ない状態のままで破られていく。
アリスの身体も、今まさに処女を破られようとしている事で腰を振るわせる。
そして、抵抗も虚しく、ブツリと鈍い感触を陰茎と膣内に響かせて破瓜を迎えた。
「んぐうぅーー!!」
「おふぁっ!? 締まるぅ!!」
破瓜の衝撃は、アリスの身体に大きな反応を出させる。
しかし、双子の指から受けた十分過ぎる愛撫で性交の準備を整えた身体は、陰茎に膣内を拡張される刺激を快感として変換して、痛みを即座に消しさった。
経験を積んだ双子の指で解された膣内は異物が快感を送ってくると認識するようになっており、侵入して来た陰茎にも、膣口に鈴口が減り込んできた以上に積極的に張り付く。
鈴口から滲み出るカウパー液すら蠢く膣壁が奥へ送り、陰茎を引き上げた。
まるで吸い込まれるように進む陰茎につられて進む弟の腰は、広がっていく膣壁の熱さを竿でも感じて快感を増加させる。
大陰唇に挟まれる竿は愛液を塗りたくられ、膣口を進む頃には滑りを纏った。
膣内へ進めば締め付けようとするヒダが愛液で滑り、肌を舐めた。
「あぁっ、気持ち良い……」
「う、お腹が……」
突き進んだ陰茎は遂に最奥へ到達し、弟の下腹部はアリスの股間へ密着する。
目をギュッと閉じたアリスは、膣内から受ける感想を漏らした。
小さな声だったものの、顔を近付けていた弟にはハッキリと聞こえる。
アリスの膣内に犯していると改めて自覚した弟の陰茎は、ピクリと膣内で動くと締め付ける膣壁を広げた。
破瓜を終えたばかりの膣内では僅かな動きでも大きな刺激となり、アリスの開かれた脚を内側へ閉じようとさせる。
「ふぁっ!?」
「うっ……」
脚に入った力の所為で強くなった締め付けを感じた弟は、射精の予感に耐えながら腰を引いていく。
滑るヒダがカリの凹みに入り込んで大きな抵抗を示し、弟へ陰茎を擦られる快感を大きくさせた。
膣口を大きく拡張しながらカリが出てくると、腰を止めた弟は一旦体勢を整える。
「ん、よっと……」
「んぁ……」
弟は、M字に広げられているアリスの脚を、膝の裏へ腕を回して固定し、外側から回した手で胸を掴んで揉み解す。
二つの巨乳を独り占めにして思う存分感触を味わっていく。
揉み込まれた胸は指の間から肉を盛り上がらせつつも、指先は胸の中へ食い込ませる。
柔らかな中にも興奮で張った感触もあり、弟の手に押し潰された乳首が硬く存在を主張した。
少し余裕が無い弟は服を脱がせないままに手を動かすと同時に、腰も必死に押し込んでいく。
「あぅ~……アリスお姉ちゃんのおっぱいも気持ち良い……!」
「あふ、ぁ……あぅっ……!」
椅子の背もたれに背中を預け、股間を前へ突き出すような姿勢になったアリスへ、胸を押しながら体重を掛けた弟。
圧迫された巨乳が弟の掌から上下左右に肉を食み出させ、まるで丸い饅頭を思わせる形に変わる。
服を着ていても胸の付け根に布が食い込んでいる所為で、普通に揉んだ時よりもハッキリと形を浮かび上がらせた。
胸を揉まれて快感を受けるアリスも膣内を拡張される刺激で絶頂の波がジワリと迫り、無意識に弟の腕を縋るようにギュッと握り締める。
目は閉じられたままで頬を快感に赤く染め、半分開いた唇からは甘い嬌声を吐き出した。
「も、もう一度入れるよ!」
「んふぁ! また、広がる……!」
性的な行為が認識出来ない能力下にある所為で、アリスも自分が何を言っているのかは理解していない。
愛撫で解された膣内を犯される快感で思考が止まり、身体が思わず言葉を発しているのに過ぎなかった。
そんな状況でも身体は性行為を受け入れ、与えられる快感を更に求める。
再度、最奥を亀頭で突き上げた弟は根元まで陰茎を入れると、即座に腰を引いて前後運動を始めた。
「ふっ、はっ、あぁ……!」
「うっ、くはっ、あぅ……魔、理沙……!」
弟が腰を使えば膣内を陰茎で掻き回され、膣口から愛液が飛び散る。
陰茎の肌を這うヒダも前後の動きに合わせて強弱を付けながら密着を高め、鈴口から漏れるカウパー液を舐め取っていく。
亀頭の前に立ちはだかったヒダを無理矢理広げる感覚を受ける弟は、敏感な箇所を滑る刺激で思考を白く染める。
入れても抜いても膣壁が亀頭から一瞬たりとも離れず、竿を抱き締めるヒダが不規則に動いて陰茎全体を圧迫してきた。
処女である為に固いと感じる膣壁が、まさしく手で握り締める様な締め付けを送ってくる。
「あっ! あぅっ! んふぁっ!」
「うっ、くぅ! ふっ! あぁ! だ、駄目!」
必死に腰を動かす弟は、股間に沸き上がる絶頂の予感で陰茎を小刻みに痙攣させ始めた。
アリスも陰茎で突かれる角度を頻繁に変えられ、弟と同じく絶頂へ上る。
睾丸から精液が上がってくる感覚を受ける弟は、性欲の赴くままに腰の動きを早くしていった。
グチュグチュと体液が掻き回される音が大きくなり、お茶の落ち着く香りが漂っていた中で卑猥な匂いが充満しても、それを気にするのは家主である魔理沙を含めて誰も居ない。
包皮から顔を出した淫核が弟の下腹部にぶつかると、痺れる快感をアリスに送って絶頂へ上らせた。
その刺激が膣壁を締め付ける反応として陰茎へ示され、弟へも快感を返し、互いが互いの快感を急速に高め合う。
「うっ! ふぁっ! 締ま、るぅーー!」
「んっ! 駄目! あっ! お腹が、気持ち良く、てぇ……!」
M字に広げられていたアリスの脚は前後に激しく動く弟の腰を挟み、股間を広げると最奥へ導く。
弟もアリスの巨乳を鷲掴みにした状態で手を止め、腰だけを前後に動かしてひたすら絶頂へ上った。
最後は勢いよく腰を打ち付けた弟と、同時に淫核を潰されて最奥を突き上げられたアリスは激しく腰を痙攣させる。
そして、我慢していた精液を、根元まで入れた陰茎から吐き出す弟。
「あっ! あぅっ! 出る!」
「ふぁっ!? あぅ! 出てる! 中で!!」
快感を限界まで溜めていた膣内に精液の熱さを受けたアリスも、弟に少し遅れて絶頂へ達した。
陰茎を丸ごと包み込む膣内は、射精で痙攣を繰り返す陰茎を抱き締める。
秘裂からは潮さえも勢いよく噴き出し、密着していた弟の下腹部を濡らした。
膣壁に強く握り締められる陰茎は更に射精の勢いを増し、締め付けるヒダの合間を縫って子宮口へ精液が到達する。
溜まっていた精液は愛液よりも粘度が高く、大き過ぎる快感に身を焦がしていたアリスの身体の中で目立つ存在感を増やした。
「んっ! 熱、い……」
「あぁ……うっ……くふぅ……」
暫く身体を硬直させた後、大きな絶頂が過ぎ去ると弟の腕を掴んでいたアリスの指から力が抜けてしまい、だらんと身体の横へ戻り、アリスの腰も動きを収めていく。
射精を繰り返していた陰茎は、睾丸から送られる精液が無くなると同じく硬さを失っていった。
「あぁ……ふぅ……気持ち良かった……!」
溜め込んでいた精液を吐き出した弟は一息付き、掴んでいたアリスの巨乳を何度か揉むと身体を離す。
「んくぁ……お腹の中から……出て行く……」
「おぁ……」
柔らかくなっても精液を付着させた竿が、膣口の締め付けで形を歪められ、抜く時に弟とアリスへ緩やかな快感の余韻として送った。
激しい絶頂の後に受ける刺激は、丁度良い終わりの合図として互いの興奮を落ち着かせる。
そして、弟が完全に陰茎を抜けば、処女を失った膣口はぽっかりと孔を空けて精液を逆流させた。
漏れ出す愛液と精液は混じり合い、卑猥な体液となってアリスの尻の下にあるスカートの裏地へ染み込んだ。
「はぁ……気持ち良かった」
「はぁ……あぁ……んくっ……」
未だに快感の余韻で朦朧としているアリスは、潤んだ目を半分開いて顔を前へ向けている。
M字で上げられていた脚も弟が身体を引いた事で床へ降ろされ、脚を開いて座る姿勢になった。
背もたれへ身体を預けており、前へ突き出された股間では愛液と精液で汚れる股間の様子はハッキリと見える。
アリスが深い呼吸を繰り返すと同時に腹筋が動き、徐々に締まっていく膣口から体液が漏れ出して来ていた。
弟は溜まっていた性欲を思う存分発散し、スッキリした表情を浮かべてアリスの様子を見詰める。
「あっ、お兄ちゃん、は――」
今までアリスを犯すのに夢中で片割れとも言える兄の存在を忘れていた弟は、サッと振り返り、魔理沙が座っていた場所を見た。
「おっ、終わったのか?」
「あっ、うん」
振り返った先には魔理沙がテーブルの上で仰向けに寝かされ、服は胸だけを露出した状態で、アリスと同じく朦朧とした表情を天井へ向けている。
下半身はスカートが完全に捲り上げられており、蟹股に開かれた両足はピクピクと震えていた。
股間でも愛液の他に精液すらも逆流して、既に犯された後であると分かる。
「……綺麗にした方が良いよね?」
「そうだな。やっぱり清潔は大事だよ」
「うん」
それから双子は、絶頂でフラフラの魔理沙とアリスを抱えると、幻想郷に来てから持つようになった大き目の手拭いでそれぞれ犯した美少女達を綺麗にしていく。
身体を這う小さな手の感触で、絶頂に達して敏感になった肌を擦られた魔理沙とアリスは小さく嬌声も漏らしながら、双子に身を任せる。
「綺麗にしましょうね~」
「ちゃんと拭いてあげるからな」
「あっ、ひぅっ――」
「ん、ふぁ――」
△
時は少し遡り、弟がアリスの股間へ手を差し込んだ頃、兄もまた魔理沙の身体へ手を伸ばしていた。
「魔理沙姉ちゃんの手って柔らかいよね~」
「おっ、何だ? 手を繋ぎたいと――」
湯飲みを持っている反対側の手を兄に持たれた胸を揉まれる魔理沙は、指先に触れた熱い感触で言葉を止める。
何を触らされたのかと何気なく視線を斜め下へ送ると、思いもしない光景に身体を硬直させた。
「っ!? ……年頃なのか?」
「うん!」
何とか言葉を続ける魔理沙だったが、兄によって導かれた手の先には取り出された陰茎が接触している。
指を取られて竿の部分へ絡めさせられた箇所から、熱く脈打つ感覚が魔理沙の手に送られた。
アリスが股間を弄られている光景を見て、羞恥で僅かに染まっていた頬も一気に赤みを増していく。
熱く脈打つ陰茎に魔理沙の細い指が絡み、兄が上下に動かせば自然と手扱きになった。
「や、やっぱり双子でも人恋しいのか?」
「う~ん、幻想郷に来てからはそうかもしれない」
「そう、か。っ!?」
身体を弄る兄は魔理沙へ更に近付き、空いていた手を魔理沙の背中へ回して肩を抱く様に再び胸を掴んだ。
触られてから時間が経っているので乳首は平常に戻っているものの、柔らかさと気持ち良さは変わらない。
若干腕の長さが足りずに触り難いが、何とか身体を魔理沙の背中と椅子の背もたれの隙間に滑り込ませて揉んでいく。
扱かせていた陰茎も快感を溜め込んでいた所為で、早くも精液が睾丸に溜まる感覚を受ける兄。
忙しさで性欲が溜まっているにも拘らず、変に触らせた事が原因だった。
しかし、陰茎の限界が近寄って来た事を感じ取った兄は、すぐに魔理沙の手を陰茎から離す。
そして魔理沙の胸を両手で掴むと、テーブルの上に乗せた。
「よいしょっ、と!」
「んっ、あっ……」
胸を掴まれているので双子の能力が発揮され、魔理沙は自分が体勢を変えられている事は認識できていない。
能力を熟知しつつある兄の大胆な行動を受け、テーブルの空いている場所に仰向けで寝かされた魔理沙。
「魔理沙姉ちゃん、おっぱい見せてね」
「ぅっ……、まだ、外の言葉か」
無抵抗に仰向けにされても、魔理沙の胸は形良く天井へ向かっていた。
兄は黒くて丈の短い上着を捲り上げると、下に着ている白いシャツのボタンを外していく。
徐々に肌蹴ていく程に、白い布の下から生地の薄いキャミソールが出てきた。
更にボタンを外してシャツを左右へ開けば、透ける生地の向こう側では白い肌に色素の薄い乳首が姿を現す。
「んくっ……!」
「双子も幻想郷に来て長いんだから、もっと言葉も幻想郷に合わせろよ」
「ん、分かってるって」
「それなら、良い、ひっ!?」
魔理沙の苦言を適当に流した兄は、キャミソール越しに両方の乳首を摘んだ。
興奮していない乳首は柔らかく、指で軽く摘んだだけでも簡単に形を変える。
その状態で指をクリクリと動かすと、魔理沙はテーブルに付けた背中を小さく跳ねさせた。
胴体が動けば、乳首を兄の指で固定されていても胸全体が揺れる。
「うっ、くぅっ……!」
一度は静まった快感を再び目覚めさせられた魔理沙の身体は、アリスに恥ずかしい場面を見せたくないと何とか耐えようとしていた。
しかし、胴体が反射的に動く度に兄が胸を逃がさない様に乳首を強く摘む為、快感は随時追加されてしまう。
何気に感じ易い乳首からの刺激は、魔理沙にとって耐え難い快感となって襲った。
少し捏ね回してから兄が手を離せば、乳首は快感で固く尖り、キャミソールの生地を押し上げる。
「ふぉ……、エッチだ」
透ける布の向こう側で色素の薄い乳首が厭らしく尖る光景に、兄は生唾を飲んでからキャミソールを捲りあげた。
拘束としては余り意味が無かったキャミソールだったが、脱がされれば柔らかな胸は反動で震える。
シャツは胸の下までしかボタンを外していないので、胸は真上に向いていた。
それでも重力に負けない胸を兄は下から忍ばせた手で掴み、天井を向いている乳首へ吸い付く。
「あむっ」
「ひぁっ!?」
兄の口内に入った乳首は即座に吸い込まれて魔理沙へ新しい快感を送る。
生暖かな舌が興奮で立った敏感な乳首を這い回り、歯で甘噛みされた魔理沙は腰をビクリと動かした。
乳首からの快感は身体を駆け巡り、押し込まれた兄の腰で蟹股に広げられて露わになった股間へ刺激を流す。
「ちゅるちゅる――」
「はっ! あぅっ!?」
性的な刺激を送られた所為で体温が上がり、サラサラだった肌に汗が滲む。
これ以上ない至近距離で魔理沙の胸の匂いを嗅ぐ兄も、心成しか塩の味を感じた。
乳首を吸っていない方の胸を掴む兄は、掌に吸い付く様な触り心地を堪能していく。
魔理沙の胸は興奮して弾力の増しており、下から掴んでも兄の指には快感を送られるかのようだった。
口内でも硬くなった乳首が舌先で弄ばれ、肌に滲んでいた汗が舐め取られると、代わりに兄の唾液が塗りたくられる。
「んっ、はっ! 乳首、が……!」
胸からの快感を何とか逃がそうと身体をうねらせる魔理沙だが、どれだけ動かそうとも乳首へ吸い付いた唇は離れない。
下半身では陰茎が魔理沙の太股を擦ってカウパー液の後を残し、ショーツへ接触すると愛液のヌルリとした陰茎へ返した。
「んむぁっ……」
「ふっ! ……あぁ、ふぅ……」
陰茎から変化を感じ取った兄は、乳首から口を離して身体を起こす。
口内から開放された乳首は唾液で鈍い光沢を纏い、敏感になった所為で空気すら冷たい刺激として受け取った。
身体に送られる刺激は、全て快感として受け取るまでに性感を目覚めさせる魔理沙の身体。
「んっ……ふぁっ……」
兄が口を離した事で快感が小さくなっても、魔理沙は目を潤ませて艶やかな唇は潤いを持って色気を放つ。
滲み出る汗は金色の髪を頬へ纏わり付かせ、淫靡は雰囲気を漂わせていた。
やわやわと魔理沙の胸を揉んでいた兄は、ふとした悪戯心で尖る乳首へ息を吹きかける。
「ふぅ……」
「ぁ、んっ! ふぁっ!!」
唾液で濡れている乳首は兄の息を冷たく感じ、新しい刺激は魔理沙に大きな嬌声を吐き出させた。
胸を揉んで取り合えず性的な好奇心を満たした兄は、身体を引いて蟹股になっている股間へ目的を変える。
乳首を吸われた魔理沙が身体をうねらせた事で、スカートが捲れ上がって脚の殆どが見えてしまっていた。
何も履いていない太股は興奮で赤みを増しており、胸と同じ様に汗ばんで厭らしい雰囲気に変わっている。
兄は胸から手を離してスカートを完全に捲り上げ、愛液で秘裂が透けるショーツを剥き出しにした。
「あっ、もう濡れてるな」
「んっ!? …………」
兄の呟きは魔理沙にもシッカリと届き、羞恥心を刺激された魔理沙も脚をピクリと動かす。
今まで生きて積み上げられた恥ずかしいと思う感性が、勝手に身体へ反応を浮き出させた。
そんな事情に兄が気付く筈も無く、都合良く濡れている股間を見て入れても良さそうだと思う。
「よ、よし、それじゃ……」
露出されたままで反り立っていた陰茎の根元を押さえた兄は、ゆっくりと腰を近付けると指でショーツのクロッチを横にどけて秘裂を剥き出しにさせた。
愛液が大量に流れる大陰唇は、ヌチャッと音を立てて卑猥な糸を引く。
同時に愛液の匂いが立ち上り、兄の性欲を刺激した。
「い、入れるからね! 魔理沙姉ちゃん!」
「んぁ……?」
敏感な乳首を摘まれた刺激の余韻で、意識を飛ばしていた魔理沙が外来の言葉かと聞く間もなく、兄の股間は一気に亀頭を秘裂へ食い込ませる。
「んぐぅっ!?」
「おぁっ! やっぱり、し、締まる!!」
愛液で滑るとは言え、処女である締め付けは強く抵抗を示した。
流石に乳首を弄られただけでは受け入れる体勢も出来ておらず、異物を察知した膣口は力の限り追い返そうとする。
それでも、やはり腰の力と比べれば圧倒的に弱い抵抗であり、兄が力を入れれば徐々に亀頭が膣口へ入っていく。
「あくぁっ!?」
股間を広げられる違和感が大きくなるにつれて、蟹股に開いていた魔理沙の脚は更に大きく広げられた。
亀頭が食い込む面積を広げれば魔理沙の背中も反っていき、テーブルに置かれた手は握り締められる。
「あっ、ふぁっ……!!」
カリが過ぎれば膣口は締め付けを取り戻し、カリの凹みに入って竿を締め付けた。
膣内へ進入を果たした亀頭は、未だに強い拒否を示すヒダに圧迫を受ける。
しかし、愛液で滑るヒダは肌を舐め回すしか出来ておらず、兄も締め付けと滑る膣壁の感触で快感を大きくさせた。
「うぅあ、締ま、る……!」
「ふぐぅ……」
鈴口には処女膜の抵抗があるものの、溜まった性欲を一刻も早く開放したい欲求に支配された兄は、陰茎へ受ける僅かな変化を気にせずに腰を進める。
そして、処女膜は呆気なく破られた。
「うっ……!? あぁ!!」
「うほぁっ!? し、締まるぅ……!!」
魔理沙は一瞬自分の胎内で何が起こったか理解出来ていない様子を見せるも、身体が理解した途端に全身を強張らせる。
広げられていた脚は兄の腰を挟んでしまい、ジワジワと進んでいた陰茎を一気に招き入れてしまった。
「あぁ!? 広が、るぅ!!」
「うくっ……」
自分の意思を返さずに進む腰から意図しない快感を受ける兄は、陰茎をヒダでズルズルと舐められていく感覚に股間へ力を入れた。
亀頭で広げられた膣壁が陰茎の形に沿って動き、竿全体を覆い尽くす。
陰茎と腹筋に挟まれるヒダは、強い締め付けで陰茎の表面を蠢いた。
我慢を重ねる陰茎は太さと硬さを増やすも、それが返って陰茎の感覚を敏感にする。
ヒダ一枚一枚の動きすら認識してしまいそうであり、兄は高まる絶頂の予感を必死に耐えた。
「あっ、んくぁっ!!」
「うぅ……!」
腰を挟む脚の動きで前へ進んだ兄の下腹部が魔理沙の股間へ接触すると、亀頭から受けていた膣壁を広げる感触も終わりを迎える。
最奥に到達した鈴口は固い弾力で塞がれてしまい、膣壁で舐め取られていたカウパー液は子宮口を汚した。
「うっ……あぁ……」
「あぅ、魔理沙、姉ちゃん……。し、締まる……。くはっ!」
陰茎を根元からヒダで舐められる快感を何とか流した兄は、腰に絡み付く魔理沙の脚を押し返しながら陰茎を抜いていく。
カリでヒダを削り、処女膜の残りすら削ぎ落とし、亀頭が出てきそうになるまで腰を引いた。
膣口が膣内から押されて卑猥な光景を作り出しても、溜まった性欲が暴走する兄は魔理沙の手首を掴んで一気に腰を突き入れる。
「ふっ!!」
「ひぐぁっ!?」
勢いよく最奥を突き上げた反動は、まさしく魔理沙の身体の中を突き抜けた。
突き上げられた所為で魔理沙の身体は上へ動くも、兄は掴んだ魔理沙の手首を引いて引き寄せる。
最奥を激しく突けば、膣内はヒダを押し付けて異物の動きを止めようとしてきた。
滑る愛液で拘束に関しては意味が無く、兄の快感を高めるだけ。
魔理沙の膣内が返す全ての反応は、陰茎への強めの愛撫にしかならない。
カリでヒダを削りつつ、腰を引いていくと、押し出そうとする膣壁の動きと合わさってスムーズに抜ける陰茎。
しかし、亀頭が膣口から姿を現す前に、兄は掴んだ手首を引き寄せて魔理沙を身体ごと引き寄せ、三度最奥を突き上げた。
「はっ!」
「んぐぁっ!?」
手首を掴んで引き寄せた分は腰を突き入れる距離は短く、お陰で突き上げる力も先程よりも強くなる。
行き成り激しいピストン運動を受ける魔理沙は頭をガクガクと揺らし、力尽くで目覚めさせられた快感に思考を停止させた。
魔理沙の股間へ下腹部をぶつけて受ける反発を利用し、兄は半ば乱暴に腰を使って本格的に犯し始める。
「ふっ! はっ! はっ!」
「あ! あひっ! んきぅっ!!」
蟹股に開いた股間からの反動を受ける魔理沙は、露出している胸を大きく上下に揺らして呻き声を上げた。
膣内を犯される刺激は破瓜の衝撃を消してしまう程の快感となり、魔理沙の思考をも犯していく。
陰茎を締め付けるヒダがカリで削られれば膣内が掻き回されてしまい、溢れる愛液がグチュグチュと卑猥な音を立てた。
出入りを繰り返す竿には破瓜の血が付着しているものの、すぐに空気を含んで白くなった愛液で塗り潰される。
押し込まれる亀頭が密集して壁となったヒダを掻き分け、肌を舐められる刺激を受けて快感を積み上げていく。
「ふぁっ! あっ! はっ!」
「んぅっ! ふぅっ! あぁぅ!!」
犯される魔理沙も膣内で硬さと太さを増す陰茎の感触を快感と受け取り、突き入れられるままだった腰を小刻みに痙攣させた。
小さな動きであっても魔理沙の腰が動けば、兄が突き入れる陰茎の角度も変わり、亀頭が擦れるヒダの感触も変化していく。
押し付けてくるだけだったヒダの中を掻き分けて膣壁を押し上げ、子宮口の周りを小突いて鈴口から出るカウパー液を塗り返す。
「あっ! あぁっ! 締まる! 気持ち良いよ!!」
「んくっ! うぅっ! か、掻き回され、るぅ!!」
絶頂の予感を滲ませる魔理沙は背中を反らせ、嬌声を吐き出す口は開かれて舌が食み出し、唾液は口の端から魔理沙の頬を濡らした。
陰茎を受け入れる膣壁も角度を変えて突かれた事で、硬い印象だった膣内が徐々に解される。
柔らかくなった膣壁は動く陰茎をシッカリと包み込み、愛液を塗りたくって肌を舐めた。
「あっ! も、もう、出そう!」
「くっ! ひぁっ! あぁ! 太、く! なってる!!」
沸き上がる射精の予感を我慢する陰茎が僅かに太さを増せば、張った亀頭でヒダが流れる刺激を敏感に感じ取れる。
兄の睾丸は既に尿道へ精液を送り込みつつあり、我慢は限界に近付いていた。
血管が太く脈打つ竿は締め付ける膣口に圧迫され、絶頂の後押しをしてくる。
意思を返さず、尿道を勝手に駆け上がる精液を感じた兄は、思い切り腰を魔理沙の股間へ打ちつけた。
鈴口には子宮口が密着し、亀頭からカリ、竿にかけてヒダが蠢く。
最奥を押し上げられた魔理沙も反射的に下半身へ力を入れて、陰茎へ最後の止めを送った。
「うぅ!? うっ!! 出る!!」
兄の決壊を知らせる声と共に、精液は魔理沙の子宮口へ直接吐き出される。
「ひぐぅっ!? 出てる!!?」
「あぅっ!?」
絶頂間近だった魔理沙も、子宮口を押し上げられた挙句に熱い精液を掛けられた所為で絶頂へ達した。
蟹股に開いて兄の腰を引き寄せていた脚は力を強くし、拘束された手は白くなる程に強く握り締められる。
兄の下腹部と密着する魔理沙の股間では、絶頂の痙攣と同じタイミングで潮を噴き出した
犯されている最中でも小刻みにしていた痙攣は、より大きくなって卑猥な踊りに変わる。
乳首を立たせた胸は、絶頂で痙攣する身体の反動でフルフルと揺れた。
「んふぅ……ふぉ……」
「あっ……あぁっ……」
射精で上下に動いていた陰茎は、絶頂で締めてくる膣壁を押し広げ、広がった隙間に精液を流し込む。
子宮口の周りにあった僅かな空間すらも精液を溜めさせると、種を吐き出す役目を終えて徐々に力を失っていく陰茎。
魔理沙の絶頂も収まっていき、噴き出していた潮は勢いを止めた。
「……ふぅ」
「……あぁ」
大きな絶頂の波が消えていく魔理沙は、反らせていた背中をゆっくりとテーブルへ落とす。
兄も掴んでいた魔理沙の手首を開放し、根元まで入れていた陰茎を抜いていく。
膣内に溜まった精液を引き摺りながら出てくる陰茎は、白く濁った二人分の体液を表面に纏って光を卑猥に反射した。
亀頭が膣口から抜けると、膣内からは遮る物が無くなった所為で精液と愛液が混ざった物が流れてくる。
しかし、処女だった時の柔軟性は陰茎を抜き取られた直後から膣口を徐々に締め、僅かに秘裂を開く程度まで元の形を取り戻した。
淫核も未だに包皮を脱いで大陰唇から顔を出しているものの、時間を置けばちゃんと隠れるだろう。
蟹股に脚を開いて精液を股間から垂れ流し、上半身では胸だけが放り出された状態で乳首は固く尖る。
それを下から見る形となった兄は、魔理沙の卑猥な格好に厭らしい笑みを浮かばせてしまった。
半立ちだった陰茎から完全に力が抜けていくまで眺めていると、隣から視線を感じる。
「おっ。終わったのか?」
「あっ、うん」
隣で見ていた弟も終えたらしく、椅子に座って脚をだらしなく開いているアリスが目に入った。
朦朧とした表情は魔理沙と同じであるが、服装はスカートしか捲り上げられていない。
胸は服の下から乳首の突起を見せているものの、精々が揉んだ跡が皺として残っている程度だった。
「……綺麗にした方が良いよね?」
「そうだな。やっぱり清潔は大事だよ」
「うん」
魔理沙とアリスは二人とも股間が体液で酷い事になっているので、双子は手拭いで拭きに掛かる。
「綺麗にしましょうね~」
「ちゃんと拭いてあげるからな」
「あっ、ひぅっ――」
「ん、ふぁ――」
双子の手が、それぞれの内腿に触れると絶頂で朦朧としている魔理沙とアリスはピクピクと脚を動かし、下半身に力が入って膣口から精液が流れ出した。
後から後から出てくる体液に困りながらも、一先ずショーツを履かせられるまでには拭き取る。
魔理沙は乳首も唾液で濡れているので、兄はそれも拭いてから服を綺麗に着せていった
そして、下着を履かせる為にショーツを手に取ったのだが、一つ困った事が発覚してしまう。
「あっ……パンツ濡れてるぞ」
「アリスお姉ちゃんのも濡れてる……」
「…………」
「…………」
濡れている下着を履く気持ち悪さは双子も理解していた。
しかし、アリスの換えは当然無く、魔理沙のも室内が雑多にごちゃごちゃしている所為で探せそうも無い。
「……まぁ、良いか」
「そうだね」
アッサリと替えを用意出来ないと悟った双子は、濡れたショーツを履かせた。
「んんぅ……」
「うぅ……」
既に絶頂の余韻から目覚め掛けていた魔理沙とアリスは、股間の不快感に声を上げる。
それでも双子は気にしないでショーツを履かせた後、魔理沙はテーブルの上から下ろして椅子へ座らせ、アリスも開いていた脚を揃えさせた。
「……よしっと」
「これで良いよね」
「そうだな」
「うぅん……あっ――」
「ふぅ……んっ――」
ダルそうに顔を上げた魔理沙とアリスは意識を完全に回復させる。
「……おっと、ちょっと寝てたみたいだな」
「んっ、私も……。疲れてるのかしら?」
犯されたと認識出来ていない二人は、絶頂で意識を朦朧とさせていたのは寝ていたからだと自分で記憶の辻褄を合わせた。
荒い呼吸を繰り返していたので魔理沙とアリスは湯飲みに手を伸ばして喉を潤すも、中に入っているお茶は冷めている。
「んっ、入れ直した方が良いか?」
「……んくっ、そうね。温かいお茶じゃないとクッキーも美味しくないでしょうし」
「分かったぜ」
アリスの答えを聞いて、魔理沙は盆に四人分の湯飲みを乗せると再びキッチンへ向かう。
「双子も、私達が寝てたのなら起こしてくれても良かったんだぜ?」
「だって、魔理沙姉ちゃん達、気持ち良さそうにしてたからな」
「うん!」
「そうか? まぁ、放ったらかしにしてた分は、上手い茶を入れてやるからな」
「有難う!」
「有難う! 魔理沙お姉ちゃん」
「おぉ! 待ってる間にアリスのクッキーでも摘んでてくれよ」
ニヤリと笑う魔理沙はそのままキッチンへ消え、双子とアリスだけが残された。
アリスは両隣に居る双子へ自作のクッキーを勧める。
「さっ、まだ一杯あるから遠慮しないで」
「うん」
「あむっ」
一口サイズのクッキーは狐色で、漂わせる匂いは双子の食欲を刺激した。
幻想郷に来てから、何気に西洋の食事や菓子は食べておらず、ある種の懐かしさで遠慮が無くなる双子。
小さな手がクッキーを掴めばサッと口の中へ放り込み、後はサクサクと良い音が口内から聞こえてきた。
「ん~!」
「おいしい!」
「ふふ、魔理沙の分まで食べて良いわよ」
クッキーの味は甘さ控えめだったが、激しく運動をした後でもあるのでより一層美味しく感じられる。
子供らしい笑顔を浮かべてクッキーを手に取る様子を見るアリスも、微笑ましそうに双子を見詰めていた。
その優しい笑顔は、とても犯してきた相手を見る顔ではない。
たとえ子宮内に弟の精子が泳いでいても、能力下に置かれたアリスは一切気が付かないのだ。
「ほれ、新しい茶を入れてきたぞ」
「ん~、有難う。魔理沙姉ちゃん」
「有難う!」
「存分に在り難がってくれよ」
魔理沙も椅子に座るとクッキーを手に取り、慣れ親しんだ味を楽しむ。
「ん~、やっぱりアリスのクッキーは絶品だぜ」
「そう。有難う、魔理沙」
暫く和気藹々と会話を楽しんでいた四人だったが、魔理沙が思い出したように近くにあった本を手に取った。
表紙の文字を確認してから双子を見やり、その本を差し出す。
「双子、悪いんだけど、ちょっとこれをパチュリーに返してくれないか?」
「ん?」
「本?」
「あら、魔理沙。返すだなんて珍しいわね」
「いや、これは表紙借りしてきた奴だったけど、期待外れだったんだよ」
「そうなの?」
「あぁ、だから紅魔館に住んでた双子に返して来て貰おうと思ってな」
「良いよ」
「丁度パチュリーさんにも会いたいと思ってた所だしね」
「そうか。なら丁度良いな」
魔理沙はたいして申し訳無さそうな空気も無く、本を双子へ渡す。
表紙には何か分からない言葉でタイトルが書かれており、厚みがあって重く、カバーも濃い灰色で如何にも凄い魔道書の様な感じがした。
双子が本をクルクルと回して上から下から観察していると、テーブルの上でちょこんと座っていたシャンハイとホウライがアリスへ声を掛ける。
「ソロソロ帰ラナイト、日ガ暮レルヨ」
「仕事モ残ッテルゾ」
「あら。そうね」
「おっ? もう帰るのか?」
「えぇ、魔理沙と違って私は仕事が在るのよ」
「失礼な奴だな。私だって魔法を研究するっていう立派な仕事があるんだぜ」
「はいはい」
窓から差し込む日はまだ高いものの、魔法の森では帰宅する時間になったらしい。
アリスは魔理沙の言葉へ適当に返すと、テーブルのシャンハイとホウライを肩の定位置へ移動させて玄関へ向かう。
「それじゃ、またクッキーでも焼いたら持ってくるわ」
「おぉ。美味そうなのを期待してるぜ、っと、双子はどうする? そろそろ帰らないと人里に戻る時は真っ暗になるぞ」
「う~ん。俺達も帰るよ」
「うん。慧音先生が心配するかも」
「そうかい。それなら見送りでもしてやるか」
そう言って四人は立ち上がり、アリスを先頭にして双子と魔理沙が後ろへ続いて外へ出た。
魔法の森は少しでも日が傾けば夜の空気が一気に忍び寄り、双子が最初に見た時より遥かに不気味さを増している。
「気を付けて帰れよ」
「えぇ。また来るわ。双子の外来人さん達も機会があれば人里で会いましょう」
「うん。アリス姉ちゃんも気を付けてね」
「分かってるわ」
そして、アリスが飛び立つと、精液が滲むショーツを晒しながら魔法の森の上を飛び去った。
見送った双子も魔理沙へ別れの言葉を掛ける。
「魔理沙お姉ちゃん、またね!」
「おぉ、また来いよ」
「ばいばーい」
地面から脚を浮かせた双子は手を振る魔理沙を見下ろしてから、魔法の森を飛んでいく。
頬を通り抜ける風は涼しさを持っており、少し肌寒い気温を双子へ感じさせた。
「紅魔館には明日あたりにでも行こうか」
「うん。そうだね」
「パチュリー姉ちゃんのおっぱいも早く揉みたいしな」
「うん!」
ニヤリと笑った兄に釣られる弟も、同じ様に厭らしい笑みを浮かべる。
双子の脳裏には過去に犯したパチュリーの身体が過ぎり、精液は思う存分出した筈の陰茎を硬くさせていく。
日が暮れようとしている明るい空の中、二つの純粋で濁った性欲が自分達の住処へ戻っていくのだった。
続く