新世紀エヴァンゲリオン 惣流・アスカ・ラングレー:人形化 綾波レイ:洗脳
廃墟となったビルの中。
エヴァンゲリオン二号機のパイロットである<惣流・アスカ・ラングレー>は、廊下をコツコツと歩く。
動きは訓練を受けた軍人らしさを見せて姿勢正しく、シッカリとした足取りだった。
しかし、その表情は完全に無表情で、意思を感じさせない。
赤い髪を風に流し、脚を踏み出す度に形の良い胸が揺れる。
青いスカートから伸びる足はストッキングを履いておらず、夏の暑い日差しの中に白い肌を晒していた。
「……ん? あれ?」
そして、一つの部屋の前に到達した直後、感情を浮かべていなかった顔に戸惑いを浮かべる。
辺りを見回して自分が居る場所を認識すると、何処か不審気だが納得した様子で頷いた。
「…………そうね。確か変なガキと約束をしたんだっけ……?」
少年に犯されて数日が経った今日、暇が出来たアスカは受けた命令通りに廃ビルへと遣って来たのだ。
ひどく耳障りな音を立てる扉を開いたアスカは、そのまま室内へ入る。
「あっ、お姉ちゃん! 遅いよ!」
「仕方ないでしょ。あたしはあんたみたいな暇なガキと違って忙しいの! 来て貰えるだけでも感謝しなさい!」
廃ビルとは言え、少年がシッカリと電気を引かせた部屋は冷房が掛けられて涼しい空気を保っていた。
夏の暑さを一年中保つ外から、快適な室内に入ったアスカは心成しか顔を綻ばせ、少年に手を引かれるまま奥へ進む。
連れられた先には、少年が一人で住んでいる割には小奇麗に片付けられているリビングがあり、中央には小さな机もある。
少年はアスカを部屋の中へ招き入れると、パッと振り返って厭らしい笑みを浮かべながら命令を下した。
「それじゃ、お姉ちゃん、また人形みたいになってよ」
「はぁ? 何を言っ――」
突然の言葉を受けて怪訝な表情を浮かべたアスカだったが、言葉を最後まで言い切る事無くキリッとした表情から急速に意思が抜けて行く。
「――えぇ、分かったわ」
腕や身体から力が抜け、背中を丸めて呟くように承諾の声を漏らした。
過去に掛けられた、少年の命令を受け入れ、実行すると言う暗示が間違いなく効果を発揮したのだ。
最初こそ、アスカは『人形になれ』との意味を理解していなかったものの、身体と意思はシッカリと自我を封じた。
「お姉ちゃん、おっぱい出して!」
「……えぇ、良いわよ」
平坦な声で返したアスカは、ゆっくりとした動きで制服の上着を脱いで行く。
青いワンピースの肩紐を横へ退けると、首の赤いリボンを解いてシャツのボタンを外し、脱いで行く程に白い肌が見える範囲を広げた。
胸の谷間まで白い指がボタンを外せば、間に通るブラの紐が見える。
「んくっ……」
「…………」
自我を封じられたアスカが全てのボタンを外し終えると、あっさりシャツから腕を抜いて横の床へ置いた。
上半身が支給品らしい簡素なブラだけになってもアスカの手は止まる事無く、背中へ回してホックを外すとブラすら取り払う。
ぷるんと震えながら姿を現したのは、少し大きめの美乳。
「やっぱり、綺麗なおっぱいだ……!」
頂点にある乳首はピンク色を保ち、弄っていない所為で乳輪から僅かに顔を出す程度に収まっていた。
揉まれた興奮で尖らせている時よりも大人しい印象を受けるが、今の平常の乳首であっても少年の鼻息を荒くさせる。
日差しの強い時間に、他人の家で意思を無くした状態のまま服を脱がされている光景は、背徳的で淫靡な空気を部屋に充満させて行く。
「…………」
「…………」
高まる興奮で喋らなくなった少年が、無表情で自分を見詰めるアスカの顔を伺いつつ人差し指を乳首へと近付けた。
「あぁ……柔らかい」
「…………」
小さな人差し指がピンクの乳輪の縁を、胸が軽く凹む程度の弱い力で撫でて行く。
円を描きながら指の腹で何度も刺激を送れば、乳首は生理的な反射で徐々に尖り始めた。
胸に半分以上隠れていた乳首がゆっくりと顔を出し、ピンク色にも赤みを増していく。
尖った乳首が周囲を回る少年の指に時折引っ掛かり、新しい刺激が乳首を更に硬くさせた。
土台である胸と同じ曲線だった乳輪も僅かに盛り上がって、平常を保っていた乳首が厭らしく変化する。
「……あむっ!」
「…………」
胸を弄る興奮に耐え切れなかった少年は、尖った乳首へ吸い付いた。
口内に咥えると歯で甘噛みを繰り返して、舌の腹を使って先端を舐め取る。
残った方の胸は指を目一杯に広げて正面から掴み、力強く揉み解す。
自我がある状態であれば確実に苦情が出てくる強さで、アスカの白い胸には赤い跡が残っていた。
「ちゅるちゅる……」
「…………っ」
目を閉じて乳首を吸い込みながら、歯を離して乳首を舌先で弄ぶ。
甘噛みから開放された所為で、舌が乳首を弾けば口の中であってもプルプルと揺れた。
舌の腹で外へ押し返し、吸い込む力で再び口内にある乳輪ごと胸を尖らせる。
胸を揉んでいない方の少年の手がアスカの腰へ回され、少し撫でるとスカートの上から尻を掴んだ。
「ぷはっ!」
「…………」
乳首から口を離した少年は、制服特有の硬い生地の上からでも、引き締まった尻の弾力を小さな手で確かめる。
「お姉ちゃん、ス、スカート上げてよ」
「……えぇ、良いわよ」
唾液に塗れて卑猥な光沢を得た乳首を見つつ、新しい命令を出した少年。
命令を淡々と実行に移すアスカは、スカートを上げてブラとお揃いの簡素なショーツを曝け出す。
脚は肩幅より少し狭い程度には開かれ、股間も大陰唇の盛り上がりを見せた。
「ぬ、脱がしても良いよね」
「……良いわよ」
答えを聞く前にアスカの脚の間へ屈んだ少年は、ショーツのウエストへ指を掛けるとスッと下ろしていく。
胸と同じく白い肌の下腹部が見える範囲を広げ、陰毛が僅かに生えている辺りまで露出させられる。
そして、秘裂の端で僅かに顔を出す包皮を目にした少年の興奮は、最高潮にまで高まった。
無毛の大陰唇は中心に秘裂を走らせ、一度犯されただけでは処女の時と変化は無い幼さを維持している。
アスカの性器を直接見た少年は、過去に気持ち良かった記憶と感触を鮮明に思い出した。
「……確か、淫核ってのを弄れば愛液……? が出てくるんだったよね。お姉ちゃん!」
「……えぇ、そうよ。本当は膣口を弄っても反射で出てくるけど、淫核を弄った方が効率は良いわね」
「分かった!」
アスカの答えを聞いた少年は指で大陰唇を片側だけ開き、出てきた包皮を摘んだ。
乳首を弄るよりも力を入れて淫核を捏ね回してしまい、人形化しても痛みを感じるアスカは、当然ながら苦情を言ってくる。
「……少し痛いわよ」
「あっ、ご、ごめん……」
性欲に支配されていた少年は無意識に焦りを感じており、その感情は指の力を増やしてしまっていた。
アスカの言葉を受けた後は、なるべく優しくと思いながら指を動かし、稚拙だが確かに愛撫と言える動きで淫核を弄る。
「……んっ」
「……! あっ……出てきた」
アスカの口から微かに漏れた声を皮切りに、性感帯を優しく刺激された膣口からは徐々に愛液が出され始めた。
大陰唇を広げている指にも流れてきた所為で、ヌルヌルと滑って自然と秘裂の中を弄る結果となってしまう。
包皮の上からであっても、少年の指が動けば性感帯である淫核を刺激された性器で愛液の量を増やしていく。
既に秘裂の中は愛液の光沢で卑猥に光り、少年の興奮を高める匂いも濃くなった。
「そ、それじゃ、次はそこの机に手を付いて!」
「……分かったわ」
近所のコンビニで成年誌を読んだ少年は、そこから得た知識でアスカを後背位の体勢にさせる。
低い机に手を置いた事で脚が床へ膝を付き、尻は後ろへ突き出された。
アスカ自身に捲られていたスカートは、手を離された事で重力に従って股間と尻を隠すも、すぐに少年に捲り上げられる。
「おっぱいと同じ位に綺麗なお尻だ……!」
「…………」
白い桃を思わせるアスカの尻は形が良く、張りもあって瑞々しい。
中心には深い割れ目があり、影になった所に肛門を隠す。
淫核を愛撫された秘裂は愛液を漏らしながら僅かに開き、中から小陰唇が顔を出していた。
生唾を飲み込んだ少年は両手の親指で大陰唇を左右へ押し開き、秘裂の中を覗き込む。
「うわぁ……何かヒクヒクしてる」
「……それは、性行為の準備が整った証拠よ」
「うん、そ、それで膣口にチンコを入れるんだよね」
「……そうよ。その後に精液を子宮口にかければ良いのよ」
「わ、分かってるって……!」
過去に教えられた子を孕む手順の説明を改めて受ける少年は、既に興奮で精神的な余裕は無くなっていた。
慌しくズボンを脱ぎ去ると、子供らしい大きさだが亀頭を完全に露出して立派に反り立つ陰茎が飛び出てくる。
滲み出るカウパー液を垂らしながら、アスカの大陰唇を再び広げて膣口を晒した。
「そ、それじゃ、また性行為するからね!」
「……えぇ、良いわよ」
机に手を付いたアスカは後ろを振り返る事無く、正面にある窓へ顔を向けたままで返す。
そして、少年は反り立つ陰茎は膣口へ合わせ、亀頭が大陰唇に挟まれた直後に勢いよく根元まで挿入した。
「ふわぅ!?」
「んっ…………」
少年の焦る気持ちが行動として現れるも、愛液を流すアスカの膣内は問題なく陰茎を受け入れる。
腰を止めておけば陰茎が滑る膣壁に舐められる刺激を受け、快感に浸る少年は顔を上げて目を細めた。
大陰唇を広げていた手はアスカの尻へ乗せられ、胸と同じ様に揉み解していく。
膣壁は強弱を付けて陰茎を締め付け、奥へ引き込む動きは精液を求めていた。
「んくぅ……」
「…………」
少年は呻き声を漏らし、ヒダの抵抗をカリに受けながらゆっくりと腰を引く。
秘裂の中から膣口が僅かに見える程度まで食み出し、脈打つ血管を纏う竿が姿を現してきた。
亀頭だけを膣内に残し、今度はゆっくりと腰を差し入れる。
「うっ、くはぁ……」
「…………」
陰茎が挿入されて行けば大陰唇は秘裂の中へ巻き込まれ、竿に優しい圧迫感を与えていた。
亀頭で開かれる膣壁は一度解されたお陰で簡単に迎え入れるが、陰茎に対して包み込む様な締め付けで快感を返す。
愛液で滑るヒダが陰茎を這いずり回り、少年の思考を白くさせていった。
窓を見詰めるアスカの表情は一切変わっていないものの、愛液を漏らす膣内と乳首を尖らせている胸だけが快感の反応を見せる。
「うはぅ……駄目だ! 我慢でき、ない……!!」
「…………」
時間を掛けて犯そうとしていた少年だったが、陰茎をヒダに舐められる快感で腰のスピードを上げてしまう。
乱暴とも言える動きはアスカの差し出された尻を波打たせ、愛液が掻き混ぜられる粘っこい音を響かせた。
膣内に溜まっていた愛液は陰茎によって掻き出され、秘裂は竿に張り付く暇も無く激しく内側から捲り上げられる。
ヒダはカリで引っ掛かれる刺激を受ける度に快感を溜め込み、膣壁も締め付ける圧力を増した。
「うわっ! くっ、締まる……うぅ!!」
「…………」
増大した快感を何とか耐えながら腰を動かす少年は、顎を上げたままで腰だけを必死に動かす。
カリが大きく笠を広げた状態で膣壁を削り、亀頭が締め付けるヒダに舐められる。
鈴口からカウパー液が吐き出され、愛液と混じれば粘度も高まった。
勢いを増す少年の腰使いは、四つん這いになっているアスカの身体を前後に揺さぶる。
「くふっ! あぅっ! うくっ!!」
「……んっ、……っ」
激しくなる動きで快感を受けるアスカの身体は、徐々に肌を赤くさせて興奮を表に出し始めた。
少年が陰茎を根元まで突き入れれば、尻の弾力を超えて到達できなかった奥へ鈴口を差し込む。
ヒダの反応もギュッと強く抱き締めるようなものへ変わり、痙攣を繰り返しながらカウパー液ごと陰茎を奥へ引き入れる。
「あっ! あぅっ! 出、そぅ!!」
「……うっ、中に出して、んっ、子宮口に精液を掛けないと、あ、赤ちゃんは出来ないわよ」
「うぅ……! お姉ちゃん! こ、子供を生んで……!」
「……ふっ、分かった、わ」
沸き上がる射精の予感で、もはや少年は自分の言ってる事を理解しておらず、アスカの言葉を反射的に繰り返してしまっていた。
しかし、アスカは淡々と命令を受け入れ、腰を子宮口に精液が届き易い角度に変える。
アスカの腰が動けば陰茎が突く角度も変わり、自然と少年への快感も大きくなった。
「うぅぁっ!?」
激しく腰を動かしている少年の陰茎に新しい感覚と快感がもたされ、我慢はアッサリと限界を超える。
「あっ! うぁっ! 出る!!」
「……んっ」
尿道を駆け上がっていた精液が出る寸前に、少年はアスカの尻へ勢い良く腰を打ち付け、同時に股間から力を抜くと暴発しそうだった精液を開放した。
途端に鈴口から吐き出される精液は、アスカが腰を軽く上げたお陰でヒダの隙間を通って子宮口へ流れ込んで行く。
「うふぁっ……! あぁ……!」
「…………っ」
射精の快感は少年の小さな腰を震えさせ、ギュッと締め付けて包み込んでくる膣内で精液を吐き出し続ける。
鈴口から出た物はすぐに膣壁の蠢きで最奥へ送られ、子宮口付近に精液の溜まり場を作った。
陰茎が痙攣を繰り返す程に、痺れる絶頂の快感で視界が白くなる少年。
上を向いたままで身体を硬直させ、射精の動きと共に欲求を流し込だ。
「うっ……ふっ、うぅ……」
「…………」
そして、短くはあるが、少年にとっては長い射精が終わる。
絶頂を越えた陰茎からは力が抜けてしまい、膣壁の締め付けで形を変えられた。
膣圧に負けて徐々に膣口から押し出され、少年が少し身体を引くだけで陰茎は簡単に抜けてしまう。
「あふっ……」
「…………んっ」
少年が身体を離すと、アスカは後ろへ顔を向けた。
「……もう、満足したの?」
「う、うん。もう腰が疲れちゃったよ」
「…………」
「あっ、もう普通に立っても良いよ」
「……分かったわ」
アスカが四つん這いから直立へ体勢を変えると、重力に惹かれた精液が膣口から出てくる。
愛液に濡れていた大陰唇を通って内腿を流れ、足首へ落ちた。
アスカもその感触を受けている筈だが、拭く指示を受けていない所為で直立する以外の行動は示さない。
「じゃ、満足したから、お姉ちゃんもちゃんと身体を綺麗にしてね」
「……えぇ、分かったわ」
それからやっと身形を整え始めたアスカ。
少年も汚れた陰茎を拭き取り、服装と整える。
暫く無言の空間に布が擦れる音だけが聞こえ、すぐに収まった。
一息ついた少年はアスカの人形化を解き、正気に戻ったアスカを椅子へ座らせると、早速もう一つの目的である情報を求める。
「それで、白いお姉ちゃんの事を知りたいんだけど?」
「白い? ……あぁ、ファーストね。実は私もそんなに詳しくないのよね」
「そうなの?」
△
結局、アスカからは名前とネルフでの立場、学校での生活、外見から分かる性格ぐらいしか分からず、辛うじて上官からの命令には従うと聞かされ、それが一番役に立ちそうな情報だった。
そして今、少年の目の前に居るのは、アルビノの少女<綾波 レイ>
ノックもしないで部屋に入ってきた侵入者を、いつもの無機質な目で見詰め返している。
「……あなた誰?」
「うん、レイお姉ちゃんに、命令を持ってきたんだ」
「……命令?」
質素極まりない室内は包帯や薬が散乱しており、ベッドも古くボロボロ。
電化製品も精々が冷蔵庫ぐらいしかなく、テレビどころかラジオすら見当たらなかった。
そんな部屋の中心で少年の前に立つレイは訝しげに眉を顰めるも、本当に僅かな変化だった所為で少年は前に立っていても気付かない。
「なぜ、あなたが命令を持って来るの?」
「いや、頼まれたんだよ。赤いお姉ちゃんにね」
「赤い……」
赤いと聞いてレイに心当たりがあるのは当然アスカ。
しかし、やはりアスカが少年との接点を持っていると思えないレイは、不思議そうな顔を浮かべる。
警戒心らしい感情を見せては居ないものの、完全に心に壁を作っている雰囲気だった。
「でね、テストとして集中力を試せって言われてるんだ」
「それは、命令なの?」
「そう、ちゃんと赤いお姉ちゃんから手紙も貰ったよ」
「手紙……?」
少年はポケットから二つ折りの紙を取り出してレイへ差し出す。
それを受け取って開いてみると、中には『目の前に居るガキの命令に従いなさい。ミサトからの指示よ』と書かれていた。
文字から書いた相手を判断する技術は無いが、文面の偉そうな言葉遣いと、一応の上官であるミサトの名前がある事から、レイは取り合えず従うと決める。
「……そう。分かったわ」
いまいち納得していない雰囲気のレイを尻目に、少年は使い込んだ5円玉を取り出した。
付いていた紐の端を持つと、ゆっくりと左右へ振る。
「それじゃ、集中力のテストを始めるからね」
「えぇ、分かったわ」
アスカのように感情を示す事無く、淡々と少年の言うままに5円玉へ視線を合わせるレイ。
視線が5円玉と一緒に左右へ動くのを見た少年は、早速誘導を開始した。
「この5円玉に視線を合わせて、数を数えてね」
「数?」
「そう、俺が最初に言うから、お姉ちゃんは心の中で言ってね」
「分かったわ」
「1,2,3,4,5――」
レイの視線が左右に動く5円玉と動きを合わせ、少年が言う数字が大きくなればなるほど、無機質だったレイの目から光が消えて行く。
「――12、13、14」
「…………」
元々感情らしい感情を浮かべていなかった表情は、意思すら感じられなくなってしまった。
もはや5円玉を見るという意思も消えてしまい、少し俯いた所為で顔の影が濃くなると肌の白さと相まってより一層、人形らしい雰囲気に変わる。
数字を数えていた少年も声を小さくして誘導を止めれば、レイはアスカと同様に完全な催眠状態となった。
「お姉ちゃん、聞こえる?」
「……えぇ、聞こえるわ」
答える声には、少年へ向けていた僅かな疑いの気持ちすら感じられない。
「お姉ちゃんは俺の部下だよ」
「……部下?」
「そう。だからネルフに居る時以外は俺の命令には絶対聞かないといけないからね」
「……聞かないといけない」
事前に、アスカから命令には文句を言う事無く従うと聞かされており、少年はその命令権を自分の物にしようと考えたのだ。
念の為にネルフから目を付けられるのを避けるべく、最優先で命令を実行するのはネルフと思わせる。
しかし、プライベートでは少年を上官とした絶対の命令権を、レイへ暗示として刻み込んだ。
「それじゃ、俺が手を叩いたら元に戻るからね」
「…………えぇ」
少年はパンと軽い音を立てて手を叩くと、光の無かった目に意思が戻っていく。
「……ん」
レイが小さく声を漏らすと、俯いていた顔が少年の顔を見た。
前へ向けた目には確かに意思が宿っており、自我を復活させた事が伺える。
「俺の命令は聞くんだよね」
「えぇ、そう聞いているわ」
確認した言葉へも、催眠状態では感じられなかったハッキリした意思を持って答えるレイ。
思い通りに物事が進む状況で、少年は思わず厭らしい笑みを浮かべてしまう。
「じゃ、早速命令を出すからね」
「えぇ」
命令を出すと聞いたレイは心成しか表情を引き締め、背筋を伸ばした。
少年は知る良しもないが、まさしくエヴァで出撃する前の雰囲気に似ている。
「おっぱい見せて!」
「? ……分かったわ」
気を引き締めて受けた命令の内容にレイは拍子抜けしてしまうも、多少の疑問を浮かべながら戸惑い無く制服を脱ぎ去る。
アスカと違って意思がある分、テキパキと行動した。
外された簡素なブラから露出する適度に膨らんだ胸はやはり白く、乳首は殆ど境目が分からない程度に肌の色と同じ。
ブラを外した反動でプルンと揺れ、少年の目を楽しませる。
「これで良いの?」
「っ!? うん!」
アスカとは違うタイプだが、同じく美乳と言える整った胸に見とれていた少年。
確認してきたレイに慌てて答え、次の命令を下す。
「揉んで良いよね!」
「えぇ。でも、何の意味があるの?」
「俺が揉みたいから!」
「……そう」
レイは自分の胸に手を伸ばしてくる少年を、心底不思議そうな目で見詰める。
クローンで在る上に、エヴァのパイロットとゲンドウの目的以外の存在理由を求められておらず、一般常識は最低限あっても性的な知識は殆どない。
その所為で少年があからさまに向けてくる男の性欲を、いまいち理解していないのだ。
「んっ……」
「……柔らかい」
少年の小さな手がレイの胸を掴み、弾力を確かめるように指を動かす。
大きさは程好く掌の中に収まるも、やはり手自体が小さい所為で大部分が余る。
柔らかな胸が指を食い込ませ、視覚的にも卑猥な光景を作り出した。
揉み解す動きを繰り返す掌の中心で乳首が擦れ、レイに微弱な快感を送る。
性的な知識が無く、クローンであっても性感帯を刺激されれば、僅かずつであっても興奮を受け取った。
「……楽しいの?」
「ふぁっ、うん、楽しいよ」
「そう……」
興奮で鼻息を荒くする少年を見下ろし、不思議そうに訪ねたレイ。
胸を真正面から掴んでいた手を離した少年は下乳を支えると、軽く叩いて美乳を揺らす。
視覚に送られる興奮は少年の性欲を大いに刺激し、陰茎も固くなる。
少年は欲望に塗れた手付きで境目の分かり難い乳輪を摘んで捻り、強めの刺激を与えながら次の命令を下した。
「んっ、うん、次はスカートとパンツを脱いで、そ、そのベッドに寝てよ!」
「分かったわ」
普通に承諾したレイが、言われた通りにスカートとショーツを脱いでベッドへ近付く。
ショーツから出てきた小さな尻は歩く度に軽く振るえ、白い肌が穢れない雰囲気を漂わせた。
ボロボロの古いベッドへ脚を掛けると、ギシッと金属がしなる音が聞こえる。
全裸になったレイが仰向けに寝るのを見てから、少年もズボンを脱いでベッドへ上った。
「あ、脚を開いて!」
「……えぇ」
まさしく血走ると言える目で命令を下され、細くも長い脚が左右へ開かれる。
股間の大陰唇は標準ぐらいの盛り上がりを見せ、綺麗に中心を走る秘裂は淫核を包む包皮すら確認できない。
陰毛も生えておらず、綺麗な肌が腹から続いていた。
「…………んくっ」
「…………」
生唾を飲み込んだ少年は手を大陰唇へ近づけると、淫核がある辺りへ指を押し付ける。
柔らかな大陰唇に小さな指が食い込み、大陰唇とは違って少し硬い弾力が指の腹に感じられた。
そのまま左右へ震えさせるように動かして、レイの身体へ快感を送っていく。
既に愛液を流させる動きは習得している少年は、興奮の赴くままに指を動かした。
「ふぅ……ふぅ……」
「んっ…………」
包皮の上からであっても敏感な淫核を刺激されれば、性感が目覚めていないレイの身体も反応を示し始める。
指が的確に淫核を刺激し、動きにつられて大陰唇が形を変え、秘裂が少しだけ開いて小陰唇がチラチラと見えてしまった。
興奮を重ねる少年も残った方の手をレイの股間へ持って行き、人差し指を膣口がある辺りへ差し込んだ。
「んっ……!」
「やっぱり、暖かい」
快感を送られて蠢く膣口は小さく細い異物であっても、排除しようと奥から出口へ向かって波打つ。
それでも、脚を開いて性器を弄られるレイは、淫核を刺激されて自分の意思に関係なく小刻みに跳ねる腰を無表情で見詰めていた。
時折、欲望に染まる少年の顔を見るも、そこの拒絶しようとする雰囲気は含まれていない。
自分の身体を好き勝手にされていても、殆ど他人事の様な感じさえあった。
「……あっ、濡れてきた」
「…………」
待ちに待った愛液の存在を指と視界で確認した少年は、いそいそとレイの開かれた股間へ自分の腰を差し入れ、陰茎の角度を調整する。
童貞を卒業してからスッカリ堪え性が無くなってカウパー液を漏らす亀頭は、愛液を流しながらも未だに綺麗な割れ目として閉じている秘裂へ食い込んで行く。
「うぅ……あぁ……気持ち良い……!」
「そう……」
興奮で張った亀頭が愛液で滑る大陰唇に挟まれ、腰を押し込む程に生暖かい感触に包まれる感覚が広がっていく。
少年は陰茎から受ける快感で顔を惚けさせ、レイは無表情にその顔を見詰める。
今まさに処女を汚されようとしても、レイの思考は少年の行動を不思議がるだけでいつも通りだった。
大陰唇を左右へ割り広げながら秘裂の中を進み、鈴口は膣口へ食い込んでいく。
処女の締め付けは当然ながら強く、少年の陰茎であっても強く拒絶を示した。
「うぁ……締まる……」
「……私は広げられる感覚がある」
レイの冷静な言葉を受けても、少年は快感で既に返答する余裕はない。
小さく狭い膣口を張った亀頭で拡張しつつ、ジワジワと膣内へ入れる。
大陰唇はカリの凹みに入ると竿を挟み、愛液を塗り広げた。
快感で勝手に腰が進むとカリが膣口を通過した感覚と共に、亀頭がヒダで舐められる刺激に包まれる。
「ぁっ……ぅぅ……」
「……何か変な感じがするわ」
ジワジワと進む陰茎は処女膜が立ち塞がっても、速度を落とす事無く挿入されて行く。
そして、鈴口で処女膜を破った瞬間、レイは左右に開いた脚と、腰を反射的にピクンと跳ねさせた。
「んっ……」
「ふわぁっ!? 締まる!」
「んん、お腹の中が広がる……」
破瓜の痛みは余り感じていない様子のレイだが、膣内で増大して行く異物感で僅かに眉を顰める。
血も出てこようとはしているものの、陰茎が進入している所為で奥へ押し込められた。
ゆっくりと進んでいた少年の腰がレイの股間で止められ、陰茎の根元では愛液に塗れる大陰唇が接触する。
「お……ふぁ……」
「…………」
根元まで挿入した少年が満足そうに吐息を吐き、レイも陰茎が入っている自分の下腹部をジッと見詰めた。
平坦だった白い腹は膣内に入っても上へ反り立とうとする陰茎の所為で、心成しか胎内から押されている。
陰茎を挿入された事で性的な反応を目覚めさせた膣壁は、鈴口から竿の根元付近まで満遍なく舐め回した。
成熟しきっていない細かなヒダが腹筋からの僅かな力だけで、カリの凹みにまで入る締め付けと、滑る感触を少年に送る。
入れているだけで快感を得ていても、性欲に思考を支配されてしまった少年は満足できずに、レイの脚の間へ深く入れていた腰を引いた。
「んあぁ……」
「んっ、お腹の中が引っ張られるみたい……」
竿に膣口を張り付かせたままで陰茎が、左右へ丸く広げられた秘裂から出てくる。
レイは自分の股間から出て行く感覚と、感覚以上に深く入っていた陰茎に内心驚きを感じていた。
張った亀頭が抜ければカリはヒダを削り、処女膜の残りさえ取り去る。
表情が変わらないレイも膣内で異物が動く快感は受け取っており、白かった頬に赤みを走らせた。
膣口から亀頭が出る寸前まで腰を引いた少年は、再び腰を押し入れていく。
「ふっ、うぅあぁ……」
「…………」
一度陰茎を受け入れた膣内は、再び侵入して来た陰茎を拒絶する事無く包み込む。
膣壁は亀頭で広げられるままにされ、カリが過ぎて竿まで入ってくれば優しく締め付ける。
膣口もピクピクと断続的に竿を圧迫し、少年の快感を手助けしていた。
軽く腰を前後に動かすだけでも、再び陰茎を根元まで差し入れた腰が即座に動き始めるには十分すぎる刺激を受ける。
「うっ! はっ! あぅっ!!」
「ぅっ、んっ、んっ」
陰茎が根元まで入る度に、レイは身体を奥から押されて声を漏らす。
愛液の分泌は犯される刺激と、徐々に溜まってくる快感で量を増やし、下に敷かれているベッドのシーツを濡らした。
包皮に隠れていた淫核も顔を出した途端にぶつかってくる少年の下腹部に刺激され、より大きな快感をレイに送る。
「あぁっ! し、締まるよ!」
「うっ、ふっ、ふぅっ……!」
前後に揺さぶられるレイの胸は乳首を硬く尖らせ、揺れて空気が触れる感覚さえ認識するまで敏感になっていた。
膣内を犯す快感に夢中になっている少年が触る気配が無く、レイは沸き上がる欲求につられて自分の手で胸を掴む。
「うっ……!?」
「あぅっ! また、締まるぅ……!」
尖っていた自分の乳首を摘んだ快感は、レイの想像を超えていた。
殆ど無意識に尖る乳首を押さえて胸の中へ押し返し、指を離すと出てくる乳首を摘む。
クリクリと捻りながらも余った指で胸全体を揉み、自分の胸に愛撫を施すと受けられる快感に意識を持っていかれるレイ。
陰茎の出し入れを繰り返す少年も、胸を揉む刺激で反応を返す膣壁に陰茎を小刻みに締め付けられ、腰を自然と早くさせた。
既に少年の思考と視界は白く染まりつつあり、鈴口から漏れるカウパー液にも精子が混じり始める。
レイが乳首を弄るタイミングで膣壁は締まり、陰茎を入れても抜いても快感で蠢くヒダは刺激を送っていた。
激しくなる少年の腰はレイの秘裂から愛液を飛び散らせ、股間周辺を濡らす。
「うっ! ふうぅっ!! あぁ!!」
「ん! ふぁっ!? あぅっ!!」
無表情だったレイの顔は完全に快感で蕩け、胸を弄る手にも力が込められる。
腰を激しく動かす少年も既に限界が近く、射精の予感を股間へ沸きあがらせた。
「も、もう、出そうだ!」
「うっ! ふぁっ、な、何、が……あぁ!」
「精液が、出、出るぅ!!」
性的に無知であり、快感で蕩けた思考のレイは、少年の言っている意味を理解できない。
しかし、我慢を重ねた陰茎は我慢の限界であり、少年はレイの反応を省みず、欲求に従って勢い良く腰を打ち付けた。
「ふっ!」
「んぁっ!?」
陰茎を根元まで挿入した状態で腰を止め、股間へ力を入れて塞き止めていた精液を解き放つ。
「あうぅ……!」
「ふぁっ! 何か、出てるっ、うぅ!!」
「くぁっ!? 締まる……んんぅ!」
レイも急速に高まった快感を受けて思わず弄っていた乳首を強く摘み、子宮口に流れ込む精液の感覚で絶頂に達する。
膣内は強く激しい痙攣を繰り返しながら、射精を続ける陰茎を締め付ける。
精液を吐き出している途中で新しい快感を追加された少年の陰茎は、射精の勢いを強めて締め付ける力に抵抗を見せた。
「うっ……あぁ……!」
「んふっ……んぁぅ……!」
レイの白かった肌は全身が快感で赤く染まり、摘んでいた乳首は細い指で大きく形を変えられている。
胸もギュッと掴まれ、痣すら残ってしまった。
根元まで入れた陰茎もレイの膣内の奥深くで精液を吐き出し続け、徐々に落ちて行く勢いと共に陰茎の硬さも失っていく。
「うぅっ……ふぅ……ぁ」
「んっ、……あふぁ」
そして、全ての精液がレイの子宮の周りに溜まった頃、絶頂が過ぎて満足そうだが、ダルさも感じる溜息が二人分室内に響いた。
緩やかな動きを繰り返す膣壁は、愛液と精液の滑りで力の抜けた陰茎を弄ぶ。
膣内の圧力で外へ押し出そうと動くものの、少年が腰をレイの股間へ密着させている所為で、陰茎とヒダで膣内にある精液を掻き混ぜるだけしか出来ていなかった。
「ん、あぁ……」
「んっ…………」
余韻すら味わった少年は、射精を終えた陰茎からの優しい快感で声を漏らしながら腰を引いていく。
竿は太さが無くなったので、張り付いていた膣口は秘裂の外へ出る事も無く、すんなりと陰茎を開放した。
亀頭まで完全に抜けると、広げられていた膣口が処女を思わせる柔軟性を発揮して急速に口を閉じる。
膣内に出された精液を僅かに漏らすも、殆どが子宮口から膣口まで満遍なく行き渡ったままで閉じ込められた。
「……終わったの?」
「うん、気持ち良かったよ!」
「そう……」
「お姉ちゃんはどうだった?」
「えっ……ん…………」
M字に開いた脚の間から身体を引いた少年が、乳首を摘みながら全身を赤くしているレイに感想を聞く。
しかし、レイは少年を見詰め、頬を染めるだけで答えようとはしなかった。
脚を開いた股間では精液と大量の愛液で濡らし、命令していないにも拘らず自分で乳首を弄っているのを見れば予想は付く。
レイの反応だけで気持ち良かったのかと察した少年は、自分よりも年上の美少女を快感で良い様にした満足感で顔に厭らしい笑みを浮かべた。
「正直に答えてよ」
「……気持ち良かったわ」
呟く様に答えたレイは、性的な知識に乏しくとも羞恥に顔を染めてしまう。
胸を揉まれ、処女を奪われても恥ずかしがらなかったレイが見せる反応に、少年の征服感は更に高まった。
それでも力の抜けた陰茎が復活する事は無いが、精神的な興奮は満たされる。
「それじゃ、今度は赤いお姉ちゃんと一緒に気持ち良くしてあげるからね!」
「…………」
アスカと一緒にと聞いてレイは僅かに不服そうな顔を浮かべても、少年はニヤニヤとした笑顔で見詰めるだけだった。
「……一つ、聞いて良いかしら?」
「ん? なに?」
「集中力を試すっていうのは、終わったの?」
「……あぁ」
レイに言われた少年は、最初に掲げていた目的を今更思い出す。
犯す快感に夢中だった所為で、スッカリ忘れていた。
「……俺の命令を聞いたでしょ?」
「聞いたわ」
「それは子宮口に精液を出した時に終わったんだよ」
「? ……そうなの?」
「うん」
苦し紛れに言い繕った言葉だったが、命令を聞いた事は事実なので一応信じる空気を出すレイ。
若干、納得していない様な表情を浮かべるも、アスカに聞いたとおり、反論はしなかった。
「終わったのなら服を着て良いかしら?」
「うん、良いよ。俺も着るし」
「そう……」
絶頂の余韻すら収まったレイは白い肌を取り戻し、快感に蕩けていた目も、いつもの感情を見せない物に変わる。
全裸のままでベッドから降りると、ティッシュで簡単に股間と太股の精液と愛液を拭き取り、置いてあった下着を着ていく。
少年も陰茎を拭くとズボンを履き、そそくさと椅子に座ってレイの着替えをじっくりと観察する。
「…………」
「…………」
真夏の日差しを窓から受ける室内で、無言のままレイだけが服を着ていく。
股間と尻をピッタリと覆うショーツを履けば、尻の肉が僅かに震えた。
椅子に座っている少年からは先程犯したばかりの大陰唇さえ見え、秘裂がある中心では膣内から出てきた精液が染みを広げるのが分かる。
そして、レイは簡素なブラに腕を通して背中のホックを閉じ、胸の位置を調節する為にブラのカップの中へ手を入れた。
もぞもぞと動かす度にカップに覆われていない部分の胸が柔らかく形を変え、少年の目を楽しませる。
しかし、それもシャツを着て、スカートを履いてしまうと終わってしまった。
「今日の命令は終わりだから、俺は帰るね」
「えぇ」
性欲を満足させた今、レイを見ても興奮しない少年。
レイを犯す目的は既に終え、催眠で掛けた暗示も解く必要が無いと思ってそのまま帰る事にした。
「後ね、俺にされた事は誰にも言っちゃ駄目だよ」
「何故かしら?」
「何でも! 命令だからね!」
「……えぇ、分かったわ」
最後に命令を与えた少年は、意気揚々とレイの見送りを背中に受けて自分の家へ帰る。
△
後日。
アスカとレイは少年の家に居た。
「うぅ~ん、やっぱり綺麗だね~」
「当たり前でしょ!」
「そう」
全裸の姿を褒められるアスカとレイは、羞恥の色を全く見せていない。
それどころか心成しか胸と股間を少年に見せ付けるように反らせていた。
レイはともかく、今のアスカは人形状態ではなく正気を保ったままで全裸になっており、平然と身体を見せる。
完全に思考を囚われてしまった二人の美少女は、年下である少年の言うままに行動し、疑問を感じなくされていた。
操り人形として性欲の捌け口にされても、一切抵抗を示さない。
アスカとレイを使ってネルフの監視すら上手く誤魔化し、少年はこの先もずっと美少女達の身体を精液まみれにさせ、最終的には妊娠させるまでに至るのだった。
終わり
革命機ヴァルヴレイヴ 二ノ宮タカヒ:時間停止姦
『それでは決を採ります。独立に賛成の人は、その場で手を上げてください』
「さんせ~い!」
「面白そう!」
「俺達の国か!」
目の前の壇上に立つ眠そうな目をしている黒髪の少女<野火 マリエ>が、学園の独立に関する採決を求めている。
その隣では総理大臣の父を持つ<指南 ショーコ>が真剣な目で壇上を見上げる俺達を見ていた。
戦いに巻き込まれる危険が迫っているとは言え、独立した事によって生じる新しい矛盾や不都合を考えず、聞こえの良い言葉で独立を叫ぶ二人。
宇宙に浮かぶ都市であるにも拘らず、周囲の街と物理的に切り離す独立では、食料やら経済、他のあらゆる物資に関してジリ貧になる未来しか見えない。
こんなありえない判断を迫られているのも、物語の主人公である<時縞 ハルト>がヴァルヴレイヴに乗り、原作が始まってしまったからだ。
それからたいした時間も掛からずに、転生した俺が住んでいたモジュール77が物騒な事に巻き込まれて行く。
ショーコ発案の独立は学園と家族を攻撃させない為と目的を掲げているが、原作を知る俺は独立した事によって結局激しい攻撃に晒されてしまう未来が待つのを知っている。
最終的には平和な独立を勝ち取るのだが、そこまで行くのに大勢の犠牲が出てしまう。
俺の周りで賛成を声高らかに述べている生徒達も現実を見ているとは思えず、明らかに面白半分での賛成だった。
だから、ストーリーが進み、実際に独立した後、電力不足やヴァルヴレイヴのパイロットが人ならざる者だったと知れば、簡単に独立を決めた主人公勢を攻めるのだ。
そもそも、学園がある中立国・ジオールの一角でVVV計画とか訳の分からない事をしなければ、外の対立に構わず、平和を謳歌出来ていたのに……。
オノーレ……。
地球を離れ、宇宙へ生活圏を広げても、争いを続ける人の業とは恐るべき物だと心底感じる。
ハルトもヴァルヴレイヴと言う兵器を持ったのなら学園に留まるのではなく、合衆国か連邦に所属を変えれば良いのにと何度思った事か。
しかし、俺はそもそも原作に関わる気も無いから、俺に危険が迫らない所で好きにやってくれと思うしかない。
最終的には一国として安定はするのだ。
それまで俺は被害が出なさそうな所で、大人しくしていよう。
正直に言って、転生した俺の住む場所がダイソン・スフィアと言う宇宙都市であり、国の名前がジオールだった時から嫌な予感はしていた。
学園の名前もクラスメートも何処か見覚えがあると思っていれば、原作のアニメを思い出した直後に案の定この事態だ。
今もモジュール77の外の宇宙空間では、ドルシア軍事盟約連邦と環大西洋合衆国から攻撃を受け、ハルトが戦いを繰り広げている。
それなのに、辺りは現実から目を背ける様に場違いとも取れる笑顔が見えていた。
転生した俺は例によって特殊な能力を持っているものの、流石にロボット相手、しかも宇宙で戦うのでは何の役にも立てない。
そう、例え宇宙その物の時間を止める事が出来ても。
「まぁ、こんな危険な世界でも役得はあるもんだけどな……」
アニメの世界であるのならば、当然ながら登場人物においては美形ばかり。
男勢は殆ど例外無くイケメンであり、女勢は美少女しか居ないと言っても良いだろう。
ヒロインや、重要なポジションに居る女キャラは見ているだけでも、若い盛りの身体には性欲が沸き上がる。
テレビ画面からは感じられなかった匂いや、胸を揺らしながら前から歩いてくる姿は存在感があり、この世界が俺にとっての現実であると実感させてくれた。
「いやいや、良く考えた方が……」
「他に選択肢が在って?」
熱狂を模してきた周りに釣られる様に、後ろの髪も前へ流す縦ロールの金髪美少女が腰に手を当てながらスッと賛成の挙手をしている。
今はまだ目立たないポジションに居る<二ノ宮 タカヒ>は、後々に独立した学園で外務大臣になる、原作でも比較的重要なキャラだ。
普段は外見と言葉遣いが伴って少しキツイ印象を受けるものの、女子運動部のリーダーを務めているので人を纏める力はあるのかも知れない。
取り巻きからは『様』付けで呼ばれている所を見れば、実際は違うが完全にお嬢様と言わざるを得ないだろう。
小さめの尻に引き締まった腰、更に巨乳を持つプロポーションは素晴らしく、所属しているバレエ部では、その性的な意味で目を釘付けにする肉体美を披露している。
タカヒ本人は真面目にゼロGバレエと言う無重力で行う競技をやっているものの、思春期の男子生徒にしてみれば露出度の高いレオタードで青い性欲を刺激されて止まない。
タカヒの隣で慎重な意見を言っている生徒会長の<連坊小路 サトミ>と将来的に結婚するが、今は精々が友人程度と思っているだろうから、手を出しても寝取りにはならないだろう。
俺の隣に立っているタカヒを横目でチラチラと見ていると、バレエの露出度の高い衣装を思い出してしまって俺の興奮が目覚めつつある。
辺りは未だ冷めぬ熱狂で視線は全て壇上に居るショーコとマリエに注がれている中、俺だけがタカヒの身体を上から下まで舐める様に見ていた。
転生して異能を持ったとしてもロボット戦では役に立たない分、俺は俺の為に能力を使う事にする。
「時間よ、止まーれ……」
ボソッと呟いた能力を発動させる切欠の言葉。
その瞬間から騒がしかった生徒達の声は全て消えてしまい、誰一人動かない世界になってしまった。
まるで精巧な人形が並んでいるとも思えると光景は、暗ければさぞや恐怖を誘うだろう。
しかし、俺の関心はタカヒ一人のみ。
時間を止めた所為で手を上げている体勢は変わらず、何処か楽しそうな微笑を浮かべる顔では瞬きすらしていなかった。
特に繋がりを得てなかった俺は話しかける事すら出来なかったが、時間が止まったのなら問題は無い。
近寄ってみると、過去に擦れ違った一瞬漂ってきた匂いを思う存分嗅げる。
微笑を浮かべる顔は文句なしの美少女で、当たり前だが肌は若く瑞々しい。
視線を下へ降ろせば制服を盛り上げる巨乳に、細い腰。
スカートから伸びるのは、ストッキングを履いていない生の太股。
バレエをしているお陰で太過ぎず細過ぎない魅力的な足を見せていた。
「ほほぉ、間近で見るとやっぱり綺麗だよな」
美少女らしい綺麗な顔を眺めた後、俺はタカヒの後ろへ回って抱き着き、前へ回す手で細い腰を撫でる。
制服の上からでも分かる腰は引き締まっており、腹を触っても無駄な脂肪は殆ど感じられなかった。
後ろから抱き付いた所為で、ズボンの中に収まっていた陰茎はタカヒの尻の谷間へ挟まる。
柔らかな弾力に左右から挟まれ、陰茎が急速に硬さを増していった。
俺の顔がタカヒの後頭部に埋もれ、髪からはシャンプーの良い香りが鼻腔をくすぐる。
「すぅ……ふはぁ……」
クラスが違うし付き合いも無い為、普段では近付く事すら出来なかったタカヒを腕の中で抱き締めていると、性的な興奮で思考を支配されて行くのを感じた。
腹を抱きしめていた手を動かした俺は、制服を大きく盛り上げている巨乳へ向かわせる。
そして、掴んだ瞬間に、指は制服の上からであっても胸の肉に包まれた。
「おぉ! 柔らかい!!」
タカヒの肩から前を覗き込んで確認してみると、俺の指によって形を変えられている巨乳が確認できた。
胸が大きい所為で下から掴んでいる指は殆ど隠れてしまっている。
食い込む指が制服ごと胸に沈めば、沈んだ分だけ指が柔らかい抵抗を受け、暖かな体温に包まれた。
真横にあるタカヒの顔をチラリと見ても、壇上の二人を見上げて微笑む顔に陰りは一切無い。
時間が止まっているので胸が揉まれている事すらタカヒは感じられないが、それでもしつこく揉むと徐々に胸の張りが増してくるようだった。
柔らかく指を包んでいた巨乳からの抵抗が心成しか増し、無節操に揉んでいるだけだった掌にポツンと固めの感触が現れる。
「……ん?」
僅かに引っ掛かる感触は位置的に紛れも無い乳首であり、胸を揉まれたタカヒの身体は時間が止まっていても性的な刺激を溜め込んでいくらしい。
陰茎を尻の谷間へグリグリと押し付けながら、俺はタカヒの首筋に顔を埋めて思い切り体臭を吸い込んだ。
「すぅ……ふはぁ……」
先程、嗅いだ時よりもシャンプーの匂いを押し退けて、タカヒ自身の匂いが濃くなった気がする。
高まった興奮で思考に余裕が無くなりつつある俺は制服の上からでは満足できなくなり、タカヒの正面へ回ってから巨乳を隠しているボタンを外して行く。
首元からゆっくりと外し、徐々に白く透き通る肌を照明の下へ暴き出す。
華奢な鎖骨に、ブラで中央へ寄せられた巨乳が触れ合う谷間。
巨乳を包む高級そうなブラが全体を現すと、完全に制服の前を開け放つ。
他の学年を含める男に女と色んな生徒が周りに大勢居る中、微笑を浮かべるタカヒの上半身から完全に制服を取り去った。
制服を剥いだだけでもブラの中で波打つ巨乳は柔らかさを示し、俺はついでにブラのホックを外して巨乳を露出させる。
「ふぉ……」
思わず出てしまう声は、巨乳の美しさに感動しての物。
やはり普段隠されている箇所である所為か、胸は顔の肌よりも白く、良く見れば血管すら透けて見えそうな程。
頂点に存在する乳首は薄い桜色で乳輪の大きさは、胸本体の大きさから比べれば少し小さめ。
胸を揉まれた事で性的な興奮を目覚めさせた乳首は僅かに尖り始め、卑猥な突起を見せていた。
時間が止まっていてもブラを外した反動は余す事無く巨乳を縦横に揺らす。
「触った所は時間が動くのか? ……顔には触れないな」
揺れる巨乳から視線を移した先には、相変わらず微笑を浮かべるタカヒの顔。
自信が溢れ出る表情は、キツイ言い方さえしなければメインヒロインすら張れそうだ。
伊達に2年連続でミス咲森になっていないと言う事か。
人前で微笑みながら胸を晒す姿を見ていて興奮はするものの、僅かに残った冷静な思考が普通の体位で犯しては少し面白くないと思わせてきた。
なので、早速タカヒの体勢を変える。
「よっと……」
片足を横へ持ち上げ、Y字バランスの体勢を取らせてみた。
元々バレエをしているタカヒの股関節は柔らかく、殆ど真上に脚を伸ばしても難なく動かせる。
自然とスカートが捲りあがり、ブラとお揃いのショーツが見えてしまった。
股間を包むクロッチは大陰唇の膨らみで大きく盛り上がる。
中心には脚を上げさせた所為で開いた秘裂が布の割れ目を深め、良く見なくても淫核を包む包皮の形すらハッキリと浮かび上がらせた。
「食い込んでる……」
無意識にタカヒの顔をチラリと伺ってしまうが、壇上に向けたままの微笑みは変わっていない。
時間が止まっていると分かっていても、何気に始めて触る秘裂へ恐る恐る指を差し込んだ。
「うぉ……、柔らかいし暖かい」
ショーツに放射状の皺を作りながら指先が秘裂の中へ入り込み、大陰唇に挟まれて生暖かい感触を受ける。
丁度、膣口辺りに入ったらしく、先では狭い孔の入り口を感じた。
そのままグリグリと指を動かして大陰唇を揺らし、指を離すとクロッチへ指を掛けて捲る。
「……んくっ」
思わず生唾を飲み込んで目にしたのは無毛の股間。
白い肌の割れ目に生々しいピンク色の秘裂が僅かに広がり、少し屈むだけで膣口まで確認できた。
タカヒが最も隠したいと思われる性器を生で見た俺の陰茎が、痛みを発する程に硬さを増したので慌てて開放したものの、視線は秘裂へ合わせられたまま。
指を離したクロッチは元の位置に戻ろうと中心へ移動しようとするも、肉厚の大陰唇が邪魔をしてしまい、結局は半分だけしか隠せなかった。
秘裂にショーツの縁が食い込み、卑猥な光景を生み出す。
目の前の変化を見続けながらズボンをサッサと脱いだ俺は、再びクロッチを捲って大陰唇へ指を差し入れた。
「おぅ……」
直接触る秘裂の中はショーツの上から触った時よりも暖かく、遥かに興奮を与えてくれる。
思考が性欲に支配されるのを自覚しつつ、一先ず濡らさない事には入れられもしないと指先で膣口を刺激して行く。
「やっ、やっぱりキツイな……」
滑りが足りないので指先は乾いた肌で突っ張り、膣口も狭い所為で中々膣内に入らなかった。
それならと今度は淫核を包んでいる包皮へ目標を変え、少し強めに摘んで捏ね回して行く。
上半身は完全に裸で乳首を厭らしく立たせた巨乳を曝け出し、脚を横へ高く上げられた挙句にクロッチを捲られて性器を弄られるタカヒ。
それでも微笑を浮かべているのは余りにも非現実的な光景であり、興奮は淫核を弄る指を乱暴な動きにさせた。
乳首とは違った硬さを持つ淫核を、摘む刺激と包皮が擦れる刺激で集中的に快感を目覚めさせて行く。
暫く弄れば淫核も指を押し返す程度には硬くなり、生理的な反射と性感帯を刺激された膣口から愛液が漏れ始める。
指先に滑る体液を感じた俺が濡れ具合を確認すると、白いショーツのクロッチは愛液で灰色に変わっていた。
辛うじて太股には流れていないものの、あと少し弄れば間違いなく垂れてしまうだろう。
しかし、俺の我慢はそれまで持つ筈も無い。
「よ、よし! 今から犯してやるからな!」
聞いていないのを良い事に呼び捨てで宣言し、俺はタカヒの腰を掴むと陰茎を近付けて開いた秘裂へ亀頭を合わせた。
「おふぁ……!?」
興奮で張った亀頭が秘裂に食い込み、大陰唇に挟まれただけで大きな快感を受けてしまう。
漏れ出した愛液のお陰で陰茎が少し動くだけで大陰唇の形を変えてしまい、亀頭を擦る感覚でカウパー液が漏れた。
思わず股間へ力を入れて沸き上がる射精を我慢しようとしても、早く入れたい欲求は無意識に腰を押し込んで行く。
「おっ……おぉぅ……」
ジワジワと狭い膣口を広げる亀頭は処女の締め付けで形を変えられ、圧迫感と滑る摩擦、膣内の生暖かさ全てが快感となって俺へ送られてきた。
腰を押し込むと同時に手を引き寄せればタカヒの腰が近付き、ゆっくりと膣口を広げていた亀頭は速度を増して膣内へ進入して行く。
陰茎が進むにつれて大陰唇の滑りを通り、狭い膣口を過ぎると鈴口はヒダに包まれる感覚が広がった。
「おぉぁ……」
処女の締め付けは強く、陰茎が横へ弾かれそうになっても何とか挿入を続け、遂にはカリが膣口を通り過ぎる。
「んくっ!?」
時間が止まっていても、興奮して熱くなった膣壁は入ってきた亀頭の表面を這い回りながら蠢いた。
ヌルヌルのヒダが亀頭を舐め、カリの裏側を膣口が締め上げる。
「くぅ……」
処女の膣口とヒダから送られる快感に耐えて腰を押し込んでいくと、高く上げたタカヒの足が俺の顔の前へやってきた。
白い靴下に包まれたふくらはぎは思いの外細く、清潔感が漂う洗剤の匂いすら感じられる。
タカヒの腰を押さえていた片方の手はショーツの上から尻を掴み、もう片方では露出している巨乳を揉み解す。
胸の柔らかさと、適度に鍛えられた尻の硬さを掌に感じ、膣内を犯す股間からの快感に抵抗しようと積極的に指を動かして行く。
「くふぁっ……」
巨乳を揉んでいる方の手には、指の間から顔を出す乳首の固い感触があった。
指の関節でコリコリと刺激すれば、亀頭を這い回る膣壁が動きを活発にさせて快感を送ってくる。
半ば勝手に進んでいた腰が膣口へ竿を深く挿入して行くと、鈴口に薄い膜が被せられた刺激を受けた。
そして、はかない抵抗を残した後、俺は時間が止まっている中で微笑を浮かべるタカヒの処女膜を破る。
「うくぁっ!?」
破瓜を済ませた瞬間に、タカヒの膣内はギュッと陰茎を締め付けてきた。
事前に性感を送っていたお陰で、異物へ拒否を示すと言うよりもキツク抱き締められていると言えそうだ。
鈴口の前に壁として存在しているヒダも、愛液の滑りで入って行く亀頭に広げられる。
亀頭の表面をヒダで舐められる刺激は激しく、我慢している絶頂の予感を急速に増加させて行く。
巨乳と尻を揉み解しながらゆっくりと挿入を続け、俺の下腹部がタカヒの上げられた太股に当たった所で腰が止まった。
脚をY字に上げさせた横から挿入した所為で根元までは入れられなかったものの、九割ほどは膣内に挿入しきる。
「おふぁ……」
性的に目覚めている膣壁は俺が動かなくとも、グネグネと波打ちながら蠢いて陰茎を抱き締めてきた。
広く笠の張った亀頭に密着しながら、愛液の滑りでヒダが亀頭の表面を滑る。
鈴口の先で締まる膣壁が絶えず動き、漏れ出すカウパー液と愛液を混ぜた。
「くっ……」
早くも精液を吐き出そうとする陰茎を何とか押さえ、今度は腰を引いて行く。
絡み付くヒダが抵抗を示して大きな快感を送ってくるも、タカヒの胸と尻を揉んで意識を反らした。
膣内へ残すカウパー液に精液を混じらせつつ竿を膣口から引き、亀頭が出そうになると同時に腰を突き入れる。
「ふっ!」
股間からの反動は止まっているタカヒの身体も揺らし、掴んでいない方の巨乳を揺らした。
俺は勢いを止めずに腰を引いて前後に動かして、処女だった膣内に陰茎を馴染ませていく。
挿入される度に亀頭で広げられる膣壁は刺激を快感として受け取り、漏らす愛液を増やす。
腰を引けばヒダを削るカリが愛液を掻き出す代わりに、漏れ出したカウパー液を徐々に膣内へ滲ませた。
「ふっ! はっ! はっ! はぁっ!」
揉み解していた巨乳は犯された事で快感を受けて張りを増し、掌にも心地良い抵抗と上がった体温を感じる。
指の第一関節辺りで捏ね回す乳首も赤くなって硬く尖り、厭らしさを感じる形になっていた。
下乳を支えてから人差し指と親指を胸の付け根へ這わせ、中程まで行くと全ての指を使って搾るように巨乳ごと乳首を捻る。
卑猥に形を変える巨乳へ視線を送っても、増加した快感は上がるだけだった。
「くはっ! うくっ!!」
犯されるタカヒの身体が快感で僅かに汗ばみ、興奮を誘う体臭が濃くなる。
カリに引っ掛かれる膣壁も厚さを増やすと、抵抗も大きくさせてきた。
一度前後に腰を動かすだけでも、陰茎から受ける刺激は射精の予感を急速に高まらせる。
思考が白く染まる俺は殆どタカヒを犯したい欲求だけで、腰と手を動かしていた。
「うっ! くっ! ふっ! うぉっ!!」
激しくなる腰の疲労すら射精の後押しとなり、近付いた絶頂はアッサリと耐えていた我慢を越えてしまう。
「くはっ! 出、るぞ!」
犯しているタカヒ本人にすら聞かれない宣言をした俺は、勢い良く腰を突き上げた。
快感で激しい反応を繰り返す膣壁も、陰茎を力強く挿入された刺激で反射的に締め付けを強くして受け入れる。
「くはぅ!!」
俺は短く息を吐き出し、時間が止まっているタカヒの膣内へ精液を吐き出す。
「おっ……おぅ……」
根元付近まで挿入した陰茎は、亀頭で締まる膣壁を広げながら痙攣を繰り返す。
膣壁は陰茎を締め付けて舐める動きが、激しい痙攣を繰り返して波打つように変わり、精液を吐き出す陰茎を奥へ引き込んだ。
快感で蠢くヒダに押された精液が、鈴口が届かなかった子宮口に送られていく。
他人の体液を受けたタカヒは、乳首を強く摘まれる刺激を同時に受けた事で、溜まっていた快感を開放させて絶頂へと達する。
「うぉっふ!?」
射精の途中で思考を白く染めていても、新しい膣壁の動きは敏感に感じ取れ、出される精液の勢いも強くなった。
頬を赤く染めながら微笑を浮かべて絶頂に達するタカヒの脚は高く上げられているので、秘裂から噴き出された潮は何にも遮られる事無く地面を濡らす。
地面を踏んでいる方の足も太股を震えさせ、漏れた愛液が細い滝となって流れ落ちた。
全身から漂っていた女の匂いも濃くなり、童貞が近くで呼吸すればそれだけで興奮を呼び覚ましてくれるだろう。
締め付ける膣壁に痙攣で抵抗する陰茎が、吐き出していた精液の勢いを徐々に落として行くと、激しい絶頂を示していたタカヒの膣壁は落ち着いていく。
「う……あふぅ……」
絶頂の快感で震えていたタカヒの足は見るからに力が抜けてしまうも、時間が止まっている所為で体勢は変わらない。
一息ついた俺は掴んでいた巨乳と尻を何度か揉み解し、余韻の気持ち良さに浸った。
動かす指の間から食み出た乳首を弄びつつ、精液を出し切った陰茎を軽く動かす。
未だに狭さを保つ膣口で竿を扱き、尿道に残った物まで全て膣内へ流してから身体を離した。
「んくっ……」
力の抜けた陰茎は熱い膣内から抜けると力無く垂れてしまい、地面に精液の雫を落とす。
陰茎の形にぽっかりと孔を空けていた膣口も、異物を抜かれたが閉じる事無く広がったままだった。
しかも、奥から出てきそうになっていた精液は、俺がタカヒの身体から手を離した所為で止まった時間に囚われる。
無残に広がった膣口の奥に、破瓜の血が混ざってピンク色になった精液の塊が見えるのは、明らかに非現実の空間に居る事を思い知らせてくれた。
「……取り合えず、服を着せるか」
幾ら性欲を発散したとは言え、タカヒに恥を掻かせたい訳ではないので服を着せておく。
高く上げていた足を下ろさせてから、乳首を立たせている巨乳を揉みつつブラを付けさせ、制服も着せて行った。
脚を降ろさせた事でスカートに隠れた股間では、クロッチだけが捲れていた状態を戻しておく。
服を戻している途中でタカヒの身体を触ったので、時間が流れる膣内から逆流してきた精液を全て拭き取った。
どれだけ犯しても魅力溢れる身体を触れば興奮も蘇りそうだが何とか耐え、全ての作業を終える。
「ふぅ……、これで良いか」
服だけではなく姿勢も元へ戻してから、俺はタカヒから離れて元居た位置に立って時間を動かす。
動く存在が俺だけだった世界に時間の流れが復活し、熱気に包まれた広場には声が広がった。
「んきぅっ!?」
「んっ? ど、どうかしたのかい?」
時間が戻るとタカヒは壇上に向けていた微笑を消し、胸と下腹部を押さえて蹲ってしまう。
突然の行動に驚いた生徒会長が慌ててタカヒの肩へ手を触れさせるも、その瞬間にタカヒはビクリと身体を震わせた。
「ふぁぅ!? ふ、触れない、で……!」
「あっ、あぁ、済まない」
「んくふぁ……」
タカヒの異変は生徒会長以外に誰も気付いていないが、俺の立っている位置からはタカヒの顔がハッキリ見える。
蹲った瞬間こそ、痛みと戸惑いを浮かべていたものの、胸と下腹部を押さえたまま蹲ると、目を閉じて快感に耐えるような表情に変わっていた。
時間が止まっていた時に、身体へ送られた破瓜の痛みと処女の膣内を拡張される感覚、そして潮を噴く程の絶頂の感覚を一度に受けているのかもしれない。
強く閉じられた口からは防ぎきれない吐息を漏らし、自分の胸と下腹部を押さえている腕は震えている。
スカートに包まれた尻も小刻みに痙攣を繰り返しており、絶頂で受けた快感の強さを見せた。
このまま見ていても、世話をした生徒会長の株が上がってしまいそうなので声を掛ける。
「あぁ……、大丈夫か?」
「ん? 君は?」
「同学年の生徒だよ。それよりも二ノ宮さんの体調が悪そうだから、俺が保健室にでも連れて行っておくよ」
「そうだね。済まないが頼むよ」
「あぁ、任せてくれよ」
そう言って、俺はタカヒの肩を持って立たせる。
残る生徒会長は、恐らくこの場をシッカリと見届けるつもりなのだろう。
俺がタカヒを歩かせながらチラリと後ろを確認してみれば、タカヒから壇上の二人へ視線を移した生徒会長が、複雑な表情を浮かべた。
「んふぁっ……」
耳元で熱狂に掻き消された小さな吐息を聞きながら、俺は広場を後にする。
道中では特に悪戯する事も無く廊下を歩き、保健室に到達する前にタカヒも歩ける程度には回復してしまった。
「……ん、もう、一人で歩けるわ」
「そうか? 無理はするなよ?」
「大丈夫。ここまで運んでくださって有難う。後は大丈夫よ」
俺の肩から身体を離したタカヒは胸の下で腕を組み、警戒を感じさせる視線で拒絶の雰囲気を見せる。
若干、足は震えているものの、その立ち姿は見ず知らずの男には頼りたくないプライドを感じさせた。
流石に快感の余韻がある中で、無理矢理歩かせたのは不味かったかもしれない。
何にせよ、警戒心を持っている相手に、押し付けがましい行動をしても好感度は上がらないだろう。
「それじゃ、俺は帰るよ。二ノ宮さんも気をつけてな」
「えぇ、そんな事は分かっているわ」
何処かキツイ言い方を背中に受けた俺は、そのまま自分の部屋へ帰る。
広場に行っても原作のイベントが続いているだけで、何の実りも無い。
性欲を解消した後に襲ってくる身体のダルさは、既に眠気を伴ってくる。
どうせ授業も無い事だし、イベント関連はサボらせて貰う。
所詮俺は、日の当たらない背景キャラだ。
ヒロインに近付くのは時間を止めてからで良い。
賢者タイムの影響で心成しか暗い考えを持ちつつ、俺は自分のベッドを目指してフラフラと帰路に着いたのだった。
「……コロニー落しとかすれば、全部解決するのに」
終わり
山田くんと7人の魔女 白石うらら:レイプ
「……うげぇ」
たとえ、比較的美形に入る人達であっても、やはり男同士がキスをするシーンは気持ち悪い。
思わず顔を青ざめさせてしまった俺の目の前で行われているのは、主人公<山田 竜>と<宮村 虎之介>とのキスの場面。
しかも互いに口を開けて、口内の空気を入れ替えると言わんばかりのキスだ。
出来れば男同士は遣るのは勿論、見るのも勘弁願いたいが、これを乗り越えなければ俺の目的も達成等到底出来そうも無いのが困った事実。
いくら、今日の為に溜めた性欲であっても、男同士のキスの前では一瞬で雲散してしまう。
「また始まった……」
「…………」
見たくも無い光景にげんなりした俺が今居るのは『超常現象研究部』
『山田くんと七人の魔女』の舞台でもある私立朱雀高校の一室だ。
元は休部状態だった部活は、生徒会副会長でもある<宮村 虎之介>が、<山田 竜>とヒロインである<白石 うらら>がキスをする場として提供されていた。
原作のイベントが進む毎に部員は増え、最初の竜と虎之助にうらら以外のキャラクターが部室に入り浸り、休部して埃塗れだった部室が賑やかな雰囲気が溢れている。
斜め前に座るのは天ぷらを揚げるのが得意と言う、高校生としては特異な特技を持つ<椿 剣太郎>。
竜と虎之助のキスを引き攣った顔をしているのを見るに、比較的一般的な男性観を持つ男子生徒。
俺の隣に居るのは黒いショートヘアで、一時は嘘吐きと認識されていた<伊藤 雅>。
過去に、竜と入れ替わって居た時に不良から絡まれ、雅の姿をしていた竜に助けられた事で『超常現象研究部』に入部。
以来、積極的に魔女の力に付いて研究を欠かさない。
もう片方には、『山田くんと七人の魔女』のメインヒロインである、<白石 うらら>
肩甲骨辺りまで伸びた綺麗なライトブラウンの髪をさらりと流し、騒がしい部室の中で我関せずと参考書を開いている。
左右にヒロイン級の美少女が居る状況は、男同士のキスを見た所為で萎えた性欲を蘇らせてくれるようだ。
両側から漂ってくるシャンプーの良い匂いに紛れ、興奮を誘ううららと雅の微かな体臭が漂ってくる。
おまけに、うららはEカップの巨乳を持ち、ブラに包まれていても歩く度に制服を揺らしていた。
雅はうらら程ではないが、そこそこの胸の大きさであり、揉む分には十分に楽しませてくれそうだ。
「うっ…………くっ……」
「ひっ、えっと~、ノートによると、ぅっ、テレパシーの力を持つ魔女も居るっと……」
男衆が騒がしい中、女子達の一人はノートパソコンを打ち、一人は参考書を開いている。
そして、その間に居る俺は、うららと雅の胸を揉んでいるのだ。
背中から手を回して二人の身体を俺の方へ引き寄せ、布地に指が食い込む程に掴んでも小さく声を漏らすだけで抵抗を見せない。
身体は僅かに反応を示し、頬も若干赤くなっているが、それ以上の変化は無かった。
普通ならありえない状況であっても、俺の能力『性的な行動を認識されない』力を使えばこその状況だ。
転生してから何時の間にか持っていた常時発動型の能力であり、キスと言う、物語において重要な要素を行わなくても良いのが利点。
生まれ変わっても前世がある分、精神年齢は中年だが、身体が高校生で性欲を持て余す時期に居る俺には大変嬉しい能力だ。
うららの巨乳は柔らかくもありながらも指を押し返す張りがあり、掌では掴み切れない大きさを持つ。
たぷたぷと軽く下から叩いて揺らせば、胸の心地良い重みが手首へ掛かる。
袖のないカーディガンの厚い生地とシャツにブラの感触が間にあるものの、巨乳の柔らかさを遮断出来ていない。
雅の胸も大きさ自体は掌に収まりきらないが、指から食み出る箇所はうららの巨乳よりも少なかった。
大きさの関係で柔らかさが少ない分、心成しか張りが目立つ気がする。
「うん……、甲乙付けがたいな」
「んぁ? 何の話?」
「いや、何でもないよ」
「ふ~ん? んっ……」
揉んでいる胸達の感想を呟くと、隣で魔女の能力を纏めていた雅が聞き返してきた。
うららもちらりと俺を見るも、何か言う事も無く再び参考書へ視線を落とす。
二人は胸を揉まれた刺激で小さく声を漏らすが、外見上は完全に普段どおりの反応しか返さない。
とりあえず萎えてしまった興奮を復活させた俺は揉んでいた胸から手を離し、おもむろに立ち上がる。
それから意識的に他の男から視線を反らせながら、うららと椅子の背もたれの間に跨って無理矢理座った。
「ちょっと、何よ? 邪魔よ」
「まぁまぁ、俺の事は気にしないで」
「……はぁ?」
深く椅子に座っていたうららは、俺が後ろへ入り込んだ所為で前へ押し出されてしまって浅く座る体勢になり、不満げな顔で振り返ってくる。
理由になっていない俺の言葉に対しても、表情の全面から「何を言っているのか」と言う雰囲気がありありと滲み出ていた。
そんな蔑む視線に負けず、巨乳を掴んで揉み解していく。
「勉強の邪魔はしないからさ」
「既に邪魔をしてるわよ」
心底邪魔だと思っているらしいうららが俺から逃れる為に腰を上げようとしたので、揉んでいた胸を掴みながら背中へ抱きついて動きを止めた。
「……ん?」
しかし、性的な行為を認識されない俺の能力によって、うららは自分が立ち上げれない理由に気付けず、若干困惑して眉を顰める。
参考書を開いていた手は机へ付かれ、腰も上がっているが、俺が胸を掴んで抑えている所為で尻が椅子から少し浮いた程度で止まってしまっていた。
「……何かしたの?」
「ん?」
「貴方も魔女の力を持っているの?」
「いや? そんな物は持っていないけど」
普段、魔女の力という超常現象に関わっている事で、自分が立ち上がれないのを何らかの異能の影響だと感付いたうらら。
しかし、胸を揉まれている事は認識されていないので、動きを拘束するものと予想を付けた様だった。
「なら、何で私は立てないのよ?」
「そりゃ、俺が抱き締めてるからだろ?」
「はぁ? 貴方は私の後ろに座っているだけで、何もしていないじゃない」
「なら、害は無いだろ?」
「……そうだけど」
一先ず自分の身体に危険が迫っている訳ではないと判断したうららは、立ち上がろうとしていた脚から力を抜いて、椅子に座って参考書を開いた。
俺が後ろに居ても何もしていないと認識し、更に動けないとなれば大人しく勉強を続けるしかないと思ったのだろう。
「…………」
「あっ! お前、何で白石の後ろに座ってるんだ!?」
うららが抵抗できない状態で無言になったと思ったら、今度は自分の身体に戻った竜が文句を言ってくる。
「座りたかったからだよ。お前も白石の後ろに座りたいと思った事位あるだろう?」
「えっ!? いや、それは……ないな」
「そうかい」
頻繁に精神を入れ替えている事で、特に触れ合いたいとは思っていないらしい。
原作の中盤以降では露骨にうららへ恋心を見せていた竜だが、今はなんとなく気になる程度としか思っていないのか。
「別に白石も嫌がっていないし良いだろう」
「白石、そうなのか?」
「嫌がるも何も動けないのだからしょうがないわよ。それに危害を加えられている訳でもないし」
「そ、そうか」
意外にアッサリと俺が後ろで座っている事を肯定したうららに、竜は少し戸惑いながら言葉を静めた。
斜め前に居た天ぷら小僧は悔しそうに俺を見ており、バイ副会長は意外そうな顔をして俺とうららへ視線を行き来させる。
雅を含めて好奇心の視線に晒されていても俺はうららの胸を揉み続け、その光景は見えている筈だが、誰一人指摘する者は居なかった。
「白石もこう言ってるし、俺の事は気にすんな。他の魔女への対策も必要だろう」
「そうだけど」
「俺には対抗する手段は無いから、山田に頑張って貰うしかないんだよ」
「……分かったよ」
今の所、魔女に対抗する手段は『魔女の力をコピーする』能力だけなのも事実。
任せると目を見て言った事で、竜は納得出来ないながらも俺の追及を止める。
最初にキスをした過去からうららに対して特別な感情を持っていても、うららが俺から逃れようとしていないので、他人である竜が文句を言うのもお門違いと言う物だ。
とりあえず、一時的に竜や天ぷら小僧とかが何か文句をつける理由は消えた。
これでうららの身体を思う存分弄れる。
興奮で鼻息が荒くなりそうなのを自覚しながら、袖の無いカーディガンの下へ手を入れた俺は、うららが着ているシャツのボタンを外していく。
「っ!?」
うららは胸を覆っていた布が消えていく感覚で、心成しか身体をピクリと硬直させた。
位置関係で俺の顔がうららの髪に近付き、隣で胸を揉んでいた時よりも興奮を誘う髪の匂いが呼吸の度に鼻へ入ってくる。
「すぅ~……」
「ちょっと、匂いを嗅がないでよ」
思わずうららの首筋に鼻を埋めて髪の匂いを吸い込めば、体臭を嗅ぐ事は性的な事と認識しないのか、眉を顰めて抗議してきた。
小さな声だったので騒ぐ男子達には聞こえなかった様で、他からは文句が飛んでこない。
「いや、さっき気付いたんだけど白石って良い匂いがするからさ」
「だからって、匂いを嗅いで良い訳じゃないでしょ」
「すまんすまん」
「全く……」
どれだけ後ろに居る俺を疎ましく思っても、動けないと思い込んでいるうららは腰を上げようとはしなかった。
今は胸を揉んでいないので、立ち上がろうとすれば簡単に立ち上がれるだろう。
そして、俺はボタンを外し終わるとシャツを左右へ大きく広げ、フロントホックだったブラをサッと外してから、カーディガンを一気に捲りあげる。
「ひっ!!」
「ど、どうし――!?」
「し、白石さん……!」
「……!?」
胸を露出させた所為で、室内に居る全員に聞こえる程の短い悲鳴を漏らすうらら。
引き攣った声に吊られた竜達男子と、横に居る雅が異変を感じて俺達の方へ視線を送るも、うららの胸を見て出しかけた言葉を詰まらせた。
しかし、俺がした性的な行為は認識されないので、裸の胸を見ても無かった事として処理される。
「し、白石、どうしたんだ?」
「そ、そうよ、白石さん。悲鳴みたいな声が、聞こえたけど……」
「ぅっ、いえ、何でも、無いわ……」
胸を直視されたうららは顔を真っ赤にするが、平然を装って竜と雅の心配を退けた。
誰もが思春期の中であり、間違いなく美少女であるうららの胸を見て赤面しても、その事は誰も認識していない。
俺も胸を見ようとうららの後ろから顔を覗かせると、捲り上げられたカーディガンの下に白い巨乳が揺れていた。
前へ突き出た乳首はピンク色で穢れを感じさせず、乳輪の大きさも丁度良い。
胸全体の大きさを含めて、形から色艶まで美乳の名に相応しく、感動すら覚ええそうだ。
「ほう……」
「んっ! …………くっ」
美乳を見て思わず出してしまった俺の声を聞いたうららが、反射的に身体を強張らせる。
流石に思春期の女の子にとって、人前で異性の俺から胸の感想とも取れる言葉を聞いては反応を返してしまうらしい。
そんなうららの反応に気付きながらも、俺は下から忍び寄らせた手でおもむろに美乳を掴んだ。
「ひぅっ!」
白い胸に俺の指が食い込み、指の間からピンク色の乳首が顔を出す。
圧迫を加えられた所為で胸から出ていなかった乳首は尖り、厭らしい外見に変わった。
両方の乳首を、食い込ませたままの指で内側から外側へ軽く弾けば、うららの声も高く上がる。
「はぅ!?」
ぷるんと震える胸が指を動かす度に柔らかく形を変え、刺激を受けた乳首は生理的な反射で固さを増していった。
摘み易くなった乳首を指で捏ね回せば、うららは背中を軽く反らせて身体を震わせる。
俺の陰茎はズボンの中で硬くなり、密着しているうららの尻へ存在を知らせていた。
自分の尻に竜と入れ替わって知った感触を受けたうららは、恐る恐る自分の肩に乗って胸を覗き込んでいる俺を見詰め、何も言わずに顔を参考書へ戻す。
身体が拒否を示し、触られている事に反応を返しても、当事者であるうららどころか周りの竜達でさえも、一切認識していない。
見られていると言う何処か背徳的な興奮を受ける俺は胸から片手を離して、スカートの中へ指先を進入させる。
「っ!!?」
明らかに性的な動きで手が下半身へ触れても、うららは胸を揉まれた時以上に身体を跳ねさせる以外の反応を返さず、今度は視線を参考書から離しさえしない。
スカートの中へ入った俺の手には太股の弾力とサラサラの肌、スカートの中で篭っていた空気が感じられた。
そのまま奥へ手を差し込み、ショーツに包まれたうららの下腹部を突く。
「んっ……」
直接性的な部分ではないので余り大きな反応を返さないが、僅かに身体をくねらせるうらら。
指を股の間へゆっくりと下ろしていくと、うららの顔に浮かんでいる羞恥も濃くなっていく。
触り心地の良いショーツの生地を撫でつつ、太股の隙間へ指先を差し込んで大陰唇を触れば、高く短い声が静まった室内に響いた。
「はぅっ!?」
うらら自身の巨乳に負けない柔らかな感触は、指先を簡単に減り込ませていく。
少し力を入れるだけでショーツが皺を作り、左右から大陰唇に挟まれる感触の中では、未だに興奮はしていない淫核の存在が分かった。
「ふぅん!?」
性感帯を刺激されたうららも反射的に甘い吐息を漏らし、参考書を読んでいた目が半分閉じられて、快感で潤み始める。
反応を横目で見ていた俺は秘裂の端に食い込ませている指を小刻みに動かしていき、重点的に淫核へ刺激を送る。
「うぅ……んふぁ……」
胸を掴んでいる手で下乳を支えつつ、乳首を指で捏ね回せば固さも急速に増してきた。
性的な刺激を受けて徐々に興奮を溜めていくうららの身体は体温を上げ、白い頬が赤くなる。
心成しか重みと張りを増した巨乳をたぷたぷと揺らしながら、俺はショーツの横から指先を差し込んだ。
最初に感じたのは陰毛の無いサラサラした肌で、次は生暖かい体温。
軽く肌を撫でた後に人差し指を秘裂の中へ潜り込ませ、大陰唇に挟まれる感触を楽しむ。
「ん……ふぅ……ぅっ」
愛液の分泌は殆ど無いものの、乳首を捏ね回し、軽く淫核を弄ったお陰で、少なくとも指で秘裂の中を弄り回すには苦労しない程度の滑りがあった。
うららの脚は閉じられていたが、俺の指が秘裂を弄り、膣口を探る程に少しずつ開かれていく。
背中から抱き締める俺へ漂ってくる体臭も濃くなり、俺の興奮を増加させた。
膣口からは愛液の量を増え、力を入れればヌルリと指が入り込んだ。
「んくぁっ!?」
熱くなった膣内ではヒダが指を迎え入れ、うららの身体は胎内に異物を挿入された刺激で腰を跳ねさせる。
掴んでいた巨乳も大きく揺れて俺の視覚を楽しませ、柔らかな重さが掌の中で震えた。
滑る膣内へ差し込んだ指を進めて第一関節まで差し込むと、膣壁が指の表面を滑るように這い回る。
試しに指を曲げて膣壁を引っ掻いて見れば、うららは嬌声と共に頭を振り上げた。
「ふぁぅっ!?」
大陰唇は退けられたショーツに横から押されて肉厚になり、俺が指を動かせば膣口の締め付けから開放された途端に熱くも柔らかな弾力に包まれる。
愛液の流れは勢いを増し続け、徐々にうららの股間からヌチョヌチョと卑猥な音が聞こえてきた。
指の出し入れに関しては既に問題なく動かせるようになり、俺の陰茎も我慢の限界を知らせてくる。
しかし、背中から抱き締めた状態では少し不便なので、愛液に濡れる手をスカートの中から抜き去ると、揉んでいた巨乳を再び両手で掴んでうららの身体を持ち上げた。
「ふぁっ??」
快感に浸っていたうららは甘い雰囲気を含んだ疑問の声を漏らす。
俺は急ぎながらも怪我をさせない様に気を付け、うららを机の上で仰向けに寝かせる。
「あぅっ……!」
改めて仰向けになったうららを見れば、快感に蕩けた表情を浮かべて『何事か』と不思議そうな視線で俺を見返していた。
うららの顔から視線を下ろすと、袖の無いカーディガンが胸の上に纏められたまま、乳首を尖らせ、性的な快感で張った巨乳がたぷんと揺れているのが見える。
仰向けになっても形が崩れない巨乳は若干左右へ広がっているが乳首をツンと天井へ向かわせ、身動ぎする度に細かく震えた。
更に下を見ると、俺が脚の間に居る所為で自然と肩幅以上に股間が広げられ、その所為でうららのスカートが捲れている。
ショーツを横にずらされた状態の大陰唇が露出し、愛液に濡れて卑猥な光沢で光を反射している上に、残った快感で新しい愛液が出てきた。
既に我慢しきれなくなった俺は慌しくズボンを脱いで陰茎を取り出す。
「んぁっ!?」
「…………うっ」
「し、白石…………」
快感に惚けていたうららは俺が取り出した陰茎を見て、驚きで目を見開いた。
そして、恐る恐る俺の顔を上目使いで見た後、再び陰茎へ視線を送る。
隣に居る雅も同じ様に陰茎を見て息を詰まらせた。
認識だけは出来ない筈だが視界に入った所為で、積み重ねられた価値観と羞恥心が勝手に表に出てきて売る状況なのかもしれない。
俺はうららの視線を股間に受けながら、陰茎の根元を押さえて亀頭を大陰唇へ擦り付けた。
「ひっくっ!!?」
少し力を入れるだけで左右に割れる大陰唇を押しのけ、亀頭は秘裂の中へ入る。
漏れ出している愛液を乾いていた亀頭に塗りたくりつつ、鈴口を膣口へ引っ掛からせた。
指を咥え込んでいても、流石に指よりも太い陰茎では締め付けが抵抗を示してくる。
それでも愛液の滑りは挿入の手助けをしてくれ、俺が腰を押し込めば亀頭がゆっくりと狭い膣口を広げていく。
「んくぁっ!!」
股間から大きな拡張感を受けたうららは背中を反らせ、曝け出されている巨乳は反動でうららの鎖骨の方へ重心を移動させた。
どれだけ膣口を拡張されても脚は肩幅以上に広げられたままで、参考書を持っていた両手は腰の隣で握り締められて俺を押し退けようとはしない。
身体は完全に無抵抗だが、処女の膣口だけは入ってくる亀頭を締め出そうとしてくる。
「うくっ……、締まる……!!」
「あぁっ!!?」
膣口が拒否を示しても力尽くに腰を押し込み、亀頭を挿入していく。
ジワジワと広がる感触は快感となって俺へ送られ、膣内へ入っていた鈴口からカウパー液が漏れ出した。
大陰唇から愛液を塗り返されたカリが膣口を通り過ぎれば、その先で処女膜の僅かな抵抗を受ける。
「うっ……くぅ……」
「あっ、あぁ……ぅっ……」
処女を奪う瞬間はうららの顔を見ていようと思った俺は陰茎から根元を押さえていた手を離し、揺れる巨乳を鷲掴みにした。
それから指の腹で胸の肌を撫でつつ手を引き上げ、尖った乳首を強く摘んで釣り上げる。
「んひゃぅっ!?」
股間の拡張感で背中を反らせていたうららは、乳首から受けた快感で再び俺の顔へ視線を戻した。
向き直った表情は変わらずに快感で蕩けており、とろんと半分程瞼が下りている目は欲情で潤む。
シッカリと顔が見える様になった瞬間に、俺は一気に腰を突き入れた。
「んあぁっ!!」
うららは俺の顔を見ていた頭を再び振り上げて、快感を含んだ声を上げる。
処女膜の抵抗はアッサリと鈴口の前から消え去り、亀頭は締め付けてくる膣壁を広げながら奥へと進む。
竿を飲み込む膣口も締まりはするが愛液の所為で進入は止められない。
明らかに破瓜の痛みを感じておらず、膣内を広げる感覚と異物感を好意的に受け止めているうらら。
亀頭で狭い膣壁を広げながら奥へ進めていけば、陰茎の根元では大陰唇が当たって愛液がヌルリとした感触を返してきた。
鈴口は膣壁とは違った固めの感触が行く手を阻んだ。
最奥に到達して俺が腰を止めると、ヒダが陰茎を這い回って快感を送ってくる。
動かなくても襲ってくる快感で上がってきた精液を股間に力を入れながら塞き止め、意識を反らせる為に掴んでいたうららの巨乳を優しく揉み解していく。
「ふっ、ぅあっ、んふっ……!」
張りを増して揉み応えがある巨乳へ指を食い込ませ、全体を捏ねる様に刺激する。
掌の中心に感じる乳首はコリコリと動き、柔らかな中でも存在を主張してきた。
胸を揉まれる快感はうららの嬌声を響かせ、陰茎を包み込む膣壁も断続的に締め付けを強めてくる。
ヌルヌルの愛液でヒダは不規則に陰茎の表面を這い回ってきた。
「うくぁっ……!」
「うっ……ふぁぅ……」
うららが荒い呼吸を繰り返している所為で、腰を動かさなくともヒダが蠢いて快感を送ってくる。
陰茎の形に添って広げられた膣内はピクピクと痙攣を繰り返し、広げられているうららの脚も太股が震えて快感の大きさを物語った。
そして、俺が腰を引いて陰茎を引きずり出していくと膣壁がカリに引っ掛かり、単に入れていた時よりも大きくなった快感で呻き声が重なる。
「おふぁっ!」
「ふぁん!」
締め付けながらカリを擦るヒダの快感に耐えながら、陰茎が抜ける前に腰を止めて再び腰を押し込んでいく。
一度空けられた膣内は抵抗を少なくするも、快感を受けて熱さを増した膣壁が亀頭を舐めてきた。
漏れ出るカウパー液を塗り返しながら子宮口手前まで挿入し、即座に腰を引いてピストン運動を開始する。
「うっ、くっ、ふっ!」
「あっ、あぅっ、うくぅっ!!」
最奥を軽く突かれる刺激はうららの身体を膣内から押し上げ、半ば反射的に喘ぎ声が漏れた。
周りに居る雅達は、俺とうららの行為を認識できない所為で、理由も無く立ち去る事が出来ず、色っぽい声に視線を知らせて顔を赤くさせる。
全員が会話を止め、不自然に他へ向けられた顔は誰も互いに合わせられておらず、身体が俺とうららの行為を見ようとはしていない。
それでも俺には既に周りの状況に注意を向けている余裕は無く、今はうららの身体を味わう事に必死だった。
「くぁっ、はっ、ふぉっ!」
「んっ、んくっ、はっ!」
俺が腰を突き入れると、押し上げられるうららの身体。
反動を受け止めきれない所為で、巨乳は掴んでいても波打った。
自然と掌の中にある乳首まで擦れる事になってしまい、うららへ快感を追加する。
「あっ! あふぁっ!!」
竿に張り付く膣口は締め付けを強くして圧迫を高め、ヒダも亀頭に密着しながら愛液を塗りたくってきた。
快感を受ける俺の視界は徐々に白く染まっていき、感じるのは掌の中で波打つ巨乳と、陰茎を包む膣内、そして性的な興奮で熱くなったうららの体温だけ。
股間から漂ってくる愛液の匂いで既に室内は淫靡な物へと変わり、いつもの超常現象研究部の賑やかな空気ではなかった。
「くぅっ、ふっ、はっ、はっ!」
「うぁっ、んっ、んんっ、うぅっ!!」
腰の横で握り締められているうららの手は白くなる程に力を込められ、身体が快感に耐えている。
開かれていた脚も俺の腰へ巻き付けられ、陰茎を根元まで差し込んでも更に奥へ導こうとしてきた。
互いの股間がぶつかれば衝撃はうららの淫核を刺激し、愛液はビチャッと音を立てて飛び散る。
「ふっ! ぅふっ! ぁっ!」
「ふぁっ! んぅっ! あぁっ!!」
睾丸から湧き上がってくる精液の感覚は膣内を出入りする陰茎を上下に動かし、カウパー液に精液を混じらせた。
快感を限界近くまで溜め込んだ俺の腰は、うららの足に挟まれて動き難くなっても俺の意思を無視してピストン運動の速度を速める。
「くっ! あっ! 出、るぅ……!」
「ひぅっ! んぁっ! ひぁっ!!」
限界を超えた陰茎からの快感が俺の身体を動かし、膣内の最奥まで挿入した状態で腰の動きを止めさせた。
最後の一突きは勢いが強く、俺と同様に快感を溜め込んでいたうららの身体は先に絶頂へ達してしまう。
「んあぁぁっ!!?」
「くぁっ!? 締まる!!」
潮を噴いて下半身を痙攣させるうららの動きは膣内へも伝わって、陰茎へ止めを刺してくる。
締め付けを強めた膣内からの圧迫は十分に絶頂への最後の一押しとなり、精液は暴発してしまう。
「くはっ! 出る!!」
俺が激しい快感の波を受けた直後、うららの純潔だった膣内に精液が流し込まれる。
「んふあぁーー!?」
胎内に他人の体液を受けたうららは絶頂の快感を更に大きな物にさせ、背中を反らせて下半身だけではなく全身を小刻みに震えさせた。
巨乳は俺が掴んでいても揺れを止められず、指の間から食み出た肉が波打つ。
俺の腰を挟んでいるうららの足は絶頂に達した事で力を強め、奥へ導かれた鈴口は精液を吐き出しながら子宮口に減り込んだ。
「うふぅ……!!」
「あぁう……!!」
上下に動く陰茎から徐々に激しさと流れ出ていく精液が減っていくと、亀頭が体液に浸る感触が増えていく。
絶頂の大きな快感が落ち着いてくれば、自然と巨乳を掴んでいた手からも力が抜けていった。
潮を噴きながら絶頂で背中を反らせていたうららは身体を机に下ろし、脚も力尽きたように俺の腰を解放する。
「ふぅ……」
「うあぁ……」
絶頂で白くなっていた視界が復活した俺は、下に居たうららに視線を落とした。
「……大丈夫か?」
「……つ、机に、寝かされたぐらいで、んっ、体調が変わる事なんて、無いでしょう……」
荒く呼吸を繰り返し、頬を赤く染めて汗も掻いており、浮かべる表情を絶頂の余韻で蕩けている。
しかし、うららは机に寝かされたとしか認識しておらず、俺が大丈夫かと聞いてきた事に疑問を感じているらしい。
絶頂の余韻でフラフラの頭を上げ、目に入ったのが曝け出された自分の胸と、塗れた自分の股間に俺の股間が密着している光景でも、ごく普通の態度で言葉を返してきた。
膣内に陰茎が入っている異物感と、精液すら流し込まれた感覚があっても、うららの意識は平常時と何も変わらない。
「んふぁ……、だいたい、何で机に寝かせたのよ?」
「まぁ、魔女じゃない力を試したかったって所かな?」
「何それ……、んくっ……そんな力あるとは、思えないけど……」
スッカリ絶頂の余韻から戻ってきた俺は、未だに掴んでいたうららの巨乳を優しく揉んでいく。
「ふぁっ……ぁん……んっ……」
興奮が残っている乳首が弄られれば、絶頂で体力が消耗していても小さな声が漏れてきた。
胸の付け根へ差し込んだ親指と人差し指の間で、搾り取るように乳首へ向かって手を動かす。
上へ行く程に指を狭め、乳輪に到達すると吊り上げながら乳首を捏ね回した。
「んっ、ぁう……、ふぁ……」
未だに陰茎を咥え込んでいる膣内はうねうねと蠢き始めるが、既に射精した所為で興奮は蘇らない。
激しい締め付けを受けた後の心地良い余韻としては申し分ない刺激であり、尿道に残っていた精液すらもジワジワとうららの膣内へ染み出していった。
摘んでいた乳首を離せば、重力に引かれて落ちる巨乳はたぷんと揺れる。
興奮で張っていても柔らかさが落ちない胸の動きを見詰めながら、俺は腰を引いて陰茎を取り出した。
「よっ、と……んっ」
「んふあぁ……」
陰茎を抜かれた膣口から愛液と精液が混じる体液が勢い良く逆流し、部室内に卑猥な匂いが広がる。
当然ながら隣に居る雅へは至近距離で到達してしまい、真っ赤だった顔が僅かな欲情に染まった。
俺が身体を離しても、うららは暫くの間は脚を蟹股に開いた状態でピクリとも動かない。
呼吸に合わせて収縮を繰り返す膣口から二人分の体液を漏らしながら、割り広げていた異物が無くなった大陰唇がゆっくりと元の綺麗な秘裂へ戻っていった。
横へ退けられていたショーツのクロッチが愛液で滑りながら股間を隠す為に位置を戻していくが、力が足りずに大陰唇を片方だけ隠した状態で止まってしまう。
膣内から漏れ出てくる精液はクロッチの端で塞き止められてしまい、結局中へ押し返される。
僅かな時間、卑猥な股間を見詰めていたが、動ける程度には体力を回復させたうららがだるそうな動きで身体を起こしてきた。
「んしょっと……ふぅ……」
机の端で座る体勢になってからおもむろに自分の胸を見詰め、何も言わずにサッと服を着るうらら。
それから汚れている股間を拭きもしないで、机から降りた。
「……少し疲れたわ」
「……あっ! し、白石さん、ほ、保健室に、行く……?」
汗を滲ませる頬に髪を張り付かせたうららが呟けば、犯されて精液を膣内に出される光景と、濃い精液の匂いで硬直していた雅が復活して声を掛けてくる。
「いえ、そこまででもないから大丈夫よ」
「そ、そう?」
「でも、そろそろ帰るわ」
「う、うん、分かった。また明日ね」
「えぇ、また明日」
スカートに隠れた股間から垂れる体液を隠さず、颯爽と部室を出て行くうらら。
残された雅達は微妙な雰囲気になり、互いに視線を合わせて困惑している雰囲気を隠せない。
そんな中でも俺は股間を拭いてから帰り支度をする。
性欲を発散した上に、うららも帰ってしまったのでは残っている意味も無い。
雅を犯すには性欲も体力も足りないし、疲れたので早く帰りたいのだ。
「それじゃ、やる事もないし俺も帰るわ」
「あっ、ちょっと待て」
「ん? 何だよ、山田」
正直に言ってしまえば部外者である俺は引き止められる用も無いと思うが、何故か竜に声を掛けられた。
振り返って見れば何やら真剣みが溢れ、元の目付きの悪さと合わさって睨まれている風にも感じる顔が見える。
「さっき魔女以外の力って言ってたけど、あれ、本当か?」
「……あぁ、そんな事か。本当だよ」
「マジか!?」
驚く竜だが、本当の事は言っても意味が無いだろう。
そもそも『性的な行動を認識されない』と教えても、認識出来ない所為で証明しようも無い。
どれだけ、それこそうららを目の前で犯しても、誰も止めず、気にもしないのだから言っても無駄だ。
なので、適当に誤魔化しておくとしよう。
「具体的にはスプーンを曲げられるぞ?」
「はっ?」
「思い切り力を入れて『ふんっ!!』って気合を入れれば――」
「それ誰でも出来るぞ!」
「ハンドパワーです」
「ただの腕力だろ! 英語に言い換えただけじゃねーか!」
「腕力はアームズじゃないのか」
オールバックでサングラスを掛けた人風に言えば、竜の主人公らしいツッコミが冴えた。
「実際、魔女の力って言う超常現象があるんだから、他のがあっても可笑しくないだろう?」
「まぁ、そうだけどなぁ」
「だから、魔女の力っていう括りだけで考えずに、もっと思考に柔軟性を持てば良いと思ったんだよ」
「はぁ……そう言う事か」
凝り固まった考えでは、新しい物も思い付かないと聞こえる事を適当に言っておく。
しかし、何故か納得した雰囲気の竜とその他の面々。
うららを犯していた時に充満していた淫靡な空気は既に緩和しており、匂いを除けばいつもの部室の中。
竜達の顔も既に通常の色に戻って、バカ騒ぎが始まる。
今度こそ用事が無くなった俺はサッサと部室を出ると、そのまま家路を急いだ。
うららを犯した事で腰が若干重いが、自分の能力の効果を確認出来たのは良い。
これを使えば好きな時に美少女を犯せるだろう。
今日はメインヒロインだったうららを犯したものの、獲物はまだ他にも居る。
生まれ変わった俺の二度目の人生は、この先も明るいと思わせてくれた。
終わり
聖痕のクェイサー カーチャ:誤認・強制行動
「はぁーー!!」
「くぁっ!?」
突然、立った状態になっている事に戸惑う暇も無く、襲い掛かってきた紅色の帯を咄嗟に避ける。
勢い余ってゴロゴロと地面を転がり、勢いを付けたまま体勢を整えて膝立ちになった。
「な、なんだ!?」
「それはこちらの台詞よ!」
「はぁ!?」
襲ってきた紅い帯の根元へ目を向けると、そこには腹部に球体を持って上半身と下半身に分かれている成人よりも大きな人形と、ゴスロリ衣装に身を包んだ少女が見える。
肩と鎖骨辺りを大胆に露出し、少し下げれば胸が見えそうな衣装。
下半身もフリルの付いた短いスカートを履いており、ガーターベルトに吊られた色っぽいストッキングを履いている。
見ただけで分かる美少女は、明らかに俺へ敵意を持っていると分かる表情を浮かべ、戦闘態勢を取っていた。
「……あっ、カ、カーチャ……か?」
「何を今更!!」
「うぉっ!?」
見覚えのある人形と少女の顔を見て思い出したのは『聖痕のクェイサー』に登場する、女王様と名高き<エカテリーナ=クラエ>、通称カーチャの存在。
漫画と言う媒体で認識していたキャラクターが、目の前で俺を襲っている状況に付いていけない。
「このっ!」
「おぉっ!!?」
現状を認識しようとしてもカーチャの攻撃は絶え間なく行われ、俺は避けるのに一杯一杯だった。
「くっ! ど、どうして、俺を狙うんだよ!?」
「それを!」
「うわっ!」
「今!」
「おぉっ!?」
「私に言うの!!!」
「ふぉっ!?」
理由を聞こうとしても、肝心のカーチャは怒りに任せて攻撃を繰り返すだけ。
息も付かせない嵐の様な銅の濁流を避けている間に、ふとした疑問が沸いて来た。
突然、カーチャと戦闘している現状も当然不思議であるが、そもそも一般人の俺がカーチャの攻撃を避け切れている事が不思議なのだ。
「そこ!
「うぉっ!?」
「くっ!? 避けてばかり……!」
悔しそうに睨んでくるカーチャを余所に俺は一見危なそうに避けているが、実際は服に切れ目すら入れられていない程の無傷で、精々地面を転がって土の汚れが付いている程度。
紙一重ではなく、かなり余裕を持って攻撃を避けられている様だった。
しかし、俺にはカーチャの攻撃が認識できておらず、残像が見えて初めて身体を動かしている。
明らかに当たると思っても、不思議と余裕を持って避けられていた。
「な、何で俺を狙うんだ!?」
「そんな事、自分の胸に聞きなさい!」
「おわっ!?」
そう言われても俺の記憶の始まりは、行き成りカーチャの人形から攻撃を受けていた事しか思い浮かばない。
それ以前の事を思いだそうとしても……。
思い出した。
確か俺は自分の部屋で『聖痕のクェイサー』物のエロ同人誌を読んでいた筈だ。
表紙に期待を寄せて実際に読んで見ると、表紙とは明らかに違う中の絵。
表紙詐欺に騙されたと落胆した途端に、カーチャの攻撃を受けていた。
もしかしなくとも、異世界トリップと言う奴ではなかろうか?
「タイミングを考えろ!」
「何を意味不明な事を言っているの!!」
「危ねっ!」
普通、トリップするならトラックに轢かれたとか、誰かに殺されたとか、そう言う人生が終わるか終わらないかの分岐点でトリップするものだろう!
何だよ『表紙詐欺のエロ同人にガッカリしたらトリップ』って。
シンジラレナーイ!
そして、前世とも言える記憶を思い出せば、俺が持っている能力の詳細も思い出してきた。
「よっ!」
「な!? また!?」
「なるほどね……」
先ほどまで大袈裟過ぎる程に地面を転がって攻撃を避けていた俺は、身体をスッと反らせるだけで済ませる。
それでも肌どころか服すらも傷付けず、完璧に回避できた。
原作で、主に元素を操るクェイサーとは全く違った力を俺は持っているようだ。
能力に順応した俺の変化も気にしないカーチャは、攻撃を苛烈にさせてくる。
「食らいなさい!」
「ほいっ、と」
「なっ!?」
カーチャが操る銅製の人形、アナスタシアからの攻撃を人差し指一本で止めると、流石に絶句されてしまった。
しかも、カーチャの顔色は真っ青になっており、攻撃を止められた以上の衝撃を受けているようにも見える。
「何よ、その力は!?」
「ハンドパワーです」
一向に攻撃が当たらず、当たっても簡単に止められる事への苛立ちで息を荒げるカーチャ。
俺の答えを聞いて、ふざけているのかと認識した所為で、更に怒りを増加させる。
「何処までも馬鹿にして! ママ!!」
憤怒の形相を浮かべても、美少女らしい可愛さを失わないカーチャは隣に居るアナスタシアを動かした。
強い風が俺の周りに吹き荒れ、粉塵が舞い上がって視界は悪くなる。
「食らいなさい!」
土埃の向こうからカーチャの鋭い声が響いたと思えば、俺の周囲に電撃が吹き荒れた。
細かい粉塵は電撃の熱量で蒸発し、霧となって立ち込める。
明らかに身体に悪そうな空気になったので思わず口元を押さえてしまったが、俺は例によって無傷のままだった。
「これで終わりね……」
残念。
それは終わってないフラグです。
「なっ、なんですって!?」
「空気が悪いな……」
身体に悪そうな霧が晴れて俺の姿を確認したカーチャは、俺が一歩も動いておらず、構える事すらしていないのを見て唖然としてしまう。
流石にカーチャ自身が持つ最大の攻撃を受けて、傷一つ付いていない事実が信じられないといった表情を浮かべていた。
俺を中心とした周囲の地面すら電撃を受けた様子も無い事を認識したカーチャは、アナスタシアの攻撃を止めた意外に何らかの能力を使っていると察する。
「不思議そうだな?」
「当たり前でしょ! 私の攻撃を避けもせずに無傷で居るなんて!」
「そうなら教えてあげよう。知った所でどうしようもないと思うしな」
「どういう事よ!」
「俺の能力は、潜在意識を操れるんだよ」
「な、んですって!?」
と言うのは、勿論嘘。
本当は『無意識の領域に拒否感を植え付ける』だけの能力だ。
大抵の人間は自分の深層心理など知る術は無い。
ならば、そこに『攻撃を当てる事』に拒否感を刻めば、意識として表に出ている表層心理がどれだけ行動しようとも、放った攻撃を当てようとはしなくなる。
もし当たっても、俺が指一本で防いだ様に見える位には、全力で勢いを止めるだろう。
先ほど、カーチャが顔色を青くしたのも、俺に攻撃を当てた事へ恐怖を感じてしまった結果だ。
深層心理からの拒否感なので、自分で攻撃を反らしている事も気付かないカーチャにとっては、俺が絶対的な強者に見えている筈。
大抵の人間は攻撃が当たらず、当たっても掠り傷すら付けられないのなら、実力の差の大きさは果てしないと感じる。
しかし、俺の能力は絶対的な効力を発揮する代わりに、一つの事柄しか刻めないのが難点。
俺の意識が突然この世界に来たのも、この世界の俺が調子に乗って二つ目の拒否感を刻もうとした代償を受け、魂を抹消らされたかららしい。
消去も可能だから一つ消して再び刻めば良いだけなのに、横着した結果がこれか。
能力の禁忌を犯した代償が魂の抹消とか怖い。
「だから、俺はカーチャの意識を好きな様に操って、今みたいに攻撃をさせない事が出来るんだよ」
「そんな物、ある訳無いでしょう!!」
説明を受けても信じないカーチャは、アナスタシアの銅の帯を使って再び攻撃を仕掛けてきた。
一直線に進んでくる赤銅は、当たれば確実に俺の首を飛ばすだろう。
直撃コースに居ても俺はポケットに手を突っ込んで、避ける訳でもなく普通に立ったまま。
そして、目の前に数cm程まで来た銅の帯びは、何かに当たったかの様に直角へ曲がって地面へ刺さる。
「そん、な……!」
「だから言っただろう? 俺はカーチャの潜在意識を操れるって」
「ひっ!? 来ないで!!」
堂々と脚を進めれば、カーチャは自分の意識を操られる得体の知れない能力に恐怖を浮かべ、必死にアナスタシアで攻撃を繰り出してきた。
しかし、攻撃の全てはある程度進んだ途端に角度を変え、俺に掠りさえしないで地面へ反れる。
「もう諦めろ」
「っ!? くっ!」
恐怖に染まった表情を浮かべるカーチャに降参を進めてみたが、俺の言葉を聞いた事で女王としてのプライドを取り戻してしまった。
歳相応に恐れを抱いていた顔はキッと視線を鋭くさせて睨み、弱気になっていた心に渇を入れる為に、高潔な意思を見せて啖呵を切ってくる。
「私は女王よ! あんたなんかに……!! どれだけ不利になっても屈指はしないわ!」
「そうかい」
そう言えば、何で戦っていたのかが有耶無耶になってしまっている気がするが、今はそんな事はどうでも良い。
折角買った同人誌がハズレだった上に読めなかった鬱憤と、溜まっていた筈の性欲を発散させる手伝いをして貰おうか。
カーチャの頭へ手をかざしながら近寄れば、カーチャは自棄になった様子で必死に銅の帯を繰り出してくる。
「無駄だよ」
「あっ……あぁ……!」
そして、触れられる距離まで近付き、呆然としているカーチャの隙を狙って『俺へ攻撃を当てる事への拒否感』を消し、『俺の命令を聞かない事への拒否感』を刻み込んだ。
「アナスタシアよ、消えろ!」
「あっ!?」
深層心理で俺の命令を忠実に実行したカーチャは、銅製のアナスタシアを跡形も無く消した。
自分に意思でカーチャ自身を守り、攻撃手段だった人形が消えてしまった事で唖然と座り込む。
「さて……」
もはや反抗の意思と術を失ったカーチャ。
俺が頭に手を近付けても、呆然としながら手を見詰めていた。
「いや……!」
流石に指先が髪に触れると正気を取り戻し、身の危険を認識して座った体勢のまま逃げようとする。
しかし、俺が咄嗟に『命令を聞かない事への拒否感』を消し、『逃げる事への拒否感』を植えつけた所為で、後ずさる動きがピタリと止まった。
「逃げるな!」
「ひぁっ!? なんで!? 動いて!!」
女王としてのプライドを通り越した恐怖を抱き、情けなく逃げようとしても深層心理に刻まれた拒否感を拭う事は出来ない。
俺の言葉を聞いた途端に自由が効かなくなり、カーチャの受ける恐怖はこれ以上ないものとなった。
どう足掻いても通用しない力の差を実感してしまった少女は、もはや普段の高圧的な態度の欠片すらない。
「ひっ!?」
指先が触れた手でカーチャの頭を触ると、小さな悲鳴と共に身体をビクリと震わせた。
恐怖で強張る身体を認識しながらも、俺はサラサラの髪を撫でる。
「あっ……?」
想像とは違って優しく撫でられれば困惑するようで、カーチャはポカンとした表情を浮かべた。
座り込んでいるカーチャを見下ろす位置に居る俺からは、肩を露出しているゴスロリの衣装の胸元が自然と目に入る。
胸自体が大きくない所為で隙間が出来ており、上から見れば乳首の膨らみが微かに見えた。
昼間の明るい中であっても影でよく確認できないが、小さなポッチが確かに確認できる。
そう言えばと、思い出したのが使えなかったエロ同人。
燻る性欲を抱えたままで理不尽に異世界へ送られ、送られた先では命を狙われた。
襲われた意趣返しとして、勝者である俺がカーチャを好きにするのは当然の権利だろう。
しかも、今のカーチャは精神的にも負けを認め、抵抗出来る筈も無い。
念の為に『俺の行動に抵抗する事への拒否感』を刻み、カーチャをお姫様抱っこで抱えて近くにあったベンチへと向かう。
「へぅっ!?」
抱きかかえられたカーチャは可笑しな声を漏らして身体を硬直させるが、気にしないでベンチへと座った。
驚いて目を丸くしているカーチャを俺の膝の上で横向きに座らせると、おもむろにゴスロリの服の上から胸を触る。
「ふぁっ!? くっ! あんたごときが、触って良い身体じゃないわ!」
「そう思うなら抵抗すれば良いだろう?」
「あ、あんたが抵抗出来ない様に操ってるんでしょ!!」
俺の手がどれだけ自分の身体を這い回ろうとも、カーチャは抵抗を一切示さない。
焦りを浮かべる顔で文句を言ってくる以外は、大人しく俺の腕の中にすっぽりと身体を収めている。
胸を触ればブラの感触どころか、胸の膨らみすら無く、辛うじて乳首の形が分かる程度。
それでも、性感帯としてはシッカリと発達しているのか、俺が指先で引っ掻くと小さな身体をピクピクと震わせた。
「ひゃぅっ!? ちょ、ちょっと、私の許可無く、んっ、汚らわしい手で、ひぅっ!? 触らないで!」
言葉だけは威勢が良いものの、身体を動かさないので俺の手に好き勝手に弄られるカーチャ。
膨らんでいる乳首を指の腹で撫で回した俺は、乳輪に沿って爪で刺激を送っていく。
「あぅ!? んっ!」
刺激を受けた小さな乳首は性的な反応を返し始め、服を下から持ち上げて自己主張を始めた。
掌を広げて浮いていた生地をピッタリと胸に貼り付けてみれば、乳輪から膨らんだ厭らしい形が浮かび上がる。
身体を弄られるカーチャは両手を自分の太股の上に乗せ、行儀良く横向きに座ったまま悦声を漏らす。
カーチャを膝の上に乗せている所為でズボンの中で硬くなった陰茎が、ガーターベルトの隙間にある素肌の太股へ触れてしまい、存在を知らせてしまった。
「ひっ!?」
普段、奴隷としている女子生徒に下半身を舐めさせていても、流石に男の性欲を擦り付けられては、カーチャも短い悲鳴を漏らす。
怒りと胸を揉まれる羞恥に赤く染まっていた顔は、一気に青ざめた。
何処か他人を見下していたカーチャの意外な反応を楽しみつつ、俺はゴスロリの服を引き降ろして胸を曝け出す。
「なっ!? ちょっと!」
「可愛いおっぱいだな」
「ほっ、放って置いてよ!」
曝け出したカーチャの胸は触っていた時の印象と比べれば、僅かに膨らんでいる程度。
硬くなった乳首は赤みが強く、白い肌からはしてみれば目立つ。
生で見ると成長途中の気配が心成しか感じられた。
今度は片手で乳首を直接摘み、捏ね回しながらカーチャの顔を俺へ向かせてキスをする。
「うむっ!?」
カーチャは驚いて目を見開いた後に、鋭い目付きで睨んできた。
しかし、乳首を捏ねると甘い鼻息を漏らし、視線が快感で緩む。
「ん、んふっ……んぁ……」
カーチャの唇は薄く小さい上に弾力は少ないものの、有り余る潤いで俺の唇に張り付いてくる。
ある程度感触を楽しんでから、今度はカーチャの唇を抉じ開けて舌を差し込んでみた。
「んむぅっ!?」
ヌルリと入り込んだ舌に再び驚くカーチャだったが、抵抗しないままで入り込んだ舌に対して噛み付く訳でもなく、積極的に自分の舌を絡めてきた。
キス自体は奴隷とした女子生徒と経験が豊富なのか、外見からは想像も出来ない程に舌が動いてくる。
「んふっ、んむっ……!!」
俺がカーチャの舌の腹を舐めようとすれば、その動きに合わせて上に在る俺の舌へ自分の舌を押し付け、ゆっくりと前後に動かしてザラザラした表面を互いに合わせる様に動く。
心成しか甘い唾液を味わい、俺の唾液と混ぜてからカーチャへ落す。
「んっ!? んくっ……!!」
俺の頭が上にあり、カーチャは見上げる形でキスを受けているので、流し込まれた唾液は飲むしかない。
当然、カーチャは怒りを込めた目で睨んでくるものの、大人しく座った身体は動かずに居る。
指で弄っている乳首は力を込めて摘めば、僅かであっても硬くなった弾力を返し、興奮が溜まっている事を感触で示した。
「ん~! んむっ!!」
口を塞がれながら文句を言うカーチャも、徐々に性的な興奮を目覚めさせられて、頬を怒りと羞恥以外で赤く染めていく。
次に俺は乳首を弄っていた片手を離して、膝を揃えている細い太股を撫でた。
「んむぁっ!?」
重ねられていたカーチャの手を軽く握ってから太股の間へ手を差し込み、スカートを捲りながら股間へ移動させる。
サラサラとした感触に挟まれた手からは、胸とは違った快感を受けた。
指先が大陰唇にまで到達した途端に、カーチャはジッとさせていた身体を小さく跳ねさせる。
「ぷはっ……」
「んはっ! ちょっと! んっ、そこは駄目よ! 気安く触らないで!!」
「駄目だよ。命を狙われたんだからな」
「それは、あんたの所為でしょ! ひぅっ!」
「何の事か分からんね」
「くぁっ!?」
閉じられている脚を開かせれば、抵抗無く俺の思いのままに動くカーチャの身体。
まるで捧げてくる様な動きを返す姿は、原作で普段の性格を知っている所為で余計に興奮を掻き立てた。
「くっ! ちゃんと動いて!」
「動いてるじゃないか」
「そうじゃないわよ! 私の思い通りに動いてって、んっ、言ってるのよ!」
「ふっ……」
「なっ!? 何がおかしいのよ!!」
深層心理から俺へ対しての抵抗を抑えられても、表層心理ではシッカリと反抗を返して来ている姿は何処か微笑ましい。
思わず笑ってしまい、予想通りに噛み付いてくるカーチャに構わず、股間に触れた指に力を入れる。
「ひぅっ!?」
指先が肉厚の大陰唇に減り込み、ショーツを巻き込みながら秘裂に食い込む感触があった。
手を差し込んだ所為でスカートが捲れても、股間は辛うじて隠れているので確認は出来ない。
どうせ犯す時に邪魔になるだろうと、カーチャの身体を一瞬だけ持ち上げて、スカートを完全に捲りあげた。
「っ!? こ、この……!!」
出てきたのはゴスロリの衣装と合わせられたフリルの覆いショーツ。
紫色の生地で腰の部分が透けており、小さいながらも色気を出している。
普通ならばカーチャの年代の少女が履いていても背伸びをしている感が出る筈だが、完全に着こなしていた。
「脱がすぞ」
「えっ!?」
再び一瞬だけカーチャの身体を持ち上げ、履いていたショーツを太股の半ばまで下げる。
現れた下腹部には陰毛は見えず、年齢的にぽっこりとした腹が見えた。
脚を開かせて軽く覗き込んでみれば、大陰唇の膨らみと秘裂の割れ目の先端が確認できる。
「触るからな」
「だ、駄目――」
一応、断りを入れてみたが、どんな答えが返って来ようとも関係なく、股間へ手を差し込んだ。
脚を広げさせているので太股に挟まれて動きを止められる事も無く、直接大陰唇へ触れた。
「……う~ん、胸より柔らかいな」
「なっ!?」
ぷにぷにとした感触は育っていない胸よりも柔らかな弾力が大きい。
軽く押しただけで簡単に指先が沈み、温かな感触に包まれた。
そのまま動かして、秘裂へ食い込ませると滑りを感じる。
「濡れてるな……」
「っ!?」
愛液を流しているのを指摘されるのは恥ずかしいのか、カーチャは顔を真っ赤にさせた後、俯いてしまった。
しかし、俺は秘裂に食い込ませたままの指を動かし、愛液を纏わせてから淫核がある筈の場所を探る。
「んふっ!?」
犯すにはまだ愛液が足りないと思った俺は、乳首と一緒に淫核を摘んで捏ね回し、滑りを増やそうと強めの刺激で性感帯を弄っていく。
「あぅっ! 止めなさい……!」
包皮から顔を出して敏感になった淫核を弄られるカーチャは、快感で腰を小刻みに動かす。
声だけは拒否を示しているものの、既に表情はうっとりとして目を潤ませ、俺を見詰めて来た。
どれだけ俺へ敵対心を持っていても、性感帯を刺激されてしまえば性欲が身体を駆け巡るのだろう。
淫核を弄れば弄る程に愛液が指先に絡み、秘裂の中の肌が突っ張った感じが消えていく。
潤んだカーチャの目を見詰めながら、俺は手を股間の下へ潜り込ませて指先を膣口へ入れる。
「ひゃぁ!!」
滑る愛液の力を借りて進入を果たした指先には、膣口の狭すぎる締め付けと膣壁の生暖かさが感じられた。
膣内で軽く指先を曲げて腹側の膣壁を掻いて見れば、薄いヒダを掻き分ける感触がある。
「んくぅ……!」
指を秘裂に沿って釣り針の様に曲げ、膣壁と淫核を一緒に刺激してカーチャの性感を引き出す。
「あっ、んぁぅっ!?」
唾液が垂れた跡の残る口を半開きにしたカーチャの目は、快感で薄く開けられて涙が溜まる。
腰はピクピクと震え始め、太股の上で行儀良く重ねられていた両手は俺の服をキュッと掴んだ。
まるで縋ってくる様な仕草と、快感に蕩けるカーチャの表情を見てしまった俺は、幼い身体を弄って溜まりきった性欲が我慢できない程に高まる。
「……よっと」
「ひぐぁっ!?」
快感で思考が停止しているカーチャを、膣内に引っ掛けた指と胸を抱えて持ち上げた。
そして、胸を抱えていた手を離し、自由になった片手でズボンを素早く脱いで陰茎を取り出し、再びカーチャの胸を抱えて身体を支える。
既に陰茎は最高まで硬くなっており、鈴口からは期待でカウパー液が漏れ出している。
カーターベルトを履く太股へ接触した所為で白い肌が汚れてしまうも、カーチャは膣内から身体を持ち上げられた衝撃で足の状態を気にしている余裕は無さそうだ。
それからカーチャの向きを変え、背面座位の体勢にさせると腕から力を抜いて持ち上げた身体を降ろしていく。
「んくっ……な、なんて事をしてく――ひっ!?」
膣内から持ち上げられて涙を浮かべたカーチャが肩越しに振り返り、文句を言おうとするが、股間に押し付けられた熱い感触に引き攣った悲鳴を漏らす。
バッと正面に戻した頭を下げて自分の股間を確認しようとしても、俺の手があるので分からない。
しかし、カーチャは自分の体勢と俺の位置を改めて認識し、股間に当たる感触の正体を察知した。
「そ、それだけは駄目よ! 今すぐ、は、離しなさい!」
今迄以上に慌てた声を出すカーチャだが、身体は持ち上げられて不安定になった体勢を崩さない様に俺の腕を掴んで、動きをサポートしてくれる。
大陰唇に左右から挟まれながら膣口に食い込んでいた指を抜くと同時に、亀頭を接触させて鈴口を減り込ませた。
愛液でヌルヌルの秘裂は、カーチャの体重だけで狭い膣口へ亀頭を食い込ませていく。
「くはっ!? あくぁっ!!」
膣口の許容量よりも倍ほど張り出した亀頭で拡張される刺激は、カーチャに苦しそうな息を吐き出させた。
それでも、俺は腕の力を抜き、支えていたカーチャの身体が更に下がると、遂には亀頭が膣内へ入る。
「うぁっ!?」
「うくっ……」
大陰唇を分け入る刺激だけでカウパー液を漏らしていたが、膣口に締め付けられてヒダで亀頭を舐められてしまっては、精液も漏れ出しそうになってしまう。
何とか我慢しても、膣内へ入っていく陰茎からの快感は増加するばかり。
大陰唇から愛液を塗りつけられる竿は浮き出ていた血管を圧迫されてしまい、その刺激すら快感となって俺へ襲い掛かってくる。
快感を余所に進む鈴口が処女膜を破り去った刺激でカーチャの身体が硬直し、膣内が激しく痙攣を繰り返す。
「んくぁっ!!」
「おぅっ……!」
処女膜を破られたカーチャが、自由になる頭を振り上げて合っていない焦点を青空へ向けた。
戦いで傷付く事はあっても、処女を汚され、膣内を許容量以上の異物に進入される刺激には思考を飛ばす程の衝撃を受けたようだ。
狭く締まっていた膣壁を亀頭で広げつつ、最奥を目指していくと、ヒダに亀頭が舐められて大きな快感が返ってくる。
竿にさえ絡みつくヒダは未発達な感じがして、動きも何処か初々しい。
決して歓迎はしている雰囲気が無くとも、事前に弄られて性感を目覚めさせられていたお陰で、強く拒否を示しても来なかった。
激しい痙攣を返して陰茎を這い回り、押し出そうとする動きが無いのだ。
そして、根元まで挿入する前に、鈴口が子宮口を持ち上げる。
「こはっ!」
「うっ……」
身体を奥から持ち上げられたカーチャが息を吐き、その反応は膣内で締め付けを強める動きとなって陰茎に返って来た。
しかし、陰茎の進入は未だに止まらず、俺が力を入れなくともカーチャの体重で子宮口を押し込みながら、根元まで咥え込んでしまう。
「あっ……かはっ……」
「おぉ……」
ただでさえ年齢的に狭い膣内を、標準よりも大きな陰茎に串刺しにされたカーチャ。
俺の太股に完全に体重を乗せているが、脚は地面に付いておらずフラフラと揺れている。
処女膜を破られた時には激しい痙攣を返していた膣内は、子宮を押される衝撃に耐えられなかったのか、動きがピタリと止まった。
それでも愛液に満たされているお陰で、停止した中であってもカーチャが呼吸をする度に小さく蠢く膣壁の動きで陰茎を刺激される。
カーチャの身体が性的に目覚めている所為で膣内は熱く、陰茎を包み込んできた。
「あぁっ……! こ、この……!」
「お、おふぅ……」
狭い膣内に締め付けられるのは十分に暴発してしまいそうな快感だったが、何とか耐えつつ次の行動をカーチャへ指示する。
「うっ、ふぅ……、それじゃ、次はカーチャが腰を上下に動かせ」
「うっ!? な、何を! つっ! 何を言っているの!? そんな事、くぅ、する訳無いでしょ!!」
まさしくカーチャ自身に性交を強制する指示を聞いて、一応怒りを見せてみるが、肩越しに振り返って俺を見る目には恐れが見え隠れしていた。
怒鳴った所為で処女を奪われたばかりの膣内から鈍痛来ても、息を荒くして文句を言ってくる。
自分から動くのは勿論プライドが許さない。
しかし、深層心理に刻み付けられた拒否感が、カーチャに得体の知れない恐怖を感じさせた。
「うはっ、い、嫌なら逃げれば良いし、くっ、逃げないのなら腰を動かさないと、ず、ずっと入れたままだぞ?」
「くぅ……! 分かったわよ!!!」
快感で言葉を詰まらせながら言う俺を忌々しそうに睨み、やけくそ気味に言い放つと、カーチャは自分の足の間から食み出ていた俺の膝を掴み、腰をゆっくりと上げていく。
「うぐぅ……」
「おっ、おふぅ……」
引き出される陰茎は、カーチャが下半身に力を入れた所為で締め付けが強くなった膣壁に扱かれながら膣口から出てくる。
薄いヒダであってもカリの凹みに入り込むまで密着しているので、陰茎が抜かれればヒダを削る快感を受けた。
カーチャも処女を失ったばかりの膣壁を削られる感覚を受け、少なくなった痛みと膣内から異物が抜けていく違和感で呻き声を出す。
「んくはぁ……!」
頭を振り上げて漏れ出すカーチャの声には、鼻から抜ける快感の色が見られた。
カリが膣口から出てくるまで腰を上げたカーチャは、今度は自分の意思で腰を落としていく。
「あくぁ……!!」
「うおぉ……」
陰茎が再び膣内へ消えていくものの、亀頭で広げる膣壁の締め付けは確実に解れており、処女膜も無くなった事でスムーズに子宮口へ向かう。
鈴口が子宮口を押し上げても、カーチャは腰を落として根元まで咥え込んだ。
俺の太股に当たるカーチャの小さな尻は反動で波打ち、柔らかさを視界と感触で伝えてきた。
そして、根元まで挿入すると、動きを止めずに上下運動を始めるカーチャ。
「うっ、ふっ、んぁっ!」
「おぉ……気持ち、良い……!」
「くふぁっ! あぁっ!!」
俺の目の前では小さな背中のカーチャが懸命に身体を動かし、陰茎を膣内で扱く。
漏れ出す愛液はカーチャの感じる快感の大きさを表している様だった。
チューブトップに似た服が下ろされたままの上半身は、後ろに居る俺から見ると綺麗な背中が見える。
染み一つ無く透き通り、先ほどの激しい戦いと上下に身体を動かしているので、若干汗で光を反射し始めていた。
「うっ! はぅっ! んくっ!!」
俺は全く動く必要が無く、陰茎からの快感を受けるだけだったが、早くも沸き上がって来た射精の予感で少し慌ててしまう。
カーチャが動き始めた途端に出してしまっては情けないと思われそうなので、気を反らそうと手をカーチャの前へ回して胸を掴んだ。
「んひゃぅっ!? な、何をするの!?」
「うっ、くっ、辛そう、だから、カーチャも少しでも気持ち良く、うっ! なって貰おうと思って……!」
「あふぁっ!? よ、余計なお世話よ!!」
正面に回した指には、硬く尖った乳首の感触がある。
最初に生で触った時よりも明らかに硬さが増しており、興奮を溜め込んでいるのが分かった。
乳首を摘んだ指へ力を入れてみても、柔らかさと適度な弾力があって手に快感を受ける。
胸全体には揉むと言う程の大きさはないが、美少女の胸を揉んでいる興奮は大きなものだった。
カーチャも乳首からの快感を追加された所為で、痛みと大き過ぎる異物感で鈍くなっていた膣内の動きが活発になる。
俺に文句を言っている間にもカーチャの腰は上下運動を繰り返し、突き上げられ続けていた。
胎内を押し上げられるたびに甘い吐息が漏れ、身体に走る快感で思考が蕩けていくカーチャ。
「ぅふっ! ふぁっ! あぁぅっ!」
「うぉ、くぅ……!」
上下に動く身体は激しさを増していき、陰茎を締め付ける膣壁も痙攣を始める。
乳首を弄っていた俺は早くなるカーチャの動きに指を動かす暇も無くなり、胸全体を掴んでカーチャの身体を支えた。
「んっ! あっ! くっ! くふぅぁ!!!」
「おぅ……おっ……」
子宮口を押し込まれる感覚で、カーチャは意識が飛びそうになる程の快感に悔しそうな悦声を出す。
後ろから見えるカーチャの首筋や耳は真っ赤になって汗が滲み、甘い体臭を消す勢いで股間から愛液の匂いが漂う。
腰を動かして膣内で愛液を掻き回し、ビチャビチャと粘っこい音を響かせた。
陰茎を擦るヒダが心成しか厚みを増してカリに掛かる抵抗を増やし、膣壁は鈴口から漏れ出したカウパー液を子宮口へ送る。
子宮口は陰茎を最奥まで挿入されれば亀頭を半分以上包み込み、滑る膣壁を広げた先にある固い感触で、俺が受ける快感の中にメリハリを付けてくれ、精液は一気に駆け上がってきた。
「うっ! くふっ! で、出そうだ!」
「あぅっ!? 駄目よ!! な、中に、ふぁっ! 出しちゃ!! あぁ!!」
流石に拒否を示すカーチャだが、腰の動きは変わらず動き続けて陰茎を扱く。
肩越しに俺を見る顔も快感で頬を染め、上がった体温で汗を流して少女の顔であっても卑猥な色気を醸し出していた。
上気した表情に甘い吐息を吐き出す唇は潤い、白い歯が見え隠れする。
ツインテールの金髪を頬に張り付かせ、目は何かを期待するかのように潤む。
「うぁっ! 限界だ……!」
「だめーー!!」
襲い来る射精の予感を受け、上下に動いていたカーチャの腰を掴んだ俺は、一気に腰を引き寄せて陰茎を強制的に根元まで入れた。
痙攣をしていた膣内は最後の大きな刺激で激しく波打ち、乱暴に子宮を持ち上げられ、今迄で一番の締め付けを返してくる。
「くはぁっ!」
「ふあぁ!!?」
快感を溜めた所で強く締め付けられた陰茎は、俺の意思を通り越して勝手に精液を吐き出した。
「んふあぁー!!」
「ぅくはっ……!!」
最奥まで入った陰茎が痙攣を繰り返しながら精液を流し込み、亀頭には子宮口を擦る刺激は快感となって更に射精の勢いを増やす。
引き寄せたカーチャの腰を掴む手へ絶頂の快感で無意識に力を込めてしまい、白い肌に赤い跡を付けた。
「う……あ、出てる……!」
「お、おふぅ……」
陰茎の動きを胎内で感じ取ったカーチャは精液を出される快感に震えながら、唖然とした様子で呟く。
激しく動いていた腰もカーチャが放心した所為で力が抜けてしまい、抑えなくともペッタリと俺の太股に体重を預けた。
しかし、膣内だけは精液を受けた刺激で、更に脈動して精液を搾り出していく。
竿の根元は膣口で締め付け、膣壁がカリから鈴口まで密着してきた。
痙攣を繰り返しながら精液を吐き出し続ければ、強く締まっていた膣口から愛液に混じって逆流する。
「うぅ……ふぅ……」
「…………」
全て精液を出し切った陰茎は硬さが徐々に無くなり、半立ちの状態で膣内を締め付けを受けた。
「くっ……!!」
悔しそうに自分の股間へ視線を降ろし、視覚的に自分が犯された事実を認識するカーチャ。
普通なら既に俺を始末している状況であっても、深層心理に刻まれた拒否感は行動を起こさせない。
結果的に泣き寝入りするしかないと思い込むカーチャは、フラフラの足取りで俺の膝の上から降りた。
「うっ……」
「おふぁっ……」
抜けていた陰茎が抜かれる刺激は四つん這いになったカーチャに小さな呻き声を出させ、俺にも絶頂直後の余韻に最後の快感を送ってくる。
カーチャの身体には発散し切れなかった快感が渦巻いており、俺から見える秘裂からは精液を漏らしながらも開閉する膣口が見えた。
少女の身体を支える手足は絶頂まで近付いていたにも拘らず、発散されなかった快感で小刻みに震える。
アレだけ快感に喘いでいたので精液の感触を受ければ絶頂に達すると思っていたが、カーチャの最後のプライドが身体を制御したのかもしれない。
それでも、俺に対しては深層心理から屈服している現状では、何の意味も無いプライドに成り下がる。
「カーチャ様~……、って、カーチャ様!?」
「華!? こちらへ来ては駄目!」
俺の手を下さないままでカーチャの身体を絶頂へ持っていこうと思った途端に、建物の角からカーチャの奴隷である<桂木 華>が現れた。
ショートの髪と息を乱して居る所を見るに、どうやら必死にカーチャを探し回っていたらしい。
主人であるカーチャがスカートを捲られて下半身を丸出しにし、ショーツも太股半ばまで降ろされている姿を見て驚いている。
全身に汗を滲ませ胸も曝け出して四つん這いになっている事に、一瞬だけ困惑を見せた。
しかし、混乱した思考でも後ろで座っている俺が何かした事をすぐに察して、手近にあった鉄パイプを握って襲い掛かってくる。
「カーチャ様から離れろ!」
「駄目! こいつは人の意思を思いのままに操るのよ!」
「そうだぞ」
「私の心はカーチャ様に捧げた! 操られても関係ない!」
「華!」
オレンジ色の短髪を風になびかせ、俺から見ても素人と分かる動きで飛び掛ってきた華。
目の前に明らかな危機が迫っていても焦る気持ちが沸かないのは、俺がカーチャでさえも操った能力を持っていると自覚しているからだろう。
ベンチに座ったままで余裕を持った動きで、向かってきた華へ手を向け、能力を発動しようとした瞬間に俺の意識は消えていく。
「なっ!?」
「えっ……、なに? どうなっているの?」
「えっ? ま、まだ、私は何もしてないけど……?」
カーチャと華が困惑する中、俺はベンチから身体を崩して地面へ倒れ込んでしまった。
もはや自分の意思で身体を動かせず、それどころか意識さえも保てない。
単純に眠気や気絶とは根本的に違い、まさしく魂が消滅していくような感覚。
「そ、うか……失敗、した……」
そう、倒れた原因は能力の禁忌を犯した代償だろう。
カーチャへ能力を掛けたままで、華へも能力を使おうとした事で『一つしか使えない』と言う禁忌に触れたのだ。
まさか、掛けた人間以外に使っても二つ目と判断されるとは思っていなかった所為で、迂闊に掛けようとしてしまった。
原因を理解し、後悔しても魂が消える感覚は止まらずに速度を上げていく。
そして、俺は困惑しているカーチャと華に見られながら、下半身丸出しの情けない格好で『聖痕のクェイサー』の世界から魂が消えてしまった――
「――くはっ!?」
「はぁーー!!」
「くぁっ!?」
突然、立った状態になっている事に戸惑う暇も無く、襲い掛かってきた紅色の帯を咄嗟に避ける。
勢い余ってゴロゴロと地面を転がり、勢いを付けたまま体勢を整えて膝立ちになった。
「な、なんだ!?」
「それはこちらの台詞よ!」
「はぁ!?」
襲ってきた紅い帯の根元へ目を向けると、そこには腹部に球体を持って上半身と下半身に分かれている成人よりも大きな人形と、ゴスロリ衣装に身を包んだ少女が見える。
肩と鎖骨辺りを大胆に露出し、少し下げれば胸が見えそうな衣装。
下半身もフリルの付いた短いスカートを履いており、ガーターベルトに吊られた色っぽいストッキングを履いている。
見ただけで分かる美少女は、明らかに俺へ敵意を持っていると分かる表情を浮かべ、戦闘態勢を取っていた。
「……あっ、カ、カーチャ……か?」
無限ループって怖くね?
終わり
東方プロジェクト 藤原妹紅:催眠
日も落ちて暗い竹林の中、俺は採ったばかりの筍を担いで夜の暗闇を歩いている。
確かに来た道を帰っていたと思うが、辺りは同じ景色ばかりが続いて、人里に近付いているようには思えなかった。
途方に暮れてしまいそうになるも、歩かなければどうしようもない。
月明かりの中で行灯の灯りを頼りにフラフラ竹林を歩いていると、少し離れた竹の影から一人の少女が現れた。
「迷い人?」
既に薄暗い時間帯。
妖怪の危険もあって、日が暮れれば速やかに家へ帰り、就寝する幻想郷の住人から見れば俺は確かに迷い人だろう。
月明かりと行灯の灯りに照らされて見えたのは、クールな微笑を浮かべる<藤原妹紅>の姿。
日本人でありながら白と言うか、灰色に近い髪は地面に付く程に長い。
頭の上には白を基調とした赤い紋様があるリボンを付け、小さくも同じ物が左右の髪に規則正しく三つずつ結ばれている。
服装は白いシャツに赤いもんぺを着ており、普通の農民で着流しの着物が主流になった俺から見れば、前世を思い出させる懐かしい感じがした。
微笑を浮かべる妹紅の顔は端麗で、キリッとした目付きが良く似合う。
「あんたが妹紅さんか……」
「ん? 会った事があったかな?」
「いや、前にあんたに助けて貰ったと友人が言っててね。外見も聞いたからな」
「そうなの」
まさか、原作知識で知ってましたと言える訳も無い。
何の因果か、俺はゲームと認識していた世界に転生してしまっていた。
妹紅が不老不死の存在であっても、流石に異世界、しかも幻想郷がゲームとして存在していた世界から来たと言っても信じて貰えないだろう。
科学が発達していない人里の一農民としての生活は、現代の便利さに慣れた俺には辛かったが、それでも赤ん坊の時から過ごせば流石に慣れた。
この世界の両親は既に妖怪に襲われて亡くなってしまっており、前世と同じく独り身。
友人に関しても一人しか居らず、余り隣近所とは付き合いが無い。
最初こそは単に昔の日本に転生しただけかと思っていたものの、妖怪と言う存在が普通に恐れられ、村に慧音が居たり、妖夢が買い物に来ていたのを見たりで、初めて幻想郷で転生したと認識した。
妹紅の事も唯一の友人からの体験を聞いて、言われた特徴から事前に妹紅であると察したのだ。
筍を採りに来たのも、わざと竹林に迷って妹紅に会う為の口実に過ぎない。
「この先は危ないよ。それに夜も更けてきた。危ないから私が帰り道を案内してあげようか?」
「そうだな。ちょっと筍の収穫に夢中になってしまったし、お願いしても良いか?」
「えぇ、勿論」
幾ら幻想郷と言えども、流石に転生しただけでは特殊な能力を得られる訳でもない。
妖怪ならともかく、一般人である農民なら尚更だ。
現に俺も空を飛ぶ事が出来ず、力も普通。
まさしく、一般人極まりなかった。
ついこの間までは。
「それじゃ、私の後に付いて来て」
「あぁ、頼む」
しかし、ここは幻想が集う場所。
現世では下らないと一蹴される概念すら未だに存在し、外からも新しく生まれたモノが入り込んでくる。
例えば『三十路まで童貞であれば魔法使いになれる!』とか。
そう、俺は三十路まで独り身で、当然ながら女にも縁は無かった。
そして、幻想を信じ続けて三十年。
念願の魔法を手に入れたぞ!
実際は本当の魔法ではなく、相手の方向感覚を狂わせる物と、相手の罪悪感を増加させると言う、地味な能力を手に入れた。
殺してでも奪われる程、上等な物ではないのは十分に分かっているが、持っていれば使いたいと思うのは当然。
しかし、ターゲットを選ぶにしても能力を使う場所が人の多い里は論外であり、魔法の森は危険極まりなく、紅魔館や冥界は遠すぎて到達できない。
なので、慧音に魔理沙とアリス、それにレミリアを始めとした紅魔館に居るキャラは諦めなければいけなかった。
辛うじて博麗神社までは、運が良ければ行けない事は無いものの、やはり人里から遠い所為で行く勇気が出ない。
それで思い付いたのが、比較的博麗神社よりも近い位置に広がっている竹林だ。
永遠亭があって周囲にはウサギが巡回し、竹林にも妹紅と言う強者が住んでいるので、他の場所よりは安全な地域。
転生した世界が好きな作品であるならば、好きなキャラに会いたいと思うのが常である。
俺は東方作品に出てくるキャラの中では妹紅が好きであり、何気に真っ先に会いたいと思っていた。
機会が無く、最初に会ったのが慧音だが、それでも原作キャラを見て感動したのを覚えている。
今、妹紅に会えた嬉しさも踊り出したくなる程であるものの、本当に踊ってしまっては普通に引かれてしまう。
俺が企んでいる目的から、変に距離を置かれては困る。
「そう言えば、そんなに筍を取って大丈夫だった?」
「あぁ、ウサギがチラチラうろついてたけど、取るのに夢中で無視してたよ」
「そう、まぁ、悪戯されなかったのは幸運だったね」
無言で歩くのは飽きも来るだろうと、妹紅は話題を振ってきてくれた。
原作では人見知りであった筈だが、永遠亭が病院として機能し始めてから人の往来も増え、自然と慧音以外の人との係わり合いもあって、自分から話しかける程度には解消したらしい。
「でも、迷っても妹紅さんみたいな美人に道案内をしてくれるなら、喜んで迷子にもなるもんだけどな」
「嬉しいね。有難う」
伊達に千年を生きていない妹紅は俺へ振り返って微笑みを返すが、褒め言葉に対して特に照れた様子も見せなかった。
妹紅からしてみれば、前世を含めて五十やそこらの俺では、子供が背伸びをして褒めてきた程度にしか感じないのかもしれない。
そして、俺の能力は既に発動済みだ。
特に言葉も動きも必要ない方向感覚を狂わせる能力は、不老不死である妹紅にもシッカリと効果を発揮している。
竹林を歩く足は迷い無く進んでいるが、目的地の方向から僅かに曲がったままで修正される気配が無い。
と言うか、俺自身が迷っていたので、正しい方向なんて分からないが……。
「……………」
「……まだ歩くのか?」
「あっ!? あぁ、もうちょっとだよ」
時計を持っていないので正確な事は分からないものの、俺が竹林を歩いていた以上の時間は確かに経過している感覚はあった。
空の月もだいぶ高くなり、辺りの暗闇は深くなる一方。
一応、俺も妹紅も行灯を持っている分、足元の確認が出来るが中を覗けば蝋もだいぶ減っていた。
ここまで来れば妹紅でも自分が道に迷ったかもしれないと思い始め、心成しか微笑みも引き攣りを見せる。
「筍も早く煮ないと灰汁が強くなるんだけど……」
「す、すまない」
ボソッと聞こえるように言うと、妹紅は慌てて俺へ振り返ると謝ってきた。
千年以上生きた経験に裏打ちされた精神的な余裕は消え始め、表情にも僅かな動揺が見え隠れしている。
まさか長く住んでいる竹林で自分が迷う事態は始めての経験らしく、しきりに周りの様子を見ていた。
「も、もう少し歩けば里が見えて来る筈だから」
「分かった。妹紅さんを信じるよ」
「そ、そうか。任せてくれ!」
しかし、俺の能力下にある妹紅は人里へ向かう道を見付けられず、徐々におろおろと慌て始める。
「お、おかしいなぁ……。確かこの道であってる筈なんだけど」
「…………」
「どうしよう、どうしよう……」
幾ら見回しても変わらない竹だらけの光景で、既に今どの方角を向いているのかすら分かっていない妹紅。
俺が向ける視線から逃れるように顔を反らしながら、繰り返し月の位置を確認していた。
「も、もうちょっと歩くから」
「あぁ、分かったよ」
「ご、ごめんなさい」
心成しか喋り方が女らしくなった妹紅は、俺のもう一つの能力でシッカリと道案内が出来ていない状況に罪悪感がある筈だ。
なまじ最初に余裕たっぷりで登場して道案内まで買って出てしまった手前、素直に迷ったと言うにも勇気が要り、パニックになった思考は人見知り時代に戻ってしまう。
チラチラと俺を気にしながらも代わり映えのしない竹を確認して、混乱している頭で必死に現在位置を確認しようと試みる。
「た、確かこっちだった筈だけど、……おかしいな」
「…………」
「うっ、大丈夫、私に任せて!」
「うん、信用してるよ」
「うぅっ!?」
確かに信用したと言ったが、肝心の妹紅は大きくなってしまったプレッシャーで目尻に薄く涙を浮かべた。
俺からは先導をする妹紅の背中が見えているが、その背中からは隠しきれない動揺が溢れている。
身体の動きも女らしくなりつつあり、千年以上経とうとも蓬莱の薬を飲む前の、普通の少女だった妹紅を思わせる動作だった。
「おかしいな、どうしよう。どうしよう……!」
「……なぁ」
「えっ!?」
パニックになっていく一方の妹紅に声を掛ければ、慌てた様子で俺へ振り向く。
キリッとしていた表情はスッカリ消えてしまい、今にも不安と罪悪感で泣きそうになっていた。
「そろそろ、歩き付かれたよ。今日はもう帰らなくても良いから野宿して明日帰ろう」
「うぅ……ごめんなさい」
「良いよ。誰にだって不調な時ぐらいあるもんだよ」
「……ごめんなさい」
少なくとも、妖怪に関しては存在として上位に居る妹紅が居るから、襲っては来ないだろう。
今日は少し寒い上に夜になって気温も下がったので、虫の心配も余り無い。
辺りへ燃え広がらないように周囲の落ち葉を除けてから妹紅が出した火で暖を取り、持っていた筍を夕食として焼く。
申し訳なさそうに俯いた妹紅は上目遣いで俺を伺ってくる。
「ほれ、焼けたぞ」
「あ、……有難う」
焦げた皮を剥いて出てきた薄い黄色の中身をシャクシャクと食べる筍は少し灰汁を感じたものの、食べられない程度ではない。
口が塞がっているので自然と無言になる時間は、妹紅にとって気まずい雰囲気に感じている筈だ。
俺は特に表情を浮かべていなくとも、罪悪感が心を支配している妹紅には不機嫌であると思われているのかもしれない。
筍も灰汁の味が、採ったばかりの物よりも明らかに強い事で、一度芽吹いた罪悪感が大きくなっている。
互いに一本食べ終わると、妹紅は恐る恐る言葉を掛けてきた。
「……あの、道案内できなくて御免なさい」
「いや、別に良いよ。そんなに急いでないし。妹紅さんみたいな美人と夜を共に出来るんなら嬉しいからな」
「……有難う」
美人とは初対面の時にも言ったが、罪悪感に苛まれている今の妹紅は余裕が溢れた微笑ではなく、少し照れながら笑って返してくる。
少女と言う外見に相応な笑顔は、俺の心にあった恋心を燃え上がらせた。
荒事を経験し、服装が男っぽくなっても、やはり性格の根っこは千年以上経っても少女のままなのか。
「そ、それで、お詫び……と、筍のお礼なんだけど……」
「別にそんな事をしなくても良いんだけど」
「いや、それじゃ私の気がすまない」
頬を赤くさせながらキッと決心を映す目を向けてくる妹紅。
「私は今何も持ってないから、して欲しい事を何でも言ってくれ」
「えっ……」
絶対の自信があった道案内で結局迷ってしまい、挙句に野宿をする羽目になった罪悪感は、妹紅に簡略的な思考をさせた。
「…………それじゃ、とりあえずキスをして貰おうかな?」
「キス……?」
「口付けだよ」
「っ!? ……んっ、分かった」
美人だと言われて自分の身体に価値があると知り、他に礼をする手立ての無い妹紅は渋々承諾する。
表情は明らかに不満げな気持ちを浮かび上がらせており、俺に対しても何処か見下すような視線を送ってきた。
かつて輝夜に鼻の下を伸ばしていた貴族達を直に見ていた所為で、すぐに女の身体を求める男に対して良い印象を持っていないのだろう。
しかし、どれだけ不満に思っても、自分が迷った所為で野宿をする羽目になったと言う罪悪感が断る選択肢を取らせない。
「あぁ、そうだ。キスの前に、まずは裸を見せてくれないか?」
「うっ!? うぅ……分かった」
キスをする為に立ち上がった妹紅に対して、要求を追加する。
どうせ犯す事になるのだから今から脱がせておき、裸を見ておこうと思った
言われた妹紅は断れない現状に若干悔しそうな雰囲気を漂わせ、恥ずかしそうにシャツのボタンを外していく。
活動的な妹紅であっても、貴族時代に不老不死となった所為で肌の白さも高貴さを醸し出す。
首筋から胸の間が見えてもブラの存在は確認できず、その下の白い腹までボタンを外す。
そして、もんぺを支えていた肩紐も下ろし、一気にズボンを脱いだ。
下着は現代風のショーツだが、色は基本的な白で飾りは一切付いていない。
ピッタリと股間に張り付く布の下では大陰唇の膨らみと、淫核のポッチが僅かに確認できた。
「んっ……」
俺にジッと見詰められるのは流石に恥ずかしいのか、小さく声を漏らす妹紅。
それでも、手は止まらずにボタンを外していたシャツも脱ぎ去った。
何も身に着けていない妹紅の上半身は焚き火の灯りによって竹林の夜に、幻想的な雰囲気すら出しながら浮かび上がる。
大きめの胸は形が良く、頂点にある乳首は薄いピンク色。
羞恥で微かに震える身体の振動で、小刻みに美乳を波打たせる。
ショーツ一枚になった妹紅は、ゆっくりとした足取りで焚き火を避けて俺の方へやって来た。
「身体に自信がある訳じゃないけど……」
「いや、十分に綺麗だよ」
「……ふん」
隣に座った妹紅は、身体を褒められて複雑な心境を感じさせる引き攣った微笑みを返し、顔を近付けて目を閉じた。
先ほどの様に見下す雰囲気はあるものの、心を守る為に罪悪感を根底に、身体を差し出すのは礼と詫びであると、自分を納得させたのかもしれない。
顔を近付けて来た姿に、要求を察した俺も黙って近付いた唇に口付けを落とす。
「んっ……」
「んむっ……」
キスを交わして俺の唇に返ってくるのは心地良い弾力。
瑞々しい感触を受ければ、性的な興奮も湧き上がる。
「んっ……、次はどうすれば良いかな?」
スッと顔を離した妹紅はキスをする前よりも頬を赤くしていた。
焚き火の明るさに照らされる顔は、少女の可憐さを見せているようだ。
「それじゃ、おっぱいを揉ませてくれ」
「ぅっ……、良いよ」
直球で言った要求に対して少し羞恥に息を詰まらせるが、罪悪感が拒否の心を押し込めた。
そもそもショーツ一枚で男の前に居る時点で、最終的な行動は妹紅も予想しているだろう。
俺の要求を聞いた妹紅は背中を反らせて胸を差し出してくる。
どちらかと言えば巨乳と言える大きさは、改めて目の前に出されれば迫力があった。
「それじゃ触るぞ」
「……あんまり痛くしないでね」
「心掛けるよ」
そして指先は妹紅の胸に接触する。
「んっ……」
人差し指の先がぷにっと胸に食い込み、柔らかだが確かな弾力を感じた。
肌はサラサラで僅かな産毛の感触と、吸い付く瑞々しさを受ける。
下から支えると持ち上げられた胸が形を変え、手に張り付く重さが返って来た。
少しずつ手を手前に引いて離していけば、支えを失った胸は広げられた指の間を下がり、たぷんと聞こえそうな動きで元の形へ戻る。
一瞬ではあるが乳首を擦られてしまった妹紅も、小さく肩を震わせて反応を返した。
「んふっ……」
鼻から抜ける吐息には明らかに性的な興奮が感じられ、美乳から移された俺の視線を受けた妹紅の顔は恥ずかしそうに避ける。
再び視線を胸へ降ろした俺は薄いピンク色の乳首を摘んだ。
「ふぁっ……!」
妹紅が肩を震わせた所為で胸も振動を受けて動いてしまい、軽く摘んだ乳首が指の間から逃げてしまった。
しかし、俺は特に何も言わないで、もう一度乳首を摘み、今度は不意の振動を受けても離さない程度に力を入れる。
「ぁうっ!」
丸い感じだった乳首が上下から指に押され、厭らしく形を変えた。
そのままコリコリと捏ね回していき、俺の性的な好奇心を満たしていく。
乳首を摘んだままで手首を回せば土台となっている美乳も捻られ、視覚的に柔らかさを伝えてきた。
刺激を加えていた事で平常を保っていた乳首が、徐々に硬さを増してくる。
「んぅ……」
一旦手を離して感触が変わった乳首を確認して見ると、胸に影を落とす程度には尖っていた。
惹かれるように顔を近づけた俺は、おもむろに吸い付いてしまう。
「ひゃっ!?」
これ以上ないぐらいの至近距離で嗅ぐ妹紅の胸の匂いは、心成しか甘く感じる。
興奮するのは間違いないが、何処か安心してしまうのだ。
唇には胸の柔らかさを感じ、歯で硬くなった乳首を甘噛みする。
口内に入った乳首の先端を舌先で刺激しては、乳首を味わう。
「ふっ……」
上からは妹紅の僅かに憐れみを含んだ声が聞こえたと思えば、頭に手を置かれて髪を梳きながら撫でられた。
まるで赤ん坊をあやしている雰囲気すらあったものの、俺の興奮は溜まり切り、陰茎からの要求も我慢できないほどになってしまっている。
「ぷはっ」
「ん? もう良いのか?」
乳首から口を離した俺は少し腰を上げて着物を捲り、褌の端から陰茎を取り出した。
開放された陰茎は硬く反り立ち、前世よりも大きな姿が妹紅を唖然とさせる。
「ぅわぁ……、思ったよりも大きい……」
「そろそろ次に行きたいんだけど」
「むっ……、分かった。ちょっと待って」
妹紅は近くに置いてあった自分の服を持ってくると、土が剥き出しだった地面に敷き、その上で仰向けになった。
灰色の長い髪は寝転がった所為で広がり、月明かりと焚き火の灯りに照らされて何処と無く幻想的な色気が出ている。
恥ずかしさの余りに胸が軽く隠され、脚も閉じて俺の舐めるような視線から身体を隠す。
しかし、罪悪感に勝てず、僅かな間を置いてから脚をM字に広げた。
「んっ……はい、良いよ」
「あ、あぁ。でも、濡らさないと痛いって、き、聞いたから触るぞ?」
「えっ、あっ、うん、出来れば、優しくしてほしい」
「おっ、おぉ。心掛けるよ」
「た、頼むよ」
いよいよ身体を開く段階になった妹紅は不満な心を浮かび上がらせるよりも、羞恥と緊張で身体を強張らせる。
性欲に思考を支配されつつある俺は、妹紅の心境に気を配る余裕が消えてしまった。
「んくっ……」
「そ、そんなに見られると、流石に恥ずかしい……」
唾液を飲み込みながらショーツに包まれた股間へ顔を近付ければ、妹紅の匂いが感じられる。
胸の匂いとは違って甘くなく、何とも言えないものの確実に性欲を刺激してくる香り。
硬くなった陰茎へ更なる力を与え、俺が少し身体を動かして揺れてしまう感覚すら快感として受け取ってしまっていた。
そして、震える手を伸ばす。
「あっ……」
行き成り大陰唇の中心へ指先を刺してしまい、軽く秘裂に飲み込まれてしまった。
左右から指を挟む大陰唇は暖かくも柔らかで、皺をつけたショーツが卑猥な光景を作り出す。
指先を減り込ませたままで上へ動かし、布の下から存在を主張している淫核を引っ掛けた。
「んぁっ!?」
脚をM字に広げていた妹紅は指が淫核を刺激した瞬間に腰をピクンと小さく跳ねさせる。
潰れていた形の良い尻もプルンと震え、一瞬であっても俺の視界を楽しませた。
人差し指で淫核を刺激したまま、親指で膣口辺りを突いて指を押し込み、更なる刺激を送っていく。
「あっ! ぁふっ!?」
膣口を探る親指の先では僅かに湿った感覚を受け、ショーツにも徐々に体液が染み込んで白かった色が灰色になった。
心がどれだけ不満を抱えていようとも、性感帯を刺激されれば不老不死であっても性的な反応を返すらしい。
ショーツの端を捲って直接大陰唇を露出させて見ると、クロッチとの間に体液の糸を繋ぎながら、現れたのは大陰唇の膨らみ。
「……濡れてるな」
「ふぁっ!? あ、あんまり見ないで、欲しい……!」
無毛でサラサラとした印象を受ける綺麗な肌の中心にある秘裂は僅かに開き、滲み出た愛液で光っている。
淫核も包皮から僅かに顔を出し、妹紅の性器は既に準備が出来ているようだった。
「そ、そろそろ、入れられそう、かな?」
「……んっ」
愛液に濡れる股間から顔と手を離した俺は、膝立ちのままでM字に開かれた足の間へ移動する。
仰向けに寝ている妹紅を上から見下ろす位置に来ると、火の灯りに照らされて羞恥で頬を染める妹紅の顔が見えた。
ジッと俺の目を見詰めて来る視線には、確かな欲情が見え隠れし、心ならずも犯される状況を受け入れているのが分かる。
自分の腰を妹紅の股間と合わせた俺は、反り立っていた陰茎を抑えて真横に倒す。
「そ、それじゃ、入れるからな」
「うん、痛くは、しないで欲しい」
「ま、まぁ、善処はするよ」
興奮で詰まる言葉を何とか搾り出した俺は、亀頭を進めて大陰唇へ接触させた。
熱い感触を人生で始めて性器に受けた妹紅は緊張で腰を動かす。
「ふっ!?」
カウパー液が滲み出ていた亀頭に愛液の滑りが加えられ、大陰唇をヌルリと割り開く。
鈴口はアッサリと膣口を見つけ、先端を少し食い込ませてから根元を押さえていた手を離した。
ジワジワと腰を押し進め、千年以上処女だった膣口を広げていく。
「んっ!? んん~……!」
「おふぁっ!?」
強い締め付けが、興奮で張った亀頭の形を歪め、同時に快感も送ってくる。
ぬるぬるの感触が亀頭を包み、鈴口から生暖かい膣内に入っていく。
左右から大陰唇の緩い圧迫を受け、乾いていた竿に愛液を広げられた。
膣口がカリまで食い込めば強く締め付けて、そこを過ぎると一瞬にしてカリの凹みへ膣口が入ってくる。
亀頭だけが膣内に入った状態で、鈴口に処女膜を感じた。
「んっ……」
「おぁ……」
妹紅も膣内を拡張される違和感に呻き声を上げ、両腕は耐えるように自分を抱き締めていた。
ヒダで亀頭を弄られる快感を流した俺は再び腰を押し込んで、ブツリと処女膜を破る
「んぁっ!?」
「うぉっ!?」
処女を奪われた衝撃は妹紅の身体を大きく跳ねさせた。
膣内の締め付けも一段と強くなると同時に、妹紅が腰を動かした所為で中に入っていた亀頭を包むヒダが角度を変える。
自然と膣壁に亀頭を舐め回され、一度流した快感が増大して襲い掛かってきた。
思わず股間に力を入れて暴発しそうになる精液を塞き止める。
しかし、股間を締めれば陰茎にも内側から圧力が掛かり、太さも硬さも増やして妹紅の膣内を僅かに広げた。
「ふぁっ!?」
「うくっ!?」
大きさの違いとしては僅かであっても処女を奪われたばかりの膣内で、締まる力に反発して広げられる刺激を敏感に感じ取る妹紅と、反射的に締まる膣内。
互いが互いに、広げる力と締める力で反発し合い、精神的に盛り上がった身体が余す事無く快感として受け取った。
狭くなった膣壁を押し退ける快感で亀頭からカウパー液が漏れ、愛液に満たされていた妹紅の胎内へ、会ったばかりの男の体液が混じる。
竿が大陰唇を巻き込みながら徐々に姿を消していき、陰茎には膣内の熱くぬるぬるしたヒダに包まれる感覚の範囲が広がった。
「あ……あぁ、広がる……」
「おっ、おぉぅ……」
進めていた俺の腰が妹紅の股間に接触すると、鈴口が少し固い箇所を押し上げた感覚を受ける。
「あぁ……奥まで、一杯……」
「くはぁ……締まる……」
蠢く膣壁に舐められる陰茎からの快感は、止まっていても絶頂へ近付かせた。
カリの凹みまで隙間無く密着してくる締め付けも強く、快感で陰茎は僅かに痙攣してしまい、精子混じりのカウパー液が漏れる。
「うはぁ……、う、動くぞ……!」
「すぅ、はぁ……んっ、うん」
腰を引いて陰茎を引き摺り出す中で、膣口が竿に張り付き、秘裂の中から僅かに顔を出す。
破瓜の血も付着しているが、量の多い愛液で薄いピンク色になっている。
犯された事実で思考が一杯一杯の妹紅は不満を示す余裕が無くなり、性的な快感に浸りつつあった。
「んあぁ……」
「おっ、おぉ……」
密着を高めていた膣内から陰茎が抜かれれば、胎内も釣られて付いて行く様に引き摺られる。
妹紅には、子宮すら下げられる刺激を受けているだろう。
膣内を満たしていた愛液が掻き出され、妹紅のショーツの染みを広げる頃には、陰茎も亀頭だけを膣内に残した状態になった。
「ふっ……はっ……」
「うぁっ!?」
一息ついた後に再び腰を押し入れた俺は、その勢いを無くさないままでピストン運動を開始する。
焚き火と月明かりに照らされ、風に揺られる笹の音色に、愛液を掻き回す場違いな音が混じった。
妹紅の顔も快感で惚けており、視線は俺の方を向いているが何処か遠くを見ている。
少なくとも快感に押し潰された思考では、不快感は一切ない様子だった。
俺が腰を突けば妹紅の身体も上下に揺さぶられ、美乳も揺れる。
興奮で立った乳首が胸に影を落し、片方だけは俺の唾液に濡れて卑猥な淡い光を反射していた。
「はっ、はっ、ふっ!!」
「ん、んぁっ、あっ!」
根元まで陰茎を入れれば子宮口に亀頭が減り込み、子宮口を押し上げた瞬間に膣壁がギュッと陰茎を抱き締める。
滑る膣内で陰茎に押し付けられたヒダが圧力で左右へ動き、表面を舐め回して快感を送ってきた。
どれだけ腰を前後に動かしても、締まる膣壁は陰茎が抜ける端から鈴口の前に入って隙間を埋め、挿入されると同時に亀頭の形に添って広がる。
「うぁ、き、気持ち良い……!」
「ふぁっ! あぁっ!!」
相変わらず狭い膣口に竿を扱かれ、亀頭をヒダに舐められる俺の快感は絶頂へ向けて上り続けていく。
妹紅も道に迷ってしまった詫びと言う免罪符を持っているお陰で、犯される刺激を好意的に受け取って快感に浸る。
互いに性器を刺激しあって絶頂へ達する快感を溜め、陰茎と膣壁が同時に小刻みに痙攣を始めた。
「ふっ! はっ! はっ!!」
「あっ! あぅっ! ふぁっ!!」
俺の腰の動きが大きな快感で無意識に早くなり、妹紅への突き上げも徐々に乱暴な動きへと変わる。
しかし、妹紅も絶頂へ至る中では、もはや全ての刺激が快感となって身体を駆け抜けて気にしている余裕はなさそうだ。
切羽詰った荒い呼吸を繰り返す妹紅の目はうっとりと細められて潤む。
「はっ! はぅっ! で、出そう」
「んっ! あっ! な、中でも、良い」
不老不死である為に妊娠もしないと思っている妹紅は、精液を中に出される事に拒否感を示さない。
乱暴に身体を上下に揺さぶられ、精液を出され様としていても、最初に見せていた不満気な表情が消えて完全に犯される快感を受け入れていた。
膣壁も痙攣を繰り返しながら陰茎を締め付け、子宮口を突かれた瞬間に絶頂へ達してしまう。
「ふっ!? ふあぁぅ!!?」
「うぉ!?」
身体を強張らせた妹紅が全身を小刻みに震わせた。
M字に広げられていた足が俺の腰を挟み、自然と陰茎を根元まで咥え込むと、絶頂で力が入った膣壁に締め付けられる。
鈴口は子宮口に包まれる感触を受け、カリにヒダが入り込んで愛液を擦り付けた所為で俺も絶頂へ達してしまった。
「うっ!? あぁ!」
大きすぎる快感を耐えていた所に強い刺激を受けた陰茎は、我慢していた精液を暴発させる。
「くはっ!!」
「ふぁっ!? 出てる!」
子宮口に鈴口を密着させた状態で精液を吐き出せば、絶頂の途中だった妹紅の快感を押し上げた。
尿道を駆け上がる感覚は俺の快感も増幅させ、背筋にゾクゾクとした感覚が走る。
痙攣を繰り返す陰茎では鈴口で子宮口を擦る刺激さえ、射精の勢いを強くした。
敏感になった亀頭が動く度に締め付けるヒダを掻き分け、押し退けた膣壁に舐められる。
「おふぁっ!!」
「あっ! 熱い、いぁっ!!」
自分の身体を抱き締めながら背中を反らせ、未だに続く絶頂の快感に身を焦がす妹紅。
陰茎を根元まで咥えている秘裂からは、身体を痙攣させる間隔に合わせて潮を噴き出した。
妹紅自身の腕に支えられた巨乳も震え、柔らかさを最後まで見せる。
膣内を占領している陰茎が、出した精液に包まれる感触が増えたと思えば、膣口から愛液と混じった状態で逆流してショーツと、敷いていた妹紅の服を濡らした。
「うっ……ふぅ……」
「あっ……あぁ……」
そして、最奥で精液を出していた動きも止まり、硬かった陰茎も徐々に柔らかさを取り戻していく。
絶頂の波が過ぎた俺は妹紅を見下ろす余裕が復活した。
「……ふぅ……はぁ」
「あぅ……くふっ……」
朦朧としている妹紅は自分の身体を抱き締めていた腕から力が抜けてしまっており、胸の下で力無く置かれている。
俺の腰を引き寄せていた脚も蟹股で広げられたまま、地面へ落ちた。
思う存分、精液を妹紅の子宮に出して、性的に満足した俺は腰を引いて陰茎を抜く。
「うぉ……」
「あっ……」
陰茎が抜けて開放された膣口は無残に開かれており、周囲には精液と愛液で薄められた破瓜の血が付着していた。
興奮で充血した小陰唇は秘裂から食み出て、淫核も包皮から顔を出す。
潮を噴いた所為で股間辺りは体液で濡れ、涼しい風を受けてしまっては寒ささえ感じた。
「拭かないと風邪引くぞ?」
「……あぁ、分かってる」
気だるそうにゆっくりと上半身を起こした妹紅は、身体の下に引いていたもんぺからハンカチを取り出して股間を拭く。
俺も濡れた陰茎を拭き去って綺麗にしてから、汗を掻いて冷えた身体を焚き火で温める。
「……とにかく、これで侘びと筍の礼は済ませたから」
「……あぁ、確かに受け取ったよ」
「……はぁ」
股間を拭いて身形を整えた妹紅が、俺から離れるようにして焚き火の向こう側へ座った。
「火の番はしてあげるから、もう寝なさい。やる事も無いでしょう?」
「まぁ……、そうだな。それじゃ、頼むよ」
「んっ……」
火の向こうに見える妹紅は表情に感情を浮かべておらず、先ほど快感に惚けていたとは思えない。
若干、絶頂の余韻で頬を染めているが、チラリと俺を見る目には何処か見下す雰囲気が復活していた。
やはり、身体を求めれば好感度は下がるのだろう。
侘びをさせた事で植えつけていた罪悪感も消えてしまったので、冷静な思考が俺という人間に対する評価を駄々下がりにさせてしまったのか。
これでは再び妹紅を犯す事は出来ない感じだ。
俺がもう一度竹林で迷っても、おそらく道案内にすら出てこないだろう。
少しばかり残念に思うが、俺は性欲を発散させた心地良い疲労ですぐに睡魔に負けてしまう。
△
翌朝にもなれば、妹紅へ掛けた俺の能力は全て解かれ、今度は迷う事無く人里が見える所まで案内された。
「さて、私の役目は終わりだ。もう二度と迷わないで欲しい」
「いや、妹紅さんに会い為にまた来るかもな」
口説き文句のように軽く言って見るが、妹紅の無表情は変わらない。
それどころか指先に炎を出し、銃弾の様に飛ばして俺の頬の横を掠らせた。
「余り私を怒らせない方が良い」
流石に調子に乗った事を察した妹紅は、威嚇を放ってくる。
しかし、ここで引いてしまっては勿体無い。
少しでも好感度を回復しておこうと、駄目元で足掻いてみる。
「いや、誤解しないで貰いたいんだけど、昨日抱いたのは妹紅さんを好きだったからだよ」
「…………」
「これだけは誓っても良い」
真正面から目を合わせてハッキリ断言すると、妹紅の目が心成しか柔らかくなった気がした。
俺の都合の良い思考がそう見せたのか分からないものの、希望を持って正直に言うしかない。
「…………ふん、サッサと帰りなさい」
「また、会えるよな?」
「………………」
無言の妹紅は振り返る間際に俺へ視線を送り、そのまま竹林の奥へ消えていく。
灰色の髪が風に靡く後姿からは、拒否感が消えていると思いたい。
目的の相手が消えてしまったので、俺も人里のある自分の家へ帰る。
途中で見かけた友人に筍を分けた後、俺は自分の仕事をする為に畑へと出た。
疲れていたのは事実だが、やらない訳にも行かない。
暫く日を置いて改めて竹林へ赴くと、何と妹紅がすぐに姿を現した。
そして、妹紅は呟く様に一言言ってくる。
「私にとって人の一生は、一瞬の出来事だ」
「えっ……?」
「だから、とりあえずお前が死ぬまでは、戯言に付き合ってあげる」
「それって……」
どう聞いても、俺の告白を受ける言葉を言う妹紅。
恥ずかしそうに頬を軽く染め、視線は羞恥を隠そうと明後日の方角へ向ける。
「…………浮気は許さないから」
「あっ、あぁ! それは問題ないよ!」
こうして、俺は一人の伴侶を手に入れ、能力は二度と使わなくなったのだ。
終わり